JP3654497B2 - フレキシブルフラットケーブル及びその配索方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に配索させるフレキシブルフラットケーブル及びその配索方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両における電気配線には、一般にワイヤハーネスが使用されている。このワイヤハーネスは、例えば自動車のインストルメントパネル内に配索すう場合、あらゆる方向に自由に曲げることができる利点がある。
【0003】
一方、近年、目立たないケーブル、あるいは配索の省スペース化等の要望に呼応して、ワイヤハーネスに比べ厚みの薄いフレキシブルフラットケーブルが使用されるようになってきた。図1の(a)、(b)に従来のフレキシブルフラットケーブルをそれぞれ横断面図及び平面図で示す。図中1はフレキシブルフラットケーブルで、並設した複数の平角導体ライン2を上下両側から2枚の絶縁テープ3a、3bで貼合わせて構成される。このフレキシブルフラットケーブル1の厚さは通常0.1〜0.3mm程度と、非常に薄いものである。
【0004】
上記のような構成のフレキシブルフラットケーブル1を例えば自動車のインストルメントパネル内等に配索させる場合、途中で配索の方向を変えなくてはならない箇所が少なからずあるが、その配索方向の変更は、図2に示すように、配索方向変更箇所において当該フレキシブルフラットケーブル1を折り曲げることにより行っている。
【0005】
しかしながら、従来のフレキシブルフラットケーブルは、折り曲げようとすると直線状に折り目がつけづらく、折り曲げてもすぐにもとに戻ろうとして折り目部分が膨らんでしまう、あるいは折り曲げ位置、折り曲げ角度を配索形態に沿って精度よく決めることが困難である等の問題があり、作業性の悪さが指摘されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し、配索作業の作業性を向上することができ、しかも折り曲げ位置、折り曲げ角度を精度よく決めることができるフレキシブルフラットケーブル及びその配索方法を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、並設した複数の平角導体ラインを上下両側から2枚の絶縁テープで貼合わせてなり、分岐すべき平角導体ラインを含むフレキシブルフラットケーブル部分のみに、該フレキシブルフラットケーブル部分の長手方向に対して所要角度をなす直線に沿って、該平角導体ラインのある部分以外の部分に透孔を設けたフレキシブルフラットケーブルを用い、該分岐すべきフレキシブルフラットケーブル部分を、当該フレキシブルフラットケーブルに長手方向に沿って切目を入れて切り離した後、該透孔に沿って折り曲げて配索を行うことを特徴とするフレキシブルフラットケーブルの配索方法が提供される。また、本発明によれば、並設した複数の平角導体ラインを上下両側から2枚の絶縁テープで貼合わせてなるフレキシブルフラットケーブルを被配索対象に配索する際に、分岐すべき平角導体ラインを含むフレキシブルフラットケーブル部分を、当該フレキシブルフラットケーブルに長手方向に沿って切目を入れて切り離すとともに、該フレキシブルフラットケーブル部分の分岐位置において前記分岐すべき該フレキシブルフラットケーブル部分の長手方向に対して所要角度をなす直線に沿って、該平角導体ライン以外の部分に透孔を設けた後、該透孔に沿って当該分岐すべきフレキシブルフラットケーブル部分を折り曲げて配索を行うことを特徴とするフレキシブルフラットケーブルの配索方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好ましい実施例により詳細に説明する。
図3は、本発明に従うフレキシブルフラットケーブルを示すもので、(a)が平面図、(b)は配索のために折り曲げた様子を示す図である。
図中11がフレキシブルフラットケーブルで、図1の場合と同様、並設した複数の平角導体ライン12を上下両側から2枚の絶縁テープ13(13a、13b)で貼合わせて構成される。平角導体ライン12には銅、アルミニウム等の導体が使用され、通常、その厚さは30〜100μm程度、その幅は0.3〜1mm程度である。また絶縁テープ13にはPET等の絶縁材料が使用され、通常、その厚さは35〜300μm程度、その幅は線間ピッチ導体芯数により異なる。このフレキシブルフラットケーブル全体の厚さは通常0.1〜0.3mm程度と、非常に薄いものである。以上は従来のフレキシブルフラットケーブルと同様である。
【0009】
本発明は、図1(a)に示すように、フレキシブルフラットケーブル11の長手方向に対して一定の角度傾斜した直線Lに沿って、平角導体ライン12のある部分以外の部分14に透孔15を設けたことを特徴とする。直線Lの傾斜角は配索方向、配索形態に応じて任意の角度に設定することができる。透孔15の大きさはフレキシブルフラットケーブル11の幅、厚さ、部分14の幅等により、適切な値に設定されるが、通常、直径0.1〜0.2mm程度であり、平角導体ライン12間の絶縁性を損なわないような大きさとする。透孔15の形状は、その形成によりフィルムが裂け進むことを防止できるよう、円又は楕円であることが望ましい。平角導体ライン12間あるいはフレキシブルフラットケーブル11の両側端に存在する部分14にそれぞれ形成する透孔の数は、1つずつでもよいし、2つ以上ずつでもよい。
【0010】
本発明に従うフレキシブルフラットケーブル11は、図3(b)に示すように、透孔15の列に沿って、折り曲げることによりその配索方向を変えることができる。ここで、配索位置及び配索方向は、透孔15の形成位置及びその列の傾斜角度(直線Lの傾斜角度)により極めて精度よく決めることができる。また、透孔15の列により、その折り曲げ作業は非常に容易で、作業性は著しく向上する。
【0011】
図4(a)、(b)は、それぞれ本発明に従うフレキシブルフラットケーブル11における透孔15を形成する治具の一例及び透孔の形成例を示す断面図である。図中21は当該治具のダイ、22はパンチである。図4において図3と同じ要素には同じ符号を付してある。この治具においては、パンチ22の列がフレキシブルフラットケーブル11の長手方向に対し所望の角度だけ傾斜して配置できるようになっている。また、この治具において、透孔15の形成位置の位置決めが可能なようになっている。図4(a)の治具を用い、パンチ22をフレキシブルフラットケーブル11の部分14に押下させることにより、図4(b)のような透孔15が形成される。
【0012】
本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの配索の際、あらかじめ透孔15の列が形成されたものを用いてもよいし、現場で図4のような簡易な治具を用いて透孔15の列を形成した後、配索を行ってもよい。いずれの方法としても、配索を作業性よく、かつ精度よく行うことができる。
【0013】
また、本発明によれば、フレキシブルフラットケーブル11の配索とその一部のケーブルの分岐を同時に行うことも可能である。この場合、フレキシブルフラットケーブル11にはその分岐位置において、そのまま分岐しないで配索される部分と、分岐して向きを変えて配索される部分とがでてくるが、後者の部分に、上記と同様な透孔15の列をあらかじめ形成しておくか、あるいは現場で形成する。これにより、ケーブルの分岐を作業性よく、かつ精度よく行うことができる。なお、上記において、絶縁性が担保されれば、後者の部分だけでなく、分岐しないで配索される部分にも透孔15が形成されていてもかまわない。
【0014】
さらに、本発明によれば、2本以上のフレキシブルフラットケーブル11を重ねて用いて、そのフレキシブルフラットケーブルごとの分岐、あるいはその一部のケーブル部分の分岐を行うことも可能である。この場合も、上記と同様な透孔15の列をあらかじめ形成しておくか、あるいは現場で形成する。このようにすると、より多数の配線の配索、分岐が作業性よく、かつ精度よく行うことが可能となる。
【0015】
図5は、本発明に従うフレキシブルフラットケーブル11を自動車のインストルメンタルパネルの内側に配索させた一例を示す。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、前記構成を採用したので、フレキシブルフラットケーブルを所望する位置で所望する角度に容易に折り曲げ、配索することができるので、配索の作業性が向上するとともに、その配索の精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来のフレキシブルフラットケーブルの構造を示す横断面図、(b)は平面図である。
【図2】図1のフレキシブルフラットケーブルを折り曲げた状態を示す図である。
【図3】(a)は本発明に従うフレキシブルフラットケーブルを示す平面図、(b)は該フレキシブルフラットケーブルを配索のために折り曲げた様子を示す図である。
【図4】(a)は本発明に従うフレキシブルフラットケーブルにおける透孔を形成するための治具の例を示す断面図、(b)は透孔の形成例を示す断面図である。
【図5】本発明に従うフレキシブルフラットケーブルを自動車のインストルメントパネルの内側に配索させた例を示す図である。
【符号の説明】
11 フレキシブルフラットケーブル
12 平角導体ライン
13(13a、13b) 絶縁テープ
14 平角導体ラインのない部分
15 透孔
21 ダイ
22 パンチ
Claims (2)
- 並設した複数の平角導体ラインを上下両側から2枚の絶縁テープで貼合わせてなり、分岐すべき平角導体ラインを含むフレキシブルフラットケーブル部分のみに、該フレキシブルフラットケーブル部分の長手方向に対して所要角度をなす直線に沿って、該平角導体ラインのある部分以外の部分に透孔を設けたフレキシブルフラットケーブルを用い、該分岐すべきフレキシブルフラットケーブル部分を、当該フレキシブルフラットケーブルに長手方向に沿って切目を入れて切り離した後、該透孔に沿って折り曲げて配索を行うことを特徴とするフレキシブルフラットケーブルの配索方法。
- 並設した複数の平角導体ラインを上下両側から2枚の絶縁テープで貼合わせてなるフレキシブルフラットケーブルを被配索対象に配索する際に、分岐すべき平角導体ラインを含むフレキシブルフラットケーブル部分を、当該フレキシブルフラットケーブルに長手方向に沿って切目を入れて切り離すとともに、該フレキシブルフラットケーブル部分の分岐位置において前記分岐すべき該フレキシブルフラットケーブル部分の長手方向に対して所要角度をなす直線に沿って、該平角導体ライン以外の部分に透孔を設けた後、該透孔に沿って当該分岐すべきフレキシブルフラットケーブル部分を折り曲げて配索を行うことを特徴とするフレキシブルフラットケーブルの配索方法。
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