JP3645605B2 - 電磁制動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、筒形リニアパルスモータ等の直線運動するシャフトの動作を制動するための電磁制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電磁制動装置としては、図8に示すようなものがある。この電磁制動装置21は、直線運動するシャフト14に制動力を付与するものであって、ヨーク23内に励磁コイル24を配設し、ヨーク23の壁面に複数のガイドピン25が圧入されており、ヨーク23を貫通して軸線上に摺動可能にスプリングコレット式のチャック36を配置し、このチャック36の筒部36aに止めねじ26で止めた摺動可能なブレーキハブ27と、該ブレーキハブ27をヨーク23壁面から離反させる方向に付勢する圧縮ばね28とを備えている。
【0003】
チャック36は、筒部36aの一端部に分岐部36bを設け、この分岐部36bの内面にブレーキライニング37が接着されている。ヨーク23の挿通孔23aの内面側には傾斜面38が設けられ、この傾斜面38に当接する斜面39がチャック36の分岐部36bの先端部に設けられている。
【0004】
かかる電磁制動装置21は、励磁コイル24に通電すると、ブレーキハブ27が吸引されて、ガイドピン25に沿って摺動し、ヨーク23側に引き寄せられる。これによって、チャック36は、圧縮ばね28の弾撥力に抗して矢印A方向に摺動し、分岐部36bがヨーク23の壁面23eの挿通孔23aの傾斜面38に当接し、分岐部36bの内面のブレーキライニング37がシャフト14の外周に加圧接触する。これによって、シャフト14の直線運動が停止する。
【0005】
一方、励磁コイル24への通電を遮断すると、該励磁コイル24が消勢され、ブレーキハブ27は、圧縮ばね28の弾撥力によって、ヨーク23から離れる方向へ移動する。そして、チャック36は、挿通孔23aの傾斜面38から分岐部36bの斜面39が離れ、シャフト14はフリー状態になる。ブレーキハブ27は、ガイドピン25の頭部によって係止され、それ以上の摺動が制限されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電磁制動装置では、軸方向に摺動するチャック36の分岐部36bの内面に設けたブレーキライニング37をシャフト14の表面に押し付けて該シャフト14に制動力を付与するので、外径が大きくなり、保持力が小さく、コストが高くなるという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記従来の欠点に鑑みなされたものであって、その目的は、保持力が大きく、小型で安価な電磁制動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、ケーシングを貫通し直線運動するシャフトへの制動力付与及び制動力解除を選択的に行う電磁制動装置において、前記ケーシングには前記シャフトが通るテーパ穴を設け、該テーパ穴の内周面と前記シャフトの外周面との間に配置した転動体と、該転動体を前記テーパ穴の小径方向へ押圧するための磁性部材と、該磁性部材を前記シャフトの軸線に沿って互いに反対方向へ付勢する励磁手段及び弾撥手段とを備え、上記磁性部材には上記テーパ穴に適合したテーパ部と磁性フランジとを一体に有し、該磁性フランジによって、上記励磁手段の付勢力を受けるとともに上記励磁手段を収納する収納室の開口を覆い、該励磁手段及び弾撥手段によって前記磁性部材を前記テーパ穴の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させ、前記転動体の表面を前記テーパ穴の内周面及びシャフトの外周面へ加圧接触させて該シャフトに制動力を付与することを特徴とする。また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において、前記ケーシングには前記シャフトが通る互いに反対向きの一対のテーパ穴を設け、該一対のテーパ穴の内周面と前記シャフトの対応する外周面との間に配置したそれぞれの転動体と、前記一対のテーパ穴に対応し該転動体に係合するそれぞれの磁性部材とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明は、ケーシングにシャフトが通るテーパ穴を設けてあり、該テーパ穴の内周面と前記シャフトの外周面との間に転動体を配置し、シャフトの軸線に沿って互いに反対方向へ付勢する励磁手段及び弾撥手段によって磁性部材を前記テーパ穴の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させ、前記テーパ穴の小径方向へ移動する前記磁性部材によって該転動体を前記テーパ穴の小径方向へ押圧し、転動体の表面をテーパ穴の内周面及びシャフトの外周面へ加圧接触させて該シャフトに制動力を付与することにより、保持力が大きく、小型で安価な電磁制動装置の提供を可能にする。
【0010】
【実施例】
本発明の第1の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例に係る電磁制動装置を適用した円筒形リニアパルスモータを示す縦断面図、図2はその平断面図である。
【0011】
この円筒形リニアパルスモータは、モータハウジング1の下方ブロック2及び上方ブロック3の間に図示しないねじ等をもって支持した固定子4と、軸線方向に移動自在な移動子6とを備え、上方ブロック3側に装着したカバー8内に、直線運動するシャフト14への制動力付与及び制動力解除を選択的に行う電磁制動装置21Aを設けてある。
【0012】
モータハウジング1の各ブロック2,3は、中心に一体形成したボス2a,3a内にそれぞれの軸受12,13を備え、これらの軸受12,13によってシャフト14を軸線方向に摺動自在に受けており、上方ブロック3の所定箇所に複数のねじ穴3bを設けてある。
【0013】
固定子4は、外周部が2つのブロック2,3とともにモータハウジング1を構成している固定子コア5と、該固定子コア5の突極P1〜P5に巻回して形成したそれぞれの固定子巻線W1〜W5とを備えている。
【0014】
固定子コア5は、内周面に中心方向に向けて突出した5つの突極P1〜P5を周方向に所定間隔を置いて設けたものであって、これらの突極P1〜P5の内周面に軸方向に複数個の固定子小歯11を等ピッチにて設けてある。
【0015】
移動子6は、シャフト14と、該シャフト14に固着した両磁極コア15,16と、該両磁極コア15,16相互間に挟持され、かつ軸方向に磁化されたリング状の永久磁石17とで構成してある。軸受12,13は、シャフト14を軸方向に移動可能に支持し、通常、スライドブッシュ、リニアブッシュ又はリニアベアリングなどと呼ばれているものを使用している。
【0016】
移動子6のシャフト14は、出力を取り出す一端部が下方ブロック2の外側に導き出されて突出し、出力を取り出さない他端部が上方ブロック3の外側に突出しカバー8内にある。
【0017】
磁極コア15,16は、外周面に軸方向に沿って配列した複数の移動子小歯18を設け、歯先部18aを形成する外径の大きい移動子鉄板19aが2枚、歯底部18bを形成する外径の小さい移動子鉄板19bが3枚の順で、積層されている。
【0018】
図3は固定子コアを構成する固定子鉄板の一例を示す平面図である。固定子鉄板20は、5個の突極P1〜P5を構成する突起C1〜C5のうち2つの突起C1,C2の内径寸法が小さく設定されていてこれらの突起が固定子小歯11の歯先部11aになり、残りの3つの突起C3〜C5の内径寸法が大きく設定されていてこれらの突起が固定子小歯11の歯底部11bになる。
【0019】
図4は、複数の固定子鉄板を所定角度だけ位置をずらし積層して形成した固定子小歯部を移動子側から見た展開図である。ハッチングのある部分が歯先部11a、ハッチングのない部分が歯底部11bである。ここで、固定子鉄板20の厚さをt0 、固定子小歯部11の1ピッチを構成する固定子鉄板20の枚数をm、1ピッチの歯先部11aに対応する固定子鉄板20の枚数をnとすると、各突極P1〜P5には、歯ピッチがm×t0 =5t0 、歯厚がn×t0 =2t0 の固定子小歯11が形成されている。しかも、突極P1を基準としたとき、突極P2の固定子小歯11のずれは歯ピッチの1/m=1/5、突極P3の固定子小歯11のずれは歯ピッチの2/m=2/5、突極P4の固定子小歯11のずれは歯ピッチの3/m=3/5、突極P5の固定子小歯11のずれは歯ピッチの4/m=4/5である。
【0020】
一方、移動子6に配設された永久磁石17の軸方向の長さは、磁極コア15に配設された移動子小歯18と磁極コア16に配設された移動子小歯18とが互いに歯ピッチの1/2ずれるように設定されている。
【0021】
ここで、巻線W1を巻回した相がA相、巻線W2を巻回した相がB相、巻線W3を巻回した相がC相、巻線W4を巻回した相がD相、巻線W5を巻回した相がE相となるように結線して、5相のハイブリッド型リニアパルスモータを構成する。このときのステップごとの基本移動量は、歯ピッチの1/(2×m)=(5×t0 )/10となり、固定子鉄板20の厚さt0 の1/2となる。
【0022】
そして、入力パルスに応じて、各相巻線を所定の順序で順次励磁することにより、各固定子小歯11と移動子小歯18との間に順次磁束を発生させて移動子6を軸方向にステップ状に歩進動作させるものである。
【0023】
図5は、図1の磁気制動装置を拡大して示した縦断面図である。磁気制動装置21Aは、ケーシング10のケーシング本体22にシャフト14が通るテーパ穴29を設けてあり、該テーパ穴29の内周面とシャフト14の外周面との間に転動体である複数の制動球32を配置し、シャフト14の軸線に沿って互いに反対方向へ付勢する励磁手段である励磁コイル24及び弾撥手段である圧縮ばね28によって、後述する磁性部材33をテーパ穴29の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させ、該テーパ穴29の小径方向へ移動する磁性部材33によって該制動球32をテーパ穴29の小径方向へ押圧し、制動球32の表面をテーパ穴29の内周面及びシャフト14の外周面へ加圧接触させて該シャフト14に制動力を付与する。
【0024】
磁気制動装置21Aのケーシング10は、ケーシング本体22とヨーク23Aとを備えている。ケーシング本体22は、下部にシャフト14が通る下細りのテーパ穴29を設け、該テーパ穴29に底面30aを介して上方に続く平行穴30の内周にヨーク23Aのコイル収納部43が嵌合し、下端フランジ31を一体に有し、該下端フランジ31に開けた複数の透孔31aにボルト35を挿通し、該ボルト35をねじ穴3bにねじ込んで上方ブロック3に固着してある。
【0025】
ヨーク23Aは、一体形成した上端フランジ41と下端の下向き開口42とを有し、該開口42の上方に形成したコイル収納室43aに励磁手段である励磁コイル24を収納し、該励磁コイル24の内側の複数箇所にガイドピン25を下向きに突出させて固着してあり、シャフト14が通る中心孔44に弾撥手段である圧縮ばね28を配置し、上端フランジ41に開けた複数の透孔45にボルト46を挿通し、該ボルト46をねじ穴22aにねじ込んでケーシング本体22に固着してある。
【0026】
励磁コイル24及び圧縮ばね28は、上述のようにケーシング10に内蔵し、磁性部材33をシャフト14の軸線に沿って互いに反対方向へ付勢し磁性部材33をテーパ穴29の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させる。即ち、励磁コイル24が励磁により磁性部材33を上方へ吸引して大径方向へ移動させ、励磁コイル24の消磁の時に、圧縮ばね28が弾撥力によって磁性部材33をテーパ穴29の小径方向に移動させ、これによって、制動球32の表面をテーパ穴29の内周面及びシャフト14の外周面へ加圧接触させて該シャフト14に制動力を付与する。
【0027】
制動球32は、硬い材質の複数の硬球をテーパ穴29の内周面とシャフト14の外周面との間で、テーパ穴29の下端寄り位置に嵌入したリング状の含油軸受40の近傍に配置してある。
【0028】
磁性部材33は、鉄やニッケル等の磁性材料からなり、テーパ穴29に適合したテーパ部50とその上方の磁性フランジ51とを一体に有し、ガイドピン25に対応した箇所に上端が開口した複数の***52を開けて該***52にガイドピン25の下部を遊嵌入してあり、磁性フランジ51が開口42を覆い、ケーシング本体22の平行穴30の底面とヨーク23Aの下面との間に間隙を残した状態にて磁性フランジ51を配置してある。
【0029】
そして、磁性部材33は、圧縮ばね28によって下方への弾撥力を受けており、励磁コイル24の消磁の時に圧縮ばね28の弾撥力により制動球32をテーパ穴29の小径方向へ押圧しシャフト14へ制動力を付与し、励磁コイル24の励磁によって該制動力を解除するためのものである。
【0030】
上記第1の実施例に係る電磁制動装置21Aは、制動時に、圧縮ばね28の弾撥力により磁性部材33が押し下げられ、シャフト14の外周面と制動球32の表面、制動球32の表面とケーシング10のテーパ穴29の内周面がそれぞれ接触することによって、摩擦力が作用し、直線運動するシャフト14を制動する。また、シャフト14に下方力が加わると、制動球32も下方向へ動こうとし、テーパ穴29により、制動球32がさらに強くシャフト14に接触し、より大きな制動力を得ることができる。制動力解除時は、励磁コイル24に通電することにより、磁性部材33が励磁コイル24側へ吸引され、制動球32がシャフト14から離れる。
【0031】
図6は本発明の第2の実施例に係る電磁制動装置を示す縦断面図であって、図5と同一部分に同一符号を付けてある。この電磁制動装置21Bの場合、ケーシング10は、下方のケーシング本体22Aと上方のケーシング本体22Bとをその接続フランジ55,56で接続して構成し、上下一対のブレーキを組み込んである。
【0032】
即ち、各ケーシング本体22A,22Bには、それぞれのヨーク23B、励磁コイル24、圧縮ばね28、共通のシャフト14が通る互いに反対向きの一対のテーパ穴29、該一対のテーパ穴29の内周面とシャフト14の対応する外周面との間に配置したそれぞれの制動球32と、一対のテーパ穴29に対応し該制動球32に係合するそれぞれの磁性部材33とが設けられ、これら及びガイドピン25等その他がいずれも上下対称に配設されている。
【0033】
第2の実施例に係る電磁制動装置21Bは、一対のブレーキを設けてあるので、シャフト14が上方へ直線運動しているときには、上方の励磁コイル24を消磁し、対応する磁性部材33を圧縮ばね28の弾撥力によって上方へ移動させ、上方の制動球32を押しあげ、シャフト14の外周面と制動球32の表面、制動球32の表面と上方のテーパ穴29の内周面が接触することで、摩擦力が作用し、直線運動するシャフト14に制動力を付与する。
【0034】
そして、シャフト14が下方へ直線運動しているときには、下方の励磁コイル24を消磁し、対応する磁性部材33を圧縮ばね28の弾撥力によって下方へ移動させ、下方の制動球32を押し下げ、シャフト14の外周面と制動球32の表面、制動球32の表面と下方のテーパ穴29の内周面が接触することで、摩擦力が作用し、直線運動するシャフト14に制動力を付与する。したがって、シャフト14の上・下どちら方向への直線運動に対しても確実に制動力を付与し保持できるという利点がある。
【0035】
また、上記第1及び第2の実施例に係る電磁制動装置21A,21Bは、いずれも励磁コイル24を消磁したときにブレーキが作動する消磁作動型であり、これを円筒形リニアモータに組付けることにより、軸方向に直線運動するシャフト14の無励磁状態での位置保持が可能となり、停電時の安全性を確保できるという利点がある。
【0036】
図7は本発明の第3実施例に係る電磁制動装置を示す縦断面図である。この電磁制動装置21Cは、前述の第1及び第2の実施例の如き消磁作動型でなく、励磁作動型である点が異なる。ケーシング10は、ケーシング本体22とこれにボルト46をねじ込んで固定した蓋板9とからなっている。ヨーク23Cは開口42を上向きに開けてある。磁性部材33は、テーパ部50と一体に筒部53及び磁性フランジ51とを有し該磁性フランジ51がケーシング本体22の平行穴30内に固定したヨーク23Cの上方にあり、シャフト14の外周の含油軸受40の外周に遊嵌合して軸線方向に案内されるので、図5及び図6に示すガイドピン25が不要である。
【0037】
そして、該ヨーク23Cに設けた励磁コイル24に通電したときに該磁性フランジ51が下方へ吸引されてシャフト14に制動力が付与され、消磁したときに圧縮ばね28によって押し上げられて制動力が解除される。
【0038】
なお、本発明は、上記実施例によって限定されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、モータ以外の直線運動するシャフトにも適用でき、上下方向に直線運動するシャフトに代えて横方向又は任意の角度で傾斜して直線運動するシャフトに適用してもよく、転動体としての制動球に代えて球面ころを用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、ケーシングを貫通し直線運動するシャフトへの制動力付与及び制動力解除を選択的に行う電磁制動装置において、前記ケーシングには前記シャフトが通るテーパ穴を設け、該テーパ穴の内周面と前記シャフトの外周面との間に配置した転動体と、該転動体を前記テーパ穴の小径方向へ押圧するための磁性部材と、該磁性部材を前記シャフトの軸線に沿って互いに反対方向へ付勢する励磁手段及び弾撥手段とを備え、上記磁性部材には上記テーパ穴に適合したテーパ部と磁性フランジとを一体に有し、該磁性フランジによって、上記励磁手段の付勢力を受けるとともに上記励磁手段を収納する収納室の開口を覆い、該励磁手段及び弾撥手段によって前記磁性部材を前記テーパ穴の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させ、前記転動体の表面を前記テーパ穴の内周面及びシャフトの外周面へ加圧接触させて該シャフトに制動力を付与することにより、直線運動するシャフトに直接的に制動力を付与し保持することができ、小型で安価な電磁制動装置を提供できるという効果を奏する。
また、請求項2に記載の本発明では、ケーシングにシャフトが通る互いに反対向きの一対のテーパ穴を設け、該一対のテーパ穴の内周面と該シャフトの対応する外周面との間に配置したそれぞれの転動体と、一対のテーパ穴に対応し転動体に係合するそれぞれの磁性部材とを備えたことにより、シャフトが軸線に沿っていずれの方向へ直線運動する場合に対しても確実にシャフトに制動力を付与し保持できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電磁制動装置を適用した円筒形リニアパルスモータを示す縦断面図である。
【図2】図1の平断面図である。
【図3】図1のモータの固定子コアを構成する固定子鉄板の一例を示す平面図である。
【図4】図1のモータにおいて複数の固定子鉄板を所定角度だけ位置をずらし積層して形成した固定子小歯部を移動子側から見た展開図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る図1の磁気制動装置を拡大して示した縦断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る電磁制動装置を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る電磁制動装置を示す縦断面図である。
【図8】従来の電磁制動装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
P1〜P5 突極
W1〜W5 固定子巻線
4 固定子
6 移動子
10 ケーシング
14 シャフト
21A 電磁制動装置(第1の実施例)
21B 電磁制動装置(第2の実施例)
22 ケーシング本体(第1の実施例)
22A,22B ケーシング本体(第2の実施例)
23A ヨーク
24 励磁コイル(励磁手段)
28 圧縮ばね(弾撥手段)
29 テーパ穴
30 平行穴
32 制動球(転動体)
33 磁性部材
50 テーパ部
51 磁性フランジ

Claims (2)

  1. ケーシングを貫通し直線運動するシャフトへの制動力付与及び制動力解除を選択的に行う電磁制動装置において、前記ケーシングには前記シャフトが通るテーパ穴を設け、該テーパ穴の内周面と前記シャフトの外周面との間に配置した転動体と、該転動体を前記テーパ穴の小径方向へ押圧するための磁性部材と、該磁性部材を前記シャフトの軸線に沿って互いに反対方向へ付勢する励磁手段及び弾撥手段とを備え、上記磁性部材には上記テーパ穴に適合したテーパ部と磁性フランジとを一体に有し、該磁性フランジによって、上記励磁手段の付勢力を受けるとともに上記励磁手段を収納する収納室の開口を覆い、該励磁手段及び弾撥手段によって前記磁性部材を前記テーパ穴の小径方向及び大径方向へ選択的に移動させ、前記転動体の表面を前記テーパ穴の内周面及びシャフトの外周面へ加圧接触させて該シャフトに制動力を付与することを特徴とする電磁制動装置。
  2. 前記ケーシングには前記シャフトが通る互いに反対向きの一対のテーパ穴を設け、該一対のテーパ穴の内周面と前記シャフトの対応する外周面との間に配置したそれぞれの転動体と、前記一対のテーパ穴に対応し該転動体に係合するそれぞれの磁性部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電磁制動装置。
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