JP3646358B2 - 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐加水分解性、圧縮永久歪み特性及び異形押出し成形性に優れた塩化ビニル系重合体(以下PVCと言う)、ポリウレタン(以下PUと言う)、可塑剤、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムからなるPVC−PU樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平4−220416号公報では、塩化ビニル樹脂100重量部に対し可塑剤を5〜100重量部加えドライアップさせて得る塩ビ系樹脂組成物、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物を剪断力下、加熱溶融混合してなるゲル化溶融性及び表面平滑性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法で得られるPVC−PU樹脂組成物は押出し成形時に金属粘着を起こすため異形押出し成形性に劣るものであった。
【0004】
そこで、本発明は、この従来のPVC−PU樹脂組成物における欠点を解決したPVC−PU樹脂組成物、即ち金属に粘着せず異形押出し成形性に優れ、その上に耐加水分解性にも優れるPVC、PU、可塑剤、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムからなるPVC−PU樹脂組成物の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述のような現状に鑑み、PVC−PU樹脂組成物に高級脂肪酸マグネシウム及び炭化水素系滑剤を配合することにより耐加水分解性を損なうことなく金属粘着を防止し、その結果、良好な耐加水分解性、圧縮永久歪み特性及び異形押出し成形性を有するPVC−PU樹脂組成物が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は、PVC、ポリマーポリオールとイソシアネート基3個以上有する化合物とを反応することにより生成した網目構造を有したPU、可塑剤、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムからなるPVC−PU樹脂組成物を要旨とするものである。
【0007】
以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0008】
本発明で用いるPVCとは、塩化ビニル含有重合体で、例えば塩化ビニル単独重合体、塩素化塩化ビニル重合体、塩化ビニル単量体とこれと共重合し得る単量体の1種以上とのランダム共重合,グラフト共重合,ブロック共重合して得られる塩化ビニル共重合体であり、さらにこれら重合体の2種以上の混合物を挙げることができる。
【0009】
塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体としては、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体であればいかなるものも使用することができ、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン−1、ブタジエン、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、シアン化ビニリデン、メチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類、酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類、メトキシスチレン等のアリールエーテル類、ジメチルマレイン酸等のジアルキルマレイン酸類、フマル酸ジメチルエステル等のフマル酸エステル類、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルシラン類、アクリル酸ブチルエステル等のアクリル酸アルキルエステル類、メタクリル酸メチルエステル等のメタクリル酸アルキルエステル類等を挙げることができる。
【0010】
PVCの重合度は特に制限は無くいかなるものも使用できるが、成形加工性に優れる点から1200以上4000以下のものが好適に使用される。
【0011】
また、後述の本発明のPVC−PU樹脂組成物の製造に際し、ポリマーポリオール及び可塑剤をPVCに含浸させる場合、PVCはポリマーポリオール及び可塑剤の吸収性に優れることから懸濁重合法により得られたものであることが好ましい。
【0012】
さらに、PVCとしてエチレン−塩化ビニル共重合体を用いると柔軟性に優れたPVC−PU樹脂組成物が得られるのでこれを用いることが好ましい。
【0013】
本発明で用いるPUとは、ポリマーポリオールとイソシアネート基3個以上有する化合物とを反応することにより生成した網目構造を有したPUである。
【0014】
ポリマーポリオールとは、水酸基2個以上を有するものであり、例えばポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール、ビニル系ポリオール、ジエン系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーン系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオールまたはこれらの共重合体等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用される。
【0015】
ポリマーポリオールの分子量は特に制限はなくいかなるものも使用できるが、ポリマーポリオールの取り扱い易さ、低硬度で良好な圧縮永久歪を発現する点から数平均分子量が500以上8000以下であることが好ましい。
【0016】
ポリエステル系ポリオールは、例えばジカルボン酸と短鎖ポリオールを縮合重合することによって得られる。このときジカルボン酸成分としてはコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸、フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用される。一方短鎖ポリオール成分としては、脂肪族,脂環式,芳香族,置換脂肪族若しくは複素環式のジヒドロキシ化合物、トリヒドロキシ化合物又はテトラヒドロキシ化合物等で、例えば1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ブテンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレンジオール、ジヒドロキシエチルテトラハイドロフタレート、トリメチロールプロパン、グリセリン、2−メチルプロパン−1,2,3−トリオール、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用される。
【0017】
ポリエステル系ポリオールを得る別の方法として、β−プロピオラクトン、ビバロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、メチル−ε−カプロラクトン、ジメチル−ε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラクトン等のラクトン化合物の1種または2種以上を、前記の短鎖ポリオール成分から選ばれる1種または2種以上のヒドロキシ化合物と共に反応せしめる方法によることも可能である。
【0018】
ポリエーテル系ポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等が挙げられこれらの1種または2種以上が使用される。
【0019】
ポリカーボネート系ポリオールとしては、前記の短鎖ポリオールから選ばれるヒドロキシ化合物の1種または2種以上と、ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネートまたはエチレンカーボネートからエステル交換法によって得られたものが使用される。例えば、ポリ(1,6−ヘキサメチレンカーボネート)、ポリ(2,2’−ビス(4−ヒドロキシヘキシル)プロパンカーボネート)等が工業的に生産されている。ポリカーボネートポリオールを得る別の方法としては、いわゆるホスゲン法によることもできる。
【0020】
その他、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタアクリレート等のヒドロキシ基を持つアクリル単量体とアクリル酸エステルとの共重合によって得られるアクリル系ポリオール等のビニル系ポリオール、ポリ(1,4−ブタジエン),ポリ(1,2−ブタジエン)等のポリブタジエンポリオール、ポリプロピレングリコールリシノレート等のひまし油系ポリオール、シリコーン系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール等も使用することができる。
【0021】
イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物とは、例えばジイソシアネートのイソシアヌレート変性体、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート若しくは4−イソシアネートメチル−1,8−オクタメチルジイソシアネート等のトリイソシアネート類またはジイソシアネートのビュレット変性体、アロファネート変性体、アダクト体若しくはポリフェニルメタンポリイソシアネート等の多官能イソシアネート類が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用される。
【0022】
ジイソシアネートとしては、2,4−若しくは2,6−トリレンジイソシアネート、m−若しくはp−フェニレンジイソシアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、メチレンビスフェニレン−4,4’−ジイソシアネート、m−若しくはp−キシレンジイソアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート又はトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。
【0023】
また、上記のジイソシアネート類を併用することも可能である。ただし、この場合全イソシアネート化合物のイソシアネート基モル数に対するイソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物のイソシアネート基モル数は0.25以上とすることが、本発明のPVC−PU樹脂組成物に良好な圧縮永久歪特性を発現させる上で好ましい。
【0024】
また、イソシアネート化合物におけるイソシアネート基と上記ポリマーポリオールの水酸基のモル比(NCO/OHモル比)は、良好な成形加工性、圧縮永久歪特性を発現させる点から、0.3以上1.3以下であり、好ましくは0.4以上0.8以下である。
【0025】
上記のPUの生成反応は、ウレタン化反応触媒の存在下で行わせることが好ましい。ウレタン化反応触媒は特に制限はなく公知のものを用いることができる。例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン若しくはN−メチルモルホリン等のアミン系触媒又はテトラメチル錫、テトラオクチル錫、ジメチルジオクチル錫、トリエチル錫塩化物、ジブチル錫ジアセテート若しくはジブチル錫ジラウレート等の錫系触媒等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用でき、ジブチル錫ジラウレートが好適に使用される。使用する触媒量は使用する触媒の活性により異なるが、ウレタン反応を完結させるのに必要な量が良い。ジブチル錫ジラウレートを例にすると生産性、加工性の点からPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート化合物及び可塑剤の合計量に対して1ppm以上10000ppm以下の量が望ましい。
【0026】
本発明におけるPU量、即ちポリマーポリオールとイソシアネート化合物の合計配合量は良好な成形加工性、圧縮永久歪を発現させる点からPVC100重量部に対して30重量部以上600重量部以下が好ましい。
【0027】
また、本発明において用いる可塑剤としては、例えばフタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(以下DOPと言う)、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ブチルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤;アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪族エステル系可塑剤;トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリデシル等のトリメリット酸系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル系可塑剤;エポキシ系大豆油などのエポキシ系可塑剤;ポリエステル系高分子可塑剤等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
【0028】
また可塑剤の配合量は柔軟性付与、ブリードアウト防止の点からPVC100重量部に対して10重量部以上300重量部以下が好適に使用される。
【0029】
本発明においては、高級脂肪酸マグネシウムを用いることにより得られるPVC−PU樹脂組成物が耐加水分解性に優れる。そして、用いられる高級脂肪酸マグネシウムとしては、高級脂肪酸マグネシウムの概念に該当するものであればいかなるものも使用することができ、炭素数7以上30以下の脂肪酸マグネシウムを挙げることができる。さらに、金属とのより優れた離型性を付与でき、入手が容易であることからることから炭素数7以上20以下の脂肪酸のマグネシウムが特に好ましく、このような高級脂肪酸マグネシウムとしては、例えばステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム等が挙げられ、これらの1種以上を用いることが好ましい。
【0030】
高級脂肪酸マグネシウムの配合量としては、良好な圧縮永久歪み特性を発現させ、かつ良好な異形押出し成形性を付与できる点からPVC100重量部に対して0.1〜10.0重量部が好ましく使用される。
【0031】
また、後述のようにPUをPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤、ウレタン化反応触媒、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムを剪断力下、加熱溶融混合することにより生成させる場合には、高級脂肪酸マグネシウムの脂肪鎖はウレタン化反応に影響を与えない飽和炭化水素であることが好ましい。
【0032】
本発明で用いる炭化水素系滑剤とは、特に制限はなく公知のものを用いることができる。分子構造は特に制限はなく直鎖状、分岐状またはこれらの混合物を用いることができる。そして、炭化水素系滑剤は、異形押出し成形性に特に優れるPVC−PU樹脂組成物が得られることから重量平均分子量(0.04重量%トリクロロベンゼン溶液、140℃の条件下のゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下GPCと言う)による直鎖状ポリエチレン換算値、以下同じ)が100〜3000が好ましく、さらにPVC−PU樹脂組成物の製造のし易さから500〜900であることが好ましい。
【0033】
このような炭化水素系滑剤としては、例えば流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、サゾールワックス(サゾール公社製)、合成パラフィン、ポリエチレンワックス等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
【0034】
そして、炭化水素系滑剤の使用量は本発明の目的を逸脱しない限りにおいては特に制限されるものでない。そして、特に良好な異形押出し成形性を有するPVC−PU樹脂組成物が安定して製造できる点から、その配合量はPVC100重量部に対して0.1〜10.0重量部であることが特に好まい。
【0035】
本発明のPVC−PU樹脂組成物には、その性能を極端に低下させない程度にPVCに通常添加される安定剤(例えば、ステアリン酸バリウム等の金属石鹸、ラウリン酸錫等の有機錫系安定剤、テトラフェニルポリプロピレングリコールジフォスファイト等のフォスファイト系安定剤、過塩素酸処理ハイドロタルサイト等のハイドロタルサイト系安定剤が挙げられる),着色剤,炭酸カルシウム,タルク,滑剤(例えば、n−ブチルステアレート等の脂肪酸エステル系ワックス等が挙げられる),アクリル系加工助剤(例えば、メチルメタクリレート−ブチルアクリレート共重合体等のメチルメタクリレート−アルキルアクリレート共重合体)等に代表される充填剤、三酸化アンチモン,ホウ酸亜鉛等に代表される難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
【0036】
本発明におけるPUが、PVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤、ウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合することにより生成したものである場合、得られるPVC−PU樹脂組成物は、引張強度に優れ好ましい。
【0037】
PUをPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤、ウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合することにより生成させるには、例えばバンバリーミキサー(ファレル社製)、加圧ニーダー((株)森山製作所製)、インターナルミキサー(栗本鉄工所製)、インテンシブミキサー(日本ロール製造(株)製)等の機械加圧式混練機、ロール成形機、押出し成形機等プラスチックまたはゴムの加工に使用される混練成形機が使用できる。加熱溶融混合する温度はPVCの溶融が容易であり、PVCが熱分解を起こす可能性が低いことから90〜220℃であり、好ましくは100〜150℃である。
【0038】
この際、予め可塑剤をPVCに含浸せしめた粉体状混合物を用いて剪断力下、加熱溶融混合を行うと押出し成形時の表面平滑性が良く好ましい。
【0039】
ウレタン化反応触媒は、予め可塑剤と一緒にPVCに含浸せしめておいてもそうでなくてもよいが、取り扱い上含浸せしめておくことが好ましい。
【0040】
さらに、液体成分が多い場合には予めポリマーポリオール及び可塑剤、または、予めポリマーポリオール、可塑剤及びウレタン化反応触媒をPVCに含浸せしめた粉体状混合物を用いて剪断力下、加熱溶融混合を行うと押出し成形時の表面平滑性が良くなるとともに生産性が向上し、好ましい。ここで、含侵されるポリマーポリオール等はその使用するものの一部又は全部のどちらでも良い。
【0041】
PVCに予め可塑剤、ポリマーポリオール、ウレタン化反応触媒等を含浸させるには、例えばジャケット付きリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー(三井三池製作所製)またはスーパーミキサー(川田製作所製)等の混合機を用いればよい。このような混合機を用いる場合PVCを混合機に投入した後、撹拌下これに所定量の可塑剤、ポリマーポリオール、ウレタン化反応触媒等を添加し、樹脂温度が90〜150℃になるまで混合を続けることにより、PVC粉体に可塑剤、ポリマーポリオール、ウレタン化反応触媒等が含浸されて流動性のある粉体状混合物が得られる。樹脂温度が90℃未満では粉体流動性が悪く、150℃を超えるとフィッシュアイが生成するおそれがある。
【0042】
可塑剤、ポリマーポリオール、ウレタン化反応触媒のうち2種以上を含浸させる場合、予め混合した後に上記のヘンシェルミキサー等の混合機に投入しても良いし、別々に投入しても良い。
【0043】
またPVC用安定剤は予め混合機を用いてPVCに混合しておくことが好ましい。液状安定剤は予め可塑剤中に添加しておいても良い。
【0044】
PUをPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤及びウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合することにより生成させる一例としては、このようにして予めポリマーポリオール、可塑剤並びにウレタン化反応触媒を含浸させたPVC及びイソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物と場合によってはPVCに含浸させなかった残りの一部のポリマーポリオールを均一混合した液体を上記混練成形機に導入した後、剪断力下、加熱溶融混合する方法を挙げることができる。
【0045】
本発明におけるPVC−PU樹脂組成物を製造するには、PUがPVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤、ウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合することにより生成した後、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムと溶融混合しても良いし、PVC、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤、ウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合する際に、予め炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムをPVCと混合しておいても良いが、製造上後者の方が簡便で好ましい。
【0046】
溶融混合には押出し機、ロール混練機等のプラスチックまたはゴムの加工に使用される混練機及び/または造粒機が使用できる。
【0047】
また、本発明のPVC−PU樹脂組成物は従来より公知の方法によりロール、ホース、チューブ、ベルト、パッキン、シーラント、シート、タイヤ、振動吸収材、スポーツ用品、日用雑貨等の形状の成形品に成形することができ、射出成形、押出し成形、発泡成形、ブロー成形等の加工方法が可能である。
【0048】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0049】
実施例1
内容積20リットルのヘンシェルミキサーに、懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名リューロンE−2800)100重量部、ステアリン酸マグネシウム(以下、ステアリン酸Mgという)1重量部、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、商品名LUVAX2191、重量平均分子量620)5重量部、安定剤としてステアリン酸バリウム2重量部、過塩素酸処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学(株)製、商品名BP−331)1.5重量部を仕込み950rpmの回転速度で1分間撹拌した。また、これとは別にポリマーポリオール(日本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4067、数平均分子量2000)50重量部、DOP100重量部、ジブチル錫ジラウレート(ウレタン化反応触媒)0.15重量部を1分間混合したものを準備した。これを上記ヘンシェルミキサーに加え混合物の温度が110℃をになるまで撹拌混合を行った。内容物は全量で4000gであった。混合物は容易に流動し得る粉体状混合物となった。
【0050】
得られた粉体257.65重量部を容積1700cc、設定温度110℃のバンバリー型ミキサーに仕込み一定回転速度で撹拌した。また、これとは別に、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(日本ポリウレタン (株)製、商品名コロネートHX)34重量部、80℃に加熱したポリマーポリオール(日本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4067、数平均分子量2000)216重量部(NCO/OHモル比=0.65)を入れ1分間混合したものを準備し、バンバリー型ミキサー投入口より流し入れた。内容物は全量で1540gであった。剪断力下、加熱溶融混合を行い、溶融混合物の温度が175℃に到達したところで排出した。組成を表1に示す。
【0051】
得られたPVC−PU樹脂組成物を130℃のロール混練機でシート状にし、圧縮永久歪(JISK6301)試験用に、試験片をプレス成形し、圧縮永久歪を測定した。結果を表2に示す。
【0052】
また、耐加水分解試験用に得られたPVC−PU樹脂組成物を130℃のロール混練機でシート状にし、試験片をプレス成形(厚さ1mm)した。耐加水分解試験は恒温恒湿器(いすゞ製作所製、形式MFP−734)を用いて以下に示す装置条件に暴露促進試験することにより外観劣化を評価判定した。
【0053】
・温度 :70℃
・湿度 :95%
・試験時間 :6週間
この試験によって得られたものの外観劣化の評価判定を次に示す基準にもとずいて行った。
【0054】
○ :変化無し
× :変色、べた付き共にあり
結果を表2に示す。
【0055】
また、押出し成形に用いるためシートの一部をシートペレタイザーにかけ造粒した。
【0056】
得られたペレットを20mm単軸押出し機((株)東洋精機製作所製、商品名ラボプラストミル)を用いて押出し成形を行った。
【0057】
ダイスはASTMD2230−90に記載されているガーベダイを用い、押出し条件はシリンダー温度170℃、ダイス温度180℃、スクリュー回転数100rpmであった。押出し外観の評価はSystemB(エッジ)で行った。結果を表2に示す。
【0058】
評価は1が最も悪く、10が最も良い。
【0059】
炭化水素系滑剤の測定は、GPC装置(Waters社製、商品名150C)を用い、カラム(東ソー(株)製、商品名TSK−GEL GMHHR−H(S)、内径7.8mm、長さ300mm、)を直列に3本接続し、カラム温度140℃、流量1.0ml/分、0.04重量%トリクロロベンゼン溶液の条件で行い、直鎖状ポリエチレン換算値として重量平均分子量を求めた。
【0060】
実施例2
ステアリン酸Mg1重量部を5重量部とし、粉体259.65重量部の代わりに粉体263.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造し、評価を行った。
【0061】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0062】
実施例3
ステアリン酸Mg1重量部の代わりに2重量部を用いたこと、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、商品名LUVAX2191)5重量部の代わりに2重量部を用いたこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体257.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0063】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0064】
実施例4
ステアリン酸Mg1重量部の代わりに5重量部を用いたこと、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、LUVAX2191)5重量部の代わりに2重量部を用いたこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体260.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0065】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0066】
比較例1
ステアリン酸Mg1重量部及びマイクロワックス(日本精蝋(株)製、LUVAX2191)5重量部を用いず、粉体259.65重量部の代わりに粉体253.65重量部としてバンバリー型ミキサーに投入し、実施例1と同様の方法によりに製造、評価を行った。
【0067】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0068】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、押出し成形性に劣るものであった。
【0069】
比較例2
ステアリン酸Mg1重量部の代わりにステアリン酸カルシウム(以下、ステアリン酸Caと言う))3重量部を用いたこと、及び、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、商品名LUVAX2191)5重量部の代わりに3重量部を用いたこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0070】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0071】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、押出し成形性に劣るものであった。
【0072】
比較例3
ステアリン酸Mg1重量部の代わりにステアリン酸バリウム(以下、ステアリン酸Baと言う))3重量部を用いたこと、及び、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、商品名LUVAX2191)5重量部の代わりに3重量部を用いたこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0073】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0074】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、押出し成形性に劣るものであった。
【0075】
比較例4
ステアリン酸Mg1重量部の代わりにステアリン酸亜鉛5重量部を用いたこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体263.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0076】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0077】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、耐加水分解性に劣るものであった。
【0078】
比較例5
ステアリン酸Mg1重量部の代わりにステアリン酸亜鉛2重量部を用いたこと、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、商品名LUVAX2191)5重量部の代わりに2重量部を用いたこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体257.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0079】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0080】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、耐加水分解性に劣るものであった。
【0081】
比較例6
ステアリン酸Mg1重量部の代わりに5重量部を用いたこと、マイクロワックス(日本精蝋(株)製、LUVAX2191)5重量部を用いないこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体258.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0082】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0083】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、押出し成形性に劣るものであった。
【0084】
比較例7
ステアリン酸Mg1重量部を用いないこと、及び、粉体259.65重量部の代わりに粉体258.65重量部をバンバリー型ミキサーに投入したこと以外は実施例1と同様に製造、評価を行った。
【0085】
組成を表1、評価結果を表2に示す。
【0086】
得られたPVC−PU樹脂組成物は、押出し成形性に劣るものであった。
【0087】
【表1】
Figure 0003646358
【0088】
【表2】
Figure 0003646358
【0089】
【発明の効果】
本発明のPVC−PU樹脂組成物は、耐加水分解性、圧縮永久歪み特性及び異形押出し成形性に優れている。

Claims (7)

  1. 塩化ビニル系重合体、ポリマーポリオールとイソシアネート基3個以上有する化合物とを反応することにより生成した網目構造を有したポリウレタン、可塑剤、炭化水素系滑剤及び高級脂肪酸マグネシウムからなることを特徴とする塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 高級脂肪酸マグネシウムの脂肪酸の炭素数が7以上20以下である請求項1に記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 高級脂肪酸マグネシウムが塩化ビニル系重合体100重量部に対して0.1〜10.0重量部である請求項1又は請求項2に記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  4. 高級脂肪酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム及び/またはラウリン酸マグネシウムである請求項1〜3のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 炭化水素系滑剤の重量平均分子量が100〜3000(0.04重量%トリクロロベンゼン溶液、140℃の条件下のゲルパーミエイションクロマトグラフィーによる直鎖状ポリエチレン換算値、以下同じ)である請求項1〜4のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 炭化水素系滑剤が塩化ビニル系重合体100重量部に対して0.1〜10.0重量部である請求項1〜5のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
  7. ポリウレタンが塩化ビニル系重合体、ポリマーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイソシアネート化合物、可塑剤及びウレタン化反応触媒を剪断力下、加熱溶融混合することにより生成されたものである請求項1〜6のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体−ポリウレタン樹脂組成物。
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