JP3663165B2

JP3663165B2 - Cigarette filter

Info

Publication number: JP3663165B2
Application number: JP2001301811A
Authority: JP
Inventors: 峯満西村; 雅弘河野
Original assignee: サニーヘルス株式会社
Priority date: 2001-09-28
Filing date: 2001-09-28
Publication date: 2005-06-22
Anticipated expiration: 2021-09-28
Also published as: JP2003102457A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タバコの煙中の有害成分を除去するフィルタ技術に関し、特にフリーラジカルの除去に有効な技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、喫煙の健康上の有害性について、世界的に大きな問題となっている。喫煙者本人は元より、喫煙者の周囲にいる者への健康被害も認識され、その対応が求められる状況となっている。
【０００３】
しかし、喫煙は、歴史的にみても古代から長く続いてきた習慣でもあり、さらには喫煙それ自体に強い習慣性があるため、喫煙者にとっては禁煙を簡単にはおこなうことができないのが現状である。
【０００４】
かかる状況の中、禁煙環境を増やす努力と共に、少しでも、喫煙による有害性を除去する工夫が求められる。そのため、タバコの煙中に含まれる有害物質の除去技術が多数提案されている。
【０００５】
例えば、略短いパイプ状に構成され、一端側にタバコの吸い口側を差込み、途中にタール除去用フィルタを設け、喫煙時にかかるタール除去用フィルタに煙を通すことにより、喫煙時に吸い込む煙から有害成分としてのタール分を少しでも除去しようとする技術が多数提案されている。
【０００６】
また、このようにタバコに直接設ける構成以外にも、例えば、机上に配置して、喫煙時の煙を周囲に発散させないように吸引除去する吸煙装置も開発されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
近年、種々の疾病の分子レベルにおけるメカニズムの解明が進む中で、活性酸素などの化学的反応性が極めて高いフリーラジカルが重要な役割を果たしていることが確認されてきた。
【０００８】
喫煙は、健康上有害であると言われているが、特に、肺癌の発生とリンクして語られる場合が多い。かかる肺癌の発生も、そのメカニズムは個々の症例により異なる場合もあるが、一般的には、フリーラジカルが発生要因の主役を演じているのではないかと考えられている。
【０００９】
そこで、本発明者は、喫煙時の煙の中にも当然にフリーラジカルの発生は見られるものと考え、喫煙時の煙の中からフリーラジカルを除去する技術の開発が極めて重要な問題と考えた。
【００１０】
しかし、従来のタバコの煙の中の有害成分としては、主にタール中のベンツピレンなどの化学物質に焦点が注がれており、タバコの煙中のフリーラジカルの除去に関しては関心が示されていなかった。
【００１１】
また、本発明者は、かかるフリーラジカルの除去に際しては、その除去能が簡単に判断できるようにすることも必要と考えた。フリーラジカルの除去能の確認手段としては種々の方法が従来よりも提案されているが、その多くは、大がかりな機器構成を有するもの、実験室規模で対応すべきものなどが多く、簡単な手段は提案されていない。
【００１２】
タバコの煙中のフリーラジカルを除去するなどの極身近で汎用されるべき技術においては、特段の知識を有することなく誰でも簡単に判断できることが技術の普及性という観点からは強く求められる。
【００１３】
本発明の目的は、タバコの煙の中のフリーラジカルを除去することにある。
【００１４】
本発明の目的は、フリーラジカルの除去能を簡単に判断できるようにすることにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明のタバコ用フィルタは、タバコの煙中のフリーラジカルを除去するフリーラジカル除去用フィルタを有することを特徴とする。前記タバコ用フィルタには、前記タバコの煙中のタールを除去するタール除去用フィルタも設けられ、前記フリーラジカル除去用フィルタは、前記タバコの煙が、前記タール除去用フィルタ、前記フリーラジカル除去用フィルタの順に通過するように設けられていることを特徴する。
【００１６】
前記タバコ用フィルタには、フリーラジカル除去能表示部が設けられていることを特徴とする。前記フリーラジカル除去能表示部は、視認可能な色調変化部に構成されていることを特徴とする。前記フリーラジカル除去能表示部は、前記フリーラジカル除去用フィルタが兼ねていることを特徴とする。
【００１７】
前記タバコ用フィルタは、例えば、タバコの吸い口側を着脱自在に取付けるタバコ着脱口と、前記タバコ着脱口に連通して煙を通す煙道と、前記煙道に連通され喫煙者が口に含む吸引口とを有し、前記フリーラジカル除去用フィルタを、前記煙道の途中に設けるように構成すればよい。
【００１８】
あるいは、前記タバコ用フィルタは、喫煙者の周囲に発生する喫煙時のタバコの煙を吸引除去する吸煙装置の前記タバコの煙の通過経路途中に、前記フリーラジカル除去用フィルタを着脱自在に取り付け可能に形成しても構わない。
【００１９】
前記フリーラジカル除去用フィルタでは、フィルタ基材がフリーラジカル除去物質を有していることを特徴とする。例えば、前記フリーラジカル除去物質としては、シコン、シコニン、アルカンニン、ナスニン、アントシアニンの群から選択された少なくともいずれかを用いればよい。
【００２０】
シコニン（ Shikonin ）、あるいはその光学異性体であるアルカンニン（ Alkannin ）などの上記植物色素は、フィルタ基材に含浸させて用いればよい。タバコの煙がフィルタを通過する際に、シコニン、あるいはアルカンニンなどによりフリーラジカルが補足されることとなる。
【００２１】
特に、着色溶液に構成しておくことにより、フリーラジカルの補足により次第に着色が薄くなれば、フィルタのフリーラジカルの除去状況が色変化として視認できることとなる。例えば、無色になった時点で、フィルタのフリーラジカルの除去能力はないと判断できるので、かかる構成は、フィルタのフリーラジカル除去能力を指示する簡単な構成と言える。
【００２２】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、タバコ用フィルタを、タバコの吸い口側に取付けられる構成にした場合を示す断面図である。
【００２３】
タバコ用フィルタ１０は、図１に示す場合には、略煙管状に形成された本体１１の一端側が、タバコ２０の吸い口側を着脱自在に差し込んで保持できるように、差込み口に形成されたタバコ着脱口１２に形成されている。他端側は、喫煙者が口に含んでタバコの煙を吸引することができるように吸引口１３に形成されている。
【００２４】
本体１１の両端側に形成されたタバコ着脱口１２、吸引口１３の間は、本体１１内を通る煙道１４により連絡されている。かかる煙道１４の途中には、タール除去用フィルタ１５、フリーラジカル除去用フィルタ１６がそれぞれ設けられている。図１に示すように、タール除去用フィルタ１５は、タバコ着脱口１２側に、フリーラジカル除去用フィルタ１６は、タール除去用フィルタ１５と吸引口１３との間に設けられている。
【００２５】
従って、喫煙時には、タバコの煙は、タール除去用フィルタ１５を通過して、その後にフリーラジカル除去用フィルタ１６を通過することとなる。タール除去用フィルタ１５と、フリーラジカル除去用フィルタ１６の配列順序は、この逆でも構わない。あるいは、タール除去用フィルタ１５の前後にフリーラジカル除去用フィルタを設けるような配置でも構わない。
【００２６】
さらに、水もフリーラジカルやタールの補足に有効であるためアクアフィルタをフリーラジカル除去用フィルタと併用しもて構わない。さらには、フリーラジカル除去用フィルタ１６のフィルタ基材に、水をしみ込ませておいても構わない。同様に、タール除去用フィルタに水を含ませておいても構わない。
【００２７】
また、上記説明では、タール用フィルタとフリーラジカル除去用フィルタを別体に構成した場合について説明したが、同一のフィルタ基材に、活性炭などのタール吸着材と、シコニンなどのフリーラジカル除去物質を別々に含浸させるようにしてもよい。
【００２８】
機能的には、双方を混在した状態で含浸させても構わないが、この場合には、変色によるフリーラジカル除去能の視認が行いにくくなる。また含浸方法としては、フィルタ基材の長手方向に向けて前後に分けて各々を含浸させても構わないし、さらには双方を長手方向に並行に含浸させるようにしても構わない。
【００２９】
また、フリーラジカル除去用フィルタの長さを十分にとることにより、フリーラジカル除去用フィルタ自体がタール除去を兼ねるようにすることもできる。
【００３０】
タール除去用フィルタ１５は、従来より既知の構成を有しているものが使用されている。例えば、フィルタ基材に活性炭を担持させた構成のものなどが考えられる。
【００３１】
フリーラジカル除去用フィルタ１６には、シコニンをフィルタ基材に保持させて構成されている。フィルタ基材としては、例えば、従来より既知のセルロースアセテート繊維などを使用することができるが、シコニン、アルカニンの場合には、特に、親水性ポリマーをフィルタ基材として使用すると、良好な発色性が得られ、色変化によるフリーラジカルの除去状況が確認し易い。
【００３２】
かかるフィルタ基材に保持させるシコニンは、植物のムラサキの硬紫根、あるいは軟紫根から抽出したものを使用した。かかるシコニンは、以下の化学構造式で示される天然色素である。天然色素のシコニンには、光学異性体であるアルカンニンが存在し、抽出されたシコニンにはある程度のアルカンニンが含まれることとなる。
【００３３】
【化１】

【００３４】
フリーラジカルの除去能は、シコニン、アルカンニンの双方にあるため、シコニンとアルカンニンを分離して、そのいずれかをフィルタ基材に保持させても良いし、あるいは分離することなく、双方が混在した状態でフィルタ基材に保持させるようにしても構わない。
【００３５】
シコニンは紫の板状結晶であり、アルカンニンは赤褐色の針状結晶として得られ、従来より既知の含浸方法を用いてフィルタ基材に含浸させればよい。
【００３６】
純粋のシコニンのフリーラジカル除去能は、Ｏ²・^-ラジカルに対してかなり高いもので、上記の如くフィルタ基材に含浸させておけば、数本のタバコを吸う間にフリーラジカルを有効に除去することができる。アルカンニンを単独で使用する場合にも、同様に、フィルタ基材に含浸させるようにすればよい。シコニンとアルカンニンとが共存する場合も、フィルタ基材に含浸させておけばよい。
【００３７】
因みに、シコニンのフリーラジカルの除去機序は、本発明者らの研究により解明されたが、シコニンはその構造のベンゼン環のパラ位のＯＨの水素がＯ²・^-ラジカルにより引き抜かれることにより、下記に示す安定なセミキノンラジカルとなることによってフリーラジカルの除去を行うものと考えられる。アルカンニンについても同様である。
【００３８】
【化２】

【００３９】
かかる構成のタバコ用フィルタ１０は、タバコ２０の吸い口側を、タバコ着脱口１２に差し込んで取付ける。この状態でタバコに火をつけ、タバコ用フィルタ１０の吸い口１３側を口にくわえて、タバコを吸う。タバコを吸うことにより、タバコの煙は、煙道１４を通って、タール除去用フィルタ１４でタール除去が行われ、その後フリーラジカル除去用フィルタ１６を通過してフリーラジカルが除去される。
【００４０】
喫煙者は、フリーラジカルが除去された煙を吸うこととなるため、フリーラジカルが原因となる種々の疾患の発生、悪化の抑制が行えることとなる。
【００４１】
本発明のフリーラジカル除去用フィルタ１６では、上記のようにフィルタ基材にシコニンあるいはアルカンニンなどを含浸させた構成となっているため、当初は、赤〜赤紫に着色されているが、フリーラジカルを除去するに従って安定なセミキノン型に変化するため、シコニン、アルカンニン自体は、無色となる。
【００４２】
そのため、フリーラジカル除去用フィルタ１６としては、当初の赤〜赤紫の色が、フィルタ基材の色、あるいはフィルタ基材にタールなどがある程度吸着された色に変化することとなる。かかる色調は、タールなどの吸着量、フィルタ基材の元の色調にもよるが、色調がオフホワイトのフィルタ基材を使用した場合には、橙色がかった茶色になることが実験で確認され、かかる色調変化であれば、十分に目視で判別することができる。
【００４３】
そのため、喫煙者は、かかる変色度合いを、透明材で形成した本体１１から視認することにより、フリーラジカル除去用フィルタ１６の交換時期を判断することができる。フリーラジカル除去用フィルタ１６はタバコ用フィルタ１０と共に使い捨てにしてもよいし、あるいは、フリーラジカル除去用フィルタ１６のみ交換可能に構成しても構わない。
【００４４】
上記説明では、シコニン、アルカンニンを使用する場合について説明したが、シコン、ナスコン、アントシアニンなどの植物色素の場合にも、同様にフィルタ基材に含浸させるようにして使用すればよい。
【００４５】
（実施の形態２）
本実施の形態では、空気清浄器のフィルタとして構成した場合について説明する。従来より空気清浄機には、タバコの臭いを含めて消臭目的のフィルタ、塵等の空気中の浮遊塵の除去を目的としたフィルタが設けられている。
【００４６】
喫煙の周囲環境に与える影響の研究では、喫煙者本人よりもその周囲にいる人へのタバコの煙の影響が意外に大きいとの調査結果が出されている。そこで、本発明者は、喫煙者自身が吸うタバコの煙の中からフリーラジカルを除去するだけでなく、周囲に発散するタバコの煙の中からもフリーラジカルを除去することが必要と考えた。
【００４７】
本実施の形態のタバコ用フィルタ３０は、空気清浄機３１に着脱自在に取りつけ可能に構成されている。図２（Ａ）に示すように、空気清浄機３１内部のフィルタ取り付け部（図示せず）に着脱可能に取り付けする取付け枠３２の内側に、フィルタ基材にフリーラジカル除去物質を担持させたフリーラジカル除去用フィルタ３３が設けられている。
【００４８】
フリーラジカル除去物質としては、前記実施の形態１で説明したように、シコニン、あるいはアルカンニン、あるいはシコニンとアルカンニンとの混合物を使用すればよい。これらシコニンなどのフィルタ基材への担持方法は、前記実施の形態１と同様に、フィルタ基材に含浸させた構成とすればよい。
【００４９】
かかる構成の空気清浄機用のタバコ用フィルタ３０は、図２（Ｂ）に示すように、空気清浄機３１内に、プレフィルタ３４、脱臭フィルタ３５、フリーラジカル除去用フィルタ３３から構成されるタバコ用フィルタ３０、集塵フィルタ３６が順に配置されている。
【００５０】
タバコの煙は、空気と共に、空気清浄機３１に吸引され、プレフィルタ３４で吸引された空気中の塵埃が除去され、脱臭フィルタ３５でタバコ臭などが活性炭により除去される。その後、タバコ用フィルタ３０を通過することにより、シコニン、あるいはアルカンニンなどによりフリーラジカルが除去される。
【００５１】
フリーラジカルの除去能は、空気清浄機の側板に設けた確認窓３７から、フリーラジカル除去用フィルタ３３の変色度合いにより確認することができる。フリーラジカルが除去されたタバコの煙は、その粒子が静電的に集塵フィルタ３６に捕集されて、清浄な空気が室内に還元されることとなる。
【００５２】
かかる空気清浄機に取付ける構成の場合でも、前記同様に、シコン、ナスニン、アントシアニンなどの植物色素を用いることもできる。
【００５３】
本発明は、上記実施の形態の説明に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更しても構わない。
【００５４】
例えば、シコニン、アルカンニン、あるいはこれらの混合物を適当な担体に保持させておき、色変化の出具合いによりフリーラジカルの存在の有無の指示剤として使用することもできる。担体としては、種々のものが使用できるが、例えば、フィルタ基材として使用する繊維、あるいは布、綿、紙などに担持させることができる。
【００５５】
かかる指示剤は、例えば、食品の袋中に入れ、酸化の程度を知る目安とすることもできる。あるいは、マスクに使用することも考えられる。さらには、ダクトの吹き出し口での使用も考えられる。このように、一種のマーカーとしての使用方法が考えられる。ゴム製品の劣化もフリーラジカルが大きな影響を及ぼしており、かかるゴム製品の劣化状況の簡単な目安としての使用も考えられる。
【００５６】
前記実施の形態ではタバコ用フィルタの場合について説明したが、タバコ以外でもフリーラジカルの除去用フィルタとして使用することもできる。
【００５７】
【発明の効果】
本発明によれば、タバコの煙からフリーラジカルを除去することができる。特に、フリーラジカル除去物質としてシコニン、あるいはアルカンニン、あるいはそれらの混合物を使用すれば、色変化によりフリーラジカルの除去能を目視で確認することができ、フィルタの交換時期を適切に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態であるタバコ用フィルタの構成を示す断面図である。
【図２】（Ａ）は空気清浄機用に構成したタバコ用フィルタを示す斜視図であり、（Ｂ）はタバコ用フィルタの配置状況を示す模式図であり、（Ｃ）は空気清浄機の斜視図である。
【符号の説明】
１０タバコ用フィルタ
１１本体
１２タバコ着脱口
１３吸引口
１４煙道
１５タール除去用フィルタ
１６フリーラジカル除去用フィルタ
２０タバコ
３０タバコ用フィルタ
３１空気清浄機
３２取付け枠
３３フリーラジカル除去用フィルタ
３４プレフィルタ
３５脱臭フィルタ
３６集塵フィルタ
３７確認窓[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a filter technology for removing harmful components in tobacco smoke, and particularly to a technology effective for removing free radicals.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the health hazard of smoking has become a major problem worldwide. Smokers themselves are also aware of the health hazards to those around them, and are required to respond.
[0003]
However, smoking is a habit that has been around for a long time since ancient times. Furthermore, smoking itself has a strong habit, so it is difficult for smokers to quit smoking. is there.
[0004]
In such a situation, with efforts to increase the smoking cessation environment, a device for removing the harmful effects of smoking is required. Therefore, many techniques for removing harmful substances contained in cigarette smoke have been proposed.
[0005]
For example, it is constructed in a substantially short pipe shape, and the cigarette mouth side is inserted at one end, a tar removal filter is provided in the middle, and smoke is passed through the tar removal filter when smoking. A number of techniques have been proposed that attempt to remove even a small amount of tar as a component.
[0006]
In addition to the configuration directly provided on the cigarette as described above, for example, a smoke absorbing device that is arranged on a desk and sucks and removes the smoke during smoking so as not to diverge around is also developed.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, it has been confirmed that free radicals with extremely high chemical reactivity, such as active oxygen, play an important role in the elucidation of molecular mechanisms of various diseases.
[0008]
Smoking is said to be harmful to health, but it is often said to be linked in particular to the development of lung cancer. Although the mechanism of the occurrence of such lung cancer may vary depending on individual cases, it is generally considered that free radicals play a leading role in the generation.
[0009]
Therefore, the present inventor considers that free radicals are naturally generated in the smoke during smoking, and the development of a technique for removing free radicals from the smoke during smoking is considered an extremely important issue. It was.
[0010]
However, as a harmful component in conventional cigarette smoke, chemical substances such as benzpyrene in tar are mainly focused on, and there is interest in removing free radicals in tobacco smoke. There wasn't.
[0011]
Further, the present inventor considered that it is necessary to easily determine the removal ability when removing such free radicals. Various methods have been proposed as means for confirming the ability to remove free radicals, but many of them have a large equipment configuration and many should be handled on a laboratory scale. Not proposed.
[0012]
In the technology that should be widely used such as removing free radicals in tobacco smoke, it is strongly demanded from the viewpoint of the spread of technology that anyone can easily make a judgment without having special knowledge.
[0013]
The object of the present invention is to remove free radicals in tobacco smoke.
[0014]
An object of the present invention is to enable easy determination of the ability to remove free radicals.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The tobacco filter of the present invention has a free radical removing filter that removes free radicals in tobacco smoke. The cigarette filter is also provided with a tar removal filter that removes tar in the tobacco smoke, and the free radical removal filter comprises the cigarette smoke, the tar removal filter, and the free radical removal filter. It is provided so that it may pass in order of a filter.
[0016]
The cigarette filter is provided with a free radical removing ability display section. The free radical removing ability display unit is configured as a visible color tone changing unit. The free radical removal capability display unit is also used as the free radical removal filter.
[0017]
The cigarette filter includes, for example, a cigarette attachment / detachment opening for detachably attaching a cigarette mouth side, a flue communicating with the cigarette attachment / detachment opening, and a smoker communicating with the flue in a mouth of the smoker What is necessary is just to comprise so that it may have a suction port and the said free radical removal filter may be provided in the middle of the said flue.
[0018]
Alternatively, the free-radical removing filter can be detachably attached to the tobacco smoke passage route of the smoke-absorbing device that sucks and removes the tobacco smoke generated when smoking occurs around the smoker. You may form in.
[0019]
The filter for removing free radicals is characterized in that the filter substrate has a free radical removing substance. For example, as the free radical removing substance, at least one selected from the group of silicon, shikonin, alkanine, nasin, and anthocyanin may be used.
[0020]
The above-mentioned plant pigments such as Shikonin or its optical isomer Alkannin may be used by impregnating the filter base material. When the tobacco smoke passes through the filter, free radicals are supplemented by shikonin or alkannin.
[0021]
In particular, if the coloring solution is gradually lightened by supplementing the free radicals by constituting the coloring solution, the free radical removal status of the filter can be visually recognized as a color change. For example, when it becomes colorless, it can be determined that the filter has no free radical removal capability, so this configuration can be said to be a simple configuration that indicates the free radical removal capability of the filter.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a case where a cigarette filter is configured to be attached to a cigarette mouth side.
[0023]
In the case shown in FIG. 1, the tobacco filter 10 is formed at the insertion port so that one end side of the main body 11 formed in a substantially smoke tube can be detachably inserted and held on the suction side of the tobacco 20. It is formed in the tobacco attachment / detachment opening 12. The other end side is formed in the suction port 13 so that the smoker can suck the smoke of the cigarette contained in the mouth.
[0024]
The cigarette attachment / detachment port 12 and the suction port 13 formed on both ends of the main body 11 are connected to each other by a flue 14 passing through the main body 11. In the middle of the flue 14, a tar removal filter 15 and a free radical removal filter 16 are provided. As shown in FIG. 1, the tar removal filter 15 is provided on the cigarette attachment / detachment opening 12 side, and the free radical removal filter 16 is provided between the tar removal filter 15 and the suction opening 13.
[0025]
Therefore, when smoking, the tobacco smoke passes through the tar removal filter 15 and then passes through the free radical removal filter 16. The arrangement order of the tar removal filter 15 and the free radical removal filter 16 may be reversed. Alternatively, a free radical removing filter may be provided before and after the tar removing filter 15.
[0026]
Furthermore, since water is also effective for capturing free radicals and tar, an aqua filter may be used in combination with a free radical removing filter. Furthermore, water may be soaked in the filter base material of the free radical removing filter 16. Similarly, water may be included in the tar removal filter.
[0027]
In the above description, the tar filter and the free radical removal filter are separately configured. However, a tar adsorbent such as activated carbon and a free radical removal substance such as shikonin are provided on the same filter base material. You may make it impregnate separately.
[0028]
Functionally, both of them may be impregnated in a mixed state, but in this case, it is difficult to visually recognize the free radical removing ability due to discoloration. In addition, as an impregnation method, each may be impregnated separately in the front and rear direction in the longitudinal direction of the filter base material, or both may be impregnated in parallel in the longitudinal direction.
[0029]
Also, by taking a sufficient length of the free radical removing filter, the free radical removing filter itself can also serve as tar removal.
[0030]
As the tar removal filter 15, a filter having a conventionally known configuration is used. For example, a configuration in which activated carbon is supported on a filter base material can be considered.
[0031]
The free radical removing filter 16 is configured by holding shikonin on a filter base material. As the filter substrate, for example, conventionally known cellulose acetate fibers can be used. However, in the case of shikonin and alkanine, particularly when a hydrophilic polymer is used as the filter substrate, good color developability is obtained. It is easy to confirm the removal status of free radicals due to color change.
[0032]
As the shikonin to be held on such a filter base material, one extracted from hard purple roots or soft purple roots of plant purple leaves was used. Such shikonin is a natural pigment represented by the following chemical structural formula. The natural pigment shikonin contains alkannin, which is an optical isomer, and the extracted shikonin contains a certain amount of alkannin.
[0033]
[Chemical 1]

[0034]
Since both free radical removal ability exists in both shikonin and alkannin, either shikonin and alkannin may be separated and either of them may be retained on the filter substrate, or both are mixed without separation. In this case, the filter base material may be held.
[0035]
Shikonin is a purple plate-like crystal, and alkannin is obtained as a red-brown needle-like crystal, and the filter base material may be impregnated using a conventionally known impregnation method.
[0036]
Pure free radical scavenging ability of shikonin is, O ² · ^- fairly high relative radicals, if impregnated into the filter substrate as described above, effectively remove free radicals while sucking number cigarettes can do. Similarly, when alkannin is used alone, the filter base material may be impregnated. Even when shikonin and alkannin coexist, the filter substrate may be impregnated.
[0037]
Incidentally, removal mechanisms of free radicals shikonin has been elucidated by studies of the present inventors, shikonin is hydrogen para OH benzene ring in the structure O ² · ^- by being pulled by a radical, It is considered that free radicals are removed by becoming the stable semiquinone radical shown below. The same applies to alkannin.
[0038]
[Chemical formula 2]

[0039]
The cigarette filter 10 having such a configuration is attached by inserting the mouth side of the cigarette 20 into the cigarette attaching / detaching port 12. In this state, the cigarette is lit, the cigarette filter 10 side of the mouthpiece 13 is added to the mouth, and the cigarette is smoked. By smoking the tobacco, the tobacco smoke passes through the flue 14 and is removed by the tar removal filter 14, and then passes through the free radical removal filter 16 to remove the free radicals.
[0040]
Since the smoker smokes smoke from which free radicals have been removed, the occurrence and deterioration of various diseases caused by free radicals can be suppressed.
[0041]
In the free radical removing filter 16 of the present invention, since the filter base material is impregnated with shikonin or alkannin as described above, it is initially colored red to magenta. As it is changed to a stable semiquinone type as it is removed, shikonin and alkannin themselves become colorless.
[0042]
Therefore, as the free radical removing filter 16, the original red to magenta color changes to the color of the filter base material or the color in which tar or the like is adsorbed to some extent on the filter base material. This color tone depends on the amount of adsorption of tar and the like, and the original color tone of the filter base material. However, when a filter base material having an off-white color tone is used, it has been confirmed by experiments that an orangeish brown color is obtained. Such a change in color tone can be sufficiently determined visually.
[0043]
Therefore, the smoker can determine the replacement time of the free radical removing filter 16 by visually recognizing the degree of discoloration from the main body 11 formed of a transparent material. The free radical removing filter 16 may be disposable together with the tobacco filter 10, or only the free radical removing filter 16 may be replaceable.
[0044]
In the above description, the case where shikonin and alkannin are used has been described. However, in the case of plant pigments such as silicon, nascon, and anthocyanin, the filter base material may be used in the same manner.
[0045]
(Embodiment 2)
In this embodiment, a case where the filter is configured as an air purifier filter will be described. 2. Description of the Related Art Conventionally, air purifiers are provided with a filter for deodorizing including the smell of cigarettes and a filter for removing airborne dust such as dust.
[0046]
Research on the impact of smoking on the surrounding environment has shown that the impact of cigarette smoke on the surrounding people is surprisingly greater than the smoker himself. Therefore, the present inventor considered that it is necessary not only to remove free radicals from the smoke of tobacco smoked by the smoker itself, but also to remove free radicals from the smoke of tobacco that radiates to the surroundings.
[0047]
The cigarette filter 30 of the present embodiment is configured to be detachably attached to the air purifier 31. As shown in FIG. 2A, a free radical removing substance is supported on a filter base material inside a mounting frame 32 that is detachably attached to a filter mounting portion (not shown) inside the air purifier 31. A radical removing filter 33 is provided.
[0048]
As the free radical removing substance, as described in the first embodiment, shikonin, alkannin, or a mixture of shikonin and alkannin may be used. The method for supporting these shikonins on the filter base material may be a structure in which the filter base material is impregnated as in the first embodiment.
[0049]
As shown in FIG. 2 (B), the cigarette filter 30 for an air purifier having such a configuration includes a prefilter 34, a deodorizing filter 35, and a free radical removing filter 33 in an air purifier 31. A filter 30 and a dust collection filter 36 are arranged in this order.
[0050]
Cigarette smoke is sucked into the air cleaner 31 together with air, dust in the air sucked by the pre-filter 34 is removed, and tobacco odor is removed by activated carbon by the deodorizing filter 35. Thereafter, free radicals are removed by passing through the tobacco filter 30 by shikonin or alkannin.
[0051]
The ability to remove free radicals can be confirmed by the degree of discoloration of the free radical removing filter 33 from a confirmation window 37 provided on the side plate of the air cleaner. Tobacco smoke from which free radicals have been removed has its particles electrostatically collected by the dust collection filter 36, and clean air is reduced indoors.
[0052]
Even in the case of a structure attached to such an air cleaner, plant pigments such as sicon, nasin, and anthocyanin can be used as described above.
[0053]
The present invention is not limited to the description of the above embodiment, and various modifications may be made without departing from the spirit of the present invention.
[0054]
For example, shikonin, alkannin, or a mixture thereof can be held on a suitable carrier and used as an indicator of the presence or absence of free radicals depending on the color change. Various carriers can be used as the carrier. For example, the carrier can be supported on a fiber used as a filter substrate, cloth, cotton, paper, or the like.
[0055]
For example, such an indicator can be put in a food bag and used as a standard for knowing the degree of oxidation. Alternatively, it may be used for a mask. Furthermore, the use at the outlet of a duct is also considered. Thus, the usage method as a kind of marker can be considered. Free radicals also have a great influence on the deterioration of rubber products, and it can be used as a simple measure of the deterioration of such rubber products.
[0056]
Although the case of the filter for tobacco was demonstrated in the said embodiment, it can also be used as a filter for removing free radicals other than tobacco.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, free radicals can be removed from tobacco smoke. In particular, if shikonin, alkannin, or a mixture thereof is used as a free radical removing substance, the ability to remove free radicals can be visually confirmed by color change, and the filter replacement time can be determined appropriately. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a cigarette filter according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a perspective view showing a cigarette filter configured for an air cleaner, FIG. 2B is a schematic view showing the arrangement of cigarette filters, and FIG. It is a perspective view.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Tobacco filter 11 Main body 12 Tobacco attachment / detachment port 13 Suction port 14 Flue 15 Tar removal filter 16 Free radical removal filter 20 Tobacco 30 Tobacco filter 31 Air purifier 32 Mounting frame 33 Free radical removal filter 34 Prefilter 35 Deodorization filter 36 Dust collection filter 37 Confirmation window

Claims

フリーラジカル除去能表示部を有するフリーラジカル除去用フィルタであって、前記フリーラジカル除去能表示部は、視認可能な色調変化を有するフリーラジカル除去物質によって構成されている、フリーラジカル除去用フィルタ。A free radical removal filter having a free radical removal ability display section, wherein the free radical removal ability display section is constituted by a free radical removal substance having a visible color change.

前記フリーラジカル除去物質は、シコン、シコニン、アルカンニン、ナスニンおよびアントシアニンからなる群から選択された少なくとも１種である請求項１に記載のフリーラジカル除去用フィルタ。2. The free radical removing filter according to claim 1, wherein the free radical removing substance is at least one selected from the group consisting of sicon, shikonin, alkanine, nasin and anthocyanin.

フリーラジカル除去物質を含み、かつ、フリーラジカル除去能表示部を有し、前記フリーラジカル除去物質は、シコン、シコニン、アルカンニン、ナスニンおよびアントシアニンからなる群から選択された少なくとも１種である、フリーラジカル除去用フィルタ。 A free radical containing a free radical removing substance and having a free radical removing ability display part, wherein the free radical removing substance is at least one selected from the group consisting of sicon, shikonin, alkanine, nasin and anthocyanin Filter for removal.

前記フリーラジカル除去能表示部は、視認可能な色調変化部である請求項３に記載のフリーラジカル除去用フィルタ。The free radical removal filter according to claim 3 , wherein the free radical removal ability display unit is a visible color change unit.

前記フリーラジカル除去能表示部は、視認可能な色調変化を有するフリーラジカル除去物質によって構成されている請求項４に記載のフリーラジカル除去用フィルタ。The free radical removal filter according to claim 4 , wherein the free radical removal ability display unit is configured by a free radical removal substance having a visible color change.

請求項１〜５のいずれかに記載のフリーラジカル除去用フィルタを有する空気清浄機。The air cleaner which has the filter for free radical removal in any one of Claims 1-5 .

さらに、タール除去用フィルタを有する請求項６に記載の空気清浄機。Furthermore, the air cleaner of Claim 6 which has a filter for tar removal.

前記タール除去用フィルタおよび前記フリーラジカル除去用フィルタが該順に空気が通過するように設けられている請求項７に記載の空気清浄機。The air cleaner according to claim 7 , wherein the tar removal filter and the free radical removal filter are provided so that air passes through the filter in that order.

請求項１〜５のいずれかに記載のフリーラジカル除去用フィルタを有するタバコ用フィルタ。A tobacco filter comprising the free radical removal filter according to any one of claims 1 to 5 .

さらに、タール除去用フィルタを有し、かつ、タバコの煙が、前記タール除去用フィルタ、前記フリーラジカル除去用フィルタの順に通過するように設けられている請求項９に記載のタバコ用フィルタ。The tobacco filter according to claim 9 , further comprising a tar removal filter, wherein tobacco smoke passes through the tar removal filter and the free radical removal filter in this order.

タバコの吸い口側を着脱自在に取付けるタバコ着脱口と、前記タバコ着脱口に連通して煙を通す煙道と、前記煙道に連通され喫煙者が口に含む吸引口とを有し、前記フリーラジカル除去用フィルタは、前記煙道の途中に設けられている請求項９または１０に記載のタバコ用フィルタ。A cigarette attachment / detachment opening for detachably attaching a cigarette mouth side, a flue communicating with the cigarette attachment / detachment opening, and a suction opening that communicates with the flue and that a smoker includes in the mouth; The filter for tobacco according to claim 9 or 10 , wherein the filter for removing free radicals is provided in the middle of the flue.

前記フリーラジカル除去用フィルタは、喫煙者の周囲に発生する喫煙時のタバコの煙を吸引除去する吸煙装置の前記タバコの煙の通過経路途中に、着脱自在に取り付けられている請求項９〜１１のいずれかに記載のタバコ用フィルタ。The free radical removal filter, the middle passage path of smoke cigarette smokers fume suction unit for sucking and removing smoke smoking time of the cigarette to be generated around the claim 9 to 11 is detachably attached The tobacco filter according to any one of the above.

前記フリーラジカル除去用フィルタは、フィルタ基材が前記フリーラジカル除去物質を有している請求項９〜１２のいずれかに記載のタバコ用フィルタ。The tobacco filter according to any one of claims 9 to 12 , wherein the free radical removing filter has a filter base material containing the free radical removing substance.