JP3646186B2 - 車両用バッテリー収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、電動モーターにより補助駆動力が提供されるハイブリッド動力自転車のような、推進駆動電源としてバッテリーの搭載を必要とする車両に対して設置されるバッテリーの収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境の悪化に関連して省エネルギーや大気汚染防止の観点から自転車が注目されている状況の中で、自転車の利点をそのままに、自転車の弱点を効果的に補うものとして、人力でペダルを踏んだときの力を検知し、その検知結果に応じて電動モーターによる補助動力を人力にプラスして推進駆動力として提供する、パワーアシストシステムのハイブリッド動力自転車が、本出願人により世界で始めて開発され、既に一般的に販売されている。
【0003】
このようなハイブリッド動力自転車では、車両を推進駆動するための電動モーターの電源として車両にバッテリーが搭載されているが、このバッテリーは一般の自動車に搭載されているバッテリーとは異なって車両の運転中に充電することができないため、駐車中に一般家庭の電源に接続した充電器を介して充電可能なものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のハイブリッド動力自転車では、バッテリーの収納部が車両に固定されていて、充電の際には車両全体を駐車場から一般家庭の電源に接続した充電器の近くに移動させなければならない不便があったことから、この不便を解消するために、バッテリーの収納ボックスを、車両に固定されるアウターボックスと、バッテリーを内蔵してアウターボックスから取り外しできるインナーボックスとによって構成し、バッテリーを内蔵したインナーボックスのみを車両から取り外して持ち運び、車両から離れた位置にある充電器に接続させるということが本出願人により検討されている。
【0005】
ところが、バッテリー収納ボックスをアウターボックスとインナーボックスにより構成した場合、充電後に正しい装着方向でインナーボックスをアウターボックス内に挿入すると、インナーボックスとアウターボックスのそれぞれの底部に設けられている電気的接続部が自動的に位置合わせされて接続されるが、インナーボックスを前後逆方向でアウターボックス内に挿入すると、それぞれの電気的接続部が接続されないばかりか、バッテリーを内蔵したインナーボックスの重みによってアウターボックスあるいはインナーボックスの底部に形成されている電気的接続部の突出部分を損傷してしまうことにもなる。
【0006】
本発明は、上記のような車両用バッテリー収納装置の持つ不都合を解消することを目的とするものであって、より具体的には、バッテリーを内蔵したインナーボックスをアウターボックスから取り出すことにより車両からバッテリー部分を切り離して充電することができると共に、充電後に誤ってインナーボックスが前後逆方向でアウターボックス内に収納されることを防止できる車両用バッテリー収納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記載したように、バッテリーが内蔵されて携帯可能なインナーボックスと、車両側に固定されるアウターボックスとからなり、インナーボックス全体がアウターボックス内にその上方から出入自在に収納され、インナーボックスがアウターボックスに正しい方向で完全に収納された状態でバッテリー側と車両側とが電気的に接続される車両用のバッテリー収納装置において、バッテリーの下方でインナーボックスの底部にバッテリー側の電気的接続部が配置され、アウターボックスの底部に車両側の電気的接続部が配置されているのに対して、アウターボックスの底部上面に凸部あるいは凹部が、また、インナーボックスの底部下面に凹部あるいは凸部が、それぞれの側の電気的接続部から横方向にずれた位置に形成されていて、インナーボックスをアウターボックスに対して正しい方向で完全に収納したときにのみ、それぞれの側の凸部と凹部が重なって、それぞれの側の電気的接続部同士が接続されると共に、インナーボックスをアウターボックスに対して誤った方向で挿入したときには、それぞれの側の電気的接続部が相手側のインナーボックスあるいはアウターボックスの底部とは当接しないように形成されていると共に、インナーボックスの外周面に、アウターボックスへの出し入れ方向となる縦方向のリブが間隔をおいて複数形成され、このリブが、インナーボックスの出し入れ時にアウターボックスの内面と摺接するように形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、上記の請求項1に記載された車両用のバッテリー収納装置において、上記の請求項2に記載したように、インナーボックスの上面に把持部が設けられていると共に、該把持部の長手方向で一方に偏った部分に、該把持部を握ったときの感触が他方の部分とは異なるように、該把持部の表面に凹凸を設けた表面構造の異なる領域が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
さらに、上記の請求項1又は2に記載された車両用のバッテリー収納装置において、上記の請求項3に記載したように、内蔵されるバッテリーの上面に対応するインナーボックスの外面が、該外面を底にしてインナーボックスを定置しておくことができない不安定面に形成されていることを特徴とするものであ
【0010】
【作 用】
上記の請求項1に記載したような構成により、インナーボックスを正しい方向でアウターボックス内に挿入したときには、アウターボックス底部の凸部あるいは凹部上にインナーボックスの凹部あるいは凸部が重なって、インナーボックスはアウターボックス内に完全に収納され、インナーボックスとアウターボックスのそれぞれの底部に設けられている電気的接続部同士は自動的に接続される。
【0011】
そして、インナーボックスを誤って前後逆方向でアウターボックス内に挿入したときには、アウターボックス底部上面の凸部がインナーボックスの底部平坦面に、あるいはインナーボックス底部下面の凸部がアウターボックスの底部平坦面に当接して、それ以上インナーボックスをアウターボックス内に入れることはできないため、インナーボックスの方向を誤って挿入したことが直ちに判ると共に、アウターボックスの底部とインナーボックスの底部の間に凸部の高さだけ隙間が確保されて、アウターボックスあるいはインナーボックスの底部に設けられている電気的接続部の突出部分がアウターボックスあるいはインナーボックスの底部によって損傷されるようなことがない。
【0012】
しかも、インナーボックス全体をアウターボックス内に出し入れする際に、インナーボックスの外周面のリブがアウターボックスの内面と摺接することで、インナーボックスの外周面に傷が付くことなく、また、アウターボックス内でのインナーボックスの保持力をリブの高さを調整することによって微妙に調整することが可能となる。
【0013】
また、上記の請求項2に記載したような構成により、インナーボックスをアウターボックス内に挿入しようとして把持部を握ったときに、手の感触でインナーボックスの方向性を感じることができ、インナーボックスの挿入方向が誤っているときには、そのことを直ちに感覚的に判断することができて、特に暗がりでの作業に有効なものとなる。
【0014】
さらに、上記の請求項3に記載したような構成により、インナーボックスをアウターボックスから取り出したときに、誤って内蔵されているバッテリーが倒立した状態となる向きでインナーボックスを置いたとしても、インナーボックスの接地面は不安定な面となっていて、その状態でインナーボックスの姿勢を維持することができず直ぐに倒れてしまうため、倒立した状態でバッテリーが保管されることによるバッテリー自体の損傷が未然に防止される。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の車両用バッテリー収納装置の実施例について図面に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明のバッテリー収納装置が設置されているハイブリッド動力自転車全体を示すもので、図1はその外観を示し、図2はメインチューブ付近を覆うカバーを取り除いた状態を示す。
【0017】
ハイブリッド動力自転車1の車体本体については、図2に示すように、車体の前部から斜め下方に延びる1本のメインチューブ2の前部にヘッドチューブ3が固定され、ヘッドチューブ3にはハンドルステム4がヘッドチューブ3の軸線を中心にして回動自在に挿入され、ハンドルステム4の上部には左右に延びるハンドルバー5が固定され、ハンドルステム4の下部には左右一対のフロントフォーク6が固定され、フロントフォーク6には前輪7が回転可能に取り付けられている。
【0018】
メインチューブ2の後端にはセンターラグ8が固定され、センターラグ8には1本のシートチューブ9と1本のリアチューブ10が固定され、シートチューブ9にはシート11を固定したシートポスト12が上下調節自在に支持され、リアチューブ10にはハンガーラグ13を介して一対のチェーンステー14が固定されている。
【0019】
チェーンステー14とシートチューブ9は、左右一対のシートステー15によって連結されており、シートチューブ9とシートステー15とリアチューブ10とチェーンステー14は全体で略三角形をなすように配置されていて、シートステー15とチェーンステー14の連結部には後輪16が回転可能に取り付けられている。
【0020】
上記のような構造の車体本体に対して、センターラグ8の下方には、人力による駆動系,電動モーターによる駆動系,および両者の合力機構をユニットとしたパワーユニット17が配置されており、パワーユニット17のケースにはクランク軸18が取り付けられ、クランク軸18の両端にはクランク19が固定され、クランク19にはそれぞれペダル20が取り付けられている。
【0021】
なお、パワーユニット17のケース内には、図示していないが、人力によりペダル20を漕ぐときの踏力を検出するトルクセンサーと、クランク軸18の回転速度を検出する車速センサーが設置されている。
【0022】
さらに、メインチューブ2の前部下方にはコントローラー21が配置され、コントローラー21とパワーユニット17の間には電動モーター22が配置されていると共に、シートチューブ9と後輪16との間には、バッテリー23を上下2段に内蔵したインナーボックス24が収納されたアウターボックス25が配置されていて、アウターボックス25は、シートチューブ9,シートステー15,リアチューブ10,後輪16に囲まれた状態で車体に固定されている。
【0023】
上記のように車体本体に対して配置された各部品は、図1に示すように、メインチューブ2に沿うように車体に装着される上方カバー26と下方カバー27からなるカバー部材によって覆われていて、上方カバー26によって、メインチューブ2,シートチューブ9,リアチューブ10,アウターボックス25の下部などが覆われ、下方カバー27によってコントローラー21,電動モーター22などが覆われている。
【0024】
上記のような構造を有するハイブリッド動力自転車の推進駆動については、搭乗者がペダル20を踏んだときのクランク軸18の回転が、パワーユニット17内の機構を通してチェーン28に伝達され、さらにフリーホイール29を介して後輪16に伝達され、これによって後輪16が回転されると共に、電動モーター22が駆動されると、その回転がパワーユニット17内部の別の機構を介してチェーン28に伝達され、これによっても後輪16が回転される。
【0025】
電動モーター22は、充電可能なバッテリー23が電源となり、バッテリー23から供給された電流が、コントローラー21によって増減されてから、電動モーター22に供給されることによって駆動されるものであって、コントローラー21による電流の増減は、人力によりペダル20を漕ぐときの踏力を検出するトルクセンサーと、クランク軸18の回転速度を検出する車速センサーからの検出信号に基づいて制御される。
【0026】
すなわち、人力によりペダル20,クランク19,クランク軸18を通して与えられる力が大きいときには、各センサーからの検出信号によりコントローラー21が電動モーター22に流れる電流を大きくし、人力による力が小さいときには、コントローラー21が電動モーター22に流れる電流を小さくするため、推進駆動のための人力の負担が大きいときには、電動モーター22による補助駆動力が大きくなって、人力の負担が低減されることとなる。
【0027】
ところで、上記のようなハイブリッド動力自転車において電動モーター22に電力を供給するためのバッテリー23については、先にも述べたように、シートチューブ9と後輪16との間に配置されて車体に対して固定されているアウターボックス25と、アウターボックス25内に出入自在に収納されるインナーボックス24によって構成されるバッテリー収納装置を介して、車両に搭載されているものである。
【0028】
図3は、バッテリー収納装置のアウターボックス25を車体から取り外した状態を示すもので、アウターボックス25は、枢着部31を中心として回動する蓋32によってその上面が開閉可能な箱体であって、蓋32は、閉蓋した状態でキー差し込み口33にキーを差し込んで施錠することにより開蓋不能にロックできるものとなっている。
【0029】
アウターボックス25には、車体への固定部として、前方側面に上下方向に延びる一対の挟持部34が形成されていると共に、底部と後方側面にボルトの貫通孔が開口された固着部35,36,37が形成されていて、一対の挟持部34の間にシートチューブ9を嵌合させてから、固着部35をセンターラグ8に、固着部36をハンガーラグ13に、固着部37をシートステー15に、それぞれブラケットを介して固着することにより、アウターボックス25は車体に対して確実に固定される。
【0030】
アウターボックス25の底部には、電動モーター22からコントローラー21を介して延ばされた電導線38が接続されるプラグ端子部品39が、その端子プラグ41がアウターボックス25内に突出するように設置されている。
【0031】
プラグ端子部品39は、図7に示すように、アウターボックス25の底部に固定される基板40を貫通して2本の端子プラグ41が設けられているもので、各端子プラグ41にはその一端にネジ部41aが形成されていて、ネジ部41aにナット42aが螺合されることにより端子プラグ41が基板40に対して固定されると共に、ナット42bによって端子プラグ41にそれぞれ電導線38が接続される。
【0032】
さらに、アウターボックス25の上部側面には、充電専用ソケット開口部44が凹設されており、この充電専用ソケット開口部44は、図5に示すように、電導線65からプラグ端子部品39を通して、アウターボックス25内に収納された状態のインナーボックス24に内蔵されているバッテリー23に充電を行うためのものであり、充電用プラグ(図示せず)が挿入されるソケット孔44aがその奥に形成されていて、バッテリー23に充電しない平常時には、充電専用ソケット開口部44を覆うキャップ(図示せず)によってソケット孔44aは覆い隠されている。
【0033】
図4は、バッテリー収納装置のインナーボックス24をその幅方向中央で分割した状態(図中の斜線部分は切断面を示すものではなく、接合面を示すものである。)を示すもので、インナーボックス24は、図9に示すように、互いにほぼ対称な2つの分割ピース24a,24bを合わせて結合することにより略直方体のインナーボックス24として形成され、それぞれの分割ピース24a,24bの内側には、仕切壁46によって上下に2つの収納室が画成されており、この仕切壁46によってバッテリー23,23が上下2段の状態で収納されることとなる。
【0034】
すなわち、一方の分割ピース24aの各収納室に各バッテリー23,23を上面が上方に位置するようにその一側面の側から嵌め込んだ後、分割ピース24a,24bの互いに対応する面を突き合わせながら、他方の分割ピース24bの収納室にバッテリー23,23の他側面の側を嵌め込むことにより、各バッテリー23,23を完全にインナーボックス24によって覆われた状態とし、各分割ピース24a,24bの適所に形成されているボス部47の部分で、合わされた状態の分割ピース24a,24bをボルトとナットにより結合することによって、上下2段にバッテリー23が内蔵されたインナーボックス24が形成される。
【0035】
なお、収納室を形成する仕切壁46と各分割ピース24a,24bの内面の間や上方収納室の底壁46aと下方収納室の上壁46bとの間などには多数のリブ48が形成されており、各収納室とインナーボックス内面の間には空間が設けられていて、この空間によって、自転車が転倒したり、取り出したインナーボックスを落としたときのバッテリーへの衝撃が緩和されると共に、この空間に各バッテリー23,23に接続された電導線(図示せず)が通される。
【0036】
上記のようにして形成されたインナーボックス24の外面には、図8および図9に示すように、その側面部分に、アウターボックス25への挿入方向となる縦方向で、略全長にわたってリブ49が適当数平行に形成されており、各分割ピース24a,24bの接合部分24cも、その外面がリブ49となるように形成されている。
【0037】
インナーボックス24の上面には、その両端下方の枢軸51によりインナーボックス24に対して回動自在に取り付けられる把持部52が設けられていて、この把持部52は、インナーボックス24の携帯時には起立状態とされ、インナーボックス24のアウターボックス25内への収納時には倒伏状態とされる。
【0038】
把持部52は、各分割ピース24a,24bの結合時に、分割された状態で各分割ピース24a,24bの上端に形成されている前後一対の枢軸支持部53の合面に枢軸51が挟み込まれることにより、インナーボックス24の上面に形成される枢軸支持部53に対して、枢軸51の部分で枢支される。
【0039】
把持部52には、図示したように、その長手方向の中央より片側にだけ、表面に凹凸を設けた領域52aが形成されていて、握ったときの感触が把持部52の前部52aと後部52bで異なるような加工が施されている。
【0040】
把持部52の枢軸51を支持するためにインナーボックス上面の前後方向両端付近から上方に突出して形成された枢軸支持部53は、図9に示すように、前後方向から見てその上端縁が緩やかな山形状をなしており、このため、インナーボックス24は、その上面側を底にして定置しておくことができないものとなっている。なお、把持部52は、その倒伏状態において、枢軸支持部53の上端縁よりも下方に位置するものとなっている。
【0041】
さらに、インナーボックス23の底部には、インナーボックス23の内部に入り込んだ状態で、インナーボックス内の各バッテリー23,23から延ばされた電導線が接続されるソケット端子部品55が設置されていて、ソケット端子部品55には、インナーボックス23内で下方に向けて開口された一対のソケット孔57,57が形成されている。
【0042】
ソケット端子部品55のそれぞれのソケット孔57の部分については、何れも、図6に示すように、インナーボックス23に固定されるケース部56から下方に突出してソケット孔57が形成されており、ケース部56にはネジ58によって接続端子59が固定されていて、接続端子59には、その一端にバッテリー23の端子(図示せず)から延ばされた電導線60が接続され、その他端にリベット61により金属製の板バネ62が固定されている。
【0043】
板バネ62の先端には、ソケット孔57の奥に位置する接点63が形成されており、板バネ62の先端とケース部56の内面との間には、板バネ62を下方に押圧するコイルバネ64が配設されていて、このコイルバネ64の弾性によってソケット孔57に侵入してくる端子プラグ41と接点63との接触状態が保たれるように構成されている。
【0044】
上記のプラグ端子部品39とソケット端子部品55とは、インナーボックス24をアウターボックス25に完全に収納した状態で接続されるものであって、インナーボックス24をアウターボックス25に収納すると、ソケット端子部品55のソケット孔57にプラグ端子部品39の端子プラグ41の上端部が侵入し、これが接点63に接触することによって、バッテリー23の端子(図示せず)から電導線60,接続端子59,板バネ62,接点63,端子プラグ41,電導線38を通して車両側に電力が供給されることとなる。
【0045】
インナーボックス24に内蔵されているバッテリー23の充電については、インナーボックス24をアウターボックス25から取り出した状態では、充電器の端子プラグ(図示せず)をソケット端子部品55のソケット孔57に挿入することによりバッテリー23に充電することができると共に、インナーボックス24がアウターボックス25内に収納されている状態では、図5に示すように、アウターボックス25の充電専用ソケット開口部44のソケット孔44aに充電器の端子プラグ(図示せず)を挿入することにより、電導線65からプラグ端子部品39の端子プラグ41を通して充電することができる。
【0046】
上記のようにプラグ端子部品39やソケット端子部品55が設けられているアウターボックス25とインナーボックス24のそれぞれの底部には、アウターボックス25底部の一方の隅部(前側)に、底部の上面から上方に膨出する凸部67が形成されており、インナーボックス24底部の一方の隅部(前側)に、底部下面から上方に陥没する凹部68が形成されている。
【0047】
このアウターボックス25の凸部67とインナーボックス24の凹部68とは、インナーボックス24がアウターボックス25内に完全に収納されてインナーボックス24の底部下面がアウターボックス25の底部上面に載置された状態において、凸部67と凹部68が位置合わせされて、若干の隙間を介して重なるように形成されている。
【0048】
なお、凸部67と凹部68は、本実施例ではアウターボックス25とインナーボックス24のそれぞれの底部の一方の隅部(前側)に形成されているが、このような位置でなくても、アウターボックス25にインナーボックス24が正しい方向で挿入されたときにのみ凸部67と凹部68が位置合わせされるようなものであれば、特にその位置や大きさが限定されるものではない。
【0049】
しかしながら、アウターボックス25に形成される凸部67の高さ位置については、プラグ端子部品39の端子プラグ41の保護という点から、端子プラグ41の上端位置よりも高くしておくことが必要である。
【0050】
上記のような構成を有する本実施例のバッテリー収納装置によれば、充電に使用する充電器の位置が自転車の駐車場所に近い場合には、アウターボックス25の充電専用ソケット開口部44のソケット孔44aに充電器のプラグを差し込むことによって、インナーボックス24をアウターボックス25内に収納したままで充電することができる。
【0051】
また、充電器の位置が自転車の駐車場所と離れている場合には、アウターボックス25の上蓋32を開いてその中からインナーボックス24を取り出し、インナーボックス24のみを充電器の近くに運んでから、インナーボックス24のソケット端子部品55のソケット孔57に充電器の端子プラグを差し込むことによって充電することができる。
【0052】
そして、バッテリー23への充電終了後は、インナーボックス24をアウターボックス25内に再び収納することにより、インナーボックス24のソケット端子部品55のソケット孔57にアウターボックス25のプラグ端子部品39の端子プラグ41が差し込まれ、バッテリー23と車両側との電気的接続が自動的に行われる。
【0053】
その際、インナーボックス24を持ち上げるために把持部52を握ると、把持部52の一方に偏ってその表面に凹凸を設けた部分52aが形成されているため、把持部52を握った感触によってインナーボックス24の方向性が予め確認でき、インナーボックス24をアウターボックス25内に収納するときにその収納方向を間違えることが防止され、特に暗がりでの作業に有効である。
【0054】
また、インナーボックス24をアウターボックス25内にその収納方向を誤って挿入しても、アウターボックス25の底部に形成された凸部67がインナーボックス24の平坦な底面部分に当接して、それ以上インナーボックス24がアウターボックス25内に入っていかないため、誤って挿入したことが直ちに確認できると共に、アウターボックス25の底面から上方に突出したプラグ端子部品39の端子プラグ41の先端が、バッテリー23が内蔵されて重量のあるインナーボックス24の底面に押圧されて損傷するようなことが防止される。
【0055】
さらに、インナーボックス24に内蔵されているバッテリー23は、その保管方向が限定されていて、上下を逆に倒立した状態で保管するとバッテリー23自体が傷むものであるが、インナーボックス24をアウターボックス25からが取り出したときに、誤って内蔵されているバッテリー23が倒立した状態となるようにインナーボックス24を逆さまに置いたとしても、インナーボックス24の上面に形成された枢軸支持部53の上端縁が山形状をなしているために直ぐに倒れてしまい、倒立した状態で保管されることによるバッテリーの損傷が防止される。
【0056】
さらにまた、インナーボックス24の外周面には、アウターボックス25への挿入方向となる縦方向で、略全長にわたってリブ49が適当数平行に形成されているため、アウターボックス25内にインナーボックス24を繰り返し出し入れしても、インナーボックス24の外周面に傷付くことなく、また、アウターボックス25内でのインナーボックス24の保持力をリブ49の高さを調整することによって微妙に調整することが可能となる。
【0057】
以上、本発明の車両用バッテリー収納装置の一実施例について説明したが、本発明は、上記の実施例に示した具体的な構造にのみ限定されるものではなく、例えば、上記の実施例ではアウターボックス25側に凸部67が形成されインナーボックス24側に凹部68が形成されているが、これとは逆にアウターボックス側に凹部を形成しインナーボックス側に凸部を形成してもよくまた、インナーボックスとアウターボックスの電気的接続についてもそのプラグとソケットを逆に配置してもよい等、その具体的な構造について適宜設計変更可能なものであり、さらにその用途についても、ハイブリッド動力自転車以外に、他の電動車両に対しても適用可能なものであることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の車両用バッテリー収納装置によれば、バッテリーを内蔵したインナーボックスをアウターボックスから取り出すことにより車両からバッテリー部分を切り離して充電することができると共に、充電後に再びインナーボックスをアウターボックス内に収納する際に、その収納方向を誤ることなく収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用バッテリー収納装置が使用されているハイブリッド動力自転車の全体を示す側面図。
【図2】図1に示したハイブリッド動力自転車からカバー部材を取り除いた状態を示す側面図。
【図3】本発明の車両用バッテリー収納装置の一実施例を示す側面図。
【図4】図3に示したバッテリー収納装置のインナーボックスを半分に分解した状態をを示す内部側面図。
【図5】図3に示したバッテリー収納装置の内部配線の一部を示す説明図。
【図6】図3に示したバッテリー収納装置のインナーボックス底部に設置されるソケット端子部品を示す横断面図。
【図7】図3に示したバッテリー収納装置のアウターボックス底部に設置されるプラグ端子部品を示す一部断面側面図。
【図8】図3に示したバッテリー収納装置のインナーボックスの外観を示す側面図。
【図9】図8に示したインナーボックスの矢印A方向から見た正面図。
【符号の説明】
23 バッテリー
24 インナーボックス
25 アウターボックス
49 (インナーボックス外周面の)リブ
52 (インナーボックスの)把持部
67 (アウターボックス底部の)凸部
68 (インナーボックス底部の)凹部

Claims (3)

  1. バッテリーが内蔵されて携帯可能なインナーボックスと、車両側に固定されるアウターボックスとからなり、インナーボックス全体がアウターボックス内にその上方から出入自在に収納され、インナーボックスがアウターボックスに正しい方向で完全に収納された状態でバッテリー側と車両側とが電気的に接続される車両用のバッテリー収納装置において、バッテリーの下方でインナーボックスの底部にバッテリー側の電気的接続部が配置され、アウターボックスの底部に車両側の電気的接続部が配置されているのに対して、アウターボックスの底部上面に凸部あるいは凹部が、また、インナーボックスの底部下面に凹部あるいは凸部が、それぞれの側の電気的接続部から横方向にずれた位置に形成されていて、インナーボックスをアウターボックスに対して正しい方向で完全に収納したときにのみ、それぞれの側の凸部と凹部が重なって、それぞれの側の電気的接続部同士が接続されると共に、インナーボックスをアウターボックスに対して誤った方向で挿入したときには、それぞれの側の電気的接続部が相手側のインナーボックスあるいはアウターボックスの底部とは当接しないように形成されていると共に、インナーボックスの外周面に、アウターボックスへの出し入れ方向となる縦方向のリブが間隔をおいて複数形成され、このリブが、インナーボックスの出し入れ時にアウターボックスの内面と摺接するように形成されていることを特徴とする車両用バッテリー収納装置。
  2. インナーボックスの上面に把持部が設けられていると共に、該把持部の長手方向で一方に偏った部分に、該把持部を握ったときの感触が他方の部分とは異なるように、該把持部の表面に凹凸を設けた表面構造の異なる領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリー収納装置。
  3. 内蔵されるバッテリーの上面に対応するインナーボックスの外面が、該外面を底にしてインナーボックスを定置しておくことができない不安定面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用バッテリー収納装置。
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