JP3653363B2 - 情報記録媒体および製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R(Compact Disk Recordable)等の情報記録媒体(光ディスク)と、その型であるスタンパ及びその製造方法と、光ディスクの製造装置である露光装置に関し、とりわけ深さの異なるピットとグルーブを同一面上に持つ情報記録媒体とその型であるスタンパ及びその製造方法と露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD−R等の光ディスクの作成方法を図9〜図16に示す。図9で、円盤状のガラス板1にフォトレジスト膜2を形成し、図10に示されるように、これを回転させながら露光装置でレーザ光3を照射してフォトレジスト膜2にらせん状の潜像4を形成する。これを現像すると潜像部分は溶解して、グルーブ5を形成する(図11参照)。これに導電膜をつけて電鋳し(図12参照)、スタンパ7が作成される(図13参照)。スタンパ7を型として成形板8を多量に複製する(図14参照)。これに色素等の記録剤9を塗布し(図15参照)、反射層10、保護層11を形成し光ディスクが作成される(図16参照)。
【0003】
つぎに、図17に基づいて露光装置を説明する。光量制御信号21によって制御されるアナログ変調器22で光量調整されたレーザ光3は、デジタル変調器24でデジタル信号23によりパルス光に変調され(ピットの場合)、ビームエキスパンダー27で拡張されたのち、対物レンズ28で集光されてガラス板1上のフォトレジスト2を照射する。ガラス板1はターンテーブル29で回転しながら一定速度で移動するので、図19のように一定ピッチでらせん状に潜像4が形成される。これを現像すれば、ピット、グルーブ5が形成される。
【0004】
CD−Rの場合、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm、フォトレジスト膜厚と同じ深さの台形状のグルーブが情報領域15に形成される。一方、情報領域15の内側の内周ミラー面16と、外側の外周ミラー面17は露光されず、グルーブ5は形成されない。
【0005】
一般のCD−Rの場合、情報領域15にのみグルーブが形成され、ここにCDライターで情報が後で記録されるが、ハイブリッドCD−Rは、一部に露光装置で情報が予め記録される。このようなハイブリッドCD−Rの従来例として、特開平8−129780号公報によれば、深いピットと浅いグルーブを露光光量で作り分け、フォトレジスト膜厚と同じ深いピットと、フォトレジスト膜厚より浅いグルーブを持つスタンパを作成する。これを成形して全面に記録剤9を塗布し、反射層10、保護層11を形成して、一部に露光装置で情報が予め記録されたハイブリッドCD−Rが作成される。
【0006】
また、特許01911787号公報によれば、深いピットと浅いグルーブの作り分けを、中間層を使用し、2層のフォトレジスを形成し露光する。これにより、深いピットは、上層フォトレジスト12の上面から下層フォトレジスト2の下面までの深さを持ち、浅いグルーブは、上層フォトレジスト12の上面から下層フォトレジスト2の上面までの深さになるので、上下フォトレジスト2、12の膜厚でピットとグルーブの深さが制御される。
【0007】
次に、図18〜図20に基づいて、二層のフォトレジストを使用してハイブリッドCD−Rを作成する方法を説明する。図18に示されるように、円盤状のガラス板1にフォトレジスト膜2を形成し、その上に上層フォトレジスト12を形成する。中間層を使用する場合は、上層フォトレジスト12の前に中間層を形成する。図19に示されるように、これを露光装置で回転させながらレーザ光3を照射してフォトレジスト膜2にらせん状の潜像4を形成する。グルーブ部は上層フォトレジスト12のみ露光されるように露光し、ピット部は下層フォトレジスト2まで露光されるように露光する。これを現像すると潜像部分は溶解して、深いピット13と浅いグルーブ14が形成される(図20)。
【0008】
ハイブリッドCD−Rの場合、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm深さ約800〜2000オングストロームの溝と、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm深さ約1000〜5000オングストロームのピットが情報領域15に形成され、情報領域15の内側の内周ミラー面16と、外側の外周ミラー面17は露光されず、ピット13、グルーブ14は形成されない。
【0009】
情報領域15のピット13が形成された領域をROM領域18、グルーブ14が形成された領域を記録領域19と呼ぶ。これ以降は一般のCD−Rと同様であり、これに導電膜をつけ電鋳してスタンパを作り、このスタンパを型として成形板を多量に複製する。これに色素等の記録剤を塗布し、反射層、保護層を形成してハイブリッドCD−Rが製造される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような従来例の光ディスクでは、図21のようにガラス板1の上に塗布されたフォトレジスト膜2は、ガラス板1を回転させながらフォトレジストを滴下して形成されるので、遠心力の小さい最も内周はフォトレジスト膜厚が不均一になり、それがスタンパに転写され、さらに成形板8に転写されるので、内周ミラー面16の平面性が悪く、色素等の記録剤塗布時に塗布ムラが発生しやすい問題点があった。また、内周ミラー面16は全く現像されないので、フォトレジスト塗布時にできた異物欠陥30がそのままスタンパに転写され、さらに図22のように成形板8に転写され、塗布ノズル31から記録剤32を塗布時に塗布ムラが発生する問題点があった。
【0011】
また、特許01911787号公報に開示されたような、従来の2層のフォトレジストを使ったスタンパ作成工法においては、電鋳後のスタンパをガラス板1から剥離後残った2層のフォトレジスト2、12と中間層を洗浄する際に、内周ミラー面16と外周ミラー面17は、2層のフォトレジスト2、12と中間層全てが残っているので他の部分より洗浄されにくく、特に、情報領域15とミラー面の境界33にフォトレジストの残渣が残ってしまう問題点があった(図23参照)。
【0012】
前記のような、従来の製造方法における欠点によって、製造された光ディスク媒体に記録および再生時のエラーが発生するという不都合があった。本発明は、前記のような従来技術における問題点を解決するためなされたもので、記録または及び再生時のエラーの少ない情報記録媒体と、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないスタンパ及びその作成方法と、記録または及び再生時のエラーの少ないハイブリッドCD−Rと、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないハイブリッドスタンパ及びその作成方法と、外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないハイブリッドスタンパ及びその作成方法と、内外周ミラー面に現像後にレジストが残らないように露光できるようにする露光装置と、内周または外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないスタンパを作成する方法、をそれぞれ提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明に係る情報記録媒体は、内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体であって、前記内周ミラー面が前記グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、内周ミラー面の平面性が改善され、色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0014】
本発明に係る情報記録媒体のスタンパは、内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体の製造に用いられるスタンパであって、内周ミラー面が、グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なくなり、高品質な成形板を成形できる。
【0015】
本発明に係る情報記録媒体のスタンパの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成されたフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤のレジスト膜厚バラツキがスタンパに転写されないので、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、また、原盤のレジスト欠陥もスタンパに転写されないので、欠陥が少ないスタンパが作成される。
【0016】
本発明に係る情報記録媒体は、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体であって、内周ミラー面または外周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良くなり、成形時の異常転写及び色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0017】
本発明に係るスタンパは、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、内周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ内周ミラー面平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がなくなることで、高品質な成形板が成形される。
【0018】
本発明に係るスタンバの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項5記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤から剥離後の内周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮され、さらに従来に比べ内周ミラー面の欠陥が少ないスタンパが提供される。
【0019】
本発明に係るスタンパは、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、外周ミラー面が、ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がなくなるので、高品質な成形板が成形される。
【0020】
本発明に係るスタンバの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項7記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の外周を露光現像して、情報領域の外周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤から剥離後の外周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮され、さらに従来に比べ外周ミラー面の欠陥が少ないスタンパが提供される。
【0021】
本発明に係る露光装置は、フォトレジスト膜が形成された円盤状のガラス板を回転させながら集光したレーザ光をらせん状に照射して前記フォトレジスト膜に情報を記録する情報記録媒体の露光装置であって、内周または及び外周ミラー面を、グルーブまたはピット幅以下のピッチで送って内周または及び外周ミラー面を隙間無く露光する機能を有することを特徴とする。この構成により、現像後にレジストが残らないように露光できる。
【0022】
本発明に係るスタンパの作成方法は、前記のスタンパの作成方法であって、内周または外周ミラー面の情報領域と接する部分を前記のの露光装置で露光し、さらに、情報領域と前記露光装置で露光された領域以外に紫外線を照射することを特徴とする。この構成により、露光時間が短縮できまた、全面照射の際に情報領域のマスクと原盤の位置合わせが簡単になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第1の実施形態を図1〜図4に示す。なお露光工程以外の情報記録媒体の製造工程は、前記図9〜図16に示された従来の方法と同様である。ガラス板1上のフォトレジスト2は、図1に示された従来のように、内周ミラー面16に異物欠陥30を含み、また内周ミラー面16の膜厚のバラツキも、情報領域15に比べ大きいものとする。
【0024】
本発明にあっては従来と異なり、この内周ミラー面16のフォトレジスト全体を露光する。これにより現像後は、図2に示されるように、内周ミラー面16のフォトレジスト及びフォトレジスト内及び上に乗った異物30は全て除去され、ガラス面が露出する。これをスタンパ7に複製するので、図3に示されるように、スタンパの内周ミラー面16の面精度はガラス板1と同等になる。さらにこのまま成形板8に転写されるので、よって本発明の情報記録媒体の成形板の内周ミラー面16の面精度は、ガラス板1と同等とすることができる(図4参照)。また、スタンパ欠陥の約半数以上がフォトレジスト塗布に起因した欠陥なので、欠陥は半分以下に減少する。
【0025】
次に本発明の露光装置を説明する。本発明の露光装置は、情報領域の露光とは別に、内周ミラー面16を露光する機能を有する。その他の構成は、従来例(図17)と同等である。本発明の露光装置による、内周ミラー面16のフォトレジスト露光を、図7に基づいて説明する。なお従来構成と同じ部分は、図17を援用する。内周ミラー面16を露光する場合は、まず対物レンズ28をフォトレジストを除去する領域の最内周に移動させ、現像後に形成される溝幅よりも狭いピッチで送りながら、螺旋状に情報領域と内周ミラーの境界33まで露光する。これにより、露光された領域は現像により、ガラス面が露出する。
【0026】
フォトレジストを除去する領域全てを前記露光装置で露光する他の方法として、情報領域をマスク36で遮蔽してUV光35を全面に照射する方法を図8に示す。この場合、マスク36と情報領域15の位置合わせをする必要があるが、露光は前記方法より短時間になる。また、さらに別の方法として、情報領域と内周ミラーの境界33付近は、前記露光装置で露光し、それ以外の内周ミラー境界16はUV光35を全面に照射する方法もある。
【0027】
本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第2の実施形態を図5〜図6に示す。露光工程以外の情報記録媒体の作成工程は、従来例(図17参照)と同様である。下層2にフォトレジストTSMR8900を塗布し、中間層としてPVAを形成し、さらに上層フォトレジスト12にフォトレジストTSMR8900を塗布する。ついでこれらを、グルーブについては低い光量で、ピットについては高い光量で露光する。さらに内周ミラー面全面を第1の実施形態同様に露光する。さらに、外周ミラー面全面を第1の実施形態同様に露光する。これをアルカリ水溶液で現像し、導電膜を付与後約0.3mmNiを電鋳する。これをガラス板1から剥離して、図5の状態とする。
【0028】
この工程によって、スタンパ7の内周ミラー面16および外周ミラー面17には、全くフォトレジストは残らない。ついでスタンパ7を現像液と溶剤で洗浄して、スタンパ7を作成する。このスタンパを用いた成形工程によって、図6のハイブリッドCD−RメディアをCD−Rと同様に作成することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の情報記録媒体においては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良いので、色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーを低減できる。請求項2の情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないので、高品質な成形板を成形できる。
【0030】
請求項3の情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤のレジスト膜厚バラツキがスタンパに転写されないので、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、また、原盤のレジスト欠陥もスタンパに転写されないので、欠陥が少ないスタンパを作成できる。請求項4の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体においては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良いので、成形時の異常転写及び色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0031】
請求項5の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ内周ミラー面平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がないので、高品質な成形板を成形できる。請求項6の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤から剥離後の内周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮でき、さらに従来に比べ内周ミラー面の欠陥が少ないスタンパを提供できる。
【0032】
請求項7の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がないので、高品質な成形板を成形できる。請求項8の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤から剥離後の外周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮でき、さらに従来に比べ外周ミラー面の欠陥が少ないスタンパを提供できる。
【0033】
請求項9の情報記録媒体の露光装置においては、グルーブまたはピット幅以下のピッチで送って露光する機能を有するので、現像後にレジストが残らないように露光できる。請求項10の情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、内周または外周ミラー面と情報領域の境界部は請求項9の露光装置で露光し、それ以外の内周または外周ミラー面は紫外線を全面照射して露光するので、露光時間が短縮できまた、全面照射の際に情報領域のマスクと原盤の位置合わせが簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第1の実施形態の工程説明図である。
【図2】図1に続く製造工程の説明図である。
【図3】図2に続く製造工程の説明図である。
【図4】図3に続く製造工程の説明図である。
【図5】本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第2の実施形態の工程説明図である。
【図6】図5に続く製造工程の説明図である。
【図7】本発明の露光装置による内周ミラー面のフォトレジスト露光操作の説明図である。
【図8】本発明の露光装置による内周ミラー面のフォトレジスト露光操作の説明図である。
【図9】従来の光ディスクの製造工程の説明図である。
【図10】図9に続く製造工程の説明図である。
【図11】図10に続く製造工程の説明図である。
【図12】図11に続く製造工程の説明図である。
【図13】図12に続く製造工程の説明図である。
【図14】図13に続く製造工程の説明図である。
【図15】図14に続く製造工程の説明図である。
【図16】図15に続く製造工程の説明図である。
【図17】従来の露光装置の構成の説明図である。
【図18】従来のハイブリッドCD−Rの作成工程の説明図である。
【図19】図18に続く作成工程の説明図である。
【図20】図19に続く作成工程の説明図である。
【図21】従来工程による現像後のガラス板の説明図である。
【図22】従来工程による成形板の説明図である。
【図23】従来の2層のフォトレジストを使ったスタンパ作成工法の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板
2 フォトレジスト膜
4 潜像
5 グルーブまたはピット
7 スタンパ
8 成形板
15 情報領域
16 内周ミラー面
30 欠陥
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R(Compact Disk Recordable)等の情報記録媒体(光ディスク)と、その型であるスタンパ及びその製造方法と、光ディスクの製造装置である露光装置に関し、とりわけ深さの異なるピットとグルーブを同一面上に持つ情報記録媒体とその型であるスタンパ及びその製造方法と露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD−R等の光ディスクの作成方法を図9〜図16に示す。図9で、円盤状のガラス板1にフォトレジスト膜2を形成し、図10に示されるように、これを回転させながら露光装置でレーザ光3を照射してフォトレジスト膜2にらせん状の潜像4を形成する。これを現像すると潜像部分は溶解して、グルーブ5を形成する(図11参照)。これに導電膜をつけて電鋳し(図12参照)、スタンパ7が作成される(図13参照)。スタンパ7を型として成形板8を多量に複製する(図14参照)。これに色素等の記録剤9を塗布し(図15参照)、反射層10、保護層11を形成し光ディスクが作成される(図16参照)。
【0003】
つぎに、図17に基づいて露光装置を説明する。光量制御信号21によって制御されるアナログ変調器22で光量調整されたレーザ光3は、デジタル変調器24でデジタル信号23によりパルス光に変調され(ピットの場合)、ビームエキスパンダー27で拡張されたのち、対物レンズ28で集光されてガラス板1上のフォトレジスト2を照射する。ガラス板1はターンテーブル29で回転しながら一定速度で移動するので、図19のように一定ピッチでらせん状に潜像4が形成される。これを現像すれば、ピット、グルーブ5が形成される。
【0004】
CD−Rの場合、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm、フォトレジスト膜厚と同じ深さの台形状のグルーブが情報領域15に形成される。一方、情報領域15の内側の内周ミラー面16と、外側の外周ミラー面17は露光されず、グルーブ5は形成されない。
【0005】
一般のCD−Rの場合、情報領域15にのみグルーブが形成され、ここにCDライターで情報が後で記録されるが、ハイブリッドCD−Rは、一部に露光装置で情報が予め記録される。このようなハイブリッドCD−Rの従来例として、特開平8−129780号公報によれば、深いピットと浅いグルーブを露光光量で作り分け、フォトレジスト膜厚と同じ深いピットと、フォトレジスト膜厚より浅いグルーブを持つスタンパを作成する。これを成形して全面に記録剤9を塗布し、反射層10、保護層11を形成して、一部に露光装置で情報が予め記録されたハイブリッドCD−Rが作成される。
【0006】
また、特許01911787号公報によれば、深いピットと浅いグルーブの作り分けを、中間層を使用し、2層のフォトレジスを形成し露光する。これにより、深いピットは、上層フォトレジスト12の上面から下層フォトレジスト2の下面までの深さを持ち、浅いグルーブは、上層フォトレジスト12の上面から下層フォトレジスト2の上面までの深さになるので、上下フォトレジスト2、12の膜厚でピットとグルーブの深さが制御される。
【0007】
次に、図18〜図20に基づいて、二層のフォトレジストを使用してハイブリッドCD−Rを作成する方法を説明する。図18に示されるように、円盤状のガラス板1にフォトレジスト膜2を形成し、その上に上層フォトレジスト12を形成する。中間層を使用する場合は、上層フォトレジスト12の前に中間層を形成する。図19に示されるように、これを露光装置で回転させながらレーザ光3を照射してフォトレジスト膜2にらせん状の潜像4を形成する。グルーブ部は上層フォトレジスト12のみ露光されるように露光し、ピット部は下層フォトレジスト2まで露光されるように露光する。これを現像すると潜像部分は溶解して、深いピット13と浅いグルーブ14が形成される(図20)。
【0008】
ハイブリッドCD−Rの場合、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm深さ約800〜2000オングストロームの溝と、ピッチ1.6μmで幅約0.3〜0.7μm深さ約1000〜5000オングストロームのピットが情報領域15に形成され、情報領域15の内側の内周ミラー面16と、外側の外周ミラー面17は露光されず、ピット13、グルーブ14は形成されない。
【0009】
情報領域15のピット13が形成された領域をROM領域18、グルーブ14が形成された領域を記録領域19と呼ぶ。これ以降は一般のCD−Rと同様であり、これに導電膜をつけ電鋳してスタンパを作り、このスタンパを型として成形板を多量に複製する。これに色素等の記録剤を塗布し、反射層、保護層を形成してハイブリッドCD−Rが製造される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような従来例の光ディスクでは、図21のようにガラス板1の上に塗布されたフォトレジスト膜2は、ガラス板1を回転させながらフォトレジストを滴下して形成されるので、遠心力の小さい最も内周はフォトレジスト膜厚が不均一になり、それがスタンパに転写され、さらに成形板8に転写されるので、内周ミラー面16の平面性が悪く、色素等の記録剤塗布時に塗布ムラが発生しやすい問題点があった。また、内周ミラー面16は全く現像されないので、フォトレジスト塗布時にできた異物欠陥30がそのままスタンパに転写され、さらに図22のように成形板8に転写され、塗布ノズル31から記録剤32を塗布時に塗布ムラが発生する問題点があった。
【0011】
また、特許01911787号公報に開示されたような、従来の2層のフォトレジストを使ったスタンパ作成工法においては、電鋳後のスタンパをガラス板1から剥離後残った2層のフォトレジスト2、12と中間層を洗浄する際に、内周ミラー面16と外周ミラー面17は、2層のフォトレジスト2、12と中間層全てが残っているので他の部分より洗浄されにくく、特に、情報領域15とミラー面の境界33にフォトレジストの残渣が残ってしまう問題点があった(図23参照)。
【0012】
前記のような、従来の製造方法における欠点によって、製造された光ディスク媒体に記録および再生時のエラーが発生するという不都合があった。本発明は、前記のような従来技術における問題点を解決するためなされたもので、記録または及び再生時のエラーの少ない情報記録媒体と、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないスタンパ及びその作成方法と、記録または及び再生時のエラーの少ないハイブリッドCD−Rと、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないハイブリッドスタンパ及びその作成方法と、外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないハイブリッドスタンパ及びその作成方法と、内外周ミラー面に現像後にレジストが残らないように露光できるようにする露光装置と、内周または外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないスタンパを作成する方法、をそれぞれ提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明に係る情報記録媒体は、内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体であって、前記内周ミラー面が前記グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、内周ミラー面の平面性が改善され、色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0014】
本発明に係る情報記録媒体のスタンパは、内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体の製造に用いられるスタンパであって、内周ミラー面が、グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なくなり、高品質な成形板を成形できる。
【0015】
本発明に係る情報記録媒体のスタンパの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成されたフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤のレジスト膜厚バラツキがスタンパに転写されないので、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、また、原盤のレジスト欠陥もスタンパに転写されないので、欠陥が少ないスタンパが作成される。
【0016】
本発明に係る情報記録媒体は、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体であって、内周ミラー面または外周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良くなり、成形時の異常転写及び色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0017】
本発明に係るスタンパは、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、内周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ内周ミラー面平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がなくなることで、高品質な成形板が成形される。
【0018】
本発明に係るスタンバの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項5記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤から剥離後の内周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮され、さらに従来に比べ内周ミラー面の欠陥が少ないスタンパが提供される。
【0019】
本発明に係るスタンパは、深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、外周ミラー面が、ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする。この構成により、従来に比べ外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がなくなるので、高品質な成形板が成形される。
【0020】
本発明に係るスタンバの作成方法は、円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項7記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の外周を露光現像して、情報領域の外周のフォトレジストを除去することを特徴とする。この構成により、原盤から剥離後の外周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮され、さらに従来に比べ外周ミラー面の欠陥が少ないスタンパが提供される。
【0021】
本発明に係る露光装置は、フォトレジスト膜が形成された円盤状のガラス板を回転させながら集光したレーザ光をらせん状に照射して前記フォトレジスト膜に情報を記録する情報記録媒体の露光装置であって、内周または及び外周ミラー面を、グルーブまたはピット幅以下のピッチで送って内周または及び外周ミラー面を隙間無く露光する機能を有することを特徴とする。この構成により、現像後にレジストが残らないように露光できる。
【0022】
本発明に係るスタンパの作成方法は、前記のスタンパの作成方法であって、内周または外周ミラー面の情報領域と接する部分を前記のの露光装置で露光し、さらに、情報領域と前記露光装置で露光された領域以外に紫外線を照射することを特徴とする。この構成により、露光時間が短縮できまた、全面照射の際に情報領域のマスクと原盤の位置合わせが簡単になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第1の実施形態を図1〜図4に示す。なお露光工程以外の情報記録媒体の製造工程は、前記図9〜図16に示された従来の方法と同様である。ガラス板1上のフォトレジスト2は、図1に示された従来のように、内周ミラー面16に異物欠陥30を含み、また内周ミラー面16の膜厚のバラツキも、情報領域15に比べ大きいものとする。
【0024】
本発明にあっては従来と異なり、この内周ミラー面16のフォトレジスト全体を露光する。これにより現像後は、図2に示されるように、内周ミラー面16のフォトレジスト及びフォトレジスト内及び上に乗った異物30は全て除去され、ガラス面が露出する。これをスタンパ7に複製するので、図3に示されるように、スタンパの内周ミラー面16の面精度はガラス板1と同等になる。さらにこのまま成形板8に転写されるので、よって本発明の情報記録媒体の成形板の内周ミラー面16の面精度は、ガラス板1と同等とすることができる(図4参照)。また、スタンパ欠陥の約半数以上がフォトレジスト塗布に起因した欠陥なので、欠陥は半分以下に減少する。
【0025】
次に本発明の露光装置を説明する。本発明の露光装置は、情報領域の露光とは別に、内周ミラー面16を露光する機能を有する。その他の構成は、従来例(図17)と同等である。本発明の露光装置による、内周ミラー面16のフォトレジスト露光を、図7に基づいて説明する。なお従来構成と同じ部分は、図17を援用する。内周ミラー面16を露光する場合は、まず対物レンズ28をフォトレジストを除去する領域の最内周に移動させ、現像後に形成される溝幅よりも狭いピッチで送りながら、螺旋状に情報領域と内周ミラーの境界33まで露光する。これにより、露光された領域は現像により、ガラス面が露出する。
【0026】
フォトレジストを除去する領域全てを前記露光装置で露光する他の方法として、情報領域をマスク36で遮蔽してUV光35を全面に照射する方法を図8に示す。この場合、マスク36と情報領域15の位置合わせをする必要があるが、露光は前記方法より短時間になる。また、さらに別の方法として、情報領域と内周ミラーの境界33付近は、前記露光装置で露光し、それ以外の内周ミラー境界16はUV光35を全面に照射する方法もある。
【0027】
本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第2の実施形態を図5〜図6に示す。露光工程以外の情報記録媒体の作成工程は、従来例(図17参照)と同様である。下層2にフォトレジストTSMR8900を塗布し、中間層としてPVAを形成し、さらに上層フォトレジスト12にフォトレジストTSMR8900を塗布する。ついでこれらを、グルーブについては低い光量で、ピットについては高い光量で露光する。さらに内周ミラー面全面を第1の実施形態同様に露光する。さらに、外周ミラー面全面を第1の実施形態同様に露光する。これをアルカリ水溶液で現像し、導電膜を付与後約0.3mmNiを電鋳する。これをガラス板1から剥離して、図5の状態とする。
【0028】
この工程によって、スタンパ7の内周ミラー面16および外周ミラー面17には、全くフォトレジストは残らない。ついでスタンパ7を現像液と溶剤で洗浄して、スタンパ7を作成する。このスタンパを用いた成形工程によって、図6のハイブリッドCD−RメディアをCD−Rと同様に作成することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の情報記録媒体においては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良いので、色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーを低減できる。請求項2の情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少ないので、高品質な成形板を成形できる。
【0030】
請求項3の情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤のレジスト膜厚バラツキがスタンパに転写されないので、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良く、また、原盤のレジスト欠陥もスタンパに転写されないので、欠陥が少ないスタンパを作成できる。請求項4の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体においては、従来に比べ内周ミラー面の平面性が良いので、成形時の異常転写及び色素等の塗布ムラで発生する記録再生時のエラーが低減される。
【0031】
請求項5の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ内周ミラー面平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がないので、高品質な成形板を成形できる。請求項6の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤から剥離後の内周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮でき、さらに従来に比べ内周ミラー面の欠陥が少ないスタンパを提供できる。
【0032】
請求項7の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパにおいては、従来に比べ外周ミラー面の平面性が良く、欠陥が少なく、内周ミラー面のレジスト残渣がないので、高品質な成形板を成形できる。請求項8の深さの異なるピットとグルーブを有する情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、原盤から剥離後の外周ミラー面のスタンパ洗浄が必要なくなるので、洗浄時間が短縮でき、さらに従来に比べ外周ミラー面の欠陥が少ないスタンパを提供できる。
【0033】
請求項9の情報記録媒体の露光装置においては、グルーブまたはピット幅以下のピッチで送って露光する機能を有するので、現像後にレジストが残らないように露光できる。請求項10の情報記録媒体のスタンパの作成方法においては、内周または外周ミラー面と情報領域の境界部は請求項9の露光装置で露光し、それ以外の内周または外周ミラー面は紫外線を全面照射して露光するので、露光時間が短縮できまた、全面照射の際に情報領域のマスクと原盤の位置合わせが簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第1の実施形態の工程説明図である。
【図2】図1に続く製造工程の説明図である。
【図3】図2に続く製造工程の説明図である。
【図4】図3に続く製造工程の説明図である。
【図5】本発明に係る情報記録媒体の製造方法の第2の実施形態の工程説明図である。
【図6】図5に続く製造工程の説明図である。
【図7】本発明の露光装置による内周ミラー面のフォトレジスト露光操作の説明図である。
【図8】本発明の露光装置による内周ミラー面のフォトレジスト露光操作の説明図である。
【図9】従来の光ディスクの製造工程の説明図である。
【図10】図9に続く製造工程の説明図である。
【図11】図10に続く製造工程の説明図である。
【図12】図11に続く製造工程の説明図である。
【図13】図12に続く製造工程の説明図である。
【図14】図13に続く製造工程の説明図である。
【図15】図14に続く製造工程の説明図である。
【図16】図15に続く製造工程の説明図である。
【図17】従来の露光装置の構成の説明図である。
【図18】従来のハイブリッドCD−Rの作成工程の説明図である。
【図19】図18に続く作成工程の説明図である。
【図20】図19に続く作成工程の説明図である。
【図21】従来工程による現像後のガラス板の説明図である。
【図22】従来工程による成形板の説明図である。
【図23】従来の2層のフォトレジストを使ったスタンパ作成工法の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板
2 フォトレジスト膜
4 潜像
5 グルーブまたはピット
7 スタンパ
8 成形板
15 情報領域
16 内周ミラー面
30 欠陥
Claims (10)
- 内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体であって、前記内周ミラー面が前記グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする情報記録媒体。
- 内周ミラー面とグルーブ面を備えて色素等の記録材料を塗布してなる情報記録媒体の製造に用いられるスタンパであって、内周ミラー面が、グルーブの底面と同じ高さであることを特徴とする情報記録媒体のスタンパ。
- 円盤状のガラス板上に形成されたフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項2記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とするスタンバの作成方法。
- 深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体であって、内周ミラー面または外周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする情報記録媒体。
- 深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、内周ミラー面が、前記ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする情報記録媒体のスタンパ。
- 円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項5記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の内周を露光現像して、該情報領域の内周のフォトレジストを除去することを特徴とするスタンバの作成方法。
- 深さの異なるピット及びグルーブが形成された円盤状の基板上に記録層を有する情報記録媒体の製造用スタンパであって、外周ミラー面が、ピットの底面と同じ高さであることを特徴とする情報記録媒体のスタンパ。
- 円盤状のガラス板上に形成された2層のフォトレジスト膜を露光現像して情報を原盤上に刻み、これを電鋳して複製することによりスタンパを作成する請求項7記載のスタンパの作成方法であって、情報領域の外周を露光現像して、情報領域の外周のフォトレジストを除去することを特徴とするスタンバの作成方法。
- フォトレジスト膜が形成された円盤状のガラス板を回転させながら集光したレーザ光をらせん状に照射して前記フォトレジスト膜に情報を記録する情報記録媒体の露光装置であって、内周または及び外周ミラー面を、グルーブまたはピット幅以下のピッチで送って内周または及び外周ミラー面を隙間無く露光する機能を有することを特徴とする情報記録媒体の露光装置。
- 請求項3、6または8項記載のスタンパの作成方法であって、内周または外周ミラー面の情報領域と接する部分を請求項9記載の露光装置で露光し、さらに、情報領域と前記露光装置で露光された領域以外に紫外線を照射することを特徴とするスタンパの作成方法。
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