JP3660287B2 - 地図データ配信装置、地図データ受信装置、地図データ配信方法及び地図データ受信方法 - Google Patents

地図データ配信装置、地図データ受信装置、地図データ配信方法及び地図データ受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信型ベクター地図配信方式及び地図配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−258172に記載された従来の情報提供システムでは、サーバからの地図提供サービスをより効率的、低価格で実施するために、サーバ上の経路演算部にて目的地までの経路を求め、地図表示位置決定部にて地図データを含む誘導経路情報をダウンロードすべき地点を決定し、間引き判定部にて端末情報を基に送信すべき情報を間引いていた。このとき、間引く情報を決定するために、各地図要素情報の優先順位を定義した優先順位定義表を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の情報提供システムでは、間引く情報を決定するためには、経路があらかじめ存在することが前提となっており、経路が存在しない場合については考慮されていない。上述のシステムをナビゲーションシステムに適用したとき、地図の利用シーンとして、経路誘導以外、例えば、目的地の確認を行う場合なども考えられる。そのような場合、地図を自分がいる位置を中心に表示するのではなく、任意の地点を中心に表示し、さらにスクロールや拡大、縮小などの操作を行うこともありえるが、上述のシステムでは対処することができない。
また、上述のシステムでは、受信が完了しなければ表示が行われないため、地図データ量に比例してユーザの待ち時間が決定される。したがって、上述のシステムでは、遅い通信媒体で大きなデータ量の地図を提供する場合、ユーザの待ち時間が非常に大きくなる。
さらに、上述のシステムでは、間引く情報を決定するために地図要素に優先順位をつける場合に、あらかじめ定められた優先順位定義表のみにより決定している。しかし、実際に地図表示を行った場合、例えば、画面の中心に近い情報や経路に近い情報はそれらから離れた情報と比較して、よりユーザが必要としている可能性が高い(優先順位が高い)ものと考えられるが、上述のシステムではそのような動的な情報による優先順位の設定を行うことはできない。
本発明は、これらの問題点を鑑みてなされたものであり、クライアントに必要な地図データが存在しない場合でも、ユーザが必要としている地図データを動的に判別し、順に配信することにより、地図の利用シーン(経路が設定されているか否か)、地図データ量などに依存することなく、ユーザの待ち時間を短縮することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、大量のデータを保持することができないクライアントに対して、よりユーザが必要としている地図データを優先的に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る地図データ配信装置は、
複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを保有地図データとして保有し、前記保有地図データの少なくとも一部を端末装置に対して配信する地図データ配信装置であって、
前記端末装置より、前記端末装置の属性情報を受信する属性情報受信部と、
前記属性情報に基づき、前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を選択データ処理単位として選択するデータ処理単位選択部と、
前記端末装置より、前記保有地図データのうち配信対象となる配信対象地図データを特定する配信要求を受信する配信要求受信部と、
前記保有地図データから、前記配信要求により特定された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに抽出する地図データ抽出部と、
前記地図データ抽出部により前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信する地図データ配信部とを有することを特徴とする。
【0005】
前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の地図データ利用目的を示す属性情報を受信し、
前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記端末装置の地図データ利用目的に基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする。
【0006】
前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の性能を示す属性情報を受信し、
前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記端末装置の性能に基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする。
【0007】
前記地図データ配信装置は、表示画面を有する端末装置に対して前記配信対象地図データを配信し、
前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の前記表示画面の表示サイズを示す属性情報を受信し、
前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記表示サイズに基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする。
【0008】
前記地図データ配信装置は、更に、前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データに対して、前記選択データ処理単位ごとに配信順序の優先度を設定する優先度設定部を有し、
前記地図データ配信部は、前記優先度設定部により設定された前記配信順序の優先度に従った配信順序で、前記配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする。
【0009】
前記地図データ配信装置は、表示画面を有する端末装置に対して前記配信対象地図データを配信し、
前記優先度設定部は、前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データのうち前記端末装置の前記表示画面の中心位置の近くに表示される配信対象地図データほど前記配信順序の優先度を高く設定することを特徴とする。
【0010】
前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、地図データ構成要素ごとのデータ処理を選択し、
前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データを前記地図データ構成要素ごとに抽出することを特徴とする。
【0011】
前記地図データ配信装置は、複数のメッシュに区画された地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、メッシュごとのデータ処理を選択し、
前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをメッシュごとに抽出することを特徴とする。
【0012】
前記地図データ配信装置は、複数のメッシュに区画され、それぞれのメッシュが複数のサブメッシュにより構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、サブメッシュごとのデータ処理を選択し、
前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをサブメッシュごとに抽出することを特徴とする。
【0013】
前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素が共通の地図データ構成要素ごとに少なくとも一つ以上のレイヤーとしてグルーピングされた地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、レイヤーごとのデータ処理を選択し、
前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをレイヤーごとに抽出することを特徴とする。
【0014】
前記配信要求受信部は、前記端末装置より、少なくとも一つ以上の特定のレイヤーの配信を要求する配信要求を受信し、
前記地図データ抽出部は、前記特定のレイヤーのそれぞれを抽出することを特徴とする。
【0015】
前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に縮尺に対する表示優先度が描画レベルとして設定された地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、描画レベルごとのデータ処理を選択し、
前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データを描画レベルごとに抽出することを特徴とする。
【0016】
前記配信要求受信部は、前記端末装置より、少なくとも一つ以上の特定の描画レベルが指定され、前記特定の描画レベルのそれぞれに対応する地図データ構成要素の配信を要求する配信要求を受信し、
前記地図データ抽出部は、前記特定の描画レベルのそれぞれについて、対応する地図データ構成要素を抽出することを特徴とする。
【0017】
前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記地図データ配信装置は、更に、前記地図データ抽出部により抽出された前記配信対象地図データに含まれる地図データ構成要素のそれぞれに対して、少なくとも一つ以上の表示優先度を設定し、設定した表示優先度の合計値が所定の閾値を超える地図データ構成要素を選択する地図データ選択部を有し、
前記地図データ配信部は、前記地図データ選択部により選択された地図データ構成要素により構成される地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする。
【0018】
前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に形状情報と前記形状情報の属性情報が含まれた地図データを前記保有地図データとして保有し、
前記地図データ配信装置は、更に、前記地図データ抽出部により抽出された前記配信対象地図データに含まれる地図データ構成要素のそれぞれに対して、それぞれの地図データ構成要素から前記形状情報の属性情報を除去する地図データ加工部を有し、
前記地図データ配信部は、前記地図データ加工部により前記形状情報の属性情報が除去された配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする。
【0019】
前記地図データ配信部は、前記選択データ処理単位ごとに前記配信対象地図データに対してデータ圧縮処理を行い、データ圧縮処理後の配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする。
【0020】
前記地図データ配信部は、前記端末装置より送信された新たな配信要求が前記配信対象地図データの配信が終了する前に前記配信要求受信部により受信された場合に、前記配信対象地図データの配信を中止し、前記新たな配信要求に基づく新たな配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る地図データ受信装置は、
複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを配信する地図データ配信装置より、前記地図データの少なくとも一部を受信する地図データ受信装置であって、
前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を地図データの配信単位として指定するとともに、前記地図データ配信装置からの配信の対象となる配信対象地図データを前記配信単位ごとに指定する配信対象地図データ指定部と、
前記配信対象地図データ指定部により指定された前記配信単位ごとの配信対象地図データを示す配信要求を生成する配信要求生成部と、
前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信単位ごとに配信された前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信する通信部とを有することを特徴とする。
【0022】
前記地図データ受信装置は、更に、地図データを表示する表示画面を有し、
前記通信部は、表示位置が前記表示画面の中心位置から近い順に前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信することを特徴とする。
【0023】
前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成される地図データの少なくとも一部を受信し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、地図データ構成要素ごとの配信を指定し、
前記通信部は、前記地図データ配信装置より地図データ構成要素ごとに配信された前記配信対象地図データを地図データ構成要素ごとに受信することを特徴とする。
【0024】
前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数のメッシュに区画された地図データの少なくとも一部を受信し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、メッシュごとの配信を指定し、
前記通信部は、前記地図データ配信装置よりメッシュごとに配信された前記配信対象地図データをメッシュごとに受信することを特徴とする。
【0025】
前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数のメッシュに区画され、それぞれのメッシュが複数のサブメッシュにより構成される地図データの少なくとも一部を受信し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、サブメッシュごとの配信を指定し、
前記通信部は、前記地図データ配信装置よりサブメッシュごとに配信された前記配信対象地図データをサブメッシュごとに受信することを特徴とする。
【0026】
前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素が共通の地図データ構成要素ごとに少なくとも一つ以上のレイヤーとしてグルーピングされた地図データの少なくとも一部を受信し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、レイヤーごとの配信を指定し、
前記通信部は、前記地図データ配信装置よりレイヤーごとに配信された前記配信対象地図データをレイヤーごとに受信することを特徴とする。
【0027】
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信対象地図データとして、少なくとも一つ以上の特定のレイヤーを指定し、
前記配信要求生成部は、前記配信対象地図データ指定部により指定された前記特定のレイヤーの配信を要求する配信要求を生成し、
前記通信部は、前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信対象地図データとして配信された前記特定のレイヤーをレイヤーごとに受信することを特徴とする。
【0028】
前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に縮尺に対する表示優先度が描画レベルとして設定された地図データの少なくとも一部を受信し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、描画レベルごとの配信を指定し、
前記通信部は、前記地図データ配信装置より描画レベルごとに配信された前記配信対象地図データを描画レベルごとに受信することを特徴とする。
【0029】
前記配信対象地図データ指定部は、前記配信対象地図データとして、少なくとも一つ以上の特定の描画レベルを指定し、
前記配信要求生成部は、前記配信対象地図データ指定部により指定された前記特定の描画レベルのそれぞれに対応する地図データ構成要素の配信を要求する配信要求を生成し、
前記通信部は、前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信対象地図データとして配信された前記特定の描画レベルに対応する地図データ構成要素を描画レベルごとに受信することを特徴とする。
【0030】
前記地図データ受信装置は、更に、前記地図データ配信装置より配信された地図データを格納地図データとして格納する地図データ格納部を有し、
前記配信対象地図データ指定部は、前記地図データ格納部に格納された前記格納地図データ以外の地図データを前記配信対象地図データとして指定することを特徴とする。
【0031】
前記地図データ受信装置は、更に、地図データを表示する表示画面と、
前記通信部が前記配信対象地図データを受信する前に、前記地図データ格納部に格納された前記格納地図データの少なくとも一部を前記表示画面に出力する表示出力部とを有することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る地図データ配信方法は、
複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを保有地図データとして保有し、前記保有地図データの少なくとも一部を端末装置に対して配信する地図データ配信方法であって、
前記端末装置より、前記端末装置の属性情報を受信する属性情報受信ステップと、
前記属性情報に基づき、前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を選択データ処理単位として選択するデータ処理単位選択ステップと、
前記端末装置より、前記保有地図データのうち配信対象となる配信対象地図データを特定する配信要求を受信する配信要求受信ステップと、
前記保有地図データから、前記配信要求により特定された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに抽出する地図データ抽出ステップと、
前記地図データ抽出ステップにより前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信する地図データ配信ステップとを有することを特徴とする。
【0033】
本発明に係る地図データ受信方法は、
複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを配信する地図データ配信装置より、前記地図データの少なくとも一部を受信する地図データ受信方法であって、
前記地図データ配信装置からの配信の対象となる配信対象地図データを指定するとともに、前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を前記配信対象地図データの配信単位として指定する配信対象地図データ指定ステップと、
前記配信対象地図データ指定ステップにより指定された前記配信対象地図データ及び前記配信単位を示す配信要求を生成する配信要求生成ステップと、
前記配信要求生成ステップにより生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信単位ごとに配信された前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信する通信ステップとを有することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図を用いて実施の形態1に係る地図配信システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る地図配信システムの構成を示す図である。
図1において、1は、地図データを配信する地図配信装置である。地図配信装置1は、地図データ配信装置に相当する。地図配信装置1は、例えば、インターネット上や情報センタ、家庭などに設置される。
2は、地図配信装置1より配信された地図データを受信し、ユーザに対して地図データを表示するクライアントである。クライアント2は、端末装置又は地図データ受信装置に相当する。クライアント2は、例えば、携帯電話、PDAなどであり、歩行者に携帯、もしくは自動車や二輪車などに搭載される。
また、図1では、省略しているが、地図配信装置1とクライアント2との間には、無線通信ネットワーク、インターネット等の有線通信ネットワークが存在する。
図1に示す地図配信システムの例としては、通信型のナビゲーションシステム(カーナビ,人ナビ),GISシステムなどがある。
【0035】
次に、地図配信装置1及びクライアント2の内部構成について説明する。
地図配信装置1に関し、11は、地図データの配信処理を行う地図配信サーバ部である。
12は、地図データを保有する地図情報データベース(以下、地図情報DBと表記する)である。地図情報DB12に保有された地図データを保有地図データと呼ぶ。
13は、メニューやPOI(Point Of Interest)等の地図以外の情報の配信処理を行うWebサーバ部である。Webサーバ部13は、CGIやServletの機能を有する。
14は、POI等の情報を格納するPOIデータベース(以下、POI DBと表記する)である。
15は、メニュー情報を格納するメニューデータベース(以下、メニューDBと表記する)である。
また、クライアント2に関しては、21は、地図配信装置1より配信された地図データを受信するコンパクト地図ビューア部であり、22は、地図配信装置1より配信されたPOIやメニュー等の情報を受信するブラウザ部である。
地図情報については地図配信サーバ部11とコンパクト地図ビューア部21との間で、また、メニューやPOIなどの地図以外の情報については、Webサーバ部13及びブラウザ部22間でやりとりされる。また、必要に応じて、地図配信装置1上のWebサーバ部13(CGIやServlet)と地図配信サーバ部11との間、及び、クライアント2上のコンパクト地図ビューア部21とブラウザ部22との間で情報の交換が行われる。
なお、地図配信装置1とクライアント2との間の通信はHTTP(HTTPS)により行われる。
【0036】
また、本実施の形態に係る地図配信システムを利用した地図配信の全体の処理の流れは、図1に示すように、次のとおりである。
(0)クライアント2上にコンパクト地図ビューア部21がアプリケーションプログラムとして存在しない場合、地図配信装置1上のWebサーバ部13を通してダウンロードする。
(1)クライアント2にてユーザが利用する各種メニューはすべて地図配信装置1上に存在し、クライアント2からの要求に応じて、地図配信装置1は、Webサーバ部13を通してメニューを送信する。例えば、メニューはHTMLで記述され、また、クライアント2と地図配信装置1間の通信はHTTPで行われる。
(2)ユーザは、メニューによる誘導によって、表示すべき地図データを決定する。決定された地図データは、配信要求として地図配信装置1に送信され、地図配信装置1は地図配信サーバ部11を通して要求された地図データを配信する。
(3)さらにユーザは、メニューによる誘導によって、表示すべきPOI情報を選択するための条件を決定する。例えば、「現在位置近辺にあるイタリアンのレストラン」などとなる。決定された条件はPOI検索要求として地図配信装置1に送信され、地図配信装置1はWebサーバ部13のPOI検索機能によって条件に応じたPOI情報を検索し、その結果をWebサーバ部13を通して送信する。例えば、POI検索機能はCGIなどで実現される。
【0037】
次に、地図配信装置1の地図配信サーバ部11の構成について説明する。
図2は、地図配信サーバ部11の構成を示す機能ブロック図である。
図2において、111は、クライアントとデータ交換を行うための通信部である。通信部111は、後述するように、属性情報受信部、配信要求受信部、地図データ配信部に相当する。
112は、各クライアントごとに、クライアントの属性を示すクライアント情報(属性情報)を保持するクライアント管理部である。
113は、クライアント2からの要求を解析し、要求に応じた処理を起動する要求制御部である。要求制御部113は、複数種類の配信単位(データ処理単位)のうち特定種類の配信単位(データ処理単位)を選択する。要求制御部113は、データ処理単位選択部に相当する。ここで、配信単位とは、地図データ抽出の際及び地図データ配信の際のデータ処理単位であり、詳細については後述する。
114は、クライアント2からの要求に応じた地図データを地図情報DB12から取り出すデータアクセス部である。データアクセス部114は、地図データ抽出部に相当する。
115は、必要に応じて地図データの変換を行うためのデータ変換部である。データ変換部115は、優先度設定部に相当する。
また、図2には示していないが、必要に応じて、アクセス履歴を収集するための履歴収集部を追加してもよい。
また地図配信装置1は、図示していないが、例えばマイクロプロセッサ等のCPU、半導体メモリ等や磁気ディスク等の記録手段、及び通信手段を有する計算機により実現することができる。記録手段には、地図配信装置1に含まれる各構成要素の機能を実現するプログラムが記録されており、CPUがこれらのプログラムを読み込むことにより地図配信装置1の動作を制御し、各構成要素の機能を実現することができる。
なお、これらのプログラムを計算機で読みとり可能な記録媒体に記録することも可能である。更には、これらのプログラムを通信網を介して転送することも可能である。
【0038】
次に、図3を参照してクライアント2のコンパクト地図ビューア部21の構成について説明する。
図3において、211は、地図配信装置1とデータ交換を行う通信部である。
212は、地図配信装置1から取得した地図データなどを保持するデータ管理部である。データ管理部212は、地図データ格納部に相当する。
213は、コンパクト地図ビューア部21内の各機能を制御する制御部である。制御部213は、地図配信装置1より配信される地図データ(配信対象地図データ)を指定し、また、配信対象地図データの配信の際の配信単位を指定し、配信対象地図データ及び配信単位を示す配信要求を生成する。従って、制御部213は、配信対象地図データ指定部及び配信要求生成部に相当する。また、制御部213は、表示すべき地図データ等を表示画面215に対して出力する。このため、表示出力部としても機能する。
214は、ユーザからの入力を受け付ける入力部である。
215は、ユーザに対して地図データ等を表示する表示画面である。
216は、クライアント2の現在位置を検出する位置検出部である。
【0039】
次に、図4を用いて地図データの構成を説明する。
ある連続したエリアの同一種類の地図データを地図セットと呼ぶ。地図セットは一定区画ごとに区切ったメッシュという単位で管理される。つまり、地図データは地図情報DB12内でメッシュ単位で管理される。
さらに、メッシュあたりのデータ量が多い場合などには、メッシュをさらにサブメッシュに分割することもある。
また、地図データはレイヤーと呼ばれる概念を持つ。図5のように地図の構成要素(地図データ構成要素)の種類(主要道、細街路、建物などを示すデータ)ごとにグルーピングされ一つのレイヤーを形成する。そして、各種のレイヤーが合成されて一つ地図データが形成される。
このように、地図配信装置1が保有する地図データには、複数種類のデータ処理単位が設定されており、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能である。
そして、データアクセス部114は、これら複数種類のデータ処理単位のうちの特定のデータ処理単位ごとに地図情報DB12より地図データを抽出し、また、通信部111は、特定のデータ処理単位ごとに抽出された地図データを特定のデータ処理単位ごとに配信する。このため、データ処理単位は、地図データの配信の際の配信単位となる。
地図データの配信単位としては、次のようなものがある。
・各地図構成要素ごと
・各サブメッシュの各レイヤーごと
・各サブメッシュごと
・各メッシュの各レイヤーごと
・各メッシュごと
また、メッシュのサイズや配信単位などに関しては地図セットごとに構成情報として保持する。構成情報として保持される情報の例は次のとおりである。
・バージョン
・縮尺
・座標系種別: 緯度経度座標系,平面直角座標系など
・左下座標
・右上座標
・南北方向メッシュ幅
・東西方向メッシュ幅
・配信単位
なお、POIなどの地図以外の情報のうち、位置を持つ情報については、その位置をあわせて地図上に重畳して表示することができる。
【0040】
次に、地図配信装置1及びクライアント2の動作について説明する。
まず、クライアント2の起動時の処理の流れを図6に従って説明する。
(1)クライアント2の制御部213は、クライアント情報とともに起動通知を通信部211を通して地図配信装置1に送信する。ここで、クライアント情報とは、クライアント2の属性を示す情報(属性情報)であり、クライアント2の表示画面215の表示サイズ、メモリサイズ(性能)、地図の利用目的、通信速度(性能)等を含む。
(2)地図配信装置1の要求制御部113は、通信部111を通して受信したクライアント情報、及びデータアクセス部114により取り出した地図構成情報をもとに、配信単位を設定する。
配信単位の設定例は次のとおりである。
クライアント情報としては、地図の利用目的、表示サイズ、メモリサイズ、及び、通信速度を利用する。
(2−1)まず、地図の利用目的によって配信単位を「各レイヤーごと」とするかしないかを決定する。基本的には「各レイヤーごと」とするが、例えば、常にすべてのレイヤーを表示する必要がある利用目的のように、配信単位を「各レイヤーごと」とすることのオーバヘッドの方が大きい場合には、配信単位を「各レイヤーごと」としない。
(2―2)次に、サブメッシュのサイズを決定する。具体的には、以下のa1.及びa2.の式を満たすのであれば、「各メッシュ(の各レイヤーごと)」を配信単位とする。
ここで、配信単位の最大データサイズとは、メッシュごとに分割した場合にデータサイズが最大となるメッシュのデータサイズ、又は各メッシュのレイヤーごとに分割した場合にデータサイズが最大となるレイヤーのデータサイズを意味する。また、a2.の式におけるnはクライアント2で保持させたい配信単位数であり、4以上の定数である。
a1.又はa2.の式を満たさないときには、b.の式を満たす範囲でサブメッシュへの分割を行う。
a1. : 配信単位の最大データサイズ < 通信速度 × 目標応答時間
a2. : 配信単位の最大データサイズ × n < (クライアントの)メモリサイズ
b. : 標準的な縮尺で表示したときのサブメッシュのサイズ > 表示サイズ
なお、上記b.の条件を満たすようにサブメッシュの分割を行えない場合には、「各地図構成要素ごと」を配信単位とする。
なお、ターゲットとするクライアントが想定されている場合には、あらかじめ配信単位をクライアントの種類ごとに設定しておいてもよい。
このようにして設定した配信単位は、地図構成情報の一部としてクライアントに送信するとともに、地図配信装置1のクライアント管理部112によりクライアントごとに保持する。
(3)クライアント2の制御部213は、通信部211を通して受信した地図構成情報をデータ管理部212により管理する。
【0041】
次に、地図要求時の処理の流れを図7に従って説明する。
(0)クライアント2の位置検出部216は、現在位置を定期的に制御部213に渡す。
(1)クライアント2の制御部213は、入力部214を通してユーザからの地図表示要求などを受け取り、データ管理部212に地図データの要求を出す。
データ管理部212は、すでに必要な地図データを保持している場合にはその情報を、保持していない場合にはその旨を制御部213に返す。これにより、制御部213は、表示に必要な地図データのうちデータ管理部212に格納されている地図データ以外の地図データを配信対象地図データに指定することができる。なお、制御部213では、配信単位ごとに配信対象地図データを指定する。この配信単位は、クライアント起動時に地図構成情報に含まれて地図配信装置1より送信され、データ管理部212に保持されていたものである。
制御部213は、データ管理部212が保持していない地図データが存在した場合には、配信単位ごとに配信対象地図データを示すとともに表示画面215の中心位置の緯度経度情報を示す配信要求を生成し、生成した配信要求を通信部211を通じて地図配信装置1に対して送信する。
ここで、新規地図表示時(表示画面215に全く地図データが表示されていない場合)を例にして制御部213での配信対象地図データの指定処理について説明する。
新規地図表示時の表示領域と地図データ(メッシュもしくはサブメッシュ)との関係は、例えば、図8のとおりである。図8の枠で囲まれた領域が表示領域になる。また、ここで、表示領域に含まれる地図データ(メッシュ/サブメッシュA〜F)は、新規地図表示時にはデータ管理部212に保持されていないため、メッシュ/サブメッシュA〜Fのすべてを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。
【0042】
(2)地図配信装置1の要求制御部113は、通信部111を通して受信した配信要求にしたがい、クライアント管理部112からそのクライアントのクライアント情報を取得し、また、データアクセス部114から配信対象地図データを取得する。この際、データアクセス部114は、配信単位ごとに配信対象地図データを地図情報DB12から抽出し、要求制御部113は、データアクセス部114より配信単位ごとに配信対象地図データを取得する。
その後、データ変換部115によってそのクライアントにあった形にデータを変換する。
ここで、データ変換部115は、クライアント2からの配信要求受信時に取得した表示画面の中心位置の緯度経度情報に基づき、中心位置から近い配信単位順に高い配信順序の優先度を設定する。例えば、上記緯度経度を中心とした同一間隔の同心円の内側に含まれる配信単位ほど高い配信順序の優先度を設定する、などの方法がある。なお、同心円の間隔はクライアント情報(表示サイズなど)により決定する。
このように配信順序の優先度が設定された後、通信部111は、配信順序の優先度に従った順序で、配信単位ごとに配信対象地図データをクライアント2に送信する。
【0043】
(3)クライアント2では、通信部211が配信単位ごとに配信対象地図データを受信し、制御部213が受信された配信対象地図データをデータ管理部に格納するとともに、表示画面215に対して出力し、表示を行う。
制御部213は、受け取った配信単位ごとに配信対象地図データをすぐに表示するように出力する。
【0044】
地図データの表示においては、配信単位のサイズとクライアントの性能によっては、処理速度的に問題が発生したり、画面にちらつきが発生したりすることがある。しかし、本実施の形態では、上述したように、配信単位はクライアントの性能などに応じて設定するため、このような問題は生じない。
【0045】
以上により、クライアントは画面の中心に近い地図データから順に受信することができ、さらに、配信単位ごとに表示を行うため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、更に、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、新規地図表示時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0046】
実施の形態2.
本実施の形態では、クライアントにおいて地図縮小処理を行う場合について説明する。
本実施の形態に係る地図配信装置1及びクライアント2の構成は、実施の形態1と同様であり、図1〜3に示すものとなる。
また、クライアント起動時の処理は、実施の形態1と同様であり、本実施の形態では、クライアント起動時の処理が行われ、配信単位が決定された後に、クライアント2が地図配信装置1に対して配信要求を送信する際の処理について説明する。
【0047】
実施の形態1に示した地図要求時の処理の(1)において、クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。
例えば、地図縮小後の表示領域と地図データ(メッシュもしくはサブメッシュ)との関係は図9のとおりである。図9において、破線の枠はこれまでの表示領域を示し、実線の枠は新たな(地図縮小後の)表示領域を示す。
ここで、新たな表示領域に含まれる地図データ(メッシュ/サブメッシュA〜T)のうち、データ管理部212に保持されている取得済みのデータ(メッシュ/サブメッシュG、H、I、L、M、N)については、制御部213が出力処理を行いすぐに表示画面215に表示される。
そして、制御部213は、データ管理部212が保持していないデータ(メッシュ/サブメッシュG、H、I、L、M、N以外)のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。なお、配信対象地図データは、実施の形態1と同様に、配信単位ごとに指定される。
以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0048】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図縮小時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0049】
実施の形態3.
本実施の形態では、クライアントにおいて地図スクロール処理を行う場合について説明する。
本実施の形態に係る地図配信装置1及びクライアント2の構成は、実施の形態1と同様であり、図1〜3に示すものとなる。
また、クライアント起動時の処理は、実施の形態1と同様であり、本実施の形態では、クライアント起動時の処理が行われ、配信単位が決定された後に、クライアント2が地図配信装置1に対して配信要求を送信する際の処理について説明する。
【0050】
実施の形態1に示した地図要求時の処理の(1)において、クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。
例えば、地図スクロール後の表示領域と地図データ(メッシュもしくはサブメッシュ)との関係は図10のとおりである。図10において、破線の枠はこれまでの表示領域を示し、実線の枠は新たな(地図スクロール後の)表示領域を示す。
ここで、新たな表示領域に含まれる地図データ(メッシュ/サブメッシュA〜I)のうち、データ管理部212に保持されている取得済みのデータ(メッシュ/サブメッシュA〜F)については、制御部213が出力処理を行いすぐに表示画面215に表示される。
そして、制御部213は、データ管理部212が保持していないデータ(メッシュ/サブメッシュG〜I)のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。なお、配信対象地図データは、実施の形態1と同様に、配信単位ごとに指定される。
以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0051】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図スクロール時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0052】
実施の形態4.
本実施の形態では、クライアントにおいて地図回転処理を行う場合について説明する。
本実施の形態に係る地図配信装置1及びクライアント2の構成は、実施の形態1と同様であり、図1〜3に示すものとなる。
また、クライアント起動時の処理は、実施の形態1と同様であり、本実施の形態では、クライアント起動時の処理が行われ、配信単位が決定された後に、クライアント2が地図配信装置1に対して配信要求を送信する際の処理について説明する。
【0053】
実施の形態1に示した地図要求時の処理の(1)において、クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。
例えば、画面中央を中心とした地図回転後の表示領域と地図データ(メッシュもしくはサブメッシュ)との関係は図11のとおりである。図11において、破線の枠はこれまでの表示領域を示し、実線の枠は新たな(地図回転後の)表示領域を示す。
ここで、新たな表示領域に含まれる地図データ(メッシュ/サブメッシュA〜L)のうち、データ管理部212に保持されている取得済みのデータ(メッシュ/サブメッシュC〜E、H〜J)については、制御部213が出力処理を行いすぐに表示画面215に表示される。
そして、制御部213は、データ管理部212が保持していないデータ(メッシュ/サブメッシュC〜E、H〜J以外)のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。なお、配信対象地図データは、実施の形態1と同様に、配信単位ごとに指定される。
以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0054】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図回転時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0055】
実施の形態5.
本実施の形態では、クライアントにおいて地図疑似3D表示処理を行う場合について説明する。
地図擬似3D表示とは、図12のように通常の地図真上の視点からではなく、斜め上方の視点から見るような表示を行うことにより、擬似的な3D表示をするものである。
さらに、建物などが高さ情報を持っている場合には、その高さを柱状の形態であらわすことにより、より3Dに近い形で表示することもできる。
【0056】
本実施の形態に係る地図配信装置1及びクライアント2の構成は、実施の形態1と同様であり、図1〜3に示すものとなる。
また、クライアント起動時の処理は、実施の形態1と同様であり、本実施の形態では、クライアント起動時の処理が行われ、配信単位が決定された後に、クライアント2が地図配信装置1に対して配信要求を送信する際の処理について説明する。
【0057】
実施の形態1に示した地図要求時の処理の(1)において、クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。
例えば、地図擬似3D表示後の表示領域と地図データ(メッシュもしくはサブメッシュ)との関係は図13のとおりである。図13において、破線の枠はこれまでの表示領域を示し、実線の枠は新たな(擬似3D表示後の)表示領域を示す。
ここで、新たな表示領域に含まれる地図データ(メッシュ/サブメッシュA〜C、E〜N)のうち、データ管理部212に保持されている取得済みのデータ(メッシュ/サブメッシュF〜H、J〜L)については、制御部213が出力処理を行いすぐに表示画面215に表示される。
そして、制御部213は、データ管理部212が保持していないデータ(メッシュ/サブメッシュF〜H、J〜L以外)のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。なお、配信対象地図データは、実施の形態1と同様に、配信単位ごとに指定される。
以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0058】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図擬似3D表示時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0059】
実施の形態6.
次に、配信単位をより詳細にする場合について説明する。
本実施の形態においては、地図データ構造を次のとおりとする。
本実施の形態に係る地図データでは、各地図構成要素に描画レベルが設定されている。描画レベルとは、縮尺に対する表示優先度であり、描画レベルが高い地図構成要素は縮尺された場合でも表示し、描画レベルが低ければ縮尺された場合には表示しないというものである。例えば、主要道はいかなる縮尺でも表示するため描画レベルは1、細街路は中縮尺以下では表示しないため、描画レベルは3などと設定される。
同じ地図データを利用した場合、拡大した場合には情報密度が下がり、縮小した場合には情報密度が上がることになるが、描画レベルを設定することにより、その構成要素を表示するか否かを情報密度に応じて決定することが可能である。
なお、描画レベルと縮尺との対応は地図構成情報として保持される。
【0060】
本実施の形態においては、地図データの配信単位として、次のようなものが追加される。
・各サブメッシュの各レイヤーの各描画レベルごと
・各サブメッシュの各描画レベルごと
・各メッシュの各レイヤーの各描画レベルごと
・各メッシュの各描画レベルごと
そして、実施の形態1に示したクライアント起動時の処理の(2)において、地図配信装置1の要求制御部113は、クライアント情報に基づき上記の配信単位のいずれかを選択する。
【0061】
また、地図データの配信単位を描画レベルを考慮したものとした場合、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(1)における、クライアントの制御部の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。このとき、表示している縮尺と地図構成情報より必要となる描画レベルが決定でき、この必要な描画レベルの地図構成要素のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。
そして、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(2)において、地図配信装置1のデータアクセス部114は、配信要求に示された描画レベルに対応する地図構成要素を配信単位ごと(各メッシュ/サブメッシュの各レイヤーの各描画レベルごと、各メッシュ/サブメッシュの各描画レベルごと)に抽出する。また、データ変換部115は、クライアント2からの配信要求受信時に取得した表示画面の中心位置の緯度経度情報に基づき、中心位置から近い配信単位ほど配信順序の優先度を高く設定し、通信部111が、配信順序の優先度に従った順序で、配信単位ごとに配信対象地図データをクライアント2に送信する。
なお、地図配信装置1及びクライアント2の構成は実施の形態1で示したものと同様であり、また、地図配信装置1及びクライアント2の動作についても上述した処理以外は実施の形態1と同様である。
【0062】
以上により、小縮尺で(広範囲を)表示する場合でも配信されるデータ量を少なくすることができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、広範囲の縮尺で同一の地図データを利用できるようになり、小縮尺で地図を表示する時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0063】
実施の形態7.
次に、実施の形態6に示したデータ構造を有する地図データ(描画レベルが設定されている地図データ)に対する地図拡大時の処理について説明する。
本実施の形態においては、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(1)における、クライアントの制御部の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。地図拡大時の表示領域は小さくなるため、メッシュもしくはサブメッシュといった単位では、新規に要求される地図データは発生しない。しかし、描画レベルを考慮した場合、表示する縮尺によっては、新たに別の描画レベルの地図データが必要となる。ここで、必要と判断された地図データのうち、データ管理部212に保持されている取得済みのデータ(描画レベルの高い地図構成要素)については、すぐに表示画面215に表示される。そして、クライアント2の制御部213は、データ管理部212が保持していない描画レベルの地図構成要素のみを配信対象地図データとして地図配信装置1に要求することになる。
地図配信装置1における以降の処理は実施の形態6に示したものと同様である。
【0064】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図拡大時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0065】
実施の形態8.
次に、実施の形態6に示したデータ構造を有する地図データ(描画レベルが設定されている地図データ)に対する地図縮小時の処理について説明する。
【0066】
本実施の形態においては、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(1)における、クライアントの制御部の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。地図縮小時の表示領域は図9のとおりである。メッシュもしくはサブメッシュといった単位で、新規に要求される地図データについては、制御部213は必要な描画レベルを指定して地図配信装置に要求することになる。なお、すでに取得済みのデータについては、必要な描画レベルのデータが存在するため、すぐに表示画面215に表示される。
地図配信装置1における以降の処理は実施の形態6に示したものと同様である。
【0067】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に必要な描画レベルのデータのみを受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図縮小時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0068】
実施の形態9.
次に、実施の形態6に示したデータ構造を有する地図データ(描画レベルが設定されている地図データ)に対する地図擬似3D表示時の処理について説明する。
本実施の形態においては、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(1)における、クライアントの制御部の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213により、必要となる地図データの判断が行われる。地図擬似3D表示時の表示領域は図13のとおりである。このとき、表示される縮尺は見かけ上、手前(図の下側)の方ほど大きく、奥(図の上側)の方ほど小さくなる。そこで、例えば、上1/3の領域については描画レベルを一段階小縮尺、下1/3の領域については描画レベルを一段階大縮尺として表示すると。見栄えがよくなる。
このような表示を行う場合、メッシュもしくはサブメッシュといった単位で、新規に要求される地図データについては、制御部213は必要な描画レベルを指定して地図配信装置に要求することになる。また、すでに取得済みのデータについては、必要な描画レベルのみを要求することになる。
地図配信装置1における以降の処理は実施の形態6に示したものと同様である。
【0069】
以上により、すでに受信済みの地図データはすぐに表示され、地図配信装置から取得する地図データについても、画面の中心に近い地図データから順に必要な描画レベルのデータのみを受信することができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図擬似3D表示時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0070】
実施の形態10.
地図データの配信時に、ユーザによっては、文字データは不要など、表示するレイヤーを定義したい場合が考えられる。そこで、本実施の形態では、実施の形態1に示した地図配信システムにおいて、表示するレイヤーを指定してクライアント2から地図配信装置1に対して配信要求を送信する場合について説明する。地図データの配信単位をレイヤーを考慮したものとした場合、実施の形態1に示した地図要求時の処理の流れの(1)におけるクライアント2の制御部213の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213は、あらかじめユーザにより定義された表示設定(表示するレイヤー)を指定して配信要求を出す。
そして、実施の形態1において示した地図要求時の処理の(2)において、地図配信装置1のデータアクセス部114は、配信要求に示された表示設定(表示するレイヤー)に対応する地図データを配信単位ごとに抽出する。また、データ変換部115は、クライアント2からの配信要求受信時に取得した表示画面の中心位置の緯度経度情報に基づき、中心位置から近い配信単位ほど配信順序の優先度を高く設定し、通信部111が、配信順序の優先度に従った順序で、配信単位ごとに配信対象地図データをクライアント2に送信する。
なお、地図配信装置1及びクライアント2の構成は実施の形態1で示したものと同様であり、また、地図配信装置1及びクライアント2の動作についても上述した処理以外は実施の形態1と同様である。
【0071】
以上により、配信されるデータ量を少なくすることができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図表示時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0072】
実施の形態11.
実施の形態10に示した地図配信システムにおいて、途中で表示設定を変更する場合が考えられる。
例えば、言語の異なる文字データ(日本語の文字のレイヤーと英語の文字のレイヤーなど)をそれぞれ別のレイヤーとして扱うこととした場合、途中で言語を切り替える場合などが考えられる。
【0073】
地図データの配信単位をレイヤーを考慮したものとした場合、実施の形態1にて示した地図要求時の処理の流れの(1)におけるクライアント2の制御部213の処理の具体例を次のとおりとする。
クライアント2の制御部213は、表示設定(表示するレイヤー)の変更により必要となったレイヤーのみを指定して地図データの要求を出す。
その後の地図配信装置1の処理は、実施の形態10に示したものと同様である。
【0074】
以上により、表示設定変更時に配信するデータ量を少なくすることができるため、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、表示設定変更時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0075】
実施の形態12.
本実施の形態では、表示優先度を用いて地図配信を行う場合について説明する。
表示優先度とは、地図の構成要素それぞれについて、ユーザがどの程度見たい情報であるか(ユーザにとってどの程度重要な情報であるか)をあらわすための値である。ユーザが見たい情報はその地図の利用目的などによって異なる。そこで、表示優先度設定表は利用目的ごとに用意される。利用目的としては、例えば、車で移動する場合で目的地が決定しておりその経路を見たい場合、徒歩で移動する場合で目的地を決定するためにその周辺を見たい場合などが考えられる。
なお、利用目的は、配信要求とともにクライアントから送信される。
【0076】
表示優先度は各レイヤーごとに設定する。しかし、同じレイヤーに属する情報でも異なる表示優先度を設定したい場合が考えられる。例えば、経路を見たい場合などには、経路周辺の建物は重要であるが、それ以外の建物はさほど重要ではない。そこで、表示優先度は、表示優先度設定表により静的に設定される静的表示優先度とデータ変換部115の表示優先度設定機能により動的に設定される動的表示優先度からなる。
表示優先度設定表は、レイヤーと優先度値、及び、表示優先度設定機能へのリンク情報の組み合わせからなる。また、最低表示優先度(その表示優先度以上の情報を表示する)ももつ。
例えば、車で移動する場合で目的地が決定しておりその経路を見たい場合の表示優先度設定表は次のようになる。
最低表示優先度: 4
・主要道: 5
・細街路: 3 [※経路周辺を+1]
・建物 : 3 [※経路周辺を+1、さらに交差点付近を+1]
・文字 : 4
ここで、各構成要素に設定されている数値(例えば、主要道では5、細街路では3)が静的表示優先度となり、経路周辺にある構成要素に追加される数値(細街路では経路周辺にあれば+1)が動的表示優先度となる。具体的には、経路周辺の細街路では、静的表示優先度の3と動的表示優先度の1とを足して最終的な表示優先度は4となり、経路周辺でない細街路では、静的表示優先度のみなので、最終的な表示優先度は3となる。
【0077】
このように、表示優先度を用いて地図配信を行う場合は、実施の形態1で示した地図要求時の処理の流れの(2)におけるデータ変換部115の処理は次のようになる。なお、本実施の形態においてはデータ変換部115は地図データ選択部として機能する。
A)表示優先度を設定する。
データ変換部115は、データアクセス部114が抽出した地図データに対して、例えば上記に示した表示優先度設定表にしたがい、各レイヤーごとに静的表示優先度を設定し、表示優先度設定機能へのリンク情報をもつレイヤーについては、表示優先度設定機能により、各構成要素に対し動的表示優先度を設定する。
B)表示優先度に基づく配信データを抽出する。
データ変換部115は、最終的な表示優先度(静的+動的)が、最低表示優先度により示される値以上の構成要素のみを抽出する。
C)配信優先度を設定する。
次に、実施の形態1で示したように、データ変換部115はクライアント2の表示画面の中心の近くに配置されるデータに対して高い配信順序の優先度を設定する。
【0078】
なお、通信部111は、データ変換部115によって配信優先度及び表示優先度の設定された地図データについて、配信優先度の高い配信単位から順に、また、同一の配信優先度のものについては、表示優先度の高い配信単位から順に送信する。
なお、以降のクライアント2の動作は、実施の形態1で示したとおりである。
【0079】
以上により、ユーザが必要としている情報のみを抽出して配信するため、配信データ量を削減することが可能となり、この結果、ユーザの利用目的に応じた地図を提供することができ、地図表示時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0080】
実施の形態13.
本実施の形態では、種々の属性情報が含まれた地図データを配信用フォーマットに変換する場合について説明する。
図14は、本実施の形態における処理を説明する図である。
地図のフォーマットはその地図メーカによりさまざまである。
そこで、地図配信装置1にコンバータを設け、コンバータにてデータ変換を行い(S11)、内部処理用フォーマットに変換する(S12)。これにより地図フォーマットの違いを吸収する。
なお、この内部処理用フォーマットに変換された地図データは地図情報DB12に格納されることになる。
また、地図の構成要素は通常、描画に必要な情報(形状情報)及び形状情報についてのさまざまな属性情報、例えば道路であればその距離や車線数など、を持っている。
そこで、データアクセス部114により地図情報DB12から抽出された地図データに対して、データ変換部115でデータ変換を行い(S13)、形状情報以外のデータ(属性情報)を取り除いた配信用フォーマットに変換する(S14)。このように、本実施の形態においては、データ変換部115は、地図データ加工部として機能する。
そして、通信部111は、変換された配信用フォーマットの地図データを配信単位ごとにクライアントに送信する(S15)。
一方、クライアントでは、配信単位ごとに配信された地図データを受信し(S21)、配信用フォーマットの地図データをそのまま表示する(S22、S23)。
【0081】
以上により、元となる地図フォーマットに依存することなく、そして、実施の形態1に示した特徴を損なうことなく、配信するデータ量を削減することが可能となり、これにより、地図表示時のユーザの待ち時間をさらに短縮することが可能となる。
【0082】
実施の形態14.
実施の形態1に示した地図配信システムにおいて、地図配信装置1及びクライアント2のそれぞれの通信部で、配信単位ごとにそれぞれ地図データの圧縮及び伸長を行うようにしてもよい。なお、地図データの圧縮及び伸長の方式については、一般に用いられている方式でよい。
【0083】
以上により、実施の形態1に示した特徴を損なうことなく、配信するデータ量を削減することが可能となり、地図表示時のユーザの待ち時間をさらに短縮することが可能となる。
【0084】
実施の形態15.
実施の形態1に示した地図配信システムにおいて、連続して地図を要求された場合について示す。
図15のように新規地図表示後すぐにスクロールを行った場合などには、まだ地図データを取得中にもかかわらず、新たな配信要求が発生することがある。この場合、左端のメッシュ(もしくはサブメッシュ)A〜Cのように取得しきっていないにもかかわらず、不要となるデータもある。
そこで、このような場合の地図要求時の処理の流れを図16に示す。
まず、地図配信装置1の要求制御部113は、通信部111を通して受信した配信要求にしたがい、クライアント管理部112からそのクライアントの情報を取得し、また、データアクセス部114から地図データを取得し、データ変換部115によってそのクライアントにあった形にデータを変換した後、通信部を通して地図情報をクライアントに送信する。
ここで、送信している地図データについては、クライアント管理部112にて管理する。送信開始時に送信しているデータをクライアント管理部112にて保存し、送信完了時にクライアント管理部112にて破棄する。
【0085】
さらに、地図連続要求時の処理の流れを図17に示す。
クライアント2の制御部213は、入力部214を通してユーザからの地図表示要求などを受け取り、データ管理部212に地図データの要求を出す。データ管理部212は、取得中の地図データについては、保持していない旨を制御部213に返す。制御部213は保持していない地図情報については、通信部211を通して地図配信装置1にその配信要求を画面中心の緯度経度とともに送信する。
つまり、図15における「取得中」の地図データ(メッシュ/サブメッシュD、E、F)は再度要求され、また、「取得中(不要)」の地図データ(メッシュ/サブメッシュA、B、C)については、このときには要求されない。
【0086】
次に、地図配信装置1の要求制御部113は、通信部111を通して受信した配信要求にしたがい、クライアント管理部112からそのクライアントの情報を取得する。配信要求の対象とされてない地図データに関しては、通信部111にそのデータの送信を中断させるとともに、さらに、送信中の地図データはクライアント管理部112から取得する。
その後、データアクセス部114から地図データを取得し、データ変換部115によってそのクライアントにあった形にデータを変換した後、通信部111を通して地図情報をクライアントに送信する。
送信している地図データについては、クライアント管理部112にて管理する。送信開始時に送信しているデータをクライアント管理部112にて保存し、送信完了時にクライアント管理部112にて破棄する。
【0087】
クライアント2の制御部213は、通信部211を通して受信した地図データをデータ管理部212により管理するとともに、表示画面215に表示を行う。
【0088】
以上により、地図を連続して要求した場合でも、ユーザへの応答をより早く行うことができ、また、画面内のデータの表示をより早く完了することが可能となり、この結果、地図連続要求時のユーザの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0089】
なお、以上の実施の形態1〜15では、本発明に係る地図データ配信装置及び地図データ受信装置について説明したが、実施の形態1〜15に示した処理手順により本発明に係る地図データ配信方法及び地図データ受信方法も実現することができる。
【0090】
また、ここで、実施の形態1〜15における特徴を以下にてまとめる。
【0091】
実施の形態1の地図配信方式は、
サーバに、
・一つもしくは複数の地図構成要素からなる配信単位に分割された地図データ
・地図データを変換するデータ変換手段
・クライアントにデータを配信する通信手段
を備え、またクライアントに、
・サーバから配信されたデータを受信する通信手段
・通信手段により受信されたデータを表示する地図表示手段
を備え、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、クライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、サーバの通信手段が、
・データ変換手段により付与された配信優先度順に配信する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・受信されたデータを即時表示する
ことにより、
・地図新規表示時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0092】
実施の形態2の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについては要求しない
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、クライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図縮小時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0093】
実施の形態3の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについては要求しない
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、スクロール方向にありかつクライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図スクロール時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0094】
実施の形態4の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについては要求しない
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、クライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図回転時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0095】
実施の形態5の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについては要求しない
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、画面上方向にありかつクライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図擬似3D表示時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0096】
実施の形態6の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、サーバの地図データが、
・各構成要素に描画レベルを設定でき、配信単位を描画レベルを考慮したものにする
こと、及び、クライアントの制御手段が、
・必要な描画レベルを指定する
ことにより、
・広範囲の縮尺で同一の地図データを利用できる
・小縮尺で地図を表示する時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0097】
実施の形態7の地図配信方式は、
クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについて新たに必要となった描画レベルのみを要求する
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、クライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図拡大時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0098】
実施の形態8の地図配信方式は、
クライアントの制御手段が、
・新規に配信要求するデータについて必要な描画レベルを指定する
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、クライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図縮小時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0099】
実施の形態9の地図配信方式は、
クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについて新たに必要となった描画レベルのみを要求する
・新規に配信要求するデータについては必要な描画レベルを指定する
こと、及び、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各配信単位に対し、画面上方向にありかつクライアントの表示画面の中心に近いものから順に配信優先度を高く付与する
こと、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・地図擬似3D表示時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0100】
実施の形態10の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、サーバの地図データが、
・配信単位をレイヤーを考慮したものにする
こと、及び、クライアントの制御手段が、
・新規に配信要求するデータについては必要なレイヤーを指定する
ことにより、
・地図表示時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0101】
実施の形態11の地図配信方式は、
クライアントに、
・サーバへの要求を生成する制御手段
を備え、サーバの地図データが、
・配信単位をレイヤーを考慮したものにする
こと、及び、クライアントの制御手段が、
・すでに配信済みのデータについて新たに必要となったレイヤーのみを要求すること、及び、クライアントの地図表示手段が、
・すでに配信済みのデータについては受信前に表示しておく
ことにより、
・表示設定変更時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0102】
実施の形態12の地図配信方式は、
サーバが、
・表示優先度設定表
・表示優先度設定手段
を備え、サーバのデータ変換手段が、
・地図データの各構成要素に対し、表示優先度設定表及び表示優先度設定手段にしたがって表示優先度を付与する
・最低表示優先度以上の構成要素のみを抽出する
こと、及び、サーバの通信手段が、
・データ変換手段により付与された配信優先度及び表示優先度順に配信する
ことにより、
・配信データ量を削減
し、
・ユーザの利用目的に応じた地図を提供する
・地図表示時のユーザの待ち時間を短縮する
ことを特徴とする。
【0103】
実施の形態13の地図配信方式は、
サーバのデータ変換手段が、
・地図データからクライアントでの描画に不要な属性を取り除く
ことにより、
・配信データ量を削減
し、
・地図表示時のユーザの待ち時間をさらに短縮する
ことを特徴とする。
【0104】
実施の形態14の地図配信方式は、
サーバの通信手段が、
・地図データを圧縮する
こと、及び、クライアントの通信手段が、
・地図データを伸長する
ことにより、
・配信データ量を削減
し、
・地図表示時のユーザの待ち時間をさらに短縮する
ことを特徴とする。
【0105】
実施の形態15の地図配信方式は、
サーバのクライアント管理手段が、
・送信中の地図データを管理する
こと、及び、サーバの要求制御手段が、
・送信中に地図要求を受けた場合に送信を中断する
ことにより、
・地図連続要求時のユーザの待ち時間を短縮すること
を特徴とする。
【0106】
【発明の効果】
本発明による地図データ配信装置は、端末装置の属性情報に基づき複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を選択データ処理単位として選択し、選択データ処理単位ごと地図データを抽出し、選択データ処理単位ごとに地図データを配信するため、端末装置において処理速度的な問題や表示画面上のちらつき等が発生することなく、地図データの表示までの時間を短縮することができる。
【0107】
また、本発明による地図データ配信装置は、配信対象地図データに対して選択データ処理単位ごとに配信順序の優先度を設定し、配信順序の優先度に従った順序で配信対象地図データを選択データ処理単位ごとに配信するため、端末装置は重要性の高い地図データから順次表示を開始することが可能となり、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0108】
また、本発明による地図データ配信装置は、端末装置の表示画面の中心位置の近くに表示される地図データほど配信順序の優先度を高く設定するため、端末装置は重要性の高い表示画面の中心の近くに表示される地図データから順次表示を開始することが可能となり、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0109】
更に、本発明による地図データ受信装置は、配信単位ごとに配信対象地図データを指定して配信要求を行うとともに、地図データ配信装置より配信単位ごとに配信地図データを順次受信するため、処理速度的な問題や表示画面上のちらつき等が発生することなく、地図データの表示までの時間を短縮することができる。
【0110】
また、本発明による地図データ配信方法は、端末装置の属性情報に基づき複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を選択データ処理単位として選択し、選択データ処理単位ごと地図データを抽出し、選択データ処理単位ごとに地図データを配信するため、端末装置において処理速度的な問題や表示画面上のちらつき等が発生することなく、地図データの表示までの時間を短縮することができる。
【0111】
更に、本発明による地図データ受信方法は、配信単位ごとに配信対象地図データを指定して配信要求を行うとともに、地図データ配信装置より配信単位ごとに配信地図データを順次受信するため、処理速度的な問題や表示画面上のちらつき等が発生することなく、地図データの表示までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 地図配信システムの構成を示す図。
【図2】 地図配信装置の構成を示す図。
【図3】 クライアントの構成を示す図。
【図4】 地図セット、メッシュ及びサブメッシュを説明する図。
【図5】 レイヤーを説明する図。
【図6】 クライアント起動時の処理を示す図。
【図7】 地図要求時の処理を示す図。
【図8】 地図新規表示時の配信対象地図データを示す図。
【図9】 地図縮小時の配信対象地図データを示す図。
【図10】 地図スクロール時の配信対象地図データを示す図。
【図11】 地図回転時の配信対象地図データを示す図。
【図12】 地図疑似3D表示を説明する図。
【図13】 地図疑似3D表示時の配信対象地図データを示す図。
【図14】 配信用フォーマットへのデータ変換を説明する図。
【図15】 地図連続要求時の配信対象地図データを示す図。
【図16】 地図連続要求時の処理を示す図。
【図17】 地図連続要求時の処理を示す図。
【符号の説明】
1 地図配信装置、2 クライアント、11 地図配信サーバ部、12 地図情報データベース、13 Webサーバ部、14 POIデータベース、15 メニューデータベース、21 コンパクト地図ビューア部、22 ブラウザ部、111 通信部、112 クライアント管理部、113 要求制御部、114 データアクセス部、115 データ変換部、211 通信部、212 データ管理部、213 制御部、214 入力部、215 表示画面、216 位置検出部。

Claims (30)

  1. 複数種類のデータ処理単位が設定され、複数種類のデータ処理単位のうちのいずれのデータ処理単位に従ってもデータ抽出が可能な地図データを保有地図データとして保有し、前記保有地図データの少なくとも一部を端末装置に対して配信する地図データ配信装置であって、
    前記端末装置より、前記端末装置の属性情報を受信する属性情報受信部と、
    前記属性情報に基づき、データ抽出の際の抽出単位として用いるデータ処理単位を前記複数種類のデータ処理単位の中から選択し、選択したデータ処理単位を選択データ処理単位とするデータ処理単位選択部と、
    前記端末装置より、前記保有地図データのうち配信対象となる配信対象地図データを特定する配信要求を受信する配信要求受信部と、
    前記保有地図データから、前記配信要求により特定された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに抽出する地図データ抽出部と、
    前記地図データ抽出部により前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信する地図データ配信部とを有することを特徴とする地図データ配信装置。
  2. 前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の地図データ利用目的を示す属性情報を受信し、
    前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記端末装置の地図データ利用目的に基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  3. 前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の性能を示す属性情報を受信し、
    前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記端末装置の性能に基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  4. 前記地図データ配信装置は、表示画面を有する端末装置に対して前記配信対象地図データを配信し、
    前記属性情報受信部は、前記端末装置より、前記端末装置の前記表示画面の表示サイズを示す属性情報を受信し、
    前記データ処理単位選択部は、前記属性情報に示された前記表示サイズに基づき、前記選択データ処理単位を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  5. 前記地図データ配信装置は、更に、前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データに対して、前記選択データ処理単位ごとに配信順序の優先度を設定する優先度設定部を有し、
    前記地図データ配信部は、前記優先度設定部により設定された前記配信順序の優先度に従った配信順序で、前記配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  6. 前記地図データ配信装置は、表示画面を有する端末装置に対して前記配信対象地図データを配信し、
    前記優先度設定部は、前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データのうち前記端末装置の前記表示画面の中心位置の近くに表示される配信対象地図データほど前記配信順序の優先度を高く設定することを特徴とする請求項5に記載の地図データ配信装置。
  7. 前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、地図データ構成要素ごとのデータ処理を選択し、
    前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データを前記地図データ構成要素ごとに抽出することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  8. 前記地図データ配信装置は、複数のメッシュに区画された地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、メッシュごとのデータ処理を選択し、
    前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをメッシュごとに抽出することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  9. 前記地図データ配信装置は、複数のメッシュに区画され、それぞれのメッシュが複数のサブメッシュにより構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、サブメッシュごとのデータ処理を選択し、
    前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをサブメッシュごとに抽出することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  10. 前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素が共通の地図データ構成要素ごとに少なくとも一つ以上のレイヤーとしてグルーピングされた地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、レイヤーごとのデータ処理を選択し、
    前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データをレイヤーごとに抽出することを特徴とする請求項8又は9に記載の地図データ配信装置。
  11. 前記配信要求受信部は、前記端末装置より、少なくとも一つ以上の特定のレイヤーの配信を要求する配信要求を受信し、
    前記地図データ抽出部は、前記特定のレイヤーのそれぞれを抽出することを特徴とする請求項10に記載の地図データ配信装置。
  12. 前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に縮尺に対する表示優先度が描画レベルとして設定された地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記データ処理単位選択部は、前記選択データ処理単位として、描画レベルごとのデータ処理を選択し、
    前記地図データ抽出部は、前記配信対象地図データを描画レベルごとに抽出することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の地図データ配信装置。
  13. 前記配信要求受信部は、前記端末装置より、少なくとも一つ以上の特定の描画レベルが指定され、前記特定の描画レベルのそれぞれに対応する地図データ構成要素の配信を要求する配信要求を受信し、
    前記地図データ抽出部は、前記特定の描画レベルのそれぞれについて、対応する地図データ構成要素を抽出することを特徴とする請求項12に記載の地図データ配信装置。
  14. 前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成される地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記地図データ配信装置は、更に、前記地図データ抽出部により抽出された前記配信対象地図データに含まれる地図データ構成要素のそれぞれに対して、少なくとも一つ以上の表示優先度を設定し、設定した表示優先度の合計値が所定の閾値を超える地図データ構成要素を選択する地図データ選択部を有し、
    前記地図データ配信部は、前記地図データ選択部により選択された地図データ構成要素により構成される地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  15. 前記地図データ配信装置は、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に形状情報と前記形状情報の属性情報が含まれた地図データを前記保有地図データとして保有し、
    前記地図データ配信装置は、更に、前記地図データ抽出部により抽出された前記配信対象地図データに含まれる地図データ構成要素のそれぞれに対して、それぞれの地図データ構成要素から前記形状情報の属性情報を除去する地図データ加工部を有し、
    前記地図データ配信部は、前記地図データ加工部により前記形状情報の属性情報が除去された配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  16. 前記地図データ配信部は、前記選択データ処理単位ごとに前記配信対象地図データに対してデータ圧縮処理を行い、データ圧縮処理後の配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  17. 前記地図データ配信部は、前記端末装置より送信された新たな配信要求が前記配信対象地図データの配信が終了する前に前記配信要求受信部により受信された場合に、前記配信対象地図データの配信を中止し、前記新たな配信要求に基づく新たな配信対象地図データを前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信することを特徴とする請求項1に記載の地図データ配信装置。
  18. 複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを配信する地図データ配信装置より、前記地図データの少なくとも一部を受信する地図データ受信装置であって、
    前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を地図データの配信単位として指定するとともに、前記地図データ配信装置からの配信の対象となる配信対象地図データを前記配信単位ごとに指定する配信対象地図データ指定部と、
    前記配信対象地図データ指定部により指定された前記配信単位ごとの配信対象地図データを示す配信要求を生成する配信要求生成部と、
    前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信単位ごとに配信された前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信する通信部とを有することを特徴とする地図データ受信装置。
  19. 前記地図データ受信装置は、更に、地図データを表示する表示画面を有し、
    前記通信部は、表示位置が前記表示画面の中心位置から近い順に前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信することを特徴とする請求項18に記載の地図データ受信装置。
  20. 前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成される地図データの少なくとも一部を受信し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、地図データ構成要素ごとの配信を指定し、
    前記通信部は、前記地図データ配信装置より地図データ構成要素ごとに配信された前記配信対象地図データを地図データ構成要素ごとに受信することを特徴とする請求項18に記載の地図データ受信装置。
  21. 前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数のメッシュに区画された地図データの少なくとも一部を受信し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、メッシュごとの配信を指定し、
    前記通信部は、前記地図データ配信装置よりメッシュごとに配信された前記配信対象地図データをメッシュごとに受信することを特徴とする請求項18に記載の地図データ受信装置。
  22. 前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数のメッシュに区画され、それぞれのメッシュが複数のサブメッシュにより構成される地図データの少なくとも一部を受信し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、サブメッシュごとの配信を指定し、
    前記通信部は、前記地図データ配信装置よりサブメッシュごとに配信された前記配信対象地図データをサブメッシュごとに受信することを特徴とする請求項18に記載の地図データ受信装置。
  23. 前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素が共通の地図データ構成要素ごとに少なくとも一つ以上のレイヤーとしてグルーピングされた地図データの少なくとも一部を受信し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、レイヤーごとの配信を指定し、
    前記通信部は、前記地図データ配信装置よりレイヤーごとに配信された前記配信対象地図データをレイヤーごとに受信することを特徴とする請求項21又は22に記載の地図データ受信装置。
  24. 前記配信対象地図データ指定部は、前記配信対象地図データとして、少なくとも一つ以上の特定のレイヤーを指定し、
    前記配信要求生成部は、前記配信対象地図データ指定部により指定された前記特定のレイヤーの配信を要求する配信要求を生成し、
    前記通信部は、前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信対象地図データとして配信された前記特定のレイヤーをレイヤーごとに受信することを特徴とする請求項23に記載の地図データ受信装置。
  25. 前記地図データ受信装置は、前記地図データ配信装置より、複数の地図データ構成要素により構成され、それぞれの地図データ構成要素に縮尺に対する表示優先度が描画レベルとして設定された地図データの少なくとも一部を受信し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記配信単位として、描画レベルごとの配信を指定し、
    前記通信部は、前記地図データ配信装置より描画レベルごとに配信された前記配信対象地図データを描画レベルごとに受信することを特徴とする請求項21〜24のいずれかに記載の地図データ受信装置。
  26. 前記配信対象地図データ指定部は、前記配信対象地図データとして、少なくとも一つ以上の特定の描画レベルを指定し、
    前記配信要求生成部は、前記配信対象地図データ指定部により指定された前記特定の描画レベルのそれぞれに対応する地図データ構成要素の配信を要求する配信要求を生成し、
    前記通信部は、前記配信要求生成部により生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信対象地図データとして配信された前記特定の描画レベルに対応する地図データ構成要素を描画レベルごとに受信することを特徴とする請求項25に記載の地図データ受信装置。
  27. 前記地図データ受信装置は、更に、前記地図データ配信装置より配信された地図データを格納地図データとして格納する地図データ格納部を有し、
    前記配信対象地図データ指定部は、前記地図データ格納部に格納された前記格納地図データ以外の地図データを前記配信対象地図データとして指定することを特徴とする請求項18に記載の地図データ受信装置。
  28. 前記地図データ受信装置は、更に、地図データを表示する表示画面と、
    前記通信部が前記配信対象地図データを受信する前に、前記地図データ格納部に格納された前記格納地図データの少なくとも一部を前記表示画面に出力する表示出力部とを有することを特徴とする請求項27に記載の地図データ受信装置。
  29. 複数種類のデータ処理単位が設定され、複数種類のデータ処理単位のうちのいずれのデータ処理単位に従ってもデータ抽出が可能な地図データを保有地図データとして保有し、前記保有地図データの少なくとも一部を端末装置に対して配信する地図データ配信方法であって、
    前記端末装置より、前記端末装置の属性情報を受信する属性情報受信ステップと、
    前記属性情報に基づき、データ抽出の際の抽出単位として用いるデータ処理単位を前記複数種類のデータ処理単位の中から選択し、選択したデータ処理単位を選択データ処理単位とするデータ処理単位選択ステップと、
    前記端末装置より、前記保有地図データのうち配信対象となる配信対象地図データを特定する配信要求を受信する配信要求受信ステップと、
    前記保有地図データから、前記配信要求により特定された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに抽出する地図データ抽出ステップと、
    前記地図データ抽出ステップにより前記選択データ処理単位ごとに抽出された前記配信対象地図データを、前記選択データ処理単位ごとに前記端末装置に対して配信する地図データ配信ステップとを有することを特徴とする地図データ配信方法。
  30. 複数種類のデータ処理単位が設定され、それぞれのデータ処理単位ごとのデータ処理が可能な地図データを配信する地図データ配信装置より、前記地図データの少なくとも一部を受信する地図データ受信方法であって、
    前記地図データ配信装置からの配信の対象となる配信対象地図データを指定するとともに、前記複数種類のデータ処理単位のうち特定のデータ処理単位を前記配信対象地図データの配信単位として指定する配信対象地図データ指定ステップと、
    前記配信対象地図データ指定ステップにより指定された前記配信対象地図データ及び前記配信単位を示す配信要求を生成する配信要求生成ステップと、
    前記配信要求生成ステップにより生成された前記配信要求を前記地図データ配信装置に対して送信するとともに、前記地図データ配信装置より前記配信単位ごとに配信された前記配信対象地図データを前記配信単位ごとに受信する通信ステップとを有することを特徴とする地図データ受信方法。
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