JP3656092B2 - 推力可変噴射器の精密加工方法 - Google Patents

推力可変噴射器の精密加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、宇宙往還機等の宇宙空間を航行し、地上に帰還する飛行体の姿勢制御等に使用される姿勢制御用推進器(以下スラスタという)に装備され、航行中の飛行体の姿勢制御に応じて、推進力を可変制御できるようにした推力可変噴射器の精密加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に宇宙往還機等の宇宙空間を航行するとともに、地上に帰還するように運用される飛行体の姿勢制御を行うためのスラスタは、宇宙空間の航行時には、姿勢制御の精度を高めて、ミッション精度を高めるため、さらには、飛行体に設けられる有限の容積空間内に搭載する過酸化水素(MMH)等の推進薬、および過酸化窒素(NTO)等の酸化剤からなる推進剤の制約からミニマム・インパルス・ビットを小さくとれ、小さな推力を発生させるようにして小量の推進剤で姿勢制御を行い、宇宙空間を航行する飛行体の長時間にわたる姿勢制御を行えるようにすることが望ましい。
【0003】
一方、宇宙空間を航行した飛行体が地上に帰還するとき、大気圏へ突入した後の再突入フェーズ以降の大気中の航行においては、空力擾乱による姿勢変化が大きくなるために、時間的には短いが飛行体の姿勢制御および飛行機体のトリムを確保するために、スラスタには比較的大きな姿勢制御のための推力を発生させることが要求される。
【0004】
このため、地上から打上げられ、宇宙空間を航行した後、再び地上に帰還させるようにした飛行体においては、各飛行フェーズでの姿勢制御に必要なスラスタの推力要求を満たすため、大推力、および小推力の推力容量の異る2種類のスラスタが搭載され、各飛行フェーズでの姿勢制御に必要とする推力要求により使い分けるようにしている。
【0005】
すなわち、従来のスラスタは、推進薬タンクおよび酸化剤タンクからそれぞれ供給された推進薬および酸化剤を、個別に燃焼室に噴射させて燃焼させる噴射器は、一定の孔径にされた噴射ノズルを使用するようにしているために、宇宙空間航行時の姿勢制御に必要な小さな推力発生と、再突入フェーズ以降の姿勢制御に必要な大きな推力発生との一方にしか使用できず、このために大きな推力を発生させることのできる大孔径の噴射ノズルを具えたスラスタと、小さな推力を発生させるための小孔径の噴射ノズルを具えたスラスタとの2種類のスラスタを搭載し、各飛行フェーズにおける姿勢制御に要求される推力の大きさによって、2種類のスラスタを使い分けて使用するようにしていた。
【0006】
しかしながら、2種類のスラスタを搭載することは、飛行体の部品点数、配管の増加につながり、また、設置場所上の制約が生じ、さらには、姿勢制御システムの信頼度が低下するとともに、飛行体の重量増大を余儀なくされ、飛行体に搭載する有効貨物、いわゆるペイロードが低下するとともに、コストが増大するという不具合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の一定孔径の噴射ノズルを使用するようにした噴射器と異なり、大推力を発生させる必要がある時に使用する大孔径の噴射孔と、小推力を発生させる必要がある時に使用する小孔径の噴射孔の両方を1枚のプレート上に設け、このプレートをそのまま噴射ノズルとしても使用するようにしたプレートレット噴射器を設け、従来、大小の推力を発生させるために2種類のスラスタを必要としていたものを、1種類のスラスタに減らすことができ、部品点数、配管が減少し、設置スペース上の制約が解消するだけでなく、姿勢制御システムとしても簡略化することができ、信頼性に富むものにでき、さらには、部品点数、配管等の減少により重量が減少し、飛行体のペイロードを増大させることができるとともに、コストを低減することのできる推力可変噴射器の精密加工方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の推力可変噴射器の精密加工方法で製作される推力可変噴射器は、次の手段とした。
【0009】
(1)大径にされ大推力を発生させる酸化剤を燃焼室に供給する大径酸化剤流路および推進薬を同様に供給する大径推進薬流路からなる大径推進剤流路、並びに、小径にされ小推力を発生させる酸化剤を燃焼室に供給する小径酸化剤流路および推進薬を同様に供給する小径推進薬流路からなる小径推進剤流路をそれぞれ設け、酸化剤、推進薬からなる推進剤をそれぞれ大径推進剤流路又は小径推進剤流路を介して燃焼室に供給し、宇宙空間を航行する飛行体の姿勢制御に必要な大きさの推進力を、必要とする時に発生させることのできるプレートレット噴射器を設けた。
【0010】
なお、プレートレット噴射器は、全体を円板状の薄板で形成し、複数枚の薄板を積層し、しかも、上下に積層される薄板にそれぞれ穿設された大径推進剤流路並びに小径推進剤流路がそれぞれ対応する推進剤流路と連通するように積層して成形し、内部に噴射ノズルが形成できる所定の厚みのものにすることが好ましい。
【0011】
また、プレートレット噴射器に設ける大径酸化剤流路又は小径酸化剤流路は、大径推進薬流路又は小径推進薬流路よりも、プレートレット噴射器の軸心側に設けるようにするとともに、小径酸化剤流路および小径推進薬流路は、それぞれ供給面側から噴射面に向う途中で分岐させて、燃焼室内に分岐させたそれぞれが離隔して開口するようにすることが好ましい。
【0012】
(2)プレートレット噴射器の軸心回りに回動し、プレートレット噴射器に設けた大径推進薬流路もしくは小径推進薬流路の開口をそれぞれ開閉し、開放された推進薬流路に外部から導入した推進薬を供給する噴射マニホールドを設けた。なお、噴射マニホールドは、大径推進薬流路、小径推進薬流路を個別に開閉できるようにするとともに、大径推進薬流路と小径推進薬流路とを同時に開閉できるものにすることが好ましい。
【0013】
(3)噴射マニホールドの内部をプレートレット噴射器の軸心回りに回動し、プレートレット噴射器に設けた大径酸化剤流路もしくは小径酸化剤流路を開閉し、開放された酸化剤流路に軸心に沿って穿設された酸化剤導入孔により外部から導入した酸化剤を供給する内軸を設けた。
なお、内軸は大径推進薬流路、小径酸化剤流路を個別に開閉できるようにするとともに、大径酸化剤流路と小径酸化剤流路とを同時に開閉できるものにすることが好ましい。
【0014】
(4)噴射マニホールドの回動により開放された大径推進薬流路又は小径推進薬流路に貯蔵タンク等から噴射マニホールド内に供給された推進薬をそれぞれ供給する大径および小径の推進薬供給路、および内軸の回動により開放された大径酸化剤流路および小径酸化剤流路に貯蔵タンク等から酸化剤導入孔に供給された酸化剤をそれぞれ供給する大径および小径の酸化剤供給路とからなる推進剤供給路を設置した外軸を設けた。
なお、推進剤供給路は、それぞれをプレートレット噴射器の軸心回りに独立に回動させるようにした噴射マニホールドと噴射マニホールドの内部で回動する内軸と介装して設けられ、プレートレット噴射器と同軸状に配置するようにした外軸に穿設して設けるようにしている。
【0015】
このように、本発明の推力可変噴射器の精密加工方法で製作される推力可変噴射器は、プレートレット噴射器の上方に、軸心部に軸心に沿って酸化剤導入孔が穿設され、軸心まわりに回動できる内軸が設けられるとともに、内軸の外側には、内軸の所定回動時に酸化剤導入孔とプレートレット噴射器に設けた大径酸化剤流路又は小径酸化剤流路とをそれぞれ独立に、又は同時に連通させることのできる酸化剤供給路、および噴射マニホールドの所定回動時に噴射マニホールド内とプレートレット噴射器に設けた大径推進薬流路又は小径推進薬通路とをそれぞれ独立に、又は同時に連通することのできる推進剤供給路を設けるようにした外軸を設け、さらに、外軸の外側には、外軸のまわりを回動し、所定回動時に推進剤供給路の開口部を開閉する開閉蓋を設けるとともに、外部からの推進薬を推進剤導入口から導入する噴射マニホールドを画成する、ハウジングからなるものとした。
【0016】
本発明の推力可変噴射器の精密加工方法で製作される推力可変噴射器は、上述(1)〜(4)の手段により、飛行体の姿勢制御のために大推力を発生させる必要がある時には、内軸を回動させることにより酸化剤導入孔と大径酸化剤流路とを連通する大径の酸化剤供給路で連通するとともに、必要に応じて酸化剤導入孔を小径酸化剤流路とを連通する小径酸化剤供給路で連通し、また、噴射マニホールドを回動させることにより噴射マニホールド内と大径推進薬流路とを連通する大径の推進薬供給路で連通するとともに、必要に応じて噴射マニホールド内と小径推進薬流路とを連通する小径推進薬供給路で連通することにより、燃焼室内には大量の推進剤が供給され、再突入フェーズ以降等の大きな姿勢変化を必要となるときの姿勢制御のための大推力を発生させることができる。
【0017】
また、宇宙空間を航行しているときのように、飛行体には大きな擾乱は作用せず、姿勢制御には小さな推力を発生させるだけで良いときには、内軸をさらに回動させることにより、酸化剤導入孔と小径酸化剤流路とを小径の酸化剤供給路で連通するとともに、噴射マニホールドを回動させることにより噴射マニホールドに開口する大径推進薬流路を開閉蓋で閉鎖し、噴射マニホールド内と小径推進薬流路とを小径推進薬供給路で連通し、燃焼室内には姿勢制御に必要とする少量の推進剤を供給することができる。
【0018】
これにより、従来、大小の推力を発生させることのできる2種類のスラスタを必要としていた飛行体は、1種類のスラスタを装備するだけで良く、部品点数、配管が減少し、設置スペース上の問題が解消するだけでなく、姿勢制御システムも簡略化され、信頼性の高いものにすることができ、さらには部品点数、配管等の減少により重量を減少させることができ、これにより、飛行体のペイロードを増大させることができるとともに、飛行体のコストを低減することができる。
【0019】
また、本発明の推力可変噴射器の精密加工方法は、次の手段を採用した。
【0020】
(5)推力可変噴射器に設けられ、燃焼室に供給される推進剤を可変にするプレートレット噴射器が、ステンレス薄板に大径推進剤流路および小径推進剤流路から形成される噴射孔をそれぞれ穿設して形成する噴射孔形成工程。
【0021】
(6)ステンレス薄板に穿設された噴射孔をそれぞれ連通させて、ステンレス薄板を複数枚積層して、噴射ノズルとしての機能とともに、積層されたステンレス薄板内で小径推進剤流路を分岐させることのできる所定の厚みのものにする積層工程。
【0022】
(7)積層工程で積層された複数枚のステンレス薄板を固相拡散接合して一体化する接合工程。
なお、ステンレス薄板は、全体を薄板の円板状のもので形成することが好ましく、また、大径酸化剤流路又は小径酸化剤流路は、それぞれ大径推進薬流路又は小径推進薬流路よりも、円板状の薄板の軸心側に設けるようにするとともに、小径酸化剤流路および小径推進薬流路は、積層の途中で分岐させて燃焼室内にそれぞれ離隔して開口させることができるものにすることが好ましい。
【0023】
これにより、プレートレット噴射器に複数穿設される大径推進薬流路、大径酸化剤流路、小径推進薬流路および小径酸化剤流路からなる、いわゆる、噴射孔が孔径1mm以下であり、また、最短噴射孔間隔が0.3mm〜0.5mmになるものであっても、要求される加工精度を充分にクリヤできるものとすることができる。
また、ステンレス薄板を積層してプレートレット噴射器を成形するときの接合時に、小さい孔径の噴射孔が埋められることなく接合でき、接合による寸法変化の小さいものにすることができる。
【0024】
さらに、ステンレス薄板の個々にあけられた噴射孔を連通させて積層して成形するので、プレートレット噴射器内に形成される噴射孔の形成が容易になり、しかも機械加工では困難な形状のものに自在に形成することができ、可変推力噴射器の性能を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の推力可変噴射器の精密加工方法、および推力可変噴射器の精密加工方法で製作された推力可変噴射器に使用されるプレートレット噴射器の製造方法の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の推力可変噴射器の実施の第1形態を具えた推力可変スラスタの基本構造を示す断面図である。
【0026】
図に示すように、推力可変スラスタは、MMH等の推進薬4、NTO等の酸化剤5からなる推進剤6の流量を制御して燃焼室7に供給する推力可変噴射器2と、供給された推進剤6から高温、高圧の燃焼ガスを発生させてノズル8から噴射させて推力を発生させる推力発生器3とからなる。
なお、同図において9は、後述する内軸10およびハウジング11を回動させるため油圧アクチュエータ等で駆動されるギヤである。
【0027】
図2は、図1における推力可変噴射器2の詳細を示す断面図で、図2(a)は左側が大径推進剤流路21を構成する大径推進薬流路22および大径酸化剤流路23が開放された状態、右側が小径推進剤流路24を形成する小径推進薬流路25および小径酸化剤流路26が開放された状態をそれぞれ示す縦断面図、図2(b)は図2(a)に示す矢視A−Aにおける図2(a)の右側の状態の小推力時の横断面図、図2(c)は図2(a)に示す矢視A−Aにおける図2(a)の左側の状態の大推力時の横断面図である。
なお、図2においては、図1に示す推力可変噴射器2における酸化剤導入孔を含む酸化剤供給口と酸化剤ベント孔の配置を変更したものを示している。
【0028】
図2に示すように、推力可変噴射器2は、小径推進薬流路25および小径酸化剤流路26からなる小径推進剤流路24並びに大径推進薬流路22および大径酸化剤流路23からなる大径推進剤流路21がそれぞれ穿設され、飛行体の姿勢制御に必要な推力の大きさに応じて、推進剤6の流量を制御して燃焼室7に噴射するとともに、後述するハウジング14の内周面に固定された円板状の薄板を積層して、ノズルを形成できる厚みにされたプレートレット噴射器10が設けられている。
【0029】
なお、プレートレット噴射器10内に穿設される推進薬流路は、大径推進薬流路22、および小径推進薬流路25ともに酸化剤流路、すなわち、大径酸化剤流路23および小径酸化剤流路26、よりも外周側に配置されるようにするとともに、プレートレット噴射器10の供給面38にあけられる小径推進薬流路25、小径酸化剤26ともに、図2(a)のA部詳細図である図3に示すように、プレートレット噴射器10の内部で2分岐して、噴射面39ではそれぞれ2個の開口が形成されるようにしている。
【0030】
この場合においても、噴射面39に開口する小径推進薬流路25は、小径酸化剤流路26の外側を対になって配設されるようにしている。
また、プレートレット噴射器10の軸心部に立設され、軸心に沿って穿設された小径酸化剤導入孔28、および軸心と平行に穿設された大径酸化剤導入孔29からなる複数の酸化剤導入孔27が内部に穿設された内軸11が設けられている。
【0031】
この内軸11は、前述したように図1に示すギヤ9によってその軸心まわりに回動できるようにしている。
また、この内軸11の外側には同様にプレートレット噴射器10と同心状にして立設され、スラストベアリング39、Oーリング40が介装され、前述したように、回動する内軸11と摺動自在にされて、小径酸化剤導入孔28と小径酸化剤流路26とを連通し、後述する大径酸化剤供給路34とともに酸化剤供給路30を構成する小径酸化剤供給路31および後述する噴射マニホールド13と小径推進薬流路25とを連通し、また、後述する大径推進薬供給路35とともに、推進薬供給路33を構成する小径推進薬供給路32、並びに大径酸化剤導入孔24と大径酸化剤流路23とを連通する、大径酸化剤供給路34および噴射マニホールド13と大径推進薬流路22とを連通する大径推進薬供給路35を内部に穿設した外軸12が設けられている。
【0032】
本実施の形態では、外軸12は、プレートレット噴射器10と固定され、酸化剤供給路30と大径酸化剤流路23、小径酸化剤流路26および推進薬供給路33と大径推進薬流路22、小径推進薬流路25との連通を保持するようにしている。
さらに、外軸12の外側には、、プレートレット噴射器10の外側面を内周面で固定する下側ハウジングおよび外軸10の外周面との間にOーリング40を介装し内周面が摺動する上側ハウジングとからなり、下側ハウジングと上側ハウジングとの間に推進薬供給路33と連通する噴射マニホールド13を外軸12の外周に形成するようにしたハウジング14が設けるようにしている。
【0033】
また、ハウジング14のうちの上側ハウジングには、余剰の推進薬4を外部に放出する推進薬ベント孔15が穿設されるとともに、画成された噴射マニホールドの内周部に周方向に等ピッチに配設され、上側ハウジングの回動により噴射マニホールド13と、これに開口する推進薬供給路33との開閉を行う開閉蓋16が配設されている。
さらに、噴射マニホールド13を設けるようにしたハウジング14の下部外周には、推進薬4を噴射マニホールド13内に外部から供給するための推進薬供給孔17に穿設したブロック18が、燃焼室7を形成する外筒19との間に介装されるとともに、推進薬供給孔17が穿設されてないブロック18の内周面が、ハウジング14に画成された噴射マニホールド13の外周を閉鎖するようにしている。
【0034】
また、ハウジング17の上方には、中央部に内軸11の上端を貫通させるとともに、酸化剤5を供給する酸化剤供給口36と余剰の酸化剤5を外部に排出するための酸化剤ベント孔37を設けた上蓋20が設けられている。
【0035】
推力可変噴射器では、飛行体の姿勢制御に大推力が要求される場合には、図2(c)に示すように大径推進薬供給路35、小径推進薬供給路32の両方を開放するとともに、大径酸化剤供給路34、小径酸化剤供給路31の両方を開放する必要があり、また小推力が要求される場合には、図2(b)に示すように小径推進薬供給路32のみを開放するとともに小径酸化剤31を開放する必要がある。
【0036】
このように推力可変噴射器では大推力、小推力用の両方の推進薬4及び酸化剤5の流路を確保するとともに開閉操作の必要が有り、その流路、開閉制御は複雑なものとなる。
【0037】
しかしながら、本実施の形態の推力可変噴射器2では、上述のように構成されているので、推進薬4を供給する噴射マニホールド13を回転することによって大推力及び小推力用の大径推進薬供給路35および小径推進薬供給路32、換言すればプレートレット噴射器10に設けられた大径推進薬流路22および小径推進薬流路25からなる推進薬噴射孔の開閉を行うとともに、内軸11を回転することによって、大推力及び小推力用の大径酸化剤供給路34及び小径酸化剤供給路31、換言すれば、プレートレット噴射器10に設けられた大径酸化剤流路23および小径酸化剤流路26からなる酸化剤噴射孔の開閉を行い推力可変とすることができる。
【0038】
従って、姿勢制御のために大推力を発生させる必要がある時には、内軸11を回動させることにより酸化剤導入27と大径酸化剤流路23とを連通する大径酸化剤供給路34で連通し、また、小径酸化剤流路26を小径酸化剤供給路31で連通するとともに、噴射マニホールド13を回動させることにより噴射マニホールド13内と大径推進薬通路22とを連通する大径の推進薬供給路35で連通し、また、小径推進薬流路25を小径推進薬供給路32で連通することにより、燃焼室7内には大量の推進剤6が供給され、再突入フェーズ以降等の大きな姿勢変化を必要とするときの姿勢制御のための大推力を発生させることができる。
【0039】
また、小さな推力を発生させるだけで良いときには、内軸11をさらに回動させることにより酸化剤導入孔27と小径酸化剤流路26とを小径の酸化剤供給路31で連通するとともに、噴射マニホールド13を、さらに回動させることにより、噴射マニホールド13に開口する大径推進薬流路22、すなわち、大径推進薬供給路35を開閉する蓋16で閉鎖して噴射マニホールド13内を小径推進薬流路25のみを小径推進薬供給路32で連通し燃焼室7内には姿勢制御に必要とする小量の推進剤6を供給することができる。
【0040】
これにより、従来、大小の推力を発生させることのできる2種類のスラスタを必要としていた飛行体は、1種類の推力可変スラスタ1を装備するだけで良く、部品点数、配管が減少し、設置スペース上の問題が解消し、さらには、姿勢制御システムも簡略化され、信頼性の高いものにすることができる。
また、推力可変スラスタ1を1種類装備するだけで良いために、部品点数、配管等の減少により重量を減少させることができ、これにより飛行体のペイロードを増大させることができるとともに、、飛行体のコストを低減することができる。
【0041】
次に、前述した推力可変噴射器2に使用される薄い円板を積層して、噴射ノズルが形成できるとともに、小径推進剤流路24を2分岐できる厚さにして形成される、プレートレット噴射器10の製造方法の実施の第1形態について説明する。
【0042】
図4に示すプレート噴射器10を形成する円板状の薄板は、SUS329J1型二相ステンレス鋼(以下ステンレス薄板という)42素材として使用するようにした。
この素材でプレートレット噴射器10を製作するため、図5に示すように、あらかじめレーザ加工、フォトエッチングにより、大径推進薬流路22、大径酸化剤流路23、小径推進薬流路25および小径酸化剤流路26からなる、いわゆる噴射孔41を形成する。
【0043】
次いで、図6に示すように、噴射孔41を形成したステンレス薄板42に形成された噴射孔41が、上、下の薄板にあけられたものと連通するようにして複数枚積層、固相拡散接合することによって酸化剤5、推進薬4の複雑な大径推進剤流路21および小径推進剤流路24(以下総称して噴射孔41という)を形成させたプレートレット噴射器10を製作した。
【0044】
このプレートレット噴射器10の噴射孔41の孔径は、φ1.0mm以下、また噴射孔41間隔は、最短で約0.3〜0.5mmであるために、数10μmレベルの加工精度が要求される。
また、ステンレス薄板の拡散接合法には、液相拡散接合と固相拡散接合の2種類があり、精密接合という点では液相拡散接合の方が優れるが、本実施の形態におけるプレートレット噴射器10の場合、その噴射孔径が上述したように極めて小さいので、液相拡散接合では接合時に埋まってしまう可能性が大きいため、拡散接合時の噴射孔径の寸法変化の少ない精密固相接合法を開発し、この接合法によりプレートレット噴射器の製作を行った。
【0045】
また、本材料としてステンレス薄板43を適用して製作されるプレートレット噴射器10は、図7に示すように本材料の(δ+γ)2相温度域で組織制御(等軸微細組織)し、その温度域で固相拡散接合を行うようにした。
これにより、本材料は組織の等軸微細化による(δ+γ)2相温度域において超塑性特性を発現するため、その特性を利用し、短時間、低加圧力での精密接合を狙いとしている。
【0046】
図8に本材料を接合温度:1000℃、接合時間10分の条件で固相拡散接合した断面ミクロ組織を示す。
写真中央部に積層薄板の界面が位置するが、未接合部分はなく、接合が完了していることがわかる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の推力可変噴射器の精密加工方法により製作された推力可変噴射器によれば、酸化剤を供給する大径酸化剤流路および推進薬を供給する大径推進薬流路からなる大径推進剤流路、並びに酸化剤を供給する小径酸化剤流路および推進薬を供給する小径推進薬流路からなる小径推進剤流路をそれぞれ穿設したプレートレット噴射器、プレートレット噴射器の軸心回りに回動し、内部に導入した推進薬を大径推進薬流路もしくは小径推進薬流路を開閉して燃焼室へ供給する噴射マニホールド、噴射マニホールドの内部に同軸状に設置されプレートレット噴射器の軸心回りに回動して、軸心に沿って穿設された酸化剤導入孔から導入された酸化剤を前記大径酸化剤流路もしくは小径酸化剤流路を開閉し燃焼室へ供給する内軸、噴射マニホールドと内軸との間に同軸状に介装され、噴射マニホールドの回動で開放された大径推進薬流路若しくは前記小径推進薬流路に推進薬をそれぞれ供給する推進薬供給路、および前記内軸の回動で開放された前記大径酸化剤流路若しくは前記小径酸化剤流路に前記酸化剤をそれぞれ供給する酸化剤供給路が設置された外軸とを設けるものとした。
【0048】
これにより、大推力を発生させる必要がある時には、内軸を回動させることにより酸化剤導入孔と大径酸化剤流路とを連通する大径の酸化剤供給路で連通するとともに、噴射マニホールドを回動させることにより噴射マニホールド内と大径推進薬通路とを連通する大径推進薬供給路で連通することにより、燃焼室内には大量の推進剤が供給され、大推力を発生させることができる。
【0049】
また、小さな推力を発生させるときには、内軸を回動させることにより酸化剤導入孔と小径酸化剤流路とを小径の酸化剤供給路で連通するとともに、噴射マニホールドを回動させることにより噴射マニホールドに開口する大径推進薬流路を開閉蓋で閉鎖し、噴射マニホールド内を小径推進薬流路とを小径推進薬供給路で連通し燃焼室内には姿勢制御に必要とする小量の推進剤を供給することができる。
【0050】
これにより、従来、大小の推力を発生させることのできる2種類のスラスタを必要としていた飛行体は、1種類のスラスタを装備するだけで良く、部品点数、配管が減少し、設置スペース上の問題が解消するだけでなく、姿勢制御システムも簡略化され、信頼性の高いものにすることができ、さらには部品点数、配管等の減少により重量を減少させることができ、これにより飛行体のペイロードを増大させることができるとともに、飛行体のコストを低減することができる。
【0051】
また、本発明の推力可変噴射器製造方法は、前記推力可変噴射器に設けられる前記プレートレット噴射器が、ステンレス薄板に前記大径推進剤流路および前記小径推進剤流路からなる噴射孔をそれぞれ穿設する噴射孔形成工程、前記ステンレス薄板に穿設された前記噴射孔をそれぞれ連通させて、前記ステンレス薄板を複数枚積層する積層工程、前記積層孔で積層された前記ステンレス薄板を固相拡散接合する接合工程を採用するものとした。
【0052】
これにより、プレートレット噴射器に複数穿設される、いわゆる、噴射孔が1mmφ以下孔径であっても、また、最短噴射孔間隔が極端に小さい場合であっても、要求される加工精度のものとすることができる。
また、ステンレス薄板を積層してプレートレット噴射器を成形するときの接合時は、小さい孔径の噴射孔が埋められることなく接合でき、接合時の孔径の寸法変化の小さいものにすることができる。
【0053】
さらに、ステンレス薄板の個々にあけられた噴射孔を連通させて積層して成形するので、プレートレット噴射器内に形成される噴射孔の形成が容易になり、しかも機械加工では困難な形状のものにでき、可変推力噴射器の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の推力可変噴射器の精密加工方法により製作された推力可変噴射器の実施の第1形態を具えた推力可変スラスタの基本構造を示す断面図、
【図2】図1における推力可変噴射器の詳細を示す断面図で、図2(a)は左側が大径推進剤流路を構成する大径推進薬流路および大径酸化剤流路が開放された状態、右側が小径推進剤流路を形成する小径推進薬流路および小径酸化剤流路が開放された状態をそれぞれ示す縦断面図、図2(b)は図2(a)に示す矢視A−Aにおける図2(a)の右側の状態の小推力時の横断面図、図2(c)は図2(a)に示す矢視A−Aにおける図2(a)の左側の状態の大推力時の横断面図、
【図3】図2(a)に示すA部の詳細断面図、
【図4】図2に示すプレートレット噴射器を示す図で、図4(a)は供給面を示す図、図4(b)は図4(a)に示す矢視B−Bにおける断面図、図4(c)は噴射面を示す図、
【図5】図に示すプレートレット噴射器の製作工程のうちの噴射孔形成工程を示す図、
【図6】図に示すプレートレット噴射器の製作工程のうちの積層工程と接合工程を示す図、
【図7】プレートレット噴射器を製作するステンレス薄板の擬二元素状態図、
【図8】ステンレス薄板を積層して固相拡散接合した断面ミクロ組織写真である。
【符号の説明】
1 推力可変スラスタ
2 推力可変噴射器
3 推力発生器
4 推進薬
5 酸化剤
6 推進剤
7 燃焼室
8 ノズル
9 ギヤ
10 プレートレット噴射器
11 内軸
12 外軸
13 噴射マニホールド
14 ハウジング
15 推進薬ベント孔
16 開閉蓋
17 推進薬供給口
18 ブロック
19 外筒
20 上蓋
21 大径推進剤流路
22 大径推進薬流路
23 大径酸化剤流路
24 小径推進剤流路
25 小径推進薬流路
26 小径酸化剤流路
27 酸化剤導入孔
28 小径酸化剤導入孔
29 大径酸化剤導入孔
30 酸化剤供給路
31 小径酸化剤供給路
32 小径推進薬供給路
33 推進薬供給路
34 大径酸化剤供給路
35 大径推進薬供給路
36 酸化剤供給口
37 酸化剤ベント孔
37 供給面
38 噴射面
39 スラストベアリング
40 Oーリング
41 噴射孔
42 ステンレス薄板

Claims (2)

  1. 酸化剤および推進薬からなる推進剤の流量をそれぞれ制御して燃焼室に供給する推力可変噴射器において、前記酸化剤を前記燃焼室に供給する大径酸化剤流路および前記推進薬を供給する大径推進薬流路からなる大径推進剤流路、並びに前記酸化剤を前記燃焼室に供給する小径酸化剤流路および前記推進薬を供給する小径推進薬流路からなる小径推進剤流路をそれぞれ穿設したプレートレット噴射器と、前記プレートレット噴射器の軸心回りに回動し、内部に導入した前記推進薬を前記大径推進薬流路もしくは前記小径推進薬流路を開閉して燃焼室へ供給する噴射マニホールドと、前記噴射マニホールドの内部に同軸状に設置され前記プレートレット噴射器の軸心回りに回動して、軸心に沿って穿設された酸化剤導入孔から導入された酸化剤を前記大径酸化剤流路もしくは前記小径酸化剤流路を開閉し前記燃焼室へ供給する内軸と、前記噴射マニホールドと前記内軸との間に同軸状に介装され、前記噴射マニホールドの回動で開放された前記大径推進薬流路若しくは前記小径推進薬流路に前記推進薬をそれぞれ供給する推進薬供給路、および前記内軸の回動で開放された前記大径酸化剤流路若しくは前記小径酸化剤流路に前記酸化剤をそれぞれ供給する酸化剤供給路が設置された外軸とを設けたことを特徴とする推力可変噴射器。
  2. 前記推力可変噴射器に設けられる前記プレートレット噴射器が、ステンレス薄板に前記大径推進剤流路および前記小径推進剤流路からなる噴射孔をそれぞれ穿設する噴射孔形成工程と、前記ステンレス薄板に穿設された前記噴射孔をそれぞれ連通させて、前記ステンレス薄板を複数枚積層する積層工程と、前記積層工程で積層された前記ステンレス薄板を固相拡散接合する接合工程とにより製作することを特徴とする請求項1記載の推力可変噴射器の精密加工方法。
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