JP3644549B2 - 圧延方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は仕上圧延機で粗圧延より仕上圧延まで行い圧延機台数を少なくした圧延設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延工程はスラブを20〜30mmの厚さまで圧延する粗圧延工程と、次に1〜2mm程度の厚みに圧延する仕上圧延工程とからなる。熱間圧延設備を構成する粗圧延機の配列には従来より各種のものが用いられている。図6はこのような粗圧延機の配列の一例を示したもので、(A)は6台の粗圧延機(R1〜R6)により被圧延材をロールし、スケールブレーカFSBでスケールを落とした後、7台の仕上圧延機(F1〜F7)で圧延し、ダウンコイラーDCに巻き取る圧延設備である。(B)は粗圧延機をリバース圧延機RRM1台とし、正転、逆転を繰り返し、所定の厚さにした後仕上圧延機F1〜F6に送出するもので、熱間圧延設備がコンパクトになっている。(C)は(B)を改良したもので、リバース圧延機RRMより送出された帯板(被圧延材)を巻取巻戻機Wに巻き取り、これを帯板の尾端から仕上圧延機F1〜F5に送るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、粗圧延ラインと仕上圧延ラインに分かれて圧延機を配置すると圧延機の台数が多くなり、圧延設備が大きくなるという問題点がある。なお最近、薄スラブ連続鋳造機の開発により100mm程度の薄スラブが鋳造されるようになり、この薄スラブを直接加熱炉に装入して所定温度に均熱後、圧延ラインに供給できるようになった。
【0004】
本発明はかかる状況に基づき創出されたもので、加熱炉から供給される被圧延材を直接仕上圧延機で粗圧延より仕上圧延までする圧延設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、加熱炉から供給される被圧延材を正転、逆転圧延する1台のリバース圧延機と、該リバース圧延機の下流側に設けられた圧延機列と、前記リバース圧延機の上流側に設けられた巻取巻戻機と、を用い、前記リバース圧延機と前記圧延機列の入側先頭の圧延機とで被圧延材を正転圧延し、次にリバース圧延機で逆転圧延した後前記巻取巻戻機に巻取り、次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機と圧延機列とをタンデムにして圧延するようにする。
【0006】
また、加熱炉から供給される被圧延材を正転、逆転圧延する2台よりなるリバース圧延機列と、該リバース圧延機列の下流側に設けられた圧延機列と、前記リバース圧延機列の上流側に設けられた巻取巻戻機と、を用い、前記リバース圧延機列で被圧延材を正転、逆転圧延した後、前記巻取巻戻機に巻取り、次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機列と圧延機列とをタンデムにして圧延するようにする。
【0007】
【作用】
加熱炉から供給される100mm前後の被圧延材はリバース圧延機と圧延機列の先頭の圧延機により正転圧延され、さらにリバース圧延機により逆転圧延され、従来の粗圧延ラインより送り出される厚み(20mmを越える厚み)とほぼ同じ厚みで巻取巻戻機に巻取られる。次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機と圧延機列をタンデムにして仕上圧延を行う。これにより従来の仕上圧延機列と同じ台数の圧延機で粗圧延から仕上圧延が可能になる。巻取巻戻機は従来と同じものでよく保熱機能は必要ない。
【0008】
また、加熱炉から供給される100mm前後の被圧延材はリバース圧延機列によって正転、逆転圧延され、従来の粗圧延ラインより送り出される厚み(20mmを越える厚み)とほぼ同じ厚みで巻取巻戻機に巻取られる。次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機列と圧延機列をタンデムにして仕上圧延を行う。これにより従来の仕上圧延機列と同じ台数の圧延機で粗圧延から仕上圧延が可能になる。巻取巻戻機は従来と同じものでよく保熱機能は必要ない。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。加熱炉1より90mm程度の被圧延材2が、正転、逆転圧延を行うリバース圧延機RF1に装入される。リバース圧延機RF1の出側には圧延機列F2,F3,F4,F5がタンデムに配列され、その下流には仕上圧延の終わったコイルを巻取るダウンコイラー4が設けられている。リバース圧延機RF1の上流側には巻取巻戻機3が配置され、リバース圧延機RF1によって逆転圧延された被圧延材2を巻取る。
【0010】
図2は巻取巻戻機3の構成を示す図である。
巻取巻戻機3は被圧延材2に巻きぐせを付けるベンディングロール7とコイル8に巻取るクレードルロール6からなる。クレードルロール6を回転すると巻きぐせの付いた被圧延材2は巻き取られてコイル8となる。巻戻しは巻取りの逆にクレードルロール6を回転し被圧延材2を引き出すことにより行う。
【0011】
図1の下側に圧延スケジュールの一例を示す。加熱炉1より90mmの厚さで供給される被圧延材2を1.5mmの製品に圧延する場合を示す。90mmでリバース圧延機RF1に装入されると、正転圧延により65mmに圧延され、さらに圧延機F2により正転圧延されて40mmとなる。次に逆転をするが、圧延機F2は逆転方向に搬送するのみで圧延はせず、リバース圧延機RF1のみにより圧延され22mmとなり巻取巻戻機3に巻取られる。この正転、逆転圧延中圧延機F3,F4,F5は被圧延材2の搬送のみ行う。巻取巻戻機3には22mmで巻取られるのでコイルの温度低下は少なく、次の仕上圧延に悪影響を及ぼさない。次に仕上圧延を行う。リバース圧延機RF1と圧延機列F2〜F5をタンデムにし、巻取巻戻機3より巻戻し、正転圧延する。リバース圧延機RF1で11mmとし、圧延機F2で6.5mmにし、圧延機F3で3.1mmにし、圧延機F4で2.1mmにする。最後に圧延機F5で1.5mmにしダウンコイラー4に巻取る。
【0012】
次に第2実施例を説明する。
図3は第2実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。本実施例は図1の圧延機列F2〜F5に圧延機F6を追加したもので、他の構成は同じである。これにより1.0mmまで圧延できるようになる。圧延スケジュールは図1の場合と圧延機F3による圧延までは同じであり、圧延機F4で3.1mmより2.0mmに圧延し、圧延機F5により1.2mmに圧延する。最後に圧延機F6で1.0mmにしダウンコイラー4に巻取る。
【0013】
次に第3実施例を説明する。
図4は第3実施例の構成と圧延スケジュールを示す。加熱炉1より供給される被圧延材2はタンデムに動作するリバース圧延機RF1とRF2に装入される。リバース圧延機RF1とRF2の下流には圧延機列F3,F4,F5がタンデムに配置されている。リバース圧延機RF1の入側には巻取巻戻機3が設けられ、圧延機列F3〜F5の下流には圧延終了したコイルを巻取るダウンコイラー4が設けられている。
【0014】
圧延スケジュールは、120mmで供給され、1.5mmの製品に圧延する場合を示す。まず正転圧延を行い、120mmよりリバース圧延機RF1により80mmに圧延され、リバース圧延機RF2により52mmに圧延される。次に逆転圧延によりリバース圧延機RF2により34mmに、リバース圧延機RF1により22mmに圧延され、巻取巻戻機3に巻取られる。巻取巻戻機3には22mmで巻取られるのでコイルの温度低下は少なく、次の仕上圧延に悪影響を及ぼさない。次に仕上圧延を行う。リバース圧延機列RF1,RF2と圧延機列F3〜F5をタンデムにし、巻取巻戻機3より巻戻し、正転圧延する。リバース圧延機RF1で11mmとし、リバース圧延機RF2で6.5mmとする。圧延機F3で3.1mmにし、圧延機F4で2.1mmにしる。最後に圧延機F5で1.5mmにしダウンコイラー4に巻取る。このように、本実施例はリバース圧延機を2台とし圧延機列を3台とすることにより、120mmの厚みの被圧延材2を1.5mmまで圧延することができる。
【0015】
次に第4実施例を説明する。
図5は第4実施例の構成と圧延スケジュールを示す。本実施例は図4の圧延機列F3〜F5に圧延機F6を追加したもので、他の構成は同じである。これにより120mmより1.0mmまで圧延できるようになる。圧延スケジュールは図4の場合と圧延機F3による圧延までは同じであり、圧延機F4で3.1mmより2.0mmに圧延し、圧延機F5により1.2mmに圧延する。最後に圧延機F6で1.0mmにしダウンコイラー4に巻取る。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は1台のリバース圧延機と1台の通常の圧延機により正転圧延し、リバース圧延機で逆転して巻取巻戻機に巻取り、リバース圧延機と圧延機列をタンデムにして仕上圧延することにより、従来の仕上圧延機列と同じ台数で粗圧延より仕上圧延まで行うことができる。また2台のリバース圧延機により正転圧延し、次に逆転圧延して巻取巻戻機に巻取り、リバース圧延機と圧延機列をタンデムにして仕上圧延することにより、従来の仕上圧延機列と同じ台数で粗圧延より仕上圧延まですることができる。これにより圧延機台数を減少させ、圧延ライン長さを短縮し、設備コストを安価にすることができる。また、使用する巻取巻戻機は保熱設備などを有しない通常のものでよいので、設備コストがさらに安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。
【図2】巻取巻戻機の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。
【図5】本発明の第4実施例の構成と圧延スケジュールを示す図である。
【図6】従来の圧延設備を示す図である。
【符号の説明】
1 加熱炉
2 被圧延材
3 巻取巻戻機
4 ダウンコイラー
6 クレードルロール
7 ベンディングロール
8 コイル
RF1,RF2 リバース圧延機
F2,F3,F4,F5,F6 圧延機
Claims (2)
- 加熱炉から供給される被圧延材を正転、逆転圧延する1台のリバース圧延機と、該リバース圧延機の下流側に設けられた圧延機列と、前記リバース圧延機の上流側に設けられた巻取巻戻機と、を用い、前記リバース圧延機と前記圧延機列の入側先頭の圧延機とで被圧延材を正転圧延し、次にリバース圧延機で逆転圧延した後前記巻取巻戻機に巻取り、次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機と圧延機列とをタンデムにして圧延することを特徴とする圧延方法。
- 加熱炉から供給される被圧延材を正転、逆転圧延する2台よりなるリバース圧延機列と、該リバース圧延機列の下流側に設けられた圧延機列と、前記リバース圧延機列の上流側に設けられた巻取巻戻機と、を用い、前記リバース圧延機列で被圧延材を正転、逆転圧延した後、前記巻取巻戻機に巻取り、次に巻取巻戻機より巻戻してリバース圧延機列と圧延機列とをタンデムにして圧延することを特徴とする圧延方法。
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JP26539794A JP3644549B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 圧延方法 |
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1994
- 1994-10-28 JP JP26539794A patent/JP3644549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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