JP3658453B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、パーソナルハンディホンシステム(PHS)に係る通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば「パーソナルハンディホンのすべて(監修:郵政省電気通信局電気通信事業部事業政策課、編著:電気通信事業政策研究会、株式会社クリエイト・クルーズ刊、平成5年12月10日発行)」に開示された、送信出力10mWの無線端末を用い、それぞれ半径数十メートル程度の通信領域を有する多数の基地局を設けて所定の範囲(サービスエリア)をカバーした通信領域で通話を行うことができるパーソナルハンデイホン(PHS)が検討されている。
【0003】
以下、図13を参照して 基地局と端末局との間のデータ伝送について説明する。図13は、パーソナルハンディホンシステムの制御データの伝送フォーマットを示す図である。
パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送は、「RCR STD−28」の規格に従って行われる。
図13に示すように、無線通信回線は、タイムスロットに時分割されており、さらにタイムスロットはそれぞれ、周波数を有効に用いるために、基地局から端末局方向(CS→PS)のデータの伝送に用いられる下り方向の4つの通信チャネル、および、端末局から基地局方向(PS→CS)のデータの伝送に用いられる上り方向の4つの通信チャネルに(4つの双方向の通信チャネル)に時分割されている。
【0004】
基地局と端末局との間の各種制御情報および同期情報等を含む制御データは8タイムスロットおきに伝送され、例えは図13(a),(c)に示すように、8つのタイムスロットに含まれる8つの下り方向の通信チャネルの内の1つだけが実際の制御データの伝送を行うLCCHとして用いられ、図13(b)に示すように、下り方向の他の7つのLCCHは、実際には制御データの伝送に使用されない。
通話の音声データを伝える通信データは、残りの3つの通信チャネルの内の1つを用いて基地局と端末局との間で伝送される(図13に図示せず)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術として示したパーソナルハンディホンシステムのデータ伝送においては、1つの通信チャネルをLCCH専用に用いるにもかかわらず、実際の制御データの伝送に用いられる通信チャネルは8タイムスロットの8つの通信チャネル中の1つのみであり、非常に無駄な使い方となっている。このような無駄な通信チャネルの用い方は周波数資源の有効利用に反するものである。
しかしながら、単純に制御データと通信データとを時分割多重化して同一の通信チャネルを介して伝送した場合、端末局が多重化された制御データと通信データとを混同し、通信データの誤り率を間違えて高く検出してしまう。
【0006】
このような場合には、通信データの誤り率が一定の基準値を超えてしまうことがあり、通信データの誤り率が基準値を超えたことを間違えて検出した端末局は、他の基地局の通信領域に移動する(ハンドオーバーする)、あるいは、電波信号の干渉が起こった場合の干渉回避動作のために必要な処理(ハンドオーバー処理あるいは干渉回避動作)を、その必要がないにもかかわらず行ってしまうことになる。
不要にハンドオーバー等が発生すると、通話が困難になる可能性が生じてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送において、通信チャネルの1つのみを用いて通話データおよび制御データの伝送を行うことができる通信システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送において、周波数資源を有効に活用することができる通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、無線通信回線を双方向の通信チャネルに時分割し、該通信チャネルを介して通信制御に用いる制御データと所定の通信データとを基地局と端末局との間で双方向に伝送する通信システムであって、前記制御データと前記通信データとは所定の割合で時分割多重化されて同一の前記通信チャネルを介して伝送され、前記端末局は、少なくとも前記通信データの誤り率を検出し、該誤り率が前記基地局から伝送された基準値を超えた場合のみに誤り率を低下させる所定の対応処理を行い、前記基地局は、前記制御データと前記通信データとの割合に対応した前記端末局が所定の対応処理を行べき前記通信データの誤り率の基準値を前記制御データとして該端末局に伝送するように構成されている。
【0009】
【作用】
基地局は、同一の通信チャネルに制御データと通信データとを多重化し、これらのデータを全て通信データとして取り扱った場合に生じる誤り率を補償した基準値を制御データとして端末局に伝送する。
端末局は、基地局から伝送された基準値を用いてハンドオーバーおよび干渉回避動作等の処理を行うか否かを判断し、不要なハンドオーバーおよび干渉回避動作等の処理の発生を防止する。
【0010】
【実施例】
【実施例1】
以下、本発明の第1の実施例を説明する。
まず、図1〜図3を参照して本発明のパーソナルハンディホンシステムに用いられる通信システム1、基地局20および端末局30の構成を説明する。
図1は、本発明の通信システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、パーソナルハンディホンシステム用の通信システム1は、通信網10に接続された複数の基地局20a,20bと端末局30から構成される。
通信網10は、例えば一般的な電話通信網である。
基地局20a,20bは、それぞれ半径数十m程度の通信領域を有しており、これらの通信領域が集まって所定の領域(サービスエリア)を形成する。
端末局30は、基地局20a,20bが形成するサービスエリア内で、無線通信回線を介して通信網10あるいは他の端末局(図示せず)との間の通話を行う。
【0011】
図2は、図1に示した基地局20a,20bの構成を示す図である。
基地局20a,20bは同一の構成であり同一の動作をするので、以下、基地局20aのみについて説明する。
図2に示すように、基地局20aは、アンテナ(ANT)200、切り換えスイッチ(SW)202、受信回路(RX)204、送信回路(TX)206、制御回路(CNT)208および回線インターフェース(NI)210から構成される。
基地局20aは、端末局30との間で制御データと通信データとを同一の通信チャネルに多重化して双方向に伝送し、通信網10と端末局30との間の通話路の設定および音声信号の送受信等を行う。
なお、通信データは基地局20aおよび通信網10の利用者の音声等のデータであり、制御データは基地局20aからのダイヤル情報あるいはオフフック情報等の通信制御に関するデータが含まれている。
【0012】
図3は、図1に示した端末局30の構成を示す図である。
図3に示すように、アンテナ(ANT)300、切り換えスイッチ(SW)302、受信回路(RX)304、送信回路(TX)306、制御回路(CNT)308、制御回路308に接続されたテンキー316、通話回路310、および、通話回路310に接続されたマイク312とスピーカ314とから構成される。
【0013】
端末局30は、例えば発信専用の無線端末であって、基地局20a,20bが形成するサービスエリア内で、無線通信回線を介して通信網10あるいは他の端末局30(図示せず)との間の通話を行う。また、端末局30は、基地局20から端末局30への方向(下り方向)の通話データの誤り率を検出しており、この誤り率が基地局20aから制御信号を送出する周波数の無線通信回線上のFACCH/SACCH上に伝送された基準値(NTH)以上である場合、基地局20aとの無線通信回線を切り、例えば基地局20bとの通信回線を接続する(ハンドオーバー)処理および干渉回避動作に係る処理を行って、サービスエリア内で移動しながらの通話を可能とする。
【0014】
以下、図4および図5を参照して端末局30と基地局20a,20bとの間のデータ伝送フォーマットを説明する。
図4は、無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
図4に示すように、無線通信回線はタイムスロットに分割して用いられ、各タイムスロットは基地局20aから端末局30方向(下り方向(CS→PS))の4つの通信チャネル(物理スロット)と端末局30から基地局20a方向(上り方向(PS→CS))の4つの通信チャネル(4つの双方向の通信チャネル)に時分割されている。
図4(a)に示すように、これらの4つの双方向の通信チャネルの内の、例えば第2の通信チャネルを用いて通話データと制御データとの伝送が行われる。
【0015】
図5は、無線通信回線の8タイムスロット(1フレーム)分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
図5に示すように、8つのタイムスロットの通信チャネルを単位に通信データおよび制御データの伝送が行われ、8つのタイムスロットの先頭のタイムスロットの第2の双方向の通信チャネルのみが制御データの伝送に用いられ、その他の7つのタイムスロットの第2の双方向の通話チャネルが通信データの伝送に用いられる。
つまり、図5(a)に示すように、先頭のタイムスロットの第2の下り方向の通話チャネルが基地局20aから端末局30への制御データの伝送に用いられ、図5(b)に示すように、先頭のタイムスロットの第2の上り方向の通話チャネルが端末局30から基地局20aへの制御データの伝送に用いられ、図5(c),(d)に示すように、その他の7つのタイムスロットの双方向の通話チャネルが通信データの双方向の伝送に用いられる。
【0016】
図5に示したように無線通信回線を用いる場合、基地局20aと端末局30との間で、下り方向のBCCH無線情報通知において、端末局30が現在使用している周波数の信号(キャリア)上であって、現在使用している下り方向の第2の通信チャネル上のLCCHの2.5m秒後の上り方向の第2の通信チャネルのみのLCCHのデータのみを、端末局30が受信可能であると通知する。
この通知を受けた端末局30は、その周波数において、2.5秒後に(そのタイムスロットの上り方向の第2の通信チャネルに)上り方向のLCCHを送出する。
【0017】
このような場合において、端末局30に通信データの誤り率の基準値NTHが、例えば8タイムスロットに240/n(n=8)個以上の通信データの誤りがあることと設定されている場合、端末局30は、図5に示した先頭のタイムスロットのデータが制御データであるにもかかわらず、各タイムスロットの下り方向の第2の通信チャネルのデータを全て通信データとみなして誤り率の検出を行うので、常に干渉回避動作等を行うことになり、端末局30を用いた通話が正常にできなくなる。
また、常には干渉回避動作等が行われない場合においても、実質的な誤り率が充分に低く、通話に支障がないような場合にも干渉回避動作が起動されてしまうことになる。
【0018】
このような不具合を回避するために、端末局30は基地局20aに対して、実質的に同一の誤り率以上になった場合にのみ干渉回避動作を行うように誤り率の基準値NTHを設定する必要がある。
このような基準値NTHを設定するために、基地局20aは、下り方向のBCCH無線情報通知において、端末局30が現在使用している周波数の信号(キャリア)上であって、現在使用している下り方向の第2の通信チャネル上のLCCHの2.5m秒後の上り方向の第2の通信チャネルのみのLCCHのデータのみを、端末局30が受信可能であると通知するとともに、図6を参照して後述するエリア情報において端末局30の誤り率の基準値NTHおよびエリア情報通知状態番号の値を変更させる。
【0019】
また、基地局20aは、図5に示したように通話データと制御データとを多重化して伝送する端末局30に対して、図6を参照して後述するリンクチャネル割当で通知情報受信指示を有効化し、リンク切り換えを行う通話データの誤り率の基準値NTHを受信させる。
なお、通話データの誤り率の基準値NTH(チャネル切替FERしきい値)は、1.2秒間の間に含まれるフレーム(240フレーム)ごとに規定されるので、240フレーム中、240/nフレームは通信データとしては必ず誤りをじることになる。従って、以上述べた通信データと制御データを多重化して伝送する場合の通話データの誤り率の基準値NTHは、下式で算出される。
なお、例えば図5に示した場合には、8タイムスロット(n=8;インターバル値))で1フレームを構成する。
【0020】
【数1】
Figure 0003658453
ただし、aは基地局20aが、「基地局20aは現在使用している周波数の信号(キャリア)上であって、現在使用している下り方向のLCCHが位置する通信チャネルの5m秒ごとの上り方向のLCCHの受信が可能である」場合、つまり通信データと制御データを多重化せずに伝送する通常処理の場合の通話データの誤り率の基準値NTHである。
【0021】
以下、図6を参照して通話データの誤り率の基準値NTHの変更手順を説明する。図6は、誤り率の基準値NTHを変更に関する処理を示すフローチャートである。
図6に示す、ステップ01(S01)において、基地局20aの制御回路208は、図5に示したように通信データと制御データを多重化して伝送するか否かを判断する。
多重化して伝送する場合にはS02の処理に進み、多重化して伝送しない場合にはS05の処理に進む。
【0022】
ステップ02(S02)において、制御回路208は、通話データの誤り率の基準値NTHを変更する必要があるか否かを判断する。
通話データの誤り率の基準値NTHを変更する必要がある場合、S04の処理に進み、変更する必要がない場合、S03の処理に進む。
S02の処理は、基準値NTHを変更しないと常に干渉回避処理が行われてしまう場合に、このような不具合を回避するための処理である。
【0023】
ステップ03(S03)において、制御回路208は、通話データの誤り率の基準値NTHを変更するか否かを判断する。
通話データの基準値NTHを変更する場合、S04の処理に進み、変更しない場合、S05の処理に進む。
S03の処理は、実効的な基準値NTHを一定にしたい場合の処理である。
ステップ04(S04)において、制御回路208は通話データの誤り率の基準値NTHを変更する処理を行う。
ステップ05(S05)において、制御回路208は通話データの誤り率の基準値NTHを変更しないで通話を行う場合の処理(通常処理)を行う。
【0024】
以下、図7を参照して通話データの誤り率の基準値NTHの設定に係る基地局20aと端末局30との間の信号シーケンスを説明する。図7は、図1に示した基地局20aと端末局30との間の干渉回避動作における、RCR STD−28に規定された信号シーケンスを示す図である。
図7に示すように、シーケンス01(SQ10)において、まず端末局30(PS)から基地局20a(CS)に対してSCCH上に、リンクチャネル確立要求が通知される。このリンクチャネル確立要求には、エリア情報通知番号が含まれる。
このリンクチャネル確立要求において、端末局30は、自己が保有するエリア情報通知状態番号を基地局20aに通知する。
この場合、初期状態(端末局30に一番最初に電源が入った場合)および一斉呼出エリア移動が生じた場合、エリア情報通知状態は無効になるので、端末局30はエリア情報保持なしとしてリンクチャネル確立(再)要求を送出する。
【0025】
シーケンス02(SQ02)において、基地局20aから端末局30に対してSCCH上に、リンクチャネル割当が通知される。リンクチャネル割当には、拡張LCHプロトコル種別(通知情報受信指示を含む)が含まれる。
このリンクチャネル割当において、基地局20aは端末局30から受信したリンクチャネル確立(再)要求のエリア情報通知状態番号の値がエリア情報保持なしとなっているか、または、受信したエリア情報通知状態番号の値が、自己の保持しているエリア情報通知状態番号の値と異なる場合、拡張LCHプロトコル種別のビット3を通知情報受信指示有に設定したリンクチャネル割当メッセージを端末局30に対して送出する。
【0026】
シーケンス03(SQ03)およびシーケンス04(SQ04)において、基地局20aと端末局30との間で同期バーストが送受信される。
シーケンス05(SQ05)において、端末局30から基地局20aに対してFACCH/SACCH上にSABMが送出される。
シーケンス06(SQ06)において、基地局20aから端末局30に対してFACCH/SACCH上にUAが送出される。
シーケンス07(SQ07)において、端末局30から基地局20aに対してFACCH/SACCH上にCC呼設定が送出される。
シーケンス08(SQ08)において、基地局20aから端末局30に対してFACCH/SACCH上にCC呼設定受付が送出される。
【0027】
シーケンス09(SQ09)において、端末局30から基地局20aに対してFACCH/SACCH上にRT定義情報要求が送出される。
RT定義情報要求には、定義情報種別およびエリア情報要求有が含まれる。基地局20aから通知情報受信指示有に設定されたリンクチャネル割当を受信した端末局30は、定義情報種別のビット1をエリア情報要求有に設定した定義情報要求を送出してエリア情報を要求する。
シーケンス10(SQ10)において、基地局20aから端末局30に対してFACCH/SACCH上にRT定義情報応答が送出される。
RT定義情報応答には、エリア情報が含まれる。基地局20aからエリア情報要求有に設定した定義情報要求を受信した基地局20aは、エリア情報に通信データの誤り率の基準値NTHおよびエリア情報状態通知番号を含む定義情報応答を送出する。
【0028】
シーケンス11(SQ11)において、基地局20aから端末局30に対してFACCH/SACCH上にRT機能要求が送出される。
シーケンス12(SQ12)において、端末局30から基地局20aに対してFACCH/SACCH上にRT機能要求応答が送出される。
以上の基地局20aと端末局30との間の信号シーケンスにより、干渉回避動作が実行される。
【0029】
以下、以上参照した各図を参照して通信システム1の動作を説明する。
端末局30の利用者は、端末局30のテンキー316に対して所定の発呼操作を行う。テンキー316に入力された情報は制御回路308に対して出力され、制御回路308は所定の発呼処理を行う。
つまり、制御回路308は端末局30の各部分を制御して、基地局20aに対してオフフック情報およびダイヤル情報を制御データとして送出し、基地局20aはこれらの情報に基づいて、通信網10、基地局20aおよび端末局30の間に通話路を設定する。
マイク312から入力された端末局30の利用者の音声は、通話回路310でディジタル形式の信号に変換され、信号Tとして送信回路306に対して出力される。
【0030】
送信回路306は、制御回路308から入力される信号TXCのタイミングに従って、通話回路310から入力された通信データ(信号T)と通話回路310から入力された制御データとを図5に示したデータ伝送フォーマットで伝送する信号TXSを生成し、切り換えスイッチ302に対して出力する。
切り換えスイッチ302は、信号SWCを介した制御回路308の制御に従って、図5に示した各タイムスロットの第2の上り方向の通信チャネルのタイミングでアンテナ300を介して無線通信回線上に出力する。
【0031】
端末局30からの無線通信回線上の信号は、基地局20aのアンテナ200を介して切り換えスイッチ202に入力される。
切り換えスイッチ202は、信号SWCを介した制御回路208の制御に従って、受信した信号を図5に示した第2の上り方向の通信チャネルのタイミングで、信号SWSとして受信回路204に対して出力する。
【0032】
受信回路204は、信号RXCを介した制御回路208の制御に従って、信号SWSから通信データを分離して回線インターフェース210に対して出力し、制御データを信号RXSとして制御回路208に入力する。
制御回路208は、受信回路204から入力される信号RXS、および、回線インターフェース210から入力される信号NISに基づいて、各制御信号RXC,TXC,SWCを介して基地局20aの各部分を制御し、端末局30に対する誤り率(FER;Freme Error Rate)の基準値NTH等を生成し、送信回路206、切り換えスイッチ202およびアンテナ200を介して端末局30に対して、図7を参照して上述した、制御信号を送出する周波数の無線通信回線上のFACCH/SACCH上に送出する。制御回路208における誤り率の基準値NTHの算出処理は、図6を参照して上述した通りである。
【0033】
回線インターフェース210は、信号Rを通信網10に対して出力し、通信網10からの通話信号を信号Tとして送信回路206に対して出力する。
また、回線インターフェース210は、通信網10からの着信信号等の呼制御情報を検出し、信号NISとして制御回路208に対して出力し、信号CNTSとして制御回路208から入力された通信網10に対する呼制御情報を通信網10に対して出力する。
【0034】
送信回路206は、制御回路208から入力される信号TXCのタイミングに従って、回線インターフェース210から入力された通信データ(信号T)と制御回路208から入力された制御データとを、図5に示したデータ伝送フォーマットで伝送する信号TXSを生成し、切り換えスイッチ202に対して出力する。
切り換えスイッチ202は、信号SWCを介した制御回路208の制御に従って、図5に示した各タイムスロットの第2の下り方向の通信チャネルのタイミングでアンテナ200を介して無線通信回線上に出力する。
【0035】
基地局20aのアンテナ200から無線通信回線上を伝送された電波信号は、端末局30のアンテナ300により受信される。
切り換えスイッチ302は、信号SWCを介した制御回路308の制御に従って、アンテナ300が捉えた信号を、図5に示した下り方向の第2の通信チャネルのタイミングで信号SWSとして受信回路304に対して出力する。
受信回路304は、信号RXCを介した制御回路308の制御に従って、信号SWSから通信データを分離して信号Tとして通話回路310に対して出力し、制御データを信号RXSとして制御回路208に入力する。通話回路310に入力された信号Tはアナログ形式の音声信号に変換され、スピーカ314を介して端末局30の利用者に伝えられる。
また、受信回路304は、図5に示した下り方向の第2の通信チャネル上の通信データおよび制御データを全て通信データとして取り扱った場合に検出されるデータ誤りが発生するたびに信号RXSを介して誤りの発生を制御回路308に対して通知する。
【0036】
制御回路308は、受信回路304から入力されたデータ誤りの数を計数し、8タイムスロットごとの誤り率(FER)を算出する。
8タイムスロットごとの誤り率が、端末局30から入力された誤り率の基準値NTH以下である場合、端末局30は、そのまま通信網10、基地局20aおよび端末局30の間の通話路を保持し、誤り率が基準値NTH以上である場合には、図7を参照して上述した干渉回避動作を行う。
以上説明した基地局20a(端末局30が基地局20bの通話領域に入ってハンドオーバーが生じた場合には基地局20b)および端末局30の動作は、端末局30に対する終話操作(オフフック)または通信網10からの終話処理が行われて通話路が切断するまで続く。
【0037】
以上述べたように通信システム1を構成することにより、通信データと制御データとを同一の通信チャネルに多重化して伝送することができ、しかも、RCRSTD−28の規格の範囲内の通信制御により、通信データと制御データとを同一の通信チャネルに多重化した場合に発生しうる不具合を回避することができる。
なお、通信システム1においては基地局20a,20bと端末局30のみで通信システム1を構成したが、これらの数は任意である。
また、1フレームに含まれるタイムスロット数は任意である。
また、通信データと制御データとを多重化して伝送する場合において、制御データを伝送する通信チャネルは1通信チャネルに限らず、システムの構成に応じて、制御データを複数の通信チャネルを用いて伝送してもよい。
また、基地局20a,20bおよび端末局30の構成は例示であって、これらの各構成要素は、同等の機能を有する他の回路等に置換可能である。
【0038】
【実施例2】
以下、本発明の第2の実施例を説明する。
図8は、固定的にLCCH用および通話用に割り当てる場合の通信チャネル制御方法を示す図である。
例えば、図8に示すように、4つの通信チャネル(通信チャネルコントローラ)ごとに固定的に、1つのLCCHコントローラおよび3つの通話チャネルコントローラを対応させ、第2の通信チャネルをLCCHとして固定的に用いて制御データの伝送を行うと、LCCH用に用いる通信チャネルを通話用に用いることができない。しかしながら、通話量が増大した場合、4つの通信チャネル中の1つがLCCH専用に用いられたままとなるのは、非常に不便である。以下、第2の実施例として、必要に応じて、全ての通信チャネルを通話用に用いることができる通信チャネル制御方法を説明する。
【0039】
図9は、任意の通信チャネルをLCCH用および通話用に割り当てる場合の通信チャネル制御方法を示す図である。
かかる目的を達成するためには、図9に示すように、4つの通信チャネルそれぞれに1つずつ通話チャネルコントローラを対応させ、4つの通信チャネルに共通に1つのLCCHコントローラを対応させて、通信チャネルに対する制御を行う。このような通信チャネル制御を行うことにより、4つの通信チャネルを全て通話用に用いることができるようになる。ただし、図9に示したLCCHコントローラがLCCHを送出するスロットの位置は可変であり、各通信チャネルコントローラは、各通信チャネルをLCCH用と通話用とに、タイムスロットごとに切り換える機能を有することが必要である。
【0040】
以下、図10〜図12を参照して、図9に示した通信チャネル制御方法をさらに説明する。
図10は、第2の通信チャネルをLCCHとして用いた場合の、無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。なお、図10に示した例においては、多重数は4で、上り通信チャネル〔端末局(PS)→基地局〕と下り通信チャネル(PS←基地局)とを合わせて、8つのスロットが1つのタイムスロットに含まれる。
【0041】
図10に示すように、第2世代コードレス電話システム(PHS)においては、通信チャネルを介して、TDMA/TDD(time domain multiple access / time domain duplex)方式を用いたディジタルデータ伝送が行われる。つまり、1つの通信チャネル(周波数)の1スロットをLCCHとして用い、同期データまたは制御データを、複数のタイムスロットを1単位として間欠的に端末局に対して伝送することにより、周波数資源の有効利用が図られている。
【0042】
図11は、無線通信回線の8タイムスロット(1フレーム)分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。なお、図11は、第2の通信チャネルをLCCH用として用い、LCCHの送出を8タイムスロットおきに行う場合(n=8)を示している。
例えば、図11に示すように、LCCHが8タイムスロットおきに間欠的に伝送されれる場合、第2の通信チャネル用のスロットは、8タイムスロット中、1タイムスロットだけLCCHの伝送に用いられ、その他の7タイムスロットにおいては何らのデータ伝送にも用いられていない。従って、その他の第2の通信チャネルのスロットは、通話データの伝送に用いることができることが分かる。
【0043】
図12は、図9に示した通信チャネル制御方式で、通話データおよび制御データを伝送する場合における、無線通信回線の8タイムスロット(1フレーム)分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。なお、図12は、第2の通信チャネルをLCCH用として用い、LCCHの送出を8タイムスロットおきに行う場合(n=8)を示している。
そこで、図12に示すように、第2の通信チャネル用のスロットの8タイムスロット中、1タイムスロットだけLCCHの伝送に用い、その他の7タイムスロットを通話データの伝送に用いる。このように、同一の通信チャネルを、LCCH用と通話用とに共用することにより、全ての通信チャネルを通話ように用い得るようになる。
【0044】
実際には、図9に示した通信チャネル制御を行う場合には、基地局から端末局に対して、BCCHを介し、無線チャネル情報通知にて、「上りLCCHタイミング」を「CSは、現在使用しているキャリア上であって、現在使用している下りLCCHの2.5ms後の上りスロットでのみ上りLCCH受信が可能である」と指定する必要がある。
なお、端末局からの制御データを伝送する付随制御チャネル(ACCH)は、下りの場合、基地局は、ACCH送信のタイミングを知り得ない。従って、基地局は、端末局からのACCHを1回で受信できない可能性が生じる。しかしながら、ACCHには再送手順が用意されており、端末局と基地局との間のACCHの伝送はこの再送により可能となる。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の通信システムによれば、パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送において、通信チャネルの1つのみを用いて通話データおよび制御データの伝送を行うことができる。
また、本発明によれば、制御データの伝送に通信チャネルを1つ専用に用いる必要がないので、1つの無線通信回線で4つの通話を行うことができる。したがって、パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送において、周波数資源を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した基地局の構成を示す図である。
【図3】図1に示した端末局の構成を示す図である。
【図4】無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
【図5】無線通信回線の8タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
【図6】誤り率の基準値NTHを変更に関する処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示した基地局と端末局との間の干渉回避動作における、RCR STD−28に規定された信号シーケンスを示す図である。
【図8】固定的にLCCH用および通話用に割り当てる場合の通信チャネル制御方法を示す図である。
【図9】任意の通信チャネルをLCCH用および通話用に割り当てる場合の通信チャネル制御方法を示す図である。
【図10】第2の通信チャネルをLCCHとして用いた場合の、無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。
【図11】無線通信回線の8タイムスロット(1フレーム)分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。
【図12】図9に示した通信チャネル制御方式で、通話データおよび制御データを伝送する場合における、無線通信回線の8タイムスロット(1フレーム)分のデータ伝送フォーマットを例示する図である。
【図13】パーソナルハンディホンシステムの制御データの伝送フォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1…通信システム、10…通信網、20a,20b…基地局、200,300…アンテナ、202,302…切り換えスイッチ,204,304…受信回路,206,306…送信回路、208,308…制御回路、316…テンキー、210…回線インターフェース、310…通話回路、312…マイク、314…スピーカ

Claims (2)

  1. 無線通信回線を双方向の通信チャネルに時分割し、該通信チャネルを介して通信制御に用いる制御データと所定の通信データとを基地局と端末局との間で双方向に伝送する通信システムであって、
    前記制御データと前記通信データとは所定の割合で時分割多重化されて同一の前記通信チャネルを介して伝送され、
    前記端末局は、少なくとも前記通信データの誤り率を検出し、該誤り率が前記基地局から伝送された基準値を超えた場合のみに誤り率を低下させる所定の対応処理を行い、
    前記基地局は、前記制御データと前記通信データとの割合に対応した前記端末局が所定の対応処理を行べき前記通信データの誤り率の基準値を前記制御データとして該端末局に伝送するように構成されている
    通信システム。
  2. 前記制御データは、任意の通信チャネルの複数のタイムスロットごとに間欠的に、前記通信データと時分割多重化されて伝送される
    請求項1に記載の通信システム。
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