JP3639192B2 - 中性点接地抵抗装置 - Google Patents

中性点接地抵抗装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧器巻線の中性点を抵抗装置を介して接地する電力用の中性点接地抵抗装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている中性点接地抵抗装置は、例えば、図4に示すように、ケース内1に抵抗素体2をグリッド状に配置して形成した複数台の抵抗器3によって構成されている。抵抗器3の設置に際しては、設置スペースの関係から、例えば、図4のように、個々の抵抗器3を直列に接続した状態で、支持碍子4を介して2段積みで、かつ、2列に配列した状態で据付けることにより抵抗装置Aを構成し、この抵抗装置Aは、図4の左上段の抵抗器3を絶縁碍子5,接続線6を介して図示しない変圧器巻線の中性点に、図4の右下段の抵抗器3は、接地側ブッシング7を介して接地線8にそれぞれ接続されている。そして、前記抵抗装置Aを構成する各抵抗器3は、一般に気中絶縁方式により絶縁・冷却されているだけであるので、中性点の大地間電位が上昇した場合、ケース1自体が高電圧となる結果、設置場所の周囲は一般に安全対策の関係から保護フェンス等の周囲柵10が施設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記抵抗装置Aは一般に気中絶縁方式が採用されている関係上、抵抗装置A自体が大形化するという問題を回避することができなかった。また、各抵抗器3の据付に当っても、本来ならば、横1列状態であれば、簡易に据付けることができるが、この場合は、相当の設置スペースを必要とするため、現実的ではなかった。
【0004】
従って、図4に示すように、抵抗器3を横1列状態から所定数段積みすることにより、設置スペースの問題をある程度解決していたが、抵抗装置A自体が気中絶縁方式を採用している関係上、大型化することは避けられず、製作原価が高騰する大きな要因となっていた。
【0005】
即ち、図4,5に示すように、抵抗装置Aは4分割した抵抗器3を、それぞれ2段づつ段積みしたものを横方向に2列配置して構成されているので、各抵抗器3間の電位差は、抵抗装置Aを例えば、公称電圧が77kV級の配電線に配置した場合で測定してみると、
【0006】
【数1】
Figure 0003639192
【0007】
となる。このように、図4に示す抵抗装置Aにおいては、各抵抗器3間の電位差が非常に大きく、この結果、抵抗器3間の間隔を大きくすることはもとより、抵抗器3間に介在する支持碍子4や、抵抗器3と接地間に介在する支持碍子9においても、必然的に絶縁耐力に優れた大形のものを準備しなければならないので、設置スペースが少しばかり減少したとしても、抵抗装置A自体の小形化を図ることが難しいため、抵抗装置Aを小形で簡易に、かつ、経済的に製造することは困難であった。
【0008】
その上、各抵抗器3は図4に示すように、抵抗素体2とケース1とが電気的に接続されているので、即ち、各抵抗器3には電位が与えられていることになる結果、ケース1自体が充電部となっているため、抵抗装置Aの活線中に人が充電部に近づいたりすることによって、感電事故等を誘発するのを防ぐために、抵抗装置Aの周囲には周囲柵10が設置されている。
【0009】
前記周囲柵10の設置場所は、抵抗装置Aの充電部との間の距離が、公称電圧階級によって異なるが、例えば、前記77kV級の公称電圧においては、安全対策上充電部(ケース1)と周囲柵10との最小水平距離は、1.5m、周囲柵10の高さは1.2m以上とするように要求されている。
【0010】
このように、抵抗装置Aは自体の設置スペースの他に、人体が充電部に触れないように保護するためには、充電部(ケース1)から、例えば、最低1.5m離れた位置(離隔距離)に周囲柵10を施設することが基められていたので、結果的に設置スペースを低減することは難しく、抵抗装置Aを設置するためにはある程度広いスペースが必要となるため、この種の抵抗装置Aは市街地の狭隘な変電所等に設置することが難しく、結果的に市街地においても、変電所のスペースは必然的に広く必要とし、非常に不経済であった。
【0011】
前記の問題を解消するために、最近では、抵抗素体をケースに収容して形成した抵抗器を、それぞれタンク内に支持碍子を介して必要段数積層して収容・固定し、この後、タンク内に絶縁用の六フッ化イオウガス(SF6 ガス)等の絶縁ガスを充填・封入して構成した、所謂絶縁ガス封入形の中性点接地抵抗装置が使用されている。
【0012】
前記絶縁ガス封入形の中性点接地抵抗装置においては、充電部となっている抵抗器とタンクとの間の空間に絶縁ガスを介在させることにより、充電部の露呈を防ぐように構成されているので、前記のように、充電部の露呈に伴う弊害を防止するための周囲柵を特別に設ける必要がないため、抵抗装置の設置スペースは相当節約することが可能となり、例えば、市街地の狭隘な地上、あるいは、地下式の変電所においても良好に設置することができ、至便である。
【0013】
前記絶縁ガス封入形の抵抗装置は、絶縁ガスを使用する関係上、抵抗装置を施設するための離隔距離を大幅に低減して設置することができるという利便性が存在する反面、次のような問題があった。即ち、第1に抵抗器自体は、これまでと同様に抵抗素体をそれぞれケースに収納して1個づつ製造していたので、製作に手間と時間を要することはもとより、コスト高を招く要因となっていた。第2に抵抗器を複数台段積みにして収容するタンクは、絶縁ガスを充填している関係上、絶縁ガスが漏洩しないように気密性と耐圧力性を具備させて製造しなければならないので、タンクを製造する場合においても、抵抗器の製造と相まって抵抗装置の製造コストを必然的に高くするという問題があった。
【0014】
更に、絶縁ガスは抵抗器に地絡電流が流れることによって生ずる熱により熱分解され、絶縁性能が大幅に劣化するため、絶縁ガスを定期的に点検し補充しなければならない等、抵抗装置の維持・管理に伴うメンテナンス業務も必要とする結果、それに伴う人手、費用等を必要とするという問題もあった。
【0015】
本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、簡素な構成で製造コストを低減させ、かつ、狭隘な設置スペースに良好に施設してメンテナンスフリーを実現した、簡易な構成の中性点接地抵抗装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の中性点接地抵抗装置は、抵抗素体を抵抗取付枠体に所定の形状に配設して形成した抵抗器を上下方向に所定の絶縁間隔を保って複数段に積層し、前記各段の抵抗器を各段毎に接続導体を介して直列に接続し、かつ、各段の前記抵抗器を、各抵抗器間に介在させた絶縁碍子にて支持・固定することにより、前記各抵抗器を縦方向に所定段数積層して抵抗体を構成し、この抵抗体を接地電位のケースに所定数収容・施設して、気中絶縁方式の抵抗装置を構成するようにしたことを特徴とする。
【0017】
又、本発明において前記抵抗体を所定数収容した接地電位のケースは、下部周縁に外気の流入口を、上部には流入した外気を排出する排出口をそれぞれ形成し、前記外気の流入口と排出口とによって接地電位ケース内に外気の流通路を形成するようにしたことを特徴とする。
【0018】
本発明は、抵抗素体を直列に配列して抵抗取付枠体に取付けた抵抗器を縦方向に所定段数積層して抵抗体を形成し、この抵抗体を接地電位のケースに常時外気と接触させた状態で所定数収容・施設して気中絶縁方式の中性点接地抵抗装置を構成したので、抵抗装置は簡易な構成で大形化することなく、製造コストを良好に低減して製造することを可能とした。
【0019】
即ち、本発明においては、各抵抗器を従来の抵抗器に比べてその分割数を増して、分割した各抵抗器間の電位差を小さくするとともに、各抵抗器を構成する抵抗素体は開放形の抵抗取付枠体に取付けるようにしたので、抵抗器自体は各抵抗器間の絶縁距離が縮小でき、これにより、抵抗器間の絶縁距離を維持する絶縁碍子の小形化が可能となり、結果的に前記抵抗器を所要数段積みして形成した抵抗体の小形・軽量化を容易とした。
【0020】
前記抵抗体の小形化に伴い、これを複数台収容して抵抗装置を構成する接地電位ケースも必然的に小形化でき、しかも、前記各抵抗体は接地電位ケースに収容されているので、即ち、抵抗体を構成する充電部を露呈させた各抵抗器は接地電位ケースに収容することにより、従来のように、充電部を露呈させた抵抗器に比べ、接地場所における安全な離隔距離をあらかじめ設ける必要は全くない。又、前記充電部とケースとの間の絶縁距離は、前記離隔距離と一概に比較できないが、約半分程度に抑えることができる。
【0021】
この場合、ケース内に絶縁ガスを封入した抵抗装置と比較すると、本発明は、気中絶縁方式を採用しているので、前記絶縁距離はやや長くなるものの、設置スペースにおいては大差ない。その上、本発明においては、気中絶縁方式の採用により、抵抗素体自体は接地電位ケースに収容されているものの、常時外気と接触させてあるので、抵抗素体に地絡電流が流れて発熱したとしても、抵抗素体は接地電位ケース内を流通する外気により、迅速・良好に冷却することができ利便である。
【0022】
この結果、本発明においては、これまでの絶縁ガスを封入した抵抗装置に比べ、絶縁ガスを使用しない点、絶縁ガスを充填するためにケースの気密性を高める点、更に、絶縁ガスの定期的な補充が不要な点等、絶縁ガス封入方式の抵抗装置に対して著しく簡素な構成で、かつ、設置スペースにおいても大差なく低コストで製造することができる等優れた効果を有する。しかも、従来の気中絶縁方式の抵抗装置の如く、充電部を外部に露呈した場合に比べ、充電部が被覆されているので、設置スペースにおいても、安全を維持するための離隔距離を全く必要としないため、設置スペースが良好に低減することができ至便である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1ないし図3によって説明する。図1において、11は鉄板等の金属板を建屋風に板金加工して形成した後述する抵抗体収容用の床面開放形の接地電位ケース(以下、ケースという)で、12,12aは前記ケース11内に所要数立設して収容した抵抗体で、本発明の中性点接地抵抗装置(以下抵抗装置という)Bは、大別すると前記ケース11と抵抗体12,12aによって構成されている。
【0024】
次に前記抵抗体12の構成について説明する。最初に耐熱性に優れた磁器材料からなる図示しない絶縁支持棒に、例えば、フェライト系の特殊鋼等からなる平角状に形成した線材を前記絶縁支持棒に設けた嵌合溝に螺旋状に巻回して抵抗素体13(本例では4本)を形成し、この抵抗素体13を、図1,3に示すように、金属板を断面凹字形に曲成した抵抗取付枠体14に、一定の間隔を保って平行に並べてから、支持金具15を用いて前記取付枠体14に固定する。この後、各抵抗素体13を接続板16にて4本の抵抗素体13を直列に接続して抵抗器17を形成する。
【0025】
つづいて、前記抵抗器17を図1に示すように、ケース11内で縦方向に段状に積層する。この場合は、ケース11の開放された床面側に横梁18を横架し、この横梁18上に垂直に直立して取付けた第1の径大な絶縁碍子19に、抵抗器17を乗載して固定し、各抵抗器17の抵抗取付枠体14,14間には、小径な第2の絶縁碍子20をそれぞれ介在させて、抵抗器17を所定段数積層して固定する。
【0026】
前記のように、抵抗器17を第2の絶縁碍子20を用いて順次積層・固定することにより、前述した抵抗体12を形成するものである。本例では、図1に示すように、抵抗器17を6段に積層することにより第1の抵抗体12を設ける。そして、前記抵抗体12を構成する各抵抗器17群は、それぞれ接続導体21にて直列状態に接続する。なお、図2に示す12aは、前記第1の抵抗体12と同様にして構成した第2の抵抗体であり、その構成は第1の抵抗体12と全く同じであるため、説明は省略する。
【0027】
前記第1,第2の抵抗体12,12aは、図2で示すように、それぞれ最下段の抵抗器17,17同士を第2の接続導体21aにより電気的に接続されている。そして、前記第1の抵抗体12は、最上段の抵抗器17の入力側が、ケース11上に樹立した中性点側ブッシング22から導出されて図示しない変圧器巻線の中性点に接続する接続線23と接続されており、又、第2の抵抗体12aは、その最上段に位置する抵抗器17の出力側が、ケース11上に樹立した接地側ブッシング24から導出されてケース11の側壁に取付けた変流器25の入力端と接続する引出線26と接続されている。
【0028】
なお、前記変流器25の出力端は接地線27に接続されている。又、図1において、28はケース11の下部側壁に開口した横長な外気(空気)の流入口である。29はケース11の外側から流入口28内に雨水が浸入するのを防ぐ防雨板であり、30はケース11内において流入口28に被着した塵埃や害虫の侵入を防ぐフィルターである。
【0029】
更に、図1に示す31はケース11の上面(屋根部分)に開口したケース11内の空気を排出する排出口で、この排出口31はその上部に被着した雨水避体32により、雨水が排出口31からケース11内に流入するのを防ぎ、排出口31のケース11内に位置する内側には、流入口28と同様に害虫等の侵入を防ぐフィルター33が取付けられている。図2に示す34はケース11に設けた接地端子であり、図示しないアース線が接続されている。
【0030】
次に動作について説明する。配電系統において、例えば、1線地絡事故等が発生し、図示しない変圧器の中性点に大きな地絡電流が流れると、この大電流は、接続線23→抵抗体12→第2の接続導体21a→第2の抵抗体12a→引出線26→変流器25→接地線27に流れ、前記変圧器が地絡電流によって損傷するのを防止する。
【0031】
そして、前記第1,第2の抵抗体12,12aに大電流が流れると、抵抗体12,12aを構成する各抵抗器17内に組込まれている抵抗素体13は、その抵抗分又は電力量に応じて発熱する。前記各抵抗素体13に発生した熱は、抵抗素体13の外部に放散される。即ち、ケース11内に放散されることになる。
【0032】
前記ケース11内に放散された熱はそのままケース11内を上昇し、ケース11上部の排出口31からケース11外に排出される。一方、前記大電流によって発熱した抵抗素体13はもとより、この抵抗素体13から伝熱されて隣接する抵抗取付枠体14等の部材も当然発熱するが、抵抗素体13,抵抗取付枠体14等抵抗装置Bを構成する各部材は、ケース11の流入口28から流入してケース11上部の排出口31から排出される外気にさらされることになる。
【0033】
従って、前記抵抗素体13等に残存している熱は、前記ケース11内を流通する外気によって良好に発散が増長されてケース11外に排除され、抵抗体12,12aを迅速に冷却し、抵抗素体13の発熱による劣化を抑制し、抵抗器17の長期使用を可能とする。
【0034】
次に、本発明の抵抗装置Bは、図2に示すように、抵抗器17が12分割されたものが例示されており、これは、77kV級の配電線に抵抗装置Bを設置した場合、抵抗器17間の電位差は、
【0035】
【数2】
Figure 0003639192
【0036】
となる。これは従来の4分割した場合の11kVに比較すると電位差は約1/3となる。
【0037】
各抵抗器17間における前記電位差は、抵抗器17を細かく分割すれば小さくすることは可能である。この場合、従来の抵抗器においても当然実施することは可能であるが、従来の各抵抗器は電位差を小さくしても充電部は依然として外部に露出しているため、抵抗器の動作時における安全性を考慮すれば、設置場所における離隔距離は必ず必要となり、抵抗器を細分化しても設置スペースを低減することは難しい。
【0038】
然るに、本発明においては、例えば、抵抗器17を、従来の4分割した抵抗器に対して12分割することにより、抵抗器17間の電位差が大幅に低減できるため、抵抗器17間の絶縁距離が小さくでき、それに伴い抵抗器17間を支持する絶縁碍子20も必然的に小形化することが可能となる。しかも、各抵抗器17群からなる抵抗体12,12aは、接地電位のケース11に収容設置されているので、安全性は十分確保することができるとともに、充電部となっている各抵抗器17とケース11壁面との間の絶縁距離は、種々テストを繰り返した結果、本例の77kV級における機器の絶縁距離を設定するために、規格等により定められている安全対策上の寸法(750mm)は充分クリアすることができた。
【0039】
即ち、従来の抵抗器を外部に直接設置した場合に比べ、人体への安全性を確保するための設置スペースを約半分程度に縮小して設置することが可能となり、抵抗装置Bの設置におけるコストの大幅低減が可能となる。更に、本発明においては、抵抗体12,12aを収容したケース11内に常に外気が流通するように形成されているので、抵抗装置Bの作動時において、抵抗体12,12aの発熱処理が良好に行い得、抵抗体12,12aを構成する抵抗素体13の冷却を迅速・確実に行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、抵抗素体を直列に配列して抵抗取付枠体に取付けた抵抗器を縦方向に所定段数積層して抵抗体を形成し、この抵抗体を、底面を開放した接地電位のケースに常時外気と接触させた状態で所定数収容・施設して気中絶縁方式の中性点接地抵抗装置を構成したので、中性点抵抗装置を簡易な構成で大形化することなく、設置スペース及び製造コストを良好に低減して製造することを可能とした。
【0041】
又、本発明は、各抵抗器を従来の抵抗器に比べてその分割数を増して、各抵抗器間の電位差を小さくし、かつ、各抵抗器を構成する抵抗素体を開放形の抵抗取付枠体に取付けるように構成したので、各抵抗器間の絶縁距離が縮小でき、この結果、抵抗器間の絶縁を維持する絶縁碍子の小形・軽量化が可能となり、前記抵抗器を所要数段積みして形成する抵抗体の小形・軽量化を良好に促進することができる。
【0042】
更に、前記抵抗体の小形化に伴い、これを複数個収容して中性点接地抵抗装置を構成するために使用する接地電位ケースも必然的に小形化でき、しかも、前記各抵抗体を接地電位ケースに収容するように構成したので、従来のように、充電部を露呈させた抵抗器に比べ、設置場所における安全な離隔距離を設定する必要は全くないので、中性点接地抵抗装置の設置スペースを約半分程度に抑えることができる。
【0043】
その上、本発明においては、気中絶縁方式の採用により、抵抗素体自体は接地電位ケースに収容されているものの、常時外気と接触するように構成されているので、抵抗素体に地絡電流が流れて発熱したとしても、抵抗素体は接地電位ケース内を流通する外気により、迅速・良好に冷却することができ利便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中性点接地抵抗装置の一部を切欠いて示す正面図である。
【図2】同じく本発明の中性点接地抵抗装置の一部を切欠いて示す側面図である。
【図3】本発明の中性点接地抵抗装置に用いる抵抗体の結線状態を説明する説明図である。
【図4】従来の中性点接地抵抗装置の設置状態を示す概略正面図である。
【図5】同じく概略側面図である。
【符号の説明】
11 接地電位ケース
12,12a 抵抗体
13 抵抗素体
14 抵抗取付枠体
17 抵抗器
19,20 絶縁碍子
28 流入口
31 排出口

Claims (2)

  1. 抵抗素体を抵抗取付枠体に所定の形状に配設して形成した抵抗器を上下方向に所定の絶縁間隔を保って複数段に積層し、前記各段の抵抗器を各段毎に接続導体を介して直列に接続し、かつ、各段の前記抵抗器を、各抵抗器間に介在させた絶縁碍子にて支持・固定することにより、前記各抵抗器を縦方向に所定段数積層して抵抗体を構成し、この抵抗体を接地電位のケースに所定数収容・施設して、気中絶縁方式の抵抗装置を構成するようにしたことを特徴とする中性点接地抵抗装置。
  2. 前記抵抗体を所定数収容した接地電位のケースは、下部周縁に外気の流入口を、上部には流入した外気を排出する排出口をそれぞれ形成し、前記外気の流入口と排出口とによって接地電位ケース内に外気の流通路を形成するようにしたことを特徴とする中性点接地抵抗装置。
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