JP3639245B2 - Purification method of seaweed extract and tea beverage containing the purified seaweed extract - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、臭気成分が除去され、かつ旨味成分を保持した海藻エキスの精製法およびこの方法によって得られる精製海藻エキスを含有する茶飲料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
海藻類は、アミノ酸類、ミネラル類、食物繊維などを多く含み、食品、化粧品、医薬分野などに広く利用されている。また最近、海藻類に含まれる生理活性物質が注目されてきている。しかしながら、海藻類を水などで抽出した海藻エキスは、海藻独特の生臭い香気があってその使用が制限される場合があった。
【０００３】
海藻類の脱色、脱臭方法としては、例えば、海藻抽出物を粒状木質系活性炭を充填したカラムと粒状椰子殻系活性炭を充填したカラムとの２種類のカラム中に流通させ、吸着処理する方法（特開平１０−１２０５２２号公報）、海藻抽出物を活性炭処理及び陽イオン交換吸着剤処理する方法（特開２０００−１０９４０７号公報）などが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、最近の茶飲料の傾向として、渋味が少なく旨味が強いものが好まれる傾向がある。旨味の強い茶飲料の製法としては、例えば、高級な茶葉（玉露、被せ茶等）を抽出原料として用いたり、茶葉を低温で抽出する方法、茶葉抽出液をポリビニルポリピロリドン（ＰＶＰＰ）で処理してタンニン類を除去する方法などが知られているが、いずれもコストが高くなったり、方法が煩雑となるなどの欠点があった。そこで本発明者らは、茶飲料の旨味を増強する素材として海藻エキスを利用できないかと考え、茶飲料への海藻エキスの添加検討を行った。しかしながら前記したように、海藻エキスには独特の生臭い香気があり、そのまま茶飲料に使用した場合、その香気も同時に付与されてしまう。海藻エキスの脱臭方法として従来提案されている前記した活性炭処理または陽イオン交換吸着剤処理では、それなりの脱臭効果はあるものの、旨味成分も同時に吸着除去されるという欠点があった。
【０００５】
従って、本発明の目的は、臭気成分が除去され、かつ旨味成分を保持した海藻エキスの精製法および精製海藻エキスを含有する茶飲料を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記のごとき課題を解決すべく、鋭意研究を行った結果、今回、海藻抽出物を合成吸着剤と接触処理することにより、臭気成分を除去し、かつ旨味成分を保持する海藻エキスが得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【０００７】
かくして、本発明によれば、海藻抽出物を合成吸着剤と接触処理せしめ、臭気成分を除去し、かつ旨味成分を保持することを特徴とする海藻エキスの精製法が提供される。
【０００８】
また本発明は、前記した方法によって得られる精製海藻エキスおよび該精製海藻エキスを含有する茶飲料が提供される。
【０００９】
以下、本発明について更に詳細に説明する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の海藻類は、特に制限されるものではなく、例えば、アオサ、アオノリ、ヒトエグサ、ミル、イワヅタなどの緑藻類；コンブ、ワカメ、アラメ、モズク、ヒジキ、ハバノリ、マツモなどの褐藻類；アサクサノリ、スサビノリ、オゴノリ、トサカノリ、オキツノリ、キリンサイ、ウシケノリなどの紅藻類を例示することができる。このうちコンブが旨味が強く特に好ましい。
【００１１】
本発明の海藻抽出物は、例えば、上記海藻の藻体を乾燥後、粉砕または細断等したものを抽出原料とすることができる。かかる抽出原料を抽出する方法に制限はなく、通常の抽出方法が採用され、例えば、水またはエタノールなどの親水性有機溶媒またはそれらの混合溶媒を使用して、上記した海藻抽出原料から抽出される。抽出方法にも制限はなく、通常採用されている静置抽出、攪拌抽出およびカラム抽出のいずれでも採用することができる。抽出条件は、例えば、乾燥藻体／抽出溶媒との比率（重量比）を１／３〜１／１００で、約２０〜約１００℃の温度範囲で、約１０分〜約３時間抽出する方法を例示することができる。抽出後、適宜な分離手段を採用して分離することにより海藻抽出物を得ることができる。かかる海藻抽出物は所望により通常採用されている濃縮手段を採用して濃縮物とすることもできる。海藻抽出物のブリックス（Ｂｘ）は、以下に述べる合成吸着剤による処理効率を考慮してＢｘ１０°〜Ｂｘ２０°の範囲とすることが好適である。
【００１２】
本発明では、上記した海藻抽出物を合成吸着剤と接触処理することにより、臭気成分を除去し、かつ旨味成分保持した精製海藻エキスを得ることができる。
【００１３】
本発明で用いる合成吸着剤としては、特に限定されないが、例えば、スチレンとジビニルベンゼンの共重合体、エチルビニルベンゼンとジビニルベンゼン共重合体、２，６−ジフェニル−９−フェニルオキサイドの重合体及びメタアクリル酸とジオールの重縮合ポリマーなどを例示することができる。かかる合成吸着剤の好ましい例としては、その表面積が、例えば、約３００ｍ２／ｇ以上、より好ましくは約５００ｍ２／ｇ以上及び細孔分布が好ましくは約１０Å〜約５００Åである多孔性重合樹脂を例示することができる。この条件に該当する多孔性重合樹脂としては、例えば、ＨＰ樹脂（三菱化学社製）、ＳＰ樹脂（三菱化学社製）、ＸＡＤ−４（ローム・ハース社製）などがあり、市場で容易に入手することができる。また、メタアクリル酸エステル系樹脂も、例えば、ＸＡＤ−７およびＸＡＤ−８（ローム・ハース社製）などの商品として入手することができる。
【００１４】
また、上述の海藻抽出物を合成吸着剤と接触処理する処理手段としては、バッチ方式あるいはカラム方式のいずれも採用できるが、作業性の点からカラム方式を好ましく採用することができる。カラム方式で接触処理する方法としては、例えば、上記のような合成吸着剤を充填したカラムに、該吸着剤の１０倍〜２０倍の海藻抽出物をＳＶ＝１０〜２０の流速で通液することにより、臭気成分を吸着除去することができる。
【００１５】
上記の如くして得られた精製海藻エキスは、所望により適宜な濃縮手段を採用して濃縮物とすることもでき、またこのようにして得られた精製海藻エキスに糖類、デキストリン、サイクロデキストリン、澱粉、アラビアガム、ゼラチン、カゼイン、植物蛋白質及びこれらの混合物の如き任意の賦形剤を添加することができる。このような賦形剤を含有した精製海藻エキスを、例えば、ホモジナイザーを用いて均質化処理して利用することができる。更に、該均質化処理液を噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥の如き任意の既知の乾燥手段により、粉末状もしくは顆粒状とすることができる。
【００１６】
本発明によって得られる精製海藻エキスは、例えば、緑茶飲料、ウーロン茶飲料、紅茶飲料などの茶飲料類；清涼飲料、果汁飲料、炭酸飲料などの飲料類；和風調味料、洋風調味料、中華調味料などの調味料類；スープ類；調理食品；総菜類；スナック類；珍味類などの広い分野において利用することができる。特に、茶飲料に配合することにより旨味を増強することができる。これらの飲食品又は調味料に対する配合量としては、例えば、０．００５〜０．１重量％、好ましくは０．０１〜０．０５重量％の如き配合量を例示することができる。
【００１７】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
【００１８】
【実施例】
参考例１（コンブエキスの製造例）
コンブ乾燥物１Ｋｇを粉砕し、１０倍量の熱水（８０〜９０℃）にて１時間攪拌抽出後、固液分離を行い、抽出液９．５Ｋｇを得た。この抽出液をフィルタープレスろ過し、清澄なろ液９．３Ｋｇ（Ｂｘ５°）を得た。このろ液についてＢｘ１５°まで減圧濃縮を行い、濃縮液３Ｋｇを得た。
【００１９】
実施例１
参考例１で得られたコンブ濃縮液３Ｋｇを、濃縮液の５％量のセパビーズＳＰ−２０７（三菱化成（株）製の合成吸着剤）１５０ｍｌを充填したカラムにＳＶ＝１０で通液し、通過液２．９Ｋｇ（Ｂｘ１５°）を得た。この処理液をＢｘ６０°まで減圧濃縮した後、加熱殺菌し、コンブエキス７００ｇ（本発明品１）を得た。
【００２０】
比較例１（活性炭処理）
参考例１で得られたコンブ濃縮液３Ｋｇに、濃縮液の５％量の活性炭（白鷺）１５０ｇを加えて１時間攪拌し、珪藻土濾過により活性炭を除去して、活性炭処理液２．９Ｋｇ（Ｂｘ１５°）を得た。この処理液をＢｘ６０°まで減圧濃縮した後、加熱殺菌し、コンブエキス７００ｇ（比較品１）を得た。
【００２１】
比較例２（陽イオン交換樹脂処理）
参考例１で得られたコンブ濃縮液３Ｋｇを、濃縮液の５％量の陽イオン交換樹脂ＳＫ−ＩＢ（三菱化成（株）製）１５０ｍｌを充填したカラムにＳＶ＝１０で通液し、通過液２．９Ｋｇ（Ｂｘ１５°）を得た。この通過液をＢｘ６０°まで減圧濃縮した後、加熱殺菌し、コンブエキス７００ｇ（比較品２）を得た。
（アミノ酸組成）
本発明品１、比較品１および比較品例２のコンブエキスについて、ＨＰＬＣ法によりアミノ酸分析を行った。その結果を表１に示す。
【００２２】
【表１】

【００２３】
表１の結果より、本発明品１は比較品１の約１．５倍、比較品２の約２倍のアミノ酸を含むことが示された。
【００２４】
（官能評価１）
本発明品１、比較品１および比較品例２のコンブエキスをそれぞれイオン交換水にて０．０５％に希釈し、それぞれの希釈液についてよく訓練された１０名のパネラーにより官能評価を行った。その平均的な評価を表２に示した。なお、評価は以下の基準で行った。
【００２５】
旨味の評価
３：強い旨味がある
２：旨味がある
１：わずかに旨味がある
０：旨味がない
海藻臭の強さ
３：強い海藻臭がある
２：海藻臭がある
１：わずかに海藻臭がある
０：海藻臭がない
【００２６】
【表２】

【００２７】
（官能評価２）
本発明品１、比較品１および比較品例２のコンブエキスをそれぞれ緑茶浸出液（Ｂｘ０．３°）に０．０５％添加し、それぞれについてよく訓練された１０名のパネラーにより官能評価を行った。その平均的な評価を表３に示した。なお、評価基準は上記と同様な基準で評価した。
【００２８】
【表３】

【００２９】
表２および表３の結果より、本発明品１は比較品１および２と比較して旨味が強く、コンブ特有の不快臭が少なかった。また、緑茶浸出液に添加した場合も、不快臭を与えることなく、茶の旨味を増強する効果が高いことが示された。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、臭気成分が除去され、かつ旨味成分を保持した精製海藻エキスを得ることができ、該精製海藻エキスを茶飲料に配合することにより茶飲料の自然な旨味を増強することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for purifying a seaweed extract from which an odor component is removed and retaining an umami component, and a tea beverage containing a purified seaweed extract obtained by this method.
[0002]
[Prior art]
Seaweed contains a lot of amino acids, minerals, dietary fiber and the like, and is widely used in food, cosmetics, pharmaceutical fields and the like. Recently, physiologically active substances contained in seaweeds have attracted attention. However, the seaweed extract obtained by extracting seaweed with water has a raw smell unique to seaweed, and its use may be limited.
[0003]
As a method for decolorizing and deodorizing seaweeds, for example, a seaweed extract is circulated in two types of columns, a column packed with granular wood-based activated carbon and a column packed with granular coconut shell-based activated carbon, and subjected to adsorption treatment ( JP-A-10-120522), a method for treating seaweed extract with activated carbon and a cation exchange adsorbent (JP-A 2000-109407) have been proposed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
For example, as a recent trend of tea beverages, there is a tendency to prefer a beverage with a little astringency and strong umami. As a method for producing a strong tea beverage, for example, high-grade tea leaves (eg, gyokuro, topped tea, etc.) are used as an extraction raw material, a method of extracting tea leaves at a low temperature, and a tea leaf extract is treated with polyvinyl polypyrrolidone (PVPP). There are known methods for removing tannins, but all have disadvantages such as high costs and complicated methods. Then, the present inventors considered whether a seaweed extract could be utilized as a raw material which enhances the umami of a tea beverage, and examined addition of the seaweed extract to a tea beverage. However, as described above, the seaweed extract has a unique raw smell, and when used in a tea beverage as it is, the flavor is also given at the same time. The above-described activated carbon treatment or cation exchange adsorbent treatment, which has been conventionally proposed as a method for deodorizing seaweed extracts, has a deodorizing effect, but has the disadvantage that umami components are also adsorbed and removed at the same time.
[0005]
Therefore, the objective of this invention is providing the tea beverage containing the refinement | purification method of the seaweed extract which removed the odor component, and hold | maintained the umami | savory component, and a refined seaweed extract.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the problems as described above, the present inventors have removed sea odor components and retained umami components by contacting seaweed extract with a synthetic adsorbent this time. The inventors have found that an extract can be obtained and have completed the present invention.
[0007]
Thus, according to the present invention, there is provided a method for purifying a seaweed extract characterized in that a seaweed extract is contacted with a synthetic adsorbent to remove odor components and retain umami components.
[0008]
The present invention also provides a purified seaweed extract obtained by the method described above and a tea beverage containing the purified seaweed extract.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The seaweed of the present invention is not particularly limited, and examples thereof include green algae such as Aosa, Aonori, Hitoegusa, mill, and iwata; brown algae such as kombu, wakame, arame, mozuku, hijiki, habanori, and matsumo; Examples include red algae such as Susabinori, Ogonori, Tosakanori, Otsunori, Giraffe, and Ushikenori. Of these, kombu is particularly preferred because of its strong umami.
[0011]
The seaweed extract of the present invention can use, for example, a material obtained by drying or crushing or chopping the seaweed body of the seaweed. There is no limitation on the method for extracting the extraction raw material, and a normal extraction method is adopted. For example, the extraction raw material is extracted from the seaweed extraction raw material using a hydrophilic organic solvent such as water or ethanol or a mixed solvent thereof. . There is no restriction | limiting also in the extraction method, It can employ | adopt any of the stationary extraction, stirring extraction, and column extraction which are employ | adopted normally. The extraction conditions are, for example, a method of extracting from about 10 minutes to about 3 hours at a temperature range of about 20 to about 100 ° C. with a dry alga body / extraction solvent ratio (weight ratio) of 1/3 to 1/100. Can be illustrated. After extraction, a seaweed extract can be obtained by separation using an appropriate separation means. Such a seaweed extract can be made into a concentrate by employing a commonly used concentration means if desired. The brix (Bx) of the seaweed extract is preferably in the range of Bx10 ° to Bx20 ° in consideration of the treatment efficiency with the synthetic adsorbent described below.
[0012]
In the present invention, the above-mentioned seaweed extract is contact-treated with a synthetic adsorbent, whereby a purified seaweed extract that removes odorous components and retains umami components can be obtained.
[0013]
The synthetic adsorbent used in the present invention is not particularly limited. For example, a copolymer of styrene and divinylbenzene, an ethylvinylbenzene and divinylbenzene copolymer, a polymer of 2,6-diphenyl-9-phenyl oxide, and Examples thereof include a polycondensation polymer of methacrylic acid and diol. Preferable examples of such a synthetic adsorbent include a porous polymer resin having a surface area of, for example, about 300 m 2 / g or more, more preferably about 500 m 2 / g or more and a pore distribution of preferably about 10 to about 500 cm. can do. Examples of porous polymer resins that meet this condition include HP resin (manufactured by Mitsubishi Chemical), SP resin (manufactured by Mitsubishi Chemical), and XAD-4 (manufactured by ROHM Haas). It can be obtained. In addition, methacrylic ester resins can also be obtained as products such as XAD-7 and XAD-8 (Rohm Haas).
[0014]
Moreover, as a processing means for contacting the above-mentioned seaweed extract with a synthetic adsorbent, either a batch method or a column method can be adopted, but a column method can be preferably adopted from the viewpoint of workability. As a method of performing the contact treatment by the column method, for example, a seaweed extract 10 to 20 times the adsorbent is passed through the column filled with the synthetic adsorbent as described above at a flow rate of SV = 10 to 20. Thus, the odor component can be removed by adsorption.
[0015]
The purified seaweed extract obtained as described above can be made into a concentrate by employing an appropriate concentration means if desired, and saccharides, dextrin, cyclodextrin, Any excipients such as starch, gum arabic, gelatin, casein, plant proteins and mixtures thereof can be added. A purified seaweed extract containing such an excipient can be used after being homogenized using, for example, a homogenizer. Furthermore, the homogenized treatment liquid can be made into powder or granules by any known drying means such as spray drying, freeze drying, and vacuum drying.
[0016]
The purified seaweed extract obtained by the present invention includes, for example, tea beverages such as green tea beverages, oolong tea beverages and black tea beverages; beverages such as soft drinks, fruit juice beverages and carbonated beverages; Japanese seasonings, Western seasonings, Chinese seasonings It can be used in a wide range of fields such as seasonings such as soups, cooked foods, prepared vegetables, snacks, and delicacies. In particular, umami can be enhanced by blending with tea beverages. As a compounding quantity with respect to these food-drinks or seasonings, a compounding quantity like 0.005-0.1 weight%, for example, 0.01-0.05 weight% can be illustrated, for example.
[0017]
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0018]
【Example】
Reference Example 1 (Example of manufacturing kombu extract)
1Kg of the dried combed product was pulverized, extracted with stirring with 10 times the amount of hot water (80 to 90 ° C.) for 1 hour, followed by solid-liquid separation to obtain 9.5 kg of an extract. The extract was subjected to filter press filtration to obtain a clear filtrate of 9.3 kg (Bx5 °). The filtrate was concentrated under reduced pressure to Bx15 ° to obtain 3 kg of concentrated solution.
[0019]
Example 1
3Kg of the kombu concentrate obtained in Reference Example 1 was passed at SV = 10 through a column packed with 150 ml of Sepabead SP-207 (synthetic adsorbent manufactured by Mitsubishi Kasei Co., Ltd.) in an amount of 5% of the concentrate. A passing liquid of 2.9 kg (Bx15 °) was obtained. This treatment liquid was concentrated under reduced pressure to Bx 60 ° and then heat sterilized to obtain 700 g of kombu extract (Product 1 of the present invention).
[0020]
Comparative Example 1 (activated carbon treatment)
150 g of 5% activated carbon (white birch) of the concentrated solution was added to 3 kg of the combined concentrate obtained in Reference Example 1 and stirred for 1 hour. The activated carbon was removed by diatomaceous earth filtration to obtain 2.9 kg of activated carbon treatment solution (Bx15 °). This treatment liquid was concentrated under reduced pressure to Bx60 ° and then sterilized by heating to obtain 700 g of kombu extract (Comparative product 1).
[0021]
Comparative Example 2 (Cation exchange resin treatment)
3Kg of the kombu concentrate obtained in Reference Example 1 was passed through a column packed with 150 ml of cation exchange resin SK-IB (manufactured by Mitsubishi Kasei Co., Ltd.) in an amount of 5% of the concentrate at SV = 10 and passed A liquid 2.9 kg (Bx15 °) was obtained. The passing liquid was concentrated under reduced pressure to Bx60 ° and then sterilized by heating to obtain 700 g of kombu extract (Comparative product 2).
(Amino acid composition)
The comb extract of the present invention product 1, comparative product 1 and comparative product example 2 was subjected to amino acid analysis by HPLC method. The results are shown in Table 1.
[0022]
[Table 1]

[0023]
From the results in Table 1, it was shown that the product 1 of the present invention contains about 1.5 times as many amino acids as the comparison product 1 and about twice as many amino acids as the comparison product 2.
[0024]
(Sensory evaluation 1)
Comb extracts of the present invention product 1, comparative product 1 and comparative product example 2 were each diluted to 0.05% with ion-exchanged water, and sensory evaluation was performed by 10 panelists who were well trained for each diluted solution. . The average evaluation is shown in Table 2. Evaluation was performed according to the following criteria.
[0025]
Evaluation of umami
3: There is a strong umami 2: There is a umami 1: There is a little umami 0: There is no umami
Strength of seaweed odor 3: Strong seaweed odor 2: Seaweed odor 1: Slightly seaweed odor 0: No seaweed odor [0026]
[Table 2]

[0027]
(Sensory evaluation 2)
0.05% of the comb extract of the present invention product 1, comparative product 1 and comparative product example 2 was added to each green tea infusion (Bx 0.3 °), and sensory evaluation was performed by 10 panelists who were well trained for each. . The average evaluation is shown in Table 3. The evaluation criteria were evaluated according to the same criteria as described above.
[0028]
[Table 3]

[0029]
From the results shown in Tables 2 and 3, the product 1 of the present invention was stronger in taste than the comparative products 1 and 2, and had less unpleasant odor peculiar to kombu. Moreover, when added to the green tea infusion, it was shown that the effect of enhancing the umami of tea was high without giving an unpleasant odor.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, a purified seaweed extract from which an odor component is removed and an umami component is retained can be obtained, and the natural umami of a tea beverage can be enhanced by blending the purified seaweed extract into a tea beverage. it can.

Claims (3)

海藻エキスを該エキスに対して１／１０〜１／２０量のスチレンとジビニルベンゼンの共重合体、エチルビニルベンゼンとジビニルベンゼン共重合体、２，６−ジフェニル−９−フェニルオキサイドの重合体から選択される合成吸着剤と接触処理せしめ、臭気成分を除去し、かつ旨味成分を保持することを特徴とする飲料用海藻エキスの精製法。From 1/10 to 1/20 amount of styrene and divinylbenzene copolymer, ethylvinylbenzene and divinylbenzene copolymer, and 2,6-diphenyl-9-phenyl oxide polymer to seaweed extract A method for purifying a seaweed extract for beverages , which is subjected to contact treatment with a selected synthetic adsorbent to remove odor components and retain umami components. 請求項１記載の方法で得られる精製飲料用海藻エキス。The seaweed extract for refined drinks obtained by the method of Claim 1. 請求項２記載の精製飲料用海藻エキスを０．００５〜０．１重量％含有する茶飲料。A tea beverage containing 0.005 to 0.1% by weight of the seaweed extract for purified beverages according to claim 2.