JP3641655B2 - 鉄骨建入直し調整治具の防護カバー、および鉄骨建入直し調整治具 - Google Patents

鉄骨建入直し調整治具の防護カバー、および鉄骨建入直し調整治具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を接合するために用いられる鉄骨建入直し調整治具の防護カバー、および、その防護カバーを備えている鉄骨建入直し調整治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建設現場において、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を接合する時には、まず、クレーンによって上側の鉄骨柱を吊り上げて、下側の鉄骨柱の上方に配置した後、治具を用いて、これら下側の鉄骨柱と上側の鉄骨柱とを連結させた後、その下側の鉄骨柱の上端部と上側の鉄骨柱の下端部とを溶接によって、接合するようにしている。
【0003】
このような鉄骨建入直しに用いられる調整治具としては、たとえば、特開平11−303404号公報や特開平11−303406号公報に記載されるものが知られている。すなわち、たとえば、図18ないし図20に示すように、この治具1は、その上端部に下側エレクションピース3が取り付けられている下側の鉄骨柱2と、その下端部に上側エレクションピース5が取り付けられている上側の鉄骨柱4とを接合するために用いられるものであって、環状の略長方形状をなし、その長さ方向中央にスリット部6が形成されている。また、この治具1は、その上部に、上側エレクションピース5を水平方向に押圧するための上側水平押圧ボルト7と、その下部に、下側エレクションピース3を水平方向に押圧するための下側水平押圧ボルト8および下側エレクションピース3を固定するための下側固定ボルト9と、その上側水平押圧ボルト7と下側水平押圧ボルト8との間に、ジャッキ装置10とを備えている。なお、ジャッキ装置10は、図20に示すように、ねじ部材11、カム12、座板13および支持板15を備えており、ねじ部材11の締め込みによって、カム12を揺動させて、カム12の前端部で座板13を上方向に押圧し、これによって、上側エレクションピース5を上方向に押圧して適正位置で支持するものである。
【0004】
そして、このような治具1を用いて、下側の鉄骨柱2に上側の鉄骨柱4を接合するには、まず、図18に示すように、上側エレクションピース5に治具1のスリット部6を挿入するとともに、そのスリット部6の上端側を、上側エレクションピース5の遊端側の上端部に突出状に取り付けられているストッパ14によって係止させ、次いで、この上側の鉄骨柱4を、クレーンによって吊り上げて、下側の鉄骨柱2の上方に、上側エレクションピース5と下側エレクションピース3とが対向するように配置した後、治具1を振り子状に揺動させて、下側エレクションピース3に治具1のスリット部6を挿入する。その後、図19に示す状態において、上側水平押圧ボルト7を締め付けて、治具1と上側エレクションピース5を連結固定した後、各下側水平押圧ボルト8をそれぞれ締め付けることにより、上側の鉄骨柱4を、下側の鉄骨柱2に対して水平方向に移動させて、その水平方向の姿勢を修正するとともに、ジャッキ装置10によって、上側エレクションピース5を押圧して適正位置で支持することにより、上側の鉄骨柱4の鉛直方向の姿勢を修正する。これによって、下側の鉄骨柱2に上側の鉄骨柱4が良好な姿勢で連結される。その後、クレーンの吊り具を上側の鉄骨柱4から取り外して、下側の鉄骨柱2の上端部と上側の鉄骨柱4の下端部とを溶接することによって、これら下側の鉄骨柱2と上側の鉄骨柱4とを接合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、上側の鉄骨柱と下側の鉄骨柱とを治具によって姿勢を保持して、下側の鉄骨柱の上端部と上側の鉄骨柱の下端部とを溶接によって接合する場合には、その溶接時に飛散するスパッタが治具に付着して、治具が黒く変色したり、または、穴が開いたり、あるいは、部分的に焼きなましされたりするので、治具の本体有する強度を保証できなくなるおそれがある。そのため、このような治具では、耐久性の向上を図りにくく、また、メンテナンスに時間がかかったり、さらには、再使用の可否の判断がむつかしく、安定した品質での使用が困難であるという不具合を有する。
【0006】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成により、下側の鉄骨柱の上端部と上側の鉄骨柱の下端部とを溶接によって接合する時に飛散するスパッタが、治具本体に付着することを防止して、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を回避し、それによって、鉄骨建入直し調整治具の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、鉄骨建入直し調整治具を安定した品質で使用することができる、鉄骨建入直し調整治具の防護カバー、および、その防護カバーを備えている鉄骨建入直し調整治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を接合するために用いられる鉄骨建入直し調整治具を防護するために、前記下側の鉄骨柱と前記上側の鉄骨柱との間の溶接部分と、前記鉄骨建入直し調整治具との間に介在されるように設けられる鉄骨建入直し調整治具の防護カバーであって、前記鉄骨建入直し調整治具は、エレクションピースが取り付けられている下側の鉄骨柱に、エレクションピースが取り付けられている上側の鉄骨柱を接合するために用いられ、治具本体と、前記下側の鉄骨柱のエレクションピースに取付可能な第1取付部、および、前記上側の鉄骨柱のエレクションピースに取付可能な第2取付部とを備えており、前記防護カバーは、少なくとも前記第1取付部と前記第2取付部との間に配置され、前記治具本体に取り付けられており、前記下側の鉄骨柱と前記上側の鉄骨柱との間の溶接部分に対向される防護壁部と、前記治具本体に取り付ける取付部とを備えていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を接合する時には、その下側の鉄骨柱と上側の鉄骨柱との間の溶接部分と、鉄骨建入直し調整治具との間に、防護カバーが介在されるので、その溶接時に飛散するスパッタが鉄骨建入直し調整治具に付着することを有効に防止することができる。そのため、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を回避することができ、それによって、鉄骨建入直し調整治具の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、鉄骨建入直し調整治具を安定した品質で使用することができる。
【0010】
また、第1取付部を下側の鉄骨柱のエレクションピースに取り付けるとともに、第2取付部を上側の鉄骨柱のエレクションピースに取り付ければ、この鉄骨建入直し調整治具により、下側の鉄骨柱と上側の鉄骨柱とを確実に連結して溶接することができる。しかも、その溶接時には、防護カバーが、少なくとも第1取付部と第2取付部との間に配置されているので、その溶接時に飛散するスパッタが、治具本体に付着することを確実に防止することができる。そのため、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を、より確実に回避することができる。
【0012】
さらに、溶接時に飛散するスパッタを、防護壁部によって確実に防護することができるとともに、取付部によって防護カバーを確実に治具本体に取り付けることができる。そのため、より確実に、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を回避することができる。
【0013】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記防護壁部には、前記下側の鉄骨柱のエレクションピースを挿通するための下側切欠部と、前記上側の鉄骨柱のエレクションピースを挿通するための上側切欠部とが形成されていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、下側の鉄骨柱のエレクションピースと上側の鉄骨柱のエレクションピースとを鉄骨建入直し調整治具によって連結した状態においては、防護壁部の下側切欠部に、下側の鉄骨柱のエレクションピースが挿通されるとともに、防護壁部の上側切欠部に、上側の鉄骨柱のエレクションピースが挿通される状態となる。そのため、この防護壁部では、下側の鉄骨柱のエレクションピースよりも下方の治具本体を覆うことができるとともに、上側の鉄骨柱のエレクションピースよりも上方を覆うことができるので、より広く鉄骨建入直し調整治具を覆って、溶接時に飛散するスパッタが治具本体に付着することを、より一層有効に防止することができる。そのため、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を、より一層、回避することができる。
【0015】
また、防護壁部の下側切欠部に、下側の鉄骨柱のエレクションピースが挿通されるとともに、防護壁部の上側切欠部に、上側の鉄骨柱のエレクションピースが挿通された状態では、それら下側の鉄骨柱のエレクションピースと上側の鉄骨柱のエレクションピースとによって、防護カバーのがたつきなどが規制されるので、確実に位置決めされた状態で、溶接時に飛散するスパッタを確実に防護することができる。
【0016】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記防護カバーは、前記治具本体に着脱自在に取り付けられることを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、防護カバーが、治具本体に対して着脱自在に取り付けられるので、溶接時に飛散するスパッタの付着により防護カバーが損傷しても、その防護カバーのみを交換すれば、再び、良好に使用することができる。したがって、簡易なメンテナンスにより、かつ、低コストで、長期にわたって、鉄骨建入直し調整治具を良好に使用することができる。
【0018】
また、請求項に記載の発明は、鉄骨建入直し調整治具であって、請求項1ないしのいずれかに記載の鉄骨建入直し調整治具の防護カバーを備えていることを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、防護カバーによって、溶接時に飛散するスパッタが鉄骨建入直し調整治具に付着することが有効に防止されるので、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を回避することができ、それによって、鉄骨建入直し調整治具の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、鉄骨建入直し調整治具を安定した品質で使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の鉄骨建入直し調整治具の一実施形態としての治具を示す斜視図、図2は、その正面図、図3は、その背面図、図4は、その左側面図、図5は、その右側面図、図6は、図2におけるA−A線断面図である。まず、これら図2ないし図6を参照して、本発明の防護カバーが取り付けられる治具の一実施形態について詳細に説明する。
【0021】
図1ないし図6において、この治具21は、互いに対向する金属製の2つの第1ベースプレート29および第2ベースプレート30を備えている。これら第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の中央部は、上下方向に延び、その第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の間には、金属製の補強プレート85が架設され、溶接によりまたは一体として、第1ベースプレート29および第2ベースプレート30のそれぞれに取り付けられている。
【0022】
また、これら第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の中央部から連続する各下端部には、側方に向かって略矩形状に膨出する下側方膨出部31および32と、下方に向かって略半円状に膨出する下方膨出部33および34とが形成されており、互いに対向する各下側方膨出部31および32の遊端部には、金属製の下側支持板39が架設され、溶接によりまたは一体として、各下側方膨出部31および32の遊端部に取り付けられている。
【0023】
また、これら第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の中央部から連続する各上端部には、下側方膨出部31および32と同じ側の側方に向かって略矩形状に膨出する上側方膨出部35および36と、上方に向かって略テーパ状に膨出する上方膨出部37および38とが形成されている。互いに対向する各上側方膨出部35および36の遊端部には、金属製の上側支持板40が架設され、溶接によりまたは一体として、各上側方膨出部35および36の遊端部に取り付けられている。また、互いに対向する各上方膨出部37および38の遊端部には、金属製の上面支持板45が架設され、溶接によりまたは一体として、各上方膨出部37および38の遊端部の遊端部に取り付けられている。
【0024】
そして、この治具21では、第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の中央部が治具本体22とされ、その下端部が、下側の鉄骨柱23の下側エレクションピース24に取付可能な第1取付部27とされ、また、その上端部が、上側の鉄骨柱25の上側エレクションピース26に取付可能な第2取付部28とされている。
【0025】
なお、図3に示すように、第2取付部28における第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の間は、第1取付部27における第1ベースプレート29および第2ベースプレート30の間よりも幅広に形成されており、これによって、後述するように、下側エレクションピース24に対する第1取付部27の確実な取り付けを図るとともに、上側エレクションピース26に対する第1押圧ボルト57および58の水平方向の押圧による位置調整を容易にしている。
【0026】
また、第1ベースプレート29および第2ベースプレート30は、各下側方膨出部31および32、各下方膨出部33および34、各上側方膨出部35および36の各端縁部においては、角がない湾曲形状として形成されており、応力集中による破損のおそれを回避して、その剛性が高められている。
【0027】
第1取付部27においては、図3に示すように、各下方膨出部33および34に、下側固定ボルト41を螺着させるためのねじ孔42および43がそれぞれ形成されるとともに、一方の下側方膨出部31には、下側第1押圧ボルト44を螺着させるためのねじ孔46が形成されている。また、一方の下側方膨出部31の上端側であって、第1取付部27と治具本体22との境界近傍にも、下側第2押圧ボルト48を螺着させるためのねじ孔50が形成されている。さらに、下側支持板39には、下側第3押圧ボルト52を螺着させるためのねじ孔53が形成されている。
【0028】
そして、いずれか一方の下方膨出部33および34のねじ孔42および43から、他方の下方膨出部33および34のねじ孔42および43に向けて、下側固定ボルト41が螺着可能とされている。また、一方の下側方膨出部31のねじ孔46には、下側第1押圧ボルト44が螺着可能とされており、また、一方の下側方膨出部31の上端側のねじ孔50にも、下側第2押圧ボルト48が螺着可能とされている。さらに、下側支持板39のねじ孔53には、下側第3押圧ボルト52が、下側第1押圧ボルト44および下側第2押圧ボルト48と直交する方向から螺着可能とされている。
【0029】
また、第2取付部28においては、各上方膨出部37および38の基端部に、上側固定ボルト54を螺着させるためのねじ孔55および56がそれぞれ形成されるとともに、各上側方膨出部35および36の基端部には、2つの上側第1押圧ボルト57および58をそれぞれ螺着させるためのねじ孔59および60がそれぞれ形成されている。また、上側支持板40には、上側第2押圧ボルト61を螺着させるためのねじ孔62が形成されている。さらに、上面支持板45にも、上側第3押圧ボルト86を螺着させるためのねじ孔87が形成されている。
【0030】
そして、いずれか一方の上方膨出部37および38のねじ孔55および56から、他方の上方膨出部37および38のねじ孔55および56に向けて、上側固定ボルト54が螺着可能とされている。また、各上側方膨出部35および36のねじ孔59および60には、2つの上側第1押圧ボルト57および58が、それぞれ対向方向から螺着可能とされており、また、上側支持板40のねじ孔62には、上側第2押圧ボルト61が、上側第1押圧ボルト57および58と直交する方向から螺着可能とされており、さらに、上面支持板45のねじ孔87にも、上側第3押圧ボルト86が、上側第2押圧ボルト61と直交する方向から螺着可能とされている。
【0031】
また、この治具21には、第1取付部27と第2取付部28との間に、上側エレクションピース26の下端部を上方に向けて押圧可能なジャッキ装置66が設けられている。
【0032】
このジャッキ装置66は、図6にも示すように、本体67、プランジャ部材68、ピストン部材69、受け部材70およびばね71などを備えている。
【0033】
本体67は、互いに対向する下側方膨出部31および32の上方に配置され、略U字状のホルダ部材72を介して取り付けられている。すなわち、ホルダ部材72の両端部には、ボルト挿通孔が形成されるとともに、第1ベースプレート29および第2ベースプレート30における治具本体22には、螺着孔がそれぞれ形成されており、ホルダ部材72が本体67の周りを保持した状態で、各固定ボルト96が、ホルダ部材72の両端部に形成される各ボルト挿通孔を介して、治具本体22の螺着孔に螺着されることにより、ジャッキ装置66が治具21に取り付けられている。
【0034】
また、この本体67は、略L字円筒形状をなし、ピストン部材69が収容されるピストン筒部73と、そのピストン筒部73から側方に延び、プランジャ部材68が収容されるプランジャ筒部74とが一体に形成されており、ピストン筒部73内とプランジャ筒部74内とは、連通路95によって連通されている。
【0035】
プランジャ部材68は、軸方向に沿ってねじ山が形成されるプランジャ軸89と、そのプランジャ軸89の一端に設けられるボルト90と、その他端に設けられるプランジャ91からなり、プランジャ91がシールされた状態でプランジャ筒部74内に挿入されるとともに、プランジャ軸89が、プランジャ筒部74の遊端部に設けられているシールナット88に螺進および螺退可能に螺着されている。
【0036】
また、ピストン部材69は、大径部92と小径軸部93とが一体に形成されており、大径部92がシールされるとともに、小径軸部93のまわりにばね71が配置された状態で、ピストン筒部73内に収容され、その状態において、ピストン筒部73の上端に、小径軸部93を進退自在に挿通する上蓋94が取り付けられている。なお、小径軸部93の上端には、円板状に形成される断面略コ字状の受け部材70が取り付けられており、この受け部材70が、上側エレクションピース26の下端部を受けるように配置されている。
【0037】
そして、プランジャ筒部74内および連通路95内にオイルを充填して、図14に示すように、レンチ78によってボルト90をプランジャ軸89の螺進方向に回動させれば、油圧により、ピストン部材69が上昇して、受け部材70が上方向に移動し、一方、レンチ78によってボルト90をプランジャ軸89の螺退方向に回動させれば、ばね74の付勢力により、ピストン部材69が降下して、受け部材70が下方向に移動される。そのため、このジャッキ装置66では、ボルト90を、レンチ78によって正逆方向に回転させることによって、上側エレクションピース26の持ち上げ、または、持ち下げを行なうことができ、これによって、上側エレクションピース26を適正位置で支持することができる。
【0038】
そして、本実施形態では、このような治具21を、下側の鉄骨柱23と上側の鉄骨柱25との溶接時に飛散するスパッタから防護するための、防護カバー101が設けられている。
【0039】
図7は防護カバーの斜視図、図8はその正面図、図9はその右側面図、図10はその平面図である。次に、図7ないし図10、および、後述する図11ないし図15を参照して、防護カバー101について説明する。
【0040】
図7ないし図10において、この防護カバー101は、断面コ字状の金属板材から形成されており、略矩形状の防護壁部102と、その防護壁部102の幅方向両端から屈曲形成される取付部としての取付板部103とを備えている。防護壁部102は、図15にも示すように、その下端部に、下側の鉄骨柱23のエレクションピース24を挿通するための下側切欠部104が、下側に向かって略矩形状に開口形成されるとともに、その上端部に、上側の鉄骨柱25のエレクションピース26を挿通するための下側切欠部105が、上側に向かって矩形状に開口形成されている。
【0041】
また、取付板部103は、防護壁部102と一体形成され、防護壁部102の幅方向両端部から、略直交方向に互いに対向するように延び、その基端部から遊端部に向かって先細状となるような側面視略三角形状として形成されており、その先端部には、治具本体22に取り付けるための取付孔106が穿孔されている。
【0042】
そして、この防護カバー101は、図14に示すように、防護壁部102が、下側の鉄骨柱23のエレクションピース24と上側の鉄骨柱25のエレクションピース26との間の溶接部分100に対向するような状態で、防護壁部102および両取付板部103によって治具本体22を囲むように配置して、取付板部103の取付孔106を、治具本体22の螺着孔に対向させて、ホルダ部材72とともに、各固定ボルト96の挿通固定によって、治具本体22に着脱自在に取り付けるようにされている。
【0043】
図11は、治具を上側エレクションピースに連結した状態を示す正面図、図12は、治具を上側エレクションピースに連結した状態を示す側面図、図13は、治具を、上側エレクションピースおよび下側エレクションピースに連結した状態を示す正面図、図14は、ジャッキ装置の使用状態を示す要部斜視図、図15は、上側の鉄骨柱と下側の鉄骨柱とを溶接する状態を示す要部斜視図である。
【0044】
次に、これら図11ないし図15を参照して、このような防護カバー101が取り付けられた治具21を用いて、下側の鉄骨柱23の上に、上側の鉄骨柱25を接合する方法について説明する。下側の鉄骨柱23は、既にその下端部が他の鉄骨柱に接合された状態にある鉄骨柱であって、たとえば、図13ないし図15に示すように、その断面形状が略4角形状をなし、その上端部および下端部において、外周面の各辺の中央部に、4つの略矩形板状の下側エレクションピース24が、この下側の鉄骨柱23の周方向に対する直交方向において、それぞれ溶接固定されている。また、各下側エレクションピース24の中央部には、図12に示すように、クレーンの吊り具(図示せず)を挿通するために用いられる挿通孔83が、厚さ方向を貫通するようにして、それぞれ形成されている。
【0045】
また、上側の鉄骨柱25は、これから、その下端部を下側の鉄骨柱23の上端部に接合しようとする鉄骨柱であって、たとえば、図13ないし図15に示すように、その断面形状が略4角形状をなし、その上端部および下端部において、外周面の各辺の中央部に、4つの略矩形板状の上側エレクションピース26が、この上側の鉄骨柱25の周方向に対する直交方向において、それぞれ溶接固定されている。また、各上側エレクションピース24の中央部には、図11に示すように、クレーンの吊り具(図示せず)を挿通するために用いられる挿通孔84が、厚さ方向を貫通するようにして、それぞれ形成されている。
【0046】
そして、この方法では、まず、上側の鉄骨柱25の下端部に設けられている4つの上側エレクションピース26のそれぞれに、4つの治具21をそれぞれ連結する。各治具21を各上側エレクションピース26に連結するには、まず、図11および図12に示すように、治具21の第2取付部28における各上方膨出部37および38の間に上側エレクションピース26を挿入して挟んだ後、この上側エレクションピース26の挿通孔84と、各上方膨出部37および38のねじ孔55および56とを位置合わせして、上側固定ボルト54を、各上方膨出部37および38のねじ孔55および56のいずれか一方から、上側エレクションピース26の挿通孔84を介して、他方の上方膨出部37および38のねじ孔55および56に挿通して、その他方の上方膨出部37および38のねじ孔55および56に、この上側固定ボルト54の螺着部を螺着させる。これによって、この治具21を、上側エレクションピース26に確実に連結する。
【0047】
その後、各上側方膨出部35および36のねじ孔59および60に、各上側第1押圧ボルト57および58を螺着させて、上側エレクションピース26の表面および裏面を、適宜、その上側エレクションピース26の厚さ方向に押圧するとともに、上側支持板40のねじ孔62に、上側第2押圧ボルト61を螺着させて、上側エレクションピース26の側面を、適宜、その上側エレクションピース26の遊端側の側端部から基部側の側端部に向けて押圧することにより、上側の鉄骨柱25に対する治具21の連結姿勢を調整する。より具体的には、クレーンよって吊り上げられた状態において、この治具21の各下方膨出部33および34の間に、上側エレクションピース24が円滑に挿入されるように、治具21の連結姿勢を調整する。そうすれば、この治具21を下側の鉄骨柱23と連結する時に、各下方膨出部33および34の間において、良好な姿勢で円滑に上側エレクションピース24を受け入れることができるので、効率的な作業を行なうことができる。
【0048】
そして、このようにして、上側の鉄骨柱25に対する治具21の連結姿勢が調整された後に、この上側の鉄骨柱25をクレーンによって吊り上げて、下側の鉄骨柱23の上方において、各上側エレクションピース26と各下側エレクションピース24とが対向するように配置する。この上側の鉄骨柱25のクレーンによる吊り上げは、公知の方法で行なうことができ、たとえば、上側の鉄骨柱25の上端部に設けられる各上側エレクションピース26の挿通孔84に、吊り具を挿入して吊り上げればよい。
【0049】
そして、下側の鉄骨柱23の上端部に設けられている4つの下側エレクションピース24のそれぞれに、4つの治具21をそれぞれ連結する。各治具21を各下側エレクションピース24に連結するには、まず、図11および図12に示すように、クレーンによって上側の鉄骨柱25を徐々に下げ、治具21の第1取付部27における各下方膨出部33および34の間に下側エレクションピース24を挿入して挟むようにする。
【0050】
次いで、図13および図14に示すように、下側エレクションピース24の挿通孔83と、各下方膨出部33および34のねじ孔42および43とを位置合わせして、下側固定ボルト41を、各下方膨出部33および34のねじ孔42および43のいずれか一方から、下側エレクションピース24の挿通孔83を介して、他方の下方膨出部33および34のねじ孔42および43に挿通して、その他方の下方膨出部33および34のねじ孔42および43に、この下側固定ボルト41の螺着部64を螺着させる。これによって、この治具21を、下側エレクションピース24に確実に連結する。
【0051】
次いで、下側の鉄骨柱23に対する上側の鉄骨柱25の姿勢を水平方向において修正し、両者の目地合わせを行なう。上側の鉄骨柱25における水平方向の修正は、たとえば、次のようにして行なうことができる。すなわち、図13に示すように、まず、一方の下側方膨出部31のねじ孔46に、下側第1押圧ボルト44を螺着させて、下側エレクションピース24を、他方の下側方膨出部32に向けて押圧するとともに、下側方膨出部31の上端側のねじ孔50にも、下側第2押圧ボルト48を螺着させて、下側エレクションピース24を、他方の下側方膨出部32に向けて押圧し、さらに、下側支持板39のねじ孔53に、下側第3押圧ボルト52を螺着させて、下側エレクションピース24の側面を、その下側エレクションピース24の遊端側の側端部から基部側の側端部に向けて押圧することにより、第1取付部27をしっかりと下側エレクションピース24に固定する。
【0052】
次いで、各上側第1押圧ボルト57および58を適宜調整して締め付けて、上側エレクションピース26をその厚さ方向に押圧することにより、上側の鉄骨柱25の下側の鉄骨柱23に対する水平方向における周方向の位置調整を行なう。すなわち、各上側第1押圧ボルト57および58によって上側エレクションピース26の表面および裏面を押圧すれば、上側の鉄骨柱25は、その押圧力が作用する方向に移動されるので、互いに対向する各上側第1押圧ボルト57および58を適宜調整して締め付けることによって、上側の鉄骨柱25を、その周方向における正逆方向に移動させることができ、これによって、水平方向における周方向の位置調整を行なうことができる。
【0053】
また、このような、水平方向における周方向の位置調整とともに、上側第2押圧ボルト61を適宜調整して締め付けて、上側エレクションピース26の側面を、その上側エレクションピース26の遊端側の側端部から基部側の側端部に向けて押圧することにより、上側の鉄骨柱25の下側の鉄骨柱23に対する水平方向における周方向と直交する方向の位置調整を行なう。すなわち、上側第2押圧ボルト61によって上側エレクションピース26の遊端側の側端部から基部側の側端部に向けて押圧すれば、上側の鉄骨柱25は、その押圧力が作用する方向に移動されるので、上側第2押圧ボルト61を適宜調整して締め付けることによって、上側の鉄骨柱25を、その周方向と直交する方向に移動させることができ、これによって、水平方向における周方向と直交する方向の位置調整を行なうことができる。
【0054】
このようにして、上側の鉄骨柱25における水平方向の修正を行なえば、上側の鉄骨柱25を、下側の鉄骨柱23に、その水平方向における周方向およびその直交方向での姿勢を修正して連結することができるので、下側の鉄骨柱23に上側の鉄骨柱25を良好な姿勢で接合することができる。
【0055】
次いで、下側の鉄骨柱23に対する上側の鉄骨柱25の姿勢を鉛直方向において修正する。上側の鉄骨柱25における鉛直方向の修正は、上記したように、図14において、ジャッキ装置66のボルト90を、レンチ78によって正逆方向に回転させることによって、上側エレクションピース26の持ち上げ、または、持ち下げを行ない、これによって、上側エレクションピース26を適正位置で支持することにより行なうことができる。このようにして、上側エレクションピース26を、適正位置で支持すれば、上側の鉄骨柱25の下側の鉄骨柱23に対する上下方向での傾きを修正することができるので、これによって、上側の鉄骨柱25の鉛直方向の姿勢を確実に修正して、下側の鉄骨柱23に上側の鉄骨柱25をより一層良好な姿勢で接合することができる。
【0056】
さらに、このような水平方向および鉛直方向の位置調整とともに、上側第3押圧ボルト86を適宜調整して締め付けて、上側エレクションピース26の上端部を、その上端側から下端側に向けて押圧すれば、上側の鉄骨柱25を下側の鉄骨柱23に対して押圧することができる。そのため、上側の鉄骨柱25を、下側の鉄骨柱23に対して密着させて連結することができ、下側の鉄骨柱23に上側の鉄骨柱25を良好な姿勢で接合することができる。
【0057】
なお、上記の説明においては、上側エレクションピース26の水平方向の位置調整を行なった後、上側エレクションピース26の鉛直方向の位置調整を行なうようにしたが、その順序はいずれが先でもよく、上側エレクションピース26の鉛直方向の位置調整を行なった後、上側エレクションピース26の水平方向の位置調整を行なうようにしてもよく、さらには、これら水平方向の位置調整と鉛直方向の位置調整とを並行して行なってもよい。
【0058】
そして、このようにして、下側の鉄骨柱23に対する上側の鉄骨柱25の姿勢を修正した後に、下側の鉄骨柱23の上端部と、上側の鉄骨柱25の下端部とを溶接によって接合する。なお、この方法においては、各治具21によって、上側の鉄骨注25と下側の鉄骨柱23とが連結されていれば、その後、適宜の時点において、クレーンの吊り具を、上側の鉄骨柱25の上端部に設けられる各上側エレクションピース26から取り外すようにすればよい。
【0059】
そして、この接合時においては、図15に示すように、溶接時のスパッタが飛散するが、下側の鉄骨柱23と上側の鉄骨柱25との間の溶接部分100と、治具21との間には、防護カバー101の防護壁部102が介在されるので、そのようなスパッタが、治具21に付着することが有効に防止される。そのため、治具21の強度低下を回避することができ、それによって、治具21の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、治具21を安定した品質で使用することができる。より具体的には、防護カバー101の防護壁部102が、第1取付部27と第2取付部28との間に配置されているので、その溶接時に飛散するスパッタが、治具本体22に付着することが確実に防止されている。
【0060】
また、このような防護カバー101は、溶接部分100に対向される防護壁部102と、治具本体22に取り付ける取付板部103とを備えているので、溶接時に飛散するスパッタを、防護壁部102によって確実に防護することができるとともに、取付板部103によって防護カバー101を確実に治具本体22に取り付けることができる。そのため、より確実に、治具21の強度低下を回避することができる。
【0061】
しかも、防護壁部102には、下側の鉄骨柱23のエレクションピース24を挿通するための下側切欠部104と、上側の鉄骨柱25のエレクションピース26を挿通するための上側切欠部105とが形成されているので、この防護壁部102によって、下側の鉄骨柱23のエレクションピース24よりも下方の治具本体22を覆うことができるとともに、上側の鉄骨柱25のエレクションピース26よりも上方を覆うことができる。そのため、より広く、治具本体22、さらには、第1取付部27および第2取付部28を覆って、溶接時に飛散するスパッタが治具本体22に付着することを、より一層有効に防止することができる。また、防護壁部102の下側切欠部104に、下側の鉄骨柱23のエレクションピース24が挿通されるとともに、防護壁部102の上側切欠部105に、上側の鉄骨柱25のエレクションピース26が挿通された状態では、それら下側の鉄骨柱23のエレクションピース24と上側の鉄骨柱25のエレクションピース26とによって、防護カバー101のがたつきなどが規制されるので、確実に位置決めされた状態で、溶接時に飛散するスパッタから、治具本体22を確実に防護することができる。
【0062】
また、この防護カバー101は、各取付板部103の取付孔106に各固定ボルト96を挿通することによって、着脱自在に治具本体22に取り付けられているので、溶接時に飛散するスパッタの付着により防護カバー101が損傷しても、その防護カバー101のみを交換すれば、再び、良好に使用することができる。したがって、簡易なメンテナンスにより、かつ、低コストで、長期にわたって、治具21を良好に使用することができる。
【0063】
なお、以上の説明においては、下側の鉄骨柱23および上側の鉄骨柱25は、その断面形状が略4角形状をなし、その外周面の各辺の中央部に形成される各下側エレクションピース24および各上側エレクションピース26のそれぞれに、各治具21を連結するようにしたが、下側の鉄骨柱23および上側の鉄骨柱25の形状は、何ら限定されず、たとえば、断面多角形状、断面円形状などであってもよく、また、各下側エレクションピース24および各上側エレクションピース26の数も限定されず、さらには、各治具21を、各下側エレクションピース24および各上側エレクションピース26に必ず対応させて連結する必要もない。
【0064】
なお、本発明の防護カバーは、以上に述べた治具21以外にも、鉄骨建入直し調整治具であれば、何ら限定されることなく、広く適用することができる。例えば、上記した、図18ないし図20に示す治具1についても適用することができる。すなわち、治具1に適用するカバー101は、たとえば、図17に示すように、断面コ字状の金属板材から形成されており、略矩形状の防護壁部102と、その防護壁部102の幅方向両端から屈曲形成される取付部としての取付板部103とを備えており、防護壁部102は、その下端部に、下側の鉄骨柱2のエレクションピース3を挿通するための下側切欠部104が、下側に向かって略矩形状に開口形成されるとともに、その上端部に、上側の鉄骨柱4のエレクションピース5を挿通するための下側切欠部105が、上側に向かって矩形状に開口形成されている。
【0065】
また、取付板部103は、防護壁部102と一体形成され、防護壁部102の幅方向両端部から、略直交方向に互いに対向するように延び、側面視略台形状として形成されており、その先端下部には、治具本体22に取り付けるための取付孔106が穿孔されている。
【0066】
そして、この防護カバー101は、たとえば、図16に示すように、防護壁部102が、下側の鉄骨柱2のエレクションピース3と上側の鉄骨柱4のエレクションピース5との間の溶接部分に対向するような状態で、防護壁部102および両取付板部103によって治具1を囲むように配置され、取付板部103の取付孔106を、治具1の下側水平押圧ボルト8の螺着孔に対向させて、その下側水平押圧ボルト8の挿通固定によって、治具1に着脱自在に取り付けられている。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、鉄骨建入直し調整治具の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、鉄骨建入直し調整治具を安定した品質で使用することができる。
【0068】
また、溶接時に飛散するスパッタが、治具本体に付着することを確実に防止することができ、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を、より確実に回避することができる。
【0069】
さらに、溶接時に飛散するスパッタを、防護壁部によって確実に防護することができるとともに、取付部によって防護カバーを確実に治具本体に取り付けることができ、より確実に、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を回避することができる。
【0070】
請求項に記載の発明によれば、より広く鉄骨建入直し調整治具を覆って、溶接時に飛散するスパッタが治具本体に付着することを、より一層有効に防止することができ、鉄骨建入直し調整治具の強度低下を、より一層、回避することができる。また、下側の鉄骨柱のエレクションピースと上側の鉄骨柱のエレクションピースとによって、防護カバーのがたつきなどが規制されるので、確実に位置決めされた状態で、溶接時に飛散するスパッタを確実に防護することができる。
【0071】
請求項に記載の発明によれば、簡易なメンテナンスにより、かつ、低コストで、長期にわたって、鉄骨建入直し調整治具を良好に使用することができる。
【0072】
請求項に記載の発明によれば、鉄骨建入直し調整治具の耐久性の向上およびメンテナンスの容易化を図ることができ、鉄骨建入直し調整治具を安定した品質で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄骨建入直し調整治具の一実施形態としての治具を示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図1の右側面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】防護カバーの斜視図である。
【図8】防護カバーの正面図である。
【図9】防護カバーの右側面図である。
【図10】防護カバーの平面図である。
【図11】治具を上側エレクションピースに連結した状態を示す正面図である。
【図12】治具を上側エレクションピースに連結した状態を示す側面図である。
【図13】治具を上側エレクションピースおよび下側エレクションピースに連結した状態を示す正面図である。
【図14】ジャッキ装置の使用状態を示す要部斜視図である。
【図15】上側の鉄骨柱と下側の鉄骨柱とを溶接する状態を示す要部斜視図である。
【図16】異なる実施形態の治具を上側エレクションピースおよび下側エレクションピースに連結した状態を示す正面図である。
【図17】図16に示す治具の防護カバーの斜視図である。
【図18】従来の治具の使用状態を示す正面図である。
【図19】従来の治具の使用状態を示す正面図である。
【図20】従来の治具の使用状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
21 治具
22 治具本体
23 下側の鉄骨柱
24 下側エレクションピース
25 上側の鉄骨柱
26 上側エレクションピース
27 第1取付部
28 第2取付部
100 溶接部分
101 防護カバー
102 防護壁部
103 取付板部
104 下側切欠部
105 上側切欠部

Claims (4)

  1. 下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を接合するために用いられる鉄骨建入直し調整治具を防護するために、
    前記下側の鉄骨柱と前記上側の鉄骨柱との間の溶接部分と、前記鉄骨建入直し調整治具との間に介在されるように設けられる鉄骨建入直し調整治具の防護カバーであって、
    前記鉄骨建入直し調整治具は、エレクションピースが取り付けられている下側の鉄骨柱に、エレクションピースが取り付けられている上側の鉄骨柱を接合するために用いられ、治具本体と、前記下側の鉄骨柱のエレクションピースに取付可能な第1取付部、および、前記上側の鉄骨柱のエレクションピースに取付可能な第2取付部とを備えており、
    前記防護カバーは、少なくとも前記第1取付部と前記第2取付部との間に配置され、前記治具本体に取り付けられており、
    前記下側の鉄骨柱と前記上側の鉄骨柱との間の溶接部分に対向される防護壁部と、前記治具本体に取り付ける取付部とを備えていることを特徴とする、鉄骨建入直し調整治具の防護カバー。
  2. 前記防護壁部には、前記下側の鉄骨柱のエレクションピースを挿通するための下側切欠部と、前記上側の鉄骨柱のエレクションピースを挿通するための上側切欠部とが形成されていることを特徴とする、請求項に記載の鉄骨建入直し調整治具の防護カバー。
  3. 前記防護カバーは、前記治具本体に着脱自在に取り付けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の鉄骨建入直し調整治具の防護カバー。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の鉄骨建入直し調整治具の防護カバーを備えていることを特徴とする、鉄骨建入直し調整治具。
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