JP3641991B2 - 移動農機の走行装置 - Google Patents

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Description

【0003】
【発明の属する技術分野】
【0004】
この発明は、移動農機の走行装置の改良に関するものである。
【従来技術】
【0005】
走行車体の後部に例えば苗植付装置を設け、走行車体の前部には畦越えアームを上下回動自在に設けて、畦越えアームを下方に回動して前方に突出した状態として押し下げることにより、畦越え時の車体前部の浮き上がりを防止し、また、通常作業時には、畦越えアームを上方に回動した後方収納状態にするものは公知である。
【発明が解決しようとする問題点】
【0006】
しかし、従来装置にあっては、走行車体を畦越えして隣の圃場に移動させる場合には、前方突出状態の畦越えアームを押し下げることにより、車体前部の浮き上がりは防止できるものの、走行面の凹凸や硬軟により直進走行にずれが生じ、安全な走行がでないという問題点があった。そこで、発明はこのような問題点を解決しようとするものである。
【問題を解決するための手段】
【0007】
このような技術的課題を解決するための請求項1の発明は車体の後部に農作業手段を設けた走行車体と、走行車体の前部に回動自在に設けられていて、下方に回動した前方突出状態と上方に回動した後方収納状態とに切り替え可能な畦越えア−ム63と、前記畦越えア−ム63を左・右畦越えア−ム63a,63bに分割構成して、左・右畦越えア−ム63a,63bの下方への押し下げ量の差異により前記走行車体を操向させる操向手段と、からなる移動農機の走行装置とした。
【発明の作用及び効果】
【0008】
請求項1の発明は畦越えアーム63を左・右畦越えアーム63a,63bに分割構成して、左・右畦越えアーム63a,63bの下方への押し下げ量の差異により、走行車体を操向させることができるので、作業者の降車運転時にも、走行車体を操向することができて好みの方向に走行させることができ、能率的に農作業をすることができる。
【発明の実施の形態】
【0009】
以下、移動農機の実施例の形態について説明する。
まず、図1乃至図3に基づき、移動農機1の全体構成について説明する。
移動農機1は、車体フレーム2の中央にエンジン3を搭載し、エンジン3の上側に操縦座席4を設け、車体フレーム2の前側部に操舵用のハンドル5を配置し、前部左右両側には左・右前輪6,6を配置し、後部左右両側には左・右後輪7,7を配置し、後部には田植機8を昇降自在に連結している。
【0010】
走行ミッション装置9は、前記エンジン3から入力された回転動力を左・右前輪6,6及び左・右後輪7,7に伝動するように、車体フレーム2の前側部に配置している。
主クラッチ装置11は、図1,図2に示すように、前記エンジン3と走行ミッション装置9の中間入力軸12との間に設けた伝動ベルト11a,該伝動ベルト11aを緊張・弛緩するベルトテンション式のクラッチ11b,該クラッチ11bを断続操作する主クラッチレバー((図示省略))により構成している。
【0011】
副変速装置13は、中間入力軸12とミッションケース18の入力軸19との間に設けた高・低副変速ベルト13a,13b、該高・低副変速ベルト13a,13bを択一的に緊張・弛緩するベルトテンション式の副変速クラッチ13c,13d、該副変速クラッチ13c,13dを断続操作する副変速レバー60により構成し、入力軸19を高速伝動あるいは低速伝動する構成である。
【0012】
そして、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速変速レバー60は、入り側にテンションスプリング(図示省略)によって押圧し、切り側には手動により操作する通常のテンションクラッチ操作レバーである。そして、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速変速レバー60は、クラッチを切り位置に移動した状態でロック装置(図示省略)によりロックできる構成である。なお、主クラッチレバー(図示省略)及び副変速変速レバー60を足踏み式のぺダルに構成してもよい。
【0013】
走行ミッション装置9は図3に示すように構成している。ミッションケース18において、伝動上手側から、入力軸19、植付杆駆動軸32、入力軸19の右側方に軸心一致状態に軸架している主変速軸20(主変速軸20の左側端部は、入力軸19の右側端部のニードルベアリングを介して軸受されている。)、クラッチ軸21、前輪ブレーキ軸22、前輪差動装置23、左・右ホイール伝動軸24の順に軸架している。
【0014】
そして、入力軸19の外側には、高・低入力プーリ25a,25bを軸着して回転動力を入力する構成とし、入力軸19のミッションケース18内部には、入力ギヤ26を設けている。前記植付杆駆動軸32の左側部には、一体的に構成されている大径の減速第1ギヤ27及び小径の減速第2ギヤ28をベアリングを介して遊転自在に設けている。
【0015】
主変速軸20の左側端部には、一体的に構成している小径ギヤ29と大径ギヤ30とを軸方向に摺動自在に軸着し、超減速シフタ装置31により摺動させるように構成としいる。しかして、左側に摺動すると、小径ギヤ29が前記減速第1ギヤ27に噛み合って、入力軸19の等速回転動力が主変速軸20に伝動され、また、右側に摺動すると、大径ギヤ30が前記減速第2ギヤ28に噛み合って、主変速軸20に減速された回転動力が伝動されるように、減速装置Aを構成している。
【0016】
また、主変速軸20の小径ギヤ29及び大径ギヤ30の右側部には、少し径の異なる株間変速第1大・小ギヤ33a,33bを軸着し、その右側部には一体的な小径の低速主変速ギヤ35及び大径の高速主変速ギヤ34を摺動自在に軸着している。
【0017】
植付杆駆動軸32の前記減速第2ギヤ28,減速第1ギヤ27の右側部には、少し径の異なる一体的な株間変速第2大・小ギヤ36a,36bを摺動自在に取り付け、該株間変速第2大・小ギヤ36a,36bを左側に移動すると、株間変速第1大ギヤ33aと株間変速第2小ギヤ36bとが噛み合い、また、株間変速第2大・小ギヤ36a,36bを右側に移動すると、株間変速第1小ギヤ33bと株間変速第2大ギヤ36aとが噛み合い、主変速軸20の回転動力が少し変速されて植付杆駆動軸32に伝達され、田植機8の植付株間が変更される構成である。
【0018】
また、植付杆駆動軸32と主変速軸20の右側端部には、株間変速第2装置37が設けられていて、更に株間変速がされて、ギヤ38を介して植付伝動軸39に動力が伝達される構成である。
【0019】
クラッチ軸21の中央部には、大ギヤ40と小ギヤ41とを有するセンターギヤ42を軸着し、センターギヤ42の小ギヤ41は前記高速主変速ギヤ34に噛み合ったり、また、センターギヤ42の大ギヤ40は前記低速主変速ギヤ35に択一的に噛み合う構成である。
【0020】
前記センターギヤ42の両側には、軸方向に摺動自在の左・右サイドクラッチギヤを係合離脱自在に設けた左・右サイドクラッチ装置43,43を設けている。そして、左・右サイドクラッチ装置43,43の外側には、コーン式あるいはディスク式に構成した左・右サイドブレーキ装置44,44を夫れ夫れ設け、左・右サイドクラッチを切った後に、更に外側への移動を継続すればブレーキが作動し、左・右サイドクラッチギヤに制動力を与える構成としている。
【0021】
前輪ブレーキ軸22は、前記小ギヤ41に噛み合いする伝動大ギヤ46、及び、前記大ギヤ40に噛み合い、且つ、伝動下手側にある前輪差動装置23の伝動差動ギヤ23aに噛み合いする伝動小ギヤ45を軸着し、前輪ブレーキ軸22の一側部に外部から操作可能にブレーキ装置47を構成している。
【0022】
そして、左・右前輪6,6には、前記前輪差動装置23から左・右横伝動軸48,48、左・右縦伝動軸49,49、左・右縦伝動軸49,49のケース下端側に操舵・旋回可能に嵌合支持した左・右前輪伝動装置50,50を介して、回転動力と前輪ブレーキ軸22からの制動力が伝達できる構成としている。
【0023】
前輪差動装置23は、デフロック爪23bを備えており、デフロック爪23bにより、左・右前輪6,6が差動しないようにすることができる。このデフロック爪23bは、機体の走行が超低速になるように超減速シフタ装置31を操作すると、関連的に作動できるように構成されている。これにより、畦越え時等に左・右前輪6,6が差動することによる走行駆動力の低下や機体前進方向の急激な変化あるいは転倒等の危険を防止している。
【0024】
左・右後輪7,7には、左・右サイドクラッチ装置43,43から左・右ホイールギヤ53,53を介しで伝達された回転動力が、左・右ホイール伝動軸24,24に伝達され、更に、左・右後輪伝動軸52,52を介して伝動する構成としている。しかして、左・右後輪7,7は、左・右サイドクラッチ装置43,43による動力の断続と、左・右サイドブレーキ装置44,44に基づく制動力が伝達される。
【0025】
左・右クラッチぺダル55,55は、周知の構成と同様であり、操縦座席4の前側における右側に偏位した位置に配置し、前記左・右サイドクラッチ装置43,43及び左・右サイドブレーキ装置44,44に操作可能に連結している。そして、左・右クラッチぺダル55,55は、図5に示すように、左・右クラッチぺダル55,55は係合離脱自在の連杆56によって連結できる構成とし、更に、左・右前輪6,6に制動力をかける左・右サイドブレーキ装置44,44の操作杆57を左クラッチぺダル55の側部に係合離脱自在に構成している。
【0026】
次ぎに、操作レバー類の構成について説明する。主変速装置Bを構成する高・低速主変速ギヤ34,35を操作する主変速レバー58は、図4に示すように、ハンドル5の左側部に設けられていて、移動速度位置、作業速度位置、中立位置、後進位置に夫れ夫れ操作できる。また、副変速装置13を操作する副変速レバー60も同様にハンドル5の左側部に設けられていて、高速位置、低速位置に操作できる構成である。
【0027】
次ぎに、前記構成の伝動状態について説明する。
まず、主クラッチレバー(図示省略)を入り位置に操作すると、エンジン3の回転動力は、主クラッチ装置11,副変速装置13を経て高・低入力プーリ25a,25bに伝動され、走行ミッション装置9の入力軸19に伝達される。
【0028】
次いで、回転動力は、入力軸19の入力ギヤ26から減速第1ギヤ27、小径ギヤ29、高速主変速ギヤ34(あるいは低速主変速ギヤ35)、センターギヤ42の小ギヤ41(あるいはセンターギヤ42の大ギヤ40)を経由した、通常回転動力が伝達されて、移動速度や作業速度の通常走行がなされる。
【0029】
次に、一方の左・右後輪7,7への伝動経路を説明すると、回転動力は、センターギヤ42の両側に係合している左・右サイドクラッチ装置43,43によって、下手側の左・右ホイール伝動軸24,24の左・右ホイールギヤ53,53に伝達され、次いで、回転動力は更に後方に延長した左・右後輪伝動軸52,52を経て左・右後輪7,7に伝動される。
【0030】
他方の左・右前輪6,6への回転動力は、センターギヤ42の小ギヤ41から伝動大ギヤ46(あるいは、大ギヤ40から伝動小ギヤ45)、前輪ブレーキ軸22、伝動小ギヤ45、伝動作動ギヤ23a、前輪差動装置23、左・右横伝動軸48,48、左・右縦伝動軸49,49、左・右前輪伝動装置50の順に伝動されて、左・右前輪6,6に伝達される。
【0031】
次ぎに、大径の減速第1ギヤ27,小径の減速第2ギヤ28、及び、小径ギヤ29,大径ギヤ30から構成されている減速装置Aを減速変速した伝動状態について説明する。
超減速シフタ31により小径ギヤ29,大径ギヤ30を右側に摺動し、大径ギヤ30を前記減速第2ギヤ28に噛み合わせる。すると、小径の減速第2ギヤ27から大径ギヤ30に減速回転が伝達されて、主変速軸20は減速回転し、更に、低速主変速ギヤ35、大ギヤ40を経てセンターギヤ42が減速回転する。しかして、以下の伝動経路は前記と同様にして、左・右後輪7,7、左・右前輪6,6に伝達され、超低速で走行する。なお、この時には前輪差動装置23のデフロック爪23bが関連的に操作されて、左・右前輪6,6を差動しないようにロック状態となる。
【0032】
次に、図6に基づき畦越えアーム63の他の実施例について説明する。
この実施例は、車体の前方に設けられていて、車体前方の浮き上がりを防止する畦越えアーム63に、左・右前輪6,6、あるいは、左・右後輪7,7のデフロック手段を連動させたもので、走行の安全を図ろうとするものである。
【0033】
図6に示すように、左・右畦越えアーム63a,63bを後側上方から前側下方にかけて回動自在に軸支して、バネ64により後側上方に回動しがちに付勢し、左・右畦越えアーム63a,63bのいずれか一方にデフロックケーブル65の一端を連結し、他端をデフロック爪23bに連結している。なお、左・右畦越えアーム63a,63bの基部は、軸73に固着されていて、一体的に回動する構成である。
【0034】
また、左畦越えアーム63aの基部には、車輪固定アーム75が取り付けられていて、一体的に回動する構成である。車体の前部下方には、ハンドル5,ハンドルシャフト(図示省略)により回動操作できるステアリングアーム67を設け、ステアリングアーム67の左右に連結されている左・右ピットマンアーム68,68を介して、左・右前輪6,6に連繋している。
【0035】
従って、左畦越えアーム63aを下方に回動すると、車輪固定アーム75がステアリングアーム67に接近する側に回動して、固定面部75aがステアリングアーム67の外側面に接触し、左・右前輪6,6を直進状態でロックする。
【0036】
しかして、畦越えアーム63をバネ64に抗して押し下げ回動し、車体前部の浮き上がりを防止すると、デフロックケーブル65によりデフロック爪23aがスライドして、前輪差動装置23をデフロックすると共に、左・右前輪6,6を直進状態でロックし、また、畦越えアーム63がバネ64により上方に復帰回動し、デフロックが解除されると共に、左・右前輪6,6の直進状態も解除される。なお、左・右後輪7,7をデフロックする構成としてもよい。
【0037】
前記のように構成したので、路面の凹凸があったり、あるいは、トラックへの積込時に左右のアユミに段差がある場合には、ハンドル5を固定していても、左・右車輪の回転差により車体が左右に振れることがある。しかし、左・右車輪をロックすることにより、左右の振れを防止して直進させて、安全に走行させることができる。
【0038】
次に、図7に基づき畦越えアーム63の他の実施例について説明する。
車体の前部には、左・右軸73a,73bを軸支して別々に回動できる構成とし、左・右軸73a,73bに左・右畦越えアーム63a,63bを取り付けて、夫れ夫れ独立的に上下回動自在に構成している。左・右軸73a,73bの内端部には連結カップリング74を設けて、左・右軸73a,73bが一体的に回動したり、あるいは、独立的に回動できる構成としている。
【0039】
左・右畦越えアーム63a,63bの下端部に左・右連動バネ66,66の一端を連結し、左・右連動バネ66,66の他端をステアリングアーム67の左右両端部に連結し、ステアリングアーム67の左右に連結されている左・右ピットマンアーム68,68を介して、左・右前輪6,6に連繋する構成である。
【0040】
しかして、左・右軸73a,73bを連結カップリング74により一体的にし、左・右畦越えアーム63a,63bを同じ角度で下方に倒すと、左・右連動バネ66,66、ステアリングアーム67、左・右ピットマンアーム68,68を介して、左・右前輪6,6は直進状態となる。従って、左・右畦越えアーム63a,63bを下方まで倒して、車体前部の浮き上がりを防止すると、強制的に車体は直進状態となり、また、連結カップリング74を離脱して、左・右畦越えアーム63a,63bの倒し角度をずらすと、左・右前輪6,6は操舵することができるもので、例えば、左畦越えアーム63aを多く倒すと、左・右前輪6,6は右旋回する。
【0041】
なお、ハンドル5はハンドルシャフト(図示省略)の上端部に取り付けられていて、ハンドルシャフト(図示省略)の下端部には、ステアリングアーム67が取り付けられていて、ハンドル5を操作すると、左・右連動バネ66,66が伸縮し、左・右畦越えアーム63a,63bを移動させずに、左・右前輪6,6を操舵することができる。
【0042】
従来装置にあっては、ハンドル5を直進状態でロックして、移動農機1をアユミによりトラックに積み込んでいるが、左・右車輪の少しのずれにも対応できないという不具合があった。しかし、前記構成とすることにより、オペレータが降りていても、左・右畦越えアーム63a,63bをずらせて回動することにより左・右前輪6,6を操舵できて、従来装置の不具合を解消することができる。
【0043】
なお、左・右畦越えア−ム63a,63bをずらせて回動させることにより、それぞれ左・右サイドクラッチ装置43,43及び左・右サイドブレ−キ装置44,44を操作可能にし、機体の進行方向のずれを修正すべく機体を操向させるようにしてもよい。
【0044】
次に、図8に示す他の実施例について説明する。
この実施例は、ハンドル5の取り付けられているハンドルシャフト69を上・下ハンドルシャフト69a,69bに分割し、その中途部を自在継手70を介して接続して、上ハンドルシャフト69a,ハンドル5及びハンドルポスト71の上部が一体的に上下回動するように構成している。
【0045】
しかして、上ハンドルシャフト69aが上方に回動した通常状態では、ハンドル5の操作により左・右前輪6,6を操舵でき、また、上ハンドルシャフト69aを下方に回動した状態となると、ハンドル5が回動できないように、直進状態で固定できる。
【0046】
なお、ハンドル5の固定方法は、例えば、下ハンドルシャフト69bにテーパ面(図示省略)を構成して、上ハンドルシャフト69aの下方への回動に関連して、ロック体(図示省略)がテーパ面に接触して、下ハンドルシャフト69bをロックする構成である。また、上ハンドルシャフト69aの上下回動により、左・右前輪6,6を直進状態でデフロックする構成としてもよい。
【0047】
前記のように、ハンドルシャフト69、ハンドル5を畦越えアーム63にも変換することができて、安価に畦越えアームを構成することができると共に、ハンドル5を押し下げることにより、押し下げ操作を容易化でき、左右への振れを防止して安全に楽に走行させることができる。
【0048】
なお、図9に示すように、ハンドルポスト71の上下に回動する部分、あるいは、ハンドルポスト71の下部の固定状態の部分に、左・右前輪6,6のブレーキ装置47を操作できる停止レバー72を設ける構成としてもよい。このように構成すると、オペレータが乗車運転時及び降車運転時にも、手元で停止レバー72を操作してブレーキを作動することができて、走行の安全性を向上させることができる。
【0049】
次に、図10に示す他の実施例について説明する。
この実施例は、ハンドル5の取り付けられているハンドルシャフト69を上・下ハンドルシャフト69a,69bに分割し、その中途部を自在継手70を介して接続して、上ハンドルシャフト69a,ハンドル5及びハンドルポスト71の上部が一体的に上下回動するように構成している。ハンドルポスト71の上下に回動する部分には、左・右前輪6,6のブレーキ装置47を操作できる停止レバー72を設けている。
【0050】
このハンドル5,上ハンドルシャフト69a及び上部のハンドルポスト71は、上方に回動した通常の乗車ハンドル操作位置、下方に回動してハンドル5をロックし左・右前輪6,6を直進状態でロックしたハンドル下方回動位置、及び、これらの中間部の降車時ハンドル操作可能位置の3位置に、変更できる構成である。
【0051】
前記の構成としたので、オペレータが降車運転の際にも、ハンドル5を降車ハンドル操作可能位置に移動させることにより、左・右前輪6,6の操舵が可能となり、畦越え時等のちょっとした方向修正が容易になり、走行の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】 移動農機の全体側面図である。
【図2】 移動農機の一部省略した全体平面図である。
【図3】 走行ミッション装置の展開した切断面図である。
【図4】 移動農機の全体平面図である。
【図5】 要部の平面図である。
【図6】 要部の側面図である。
【図7】 要部の斜視図である。
【図8】 全体の側面図である。
【図9】 全体の斜視図である。
【図10】 全体の側面図である。
【符号の説明】
【0053】
1…移動農機、2…車体フレーム63…畦越えアーム、63a,63b…左・右畦越えアーム66…左・右連動バネ、67…ステアリングアーム、68…左・右ピットマンアーム

Claims (1)

  1. 【0002】
    車体の後部に農作業手段を設けた走行車体と、走行車体の前部に回動自在に設けられていて、下方に回動した前方突出状態と上方に回動した後方収納状態とに切り替え可能な畦越えア−ム63と、前記畦越えア−ム63を左・右畦越えア−ム63a,63bに分割構成して、左・右畦越えア−ム63a,63bの下方への押し下げ量の差異により前記走行車体を操向させる操向手段と、からなる移動農機の走行装置。
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