JP3641393B2 - パルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置 - Google Patents

パルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼有害ガスや悪臭ガスと言った各種の排ガスを、パルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着させた反応助剤に接触させることにより、脱臭や脱硫等の各種処理を行えるように工夫したパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着させた反応助剤を用いて、排ガスを反応処理することができる排ガス処理装置に関しては、従来より例えば実開平7−13422号公報(実願平5−45988号)に記載の如きバグフイルタ式脱臭装置が存在する。
【0003】
この脱臭装置は、脱臭剤を飽和状態に成る迄繰返し使用できるようにしたものであって、フイルタ室のバグフイルタの濾布面に付着させて脱臭に用いた使用済みの脱臭剤を、パルスジェットエアーで下側のホッパーに払い落した後、これを脱臭剤供給タンクに回収して再度利用するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のバグフイルタ式脱臭装置によれば、新しい脱臭剤が供給された当初の時点では、脱臭剤のガス吸着機能(脱臭機能)は高いが、これを繰返し使用することで吸着性能が次第に低下し、全体のランニングの中では排ガスの吸着性能に変動(劣化)が発生して、充分な脱臭効果を発揮できなくなる問題があった。
【0005】
更に、上記従来のバグフイルタ式脱臭装置は、パルスジェットエアーによって払い落した使用済みの脱臭剤を、再び同じ脱臭剤を収容した供給タンクに回収して再利用するものであって、常に1種類の脱臭剤を使用する構成になっているため、例えば、性質の異なる酸性ガスやアルカリ性ガス等の混合ガスを除去したり脱臭したりする場合には、上記のバグフイルタ式脱臭装置(除去装置)を複数台連ねて、処理するガスに合せて除去装置を選んで使い分ける必要があり、使用操作が非常に煩雑であると共に、装置全体が複雑化、大型化して、高コスト化を招く問題もあった。
【0006】
従って本発明の技術的課題は、排ガスに対する吸着処理機能を低下させることなく、バグフイルタから払い落した使用済みの反応助剤(脱臭剤等)を再利用することができると共に、1台の処理装置によって複数種の排ガスの処理を可能にしたパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】
粉末状の反応助剤をパルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着させ、ブロアーの吸引作用を受けてこのバグフイルタを通過する燃焼有害ガスや悪臭ガス等の排ガスを上記の反応助剤に接触させて反応処理する一方、上記バグフイルタの濾布面に付着している使用済みの反応助剤を、逆洗用のパルスジェットエアーで下側のホッパーに払い落すようにしたパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法であって、
【0009】
(1) 上記使用済み反応助剤をパルスジェットエアーで払い落した後、1種類又は複数種類の新たな反応助剤を上記バグフイルタの濾布面に付着し、次いで、ホッパー内に払い落した上記使用済みの反応助剤をバグフイルタの濾布面に付着している上記新たな反応助剤の外側面に多重に付着させ、これ等多重に付着した新旧の反応助剤によって上記の排ガスを反応処理すること。(請求項1)
【0010】
(2) 使用済み反応助剤をパルスジェットエアーで下側のホッパーに払い落した後、複数種の新たな反応助剤の中から必要とする反応助剤を1種類又は複数種類選んでこれをバグフイルタの濾布面に付着し、次いで、この新たな反応助剤の外側面に上記ホッパー内に払い落した使用済みの反応助剤を多重に付着すること。(請求項2)
【0011】
(3) ホッパーに払い落した使用済み反応助剤をエアーで舞い上げ、これをブロアーの吸引作用を利用して新たな反応助剤の外側面に多重に付着すること。 (請求項3)
【0012】
(4) ホッパーに払い落した使用済み反応助剤をホッパーの外部に回収し、この回収した使用済み反応助剤をブロアーの送風作用又は吸引作用によってバグフイルタ側に再供給して、新たな反応助剤の外側面に多重に付着すること。(請求項4)
【0013】
ブロアーの送風作用又は吸引作用を受けて排ガスの導入ダクトを通してフイルタ室内に供給又は吸引した粉末状の反応助剤を、パルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着し、上記導入ダクトを通って吸引されて来る燃焼有害ガスや悪臭ガス等の排ガスを上記反応助剤に接触させて反応処理する一方、上記バグフイルタの濾布面に付着している使用済みの反応助剤を、逆洗用のパルスジェットエアーで逆洗して下側のホッパーに払い落すように構成したパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理装置であって、
【0014】
(5) 上記排ガス導入ダクトの途中に新たな反応助剤を供給するための助剤供給手段を1台又は複数台接続し、上記のホッパーにはパルスジェットエアーによって払い落された使用済み助剤をエアーを噴射して舞い上げる助剤舞い上げ手段を設けて、上記助剤供給手段による新しい反応助剤の供給を終えた後、上記助剤舞い上げ手段による使用済み反応助剤の舞い上げを行って、上記バグフイルタの濾布面に新旧の反応助剤を順番に、且つ、多重に付着させるように構成すること。(請求項5)
【0015】
(6) 上記排ガス導入ダクトの途中に、新たな反応助剤を供給するための1台又は複数台の新規助剤供給手段と、上記ホッパーから回収した使用済み反応助剤を供給するための使用済み助剤供給手段を接続し、上記新規助剤供給手段による新しい反応助剤の供給を終えた後、上記使用済み助剤供給手段による使用済み反応助剤の供給を行って、上記バグフイルタの濾布面に新旧の反応助剤を順番に、且つ、多重に付着させるように構成すること。(請求項6)
【0016】
尚、ここに於いて反応助剤とは、例えば、粉末状に形成した脱臭剤、脱硝剤、或は、脱硫剤等を意味する。
【0017】
▲1▼ 上記(1)で述べた請求項1に係る手段(排ガス処理方法)によれば、使用済みの反応助剤をパルスジェットエアーで払い落した後、1種類又は複数種類の未使用の新たな反応助剤をバグフイルタの濾布面に付着し、その後、払い落した使用済みの反応助剤を上記新しい反応助剤の外側面に多重に付着するため、外層に付着した古い反応助剤が先ず荒取りの反応処理(交流接触)を行い、次いで、内層の新しい反応助剤によって仕上げの処理を行うことができるものであって、使用済み反応助剤の再利用によって除去能率を低下させることなく、複数層に重ねて付着させた新旧の反応助剤によって安定した吸着作用を発揮して、排ガスに対する脱臭や脱硫等の処理効果を向上させることを可能にする。
【0018】
▲2▼ 上記(2)で述べた請求項2に係る手段(排ガス処理方法)によれば、複数種の新たな反応助剤の中から必要とする反応助剤を選んでこれをバグフイルタの濾布面に付着でき、更に、この新たな反応助剤の外側面に使用済みの反応助剤を多重に付着させるため、これ等複数層に重ねて付着させた新旧の反応助剤によって、排ガスの処理効果を向上させることができると共に、複数種の反応助剤を使用可能にしたので、処理する排ガスの種類に合せて使用する反応助剤を選択することにより、例えば酸性ガスやアルカリ性と言った性状が異なる排ガスに応じた反応処理を行うことを可能にする。
【0019】
▲3▼ 上記(3)で述べた請求項3に係る手段(排ガス処理方法)によれば、パルスジェットエアーによって払い落された使用済みの反応助剤を、エアーで舞い上げ、且つ、ブロアーの吸引作用で新たな反応助剤の外側面に多重に付着できるため、バグフイルタの濾布面に多重に付着形成したこれ等新旧の反応助剤の層が、排ガスを安定した状態で効率良く反応処理することを可能にする。
【0020】
▲4▼ 上記(4)で述べた請求項4に係る手段(排ガス処理方法)によれば、パルスジェットエアーによって払い落された使用済みの反応助剤をホッパーの外部に回収し、これをブロアーの送風又は吸引作用によって新たな反応助剤の外側面に多重に付着できるため、バグフイルタの濾布面に多重に付着形成したこれ等新旧の反応助剤の層が、排ガスを安定した状態で効率良く反応処理することを可能にする。
【0021】
▲5▼ 上記(5)で述べた請求項5に係る手段(排ガス処理装置)によれば、排ガス導入ダクトの途中に接続した1台又は複数台の助剤供給手段から、除塵を済ませたバグフイルタの面に必要とする1種類又は複数種類の新しい反応助剤が順番に供給されて多重に付着され、また、パルスジェットエアーによってホッパーに払い落された使用済みの反応助剤は、助剤舞い上げ手段によって舞い上げられて上記新しい反応助剤の外側面に重ねて付着されるため、これ等多重層に付着形成された新旧の反応助剤の層によって安定した吸着作用を発揮して、排ガスを効率良く反応処理することを可能にする。
【0022】
▲6▼ 上記(6)で述べた請求項6に係る手段(排ガス処理装置)によれば、必要とする1種類又は複数種類の新たな反応助剤を、処理する排ガスの種類に応じてバグフイルタの濾布面に供給して付着でき、更に、ホッパーから使用済み助剤供給手段に回収した使用済み反応助剤を、上記新たな反応助剤の外側面に重ねて付着できるため、バグフイルタの濾布面に多重に付着形成したこれら新旧の反応助剤の層が、各種の排ガスを安定した状態で効率良く反応処理することを可能にする。
【0023】
以上の如くであるから、上記(1)〜(6)の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明の排ガス処理装置の外観を説明した正面図、図2はその拡大側面図、図3は本発明の全体を明示した構成図であって、これ等の図面に於いて、夫々符号1で全体的に示したのはバグフイルタ式の集塵機で、1Aと1Bは仕切板1Xによって上下に区画形成された集塵機1の清浄室とフイルタ室、1Cはフイルタ室1Bの下側に連設したホッパー、2…はフイルタ室1B内に吊下げたバグフイルタを示す。
【0025】
また、3は上記清浄室1Aの内部に設けたパルスジェット用のブローチューブ、3Tはヘッダパイプ、3A…はブローチューブ3に設けたエアー噴射用のノズルであって、上記のヘッダパイプ3Tからブローチューブ3に送られて来るパルスジェットエアー(圧縮エアー)を、各ノズル3A…から上記各バグフイルタ2…の内部に吹き込むことにより、各バグフイルタ2…の濾布面に付着している使用済みの反応助剤を下側のホッパー1Cに払い落すことができる仕組に成っている。
【0026】
4は上記集塵機1の清浄室1Aに接続した吸引ダクト、4Aはこの吸引ダクト4の先端側に接続した吸引ブロアー(吸引ファン)、4Mはブロアー駆動用モータ、4Tは風量調節弁、4Bは排気筒であって、上記吸引ブロアー4Aの吸引作用は、上記の吸引ダクト4を経て集塵機1の清浄室1Aからバグフイルタ2…、及び、フイルタ室1Bを通して排ガス導入ダクト7に及んで、排ガスを集塵機1のフイルタ室1B内に吸引する仕組に成っている。
【0027】
更に図中、5は上記ホッパー1Cの底部に設けた使用済み反応助剤の排出装置、5Sはこの排出装置5を構成する排出用スクリューで、このスクリュー5Sによって排出される使用済み反応助剤は、排出弁5A及び排出ダクト5Bを経てフレキシブルコンテナ6に送り込まれて回収され、次いで、ガイドレール14に取付けたホイスト15等の輸送手段を用いて後述する使用済み反応助剤供給手段 (供給タンク)に搬送されて送り込まれる仕組に成っているが、これは実施の一例であって、例えばホッパー1Cに回収した使用済み反応助剤を、輸送用エアーパイプ等を用いて上記の供給タンクに直接送り込んでもよく、その選択は任意とする。
【0028】
更に図中、8は上記ホッパー1C内に設けたエアー噴射パイプ8Aに圧縮エアーを送って、ホッパー1C内に落下して溜った使用済み反応助剤を舞い上げることができるエアーレーション用パイプ、9は先端を上記排ガス導入ダクト7に接続した助剤供給ダクト、10,11はこの供給ダクト9の途中に接続した助剤供給タンク、10A,11Aは各タンク10,11に設けた助剤供給バルブ、12は上記供給ダクト9に設けた助剤供給用ブロアー、12Mはその駆動用モータであって、これ等ブロアー12と供給バルブ10A,11Aの働きによって、各供給タンク10,11に収容した反応助剤を順番に供給ダクト9を通して集塵機1のフイルタ室1B内に送り込むことができる仕組に成っている。
【0029】
尚、図1には各助剤供給タンク10,11毎に助剤供給用ブロアー12,12と供給ダクト9,9を設けて、排ガス導入ダクト7に対して反応助剤を別々に供給する構成が示されているが、これは実施の一例であって、図3の構成図に示すように1本の供給ダクト9に2台の助剤供給タンク10,11を接続し、且つ、1台の助剤供給用ブロアー12で各助剤供給タンク10,11内の反応助剤を順番に供給するようにすることによって、装置全体の簡略化を図るようにしてもよく、その選択は任意とする。
【0030】
更に図3に示した構成図には、スクリュー5Sを用いてフレキシブルコンテナ6に回収した使用済み反応助剤を、2番目の助剤供給タンク10に送り込んで再利用する構成が示されているが、これも実施の一例であって、1台目の助剤供給タンク11と、2台目の助剤供給タンク10、或は、3台目以上の複数台の助剤供給タンクの夫々に、排ガスの性質に合せて選んだ異なる種類の新しい反応助剤を収容する一方、フレキシブルコンテナ6を用いて回収した使用済み反応助剤を別に設けた3台目或はその他の供給タンク(図示省略)に送り込んで再利用したり、或は、フレキシブルコンテナ6を使用せずに、上記エアー噴射パイプ8Aからのエアー噴射(エアーレーション)による舞い上げだけで、使用済み反応助剤の再利用を図るようにしてもよく、その選択も任意とする。
【0031】
而して、図1乃至図3に於いて、1H…は集塵機1を支持する支持脚、1Rは支持台、1Eと1Fは保護柵、7Aは集塵機1に接続した排ガス導入ダクト7の先端部、7Xは逆止弁で、13は反応助剤の供給時に各助剤供給タンク10,11から立ち昇るダスト(反応助剤)を、各フード13A,13Bを用いて上記のダクト7側に吸引させる集塵ダクトである。
【0032】
本発明は以上述べた如き構成であるから、助剤供給用ブロアー12の送風作用を及ぼしながら、更にまた、吸引ブロアー4Aの吸引作用を集塵機1の内部を通して排ガス導入ダクト7側に及ぼしながら、1番目の助剤供給タンク11の供給バルブ11Aを作動して未使用の新しい反応助剤を供給ダクト9に送り出すと、この反応助剤が排ガス導入ダクト7を通って集塵機1のフイルタ室1Bに送り込まれるため、この新しい反応助剤を各バグフイルタ12…の濾布面に付着させることができる。
【0033】
次いで、2番目の助剤供給タンク10の供給バルブ10Aを作動して異なる新しい反応助剤を供給ダクト9に送り出せば、気流に乗ってこの反応助剤が上記各バグフイルタ2…に付着した反応助剤層の外側面に付着して、これにて各バグフイルタ2…の濾布面に異なる未使用の反応助剤の層を二重に形成することができるが、処理する排ガスによっては必ずしもこの2番目の助剤供給タンク10の反応助剤を付着させなくてもよい場合があることは勿論である。
【0034】
その後、エアー噴射パイプ8Aからエアーを噴射してホッパー1C内に溜っている使用済み反応助剤をフイルタ室1Bに舞い上げるか、又は、図示していない3台目或はその他の助剤供給タンクに回収されている使用済み反応助剤を気流に乗せてフイルタ室1Bに送り込むことにより、上記2層目の反応助剤の外側面に使用済み反応助剤の層(3層目)を多重に付着形成することができる。
【0035】
図4はバグフイルタ2の濾布面に上記計3層の反応助剤を多重に付着形成した状態を説明した断面図であって、図中、2Aは例えばゼオライトを用いた1層目の反応助剤層、2Bは例えば活性コークスを用いた2層目の反応助剤層、2Cは前回使用した3層目の使用済み反応助剤層(例えばゼオライト+活性コークス)であって、図示矢印方向に通過する排ガスは、先ず3層目の使用済み反応助剤層2Cによって粗取り(交流接触)が行われ、次いで、2層目の新しい反応助剤層2B及び1層目の新しい反応助剤層2Aの順に接触が繰り返されて、脱臭や脱硫等の反応処理が行われ、反応処理後の浄化ガスがバグフイルタ2…を通って清浄室1A側に排出され、更に、吸引ダクト4を通って集塵機1の外部に排出される仕組に成っている。
【0036】
以上の反応処理を繰り返した各反応助剤層2A,2B,2Cは、ある時期が来るとブローチューブ3のノズル3A…から各バグフイルタ2…内に吹き込まれるパルスジェットエアーによって下側のホッパー2Cに払い落され、次いで、上述した各反応助剤の付着処理を再び繰り返して、各バグフイルタ2…の濾布面に各反応助剤層2A,2B,2Cを多重に付着形成することによって、排ガスの処理運転を再開する。
【0037】
尚、図3に示した構成図では、フレキシブルコンテナ6を用いて回収した使用済み反応助剤2Cを2台目の助剤供給タンク10に送り込んで再利用する構成になっているため、1台目の助剤供給タンク11から供給される新しい反応助剤によって形成される1層目の反応助剤層2Aの外側面に、この使用済み反応助剤の層2Cが重ねて付着形成されることになるが、これは実施の一例であることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明に係るパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法とその装置によれば、バグフイルタの濾布面に先ず未使用の新しい反応助剤の層を付着形成し、次いで、この層の外側にパルスジェットエアーによって払い落された使用済み反応助剤の層を多重に重ねて付着形成するため、反応助剤の吸着処理能力を低下させることなく、これ等新旧の反応助剤層によって排ガスを効率良く反応処理することができると共に、複数の異なる種類の反応助剤をバグフイルタの濾布面に付着させることができるため、1台にて各種排ガスの処理を行える利点を発揮できるものであって、使用済みの反応助剤を有効的に再利用できる点、並びに、既存の集塵機をそのまま使用できる点と相俟って、各種排ガスの脱臭や脱硫等に用いて洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した集塵装置の正面図である。
【図2】本発明を実施した集塵装置の側面図である。
【図3】本発明の全体を明示した構成図である。
【図4】バグフイルタの濾布面に多重に付着形成した反応助剤の層を拡大して示した断面図である。
【符号の説明】
1 集塵機
1C ホッパー
2 バグフイルタ
2A,2B 新しい反応助剤の層
2C 使用済み反応助剤の層
3 パルスジェットエアー用のブローチューブ
4A 吸引用ブロアー
5 使用済み反応助剤の排出装置
7 排ガス導入ダクト
8A 舞い上げ用のエアー噴射パイプ
10,11 反応助剤供給タンク
12 助剤供給用ブロアー

Claims (6)

  1. 粉末状の反応助剤をパルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着させ、ブロアーの吸引作用を受けてこのバグフイルタを通過する燃焼有害ガスや悪臭ガス等の排ガスを上記の反応助剤に接触させて反応処理する一方、上記バグフイルタの濾布面に付着している使用済みの反応助剤を、逆洗用のパルスジェットエアーで下側のホッパーに払い落すようにしたパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法であって、
    上記使用済み反応助剤をパルスジェットエアーで払い落した後、1種類又は複数種類の新たな反応助剤を上記バグフイルタの濾布面に付着し、次いで、ホッパー内に払い落した上記使用済みの反応助剤をバグフイルタの濾布面に付着している上記新たな反応助剤の外側面に多重に付着させ、これ等多重に付着した新旧の反応助剤によって上記の排ガスを反応処理することを特徴とするパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法。
  2. 使用済み反応助剤をパルスジェットエアーで下側のホッパーに払い落した後、複数種の新たな反応助剤の中から必要とする反応助剤を1種類又は複数種類選んでこれをバグフイルタの濾布面に付着し、次いで、この新たな反応助剤の外側面に上記ホッパー内に払い落した使用済みの反応助剤を多重に付着することを特徴とする請求項1記載のパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法。
  3. ホッパーに払い落した使用済み反応助剤をエアーで舞い上げ、これをブロアーの吸引作用を利用して新たな反応助剤の外側面に多重に付着することを特徴とする請求項1又は2記載のパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法。
  4. ホッパーに払い落した使用済み反応助剤をホッパーの外部に回収し、この回収した使用済み反応助剤をブロアーの送風作用又は吸引作用によってバグフイルタ側に再供給して、新たな反応助剤の外側面に多重に付着することを特徴とする請求項1又は2記載のパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理方法。
  5. ブロアーの送風作用又は吸引作用を受けて排ガスの導入ダクトを通してフイルタ室内に供給又は吸引した粉末状の反応助剤を、パルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着し、上記導入ダクトを通って吸引されて来る燃焼有害ガスや悪臭ガス等の排ガスを上記反応助剤に接触させて反応処理する一方、上記バグフイルタの濾布面に付着している使用済みの反応助剤を、逆洗用のパルスジェットエアーで逆洗して下側のホッパーに払い落すように構成したパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理装置であって、
    上記排ガス導入ダクトの途中に新たな反応助剤を供給するための助剤供給手段を1台又は複数台接続し、上記のホッパーにはパルスジェットエアーによって払い落された使用済み助剤をエアーを噴射して舞い上げる助剤舞い上げ手段を設けて、上記助剤供給手段による新しい反応助剤の供給を終えた後、上記助剤舞い上げ手段による使用済み反応助剤の舞い上げを行って、上記バグフイルタの濾布面に新旧の反応助剤を順番に、且つ、多重に付着させるように構成したことを特徴とするパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理装置。
  6. ブロアーの送風作用又は吸引作用を受けて排ガスの導入ダクトを通してフイルタ室内に供給又は吸引した粉末状の反応助剤を、パルス除塵式バグフイルタの濾布面に付着し、上記導入ダクトを通って吸引されて来る燃焼有害ガスや悪臭ガス等の排ガスを上記反応助剤に接触させて反応処理する一方、上記バグフイルタの濾布面に付着している使用済みの反応助剤を、逆洗用のパルスジェットエアーで逆洗して下側のホッパーに払い落すように構成したパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理装置であって、
    上記排ガス導入ダクトの途中に、新たな反応助剤を供給するための1台又は複数台の新規助剤供給手段と、上記ホッパーから回収した使用済み反応助剤を供給するための使用済み助剤供給手段を接続し、上記新規助剤供給手段による新しい反応助剤の供給を終えた後、上記使用済み助剤供給手段による使用済み反応助剤の供給を行って、上記バグフイルタの濾布面に新旧の反応助剤を順番に、且つ、多重に付着させるように構成したことを特徴とするパルス除塵式バグフイルタを用いた排ガス処理装置。
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