JP3640904B2 - ハイブリッド型ピペット装置 - Google Patents

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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
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    • B01L2300/02Identification, exchange or storage of information
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動操作及び電動操作の何れでも任意に切り換えて行い得るハイブリッド型ピペット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピペットの操作方法は、大きく分類すると、手動操作式(マニュアル式)と電動操作式の2種類に分類される。手動操作式は構成が簡単で信頼性が高く、吸引・吐出の速度が微妙にコントロールできることにより異なる容量及び異なる粘性の液体の分注においても、精度が良く、かつ再現性に優れ、しかも安価であることから広く普及している。
【0003】
一方、電動操作式ピペットによれば、操作において吸引・吐出の速度が微妙にコントロールすることは難しいが、逆に言えば動作が一定で安定しており、しかも長時間の使用においてもさして体力を必要としないという長所がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、手動操作式ピペットによれば、手動操作式は個人差があり、安定した分注には訓練が必要である。又多数の検体を処理するには体力が必要である。又単純分注を行うのみで種々の機能が付属していないという問題点があった。
【0005】
又電動操作式ピペットは、手動操作式ピペットにおける問題点は解決できるが、分注の微妙なコントロールが出来ず即ち決められた使用法以外の使用法は困難であり、又製造コストが高く、又電池寿命の制約から長時間の連続使用が出来ないという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明になるハイブリッド型ピペット装置の第1実施例は、ピペットケース(11)と、押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22)と、該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプランジャ(31)と、該プランジャ(31)を上方へ付勢するばね(33、34)と、該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、前記ケース(11)穴(12a1)に対して少なくとも上下動可能に挿通された係合体(41)と、前記スライドシャフト(22)の軸心とは異なる軸心位置に設けられ、係合体(41)に対して作動的に連結係合された電動モータ(51)とを具備し、手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、又電動操作時には、前記モータ(51)の駆動により、前記係合体(41)が駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記係合体(41)は外周に雄ねじを有する筒状外周ねじ体(41)であり、かつ前記ケース穴(12a1)は雌ねじ穴であり、前記筒状外周ねじ体(41)が前記雌ねじ穴(12a1)に螺合して挿通可能であり、該筒状外周ねじ体(41)は電動モータ(51)により回転駆動されて前記雌ねじ穴(12a1)との螺合により上下方向に移動される。
【0008】
又は好ましくは、前記係合体(41)は外周の軸方向にラックを有するラック係合体であり、かつこのラック係合体が前記ケース(11)穴を嵌合挿通しており、前記ラック係合体は前記モータ(51)により駆動されるピニオンにより上下方向へ移動される。
【0009】
又好ましくは、前記モータ(51)と前記係合体(41)との間に伝達ギヤ機構(52)が設けられている。
更に好ましくは、前記モータ(51)は直流モータであり、ブレーキ機構(62)が設けられているか。又は前記モータ(51)はパルスモータである。
【0010】
更に、好ましくは、前記モータ(51)を駆動するための電池(16)が更に設けられている。
本発明になるハイブリッド型ピペット装置の第2実施例は、ピペットケース(12)と、押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22)と、該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプランジャ(31)と、該プランジャ(31)を上方へ付勢するばね(33、34)と、前記スライドシャフトと同軸的に設けられた電動モータ(102)と、該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、かつ前記電動モータの中心ねじ穴(102a)に上下動可能に挿通された筒状外周ねじ体(41)とを具備し、手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動により、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記モータ(51)は直流モータであり、ブレーキ機構(62)が設けられているか、又は前記モータ(51)はパルスモータである。
更に好ましくは、前記モータ(102)を駆動するための電池(16)が更に設けられている。
【0012】
本発明になるハイブリッド型ピペット装置の第3実施例は、ピペットケース(11)と、押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22、22a)と、該スライドシャフト(22、22a)の下方に該スライドシャフトに対して一体的に上下動可能に配置されたプランジャ(31a、31c)と、前記スライドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴(102a)を有する電動モータ(102)と、該スライドシャフト(22、22a)に同軸的に嵌合され、かつ前記電動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に螺合された筒状外周ねじ体(41)と、該スライドシャフト(22)及びプランジャ(31a、31c)を、上方へ付勢する少なくとも1つのばね(33)とを具備し、手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22、22a)及びプランジャ(31a、31c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動により、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31a、31c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記少なくとも1つのばね(33)は、該筒状外周ねじ体(41)の所定部と該スライドシャフト(22、22a)の所定部との間に介装されている。しかしながら、これに限らず、前記少なくとも1つのばね(33)は、前記モータ(102)より下方において、該筒状外周ねじ体(41)の所定部分と該スライドシャフト(22、22a)又はプランジャ(31a、31c)の所定部分との間に介装するようにしてもよい。
【0014】
好ましくは、前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31a)は一体ものとして加工されている。
又好ましくは、前記スライドシャフト(22a)及びプランジャ(31c)は別部材として加工され、その一方を他方へねじ込み又はピン止め等により互いに一体構成とされる。
【0015】
好ましくは、前記モータ(51)は直流モータであり、ブレーキ機構(62)が設けられているか、又は前記モータ(51)はパルスモータである。
【0016】
【作用】
本発明の第1実施例によれば、次の作用がある。
▲1▼ 1つのピペットが手動操作式と電動操作式の両方で切り換え使用できるので、手動操作式の場合の分注の微妙なコントロールが可能であり、しかも電動操作式の場合の安定した分注及び多数の検体の処理が可能となる。
▲2▼ 手動操作式と電動操作式を切り換えて兼用使用し得るためには、1本の係合体を設けるのみでよい。
▲3▼ 電動モータとスライドシャフトとを異なる軸心に設けているので、電動モータの回転にブレーキをかけるブレーキ機構及び電動モータの回転を減速する伝達ギヤ機構等を容易に設けることが出来る。
【0017】
本発明の第2実施例によれば、上記▲1▼及び▲2▼の作用以外に次の作用がある。
▲4▼ 電動モータとスライドシャフトとを同軸的に設けているので、ピペット自体の太さを小さくして全体を小型化し得る。
【0018】
本発明の第3実施例によれば、上記▲1▼、▲2▼及び▲3▼の作用以外に次の作用がある。
▲5▼ 特に、電動操作時に、外周ねじ体、シャフト及びプランジャは互いの相対的構成が一定のままで下動するから、シャフト及びプランジャ間に設けられたばねを圧縮する力を及ぼす必要が何らないので、その分モータの駆動トルクを小さくし得る。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明になるハイブリッド型ピペット装置の第1の実施例の斜視図、図2はその縦断面図である。
【0020】
各図中、1は、ハイブリッド型ピペットであり、大略、手動操作式の場合は、ケース11の内部に設けた押釦スライド組立体21を手動により繰り返し所定寸法pだけ下動させると、その都度該スライド組立体21とプランジャ31が見かけ上一体に下動して、下方のノズル部13bに取付けたチップ81からその都度所定量の試料液体を吐出して分注を行う。又電動操作式の場合は、電動モータ51の作動によりケースに螺合した筒状の外周ねじ体41が回転駆動されて下動することにより、上記手動操作式の場合と同じく、プランジャ31が外周ねじ体41と見かけ上一体に下動して、同様にチップ81から試料溶液を吐出分注する。
【0021】
ケース11は、大略、上側の樹脂製長円断面の筒形ケース12(中間棚部12a、12b及び棚部12aの貫通雌ねじ穴12a1とを有する)と下側の樹脂製筒形のシリンダ・ノズルケース13とを取付けナット14を介して互いに固着してなる。上側ケース12の上部に取付けたパネル及び電池収納用キャップ15には、モータ駆動用の電池16が設けられかつ上面操作パネル17にパワースイッチ17a、速度調節スイッチ17b、分注容量増大設定スイッチ17c及び分注容量減少設定スイッチ17d及びこれらの状態を表示する液晶画面17eが設けられる。18は主制御部(図6参照)であり、又19は電動操作時の吸引・吐出操作スイッチである。なお、電池16は充電池でも乾電池でもよく、或いは商用交流電源に接続したA−D変換器であってもよく、又は電池及びA−D変換器の双方を備えて適宜切り換え使用するようにしてもよい。
【0022】
押釦スライド組立体21は、大略、スライドシャフト22の上部に押釦23を取付けてなる。
プランジャ31は、大略、ケース11内で上側ケース12及び下側シリンダ・ノズルケース13をまたいで収納され、ケース11内に固定的に収納されたばね受け32との間に介装された1段目ばね33により常時上方へ付勢されて、最大容量設定時の初期状態では上側ケース棚部12a下面に当接している。又34は2段目ばねで1段目ばねの下方で上側及び下側ばね受け35及び36間に介装されている。なお37はプランジャ31の外周に接するOリングである。
【0023】
41は、その外周に雄ねじ41aを設けられた係合体としての筒状外周ねじ体(材料は例えば真鍮)であって、スライドシャフト22の外周に同軸的に遊嵌的嵌合されかつ同時に上側ケース棚部12aの雌ねじ穴12a1に螺合貫通される。このとき図2に示す如く、例えば外周ねじ体41の下端が棚部12aの下面と同一位置になるようにすると、後述する如く、液体の吸入・吐出容量を最大に設定したことになる。即ち、図2の構成が手動操作式及び電動操作式の何れの場合においても液体の吸入・吐出容量が最大の場合の初期状態となる。なお、外周ねじ体41の横断面の一部は軸方向に伸びる切欠き部41b(図4参照)が形成され、この切欠き部41bを利用して後述する如く、伝達ギヤ機構52の第2ギヤ52bと常時一体回転可能となる。
【0024】
なお、前記係合体の他の構成としては、上記筒状外周ねじ体41及び雌ねじ穴12a1の構成以外に、ピニオン−ラック機構を使用してもよい。その場合は例えば、係合体は筒状外周ねじ体41の替わりに長尺体の外周に軸方向に伸びるラックを設けたラック係合体とし、これをケース棚部12aの雌ねじ穴12a1に替わる単なる貫通孔に挿通させ、電動モータ51に連結したピニオンを前記ラックに噛合させる。これによれば、ピニオンの回転に伴いピニオン−ラック機構によりラック係合体が上下方向移動し得る。この場合のラック係合体は筒状でもよいが必ずしもそれに限らず、断面コ字形又はC字形又は単なる板状若しくは棒状でも良い。
【0025】
電動モータ51は比較的大きなトルクを発生し得る小型の直流モータであり、上側ケース12内に収納固定され、その出力回転軸51aに第1のギヤ52a及び上側クラッチ62aが同軸かつ一体回転可能に固着される。なお、一般的な電動操作式ピペットではこの種のモータとしてピペット内の液体の所定量吐出を制御するための回転位置制御が容易なパルスモータを用いるが、本発明では直流モータを用いる。その理由は、パルスモータでは発生回転トルクが比較的小さいので後述する如く本発明における電動操作式操作時にばね33、34(これらは本来手動操作式ピペット用にのみ必要なものである)を圧縮するような大きな負荷がかかると止まってしまい実用的でないという不都合があるからである。それゆえ、本発明では比較的大きなトルクを発生し得る直流モータを用いるが、直流モータでは正確な回転位置制御が出来ないので、図6に示す如くエンコーダ53を併用してモータ出力軸51aの回転位置を検出して後述するブレーキ機構62により強制的に正確な位置に停止させるようにしている。しかしながら勿論大きなトルクを発生しうるパルスモータがあればそれをモータ51として使用し得ることは当然である。
【0026】
52は伝達ギヤ機構で、互いに噛合する第1ギヤ52a及び第2ギヤ52bからなる。第2ギヤ52bは図4及び図5に示す如く、その中心孔52b1が外周ねじ体41の外周に比較的緩く嵌合され、かつねじ53がそのハブ部52b2を貫通して切欠き部41bに当接するまでねじ込まれ、これにより第2ギヤ52b及び外周ねじ体41は常時一体回転し得る状態になる。なお、切欠き部41bは単なる平面でなく溝状にしてこの溝にねじ53が入り込む構成にしてもよい。第2ギヤ52bの実際の組立時には図2に示す如く、上側ケース12の1対の棚部12a及び12b間に収納配置されて上下動は不可能である。従って、電動モータ51により第2ギヤ52bが回転するとき、外周ねじ体41は第2ギヤ52bと一体回転する。そして、外周ねじ体41がその回転に伴いねじ穴12a1との螺合により上下動するが、その場合でも第2ギヤ52bは上下方向には移動しない。なお、伝達ギヤ機構52の伝達比はこの場合1:1であるが、減速又は増速させてもよく又はギヤ以外にスプロケット−チェーン機構等の他の機構を用いても良い。
【0027】
61はソレノイドで、同じく上側ケース12内に電動モータ51に対向して収納固定され、その出力上下動軸61aに下側クラッチ62bが同軸的に固着される。
【0028】
62は電動モータ51の動作終了時にモータ51を速やかに停止させるためのブレーキ機構で、通常時は互いに離間して対向するかみ合い式の上記上側クラッチ62a及び下側クラッチ62bからなる。上側クラッチ62aはこの場合周方向等分位置に8本のピン部62a1が設けられ、又下側クラッチ62bは周方向等分位置に8個の半径方向溝62b1が設けられる。従って、ソレノイド61が作動して下側クラッチ62bが上方へ移動すると相対的に各ピン部62a1が各溝62b1に係合して、上側クラッチ62a即ち電動モータ51の回転動作を強制的に停止させる。なお、クラッチは上記ソレノイドを使用したかみ合い式に限らず種々の他の公知のクラッチを使用しうる。
【0029】
なお、71はチップ81を除去するためのエジェクタ機構で、エジェクタ釦72を取付けたエジェクタシャフト73及びエジェクタハウジング74からなり、エジェクタ釦72を押し下げることにより、ハウジング74を押し下げて、使用済みのチップ81を適宜除去することが出来る。
【0030】
次に、上記ハイブリッド型ピペット1の操作について説明する。
最初に、吸入及び吐出容量の設定について説明するが、この設定は手動操作式及び電動操作式の何れの場合についても共通に、以下に述べる如く操作パネル17及び電動モータ51を使用して行う。図6において、パワースイッチ17aをオンにした後、速度設定スイッチ17bにより外周ねじ体41(プランジャ31)の速度を設定し、かつ容量可変スイッチ17c及び17dを使用して吸引・吐出容量を設定する。この信号はコンピュータを内蔵する主制御部18へ送られて処理された後に、電動モータ51へ例えば正転方向に何回転すべきかの信号を送る。従って、電動モータ51が正転方向へ所定数回転して、伝達ギヤ機構52を介して外周ねじ体41及びプランジャ31が図2の位置から予め所定距離下動した初期位置に停止する。従って、プランジャ31は吸入開始時にこの初期位置から下動開始して吸入後に再び初期位置へ復帰し、吐出時にはこの初期位置から再び逐次下動して逐次吐出を行う。
【0031】
図7は、手動操作時において、外周ねじ体41の初期位置が最大高さ位置、即ち図2の場合と同じく外周ねじ体41の下端が棚部12aの下面と同一面に設定されたとき、即ち吸入容量が最大の場合を示す。又図8は、手動操作時において、外周ねじ体41の初期位置が最大高さ位置より寸法dだけ下方の所定高さ位置に設定されたとき、即ち吸入容量が中間程度の場合を示す。(なお、図7及び図8では夫々、後述する如くプランジャ31がすでにスライド組立体21により押し下げられた吐出完了状態を示している)勿論、外周ねじ体41の初期位置を図8より更に下方位置へ設定することは可能であるが図示を省略する。
【0032】
次に、容量設定後の吸引及び吐出操作を、最初に手動操作式について説明する。図2の初期状態において、スライド組立体21を押釦23を押し下げることにより下動させて、図7の位置まで至らせる。次いでこの状態で、チップ81の下端を試料に浸したままスライド組立体21を図2の位置へスライド復帰させることにより、シリンダ部13a内に上記設定パネル17で設定した所望量(この場合最大容量)の液体が吸入される。
【0033】
続いて、スライド組立体21を逐次下動させることにより、チップ81から逐次所定量の液体が吐出されて分注が行われる。なお、スライド組立体21の下動動作は、プランジャ31の下方段部31aがばね受け35に当接するまでは1段目ばね33のみに抗して下動するが、ばね受け35に当接してからはチップ81内に残留した液を切るために2つのばね33、34に抗して下動する、いわゆる2段吐出を行う。
【0034】
次に、図8の手動操作式中間容量設定の場合(即ち、外周ねじ体41の下端が初期状態で棚部12a下面より寸法dだけ下方に位置する)も、全く同様の動作であり、同図中では、スライド組立体21が2段階吐出を終えて下動限界に至った状態を示している。
【0035】
次に、図9及び上記図2により、電動操作式吸入・吐出について説明する。図2の初期状態において、モータ51が正転方向へ回転駆動すると、伝達ギヤ機構52を介して外周ねじ体41が所定方向へ回転する。従って、外周ねじ体41はプランジャ31と見かけ上一体的に下動開始する。そして、プランジャ31が、例えば予め定めた図9の位置、即ちプランジャ下端部31aがばね受け35に丁度当接する位置に至ると、モータ51が停止し、これにより、プランジャ31も停止する。なお、勿論外周ねじ体41及びプランジャ31をもう少し更に下動させることは可能である。又図9中、スライド組立体21は図2の初期状態より単に自重により外周ねじ体41に追随して下動している。
【0036】
次いで、チップ81の下端を試料液体に浸したまま、モータ51を逆転方向駆動すると、今度は外周ねじ体41が逆方向に回転する。従って、外周ねじ体41は上動開始しプランジャ31もばね作用により一体的に上動する。そして、外周ねじ体41及びプランジャ31が、図2の初期状態に復帰すると、モータ51が停止する。この場合、吸入する液体の粘度の大きさの程度に応じて、粘度が大きい場合は操作パネル17の速度設定スイッチ17bにより吸入速度を小さめに設定し、粘度が小さい場合には吸入速度を大きめに設定すればよい。
【0037】
続いて、モータ51が主制御部18で予め定めた所定量だけ正転方向へ回転駆動すると、外周ねじ体41が同じく所定方向回転して所定量だけプランジャ31と一体的に下動する。かくして、プランジャ31が逐次下動することにより、チップ81から逐次所定量の液体が吐出されて分注が行われ、最後に全量の吐出を完了して図9の状態となる。
【0038】
この電動操作式の場合は、上記所定量の吐出を終了してモータ51が停止する都度、ブレーキ機構62が作動する。これは、モータ51が直流モータでトルクが大きいため、電流が遮断された後も慣性回転して余分な量の液体吐出を行うのを防止するためである。即ちモータ51の電流が遮断されたとき、主制御部18より同時にソレノイド61が通電されてその出力軸61aが上動して、2つのクラッチ62a1、62b1が係合して、モータ51の出力軸51aの回転を強制的に停止させる。これにより、正確な液体吐出量を確保して精度の良い分注を行いうる。
【0039】
次に、電動操作式の中間容量設定の場合(即ち、図8の場合と同じく外周ねじ体41の下端が初期状態で棚部12a下面より寸法dだけ下方に位置する)も、全く同様の動作であり、図示は省略する。
【0040】
次に、図10乃至図12により、本発明の第2実施例を示す。各図中、図1乃至図9と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
この実施例のハイブリッド型ピペット101では、電動モータ102は直流モータ(場合によってはパルスモータでもよい)でピペットの軸心位置に配設され、外周ねじ体41(図4及び図5に示す切欠き部41bは設けなくとも良い)はスライドシャフト22に同軸的に遊嵌されて、かつモータ102の中心雌ねじ穴102aに螺合しつつ挿通され、しかも上側ケース12´の中間棚部12cの孔12dを遊嵌的に挿通している。又図2の1つの吸入・吐出操作スイッチ19の代わりに、ケース12´の側方に機能を分担した2つの吸入スイッチ19a及び吐出スイッチ19bが設けられている。これによれば、電動モータ102をピペット中心に設けているので、全体を小型化できる。この場合、外周ねじ体41は、モータ102の回転子として回転し、その場合雌ねじ穴102aとの螺合により上下動する。
【0041】
その他の構成及び操作については、ブレーキ機構が無い点、及び電動操作式の場合の吸入及び吐出操作を2つの吸入・吐出操作スイッチ19a、19bに分担した点以外は、第1の実施例の場合(図6中の操作パネル17、主制御部18、エンコーダ53の構成を含む)と全く同様である。(勿論、ブレーキ機構を設けてもよい)
なお、図10(図2に対応)は、手動操作式及び電動操作式の双方の場合の吸入・吐出容量最大の場合の初期位置を示す。又図11(図7に対応)は手動操作式でかつ吸入・吐出容量が最大の場合の、吐出完了時の状態を示す。又図12(図8に対応)は手動操作式でかつ吸入・吐出容量が中間程度の場合(即ち、外周ねじ体41の下端が棚部12c下面より寸法dだけ下方へ設定されている)の、吐出完了時の状態を示す。又図13(図9に対応)は、電動操作式の場合に吐出完了時の状態を示す。
【0042】
図14は、本発明のハイブリッド型ピペット装置の第3実施例であって、ピペット装置の初期位置状態を示し、同図中、図10と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
図10に示す第2実施例のハイブリッド型ピペット101においては、1段目ばね33が、プランジャ31(即ちプランジャ側)及びばね受け32(即ちケース側)間、つまり外周ねじ体41の下方に配設され且つシャフト22及びプランジャ31は別部材であった。しかるに、第3実施例のハイブリッド型ピペット111(図14)では1段目ばね33は、外周ねじ体41の上方においてシャフト22に嵌合配設された1対のばね受け112a(即ちシャフト側)及び112b(即ち外周ねじ体41側)間に介装され、且つシャフト22及びプランジャ31aは一体部材として加工されている。又この場合、後述する如くモータ102の駆動トルクが小さくて良いので、モータ102としてパルスモータを採用しているから、ブレーキ機構は設けていない。しかしながら、直流モータを用いる場合は図10に示すようなブレーキ機構を設けるのが好ましい。
【0044】
従って、1段目ばね33の付勢力により、上方ばね受け112aはシャフト22に取付けたEリング113に当接しかつ下方ばね受け112bは外周ねじ体41上端部に当接する。同時に、この1段目ばね33の付勢力により、一体のシャフト22及びプランジャ31aは上方へ付勢されて、この場合プランジャ31aの上端部が外周ねじ体41の下端部及び棚部12c下面の少なくとも一方に付勢的に当接している。(図14参照)なお、1段目ばね33の配設位置は、外周ねじ体41の上方に限らず、該ねじ体41下方に配置してもよく、要はばね33を収納し得る空間を設けて外周ねじ体41側とシャフト22a側又はプランジャ31a側の各所定部間にばね33を介装するようにすればよい。
【0045】
その手動操作の場合は、図10の第2実施例の場合と同様であって、図14の初期状態において、スライド組立体21及びプランジャ31aを、当初は1段目ばね33に抗して次いで両ばね33、34に抗して下動させ、図15の位置に至らせる。次いで、スライド組立体21が上方へ復帰すると、シリンダ部13a内に所望量(この場合最大容量)の液体が吸入される。
【0046】
続いて、スライド組立体21を逐次下動させることにより、逐次分注が行われ、この間スライド組立体21は、図10及び図11の場合と全く同様に、当初は1段目ばね33のみに抗して下動し、プランジャ31aの下方段部31bがばね受け35に当接してからは、2つのばね33、34に抗して下動する。なお、本実施例の場合も、図8の場合と同様に、手動操作式で中間容量設定を行い得る。
【0047】
次に、図16により、電動操作式吸入・吐出について説明する。図14の初期状態において、モータ102が例えば正転方向駆動して、外周ねじ体41が所定方向へ回転する。従って、外周ねじ体41は1段目ばね33のばね力によりシャフト22及びプランジャ31aに対して互いの相対的構成が一定のまま、即ち3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構成のままで下動開始する。そして、プランジャ31aが、例えば予め定めた図16の位置、即ちプランジャ下方段部31bがばね受け35に丁度当接する位置に至ると、モータ102が停止し、これにより、プランジャ31aも停止する。(なお、勿論外周ねじ体41及びプランジャ31aをもう少し更に下動させることは可能である。)
次いで、チップ81の下端を試料液体に浸したまま、モータ102を逆転方向駆動すると、今度は外周ねじ体41が逆方向に回転する。従って、外周ねじ体41は上動開始するが、下動時と同様に、1段目ばね33のばね力により3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構成のままで上動する。そして、これら3つの部材41、22、31aが、図14の初期状態に復帰すると、モータ102が停止する。この場合も、吸入する液体の粘度の大きさの程度に応じて、操作パネル17の速度設定スイッチ17bにより液体の吸入速度を可変設定し得る。
【0048】
続いて、モータ102が主制御部18で予め定めた所定量だけ正転方向へ回転駆動すると、外周ねじ体41が同じく所定方向回転して、3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構成のままで所定量だけ下動する。かくして、プランジャ31aが逐次下動することにより、チップ81から逐次所定量の液体が吐出されて分注が行われ、最後に全量の吐出を完了して図16の状態となる。
【0049】
図14乃至図16の実施例によれば、図10乃至図13の実施例に比して、手動操作式の場合はばね33、34の動作は実質的に同様であるが、電動操作式の場合は、スライド組立体21が上下動するとき常に、3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構成のままで上下動するために1段目ばね33に対して圧縮力を何ら付与していない点が異なる。つまり、1段目ばね33は、スライド組立体21の初期状態(図14)及び下動限状態(図16)間を通じて長さmは一定である。従って、この実施例によれば、モータ102の駆動トルクを小さくし得る、換言すればモータをそれだけ小型化し得、従って一般的に駆動トルクが比較的小さいパルスモータの使用が可能になる。
【0050】
次に、図17に、上記図14の実施例の変形例であるハイブリッド型ピペット121を示し、同図中図14と同一部分には同一符号を付す。この変形例では、シャフト22aとプランジャ31cとが予め別部品として構成され、組立時にシャフト22a下端の雄ねじ部22bがプランジャ31cの上端の雌ねじ部31dに対して、有底筒状カラー122を介在して螺合されて一体化される。なお、シャフト22a及びプランジャ31cの一体結合は上記ねじ式以外にピン打ち込み式等種々の他の方法を採用可能である。これによれば、シャフト22及びプランジャが当初から一体のものに比して、ピペット全体の組立作業が容易になる。その動作については、図14の実施例と全く同様であるが、この場合はカラー122の下端部122aが図14に示すプランジャ31の下方段部31aと同様の機能を果たす。
【0051】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、次に示す利点がある。
▲1▼ 1つのピペットが手動操作式と電動操作式の両方で切り換え使用できるので、手動操作式の場合の分注の微妙なコントロールが可能であり、しかも電動操作式の場合の動作が安定した分注を行え、しかもさして体力を必要としないので多数の検体の処理が可能となる。
▲2▼ 手動操作式と電動操作式を切り替え式に兼用させる構成とするために、1本の係合体を設けるのみでよいので、構成がきわめて簡単である。
▲3▼ 電動モータとスライドシャフトとを異なる軸心に設けているので、電動モータの回転にブレーキをかけるブレーキ機構及び電動モータの回転を減速する伝達ギヤ機構等を容易に設けることが出来、応用性が広い。
【0052】
本発明の第2実施例によれば、上記▲1▼及び▲2▼の利点以外に次の利点がある。
▲4▼ 電動モータとスライドシャフトと同軸的に設ける場合には、外周ねじ体自体がモータの回転子を兼ねるので、構成を簡単化してコストを低減しうると共に、ピペット自体の太さを小さくして全体を小型化しうる。
【0053】
本発明の第3実施例によれば、上記▲1▼、▲2▼及び▲3▼の利点以外に次の利点がある。
▲5▼ 特に電動操作時に、外周ねじ体、シャフト及びプランジャは互いの相対的構成が一定のままで下動するから、シャフト及びプランジャ間に設けられたばねを圧縮する力を及ぼす必要が何らないので、その分モータの駆動トルクを小さくし得、モータ引いては装置全体の小型化し得、且つモータを駆動する電池の寿命を長くし得る。
▲6▼ 従って、電動モータとして、一般的に駆動トルクが比較的小さいパルスモータの使用も可能になって応用範囲が広くなり、且つブレーキ機構が不要になるので、一層装置全体の小型化し得る。
▲7▼ シャフト及びプランジャを別部材として作成した後に組立てるようにすることにより、ピペットの組立作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第1実施例の斜視図である。
【図2】図1のピペット装置の初期位置状態の縦断面図である。
【図3】図1のピペット装置の平面図である。
【図4】図1のピペット装置の筒状外周ねじ体の平面図ある。
【図5】図1のピペット装置の筒状外周ねじ体の縦断面図ある。
【図6】図1のピペット装置の制御回路を示すブロック図である。
【図7】図1のピペット装置において、手動操作式でかつ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す、図2に対応する図である。
【図8】図1のピペット装置において、手動操作式でかつ設定容量が中間程度の場合の吐出完了状態を示す、図2に対応する図である。
【図9】図1のピペット装置において、電動操作式の場合の吐出完了状態を示す、図2に対応する図である。
【図10】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第2実施例であって、ピペット装置の初期位置状態の縦断面図である
【図11】図10のピペット装置において、手動操作式でかつ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図12】図10のピペット装置において、手動操作式でかつ設定容量が中間程度の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図13】図10のピペット装置において、電動操作式の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図14】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第3実施例であって、ピペット装置の初期位置状態の縦断面図である。
【図15】図14のピペット装置において、手動操作式でかつ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図16】図14のピペット装置において、電動操作式の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図17】図14のピペット装置の変形例のであって、ピペット装置の初期位置状態の縦断面図である
【符号の説明】
1、101、111、121 ハイブリッド型ピペット
11 ケース
12a、12b、12c 棚部
12a1,102a 雌ねじ穴
16 電池
17 操作パネル
18 主制御部
19(19a、19b) 吸入・吐出操作スイッチ
21 押釦スライド組立体
22、 22a スライドシャフト
23 押釦
31、31a、31c プランジャ
33、34 ばね
32、35、36,112a、112b ばね受け
41 筒状外周ねじ体
41b 切欠き部
51、102 電動モータ
52 伝達ギヤ機構
52a、52b ギヤ
62 ブレーキ機構
62a、62b クラッチ(ブレーキ)
71 エジェクタ機構
81 チップ
113 Eリング
122 カラー

Claims (18)

  1. ピペットケース(11)と、
    押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22)と、
    該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプランジャ(31)と、
    該プランジャ(31)を上方へ付勢する少なくとも1つのばね(33、34)と、
    該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、前記ケース(11)穴(12a1)に対して少なくとも上下動可能に挿通された係合体(41)と、
    前記スライドシャフト(22)の軸心とは異なる軸心位置に設けられ、係合体(41)に対して作動的に連結係合された電動モータ(51)とを具備し、
    手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、
    又電動操作時には、前記モータ(51)の駆動により、前記係合体(41)が駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、
    前記係合体(41)は外周に雄ねじを有する筒状外周ねじ体(41)であり、かつ前記ケース(11)穴は雌ねじ穴(12a1)であり、前記筒状外周ねじ体(41)が前記雌ねじ穴(12a1)に螺合して挿通可能であり、該筒状外周ねじ体(41)は電動モータ(51)により回転駆動されて前記雌ねじ穴(12a1)との螺合により上下方向に移動されることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  3. 請求項1に記載の装置において、
    前記係合体(41)は外周の軸方向にラックを有するラック係合体であり、かつこのラック係合体が前記ケース(11)穴を嵌合挿通しており、前記ラック係合体は前記モータ(51)により駆動されるピニオンにより上下方向へ移動されることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(51)と前記係合体(41)との間に伝達ギヤ機構(52)が設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(51)は直流モータであり、ブレーキ機構(62)が設けられていることを特徴とする可変容量ピペット。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(51)はパルスモータであることを特徴とする可変容量ピペット。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(51)を駆動するための電池(16)が更に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  8. ピペットケース(11)と、
    押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22)と、
    該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプランジャ(31)と、
    該プランジャ(31)を上方へ付勢する少なくとも1つのばね(33,34)と、
    前記スライドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴(102a)を有する電動モータ(102)と、
    該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、かつ前記電動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に螺合された筒状外周ねじ体(41)とを具備し、
    手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、
    又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動により、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  9. 請求項8に記載の装置において、
    前記モータ(102)は直流モータであり、ブレーキ機構が設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  10. 請求項8に記載の装置において、
    前記モータ(102)はパルスモータであることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  11. 請求項8乃至10の何れか1項に記載の装置において、
    前記モータ(102)を駆動するための電池(16)が更に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  12. ピペットケース(11)と、
    押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト(22、22a)と、
    該スライドシャフト(22、22a)の下方に該スライドシャフトに対して一体的に上下動可能に配置されたプランジャ(31a、31c)と、
    前記スライドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴(102a)を有する電動モータ(102)と、
    該スライドシャフト(22、22a)に同軸的に嵌合され、かつ前記電動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に螺合された筒状外周ねじ体(41)と、
    該スライドシャフト(22)及びプランジャ(31a、31c)を上方へ付勢する少なくとも1つのばね(33)とを具備し、
    手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(22、22a)及びプランジャ(31a、31c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、
    又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動により、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(31a、31c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  13. 請求項12に記載の装置において、
    前記少なくとも1つのばね(33)は、該筒状外周ねじ体(41)の所定部と該スライドシャフト(22、22a)の所定部との間に介装されていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  14. 請求項12又は13に記載の装置において、
    前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31a)は一体ものとして加工されていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  15. 請求項12又は13に記載の装置において、
    前記スライドシャフト(22a)及びプランジャ(31c)は別部材として加工され、その一方を他方へねじ込み又はピン止め等により互いに一体構成とされることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  16. 請求項12乃至15の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(102)は直流モータであり、ブレーキ機構が設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  17. 請求項12乃至15の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(102)はパルスモータであることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  18. 請求項12乃至17の何れかに記載の装置において、
    前記モータ(102)を駆動するための電池(16)が更に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
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