JP3659267B2 - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、帳票用紙などの単票状の印刷用紙も印刷可能な印刷装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々の機能を備えたプリンタが開発されており、印刷される用紙も多種に及んでいる。近年では、ロール紙を用いて印字するジャーナル印字を行えるのと同時に、帳票用紙に認証等を行うバリデーション印字や、様々な単票用紙に印字を行うスリップ印字も可能なプリンタが登場している。
【0003】
複数の単票用紙が重なって構成された帳票用紙に認証等を行うバリデーション印字機能を備えたプリンタは、重ね打ちが可能なドットプリンタが主である。このタイプでは、印字プラテンと印字ヘッドとの隙間であるプラテンギャップに印刷用紙を送り込み、この印刷用紙の上に印字ヘッドと、印字ヘッドと印刷用紙との間に挿入されたインクリボンを用いて印刷を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプリンタでは、印字スピードを向上するためにプラテンギャップを狭くして、印字ヘッドの応答性を上げるようにしている。さらに、プラテンから印刷用紙が浮き上がり印字用紙の共振による印刷音を抑制するために、インクリボンと印刷用紙との間にマスク板を挿入し、このマスク板で印刷用紙をプラテンに押しつけている。さらに、このマスク板は印刷時に印刷用紙とインクリボンの干渉を防止する機能も果たしている。特に、多数枚構成の印刷用紙をプラテンギャップに挿入しバリデーション印字を行う場合は、インクリボンとの干渉による印刷用紙が汚損や、インクリボンの押し下げによる印字不良を防止する面でマスク板は重要である。
【0005】
しかし、プラテンギャップが狭くなると、印刷用紙、マスク板、インクリボンがその狭い間に存在する。このため、バリデーション印字用の用紙を挿入するときに、マスク板とプラテンとの間に挿入する代わりに、マスク板と印字ヘッドの間に挿入してしまうようなトラブルも発生し易い。また、インクリボンの着脱時に、インクリボンがはずれ難くなったり、リボンカセットの交換時にインクリボンがマスク板と印字ヘッドの間に設定されずに、誤ってマスク板とプラテンとの間に設定されてしまうようなトラブルも発生する。
【0006】
そこで、本発明においては、低騒音であって、バリデーション印字などの帳票類の印刷を行う際に帳票のセットや位置合わせを容易に行え、帳票を汚したり、印字ミスのない印刷装置を提供することを目的としている。そして、帳票等の印刷用紙のミスによる浪費や無駄な作業時間を省くことが可能な印刷装置を提供することも目的としている。さらに、インクリボンの交換もユーザーが簡単に行え、これによって印刷用紙を汚したり、印刷ミスの発生することのない印刷装置を提供することを目的としている。そして、このような印刷装置に好適な制御方法を提供することも本発明の目的の1つとしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷装置は、印刷用紙とインクリボンとの干渉を防止し、印刷用紙をプラテンに押しつけて印刷音を低減可能なマスク板を採用している。そして、印刷用紙をプラテンと印刷ヘッドの間に挿入するときやインクリボンを交換するときにマスク板と印刷ヘッドの間隔を制御し、これによってマスク板とプラテン、あるいはプラテンが紙ガイドから出入りするときはマスク板と紙ガイドとの間隔を制御している。すなわち、本発明の印刷装置は、プラテン上に設定された印刷用紙に移動しながら印刷する印刷ヘッドと、この印刷ヘッドと共に移動して印刷用紙を印刷ヘッドの側からプラテンへ押圧可能なマスク板と、印刷用紙をプラテンと印刷ヘッドの間に挿入するときはマスク板と印刷ヘッドの間隔を狭く設定するマスクガイドとを有することを特徴としている。プラテンギャップが狭い印刷装置であっても、印刷用紙の設定時にマスク板と印刷ヘッドの側の間隔を狭くして、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドの側の間隔を広げれば、印刷用紙の位置合わせや挿入が簡単となり、印刷用紙を挿入する際の抵抗も少なくなる。このため、印刷用紙が傾いて設定されるような設定ミスはなくなり、これに起因する印刷不良などのトラブルも阻止できる。さらに、マスク板と印刷ヘッドとの間隔を狭くすることによって、この間に印刷用紙が誤って挿入されることはなく、インクリボンと印刷用紙との干渉による汚れやインクリボンの押し下げなどによるトラブルも防止できる。一方、印刷用紙を挿入しないときは、マスク板と印刷ヘッドの間隔を狭く設定する必要はないので、マスク板と印刷ヘッドの間隔を広く設定でき、インクリボンの交換が容易となる。
【0008】
マスクガイドを印刷ヘッドの動きと連動してマスク板と印刷ヘッドの間隔を設定できるようにすれば、印刷ヘッドの動きを制御するだけでマスク板と印刷ヘッドの間隔を制御でき、同時にマスク板とプラテンあるいは紙ガイドの間隔も制御できる。このようなマスクガイドとして、マスク板の少なくとも一部と接触可能なガイド部を備えたものを採用できる。そして、マスク板には、印刷ヘッドと共に移動し印刷ヘッドの側から伸びて印刷用紙をプラテン側に押圧可能な弾性部と、この弾性部から伸びたリード部を設け、リード部をガイド部の一部と接触させながら導くことによって、弾性部と印刷ヘッドの隙間を制御できる。ガイド部の形状、例えばガイド部の縁に沿ってリード部を導いても良く、溝やカムなどを設けてリード部を導いても良い。いずれにしろ、印刷ヘッドの位置によってリード部の揺れ動く幅をガイド部が規定できれば、マスク板の弾性部と印刷ヘッドの隙間、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドの隙間を自由に制御できる。マスク板の弾性部には、印刷ヘッドの側から伸びた板バネ状のものや、コイルバネに抑え板を付加したものなどを採用できる。
【0009】
ガイド部をマスク板に対し印刷ヘッドの側に配置する場合は、印刷ヘッドの移動可能な印刷領域の一方の端にガイド部を設け、マスク板が印刷ヘッドと共にその端の側に移動した際にガイド部とマスク板の一部が接触することが望ましい。この場合、リード部がガイド部に沿って印刷領域の端に行くに連れて弾性部を印刷ヘッドの側に引き寄せられるようにしておけば、印刷ヘッドを端に移動することによってマスク板と印刷ヘッドの間隔を狭くでき、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドとの間を開けて殆ど抵抗のない状態で印刷用紙を設定できる。ガイド部を端の側に設けておけば、ガイド部のサポートを取り易く、また、インクリボンを交換するときもガイド部が邪魔になることはない。さらに、印刷用紙を搬送するフィードローラーなどの手段も印刷領域の端側に置かれることが多いので、印刷用紙を設定するときにマスク板が端の方にあれば、これらと組み合わさって印刷用紙を挿入する経路を構成できる。
【0010】
ガイド部をマスク板に対しプラテンの側に設けると、交換する際にインクリボンとの干渉は防げる。しかし、印刷用紙が単票紙の場合にはガイド部とマスク板との間にこの単票紙が存在するので、印刷時の抵抗が大きくならないように、印刷を行わないときだけガイド部とマスク板を接触させることが望ましい。例えば、印刷ヘッドとプラテンとの隙間を少なくとも2段階に調整可能なモード変更手段によって、印刷ヘッドとプラテンとの隙間を大きくする待機モードへの移行と前後して、マスク板の少なくとも一部とガイド部とを接触させるように印刷ヘッドをガイド部と対峙する位置まで移動することが望ましい。これによって、マスク板と印刷ヘッドの間隔が狭くなり、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドとの間が広くなるので、印刷用紙のセットをスムーズに行える。
【0011】
このようなモード変更手段によってプラテンギャップを変更する場合は、インクリボンを交換し易く、短時間で確実にセットできるように、印刷ヘッドとマスク板との隙間を広く設定する部分もガイド部に設けておくことが有効である。インクリボンを交換するときに、印刷ヘッドをこのガイド部と対峙する位置まで移動することによって印刷ヘッドとマスク板の隙間を広く設定すれば、インクリボンの着脱が容易となり、さらに、マスク板とプラテンとの隙間は小さくなるので、この隙間にインクリボンを誤って挿入することもない。
【0012】
また、搬送手段を含んだ紙経路を組み立て、印刷用紙を挿入し易くするためには、搬送手段の近傍でマスク板と印刷ヘッドの隙間を狭く設定し、その他の部分で印刷ヘッドとマスク板の隙間を広く設定することが望ましい。搬送手段は印刷領域の端側にあることが多く、このような印刷装置に適したガイド部のマスク板と接触する部分は、印刷領域の端の搬送手段の近傍において印刷ヘッドの側に突き出て、一方、中央近傍はプラテン側に凹んだ形状となる。印刷ヘッドを印刷領域の端に移動し、その後、搬送手段を稼働させることによってスムーズに印刷用紙をプラテンと印刷ヘッドの間にセットし印刷を開始できる。また、インクリボンを交換するときは、印刷ヘッドを印刷可能領域の中央付近に移動させれば良い。
【0013】
単票状の印刷用紙など、ロール紙として印刷装置内部に収納していない印刷用紙を取り扱う印刷装置においては、印刷用紙をプラテンと印刷ヘッドの間に設定する作業は頻繁に行われる。従って、上記のようにマスク板と印刷ヘッドの隙間を制御し、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドの隙間を制御することによって印刷不良や、用紙の汚れを低減し、効率良く確実な印刷が可能になるので、印刷用紙の消費や印刷のやり直しに係る時間などの無駄を大幅に省ける。
【0014】
さらに、マスク板を所定の位置に動かすことによって、印刷用紙をプラテン上に導く紙押さえとして用いることも可能である。例えば、上記と同様にマスク板の隙間を調整しながら単票状の印刷用紙の給紙および排紙を行える第1の印刷口に加え、第1の印刷口に対しプラテンを挟んで連通した第2の印刷口によって反対側から別の単票状の印刷用紙の給紙が可能な印刷装置においては、第2の印刷口に単票状の印刷用紙を設定する際に、ガイド部を設けた端と反対側の単票状の印刷用紙の紙幅に達しない所定の位置に印刷ヘッドを移動させることができる。これによって、プラテンと印刷ヘッドの間に送られてきた単票用紙のうち、ガイド部のある端と反対側をマスク板によってプラテンあるいは紙ガイドの上に押さえることができ、第1の印刷口に向かう所定の経路に沿って単票用紙をスムーズに送り込める。
【0015】
このように本発明に係る印刷装置では、マスクガイドによってマスク板と印刷ヘッドの隙間、およびマスク板とプラテンあるいはマスク板と紙ガイドの隙間を印刷ヘッドの位置を変えるだけで簡単に制御することが可能である。従って、単票の種類や、挿入する印刷口などの条件によって、マスク板で印刷用紙の他の一端を抑えるなどの様々な機能をマスク板に付加することが可能であり、これによって印刷用紙の様々なトラブルの解決を図ることができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0017】
プリンタの概略構成
図1に、本発明の実施例1に係るプリンタ1の概要を示してある。本例のプリンタ1は、ロール紙11が紙送りされる方向に若干長い略直方体のボディー2を備えており、その一方の端にロール紙11を収納している。このボディー2のロール紙11の収納された端と反対側に、キャリッジガイド軸20に沿ってロール紙11を横断する方向に動くヘッドユニット21を備えている。ヘッドユニット21は、キャリッジガイド軸20及び20aに支持され、不図示のタイミングベルトによってキャリッジガイド軸20に沿った印刷領域の所定の位置に移動可能なキャリッジユニット22に搭載してある。そして、ヘッドユニット21からは、ロール紙11と面した位置にドット形式で印刷を行うプリンタヘッド23を突出してある。また、ヘッドユニット21の後方、すなわち、ヘッドユニット21に対しロール紙11と反対側には、リボンケース30を装着してある。このリボンケース30からインクリボン31がボディー2の両側2aおよび2bを回ってロール紙11の近傍に延び、キャリッジガイド軸20に沿ってロール紙11を横断している。このインクリボン31は、プリンタヘッド23とロール紙11との間を通ってプリンタヘッド23の移動する方向に延びている。インクリボン31は、プリンタヘッド23の動きに呼応してプリンタ内部の機構によって徐々に巻き取られ、インクリボン31の新しい部分を用いてプリンタヘッド23のワイヤドットで打刻し、印刷を行えるようになっている。
【0018】
また、インクリボン31とロール紙11との間には、キャリッジユニット22からプリンタヘッド23の側へ延びたマスク板40を用意してある。
【0019】
本例のプリンタ1は、ボディー2を横断する方向に延びた紙ガイド4を備えており、この紙ガイド4とヘッドユニット21とはロール紙11を挟んで対峙している。この紙ガイド4は、上下方向に広がった略U字形の断面を備え、その略中央に、プラテン5が抜き差し可能な開口4aを形成してある。この紙ガイド4のプリンタヘッド23に面した表面の側に印刷用紙をセットしておけば、印刷を行うときは、この印刷用紙の裏側からプラテン5が突出するので、印刷用紙の裏側を確実に支持できるようになっている。
【0020】
この紙ガイド4の上方、本例のプリンタ1においてはロール紙11の紙送りされる方向には、マスク板40の先端に当たるリード部分45に接触するマスクガイド50と、ロール紙を切断するカッター6とを用意してあり、これらはボディー2の1つの側2aから他方の側2bに延びている。さらに、マスクガイド50の上方に、ローラーシャフト26を左側2aから右側2bに渡してあり、このシャフト26の両側2aおよび2bにローラー25aおよび25bを装着してある。このシャフト26はボディー2の右側2bでベルト24を介して不図示の紙送り用のフィードモーターと接続してある。
【0021】
さらに、本例のプリンタ1は、ヘッドユニット21およびリボンケース30の上方を多い、ボディー2に対して旋回可能に取付けられたカバー3を備えている。また、ヘッドユニット21の上部にはシャフト28を渡してあり、このシャフト28の両側2aおよび2bにローラー27aおよび27bを装着してある。このローラー27と、対峙するローラー25とによってバリデーション印字用の帳票(バリデーション用紙)12等の単票紙を挟持して搬送するようになっている。バリデーション用紙は通常、複数枚の帳票類から構成されており、バリデーション印字ではこれらに認証印字を一括行う。
【0022】
さらに、ヘッドユニット21の下方には、湾曲した下部紙ガイド7を設けてあり、この下部紙ガイド7とボディー2との隙間を通って、横方向に延びた帳票(スリップ用紙)13を挿入できるようになっている。このように、本例のプリンタ1は、ロール紙11、バリデーション用紙12およびスリップ用紙13の3種類の印刷用紙および印刷方法を実行可能である。
【0023】
図2に、本例のプリンタ1のプリンタヘッド23および紙ガイド4の回りの機構を拡大して示してある。図2に示す各機構は、印刷を行うモードの状態に設定してある。本例のプリンタ1は、プランジャー8の動作によって印刷を行うモードと、印刷用紙の給排出やインクリボンの交換を行う待機モードを設定できる。印刷モードにするには、まず、プランジャー8の動作によって、アーム9を支点9aの回りに紙ガイド4の方向に旋回する。これによって、アーム9の下部に取り付けてある下部紙送りローラー33が反対側の補助ローラー34と接触し、下部紙送り機構を構成する。また、ロール紙11用の紙送り機構は、ローラー36と補助ローラー35によって構成してある。
【0024】
図3に示すように、上部紙送りローラー25が先端に取り付けられたレバー10は上下方向に延びており、アーム9に設けられたストッパー16によって、プラテン5が待機モードの位置にある場合にその回動支点37まわりの回動が規制される。即ち、プリンタが待機モードにある場合にはレバー10の右回りの回動が規制されるため、レバー10の先端に設けられた上部紙送りローラー25が補助ローラー27と接触して印刷用紙を搬送することはできない。更に、レバー10の下端部はレバー18によって回動支点37まわりの右回りの回動が規制されている。従って、図2に示すように、レバー18がプランジャー19の作用によって回動支点18aのまわりに左回りに回動してレバー10との係合が解除されると共に、プランジャー8の作用によってアーム9が回動支点9aを中心に左回りに回動してストッパー16によるレバー10の回動規制が解除された場合に、レバー10はバネ15によってプリンタヘッド23の方向に、支点37の回りに旋回し、上部紙送りローラー25が補助ローラー27と接触し、上部紙送り機構を構成する。
【0025】
さらに、アーム9が紙ガイド4の方向に旋回することにより、アーム9からプリンタヘッド23の方向に突出したプラテン5が、紙ガイド4の開口4aからプリンタヘッド23の方向に突出する。そして、印刷用紙の裏側をプリンタヘッド23の方向に押し上げる。
【0026】
このように、本例のプリンタ1では印刷モードになるとプランジャー8によって各紙送り機構を構成でき、プラテン5によって印刷用紙の裏側を確実に支持できる。ジャーナル印刷用のロール紙11は、ローラー35と36によって構成された紙送り機構によってフィードできる。また、プリンタ1の上部から挿入されるバリデーション用紙12、あるいは下部から挿入されるスリップ用紙13は、ローラー25および27によって構成された上部紙送り機構と、ローラー33と34によって構成された下部紙送り機構によって所定の印字位置にフィードできる。
【0027】
プランジャー8の動作によって、プラテン5は紙ガイド4から突出し、プラテン5とプリンタヘッド23との隙間であるプラテンギャップGは狭くなる。そして、このプラテンギャップGに印刷用紙と、マスク板40と、さらにインクリボン31がプラテン5の側からこの順番に設置してある。本例のマスク板40は、薄い金属板41で構成してあり、その下部42は緩やかに曲がってキャリッジユニット22に取り付けてある。また、金属板41の上部43には、上下に延びた略菱形状の開口44を開けてある。この開口44を介して、インクリボン31がプリンタヘッド23によって印刷用紙に打刻できるようにしてある。また、金属板41は上部43からさらに上に向かって延びてリード部分45を形成してある。このリード部分45は、紙ガイド4からプリンタヘッド23の方向に曲がってプリンタ1の上方、すなわち、バリデーション用紙12の挿入される方向に開いた形状になっている。このマスク板40は、薄い金属板であり、キャリッジユニット23と緩く曲がってプラテン5の側に傾斜している。従って、金属板41の部分は弾性があり、その上方の部分43はプラテン5を押圧する。このようにマスク板40によって印刷用紙をプラテン5の側に密着できる。
【0028】
このようにマスク板40をインクリボン31と印刷用紙の間に設けておくと印刷用紙とインクリボン31との干渉を防止できる。従って、印刷用紙を設定する際や、紙送りする際に、インクリボン31が接触して汚れたり、あるいはインクリボン31が紙送りによって所定の位置からずれてしまい印刷不良が起きるようなトラブルを防止できる。このため、高速で品質の良い印刷を行うことが可能となる。
【0029】
また、このようなマスク板40を用いれば、印刷用紙をプラテン5に押圧しておけるので、印刷を行う際の印刷用紙のばたつきを防止でき印刷に伴い発生する騒音を抑制できる。特に、バリデーション用紙12のように複数枚の印刷用紙を重ねて印刷するときは、複数枚の印刷用紙を一体として保持できるので、騒音も抑制でき、また、重なった印刷用紙の印刷の品質も向上できる。さらに、本例のようにバリデーション用紙12の他に、一枚のロール紙11も印刷するプリンタにおいては、弾性を持ったマスク板40を用いることにより、印刷用紙の厚みに関係なく印刷用紙を確実にプラテン上に保持できるというメリットもある。従って、種類が異なり、厚みも異なる印刷用紙に対しても品質の高い印刷を行うことが可能である。
【0030】
図3に、バリデーション用紙12あるいはスリップ用紙13を紙ガイド4に装着する待機モードにおける、本例のプリンタ1のプリンタヘッド23および紙ガイド4の回りの機構を拡大して示してある。この待機モードにおいては、プランジャー8によってアーム9を支点9aの回りに紙ガイド4から離れる方向に旋回する。プランジャー8で紙ガイド4からはなれる方向にアーム9を旋回駆動しても良く、本例のようにプランジャー8を非励磁状態として、バネ14の力によってアーム9を旋回しても良い。アーム9が紙ガイド4から離れる方向に旋回すると、下部紙送りローラー33は補助ローラー34から離れる。また、レバー10もアーム9のストッパー16によってプリンタヘッド23から離れる方向に旋回されるので、上部紙送りローラー25は補助ローラー27から離れる。この際、バネ14によってアーム9を旋回するのであれば、レバー10を旋回するバネ15に比べ、バネ14によるアーム9を旋回する力を強くしておく必要がある。
【0031】
さらに、アーム9が紙ガイド4から離れる方向に旋回すると、アーム9に接合したプラテン5が紙ガイド4の開口4aから引っ込む。これによって、プリンタヘッド23とプラテン5との間は広がり、プリンタヘッド23の印刷用紙側には、プリンタヘッド23と紙ガイド4とのギャップWを確保できる。また、プラテン5が紙ガイド4の内部に引き込むことにより、プラテン5に押圧されていた弾性のあるマスク板40は紙ガイド4の方向に旋回し、傾斜角度が変わる。そして、紙ガイド4の上部に用意してあるマスクガイド50のガイド部分51と、マスク板のリード部分45が接する。このため、マスク板40の上部43は、紙ガイド4の表面まで到達せずに、マスク板40と紙ガイド4との間に隙間Xを確保できる。
【0032】
図4に、マスクガイド50と、このマスクガイド50のガイド部分51に沿って動くマスク板40の様子を示してある。マスクガイド50は、プリンタ1の両端2aから2bに延びた板状の部材であり、このマスクガイド50のプリンタヘッド23の側がマスク板40のリード部分45を導くガイド部分51となっている。ガイド部分51は、両側2aおよび2b側がプリンタヘッド23の側に突出した部分52となっており、中央の部分がプリンタヘッド23の側に対し凹んだ部分53となっている。また、マスクガイド50は、プリンタ1に対し、このガイド部分51の突出した部分52がプリンタヘッド23に向かって下向きに傾斜するように装着してある。
【0033】
図3に示した状態は、プリンタヘッド23がプリンタ1の両側2aまたは2bのいずれかの方向に動いて、上部紙送りローラー25aまたは25bの下に位置した状態を示してある。例えば、紙送りローラー25bの下にプリンタヘッド23が移動した状態を考えると、プランジャー8の動きによってプリンタが待機モードとなっているので、マスク板40の上部にある紙送りローラー25bと補助ローラー27bは若干の間隙を有し、互いに離れた状態にある。そして、ローラー27bの下にマスク板40は位置し、リード部分45はマスクガイド50の突出した部分52に接して紙ガイド4から離れているので、マスク板40のリード部分45の先端がローラー27bの下になる。従って、挿入される用紙に対しマスク板40のリード部分45先端がローラー27bに隠された状態となっているので、マスク板40とプリンタヘッド23との間に誤って用紙が挿入されることはない。さらに、本例においては、リード部分45はガイド部分の突出した部分52に対し上方に開いた状態で接触し、バリデーション用紙12を受け入れ易い形状になっている。また、ガイド部分の突出した部分52とリード部分45とは接触しているが、上記のように用紙を上方から受け入れ易い形状となっており、また、リード部分45は金属板41の有する弾性によって突出部52に押圧されているだけなので、バリデーション用紙12のように一般的にある程度の厚みを有し従ってある程度高い剛性を有する記録用紙を挿入する場合には、リード部分45を押し開きつつガイド部分の突出した部分52との間をスムーズに通過させることができる。従って、リード部分45が突出部52と接触した状態でも、紙送りローラー25bと27bとの間を通って、マスク板のリード部分45とマスクガイド50の突出部52との接触部分を通過する、バリデーション用紙12の挿入経路を構成できる。
【0034】
ユーザーはローラー25bと27bとの間にバリデーション用紙12を挿入すれば、バリデーション用紙12を、ローラー25bと27bとの間を通って、マスク板のリード部分45とマスクガイド50の突出した部分52との接触部分に自動的に導ける。そして、バリデーション用紙12を、この接触部分を通ってマスク板40と紙ガイド4との間の所定の位置に導ける。バリデーション用紙12は複数枚の単票が重なっているため、その端は必ずしも一体化した状態になるとは限らない。しかし、これらのローラー25bと27bとの間を経て、上方に開いたリード部分と突出した部分52に導くことにより、バリデーション用紙12を構成する全ての帳票をスムーズに紙ガイド4とマスク板40との間に挿入できる。また、紙ガイド4とマスク板40との間には比較的広い隙間Xを確保してあるので、バリデーション用紙12を装着するときに、バリデーション用紙12がマスク板40あるいは紙ガイド4と干渉することもない。マスク板40はマスクガイド50で止めてあるので、バリデーション用紙12が不必要に紙ガイド4に押圧されることもない。従って、バリデーション用紙12を挿入するときにジャムることもなく、バリデーション用紙12が損なわれることもない。
【0035】
また、マスク板40のリード部分45はプリンタヘッド23の方向に開いて、すくいとなっているので、バリデーション用紙12を構成する帳票の一部がマスク板40とインクリボン31との間に入ってしまうようなトラブルも防止できる。さらに、インクリボン31とバリデーション用紙12との間には、マスク板40があるので、挿入時にインクリボンとバリデーション用紙12が干渉し、バリデーション用紙12が汚れることはない。また、挿入したバリデーション用紙12によってインクリボン31がずれてしまうこともない。このように、本例のプリンタでは、ユーザーは何の心配もなく、簡単にバリデーション用紙12をプリンタに装着できる。
【0036】
バリデーション用紙12を装着したのち、図2に示すような印刷モードに戻せば、プラテン5によってマスク板40とバリデーション用紙12押し上げられる。従って、マスク板40のリード部分45はマスクガイド50から外れ、マスク板40を用いてバリデーション用紙12を確実にプラテン5に設定でき、綺麗な印刷を行える。
【0037】
バリデーション用紙12は一般に幅が狭く、印字領域が狭いので、用紙挿入口の一端に印刷用紙の一端を揃えて挿入する。本例であれば紙送りローラー25bの側に印刷用紙の一端を揃えることとなる。従って、バリデーション用紙12を確実に搬送するためには紙送りローラー25bは当該用紙挿入口の端部に接近して設けられることが望ましく、バリデーション用紙12を挿入する際には、プリンタヘッド23を紙送りローラー25bの下に移動させ、マスク板40のリード部分45をマスクガイド50の突出した部分52によって紙ガイド4から離れた位置に保持している。
【0038】
一方、プリンタ1の下方から挿入するスリップ用紙13は、一幅の広いものもあり、印字領域も広がることがあるので、印刷用紙の側端をガイドできる側と反対側の、本例であれば紙送りローラー25aの側にマスク板40を移動させ、スリップ用紙13を装着する際のばらつきを防止するようにしている。また、マスク板40をキャリッジユニット22に取り付ける下部42は緩やかに曲げてあるので、下から挿入するスリップ用紙13を紙ガイド4に導くための、すくいとしての機能も果たしている。
【0039】
スリップ用紙13をプリンタの下部から挿入する際は、まず、スリップ用紙13の先端をマスク板40のリード部分の若干下まで、補助ガイド7に設けてある紙送り機構で挿入する。すなわち、補助ガイド7の所定の位置に設けられた不図示の用紙挿入検出器から紙ガイド4およびプラテン5を経てマスクガイド50までの経路の長さは判っているので、紙送り機構を制御しスリップ用紙13の先端、即ち用紙の頂部がマスク板40のリード部分45とマスクガイド50との接点の若干下方となった時点で紙送りを止めておく。一般に、プリンタ本体には用紙ストッパが設けられており、これにより用紙が所定の位置に位置決めされると同時に、その状態が用紙挿入検出器によって検出されるようになっている。
【0040】
次に、プランジャー8によってプラテン5を紙ガイド4から印字ヘッドに向かって突出させる。これによって、マスク板40はスリップ用紙13をプラテン5に押しつける状態となる。この場合、レバー18はプランジャー19によって回動支点18aのまわりに右回りに回動された状態に保持されており、レバー10の下端と係合してその右回りの回動を禁止しているので、上部紙送りローラー25と補助ローラー27とは接触しない。そしてスリップ用紙13の先端はプラテン5より上にあるので、マスク板40はスリップ用紙13の先端より下側をプラテン5に押圧する。この状態でスリップ用紙13をさらに送り込み、紙送りローラー25および補助ローラー27の間に先端が到達したときにプランジャー19を作用させ、レバー18とレバー10との係合を解除して紙送りローラー25を補助ローラー27に接触させる。このような制御を用いてスリップ用紙13を設定すれば、スリップ用紙13の先端がマスクガイド50の近傍を通過して上部紙送りローラーへ達する間、マスク板40とマスクガイド50とを接触させないようにできるので、スリップ紙先端がマスク板40を押し退けて進むことはなく、スリップ用紙13が薄くても紙詰まりなどのトラブルが発生せず、確実にスリップ用紙13を設定できる。また、スリップ紙13が上部紙送りローラー25に達した後、上部紙送りローラー25と補助ローラー27とを接触させてスリップ紙の搬送を開始するので、ローラーへの引き込みに起因するスリップ紙の弛みの発生が防止できる。
【0041】
図5に、プリンタ1を待機モードに設定し、さらに、プリンタヘッド23を図4に示す中央の位置に設定した状態を示してある。プリンタ1はプランジャー8を用いて待機モードに設定してあるので、プリンタヘッド23と紙ガイド4との間には、図3と同様に比較的広い隙間Wが確保できている。そして、プリンタヘッド23が中央の位置に移動すると、マスク板40のリード部分45は、マスクガイド50の凹んだ部分53に当たる。マスク板40は弾性を持っているので、マスク板の上部43は紙ガイド4と略接触する位置まで旋回し、マスク板40の傾斜角度が変わる。従って、マスク板40とプリンタヘッド23との間に比較的広い隙間Yを確保できる。
【0042】
また、本例のマスクガイド50の凹んだ部分53は、マスク板40のリード部分45を完全に覆えるように厚くなっている。従って、凹んだ部分53にマスク板のリード部分45が嵌まり込んだときは、マスクガイド50からリード部分45が上方に突出せず、インクリボン31を挿入する際でもリード部分45に引っ掛からないようになっている。
【0043】
このような位置にプリンタヘッド23を設定し、プリンタ1の上方にあるカバー3を外しておけば、プリンタヘッド23とマスク板40との間が広く開いているのでインクリボン31をプリンタ1の上方から簡単に交換できる。すなわち、リボンケース30をボディーから外せば、インクリボン31は簡単にプリンタヘッド23とマスク板40との間から外せる。また、リボンケース30をボディーに装着すれば、プリンタヘッド23とマスク板40との間が広く開いているので、インクリボン31をスムーズに装着できる。この際、マスク板40は紙ガイド4の方向に傾いて上方が開いているので、インクリボン31を上方から挿入した際に、リボン31を所定の位置に導く、すくいとしての機能も果たす。従って、インクリボン31を装着するときに皺がよったり、あるいは、マスク板40と紙ガイド4との間に入ってしまうようなトラブルを防止でき、印刷ミスの発生を未然に防止できる。また、ユーザーも神経を使わずにインクリボンの交換ができるので、交換に必要な時間も短縮できる。
【0044】
また、マスクガイド50の中央の凹んだ部分53にマスク板40のリード部分45を設定しておくと、マスク板40と紙ガイド4との隙間は小さくなり、マスク板40の上部43は紙ガイド4に略接触した状態となる。従って、ロール紙11を紙送りローラー35および36を用いてフィードする際は、マスク板40によって紙ガイド4の側に押しつけることができるので、紙ガイド4に沿ってスムーズに紙送りを行える。このため、ジャーナル印字を行う際の紙送りは、プリンタヘッド23を略中央の位置に設定して行うことが望ましい。
【0045】
プリンタの制御
図6に、本例のプリンタ1の制御系統を示してある。本例のプリンタ1は、外部のパーソナルコンピュータなどから印刷データを受け取るインタフェース61と、このインタフェース61を介して入力された印刷データに従ってプリンタを制御するCPU62とを備えている。CPU62には、以下で説明するようなプログラムなどの格納されたROM63と、印刷データを一時格納するRAM64とを備えており、随時この印刷データはCPU62を介してヘッド制御回路69に送られプリンタヘッド23から印刷できる。また、所定の位置に印刷を行うために、プリンタヘッド23の装着されたキャリッジユニット22を動かすキャリッジモーター73と、このキャリッジモーターの制御回路67を備えている。紙送りを行うためのフィードモーター74と、この制御回路68も備えており、これらの制御回路67および68はCPU62と接続してある。
【0046】
さらに、本例のプリンタ1は、用紙のセットやリボンの交換のために上記のような動作を行うので、プリンタカバー3の開閉を検出するセンサー71と、このセンサーの状態をCPU62に入力するプリンタカバーオープン検出回路65も備えている。また、3種類の印刷用紙を印刷できるので、これらの印刷用紙を選択する選択スイッチ72と、この選択内容を検出し、CPU62に入力するペーパーロードスイッチ検出回路66も備えている。さらに、待機モードと印刷モードにプリンタ1のモードを切り替えるモード選択回路70もCPU62に接続してあり、このモード選択回路70によってプランジャー8を稼働できる。
【0047】
図7に、これらの制御系統を用いて印刷用紙を設置し、また、インクリボンを交換する際の制御方法を示してある。まず、ステップST1でプリンタ1をスタートする。上述したように、本例のプリンタ1では、プランジャー8を動作することによって印刷モードに設定するようにしているので、プリンタ1をスタートした時は待機モードである。また、本例のプリンタ1を待機モードにするには、プリンタをリセット状態にすれば良い。
【0048】
次に、ステップST2において、センサー71を用いてカバーの開閉を確認する。カバー3が開いている場合は、ステップST3において、キャリッジモーター73を制御し、プリンタヘッド23を中央の位置にセットする。待機モードでプリンタヘッド23を中央の位置にセットすると、プリンタ1は図5に基づき説明した状態となる。従って、インクリボン31の交換を簡単に行える。
【0049】
さらに、ステップST4において、選択スイッチ72によってロール紙11のロードが要求されているかを判断する。ロール紙11のペーパーロードの要求がある場合は、ステップST5においてロール紙11の紙送り機構をフィードモータ74を用いて動作させる。先に説明したように、ロール紙11をフィードする際は、プリンタヘッド23を中央に設定し、マスク板40と紙ガイド4との隙間を狭く調整しておくことが望ましい。次に、ステップST6において、センサー71を用いてカバーの開閉を確認する。カバーが開いた状態であれば、ステップST4に戻る。カバーが閉じていれば、ステップST7においてプリンタの初期設定が終了したものと判断して通常のサービスに戻る。
【0050】
ステップST7において初期設定が終了するか、あるいはスタートした時にステップST2においてカバーが閉じていると判断されると、ステップST8に移行する。ステップST8では、選択スイッチ72でバリデーションが選択されているかを判断する。バリデーションが選択されていれば、ステップST9において、プリンタヘッド23をプリンタ1の右側2bに動かす。プリンタヘッド23が右側の上部紙送りローラー25bの下に位置すると、プリンタ1は図3に基づき説明した状態となるので、バリデーション用紙12をスムーズに、また簡単にトラブルなく設定できる。
【0051】
ステップST8において、バリデーションが選択されていないとステップST10に移行する。選択スイッチ72でスリップ用紙が選択されていると、ステップST11において、プリンタヘッド23をプリンタ1の左側2aに動かす。これによって、プリンタヘッド23は左側の上部紙送りローラー25aの下に位置するので、図3に基づき説明したようにスリップ用紙13を挿入し易い状態となる。
【0052】
このようにステップによって印刷用紙のセットが終了すれば、ステップST12に移行に印刷を開始する。ステップST12において、モード選択制御回路70は印刷モードを選択し、プランジャー8を動作する。これによって紙送り機構や、プラテンは印刷を行う際の所定の位置に移動し、プリンタヘッドを用いて印刷を行える。
【0053】
このように本例のプリンタは、低騒音で、トラブルなく綺麗な印刷が行えるマスク板を装着している。そして、待機状態のマスク板のポジションをマスクガイドを用いて制御することにより、バリデーションなどの帳票類をトラブルなく、簡単にセット可能とし、また、インクリボンの交換も簡単としている。さらに、マスクガイドによるマスク板の制御を、印刷の方向に沿ったプリンタヘッドの位置に応じて異なるようしてあるので、プリンタヘッドを移動するだけでマスク板の印刷用紙に垂直な方向のポジションを制御できる。従って、上記のような簡単な構成でありながら、複数の印刷用紙をトラブルなく簡単にセット可能とし、さらに、インクリボンの交換も簡単に行うことが可能となる。
【0054】
(実施例2)
図8に、本発明の実施例2に係るプリンタ1の概要を示してある。本例のプリンタ1も、ロール紙11、バリデーション用紙12およびスリップ用紙13の3種類の印刷用紙および印刷方法を実行できるワイヤドットタイプのプリンタである。このため、実施例1と共通する箇所は同じ符号を付して説明を省略する。本例のプリンタ1も、インクリボン31とロール紙11の間に、キャリッジユニット22からプリンタヘッド23の側へ延びたマスク板40を備えている。そして、このマスク板40は、プリンタヘッド23の側からプラテン5に向かって伸び、この間に挿入されたロール紙11、バリデーション用紙12およびスリップ用紙13をプラテン5の側に押圧できる。さらに、プリンタヘッド23の移動可能な範囲の端、本例ではプリンタヘッド23の側から見て右側の端に、マスク板40の一部と接触するようなマスクガイド60を設けてある。また、紙ガイド4の上方には、印刷後に送りだされるロール紙を導く紙押さえ17を設けてある。
【0055】
図9にマスクガイド60の近傍を拡大して示してある。本例のマスクガイド60は、プリンタヘッド23の移動する範囲の右端に配置されており、本例では、プリンタのボディーの右端2aに取り付けられたプレートによって構成されている。本例のマスクガイド60は、プラテンあるいは紙ガイド4に対し、マスク板40のプリンタヘッド23の側に配置された略平らなガイド板61を備えている。ガイド板61はプリンタのボディーの右端2aから、プリンタヘッド23が右端に移動した時に後述するマスク板40と接触する程度の範囲まで突き出ているだけである。従って、プリンタヘッド23が右端に寄らない限りはガイド板61とマスク板40とは接触せず、マスク板40は印刷用紙をプラテンの側に押圧する機能を果たす。また、マスクガイド60がボディーに近い端に配置しておくと、ボディーなどから支持を採りやすく、さらに、インクリボンを交換するときも邪魔にならない。なお、ガイド板61の上下62、63はプリンタヘッド23の側に傾斜し、印刷用紙の縁がガイド板61に当たった場合は、紙ガイド4の側に導けるようになっている。
【0056】
本例のマスク板40は、上記の実施例と同じく金属板41で構成されており、印刷用紙をプラテンに押しつけるために上述したものとほぼ同じ形状の上部43を備えている。本例のマスク板40は、マスクガイド60がプリンタヘッド23の移動方向、すなわち右側の端にあるため、押しつける部分43の上方ではなく、横方向、本例ではプリンタヘッド23から見て右側にリード部分45を設けてある。マスク板40の押しつける部分43の上方46は、プリンタヘッド23の側に傾斜しながら伸びており、印刷用紙の縁が上方46に当たっても、印刷用紙をマスク板40と紙ガイド4あるいはプラテンの間に導ける。
【0057】
本例のリード部分45は、プラテン上に押しつける部分43から緩くプリンタヘッド23の側に傾斜しながら伸びており、プラテンが紙ガイド4の内部に入ってマスク板40が紙ガイド4に接触した状態、すなわち、待機モードであっても、リード部分の端が45aがガイド板61に当たるようになっている。従って、プリンタヘッド23が右端に移動すると、プリンタヘッド23が右端に近づいた位置でリード部分の端45aがガイド板61に当たる。さらに、プリンタヘッド23が右端に移動すると、リード部分45がガイド板61の端に接触しながら動き、リード部分45の傾斜に導かれてマスク板40の上部43は矢印Aのようにプリンタヘッド23の側に引き寄せられる。
【0058】
なお、上記のマスクガイドとは逆に、ガイド板をプリンタヘッドの移動可能な領域の端を除いて設定し、ガイド板をプラテン側に突き出すことによってマスク板をプラテン側に押しつけることも可能である。そして、移動可能な範囲の端ではマスク板に本例とは逆のプリンタヘッド側に向かう弾性を持たせてプラテンあるいは紙ガイドとの間隔が開くようにしても良い。しかし、このようなガイド板に必要とされる精度や、インクリボンの装着などを考慮すると、本例のようにどちらかの端にマスクガイドを設けておくことが望ましい。また、印刷用紙を搬送するフィードローラーなどが端側に置かれることが多いので、印刷用紙をセットするときにマスク板が端の方にあれば、これらと組み合わさって印刷用紙を挿入する経路を構成し易いというメリットもある。
【0059】
図10に、図9(a)の位置にプリンタヘッド23がある状態を断面を用いて示してある。本図は、プランジャー8を用いてプリンタ1が待機モードに設定された状態を示してあり、プリンタヘッド23と紙ガイド4の間には広い隙間Wを確保してある。また、プリンタヘッド23は印刷可能な範囲の中央付近に位置しているので、マスク板のリード部分45はガイド板61に当たっていない。このため、マスク板40は紙ガイド4に押しつけられており、マスク板40とプリンタヘッド23との間には広い隙間Yが確保できている。従って、この状態はインクリボンの交換に適した状態となっている。また、この状態でプランジャー8を用いてプリンタ1を印刷モードにすれば、プラテン5が紙ガイド4から突き出るので、図2と同じ状態となり、マスク板40によってロール紙、バリデーション紙等の印刷用紙をプラテンに押さえ付け、低騒音で綺麗な印刷を行える。
【0060】
図11に、図9(b)の位置にプリンタヘッド23を移動した状態を断面を用いて示してある。上述したようにプリンタヘッド23が右端に移動すると、マスク板40のリード部分45がガイド板61に接触し、マスク板40はリード部分45とガイド板61の相互動作によってプリンタヘッド23の側に引き寄せられる。この結果、プリンタヘッド23とマスク板40との隙間が小さくなり、マスク板40とプラテン5、およびマスク板40と紙ガイド4との間隔が開く。従って、バリデーション紙12をプリンタの上方からセットし易い状態となる。さらに、本例のプリンタでは、マスク板40をプリンタヘッド23の側から操作しているので、マスク板40と紙ガイド4の間に障害となる物がない状態の隙間を確保できる。このため、バリデーション紙12をセットするときに、紙経路中にバリデーション紙12の縁が当たる箇所はないので、ユーザーは力を加えることなくバリデーション紙12をセットできる。従って、バリデーション紙12の縁が引っ掛かって傾いたり、バリデーション紙12の縁が捲れるようなことは全くなく、非常にスムーズに、また確実にバリデーション紙12をセットできる。バリデーション紙12をセットした後にプリンタヘッド23を端から中央に向かって動かせば、マスク板40のリード部分43がガイド板61から外れるので、マスク板40によってバリデーション紙12を紙ガイド4、あるいはプラテン5に押圧し保持できる。これと前後して、プランジャー8を動作させ、紙送りローラー25,27,33,34によってバリデーション紙12を挟み込むことによって印刷を開始する位置までバリデーション紙12を送ることができる。
【0061】
本例のプリンタ1の制御系統は、図6に基づき説明した系統と同じで良い。また、印刷用紙をセットし、インクリボンを交換する際の制御方法も図7に基づき説明したステップを備えた制御方法を採用できる。ただし、ステップST3におけるインクリボン31を交換するときのプリンタヘッド23の位置は、必ずしも中央である必要はなく、右端でなければ良い。逆に、バリデーションが選択されているときは、ステップST9において、プリンタヘッド23をプリンタ1の右端まで動かして、ガイド板61にマスク板40のリード部分43が当たるようにする必要がある。
【0062】
このように本例のプリンタもマスク板を備えたプリンタであり、低騒音で綺麗な印刷を行え、さらに、マスク板とプリンタヘッドの間隔を制御することによって、印刷用紙の設定不良や汚れといったトラブルを未然に防止できる。従って、バリデーションや、スリップ用紙といった印刷用紙の設定・排出が頻繁に行われる単票状の印刷用紙を取り扱う頻度の高いプリンタに適しており、設定時のトラブルによる印刷用紙の浪費や、ユーザーが印刷のために使う時間の無駄を防げる。
【0063】
さらに、本例のプリンタは、マスク板をプリンタヘッドの側から操作するようにしているので、マスク板とプリンタヘッドの隙間を狭くすることによって、マスク板とプラテンあるいは紙ガイドの間が完全に開く。従って、バリデーションをセットするときに抵抗なく紙ガイドの上、すなわちマスク板とプラテンの間に挿入できる。このため、バリデーションをセットするときに傾いてしまったり、これを調整するために挿入時に若干の力をバリデーション用紙に加える必要もない。ユーザーは、バリデーションを紙ガイドの右端に合わせて落とし込むだけバリデーションを所定の位置にセットでき、確実な印刷を得られる。
【0064】
また、印刷用紙のセットに加えて、本例のプリンタもインクリボンの交換も簡単に行えるので、メンテナンスも容易であり、この点でもユーザーに負荷のかからないプリンタであるといえる。
【0065】
なお、以上の例においては、プレート状のマスクガイドを用いて、これの一部にマスク板の一部を沿わせてマスク板のポジションを制御しているが、例えばキャリッジの移動に連動して回転するカム機構などを利用してマスク板のポジションを制御しても勿論良い。また、以上の例では、紙送り機構として用いているローラーの位置と、マスク板とプリンタヘッドの間隔を狭くする位置をほぼ合わせるようにしているが、これらの位置を合わせなくともマスク板とプリンタヘッドの間隔を狭くすることによって印刷用紙の設定を容易に行えることはもちろんである。ローラーによって印刷用紙の導入経路を形成する替わりに、紙送り機構の近傍にプレートなどによって導入経路を設けても良い。また、ローラーの位置が変わった時に、その位置に合わせてマスク板を制御できるようにマスクガイドを変えることも容易である。そして、マスクガイドを変更した場合は、その位置に合わせてプリンタヘッドを移動するだけで、マスク板を制御する位置を変更できる。
【0066】
また、プリンタは本例のような独立したユニットの他に、キャッシュレジスターなどに組み込まれたものであってもよいことはもちろんである。さらに、本例においては、プリンタヘッドを中央に移動する信号として、カバーの開閉を検出しているが、リセット信号などの他の信号を用いても勿論よい。また、バリデーションなどを選別するために選択スイッチを設けてあるが、紙送り機構の導入部などにセンサーを設けて、プリンター側で自動的に判別してプリンタヘッドを動かしてももちろん良い。
【0067】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、インクリボンと印刷用紙との間に設置し、品質の良い印刷を行え、同時に印刷騒音を抑制できるマスク板を採用した印刷装置に関するものであり、マスク板と印刷ヘッドとの隙間を制御することにより、帳票類も含めた印刷用紙のセットを簡単にし、セットする際の汚損や、セット不良による印刷不良といったトラブルを未然に防止できる。さらに、プリンタリボンの交換も簡単であり、リボンの交換に伴う印刷不良などのトラブルも未然に防止できる。
【0068】
このように本発明に係る印刷装置は、バリデーション印字や、スリップ印字などさまざまな種類の印刷を簡単にトラブルなく行える装置である。さらに、本発明に係る印刷装置は設定・排出に伴うトラブルを最小限に止められるので、印刷用紙の設定・排出が頻繁に行われるバリデーション用紙やスリップ用紙といった単票状の用紙を印刷する場合に最適な印刷装置である。従って、店舗や、キャッシャーなど様々な帳票類も含めて取り扱う機会の多い装置や、複合的な機能を備えた情報処理装置、あるいはキャッシュレジスターなどの端末として適している。そして、本発明に係る印刷装置を採用することによって、印刷用紙の浪費を防げ、ユーザーが印刷やメンテナンスのために費やす時間を節約でき、さらに、汚れのない綺麗に印刷された帳票を確実に供給することによって顧客に対するサービスの向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るプリンタの概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタのプリンタヘッド回りの構成を拡大して示す断面図であり、印刷モードの状態を示す図である。
【図3】図1に示すプリンタのプリンタヘッド回りの構成を拡大して示す断面図であり、待機モードで帳票類を挿入する状態を示す図である。
【図4】図1に示すプリンタのマスクガイドを拡大して示す図である。
【図5】図1に示すプリンタのプリンタヘッド回りの構成を拡大して示す断面図であり、待機モードでインクリボンの交換をする状態を示す図である。
【図6】図1に示すプリンタの制御系統を示すブロック図である。
【図7】図6に示す制御系統に基づき、プリンタの初期設定や用紙のセットを行う制御を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例2に係るプリンタの概要を示す斜視図である。
【図9】図8に示すプリンタのマスクガイドを拡大して示す図であり、図9(a)はマスク板がプラテン(紙ガイド)側を押している状態を示し、図9(b)はマスク板がプリンタヘッド側に引き寄せられた状態を示している。
【図10】図8に示すプリンタのプリンタヘッド回りの構成を拡大して示す断面図であり、待機モードでインクリボンの交換をする状態を示す図である。
【図11】図8に示すプリンタのプリンタヘッド回りの構成を拡大して示す断面図であり、待機モードで帳票類を挿入する状態を示す図である。
【符号の説明】
1・・プリンタ
2・・プリンタボディー
3・・プリンタカバー
4・・紙ガイド
5・・プラテン
6・・カッター
7・・下部紙ガイド
8・・プランジャー
9・・アーム
10・・レバー
11・・ロール紙
12・・バリデーション用紙
13・・スリップ用紙
14、15・・バネ
16・・ストッパー
17・・紙押さえ
20・・ガイド
21・・ヘッドユニット
22・・キャリッジユニット
23・・プリンタヘッド
24・・ベルト
26、28・・シャフト
25、27、33、34、35、36・・紙送りローラー
30・・リボンケース
31・・インクリボン
40・・マスク板
41・・金属板
42・・金属板の緩く曲がった下部
43・・金属板のプラテンに押しつけられる上部
44・・マスク板の菱形の開口
45・・マスク板のリード部分
50、60・・マスクガイド
51・・ガイド部
52・・ガイド部の端の突出した部分
53・・ガイド部の中央の凹んだ部分
61・・ガイド板

Claims (14)

  1. プラテン上に設定された印刷用紙に移動しながら印刷するドットインパクト印刷ヘッドと、前記印刷用紙を前記印刷ヘッドの側から前記プラテンへ押圧可能なマスク板とを有する印刷装置において、
    待機モードにおいて、前記マスク板が前記ドットインパクト印刷ヘッドと共に前記印刷用紙を横切って移動する際には、前記マスク板を前記印刷用紙の表面に対し垂直に移動せしめ、前記マスク板と前記ドットインパクト印刷ヘッドとの間隔を前記マスク板の前記印刷用紙を横切る方向における位置に対応して変化せしめるマスク板ガイド手段を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、前記マスク板は、
    一部が前記印刷ヘッドの下部に固定されると共に前記印刷ヘッドの上部に延びた弾性部と、
    前記弾性部から延びたリード部とを備えており、
    前記リード部は、前記マスク板ガイド手段の少なくとも一部と接し、前記マスク板ガイド手段の形状に導かれて前記弾性部と前記ドットインパクト印刷ヘッドとの間隔を可変とすることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記プラテンを少なくとも2の位置に位置づけるプラテン移動手段を更に有し、
    第1の位置においては前記プラテンは前記ドットインパクト印刷ヘッドの近くに位置づけられ、
    第2の位置においては前記プラテンは前記ドットインパクト印刷ヘッドから遠くに位置づけられ、
    前記プラテンが前記第1の位置に位置づけられた場合には前記プラテンは前記マスク板と接触すべくなされたことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記ドットインパクト印刷ヘッドと前記印刷用紙との間に位置するインクリボンを更に有し、
    前記マスク板が前記マスク板ガイド手段の凹部に対向する位置に位置づけられた場合には、前記マスク板と前記ドットインパクト印刷ヘッドとの隙間が前記インクリボンの交換を容易ならしめるべく拡大されることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項2記載の印刷装置において、前記マスク板ガイド手段によって分離された少なくとも2の用紙経路を更に有したことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項2記載の印刷装置において、前記ドットインパクト印刷ヘッドの移動方向の一の端部に配置された押圧手段を有し、該押圧手段は前記ドットインパクト印刷ヘッドが前記一の端部に位置づけられた場合に前記マスク板を前記ドットインパクト印刷ヘッドに向かって押圧するべく設けられたことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6記載の印刷装置において、前記押圧手段は突起部材であり、前記ドットインパクト印刷ヘッドが前記一の端部近傍に移動されるにつれて、前記マスク板の一部に接触して前記マスク板を徐々に前記ドットインパクト印刷ヘッドに近づけるべく構成されたことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項4記載の印刷装置において、前記凹部は前記印刷用紙を横切る方向における前記マスク板ガイド手段の略中央に設けられてなることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項4記載の印刷装置において、前記凹部の端部は前記印刷用紙の表面に垂直な方向において前記マスク板の先端部のどの部位よりも高く設定されてなり、前記インクリボンが前記隙間に挿入される際に、前記インクリボンが前記隙間に滑り込むべく構成されたことを特徴とする印刷装置。
  10. キャリッジ上で印刷ヘッドとプラテンとの間に配置されたマスク板であって、待機モードにおいて中央に凹部を備えた第1のガイド板と接触し、且つ前記キャリッジと共に往復動するマスク板と、プラテンを前記印刷ヘッドに接近した第1の位置と前記印刷ヘッドから離間した第2の位置とに交互に位置づけるプラテン移動機構とを有する印刷装置の制御方法において、
    単票用紙が前記プラテンと前記印刷ヘッドとが対向する印刷位置に設定されるべく指定された場合に、
    (a)前記プラテン移動機構が前記プラテンを前記第2の位置に位置づけ、前記印刷ヘッドと前記プラテンとの間を拡張する工程と、
    (b)前記単票用紙の挿入が検出された後、前記単票用紙を少なくとも用紙の上端が前記印刷位置を通過するまで搬送する工程と、
    (c)前記プラテン移動機構が前記プラテンを前記第1の位置に位置づけ、前記プラテンが前記マスク板と接触して前記マスク板と前記第1のガイド板との隙間を拡張し、その後前記単票用紙が前記プラテンと前記印刷ヘッドとが対向する印刷位置まで搬送される工程と、を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  11. キャリッジ上で印刷ヘッドとプラテンとの間に配置されたマスク板であって、待機モードにおいて中央に凹部を備えた第1のガイド板と接触し、且つ前記キャリッジと共に往復動するマスク板と、ハウジングの一部の開放又は閉鎖を検出可能なカバーセンサとを有する印刷装置の制御方法において、
    )前記カバーが開放状態の時に前記カバーセンサが当該開放を検出する工程と、
    前記カバーセンサにより前記カバーの開放が検出されると、前記キャリッジを前記マスク板が前記第1のガイド板の凹部に対向する位置へ搬送し、前記マスク板と前記印刷ヘッドとの間を拡大する工程と、を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  12. キャリッジ上で印刷ヘッドとプラテンとの間に配置されたマスク板であって、待機モードにおいて中央に凹部を備えた第1のガイド板と接触し、且つ前記キャリッジと共に往復動するマスク板と、プラテンを前記印刷ヘッドに接近した第1の位置と前記印刷ヘッドから離間した第2の位置とに交互に位置づけるプラテン移動手段と、
    前記印刷ヘッドが横断方向に往復動可能な範囲において一の端部に配置された突起部材を有する第2のガイド板とを有する印刷装置の制御方法において、
    印刷用紙が前記プラテンと前記印刷ヘッドとが対向する印刷位置に設定されるべく指定された場合に、
    (a)前記プラテン移動手段によって前記プラテンを第2の位置に位置づける工程と、
    (b)前記突起部材が設けられた、前記印刷ヘッドが横断方向に往復動可能な範囲における前記一の端部に向かって、前記マスク板を前記第1のガイド板に接触させた状態で、前記キャリッジを搬送する工程と、
    (c)前記キャリッジが前記一の端部に接近するに連れて、前記マスク板の一部を前記突起部材に接触させることによって前記マスク板を徐々に前記印刷ヘッドに接近させ、前記マスク板と前記プラテンとの隙間を拡大する工程と、を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  13. プラテン上に設定された印刷用紙に移動しながら印刷する印刷ヘッドと、前記印刷用紙を前記印刷ヘッドの側から前記プラテンへ押圧可能なマスク板とを有する印刷装置において、
    待機モードにおいて、前記マスク板が前記印刷ヘッドと共に前記印刷用紙を横切って移動する際には、前記マスク板を前記印刷用紙の表面に対し垂直に移動せしめ、前記マスク板と前記印刷ヘッドとの間隔を前記マスク板の前記印刷用紙を横切る方向における位置に対応して変化せしめるガイド板を有し、
    前記待機モードの内のバリデーション用紙挿入モードと、インクリボン交換モードでは、
    前記マスク板と前記印刷ヘッドとの間隔が異なった間隔になることを特徴とする印刷装置。
  14. 前記インクリボン交換モードでは、前記マスク板と印刷ヘッドを、中央に凹部を有する第1のガイド板の凹部に移動させ、
    前記バリデーション用紙挿入モードでは、前記マスク板と印刷ヘッドを一の端部に設けられた第2のガイド板の突起部に移動させることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
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