JP3640845B2 - Ofdm通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の通信装置に関し、特に、送信ダイバーシチを行うOFDM方式の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクセス方式としてTDD方式が用いられたOFDM方式の通信システムにおいては、基地局装置が送信ダイバーシチを行うことにより、移動局装置は、ハード規模を増大させることなく、復調信号における誤り率特性を改善することができる。以下、この基地局装置に搭載される、送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置について、図3を参照して説明する。図3は、従来の送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。
【0003】
移動局装置が送信した信号は、図3に示すOFDM通信装置を備えた基地局装置により、アンテナ31およびアンテナ32を介して受信される。受信系において、アンテナ31からの受信信号(ブランチ1の受信信号)およびアンテナ32からの受信信号(ブランチ2の受信信号)は、それぞれFFT部33およびFFT部34に送られる。
【0004】
FFT部33では、ブランチ1の受信信号に対してFFT(フーリエ変換)処理がなされることにより、各サブキャリアにより伝送された信号が取り出される。FFT部33により取り出された信号は、レベル検出部37およびセレクタ35に送られる。
【0005】
FFT部34では、ブランチ2の受信信号に対して同様にFFT処理がなされることにより、各サブキャリアにより伝送された信号が取り出される。FFT部34により取り出された信号は、レベル検出部38およびセレクタ35に送られる。
【0006】
レベル検出部37およびレベル検出部38では、それぞれブランチ1およびブランチ2について、各サブキャリアにより伝送された信号の受信レベルが検出される。
【0007】
大小比較部39では、レベル検出部37およびレベル検出部39のそれぞれによる検出結果を用いて、各サブキャリア毎に、そのサブキャリアにより伝送された信号の受信レベルが大きい方のブランチが選択される。この選択による結果は、セレクタ35およびセレクタ41に送られる。
【0008】
セレクタ35では、復調部36に出力すべき信号として、大小比較部39による選択結果に基づいて、各サブキャリア毎にブランチ1またはブランチ2のいずれかの信号が選択される。さらに、選択された信号は、復調部36に出力される。復調部36では、セレクタ35からの各サブキャリアにより伝送された信号は、所定の復調処理がなされる。これにより、受信信号が得られる。
【0009】
一方、送信系において、送信信号は、変調部40により所定の変調処理がなされた後、セレクタ41に送られる。セレクタ41では、大小比較部39による選択結果に基づいて、各ブランチ毎に送信すべきサブキャリアが選択される。すなわち、受信系におけるセレクタ35により各ブランチ毎に選択されたサブキャリアが、各ブランチ毎に送信すべきサブキャリアとして選択される。例えば、ブランチ1およびブランチ2についての送信すべきサブキャリアは、それぞれ図4(a)および図4(b)のように選択される。
【0010】
この後、セレクタ41によりブランチ1におけるIFFT部42に対しては、変調部40からの変調処理後の送信信号のうち、ブランチ1について選択されたサブキャリアに配置される信号のみが出力される。また、セレクタ41によりブランチ2におけるIFFT部43に対しては、変調部40からの変調処理後の送信信号のうち、ブランチ2について選択されたサブキャリアに配置される信号のみが出力される。
【0011】
IFFT部42およびIFFT部43では、セレクタ41から送られた変調後の送信信号に対してIFFT(逆フーリエ変換)処理がなされる。IFFT部42およびIFFT部43によりIFFT処理がなされた信号は、それぞれ、アンテナ31およびアンテナ32を介して、移動局装置に送信される。
【0012】
移動局装置の受信信号におけるサブキャリアとしては、図5に示すように、基地局装置により各ブランチ毎に選択されたサブキャリアが、多重されたものとなっている。
【0013】
このように、基地局装置は、送信ダイバーシチを適用することにより、シングルブランチを適用した場合に比べて、各ブランチから送信される信号のピーク電力を低減させることができる。さらに、基地局装置は、各ブランチから送信するサブキャリアを、各ブランチにおける各サブキャリアにより伝送された信号の受信レベルに基づいて選択するので、通信相手すなわち移動局装置は、ハード規模を増大させることなく、復調信号の誤り率特性を改善することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置においては、以下に述べるような問題がある。すなわち、従来の送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置においては、送信すべきサブキャリアが、用意された全ブランチのうち特定のブランチに対して集中的に選択されることがある。ここで、この様子について、図6(a)および図6(b)を参照して説明する。
【0015】
図6(a)は、従来の送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置におけるブランチ1に対して選択されたサブキャリアの配置の様子を示す模式図であり、図6(b)は、従来の送信ダイバーシチを行うOFDM通信装置におけるブランチ2に対して選択されたサブキャリアの配置の様子を示す模式図である。
【0016】
図6(a)および図6(b)から明らかなように、送信すべきサブキャリアが、用意された全ブランチ(ここでは2つ)のうちブランチ1に対して集中的に選択されている。すなわち、送信すべきサブキャリアが、特定のブランチに偏った状態で選択されている。
【0017】
このため、送信すべきサブキャリアが集中的に選択されたブランチにおいては、送信すべきサブキャリアの総数が増加するため、ピーク電力が増大することになる。この結果、送信ダイバーシチを適用したにもかかわらず、各ブランチから送信される信号のピーク電力を低減させるという効果が、得られなくなる可能性がある。
【0018】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、通信相手の復調信号における誤り率特性を劣化させることなく、各ブランチにおけるピーク電力を低減するOFDM通信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のOFDM通信装置は、全ブランチについて各搬送波により伝送された信号の受信レベルを検出する検出手段と、受信レベルが前記全ブランチにおいて最大である搬送波の総数を各ブランチ毎に算出する算出手段と、算出した搬送波の総数に基づいて、各搬送波を送信するための送信ブランチを選択する選択手段と、を具備することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、各ブランチについて受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波の総数を検出し、前記総数に基づいて、各搬送波を送信するためのブランチを決定するので、送信すべき搬送波がある特定のブランチに集中的に選択される事態を防止することができる。
【0021】
本発明のOFDM通信装置は、前記選択手段は、前記全ブランチのうち前記総数が第1しきい値を上回る特定ブランチが存在する場合には、受信レベルが前記全ブランチのうち前記特定ブランチにおいて最大である最大搬送波の送信ブランチとして、前記最大搬送波についての前記特定ブランチとの受信レベルの差が第2しきい値を下回るブランチのうちのいずれかを選択し、前記最大搬送波以外の搬送波の送信ブランチとして、受信レベルが最大であるブランチを選択することを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波が特定のブランチに集中的に存在した場合においても、上記搬送波のうち、受信レベルについての上記特定のブランチとの差が第2しきい値を下回るブランチが存在する搬送波については、上記存在するブランチのいずれかから送信するので、通信相手の復調信号における誤り率特性を劣化させることなく、各ブランチにおけるピーク電力を低減させることができる。
【0023】
本発明のOFDM通信装置は、前記決定手段は、前記最大搬送波の送信ブランチとして、前記最大搬送波についての前記特定ブランチとの受信レベルの差が最小であるブランチを選択することを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波が特定のブランチに集中的に存在した場合においても、上記搬送波のうち、受信レベルについての上記特定のブランチとの差が第2しきい値を下回るブランチが存在する搬送波については、上記存在するブランチのうち上記差が最小であるブランチから送信するので、通信相手の復調信号における誤り率特性の劣化をさらに抑えつつ、各ブランチにおけるピーク電力を低減させることができる。
【0025】
本発明のOFDM通信装置は、前記決定手段は、前記全ブランチのうち前記総数が第1しきい値を上回る特定ブランチが存在しない場合には、各搬送波の送信ブランチとして、前記各搬送波の受信レベルが最大であるブランチを選択するとすることを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波が特定のブランチに集中的に存在しない場合においては、各搬送波により伝送された信号の受信レベルの大きさのみに基づいて、前記各搬送波を送信するための送信ブランチを決定するので、通信相手の復調信号における誤り率特性の劣化をさらに抑えることができる。
【0027】
本発明の基地局装置は、上記いずれかのOFDM通信装置を備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、通信相手の復調信号における誤り率特性を劣化させることなく、各ブランチにおけるピーク電力を低減するOFDM通信装置を搭載するので、通信相手のハード規模を増大させずに、良好な通信を行うことができる。
【0029】
本発明の通信端末装置は、上記基地局装置と無線通信を行うことを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、通信相手の復調信号における誤り率特性を劣化させることなく、各ブランチにおけるピーク電力を低減するOFDM通信装置を搭載した基地局装置と無線通信を行うので、ハード規模を増大させることなく、復調信号の誤り率特性の劣化を抑えることができる。
【0031】
本発明のOFDM通信方法は、全ブランチについて各搬送波により伝送された信号の受信レベルを検出する検出工程と、受信レベルが前記全ブランチにおいて最大である搬送波の総数を各ブランチ毎に算出する算出工程と、算出した搬送波の総数に基づいて、各搬送波を送信するための送信ブランチを選択する選択工程と、を具備することを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、各ブランチについて受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波の総数を検出し、前記総数に基づいて、各搬送波を送信するためのブランチを決定するので、送信すべき搬送波がある特定のブランチに集中的に選択される事態を防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、各ブランチについて受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波の総数を検出し、前記総数に基づいて、各搬送波を送信するためのブランチを決定するようにしたことである。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、図1に示すOFDM通信装置が基地局装置に搭載された場合について説明する。本実施の形態にかかるOFDM通信装置を備えた基地局装置は、アクセス方式としてTDD方式を用いて、各通信相手(移動局装置)と無線通信を行うものである。
【0036】
移動局装置が送信した信号は、図1に示すOFDM通信装置を備えた基地局装置により、アンテナ101およびアンテナ102を介して受信される。受信系において、アンテナ101からの受信信号(ブランチ1の受信信号)およびアンテナ102からの受信信号(ブランチ2の受信信号)は、それぞれFFT部103およびFFT部104に送られる。
【0037】
FFT部103では、ブランチ1の受信信号に対してFFT処理がなされることにより、各サブキャリアにより伝送された信号が取り出される。FFT部103により取り出された信号は、レベル検出器107およびセレクタ105に送られる。
【0038】
FFT部104では、ブランチ2の受信信号に対してFFT処理がなされることにより、各サブキャリア(各搬送波)により伝送された信号が取り出される。FFT部104により取り出された信号は、レベル検出部108およびセレクタ105に送られる。
【0039】
レベル検出部107およびレベル検出部108では、それぞれブランチ1およびブランチ2について、各サブキャリアにより伝送された信号の受信レベルが検出される。
【0040】
大小比較部109では、レベル検出部107およびレベル検出部108のそれぞれによる検出結果を用いて、各サブキャリア毎に、そのサブキャリアにより伝送された信号の受信レベルが大きい方のブランチが選択される。この選択による結果は、「選択ブランチ指示信号」として、カウンタ113、極性反転部111およびセレクタ105に送られる。
【0041】
この「選択ブランチ指示信号」は、例えば、ブランチ1の信号の受信レベルが大きい場合には「1」を、逆に、ブランチ2の信号の受信レベルが大きい場合には「0」を、それぞれ各サブキャリアについて指示する信号である。
【0042】
さらに、大小比較部109では、レベル検出部107およびレベル検出部108のそれぞれによる検出結果を用いて、各サブキャリア毎に、ブランチ1とブランチ2との間における、そのサブキャリアにより伝送された信号の受信レベルの差の絶対値が算出される。この算出結果は、各サブキャリアについての上記絶対値を示す「絶対値指示信号」として、大小比較部110に送られる。
【0043】
セレクタ105では、復調部106に出力すべき信号として、大小比較部109からの「選択ブランチ指示信号」に基づいて、各サブキャリア毎にブランチ1またはブランチ2のいずれかの信号が選択される。さらに、選択された信号は、復調部106に出力される。復調部106では、セレクタ105からの各サブキャリアにより伝送された信号は、所定の復調処理がなされる。これにより、受信信号が得られる。
【0044】
一方、カウンタ113では、大小比較部109からの「選択ブランチ指示信号」を用いて、各ブランチ毎に、選択された送信サブキャリアの数がカウントされる。すなわち、「選択ブランチ指示信号」における「1」の数がカウントされることにより、ブランチ1に対して選択された送信サブキャリアの総数が認識される。逆に、「選択ブランチ指示信号」における「0」の数がカウントされることにより、ブランチ2に対して選択された送信サブキャリアの総数が認識される。
【0045】
カウンタ113による認識結果は、各ブランチについての送信サブキャリアの総数を示す「サブキャリア数指示信号」として、大小比較部114に送られる。大小比較部114では、各ブランチについて、カウンタ113からの「サブキャリア数指示信号」と第1しきい値との比較がなされる。このときの比較結果は、各ブランチについての「選択信号」としてセレクタ112に送られる。なお、第1しきい値は、回線品質等の様々な条件に応じて、適応的に変化させることができるものである。
【0046】
「選択信号」は、各ブランチ毎に、例えば、「サブキャリア数指示信号」が第1しきい値を上回った場合には「1」とされ、これ以外の場合には「0」とされる。
【0047】
次いで、大小比較部110では、各サブキャリアについて、大小比較部109からの「絶対値指示信号」と第2しきい値との比較がなされる。この比較結果は、各サブキャリアについての上記比較結果を示す「比較結果指示信号」として、極性反転部111に送られる。この「比較結果指示信号」は、例えば、「絶対値指示信号」が第2しきい値を下回った場合には「1」とされ、「絶対値指示信号」が第2しきい値以上である場合には「0」とされる。なお、第2しきい値は、回線品質等の様々な条件に応じて、適応的に変化させることができるものである。
【0048】
極性反転部111では、大小比較部110からの「比較結果指示信号」および大小比較部114からの「選択信号」に応じて、大小比較部109からの「選択ブランチ指示信号」の極性が反転または非反転される。
【0049】
具体的には、以下の条件を満たすサブキャリアについての「選択ブランチ指示信号」が、極性反転の対象となる。すなわち、「選択ブランチ指示信号」の内容が「選択信号」により「1」とされたブランチに対応するものに該当するサブキャリアのうち、そのサブキャリアに対応する「比較結果指示信号」の内容が「1」とされたサブキャリアである。
【0050】
換言すれば、「選択ブランチ指示信号」において、その内容が、送信サブキャリア数が第1しきい値を上回るブランチであり、かつ、各ブランチ間の受信レベルの差の絶対値が第2しきい値を下回るサブキャリアのみが、極性反転の対象とされる。
【0051】
セレクタ112では、送信系におけるセレクタ116に出力すべき信号として、大小比較部114からの「選択信号」に基づいて、大小比較部109からの「選択ブランチ指示信号」、もしくは、極性反転部111からの極性が反転または非反転された「選択ブランチ指示信号」のいずれかが選択される。セレクタ112により選択された信号は、送信系におけるセレクタ116に出力される。
【0052】
次いで、送信系において、送信信号は、変調部115により所定の変調処理がなされた後、セレクタ116に送られる。セレクタ116では、セレクタ112からの「選択ブランチ指示信号」、もしくは、極性が反転または非反転された「選択ブランチ指示信号」に基づいて、各ブランチ毎に送信すべきサブキャリアが選択される。
【0053】
具体的には、上述した大小比較部114により出力された「選択信号」が「1」である場合、すなわち、ブランチ1またはブランチ2に対して選択された送信サブキャリアの数が第1しきい値を上回った場合には、各ブランチ間の受信レベルの差の絶対値が第2しきい値を下回り、かつ、第1しきい値を上回る数だけ送信サブキャリアが選択されたブランチにおけるサブキャリアについて、極性が反転された「選択ブランチ指示信号」に基づいて、セレクタ116では、各ブランチ毎に送信すべきサブキャリアが選択される。
【0054】
逆に、上述した大小比較部114により出力された「選択信号」が「0」である場合、すなわち、ブランチ1およびブランチ2に対して選択された送信サブキャリアの数がともに第1しきい値を下回った場合には、受信系におけるセレクタ105により各ブランチ毎に選択されたサブキャリアが、各ブランチ毎に送信すべきサブキャリアとして選択される。
【0055】
ここで、セレクタ116によるサブキャリアの選択結果について、図2(a)および図2(b)を参照して説明する。図2(a)は、本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置におけるセレクタ116によりブランチ1について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図であり、図2(b)は、本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置におけるセレクタ116によりブランチ2について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図である。なお、図2(a)および図2(b)における回線状態等の様々な環境は、先に示した図6(a)および図6(b)におけるものと同一であるものとする。
【0056】
また、図2(b)において破線により描かれたサブキャリア201〜サブキャリア203は、上述した極性反転部111により極性が反転されたサブキャリアである。すなわち、サブキャリア201〜サブキャリア203というのは、ブランチ2におけるそれらのサブキャリアにより伝送された信号の受信レベルが、ブランチ1におけるものと比べて、第1しきい値を下回る値だけ小さいものである。
【0057】
図2(a)および図2(b)から明らかなように、特定ブランチ(ここではブランチ1)に対する送信サブキャリアの偏りは、従来方式(図6(a)および図6(b))に比べて改善されている。
【0058】
再度図1を参照するに、セレクタ116によりブランチ1におけるIFFT部117に対しては、変調部115からの変調処理後の送信信号のうち、ブランチ1について選択されたサブキャリアに配置される信号のみが出力される。また、セレクタ116によりブランチ2におけるIFFT部118に対しては、変調部115からの変調処理後の送信信号のうち、ブランチ2について選択されたサブキャリアに配置される信号のみが出力される。
【0059】
IFFT部117およびIFFT部118では、セレクタ116から送られた変調後の送信信号に対してIFFT処理がなされる。IFFT部117およびIFFT部118によりIFFT処理がなされた信号は、それぞれ、アンテナ101およびアンテナ102を介して、移動局装置に送信される。
【0060】
なお、本実施の形態においては、受信系および送信系におけるブランチ数を2とした場合について説明したが、本発明は、これに限定されず、ブランチ数を3つ以上に変更した場合についても適用可能なものである。この場合には、特定のブランチに集中したサブキャリアのうち上記特定のブランチ以外のブランチから送信すべきサブキャリアとしては、受信レベルについての上記特定のブランチとの差(の絶対値)が、所定のしきい値未満となるブランチが存在するサブキャリアを選択すればよい。
【0061】
上記のように選択されたサブキャリアを、上記存在するブランチにおけるいずれかのブランチから送信することにより、上記特定のブランチに集中していたサブキャリアを、その他のブランチに分散させることができるので、各ブランチにおけるピーク電力を低減することができる。
【0062】
このように、本実施の形態によれば、送信すべきサブキャリアが、用意された全ブランチのうち特定のブランチに対して集中的に選択された場合には、前記特定のブランチに対して選択されたサブキャリアのうち、受信レベルについての前記特定のブランチとの差がしきい値を下回るブランチが存在するサブキャリアについては、前記存在するブランチのいずれかから送信される。
【0063】
これにより、送信すべきサブキャリアが集中的に選択されたブランチにおけるピーク電力を低減させることができる。さらに、ブランチを変更されたサブキャリアについての変更前のブランチ(上記特定のブランチ)と変更後のブランチ(上記存在するブランチ)との受信レベルの差は、しきい値を下回るので、このサブキャリアにより伝送された信号を受信する通信相手においては、復調信号における誤り率特性はほとんど劣化しない。
【0064】
また、前記特定のブランチに対して選択されたサブキャリアのうち、受信レベルについての前記特定のブランチとの差がしきい値を下回るブランチが存在するサブキャリアについて、前記存在するブランチのうち前記差が最小であるブランチを選択することにより、通信相手の復調信号における誤り率特性の劣化をさらに低減させることができる。
【0065】
以上のように、本発明にかかるOFDM通信装置によれば、各ブランチについて受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波の総数を検出し、前記総数に基づいて、各搬送波を送信するためのブランチを選択するので、前記全ブランチのうち前記総数がしきい値を上回る特定のブランチが存在する場合、すなわち、特定のブランチに送信サブキャリアが集中的に選択される場合には、通信相手の受信信号における復調信号に与える影響を抑えるような範囲において、前記特定のブランチに対して選択されるべきいずれかのサブキャリアを、前記特定のブランチ以外のブランチから送信するので、各ブランチにおけるピーク電力を低減することができる。
【0066】
さらに、上記の場合において、前記特定のブランチに対して選択されるべきいずれかのサブキャリアを送信するためのブランチを、前記総数に基づいて決定するので、通信相手の受信信号における復調信号に与える影響を抑えるような範囲において、前記特定のブランチにおける送信サブキャリアの集中度だけでなく、全ブランチにおける送信サブキャリアの集中度をも緩和することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各ブランチについて受信レベルが全ブランチの中で最大となる搬送波の総数を検出し、前記総数に基づいて各搬送波を送信するためのブランチを決定するようにしたので、通信相手の復調信号における誤り率特性を劣化させることなく、各ブランチにおけるピーク電力を低減するOFDM通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図2】(a) 本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置におけるブランチ1について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
(b) 本発明の実施の形態1にかかるOFDM通信装置におけるブランチ2について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
【図3】従来のOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図4】(a)従来のOFDM通信装置におけるブランチ1について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
(b)従来のOFDM通信装置におけるブランチ2について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
【図5】従来のOFDM通信装置の通信相手による受信信号におけるサブキャリアの配置の一例を示す模式図
【図6】(a)従来のOFDM通信装置におけるブランチ1について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
(b)従来のOFDM通信装置におけるブランチ2について選択されたサブキャリアの配置の一例を示す模式図
【符号の説明】
101,102 アンテナ部
103,104 FFT部
107,108 レベル検出部
109,110,114 大小比較部
111 極性反転部
112,116 セレクタ

Claims (7)

  1. 全ブランチについて各搬送波により伝送された信号の受信レベルを検出する検出手段と、受信レベルが前記全ブランチにおいて最大である搬送波の総数を各ブランチ毎に算出する算出手段と、算出した搬送波の総数に基づいて、各搬送波を送信するための送信ブランチを選択する選択手段と、を具備することを特徴とするOFDM通信装置。
  2. 前記選択手段は、前記全ブランチのうち前記総数が第1しきい値を上回る特定ブランチが存在する場合には、受信レベルが前記全ブランチのうち前記特定ブランチにおいて最大である最大搬送波の送信ブランチとして、前記最大搬送波についての前記特定ブランチとの受信レベルの差が第2しきい値を下回るブランチのうちのいずれかを選択し、前記最大搬送波以外の搬送波の送信ブランチとして、受信レベルが最大であるブランチを選択することを特徴とする請求項1に記載のOFDM通信装置。
  3. 前記決定手段は、前記最大搬送波の送信ブランチとして、前記最大搬送波についての前記特定ブランチとの受信レベルの差が最小であるブランチを選択することを特徴とする請求項2に記載のOFDM通信装置。
  4. 前記決定手段は、前記全ブランチのうち前記総数が第1しきい値を上回る特定ブランチが存在しない場合には、各搬送波の送信ブランチとして、前記各搬送波の受信レベルが最大であるブランチを選択するとすることを特徴とする請求項1から請求項3に記載のOFDM通信装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のOFDM通信装置を備えたことを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項5に記載の基地局装置と無線通信を行うことを特徴とする通信端末装置。
  7. 全ブランチについて各搬送波により伝送された信号の受信レベルを検出する検出工程と、受信レベルが前記全ブランチにおいて最大である搬送波の総数を各ブランチ毎に算出する算出工程と、算出した搬送波の総数に基づいて、各搬送波を送信するための送信ブランチを選択する選択工程と、を具備することを特徴とするOFDM通信方法。
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