JP3649789B2 - 遠心分離式油清浄機 - Google Patents

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一良 六谷
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阪神内燃機工業株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転される容器内に入れられた燃料油や潤滑油等の被処理油を油とスラッジや水等のその他の物質とに分離する遠心分離式油清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遠心分離式油清浄機としては、例えば、遠心ドラムの下部ドラム内に被処理油を供給し、遠心力によって油とスラッジとを分離し、清浄油を上部ドラムから取り出すようにしたものが開示されている(特開平5−192610号公報参照)。
【0003】
このような遠心分離式油清浄機では、適当な時期に遠心ドラムの上部回転体を分解してスラッジを排出していた。しかしながら、遠心ドラムを停止したときには、内部に処理中又は処理済みの油が落下して残留するため、スラッジの排出又はドラムの清掃時には、この残留油を汲み出して排出しなければならないので、これらの作業に余分の手間がかかっていた。一方、残留油を排出しない場合には、スラッジ排出後に遠心ドラムを回転始動させた時に、遠心ドラムの自重に加えて残留油が回転時の付加荷重になるため、モータがオーバートルクになって過電流が流れるという不具合が発生した。特に処理油が燃料油のうちのC重油である場合には、遠心ドラム停止時に、放熱によりC重油が温度低下して固形化し、その取り出しが一層困難になった。又、これを取り出さない場合には、過電流が一層大きくなるという問題があった。
【0004】
一方、被処理油には固形化しないいわゆる軟スラッジや、これに加えて、特に燃料油では水分が相当量含まれていることも多い。このような場合には、運転中に軟スラッジや水分が蓄積し、清浄油の境界線まで到達して清浄油と共に送り出されるという不具合も生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術に於ける上記問題を解決し、容器の回転停止時に自動的に残油が排出される遠心分離式油清浄機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、回転される容器内に入れられる被処理油を油とその他の物質とに分離する遠心分離式油清浄機において、
前記容器の底の中心部分に設けられ該容器の内と外とに導通する開口と、一端側と他端側とが内部で導通し前記一端側が前記開口の前記内の方に導通し前記他端側が前記容器の下部において前記開口の位置よりも前記容器の中心から離れた位置に導通し前記容器が回転されると回転されて前記内部で前記開口側から前記他端側に遠心力が作用するように形成された通油部材と、を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の遠心分離式油清浄機の全体構造の一例を示し、図2はその一部分の拡大図である。
油清浄機は、回転される容器としての遠心ドラム1内に入れられる被処理油を、油とその他の物質としてのスラッジや少量の水等に分離する。遠心ドラム1の底1−1aには、内外に導通する開口1−1bが開けられていて、遠心ドラム1の内部には、一端側2−1が開口1−1bに導通し他端側2−2a、2−2bが遠心ドラム1の下部において開口1−1bの位置よりも遠心ドラム1の中心1aから離れた位置に導通する通油部材としてのTピース2が設けられている。Tピース2の他端側2−2a、2−2bは、図2にも示すように、使用時に形成される油の内側境界線Lよりも中心1a側に位置することが望ましい。
【0008】
油清浄機は、一般的構成として、ケーシング3、据付け面100から防振ゴム101を介してケーシング3を支持する据付け台4、ケーシング3上に着脱可能に取り付けられたカバー5、これにネジ込みにより固定された給油内管6、これに取り付けられ図示しない外部配管と接続される給油管7、遠心ドラム1内に配設され処理された油を送り出す送油ポンプ8、これに結合され同じく図示しない外部配管と接続される送油管9、上方に突出したモータ軸10aを備えたモータ10、その取付フランジ11、ケーシング3と据付け台4との間に介装されたモータ取付板12、これにフランジ11と共にボルト締めされた軸受ハウジング13、モータ軸10aにカップリング14を介して結合された中間軸15、これを回転自在に支持する軸受16、17等を備えている。
【0009】
遠心ドラム1は、内筒1−3が入れられた下部ドラム1−1及びこれに分解可能に結合された上部ドラム1−2とで形成されている。上下ドラムの境界部分には、給油内管6に軸受18を介して回転自在に取り付けられ通油孔19aが開けられたディスク19が配設されている。ディスク19の先端部分には、上部ドラム1−2の下カバー1−2aが接触し、上下ドラム内の油の導通を遮断している。上部ドラム1−2の上カバー1−2bは適当な位置まで突出していて、送油ポンプ8の上部を覆っている。上カバーを超えて飛散したオーバーフロー油は、ケーシング3内に落下し、図示しないドレン穴から外部に導かれる。
【0010】
送油ポンプ8は、遠心ドラム1の回転によって上ドラム1−2内で旋回する油の流れに対向するように、先端の開口したノズル8aを備え、その開口に作用する動圧よって入ってきた油を圧送する形式のポンプである。下部ドラム1−1は、ボルト20によって中間軸15の上端カップリング部15aに取り付けられ、中間軸15の回転によって回転されるようになっている。
【0011】
図2に詳細に示す如く、Tピース2は、その他端側2−1が下部ドラム1−1の開口1−1bにねじ込まれることにより、下部ドラム1−1に取り付けられている。但し、これらの間をボルトやビス止め等によって結合してもよい。下部ドラムの開口1−1bは、本実施例では、遠心ドラム1の中心1a部分に設けられ、中間軸15のカップリング部15a内に穿孔された油路15bを介して、外部であるケーシング3で囲われた部分に導通している。但し、開口1−1bは必ずしも中心位置になくてもよい。又、カップリング部15aの形状等によっては、その中に油路を設けることなく、直接外部に油を排出するようにしてもよい。
【0012】
以上のような油清浄機は、次のように使用される。
油を清浄するときには、給油管7から給油内管6を経由して下部ドラム1−1内に被処理油を落下させて供給しつつ、モータ10を駆動し、モータ軸10a、カップリング14、中間軸15を介して遠心ドラム1を回転させる。これにより、スラッジS、被処理油中に水分があるときには水W及び油Oが、それぞれの比重差、量及びディスク19の通油穴19aの位置によって、図において二点鎖線で示す境界線で区分されたように、分離堆積される。油Oは、その中からスラッジ及び水分を分離されつつ下方から上方に移動し、清浄油O´となって通油穴19aから上ドラム1−2内に入る。清浄油O´は、送油ポンプ8により、送油管9を経由して送り出される。
【0013】
このように遠心ドラム1が回転している時には、給油内管6から落下した油がTピース2の他端側2−2a、2−2bに達しても、これらが遠心ドラム1の中心1aの位置にある開口1−1bよりも中心1aから離れた位置になっているため、遠心力の作用によって油がTピースの内部に入り込むことはない。
【0014】
燃料油等で固形化しない軟スラッジや水分を多く含む油を処理するときには、スラッジを排出する時期に至っていなくても、適当な間隔でモータ10を停止し、遠心ドラム1の回転を停止させる。これにより、下部ドラム1−1の周囲に分離固形化されたスラッジ以外の油や水分等は、下部ドラム1−1内に落下し、Tピース2の他端側2−2a、2−2bから開口1−1b及び油路15bを経由して、ケーシング3内に落下し、図示しないドレン抜きから排出、回収される。その結果、モータを発停させる以外に何ら操作をすることなく、清浄油への軟スラッジや水の混入が防止される。
【0015】
例えば500〜600時間毎にスラッジを排出するときには、上記と同様にモータ10を停止させて遠心ドラム1の回転を停止させる。これにより、上記の如く残油や水分等は自動的に排出、回収される。そして、上ドラム1−2を分解し、スラッジを掻き出す。このときには、残油等を汲み出す必要がないので、スラッジ排出作業が容易になり、省力化が図られる。
【0016】
なお以上では、通油部材が図2に示すようなTピースである場合について説明したが、例えば、下向きに開口したTピース、L字状の曲がり管、放射状の案内羽根が設けられた二重円盤状部材、この円盤部分が傘状になった部材等、種々の形状のものを用いることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、開口と通油部材とによって、容器の回転停止時に、容器内の残油を容器外に自動的に排出することができる。即ち、開口が容器の底部においてその内外に導通していると共に、通油部材の一端側が開口に導通し他端側が容器の下部に導通しているので、容器の回転停止時には、容器内に残留した油は、容器の下部から通油部材及び開口を経由して、重力によって自動的に容器外に排出される。一方、通油部材の他端側は、開口の位置よりも容器の中心から離れた位置に導通しているので、容器の回転時には、容器内に供給された被処理油が容器の下部まで落下し、通油部材の他端側に到達しても、通油部材内では開口側から他端側に遠心力が作用するので、油が通油部材の中に入り込むことはない。
【0018】
以上のようにして、容器の回転時には自動的に漏油が防止され、容器の回転を停止すれば自動的に残油が排出される。従って、容器の回転を停止してスラッジを排出するときには、残油を汲み出すという面倒な作業が全く不要になり、省力化が図られる。又、被処理油がC重油であっても、油の供給及び容器の回転を停止すれば残油が直ちに自動的に排出されるので、容器内で温度低下して固形化することがない。そして、残油が排出されることにより、モータの始動時の過負荷も防止される。
【0019】
更に、半固形状の軟スラッジや水の含有量の多い油を処理する場合等には、スラッジ排出のタイミングになっていない時でも、適当な間隔で容器の回転を停止させるだけで、これらを自動的に排出できる。従って、極めて簡単な操作により、運転中に軟スラッジや水が清浄油側に混入して排出される不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠心分離式油清浄機の構造例を示す断面図である。
【図2】上記の一部分を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 遠心ドラム(容器)
1a 遠心ドラムの中心(容器の中心)
1−1b 開口
2 Tピース(通油部材)
2−1 一端側
2−2a 他端側
2−2b 他端側

Claims (1)

  1. 回転される容器内に入れられる被処理油を油とその他の物質とに分離する遠心分離式油清浄機において、
    前記容器の底の中心部分に設けられ該容器の内と外とに導通する開口と、一端側と他端側とが内部で導通し前記一端側が前記開口の前記内の方に導通し前記他端側が前記容器の下部において前記開口の位置よりも前記容器の中心から離れた位置に導通し前記容器が回転されると回転されて前記内部で前記開口側から前記他端側に遠心力が作用するように形成された通油部材と、を有することを特徴とする遠心分離式油清浄機。
JP27973695A 1995-10-02 1995-10-02 遠心分離式油清浄機 Expired - Lifetime JP3649789B2 (ja)

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