JP3641016B2 - 内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃エンジンの排気系に設けられた排気濃度検出器の出力に基づいて内燃エンジンに供給する混合気の空燃比を制御する空燃比フィードバック制御装置に関し、特に空調装置(以下「エアコン」という)を備えた車両に搭載される内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンが減速状態になったときは、エンジンに供給される混合気の空燃比フィードバック制御を停止して燃料の供給を遮断すると共に、エンジンの回転数が所定回転数まで低下し、空燃比の制御領域が空燃比フィードバック制御を再開すべき領域(以下「アイドル空燃比フィードバック制御領域」という)になると、空燃比フィードバック制御による燃料供給を再開する手法が知られている。
【0003】
さらに、エアコンの作動等によりエンジンの負荷が大きいときには、エンジンストールを防止するために、燃料供給を遮断するエンジンの所定回転数を、エンジンの負荷が小さいときよりも高い値に設定するようにした燃料噴射装置も既に知られている(特公昭55−34295号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンが減速状態になった場合にエアコンが作動しているときにおいて、上記従来の燃料噴射装置では、上記燃料供給遮断回転数を高い値に設定するのみであったので、燃料供給遮断回転数が高いことにより該回転数以下の運転領域では必要以上に燃料が供給され、燃費が悪化するおそれがあるという問題があった。
【0005】
また、エンジン減速時には、吸気管壁等に付着した燃料の気化が促進される一方、補助空気量制御は遅れぎみとなり、その上エアコン作動時には復帰回転数を高くすることによりフューエルカット領域がより狭くなるため、エンジンへの供給空燃比がリッチ化傾向となり易い。そしてエンジン減速時の供給空燃比がリッチ化傾向になると、アイドル空燃比フィードバック制御開始直後においては、排気濃度検出器の出力に応じて設定される空燃比補正係数は供給空燃比をリーン方向へ補正する値となり、さらにはエンジンの運転状態がアイドル状態であり空燃比の制御速度(空燃比補正係数の補正速度)が遅いため、供給空燃比のリーン状態が比較的長く継続されることになり、その間NOxが多く排出されるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、エンジン減速中における燃費の悪化及びエンジンストールを防止しつつ、エンジンが減速してアイドル空燃比フィードバック制御が再開された直後において、エアコン作動による排気特性の悪化を抑制することができる内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置は、内燃エンジンの排気系に設けられた排気濃度検出手段と、該排気濃度検出手段により検出された排気濃度検出値と所定値とを比較し、該比較結果に応じて前記エンジンに供給される混合気の空燃比を前記所定値にフィードバック制御する空燃比制御手段と、前記エンジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、前記減速状態が検出された場合は前記フィードバック制御を停止すると共に該減速状態が終了した後前記空燃比の制御領域がアイドル空燃比フィードバック制御領域へ移行したときには前記空燃比のフィードバック制御を再開する空燃比制御再開手段とを備えた内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置において、前記エンジンによって駆動されるエアコンの作動状態を検出するエアコン作動状態検出手段と、前記減速状態が検出されかつ前記エアコンの不作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が第1所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給を停止し、前記減速状態が検出されかつ前記エアコンの作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が前記第1所定値より大きい第2所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給を停止すると共に前記エンジンの回転数が前記第1所定値と前記第2所定値との間にあるときは前記エンジンに供給する混合気の空燃比をリーン化する減速時空燃比リーン化手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明の内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置によれば、エンジン減速状態が検出されかつエアコンの不作動が検出された場合にエンジンの回転数が第1所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給が停止され、前記減速状態が検出されかつエアコンの作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が第2所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給が停止されると共に前記エンジンの回転数が前記第1所定値と前記第2所定値との間にあるときは前記エンジンに供給する混合気の空燃比がリーン化される。
【0009】
【実施例】
以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0010】
図1は本発明の一実施例に係る内燃エンジン及びその空燃比フィードバック制御装置の全体の構成図であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0011】
吸気管2のスロットルボディ3をバイパスする補助空気通路17の途中には、吸気二次空気制御装置18(以下「EACV」という)が配置され、ECU5に電気的に接続されている。EACV18は、エンジン1のアイドル回転数制御を行うために補助空気を吸気二次エアとして吸気管2に供給する。
【0012】
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
【0013】
一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換された絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給する。
【0014】
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(TW)センサ10はサーミスタ等からなり、エンジン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12はエンジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付けられている。エンジン回転数センサ11はエンジン1のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力し、気筒判別センサ12は特定の気筒の所定のクランク角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの各信号パルスはECU5に供給される。
【0015】
三元触媒(触媒コンバータ)14はエンジン1の排気管13に配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の成分の浄化を行う。排気管13の三元触媒14の上流側には、排気濃度検出器としての酸素濃度センサ16(以下「O2センサ16」という)が装着されており、このO2センサ16は排気ガス中の酸素濃度を検出し、その検出値に応じた電気信号を出力しECU5に供給する。
【0016】
ECU5にはエンジン1によって駆動されるエアコン(図示せず)のクラッチスイッチ19が接続されており、そのオンオフ信号がECU5に供給される。
【0017】
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成される。
【0018】
CPU5bは上述の各種エンジンパラメータ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エンジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUTを演算する。
【0019】
TOUT=TI×KO2×K1+K2 …(1)
ここに、TIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTIマップが記憶手段5cに記憶されている。
【0020】
KO2は、O2センサ16の出力に基づいて算出される空燃比補正係数であり、空燃比フィードバック制御中はO2センサ16によって検出された空燃比(酸素濃度)が目標空燃比に一致するように設定され、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所定値に設定される。
【0021】
K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数であり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定される。
【0022】
CPU5bは上述のようにして算出した結果に基づいて、燃料噴射弁6を駆動する信号を、出力回路5dを介して出力する。
【0023】
図2及び図3は、空燃比フィードバック制御中における空燃比補正係数KO2の算出ルーチンのフローチャートを示し、本ルーチンはTDC信号パルスの発生と同期して実行される。
【0024】
まず、前回の制御がオープンループ制御であったか否かを判別し(ステップS201)、その結果が否定(NO)であれば前回がアイドル運転領域であったか否かを判別する(ステップS202)。ここでアイドル運転領域であるか否かは後述する図4のルーチンにより判別される。この判別の結果、前回がアイドル運転領域であったときはさらに今回の運転領域がアイドル運転領域にあるか否かを判別する(ステップS213)。その結果、前回がアイドル運転領域でなかったとき又は前回から引き続いて今回もアイドル運転領域にあるときは、ステップS203に進み、前回がアイドル運転領域であって今回がアイドル運転領域でないときは、ステップS212に進む。
【0025】
ステップS203では、O2センサ16の出力レベルが所定基準値VREFに対して大小関係が反転したか否かを判別し、O2センサ16の出力レベルが反転したときはステップS204以下で比例制御(P項制御)を行う一方、反転しなかったときは、ステップS301に進んで積分制御を行う。
【0026】
ステップS204では、O2センサ16の出力レベルが所定基準値VREFに対しローレベル(LOW)であるか否かを判別し(ステップS204)、その判別の結果が肯定(YES)のときにはステップS206に進み、前回算出されたKO2値に加算比例項PRを加算して今回のKO2値として設定する。ここで加算比例項PRは、O2センサ16の出力電圧が所定基準値VREFに対してハイレベルからローレベルに、即ちリッチ側からリーン側に反転した後に、補正係数KO2をステップ状に増加させて、空燃比をリッチ方向に移行させるための補正項である。
【0027】
一方、ステップS204の判別結果が否定(NO)のときは、前回算出されたKO2値から減算比例項PLを減算して、今回のKO2値とする(ステップS208)。ここで減算比例項PLは、O2センサ16の出力電圧が所定基準値VREFに対しローレベルからハイレベルに、即ちリーン側からリッチ側に反転した後に、補正係数KO2をステップ状に減少させて、空燃比をリーン方向に移行させるための補正項である。
【0028】
ステップS206又はS208実行後は、ステップS209に進み、次式(2)により平均値KREFの算出を行った後、本ルーチンを終了する。
【0029】
KREF=KO2×CREF/A+KREF×(A−CREF)/A…(2)
ここで、Aは定数、CREFは1〜Aの間の適当な値に設定されるなまし係数、右辺のKREFは、前回までに得られた平均値KREFである。
【0030】
なお、平均値KREFは、アイドル運転領域ではKREF0として算出し、アイドル運転領域以外ではKREF1として算出する。
【0031】
一方、ステップS201の判別の結果が肯定(YES)、すなわち前回の制御がオープンループ制御であったときは今回がアイドル運転領域であるか否かを判別し(ステップS210)、その判別の結果肯定(YES)であれば補正係数KO2を、アイドル運転領域で算出されたKO2値の平均値KREF0に設定し(ステップS211)、該平均値KREF0を初期値とする積分制御を開始する(ステップS301以下)。
【0032】
また、ステップS210の判別の結果が否定(NO)のときは補正係数KO2を(KREF1×CR)に設定する(ステップS212)。即ち、運転状態がオープンループ制御領域からアイドル領域以外のフィードバック領域に移行したときには、領域移行時のKO2値の初期値をKREF1値に値CRを乗算した積値に設定して積分制御を開始する(ステップS301以下)。
【0033】
ここに、値CRはエンジン自体の排気ガス特性や排気浄化装置の排気浄化特性に応じてエンジンの全運転域における総合的排気ガス特性が改善される様に設定される。具体的には例えばNOxの排出量を減少させたい場合には値CRは1よりも大きい値、即ち、このときの補正係数値KO2により形成される混合気の空燃比が理論空燃比より確実にリッチ側になるような値に設定される。又、例えば、CO,HCの排出量を減少させたい場合には値CRは1よりも小さい値、即ち空燃比が理論空燃比より確実にリーン側になるような値に設定される。
【0034】
また、前記ステップS213の判別の結果が否定(NO)、すなわちアイドル領域からアイドル領域外に移行したときも、ステップS212を実行してステップS301以下の積分制御を行う。
【0035】
次に、ステップS301以下の積分制御(I項制御)は、下記のようにして行われる。まず、ステップS301においてO2センサ16からの出力レベルが所定基準値VREFに対してローレベル(LOW)側にあるか否かを判別し、O2センサの出力レベルがローレベルのときにはTDC信号パルスのカウント数NILの値に1を加算し(ステップS302)、そのカウント数NILが所定値NI(例えば4)に達したか否かを判別して(ステップS303)、その判別の結果が否定(NO)のときは補正係数KO2をその直前の値に保持し(ステップS307)、肯定(YES)のときにはステップS305へ進む。ステップS305では、前回算出されたKO2値に加算積分項IRを加算して今回のKO2値とし、さらに前記カウント数値NILを0にリセットして(ステップS306)、本ルーチンを終了する。
【0036】
一方、ステップS301の判別の結果が否定(NO)のとき、すなわちO2センサ16の出力レベルが所定基準値VREFに対してハイレベルにあるときにはTDC信号パルスのカウント数NIHの値に1を加算し(ステップS308)、そのカウント数NIHが前記所定値NIに達したか否かを判別する(ステップS309)。その判別の結果が否定(NO)のときには補正係数KO2をその直前の値に保持し(ステップS313)、肯定(YES)のときにはステップS311へ進む。ステップS311では、前回算出されたKO2値から減算積分項ILを減算して今回のKO2値とし、さらに前記カウント数値NIHを0にリセットして(ステップS312)本ルーチンを終了する。
【0037】
従ってO2センサ16の出力レベルが所定基準値VREFより低いときは、カウント数NILの値が所定値NIに達する毎にKO2値に加算積分項IRが加算され、O2センサ16の出力レベルが所定基準値VREFより高いときには、カウント数NIHの値が所定値NIに達する毎にKO2値から減算積分項ILが減算される。
【0038】
図4はアイドル域判別ルーチンのフローチャートを示す図である。本ルーチンはTDC信号パルスの発生と同期して実行される。
【0039】
まず、ステップS401でエンジン1の回転数NEが所定のアイドル回転数NIDLより低いか否かを判別し、その判別の結果アイドル回転数NIDLより高いときはエンジン1の運転領域がアイドル運転域でないと判別し(ステップS404)、低いときはステップS402へ進み、吸気管内絶対圧PBAが所定値PBAIDLより低いか否かを判別する(ステップS402)。その判別の結果、所定値PBAIDLより低いときは、エンジン1の運転領域がアイドル運転域であると判別し(ステップS403)、高いときはアイドル運転域でないと判別して(ステップS404)本ルーチンを終了する。
【0040】
次に、エンジン1の減速時におけるエアコン作動時の供給空燃比のリーン化処理について説明する。
【0041】
図5は、エンジン減速時のエアコンの作動に対応した燃料供給制御ルーチンのフローチャートであり、本ルーチンはTDC信号パルスの発生と同期して実行される。
【0042】
まず、ステップS501でスロットル弁3の弁開度θTHが所定値θTHIDLE以下であるか否か、すなわちスロットル弁3が全閉状態か否かを判別し、θTH≦θTHIDLEが成立するときはエンジン1が減速状態にあると判別され、エンジン回転数NEが第1の所定値NFCT1以上であるか否かを判別する(ステップS502)。
【0043】
ここで、第1の所定値NFCT1は、NE≧NFCT1であればエアコンオフ時に燃料供給を停止してもエンジンストールを起こさない程度の値に設定する。
【0044】
ステップS501,S502の判別の結果、θTH>θTHIDLEが成立するとき、又はθTH≦θTHIDLEであってNE<NFCT1が成立するとき、すなわちエンジン1が所定減速状態にないときは、上述した空燃比フィードバック制御を含む通常の空燃比制御を行い(ステップS503)、本ルーチンを終了する。
【0045】
一方、ステップS502でNE≧NFCT1が成立するときは、エンジン1が所定減速状態にあると判別して、エンジン回転数NEが第1の所定値NFCT1より大きい第2の所定値NFCT2以上であるか否かを判別し(ステップS504)、NE<NFCT2が成立するときはエアコンフラッチスイッチ19がオンされているか否かを判別する(ステップS506)。ステップS504,S506の判別の結果、NE≧NFCT2が成立するとき、およびNE<NFCT2が成立してもエアコンクラッチスイッチ19がオンされていないときは、エンジン1への燃料供給を停止し(ステップS505)、本ルーチンを終了する。一方、NE<NFCT2が成立し、かつエアコンクラッチスイッチ19がオンされているときは、エンジン1に供給する空燃比のリーン化処理を行い(ステップS507)、本ルーチンを終了する。
【0046】
ここで、ステップS507のリーン化処理は、燃料噴射時間TOUTを前記式(1)に代えて、下記式(2)を用いて算出することにより行う。
【0047】
TOUT=TI×KLS …(2)
ここで、TIは前記基本燃料量であり、KLSは1.0より小さな値に設定されるリーン化補正係数である。
【0048】
なお、上記第2の所定値NFCT2およびリーン化補正係数KLSは、ステップS507のリーン化処理によってエンジン1がエンジンストールを起こさずにアイドル状態へ移行できるような適当な値に設定する。
【0049】
本ルーチンにより、エンジン減速時において、エンジン回転数NEが第1の所定値NFCT1と第2の所定値NFCT2との間にあり、かつエアコンが作動しているときには、供給空燃比がリーン化されるので、燃費の悪化やエンジンストールの発生を回避しつつ、アイドル空燃比フィードバック制御再開直後の空燃比補正係数KO2がリーン側の値から中心値に向かうまでの間の供給空燃比のリーン状態を緩和できると共にリーン状態の継続期間を短縮することができ、その間のNOxの発生を抑制できる。
【0050】
なお、本実施例では、エンジン減速時の供給空燃比のリーン化処理をエアコンの作動時に行うこととしたが、これに限るものではなく、エアコン作動以外の他の負荷に対しても同様に供給空燃比をリーン化するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明の内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置によれば、エンジン減速状態が検出されかつエアコンの不作動が検出された場合にエンジンの回転数が第1所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給が停止され、前記減速状態が検出されかつエアコンの作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が第2所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給が停止されると共に前記エンジンの回転数が前記第1所定値と前記第2所定値との間にあるときは前記エンジンに供給する混合気の空燃比がリーン化されるので、エアコンが作動している場合に、エンジン減速中における燃費の悪化及びエンジンストールを防止しつつ、アイドル空燃比フィードバック制御が再開された直後において、空燃比補正係数がリーン側の値から中心値に向かうまでの間にNOxが多量に発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置の全体構成図である。
【図2】空燃比補正係数KO2の算出ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図3】空燃比補正係数KO2の算出ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図4】アイドル域判別ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図5】燃料供給制御ルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン
4 弁開度(θTH)センサ
5 電子コントロールユニット(ECU)
6 燃料噴射弁
8 吸気管内絶対圧センサ
11 エンジン回転数センサ
16 O2センサ
19 エアコンクラッチスイッチ

Claims (1)

  1. 内燃エンジンの排気系に設けられた排気濃度検出手段と、
    該排気濃度検出手段により検出された排気濃度検出値と所定値とを比較し、該比較結果に応じて前記エンジンに供給される混合気の空燃比を前記所定値にフィードバック制御する空燃比制御手段と、
    前記エンジンの減速状態を検出する減速状態検出手段と、
    前記減速状態が検出された場合は前記フィードバック制御を停止すると共に該減速状態が終了した後前記空燃比の制御領域がアイドル空燃比フィードバック制御領域へ移行したときには前記空燃比のフィードバック制御を再開する空燃比制御再開手段とを備えた内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置において、
    前記エンジンによって駆動されるエアコンの作動状態を検出するエアコン作動状態検出手段と、
    前記減速状態が検出されかつ前記エアコンの不作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が第1所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給を停止し、前記減速状態が検出されかつ前記エアコンの作動が検出された場合に前記エンジンの回転数が前記第1所定値より大きい第2所定値以上であるときは前記エンジンへの燃料の供給を停止すると共に前記エンジンの回転数が前記第1所定値と前記第2所定値との間にあるときは前記エンジンに供給する混合気の空燃比をリーン化する減速時空燃比リーン化手段とを備えたことを特徴とする内燃エンジンの空燃比フィードバック制御装置。
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