JP3659169B2 - タイヤ空気圧の異常輪判定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ空気圧の異常輪判定装置にかかり、特に、パンクなどによりタイヤ空気圧が低下した場合などのタイヤ空気圧の異常を検出すると共に、タイヤ空気圧の異常輪を判定するタイヤ空気圧の異常輪判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの移動体に設けられた空気入りタイヤにおけるタイヤ空気圧を検出して異常を運転者に知らせるタイヤ空気圧の異常輪判定装置としては、従来より直接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置と、間接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置とが提案されている。例えば、直接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置としては、特開平11−348516号公報に記載の技術などがある。特開平11−348516号公報に記載の技術では、タイヤ空気圧センサをタイヤバルブのインサート部に設け、タイヤ空気圧を検出し、検出結果を電波で送信して空気圧の低下を乗員に警報する構成とされている。
【0003】
この直接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置では、車両を区別するために(同じ車両が並んだ時に、隣の車両の情報で警報しないように)、車両毎にナンバーを設定している。このナンバーには、車輪を区別するためのナンバーも設定されており、工場出荷時には、例えば、No.1が前輪右、No.2が前輪左、No.3が後輪右、No.4が後輪左と定めることで、ナンバーと車輪位置を規定できる。
【0004】
一方、間接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置としては、例えば、特開平7−89304号公報や特開平9−286213号公報に記載の技術などがある。特開平7−89304号公報に記載の技術では、車輪に対する外乱等によって、タイヤ空気圧の変動を推定することで、何れかの車輪のタイヤ空気圧が異常であることを判定している。また、特開平9−286213号公報に記載の技術では、車輪速パルスを各輪毎にカウントして所定値との偏差を求め、各輪の偏差を用いて前輪の左右差と後輪の左右差との偏差を動荷重半径比(対角線上にある一対の車輪の回転角速度の和と、他の対角線上にある車輪の回転角速度の和との比)の近似値として求めて、動荷重半径比の近似値が所定範囲外であるとき、何れかの車輪のタイヤ空気圧が異常であると判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置による判定では、市場でタイヤローテーションやタイヤ交換等が行われると、ナンバーと車輪位置の相関が不明になり、正確にタイヤ空気圧の異常輪の位置を判定することができないことがある。
【0006】
これは電波強度を検出してその強度により車輪位置を判定することで解決するが、電波は微弱であるので、ノイズに弱い。また、各車輪毎にアンテナを設けて検出することで確実性が向上するが、コスト低減のためにアンテナ数を1本又は2本に削減した場合には、各車輪の受信性能を確保するために各車輪からの電波が同レベル強度で受信できるようにアンテナを搭載するので、タイヤ空気圧の異常位置を電波強度で特定できなるくなる。
【0007】
また、従来の間接式のタイヤ空気圧の異常輪判定装置では、タイヤ空気圧異常輪を推定により検出しているので、直接式に比べると正確性に欠けることがあった。
【0008】
本発明は、上記事実を鑑みて成されたもので、タイヤ空気圧の異常輪を正確に検出することができるタイヤ空気圧の異常輪判定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数車輪のタイヤ空気圧を検出する検出手段と、前記複数車輪の回転状態に基づいて前記複数車輪の各々のタイヤ空気圧を推定する推定手段と、を備え、前記検出手段の検出結果から前記車輪のタイヤ空気圧の異常を検出すると共に、該異常を検出したときに、前記推定手段の推定結果に基づいてタイヤ空気圧が異常の車輪位置を特定することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、検出手段では、複数車輪のタイヤ空気圧を検出する。例えば、それぞれの車輪に設けられたタイヤの空気封入口であるタイヤバルブに圧力センサ等を設けて、圧力センサによる検出値をタイヤ空気圧情報として電波で送信することによって、複数車輪のタイヤ空気圧を検出することが可能である。
【0011】
また、推定手段では、複数車輪の回転状態に基づいて、複数車輪の各々のタイヤ空気圧を推定する。例えば、複数車輪の回転状態として、それぞれの車輪の回転速度等を検出し、該回転速度の変動から各々のタイヤ空気圧を推定することが可能である。
【0012】
そして、検出手段の検出結果からタイヤ空気圧の異常が検出されると共に、該異常が検出されたときに、推定手段の推定結果からタイヤ空気圧が異常の車輪位置を特定する。タイヤ空気圧の異常は、例えば、検出手段の検出結果と予め定められた基準値との差が所定値以上である場合に検出することが可能である。
【0013】
すなわち、検出手段で検出された検出結果から何れかの車輪のタイヤ空気圧が異常であることを検出し、推定手段により、タイヤ空気圧を推定した上で、異常輪が特定されるので、例えば、検出手段として上述の例のようにタイヤ空気圧情報を電波で送信する場合には、検出手段では各車輪のタイヤ空気圧の異常のみを検出すればよい。従って、上述の例のような検出手段を用いた場合には、電波で送信されたタイヤ空気圧情報を受信するアンテナ等の受信手段は各車輪毎に設けなくても、タイヤ空気圧を検出することが可能となる。すなわち、アンテナ等の受信手段の数を削減することが可能となり、コスト低減を図ることができる。
【0014】
また、上述のように、検出手段で検出された検出結果から何れかの車輪のタイヤ空気圧が異常であることを検出し、推定手段により、タイヤ空気圧を推定した上で、異常輪が特定されるので、タイヤ空気圧の推定だけでタイヤ空気圧が異常であると判定する従来技術に比べて正確にタイヤ空気圧の異常を検出することができる。
【0015】
従って、検出手段で検出された検出結果から何れかの車輪のタイヤ空気圧が異常であることを検出し、推定手段により、タイヤ空気圧を推定した上で、異常輪が特定されるので、タイヤ空気圧の異常輪を正確に検出することができる。
【0016】
なお、推定手段としては、請求項2に記載の発明のように、タイヤ空気圧の変化量に基づいて、タイヤ空気圧を推定して異常輪を特定するものを用いることが可能であり、例えば、ABS(アンチロックブレーキシステム)等で用いられる車速センサ等より得られる周期的な信号に基づいて、車輪の回転によって発生する共振周波数やタイヤのばね定数の変化量からタイヤ空気圧の変化量を算出し、これに基づいて、タイヤ空気圧を推定する技術を用いることが可能である。
【0017】
また、推定手段としては、請求項3に記載の発明のように、各車輪の回転速度を検出する車輪回転速度検出手段を有し、該車輪回転速度検出手段による検出結果に基づいてタイヤ空気圧を推定して異常輪を特定するものを用いることが可能であり、例えば、上記ABS等で用いられる車速センサ等より得られる信号に基づいて実際の車輪の回転半径(動荷重半径)を求め、該動荷重半径からタイヤ空気圧を推定する技術などを用いることが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置の概略を示す図であり、図2は、タイヤ空気圧の異常輪判定装置の階略構成を示すブロック図である。
【0020】
本実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置10は、図1に示すように、タイヤ内の圧力、すなわちタイヤ空気圧を検出する圧力センサ12が、タイヤ及びタイヤが組み付けられたホイール等で構成される各車輪14毎に設けられている。圧力センサ12は、例えば、特開平11−348516号記載の技術のようにホイールリムに装着されるタイヤバルブ内に設けることが可能である。
【0021】
また、圧力センサ12によって検出されたタイヤ空気圧は、圧力センサ12に接続され、ホイールリムに設けられたデータ送信機16によって、車両に設けられたアンテナ18へ向けてタイヤ空気圧情報として電波送信される。アンテナ18は受信器22に接続されており、データ送信機16によって送信されたタイヤ空気圧情報が受信器22で受信されるようになっている。なお、このようにして得られるタイヤ空気圧は、圧力センサ12によって直接検出されるので、圧力センサ12、データ送信機16、アンテナ18及び受信器22で構成されるタイヤ空気圧検出システムを直接式検出システム20(図2参照)という。また、直接検出システム20は、本発明の検出手段に相当する。また、直接式検出システム20としてはその他の直接式検出システムを用いてもよい。
【0022】
本実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置10は、上記直接式検出システム20に加えて間接式検出システム30(図2参照)を備えている。間接式検出システム30は、図2に示すように、車輪速を検出する車速センサ24を構成する電磁ピックアップ24Bと、車速センサ24によって得られる車輪速に基づいてタイヤ空気圧の異常を推定するECU26とによって構成されており、上記直接式検出システム20が圧力センサ12により直接タイヤ空気圧を検出するのに対して、車速センサ24により得られる車輪速から間接的にタイヤ空気圧を推定して異常輪を判定する。なお、間接式検出システム30は、本発明の推定手段に相当する。
【0023】
また、直接式検出システム20の受信器22で受信したタイヤ空気圧情報は、図2に示すように、ECU26の入出力ポート28に入力されるように、受信器22が入出力ポート28に接続されている。
【0024】
間接式検出システム30の車速センサ24は、例えば、ABS(アンチロックブレーキシステム)等で用いられるものが使用可能であり、図1に示すように、ハブやブレーキローター等のタイヤの回転に伴って回転する部品に設けられ、多数の歯を備えたロータ24Aと、該ロータ24Aの歯を検出する電磁ピックアップ24Bによって構成されている。すなわち、電磁ピックアップ24Bは、ロータ24Aの歯の通過に応じて周期的に変化する電圧を発生し、発生した電圧をECU26に入力する。なお、車速センサ24は、本発明の車輪回転速度検出手段に相当する。
【0025】
ECU26は、図2に示すように、CPU32、ROM34、及びRAM36等の周辺装置を含んで構成されており、CPU32、ROM34、及びRAM36は、それぞれ双方向性のバス38を介して接続され、バス38は上記受信器22及び車速センサ24が接続された入出力ポート28に接続されており、車速センサ24及び受信器22より得れらる情報が入出力ポート28及びバス38を介してCPU32に入力されるように構成されている。
【0026】
また、入出力ポート28には、表示部40が接続されており、タイヤ空気圧の異常輪判定装置10で判定された結果、すなわちタイヤ空気圧が異常である場合やタイヤ空気圧の異常判定装置のシステム異常などを報知するようになっている。なお、表示部40は、メータパネル等の視認しやすい場所に設けられている。
【0027】
本実施の形態に利用した間接式検出システム30としては、上記車速センサ24より得られる車輪速に基づいて、タイヤ空気圧が低下すると、タイヤ径が小さくなりタイヤ回転数が増加する動荷重半径を用いることによって、異常輪を特定する方式(以下、動荷重方式という)と、上記車速センサ24より得られる車輪速に基づいて、共振周波数やバネ定数を推定することによって、タイヤ空気圧の異常輪を特定する方式(以下、共振検出方式という)がある。なお、本実施の形態では、間接式検出システム30としては、動荷重方式、共振検出方式の何れの方式を用いていもよいし、この他の方式による間接式検出システムを用いてもよい。
【0028】
動荷重方式は、車速センサ24より得られる車輪速に基づいて、最大回転数となる車輪14を検出することによって、異常輪を特定する方式と、車速センサ24より得られる信号に基づいて4輪それぞれの回転角速度FR(前輪右)、FL(前輪左)、RR(後輪右)、RL(後輪左)を求め、対角線上にある一対の車輪14の回転角速度の和FR+RLと、他の対角線上の一対の車輪14の回転角速度の和FL+RRとの比(動荷重半径比)dF=(FR+RL)/(FL+RR)、又は動荷重半径比の近似値β=FR−FL−RR+RLに基づいて、タイヤ空気圧の異常を判定する方式とを用いることが可能である。例えば、βの符号判定を行い、正の場合には、前輪右又は後輪左が異常、負の場合には、前輪左又は後輪右が異常と判定して、2輪の大小比較を行うことによって、異常輪を特定することができる。
【0029】
なお、動荷重方式の他の例としては、例えば、特開平9−286213号公報に記載の技術を用いることが可能である。すなわち、入出力ポート28に各車輪14に設けられた車速センサ24それぞれで検出された車速パルスが入力され、4輪それぞれの車速パルスのカウント値をPfr、Pfl、Prr、Prlとする。ここで所定値Qを用いると次式が成立する。
【0030】
Pfr=n・Q+Δfr
Pfl=n・Q+Δfl
Prr=n・Q+Δrr
Prl=n・Q+Δrl
ここで、前輪の左右差と、後輪の左右差との偏差Sは動荷重半径比kと等価、つまり近似値であり次式で表される。
【0031】
Figure 0003659169
4輪それぞれのタイヤ空気圧が正常で各輪のタイヤ半径が略同一であれば、
Δfr−Δfl≒0
Δrr−Δrl≒0
となり、S≒0となる。また、例えば前輪の左右何れかがパンクして、そのタイヤ半径が小さくなれば、
Δfr−Δfl=a
Δrr−Δrl≒0
となり、S≒a(≠0)となる。また4輪が全て正常圧ならば、Δfr、Δfl、Δrr、Δrlそれぞれは零近傍の値となる。これを用いることによって、タイヤ空気圧の異常輪を推定することができる。
【0032】
共振検出方式は、車速センサ24より得られる周期的に変化する電圧から共振周波数を求め、該共振周波数の変動からタイヤ空気圧の変動を検出するものである。すなわち、正常なタイヤ空気圧の場合を図3に示す実線であるとすると、タイヤ空気圧が減少すると、タイヤの硬度が変化してバネ定数が変化することにより、共振点が図3に示す点線のようにずれる。従って、この原理を用いることによって、タイヤ空気圧の変化量を推定することができ、異常輪を検出することができる。この時、空気圧に対する共振周波数は、タイヤの種類によって、図4に示すように異なるので(図4では実線、点線、一点鎖線の3種類のタイヤを示す)、予め補正を行って対応する必要がある。
【0033】
共振検出方式では、1輪のタイヤ空気圧が低下している時の判定は、例えば、タイヤ空気圧の変化量の推定値を前輪右FR、前輪左FL、後輪右RR、後輪左RLとし、推定値が大きい(タイヤ空気圧の変動量が大きい)車輪14を判定すると共に、前輪後輪それぞれの左右輪で推定値の比較する。すなわち、
SF=FR推定値−FL推定値、SR=RR推定値−RL推定値
を算出して、SFまたはSRの符号からタイヤ空気圧の低下輪を判定する。例えば、前輪FRのタイヤ空気圧が低下した場合を、SF<0および|SF|>|SR|を満たすことにより判定する。
【0034】
または、各車輪の推定値ばらつきを吸収するために、初期値(初期値学習値)を予め記憶しておき、該初期値学習値からの変化量から判定する。すなわち、
ΔFR=FR初期値学習値−FR推定値
ΔFL=FL初期値学習値−FL推定値
ΔRR=RR初期値学習値−RR推定値
ΔRL=RL初期値学習値−RL推定値
をそれぞれ算出して、初期値学習値からの変化量の最も大きい車輪14をタイヤ空気圧の低下輪と判定してもよいし、前後輪で変化感度(タイヤ空気圧低下によるばね定数(共振周波数)変化量)が異なる場合を考慮して、上述のように、ΔSF=ΔFR−ΔFL、ΔSR=ΔRR−ΔRLを算出し、前後輪判定した後で、左右差判定するようにしてもよい。
【0035】
また、2輪のタイヤ空気圧が低下している時の判定は、以下の演算を行って、タイヤ空気圧が2輪低下していることを判定する。
【0036】
|ΔSF|>JF(なお、JFは判定しきい値)
|ΔSR|>JR(なお、JRは判定しきい値)
(||ΔSF|−|ΔSR||)<JFR(なお、JFRは判定しきい値)
すなわち、上記3つの条件が成立時には、前後輪それぞれでタイヤ空気圧が低下している。従って、前後輪で左右差を比較して、低い方の車輪14がタイヤ空気圧が低下していると判定する。なお、前後輪共に、左右差が判定しきい値以上異なっている場合には、前後輪共に低下輪がある前後差の比較はなくてもよい。
【0037】
また、左右差が前後輪共にしきい値以下の場合、すなわち、
|ΔSF|<JF
|ΔSR|<JR
の2つの条件が成立した場合には、前輪2輪、または、後輪2輪が低下している場合があるので、前後輪いずれかを判定する。すなわち、ΔFR−ΔRR、ΔRL−ΔRLの符号を比較し、正である場合には後輪2輪が低下、負である場合には前輪2輪が低下していると判定する。
【0038】
このような共振検出方式としては、例えば、特開平7−89304号公報に記載の技術を用いることが可能である。この共振検出方式を機能的に説明する。図5に示すように、本方式を用いたシステムでは、車輪14のリム部等の等価直線変位速度XR´を検出する変位速度検出装置42が設けられ、コンピュータ44に接続されている。変位速度検出装置42は、上記車速センサ24より得られる車輪速(角速度)ωRを検出してリム部等の等価直線変位速度XR´を演算する。コンピュータ44は、CPU、ROM、及びRAMを含む周辺装置によって構成され、車輪14に対する外乱W2を推定することによって、タイヤ空気圧の変化を検出する。このコンピュータ44は、ハードウエア資源及びソフトウエア資源を用いて、図5に示すように、外乱オブザーバ46、定数変化量演算部48、定数補正部50及び判定部52の各機能ブロックとして機能するように構成される。なお、変位速度検出装置42及びコンピュータ44は、本実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪検出装置のECU26(図2参照)を代用することが可能である。
【0039】
外乱W2の推定は、推定すべき外乱W2のダイナミクスをW2´=0と近似すると、線形システムの拡張系が(1)式で記述される。
【0040】
【数1】
Figure 0003659169
【0041】
(1)式においてリム部の等価直線変位速度XR´のみが検出可能である。(1)式の行列を次のように分解して定義することによって外乱を推定することができる。
【0042】
【数2】
Figure 0003659169
【0043】
外乱の推定は、少なくとも変位速度検出装置42から入力されたリム等の等価直線変位速度XR´に基づき、車輪14回転に関する線形システムにおける状態としてタイヤのベルト側部の等価直線変位速度XB´と相対等価直線変位XRBとをそれぞれ推定することに加えて、その線形システムにおける外乱W2も推定する。推定された外乱W2は、定数変化量演算部48に供給され、変化量ΔKW及びΔDWがそれぞれ演算される。
【0044】
2=(ΔDw/mB)(XR´−XB´)+(ΔKW/mB)XRB+Fd/mB+n
であり、この式を用いて最小二乗法によりバネ定数KWの変化量ΔKWと減衰係数DWの変化量ΔDWとがそれぞれ取得される。最小二乗の和が(2)式で表され、それが最小になるように、すなわち、最小二乗和Sを変化量ΔKWで偏微分した場合の値と変化量ΔDWで偏微分した場合の値とがそれぞれ0となるように変化量ΔKW及びΔDWをそれぞれ取得する。
【0045】
【数3】
Figure 0003659169
【0046】
具体的には、変化量ΔKW及びΔDWを(3)式を用いて演算する。
【0047】
【数4】
Figure 0003659169
【0048】
取得された変化量ΔKW及びΔDWは定数補正部50に供給され、それらに応じてバネ定数KW及び減衰係数DWが補正される。補正されたバネ定数KW及び減衰係数DWは判定部52に供給される。この判定部52においては、バネ定数KW及び減衰係数DWの現在の正規値からの偏差が演算され、それが絶対的な変化量ΔKW及びΔDWとされる。続いて、それら変化量ΔKw及びΔDwに基づき、予めROM34等の記憶媒体に記憶されたこれら変化量ΔKw及びΔDWとタイヤ空気圧との関係に基づいてタイヤ空気圧の変化量を推定することができる。
【0049】
上述のように構成されたタイヤ空気圧の異常輪判定装置10で行われるタイヤ空気圧の異常輪判定処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
タイヤ空気圧の異常輪判定処理では、まずステップ100で、直接式検出システム20及び間接式検出システム30が正常であるか否か判定される。該判定は、例えば、直接式検出システム20の場合では、受信器22との通電があるか否かや圧力センサ12からのタイヤ空気圧情報の受信があるか否か等がECU26によって判定されることによって行われ、間接式検出システム30の場合では、車速センサ24から信号が入力されているか否か等によってECU26で判定される。該判定が肯定された場合には、ステップ102へ移行して、直接式検出システム20及び間接式検出システム30各々によるタイヤ空気圧判定が行われる。すなわち、直接式検出システム20の圧力センサ12によって検出されたタイヤ空気圧情報がデータ送信機16でアンテナに向けて送信され、受信機22によって受信し、ECU26内に入力される。これによって、ECU26にタイヤ空気圧情報が取り込まれ、タイヤ空気圧の異常が直接式検出システム20から得られるタイヤ空気圧情報に基づいてECU26によって判定される。例えば、ECU26では、予め設定された基準値と圧力センサ12より得られるタイヤ空気圧情報との差が予め設定された所定値より大きいか否かによって、タイヤ空気圧の異常が判定される。また、間接式検出システム30では、車速センサ24の電磁ピックアップ24Bによって得られる信号に基づいて上述したように動荷重方式や共振検出方式等を用いることによってタイヤ空気圧の異常が判定される。
【0051】
ステップ104では、直接式検出システム20によるタイヤ空気圧異常検出が行われた結果、タイヤ空気圧の異常が検出されたか否か判定される。すなわち、圧力センサ12によって検出され、データ送信機16によって送信されて受信器22で受信されたタイヤ空気圧情報に基づいて、タイヤ空気圧が異常であるか否かの判定がECU26によって行われる。該判定が肯定された場合には、ステップ106ヘ移行して、間接式検出システム30で異常輪の選択演算が行われる。すなわち、間接式検出システム30の車速センサ24より得られる車輪速に基づいて、ECU26では動荷重半径比やその近似値、又は共振周波数やばね定数が推定され、該推定に基づいてタイヤ空気圧の異常輪が推定される。
【0052】
続いて、ステップ108では、間接式検出システム30により異常輪が検出されたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップ106に戻って、再び間接式検出システム30による異常輪の選択演算が行われる。ステップ108の判定が肯定された場合には、ステップ110へ移行して、異常輪の表示がなされる。すなわち、ECU26で推定された異常輪に応じて、タイヤ空気圧が異常であることを表す信号がバス38及び入出力ポート28を介して表示部40に出力されることによって、表示部40にタイヤ空気圧が異常であることを表す表示がなされ、タイヤ空気圧の異常判定処理を終了する。なお、この時表示部40に表示される表示は、間接式検出システム30による異常輪選択演算で算出された異常輪の位置が視認できるような表示がなされる。例えば、車輪14を表すマークによる表示や文字表示等によって表示することが可能である。
【0053】
このように、直接式検出システム20より得られるタイヤ空気圧情報に基づいてタイヤ空気圧の異常を検出してから、間接式検出システム30によってタイヤ空気圧の異常輪の選択を行うことによって、直接式又は間接式検出システム30の何れかのみのタイヤ空気圧の異常輪判定装置10よりも正確にタイヤ空気圧の異常を検出することができる。また、直接式検出システム20では、タイヤ空気圧を検出して、ECU26によってタイヤ空気圧の異常が検出されたか否かのみを判定すればよいので、タイヤ空気圧の異常輪の位置まで判定する必要がない。従って、圧力センサ12によって検出された検出値を、データ送信機16によってアンテナ18にタイヤ空気圧情報として電波送信する際には、受信されたタイヤ空気圧情報が何れの車輪14のものであるかを判別する必要がないので、各車輪14に設けられた圧力センサ12により得られるタイヤ空気圧情報を1本のアンテナ又は2本のアンテナで受信することができ、各車輪毎にアンテナ18を設ける必要がなく、アンテナ18の設置数を削減することができ、タイヤ空気圧の異常輪検出装置のコストを削減することができる。
【0054】
一方、ステップ104の判定が否定された場合には、ステップ112へ移行して、間接式検出システム30でタイヤ空気圧の異常が検出されたか否か判定される。該判定が否定された場合には、再びステップ102に戻り、再び直接式検出システム20及び間接式検出システム30によるタイヤ空気圧の判定が行われる。
【0055】
また、ステップ112の判定が肯定された場合、すなわち、直接式検出システム20でタイヤ空気圧の異常が検出されずに、間接式検出システム30でのみタイヤ空気圧の異常が検出された場合には、ステップ114へ移行する。ステップ114では、直接式検出システム20でタイヤ空気圧の異常が検出されず、間接式検出システム30でのみタイヤ空気圧の異常が検出されたので、間接式検出システム30で行われるタイヤ空気圧の推定が間違っている。従って、間接式検出システム30の誤報であると判断し、直接式検出システム20でのみでタイヤ空気圧の異常判定を行って、タイヤ空気圧の異常判定処理を終了する。
【0056】
また、ステップ100の判定が否定された場合、すなわち、直接式検出システム20又は間接式検出システム30の何れかが異常(例えば、故障等)であると判定された場合には、ステップ116へ移行して、直接式検出システム20が正常であるかECU26によって判定される。該判定は、上記ステップ100の判定に基づいて行われる。すなわち、受信器22との通電があるか否かや圧力センサ12からのタイヤ空気圧情報の受信があるか否か等がECU26によって判定されることによって行われる。
【0057】
ステップ116の判定が肯定された場合には、ステップ118へ移行して、直接式検出システム20でのみタイヤ空気圧の異常輪判定を行うと共に、間接式検出システム30が異常(例えば、故障等)であることを表す信号がECU26よりバス38及び入出力ポート28を介して表示部40に出力される。これによって、表示部40に間接式システムが異常であることが表示され、運転者に間接式検出システム30の異常を報知することができる。
【0058】
また、ステップ116の判定が否定された場合には、ステップ120へ移行して、間接式システムでのみタイヤ空気圧の異常輪判定を行うとともに、直接式検出システム20が異常(例えば、故障等)であることを表す信号がECU26よりバス38及び入出力ポート28を介して表示部40に出力される。これによって、表示部40に直接式検出システム20が異常であることが表示され、運転者に直接式検出システム20の異常を報知することができる。
【0059】
このように、直接式検出システム20又は間接式検出システム30の何れかが故障等の異常が発生した場合には、異常でない方の検出システムでのみタイヤ空気圧の異常検出を行うことができるので、何れかが故障してもタイヤ空気圧の異常を正確に検出することができる。
【0060】
なお、上記の実施の形態では、直接式検出システム20及び間接式検出システム30それぞれにおけるタイヤ空気圧の異常検出を1つのECU26で行うようにしたが、それぞれのシステムで別々のECUを用いるようにしてもよい。
【0061】
また、上記の実施の形態では、タイヤ空気圧を検出する圧力センサによってタイヤ空気圧の異常を検出するようにしたが、温度センサを設けてタイヤ内の温度又はタイヤ表面温度からタイヤ空気圧の異常やタイヤの異常を検出するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、検出手段により複数車輪のタイヤ空気圧を検出し、推定手段により複数車輪の回転状態に基づいて複数車輪の各々のタイヤ空気圧を推定し、検出手段の検出結果からタイヤ空気圧の異常を検出すると共に、該異常を検出したときに、推定手段の推定結果からタイヤ空気圧が異常の車輪位置を特定するので、タイヤ空気圧の異常輪を正確に検出することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置の階略構成を示すブロック図である。
【図3】タイヤ空気圧を推定する際の共振周波数とタイヤ硬度の関係を説明するための図である。
【図4】タイヤの種類によって異なるタイヤ空気圧と共振周波数の関係の概略を示す図である。
【図5】間接式検出システムの一例である共振検出方式の概略を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るタイヤ空気圧の異常輪判定装置で行われるタイヤ空気圧の異常輪判定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 タイヤ空気圧の異常輪判定装置
12 圧力センサ
16 データ送信機
18 アンテナ
20 直接式検出システム
22 受信器
24 車速センサ
26 ECU
30 間接式検出システム

Claims (3)

  1. 複数車輪のタイヤ空気圧を検出する検出手段と、
    前記複数車輪の回転状態に基づいて前記複数車輪の各々のタイヤ空気圧を推定する推定手段と、
    を備え、
    前記検出手段の検出結果から前記車輪のタイヤ空気圧の異常を検出すると共に、該異常を検出したときに、前記推定手段の推定結果に基づいてタイヤ空気圧が異常の車輪位置を特定することを特徴とするタイヤ空気圧の異常輪判定装置。
  2. 前記推定手段は、前記タイヤ空気圧の変化量に基づいてタイヤ空気圧を推定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧の異常輪判定装置。
  3. 前記推定手段は、各車輪の回転速度を検出する車輪回転速度検出手段を有し、該車輪回転速度検出手段による検出結果に基づいてタイヤ空気圧を推定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧の異常輪判定装置。
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