JP3645439B2 - 熱電対装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は測温用の熱電対装置に関する。本発明は、例えば、金属溶湯(鋳鉄溶湯、鋳鋼溶湯、銅溶湯、アルミ溶湯、亜鉛溶湯など)やガスの温度を測定する際に使用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、測温用の熱電対装置が提供されている。この熱電対装置は、先端が閉鎖された挿入孔を備え耐熱性をもつ材料で形成された外側保護管と、外側保護管の挿入孔に挿入され電気絶縁性をもつ材料で形成された絶縁管と、絶縁管の熱電対挿入孔に挿入され先端側に測温接点を備えた熱電対とをもつ。
【0003】
熱電対の測温接点により、金属溶湯等の測温対象物の温度を測定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この熱電対装置においては、熱電対をもつ絶縁管の外壁面と外側保護管の挿入孔の内壁面との間の隙間がかなり大きく存在する。そのため測温の際の時定数は大きく、測温の応答性は必ずしも満足できるものできるものではなかった。
本発明は上記した実情に鑑みなされたものであり、測温応答性を改善するのに有利な熱電対装置を提供することを課題とするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る熱電対装置は、先端が閉鎖された挿入孔を備え耐熱性をもつ材料で形成された外側保護管と、外側保護管の挿入孔に挿入され熱電対挿入孔を備え電気絶縁性をもつ材料で形成された絶縁管と、熱電対挿入孔に挿入され先端側に測温接点を備えた熱電対と、通孔をもつ中間保護管とをもつ熱電対装置であって、
外側保護管は、金属相と耐火物相とを有するサーメット材料で形成されており、
外側保護管の挿入孔は、外側保護管の先端側の内径が外側保護管の基端側の内径よりも小さくされた径小孔と、径小孔に連通すると共に径小孔の内径よりも大きな内径をもつ主孔と、前記径小孔に向かうにつれて内径が収縮する円錐壁面とを備えており、
測温接点をもつ熱電対を備えた絶縁管は、中間保護管の通孔に挿通されており、且つ、中間保護管と共に外側保護管の挿入孔に挿入されており、更に、
絶縁管の先端部が中間保護管の一端開口から突出し、外側保護管の挿入孔の径小孔に挿入されていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明装置によれば、前述したように、外側保護管の挿入孔は、外側保護管の先端側の内径が外側保護管の基端側の内径よりも小さくされた径小孔と、径小孔に連通すると共に径小孔の内径よりも大きな内径をもつ主孔とを備えている。
そして、測温接点をもつ熱電対を備えた絶縁管の先端部が外側保護管の挿入孔の先端側の径小孔に挿入されている。
【0007】
本発明装置によれば、外側保護管の挿入孔の先端側は径小孔であるため、従来技術に比較して、径小孔の内壁面と絶縁管との外壁面との隙間幅を小さくできる。そのため、測温接点への熱伝達性が向上する。故に、測温の際の時定数が小さくなり、熱電対の測温接点の応答性の改善に有利となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明装置によれば、外側保護管の挿入孔は、外側保護管の先端側の内径が外側保護管の基端側の内径よりも小さくされた径小孔と、径小孔に連通すると共に径小孔の内径よりも大きな内径をもつ主孔とを備えている。主孔の平均内径を100として相対表示したとき、径小孔の平均内径を30〜90程度、特に40〜60程度として相対表示できるが、これに限定されるものではない。
【0009】
外側保護管は、耐熱性をもつ材料で形成されている。外側保護管を構成する材料としては、サーメット材料を採用する。サーメット材料は、金属相に粒子状の耐火物相を分散させて構成されている。
本発明装置によれば、測温接点をもつ熱電対を備えた絶縁管の先端部が挿入孔の先端側の径小孔に挿入されている。
【0010】
本発明装置の好ましい態様によれば、外側保護管は、外側保護管の先端側の外径が外側保護管の基端側の外径よりも小さくされた径小筒部を備えている。この場合には、外側保護管の先端の周壁の肉厚が薄くなるため、熱電対による測温の応答性を高めるのに有利となる。
本発明装置の好ましい態様によれば、挿入孔の径小孔の内壁面と絶縁管の外壁面との間には、熱伝導性が良好な金属で形成されまたは金属を主要成分とする伝熱金属キャップが配置されている構成を採用することができる。
【0011】
この場合には、伝熱金属キャップが配置されているため、熱電対による測温の応答性を高めるのに有利となる。
使用の際の熱などによって、外側保護管の構成材料と熱電対とが反応するおそれがある場合がある。あるいは、外側保護管の構成材料から発生するガスと熱電対とが反応するおそれがある場合がある。これらの場合には、伝熱金属キャップが、熱電対、特に熱電対の測温接点を包囲して保護する役割を果たすことを期待できる。
【0012】
上記した伝熱金属キャップを構成する金属としては、熱伝導率、耐高温性、ガスバリヤ性、耐破損性等の性質の確保を考慮し、熱電対装置の使用環境などに応じて選択でき、例えば、白金系、金系等の貴な金属系を採用でき、あるいは場合によっては、鉄系、ニッケル系、銅系、アルミ系等も採用できる。伝熱金属キャップを構成する金属は、純度が高い金属であっても良いし、合金であっても良い。
伝熱金属キャップは薄肉の筒形状が好ましいが、厚肉の筒形状であっても良い。
【0013】
熱電対としては、測温できるものであれば良く、使用条件によって選択でき、白金-白金ロジウム系であっても、アルメル-クロメル系であっても、クロメル-コンスタンタン系であっても、鉄-コンスタンタン系であっても、銅-コンスタンタン系であっても良い。
本発明装置は、使用の際には、測温対象物に外側保護管の先端部を接触させ、測温対象物の温度を測定する。測温対象物としては、金属溶湯などの液体、雰囲気ガスなどの気体、金属物や耐火物等の固体などを採用できる。
【0014】
金属溶湯等の液体を本発明装置によって測温する場合には、金属溶湯等の液体の液面に上方から、本発明装置の先端を浸漬させても良い。あるいは、金属溶湯などの液体を貯留している容器の壁部(例えば底部や側壁部)から、本発明装置の先端を浸漬させても良い。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)
以下、図1,図2を参照して第1実施例を説明する。
本実施例に係る熱電対装置においては、円筒パイプ状の外側保護管1が軸長方向に延設されて設けられている。外側保護管1は、耐熱性をもつ材料の1種であるサーメット材料により形成されている。サーメット材料は、金属相に粒子状の耐火物相を分散させて構成されている。本実施例では、モリブデン相に粒子状のジルコニア相を分散させて構成されている。つまりMo相−ZrO2相の混合材料で構成されている。これは耐溶損性、耐高温性、熱伝導性等の特性の確保を考慮したものである。外側保護管1は外壁面1aをもつ。
【0016】
外側保護管1の内部には、横断面円形状の挿入孔2が軸長方向に沿って延設されて形成されている。外側保護管1の挿入孔2の先端は、閉鎖部10により閉鎖されている。閉鎖部10は、ほぼ球状面をもつ外壁面10aと、ほぼ球状面をもつ内壁面10cとを備えている。外側保護管1の先端の肉厚t1は、外側保護管1の閉鎖部10の肉厚t2とほぼ相応し、肉厚変動を抑制している。
【0017】
外側保護管1の挿入孔2は、外側保護管1の先端側に設けられた径小孔20と、径小孔20に連通する主孔25とで構成されている。径小孔20と主孔25とは同軸的に形成されている。径小孔20の内径をD1として示す。主孔25の内径をD2として示す。図2に示すように径小孔20の内径D1は、主孔25の内径D2よりも小さい。径小孔20の長さをL1として示す。L1にわたり、径小孔20の内径は実質的に同一とされているが、場合によっては、先端から離れるにつれて内径が僅かに拡径するように僅かに傾斜していても良い。
【0018】
主孔25のうち径小孔20に連続する側には、径小孔20に向かうにつれて内径が次第に縮径する円錐壁面27が形成されている。円錐壁面27は、後述する絶縁管6の先端6kを径小孔20に挿入する際のガイド作用を期待できる。
外側保護管1の先端を除いた外周面には、キャスタブル材料(例えばアルミナ耐火材料)を外側保護管1に鋳包んで成形した円筒状の保護スリーブ3が被覆されている。保護スリーブ3は内周面3aと外周面3bと端面3cとをもつ。
【0019】
保護スリーブ3から突出している外側保護管1の軸長は、L2として示されている。外側保護管1の先端の外径をE1として示す。保護スリーブ3の外径をE2として示す。なお、外側保護管1の外径E1は外側保護管1の全長にわたりほぼ同一にできる。保護スリーブ3の外径E2は保護スリーブ3の全長にわたりほぼ同一にできる。
【0020】
保護スリーブ3の基端3m側には筒状の固定金具4が同軸的に被覆されている。固定金具4は、耐高温性に優れた金属(例えばステンレス鋼)で形成されている。固定金具4の周壁に形成した通孔4aに挿入したビス4cを保護スリーブ3に係止している。固定金具4には、中央孔5aをもつ金属パイプ5が同軸的に連設されている。金属パイプ5は、耐高温性に優れた金属(例えばステンレス鋼)で形成されている。金属パイプ5には電気コネクタ52が保持されている。
【0021】
絶縁管6は電気絶縁性をもつ材料(例えばアルミナ耐火材料)で形成されている。絶縁管6には、互いに独立して軸長方向に沿って並走された2個の熱電対挿入孔60が形成されている。絶縁管6の外径をD4として示す。
絶縁管6の熱電対挿入孔60にはワイヤ状の熱電対71,72が個々に挿入されており、熱電対71,72は互いに短絡することが防止されている。熱電対71,72の先端側には、両者を接合した測温接点73が設けられている。熱電対71,72の基端は電気コネクタ52に接続されている。
【0022】
熱電対71,72を備えた絶縁管6は、アルミナ製の中間保護管9の通孔9aに挿通されている。この結果、絶縁管6の先端6kは中間保護管9の一端開口9cから突出している。中間保護管9の外径をD3として示す。
本実施例においては、前記したように、測温接点73をもつ熱電対71,72を備えた絶縁管6が中間保護管9と共に外側保護管1の挿入孔2に挿入されている。ここで図2に示すように、絶縁管6の先端6kは、外側保護管1の先端側の径小孔20に挿入されて配置されている。
【0023】
本実施例においては、外側保護管1の挿入孔2の径小孔20の内壁面と絶縁管6の外壁面との間には、貴な金属である白金を用いて形成された円筒パイプ形状の伝熱金属キャップ8が配置されている。白金は薄肉形状への塑性変形が容易であり、耐高温性に優れており、且つ熱伝導率も高い。更にガスバリヤ性も高い。例えば、伝熱金属キャップ8の外径は約3.6mm、内径は約3.2mm、軸長は径小孔20の軸長に対応するように約30mm〜60mmにできる。
【0024】
伝熱金属キャップ8の先端は閉鎖部80で閉鎖されている。伝熱金属キャップ8の閉鎖部80の近傍に、熱電対71,72の測温接点73が位置している。従って熱電対71,72の測温接点73が外側保護管1に直接的に接触することは抑えられている。
なお本実施例では、上記した径小孔20の内径D1は約4mm、主孔25の内径D2は約10mm、径小孔20の長さL1は約50mm、外側保護管1の先端の突出長L2は約70mm、中間保護管9の外径D3は約6mm、外側保護管1の外径E1は約24mm、保護スリーブ3の外径E2は約40mmにできる。
【0025】
以上の説明から理解できるように本実施例においては、外側保護管1の挿入孔2の先端側は、内径が大きい主孔25ではなく、内径が小さい径小孔20であるため、径小孔20の内壁面と絶縁管6の先端6kの外壁面との隙間幅を小さくすることができる。
そのため、熱電対71,72の測温接点73への熱伝達性を向上させ得る。例えば、外側保護管1の径小孔20の内壁面と絶縁管6の先端6kとの外壁面との間に詰める装填物(例えば耐火材料の粉末)を低減または廃止することができる。故に、熱電対71,72の測温接点73による測温応答性の改善に有利となる。つまり測温における時定数の短縮を図るのに有利となる。
【0026】
ところで、外側保護管1の挿入孔2の内径を挿入孔2の全長にわたりD1としつつ、挿入孔2を真っ直ぐに形成しようとすることは、製造工程上容易ではない。外側保護管1の製造工程における歪、反りなどの影響があるからである。この場合には、全長にわたり内径がD1と小さい挿入孔は高精度では真っ直ぐとなりにくい。この結果、歪みや反りが発生した挿入孔に絶縁管6を挿入する操作が困難となる。
【0027】
この点本実施例においては、図2に示すように、外側保護管1の挿入孔2を先端側の径小孔20と主孔25とに分け、主孔25の内径をD2と大きくしつつ、径小孔20の内径D1のみを小さくしている方式が採用されている。そのため、上記したような絶縁管6の挿入が困難となる不具合を回避するのに有利となる。また本実施例においては外側保護管1の挿入孔2の先端側は、内径がD1と小さな径小孔20であるため、外側保護管1の周壁のうち、挿入孔2に対応する周壁部分の肉厚t1を他の周壁部分の肉厚t2よりも厚く確保することができる。故に、外力負荷が作用し易い外側保護管1の先端の側の強度を確保する面において有利となる。また径小孔20の内壁面の損耗に対する寿命も確保される。
【0028】
更に本実施例においては、前述したように、外側保護管1の挿入孔2の径小孔20の内壁面と絶縁管6の外壁面との間には、貴な金属である白金を用いて形成された円筒パイプ形状の伝熱金属キャップ8が配置されている。伝熱金属キャップ8内に熱電対71,72の測温接点73が位置している。故に、熱電対71,72による測温応答性を高めるのに有利となる。つまり測温における時定数の短縮を図るのに有利となる。
【0029】
更に、伝熱金属キャップ8は金属である白金で形成されているため、耐火物材料とは異なり、脆くなく、薄肉であっても容易に破損することはない。故に測温接点73の保護を効果的に図ることができ、測温接点73の耐久性向上を図るのに有利である。
使用の際の熱などによって、外側保護管1の構成材料と熱電対71,72とが反応するおそれがある場合がある。あるいは、外側保護管1の構成材料から発生するガスと熱電対71,72とが反応するおそれがある場合がある。これらの場合には、熱電対71,72の先端やこの測温接点73を伝熱金属キャップ8が包囲して保護しているため、伝熱金属キャップ8が熱電対71,72の劣化を抑える役割を果たすことも期待できる。
【0030】
(第2実施例)
以下、第2実施例を図3,図4参照して説明する。
第2実施例は第1実施例と基本的には同様の構成である。従って同一機能を奏する部位には同一の符号を付する。本実施例においても、前記した実施例の場合と同様に、外側保護管1の挿入孔2は、先端側の径小孔20とこれに続く主孔25とで構成されている。このように外側保護管1の挿入孔2の先端側は、内径が小さな径小孔20であるため、径小孔20の内壁面と絶縁管6の先端6kの外壁面との隙間幅を小さくすることができる。故に熱電対71,72による測温応答性の改善に有利となる。
【0031】
更に本実施例においては、外側保護管1の先端部には、円錐外壁面14を介して径小筒部15が同軸的に形成されている。径小筒部15の軸長はL4として示されている。径小筒部15の外径はE4として示されている。外側保護管1の基端側の外径はE1cとして示されている。
径小筒部15の外径E4は、外側保護管1の基端側の外径E1cよりも小さくされている。この結果、外側保護管1の先端1kの周壁の肉厚が薄くなるため、外側保護管1の先端1kの熱容量が低減される。そのため、外側保護管1の先端1kを介しての熱電対71,72の測温接点73への熱伝達が速く行われる。故に、熱電対71,72による測温応答性を一層高めるのに有利となる。つまり測温における時定数の短縮を図るのに有利となる。
【0032】
本実施例においては、径小筒部15の外径E4は約12mm、径小孔20の内径D1は約4mm、主孔25の内径D2は約10mm、中間保護管9の外径D3は約6mm、径小孔20の長さL1は約60mm、外側保護管1の突出長L2は約70mm、径小筒部15の軸長L4は約50mmにできる。
更に本実施例においては金属パイプ5には、高さ合わせ用のストッパリング55が設けられている。
【0033】
(他の例)
その他、本発明装置は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で必要に応じて適宜変更して実施できるものである。例えば、上記したL1をL2以上とすることもできる。また上記した寸法サイズは上記した値、範囲に限定されるものではなく、また各部品の材料は上記した材料に限定されるものではなく、使用状況に応じて適宜選択できることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
本発明装置によれば、外側保護管の挿入孔の先端側は径小孔であるため、挿入孔の内径が大径である場合に比較して、挿入孔の径小孔の内壁面と絶縁管の先端との外壁面との隙間幅を小さくできる。そのため測温接点への熱伝達性が向上し、測温応答性の改善に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る熱電対装置を示す構成図である。
【図2】第1実施例に係る熱電対装置の要部を示す構成図である。
【図3】第2実施例に係る熱電対装置を示す構成図である。
【図4】第2実施例に係る熱電対装置の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
図中、1は外側保護管、10は閉鎖部、2は挿入孔、20は径小孔、25は主孔、6は絶縁管、60は熱電対挿入孔、71,72は熱電対、73は測温接点、8は伝熱金属キャップを示す。
Claims (3)
- 先端が閉鎖された挿入孔を備え耐熱性をもつ材料で形成された外側保護管と、前記外側保護管の挿入孔に挿入され熱電対挿入孔を備え電気絶縁性をもつ材料で形成された絶縁管と、前記熱電対挿入孔に挿入され先端側に測温接点を備えた熱電対と、通孔をもつ中間保護管とをもつ熱電対装置であって、
前記外側保護管は、金属相と耐火物相とを有するサーメット材料で形成されており、
前記外側保護管の挿入孔は、前記外側保護管の先端側の内径が前記外側保護管の基端側の内径よりも小さくされた径小孔と、前記径小孔に連通すると共に前記径小孔の内径よりも大きな内径をもつ主孔と、前記径小孔に向かうにつれて内径が収縮する円錐壁面とを備えており、
前記測温接点をもつ熱電対を備えた前記絶縁管は、前記中間保護管の通孔に挿通されており、且つ、前記中間保護管と共に前記外側保護管の挿入孔に挿入されており、更に、
前記絶縁管の先端部が前記中間保護管の一端開口から突出し、前記外側保護管の前記挿入孔の前記径小孔に挿入されていることを特徴とする熱電対装置。 - 請求項1において、前記外側保護管は、前記外側保護管の先端側の外径が前記外側保護管の基端側の外径よりも小さくされた径小筒部を備えていることを特徴とする熱電対装置。
- 請求項1または2において、前記外側保護管の外周面にはキャスタブル材料で成形された保護スリーブが被覆されていることを特徴とする熱電対装置。
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