JP3637032B2 - コンテンツ管理システムおよび方法、視聴者装置、コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有料番組コンテンツの視聴に対する課金を低減させるための広告コンテンツの挿入手法に関する。
【0002】
【発明の背景】
デジタル放送技術の発達、ブロードバンド通信の急速な普及及びコンテンツサーバやPVR(Personal Video Recorder)に代表される新しい端末の登場により、従来のコンテンツの視聴スタイルが劇的に変わろうとしている。
コンテンツサーバやPVRでは、大容量ハードディスク(以下、ハードディスクを「HDD」と称する)を使って何時間分ものデジタルコンテンツを蓄積することができる視聴者装置であり、これを用いることにより、放送時間に依存しない、従来にはない新たな視聴スタイルが可能になっている。
【0003】
近年、不特定の者を視聴対象として放送局から番組コンテンツや広告コンテンツを一斉放送するスタイルから、高画質の映像ないし付加価値がついた映像を有料番組コンテンツとして、特定の者に提供するサービス形態が登場してきている。このような有料番組コンテンツは、その視聴中に広告が挿入されないのが一般的であるが、広告が挿入されることにより有料番組コンテンツを無料ないし低廉に視聴できることが期待される。番組制作者側にとっても有料番組コンテンツの視聴者が増加すること、およびそれによる収益還元が多くなることにより良質の有料番組コンテンツを制作できることが期待される。
【0004】
本発明は、このような視聴者側および番組制作者側のメリットを確保することができるコンテンツ管理の仕組みを提供することを、その主たる課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置から当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報を受領する受領手段と、前記受領した広告本数の情報に基づいて割引額を決定するとともに前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う課金処理手段と、前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を計時する計時手段と、前記視聴者装置に前記視聴者が指示したタイミングでの広告コンテンツの再生を許容するとともに、当該視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に当該未再生の広告コンテンツを強制的に再生させる視聴状況監視手段とを備えてなる、コンテンツ管理システムを提供する。
【0006】
有料番組コンテンツ並びに広告コンテンツは、システム内で保有していてもよく、視聴者装置から要求があったときに外部システムから取得するようにしてもよい。
前記視聴状況監視手段は、例えば、複数の広告コンテンツをそれぞれのコンテンツ特徴を表すカテゴリ名と共に記録してなる広告コンテンツデータベースから前記受領した広告本数分の広告コンテンツをランダムに読み出して前記視聴者装置へ提供するように構成される。
広告コンテンツを受け入れるコンテンツ受入手段と、このコンテンツ受入手段で受け入れた広告コンテンツのカテゴリ名を決定するとともに当該広告コンテンツを前記決定したカテゴリ名と共に前記広告コンテンツデータベースへ登録するコンテンツ登録手段とをさらに備えるようにしてもよい。
【0007】
視聴者にとって関心のあるジャンルなどの広告コンテンツの露出を可能にする観点からは、前記広告コンテンツデータベース内における前記カテゴリ名の追加登録および変更を視聴者毎に受け付けるカテゴリ登録手段をさらに備え、前記受付手段が、前記カテゴリ登録手段によって追加登録又は変更されたカテゴリ名を受付できるように構成する。この場合、前記カテゴリ登録手段は、一つの広告コンテンツに対して、前記視聴者が任意に分類した複数のカテゴリ名の追加登録を許容するようにする。前記視聴者が視聴しようとする有料コンテンツのジャンルに適合する広告コンテンツのジャンルを、当該広告コンテンツを選別するときのカテゴリ名の一つとして追加登録することを許容するようにしてもよい。
【0008】
前記視聴状況監視手段は、より具体的には、前記視聴者装置へ提供する広告本数分の広告コンテンツの尺の合算値および有料コンテンツの尺に基づき、前記最遅挿入時期を決定する決定手段と、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記最遅挿入時期に達した時点で前記視聴者装置に広告コンテンツの再生を強制的に開始させるための制御を行う再生制御手段とを備えるようにする。
前記決定手段は、より単純には、前記有料コンテンツの再生時間を前記受領した広告本数で均等に時間割することによって、複数の前記最遅挿入時期を決定するように構成する。
前記再生制御手段は、例えば、前記広告コンテンツが再生されるときは前記有料コンテンツの再生を一時停止させるとともに停止時点の有料コンテンツの再生進捗情報を所定の記録領域に一時的に保存させ、当該広告コンテンツの再生が終了した時点で前記保存された再生進捗情報を読み出すことにより前記一時停止した時点からの当該有料コンテンツの継続再生を可能にする。あるいは、前記再生制御手段は、前記広告コンテンツが再生されるときは視聴用画面を分割することにより前記有料コンテンツと当該広告コンテンツとの同時視聴を可能にする。
【0009】
本発明は、また、視聴者によって操作され、コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとの間で双方向の通信が可能な視聴者装置を提供する。この視聴者装置は、前記視聴者が視聴を希望する有料コンテンツの識別情報と当該有料コンテンツに対する割引額を定めるための広告本数の入力を受け付ける受付手段と、入力された前記識別情報および前記広告本数の情報を前記コンテンツ管理システムへ通知するとともに、前記有料コンテンツおよび広告コンテンツの視聴環境を構築する視聴環境構築手段とを備えるものであり、前記視聴環境構築手段は、前記有料コンテンツの再生中、前記広告本数分の広告コンテンツを前記視聴者が入力した指示に従うタイミングで再生可能にするとともに、自装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される視聴履歴及び前記有料コンテンツの再生経過時間に基づいて前記広告本数分の広告コンテンツの視聴状況を監視する前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始するように構成される。
【0010】
本発明は、また、互いに通信回線を介して接続された、有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置と、コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとにより実行される方法であって、前記視聴者装置が、当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報と有料コンテンツの識別情報とを前記コンテンツ管理システムへ通知する段階と、前記コンテンツ管理システムが、前記通知された広告本数の情報に基づいて割引額を決定し、前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う段階と、前記コンテンツ管理システムが、前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を所定の計時手段で計時するとともに、前記視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に強制再生指示を送出する段階と、前記視聴者装置が、前記有料コンテンツの再生中、前記視聴者が入力した指示に従うタイミングで広告コンテンツを再生するとともに、前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始する段階とを有する、コンテンツ管理方法を提供する。
【0011】
本発明は、さらに、コンピュータを上記のコンテンツ管理システムとして動作させるための第1のコンピュータプログラムと、上記の視聴者装置として動作させるための第2のコンピュータプログラムとを提供する。
第1のコンピュータプログラムは、有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置と双方向通信を行うことが可能なコンピュータを、前記視聴者装置から当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報を受領する受領手段、前記受領した広告本数の情報に基づいて割引額を決定するとともに前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う課金処理手段、前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を計時する計時手段、及び、前記視聴者装置に前記視聴者が指示したタイミングでの広告コンテンツの再生を許容するとともに、当該視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に当該未再生の広告コンテンツを強制的に再生させる視聴状況監視手段、として動作させるためのコンピュータプログラムである。
【0012】
第2のコンピュータプログラムは、コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとの間で双方向の通信が可能なコンピュータを、前記視聴者が視聴を希望する有料コンテンツの識別情報と当該有料コンテンツに対する割引額を定めるための広告本数の入力を受け付ける受付手段、及び、入力された前記識別情報および前記広告本数の情報を前記コンテンツ管理システムへ通知するとともに、前記有料コンテンツおよび広告コンテンツの視聴環境を構築する視聴環境構築手段を有する視聴者装置として動作させるためのコンピュータプログラムである。該コンピュータプログラムは、前記視聴環境構築手段を、前記有料コンテンツの再生中、前記広告本数分の広告コンテンツを前記視聴者が入力した指示に従うタイミングで再生可能にするとともに、自装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される視聴履歴及び前記有料コンテンツの再生経過時間に基づいて前記広告本数分の広告コンテンツの視聴状況を監視する前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始するように機能させるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を広告のプラットフォームサービス(多方面から集めた番組や広告を必要に応じてユーザに提供するサービス)に適用した場合の実施の形態例を説明する。この実施の形態では、有料番組コンテンツを視聴する際の広告コンテンツの扱いに絞って説明する。以下の説明では、便宜上特に断らない限り、有料番組コンテンツを「有料番組」と略称し、広告コンテンツを「広告」と略称する。また、単に「コンテンツ」という場合は、有料番組と広告の一方又は双方を意味するものとする。
【0014】
<全体構成>
図1は、本発明が適用されるサービスシステムの全体構成図である。
このサービスシステムは、有料番組を提供する有料番組サイト1、それぞれ視聴者が操作する複数の視聴者装置2、コンテンツ管理システム3、課金決済システム4およびキャッシュサーバ5を含んで構成される。
【0015】
コンテンツ管理システム3は、有料番組サイト1、各視聴者装置2、課金決済システム4およびキャッシュサーバ5との間でネットワークNを通じて双方向通信を行うコンピュータであり、本発明の第1のコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、コンテンツ管理に関する所要の機能をサーバ本体内に形成する。このコンテンツ管理システム3では、広告主からの広告露出依頼および視聴者からのコンテンツ視聴の要求を受け付け、該当するコンテンツを視聴者装置2に配信するとともに、配信したコンテンツの視聴状況の監視および再生制御等を行う。広告は、その都度、広告主から受け付けてもよいし、コンテンツ管理システム3が作成ないし蓄積してあるものでもよい。
なお、図示を省略したが、コンテンツ管理システム3には、複数の広告主端末(広告を依頼する広告主が操作する情報処理端末)が接続できるようになっている。
【0016】
有料番組サイト1は、複数種類の有料番組を蓄積し、コンテンツ管理システム3を介して、視聴を希望する視聴者に有料番組を提供するシステムを備える一種の情報提供サーバである。
【0017】
視聴者装置2は、広告を蓄積できるコンピュータ内蔵のコンテンツ再生装置であり、本発明の第2のコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、コンテンツ視聴に関する所要の機能をコンピュータ本体内に形成する。コンテンツ再生装置には、また、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置、視聴者にデータや指示内容を入力させるための操作機構が設けられている。
【0018】
課金決済システム4は有料番組の視聴に対する課金および決済の処理を行うシステムであり、既存の金融機関システムを使用することができる。
キャッシュサーバ5は、有料番組をキャッシュしておくためのコンピュータシステムである。
【0019】
有料番組と広告は、いずれもコンテンツ本体とそのメタデータとを含んで形成されている。「メタデータ」は「data about data」とも呼ばれ、コンテンツ本体がどのような属性のものかを示す属性情報である。
有料番組のメタデータには、有料番組を識別するための番組ID、当該有料番組の配信元を識別するための配信元ID、当該有料番組のジャンル、当該有料番組の再生時間が含まれており、さらに、事後的に、1又は複数の広告を割り込ませるための割込情報、割込対象となる広告のA−ID等を追加できるようになっている。
広告のメタデータには、当該広告を識別するためのA−ID、その広告が属するジャンル等が含まれている。
【0020】
<視聴者装置>
視聴者装置2のハードウエア構成は、図2のようになっている。
すなわち、コンテンツ管理システム3との間で双方向通信を行うための通信機構21と、有料番組および広告を受信するためのコンテンツ受信機構22と、コンテンツを再生するコンテンツ再生機構23と、ディスプレイおよびスピーカを含む出力装置24と、ポインティングデバイスあるいはリモコン等の操作機構25と、情報処理用のプロセッサ及びメモリを搭載したCPUボード26と、上記のコンピュータプログラム及びデータ並びに再生対象となるコンテンツを記録するための大容量HDD27と、これらを相互に接続するためのインタフェース機構28とを備えている。
コンピュータプログラムは、例えば、コンテンツ管理システム3を運営する者から予め配付される。HDD27の容量は、コンピュータプログラム及びその実行に必要なデータ、並びに有料番組及び広告を蓄積しておける容量である。
【0021】
CPUボード26は、大容量HDD27に記録されているコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、視聴者装置2内にコンテンツの視聴を可能にするための種々の機能を形成する。この実施形態では、図3の機能構成図に示すように、大容量HDD27内に、コンテンツ等蓄積部271および視聴履歴蓄積部272を形成するとともに、CPUボード26内に、メニュー表示機能、コンテンツ管理機能、広告露出態様選択機能、割込実行機能、出力制御機能を有する主制御部261の機能ブロックを形成する。
【0022】
コンテンツ等蓄積部271には、視聴しようとする広告を適宜再生可能な形態で蓄積する。視聴履歴蓄積部272には、視聴者による有料番組および広告の視聴履歴が蓄積される。
【0023】
メニュー表示機能は、コンテンツ管理システム3との協働によって、視聴者に提供可能となる種々のサービスの一覧をメニュー形式で視聴者装置2のディスプレイ画面に表示させる機能である。メニューには、提供可能な有料番組のリストである「番組一覧」、視聴者が視聴可能な広告のカテゴリを新規に登録したり、変更ないし削除を可能にするための「広告カテゴリの登録・変更・削除」が含まれている。
【0024】
コンテンツ管理機能は、広告の受け入れ、受け入れた広告のコンテンツ等蓄積部271への蓄積、その読み出しないし削除、広告および有料番組の再生開始および停止、再生の一時停止、一時停止後の再開始、コンテンツ再生開始時刻、中止時刻および終了時刻の記録等、当該視聴者装置2において再生可能なコンテンツに関わる制御を可能にする機能である。コンテンツ管理機能では、また、割込実行機能と連携して、有料番組の再生途中で、強制的な広告の再生を行う。割込による広告の再生は、操作機構25を通じて入力された視聴者からの指示、あるいはコンテンツ管理システム3から送出された広告再生の強制指示に基づいて行う。
【0025】
広告露出態様選択機能は、広告の露出態様を視聴者に選択させる機能である。広告の露出態様としては、例えば、有料番組の途中で広告を全画面表示することによって露出させる態様(このときは、有料番組の再生が一時停止される)、有料番組の途中で画面を分割し、有料番組と同時に広告を露出させる態様等がある。視聴者がある露出態様を選択した場合は、その態様で広告が露出するように、所定の制御情報を生成する。
出力制御機能は、有料番組および広告を出力装置24のディスプレイに画面表示したり、スピーカから音を出力させたりする機能である。
【0026】
<コンテンツ管理システム>
次に、コンテンツ管理システム3の構成例を説明する。
図4は、コンテンツ管理システム3のハードウエア構成例を示す図である。
コンテンツ管理システム3は、有料番組サイト1、複数の視聴者装置2、課金決済システム4及び広告主端末を通信の相手として含むサーバシステムであって、広告主端末からの広告露出依頼の際に広告が含まれている場合にはそれを受信するためのコンテンツ受信機構31、視聴者装置2へ広告を送信するためのコンテンツ送信機構32、広告主端末及び視聴者装置2との間で双方向通信を行うための通信機構33、有料番組サイト1との間で有料番組およびその視聴を可能にするためのキー情報の受け渡しを行うためのゲートウェイ部34、情報処理用のCPU及びメモリを搭載したCPUボード35、コンピュータプログラム及びコンテンツその他のデータを蓄積するためのHDD36及びこれらの機構等を有機的に接続するためのインタフェース機構37を備えている。
【0027】
CPUボード35は、HDD36に記録されているコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、コンテンツ管理に関する種々の機能を形成する。
この実施形態では、図5の機能構成図に示すように、HDD36内に、視聴者関連情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)361、広告主関連情報DB362、サイト関連情報DB363および広告DB364を形成するとともに、CPUボード35内に、広告受付機能、広告主情報管理機能、視聴者情報管理機能、有料番組サイト管理機能、コンテンツ編集機能、コンテンツ管理機能、課金決済機能および視聴状況監視機能を有する主制御部351の機能ブロックを形成する。
【0028】
視聴者関連情報DB361には、予め登録されている視聴者の個人情報ファイルに対して、その視聴者が保有する視聴者装置2のアドレス、視聴履歴ファイル、広告カテゴリファイルおよび課金決済ファイルがリンクして視聴者毎に格納されている。
各視聴者装置2のアドレスは、双方向のデータ通信及び広告配付を行う際に使用される。
視聴履歴ファイルには視聴者装置2の視聴履歴蓄積部272から読み出した視聴履歴が視聴者装置毎に格納される。
広告カテゴリファイルには、広告DB364に蓄積されている広告をその視聴者が自分の好みに応じてフィルタリングするためのカテゴリの内容が格納される。課金決済ファイルにはその視聴者の課金額および決済の内容が記録される。
【0029】
広告主関連情報DB362には、広告露出を依頼した広告主の情報、例えば広告主の住所、連絡先、広告主端末のアドレス等が蓄積される。
サイト関連情報DB363には、例えば有料番組サイト1のアドレスが蓄積されている。
【0030】
広告DB364には、複数の広告の各々が、コンテンツ本体の種類ないし特徴毎にカテゴリ分けして蓄積されている。
カテゴリ分けは、その広告の内容を表す情報をフィルタリング(選別)して各視聴者装置2に提供するために行うもので、システムが定めた既定のカテゴリと、事後的に視聴者毎に登録したカテゴリとがある。
既定のカテゴリとしては、広告メタデータに基づいて定められた広告主名、広告商品名、広告ジャンル名、出演者、楽曲等がある。視聴者が設定したカテゴリには、「番組ジャンルマッチング」と「MYカテゴリ」とがある。視聴者が登録した内容は、上述の広告カテゴリファイルに視聴者毎に格納され、広告のフィルタリング時に参照される。
【0031】
「番組ジャンルマッチング」はその広告のジャンルに適合する有料番組ジャンル、つまり、どのジャンルの有料番組のときに挿入させるジャンルの広告かを表すものであり、これも広告のフィルタリング時に参照される。有料番組ジャンルには、映画、ドラマ、スポーツ等のようなものがある。例えば、広告ジャンルが「自動車」に属するある広告を、「映画」の有料番組のときに挿入したり、広告ジャンルが「住宅」に属する広告を、「ドラマ」の有料番組のときに挿入したり、広告ジャンルが「玩具」のある広告を「スポーツ」の有料番組のときに挿入したりする場合に、この「番組ジャンルマッチング」の内容が参照される(図10参照)。
【0032】
「MYカテゴリ」は、有料番組ジャンル等とは無関係に、視聴者がそれぞれ個々の広告毎に任意に分類したものである。例えば、「自動車」のジャンルに属するある広告に「カッコイイ」と銘々したり、「住宅」のジャンルに属するある広告に「リッチな気分」と銘々したり、「食品」のジャンルに属するある広告に「小腹ヘッタ」のように銘々したりする。このようなネーミングをキーワードとして用いることにより、該当する広告がフィルタリングされるようになる(図10参照)。
【0033】
主制御部351における各機能は、以下のようなものである。
広告受付機能は、広告主端末からの広告露出依頼の受付に関する情報処理(広告主情報の生成、蓄積等)を行う機能である。
広告主情報管理機能は、広告露出を依頼した広告主に関連する情報を広告主関連情報DB362に蓄積したり、それを読み出して広告料徴収等の処理を行う機能である。
視聴者情報管理機能は、視聴者関連情報DB361のファイルに記録すべき情報を記録(更新)したり、それを読み出したりする機能である。視聴者装置2を通じて初めてアクセスしてきた視聴者については新規に個人ファイル等を作成し、視聴者関連情報DB361に格納する。
有料番組サイト管理機能は、有料番組サイトのアドレスを登録・読み出し・削除したりする機能である。
コンテンツ編集機能は、受け付けた広告の広告メタデータの編集(A−IDの付与を含む)および有料番組の番組メタデータの編集を行う機能である。
【0034】
コンテンツ管理機能は、広告の上記広告DB364への蓄積、広告DB364に蓄積されている広告の分類(カテゴリ分け)および広告読み出し、視聴者装置2からのコンテンツ要求の受付、ゲートウェイ部34を介した有料番組の取得、広告および有料番組の視聴者装置2への配信等を可能にする機能である。視聴者装置2からの要求があったときには、広告カテゴリの新規登録(「番組ジャンルマッチング」/「MYカテゴリ」)、変更ないしその削除をも可能にする。
【0035】
課金決済機能は、有料番組の視聴に対する基本課金額を有料番組サイト1からの通知に基づいて特定するとともに、広告視聴に対する割引額を決定し、さらに、課金額から割引額を差し引いて修正課金額を算出する。また、この修正課金額を有料番組の識別情報および視聴者の個人情報と共に課金決済システム4に通知するとともに決済通知を受領し、この決済通知を視聴者関連情報DB361の課金決済ファイルに格納する。
【0036】
視聴状況監視機能は、広告を配信した視聴者装置2における当該広告の視聴状況を監視する機能である。視聴状況監視の形態は、単純には、システムが内蔵する監視タイマによる計時結果と、視聴者装置2の視聴履歴蓄積部272に蓄積されている視聴履歴の参照とにより行うことができるが、この実施形態では、さらに進んで、視聴者装置2の動作を強制的に制御するような能動的な監視を行う。
【0037】
すなわち、視聴者装置2に配信した広告の尺(サイズ)の合算値および有料番組の尺(サイズ)に基づき、有料番組の再生経過後、広告が遅くとも再生されるべき最遅挿入時期を決定し、有料番組の再生経過時間が最遅挿入時期に達した時点で広告の再生を強制的に開始させる。
【0038】
例えば、有料番組の再生時間が1時間で、広告本数が3本であった場合は、図6(a)に示されるように、均等に時間割することによって、1本目は有料番組の再生後15分目、2本目は30分後、3本目は45分後というように、3つの最遅挿入時期を決定する。図6(b)のように、視聴者が任意のタイミングで広告を視聴し、それが最遅挿入時期前であれば(そのような視聴履歴が存在するときは)、視聴者が視聴した本数分の最遅挿入時期の情報が削除ないし無視されるが、最遅挿入時期に達しても広告が視聴されないときは(視聴履歴がないときは)、広告の強制再生の指示を当該視聴者装置2に送出する。このようにすれば、配信先の視聴者装置2で確実に広告が再生されるようになる。
【0039】
<運用形態>
次に、本実施形態におけるサービスシステムの運用形態について説明する。
ここでは、視聴者が広告割引付有料番組をコンテンツ管理システム3を通じて視聴する場合の運用例に絞って説明する。便宜上、アクセス権限を含む視聴者の個人情報がコンテンツ管理システム3の視聴者関連DB361に登録されており、視聴者が自己の視聴者装置2を通じてアクセスするだけで、その正当性が認証されるものとする。
【0040】
[広告カテゴリの登録・変更・削除]
まず、視聴者が、割引の特典を享受するために視聴しようとする広告カテゴリの登録・変更・削除の手順を、図7を参照して説明する。
コンテンツ管理システム3の広告DB364に、複数の広告の各々が既定のカテゴリに分類されて蓄積されていることは前述のとおりである。図7では、視聴者が自己の好みに応じて事後的に「番組ジャンルマッチング」および「MYカテゴリ」の内容を登録する場合の例を挙げる。
【0041】
視聴者が視聴者装置2に接続された出力装置24のディスプレイ画面から「広告カテゴリ登録・変更・削除」を選択すると、コンテンツ管理システム3にその旨が通知される(S101)。
コンテンツ管理システム3は、広告DB364に蓄積されている広告をフィルタリングし、その結果を視聴者装置2に返信する(S102)。
これにより、視聴者装置2のディスプレイ画面に現時点のその視聴者用の広告カテゴリの内容が表示される(S103)。図10は、このカテゴリの内容を表す画面例を示している。図10において、最右列の項目が「MYカテゴリ」、その左隣列の項目が「番組ジャンルマッチング」、他の列の項目が既定のカテゴリである。各行は一つの広告についての内容を表している。空白部分が未設定で、視聴者が新規に登録できることを示している。
【0042】
視聴者が、操作機構25を使用して所望のセルにカーソルを合わせ、クリックすると、そのセルについての登録・変更・削除用のサブウインドウを表示させる(S104)。図11は、化粧品についての広告をどの有料番組のときに視聴するかを表す「番組ジャンルマッチング」のセルが視聴者によって選択され、そのセルについての登録用のサブウインドウが示されている。このサブウインドウにおいて、左欄は各有料番組の番組メタデータから読み出されたジャンルであり、この中から視聴者が望むジャンルにカーソルを合わせてクリックすると、その右欄に一つのジャンルのデータが書き込まれる(S105)。書き込まれたデータは、視聴者装置2のアドレス、該当セルの情報と共にコンテンツ管理システム3に送信される。
【0043】
コンテンツ管理システム3は、該当セルへのカテゴリのデータの登録、すなわち、当該視聴者装置2について登録されている視聴者の広告カテゴリファイルへのデータ格納を行う(S106)。
これにより、化粧品に関するその広告は、その視聴者が視聴する限り、書き込まれたジャンルの有料番組の視聴中にフィルタリングされて読み出されるようになる。
【0044】
登録されたジャンルを変更する場合は、該当するセルにカーソルを合わせてクリックすることにより、同様の手順で、既登録の内容を変更することができる。削除する場合は、削除ないし空白を選択してクリックすることにより、既登録の内容を削除することができる。「MYカテゴリ」についても、「番組ジャンルマッチング」の場合と同様の手順で、登録・変更・削除を行うことができる。
【0045】
[コンテンツ視聴]
次に、図8を参照して、視聴者がコンテンツ視聴する場合の手順を説明する。視聴者が、視聴者装置2における出力装置24のディスプレイ画面から「番組一覧」を選択すると、その旨がコンテンツ管理システム3に通知される(S201)。コンテンツ管理システム3は、提供可能な広告割引付有料番組のリスト、割引に関する情報および広告カテゴリの選択情報等を視聴者装置2に返信する(S202)。これにより、視聴者装置2には、番組等選択用画面が表示される(S203)。
【0046】
図12の上段は、番組等選択用画面の一部を示している。この画面では、行毎に有料番組についての情報が表示される。視聴者が、視聴したい有料番組名を選択すると、画面が図12下段のように切り替わり、割引に関する情報、すなわち、広告本数とその広告本数を視聴する場合の割引額とが表示される。通常、広告本数が多くなれば、割引額は大きくなる。視聴者は、この画面を通じて視聴可能な広告本数を選択した後、図13の広告カテゴリ選択画面から、視聴したい広告のカテゴリを選択する。広告カテゴリ選択画面には、上述した「番組ジャンルマッチング」および「MYカテゴリ」の内容が表示される。これらのカテゴリを登録しない場合に、既定のカテゴリを表示させるようにすることもできる。広告カテゴリが選択されると、そのカテゴリに属する広告が広告本数分だけ視聴できるようになる。
このようにして選択された、有料番組名(番組ID等)、広告本数、広告カテゴリの情報は、視聴者装置2からコンテンツ管理システム3へ送信される(S204)。
【0047】
コンテンツ管理システム3は、視聴者が選択した有料番組およびスクランブル解除用のキー情報(有料)をゲートウェイ部34を通じて有料番組サイト1から取得し、このキー情報に基づいて有料番組を視聴可能なデータ構造に復元する。また、視聴者が指定したカテゴリに属する広告を指定された広告本数分だけランダムに選択し、選択した広告を広告DB364から読み出す。そして、有料番組の番組メタデータにA−ID、広告露出順序を書き込んで有料番組と広告とのリンクをとった後、有料番組についてはキャッシュサーバ5を介して、広告については、直接、視聴者装置2宛に届くように配信する。また、有料番組を視聴する視聴者の個人情報、有料番組ID、その有料番組の配信元IDを課金決済システム4に送信するとともに課金決済システム4からの決済結果を受信し、この決済結果を視聴者関連情報DB361の課金決済ファイルに記録する。さらに、配信した有料番組と広告の視聴状況の監視を開始する(S205)。
【0048】
視聴者装置2では、コンテンツ管理システム3から送られた広告が、コンテンツ等蓄積部271に、随時読み出されて再生可能な形態で蓄積される。また、有料番組を受信するための準備を行う(S206)。
このようにして視聴者装置2にコンテンツ視聴環境が整うと、視聴者は、任意の時点でその有料番組および広告の視聴を視聴者装置2に指示することができる。視聴者が操作機構25を通じて有料番組等の視聴を指示すると、視聴者装置2の主制御部261(コンテンツ管理機能)は、以下のようにして、有料番組と広告の再生を開始する(S207)。
【0049】
有料番組が再生されることにより、視聴者は、その有料番組を視聴できるようになる。このとき、番組視聴開始時刻が視聴履歴蓄積部272に記録される。
視聴者は、また、有料番組の視聴中、任意のタイミングで広告露出を視聴者装置2に指示することができる。視聴者装置2の主制御部261は、視聴者からの指示に基づいて、有料番組の番組メタデータに埋め込まれている最初の広告についてのA−IDを読み出し、さらに、これに対応する広告をコンテンツ等蓄積部271から読み出して当該広告の再生を開始する。これにより広告が画面に露出し、視聴者が当該広告を視聴できるようになる。このとき、広告再生開始時刻が視聴履歴蓄積部272に記録される。
【0050】
広告再生が始まると、視聴者装置2は、キャッシュサーバ5に有料番組の送出停止を指示するとともに、その有料番組がどこまで再生したかを表す番組再生進捗情報を作成し、これを視聴履歴蓄積部272又は図示しないテンポラリ記憶領域に保存する。そして、広告の表示が終了する直前又は終了時点で、保存した番組再生進捗情報を読み込み、その番組再生進捗情報から継続再生する有料番組の再生再開始時点を特定し、これをキャッシュサーバ5に通知する。キャッシュサーバ5は、当該再生再開始時点に達したときは、キャッシュしている有料番組の送出を開始し、視聴者装置2におけるその時点以降の有料番組の再生を可能にする。これを視聴者が選択した広告本数分繰り返す。このような処理を行うことにより、広告を割り込ませる場合であってもその広告及びそれ以前の有料番組を正常に視聴できるできるようになる。
【0051】
次に、コンテンツ管理システム3における視聴監視の手順を、図9を参照して、より具体的に説明する。
コンテンツ管理システム3では、視聴者装置2に配信した有料番組および各広告の尺の合算値から各広告の挿入間隔を計算し、上述した最遅挿入時期を決定し、これを図示しない管理メモリ領域に保持しておく(S301)。
監視タイマを起動するとともに(S302)、所定間隔で配信先の視聴者装置2にアクセスして視聴履歴蓄積部272の視聴履歴を取得する(S303)。そして、最遅挿入時期に達しても広告が視聴されていない(該当する視聴履歴がない)と判定した場合は、その時点で、広告の強制再生指示を当該視聴者装置2に送信する(S304:Yes、S305)。
これにより、視聴者装置2の主制御部261(割込実行機能)が強制的に広告を再生し、視聴履歴を視聴履歴蓄積部272に記録する(S306)。広告再生時にキャッシュサーバ5における有料番組の送出および視聴者装置2での再生が一時的に停止される点、番組再生進捗情報が作成されて保存される点、広告再生後に有料番組の継続再生が可能になる点は、視聴者が任意の時期に広告視聴を指示した場合と同様である。
【0052】
図14は、以上の処理中におけるディスプレイ画面の遷移状況を示した図である。このように、本実施形態のサービスシステムでは、基本的には、視聴者が、有料番組視聴中の任意の時点で、指定した広告本数分の広告を視聴できるようにするが、広告視聴がなされない場合には、コンテンツ管理システム3が、強制的に視聴者装置2に広告を再生されるので、視聴者が指定した広告本数分の広告が確実に露出する。従って、広告露出依頼者の目的を確実に達成することができ、また、広告収益を有料番組の配信元に還元することができるので、視聴者は、有料番組を無料ないし低廉に視聴できるようになる。
【0053】
なお、本実施形態では、視聴者が有料番組を視聴している途中で広告を露出させるときに有料番組をキャッシュしておくためにキャッシュサーバ5を設けているが、1本の有料番組を視聴者装置2のコンテンツ等蓄積部271に蓄積(つまり番組録画)する運用形態も可能であり、この場合には、キャッシュサーバ5は不要となる。
【0054】
本実施形態では、また、最遅挿入時期による広告の強制再生をコンテンツ管理システム3により行わせることを前提として説明したが、最遅挿入時期を有料番組の番組メタデータに書き込んで視聴者装置2に配信し、視聴者装置側で、自律的に広告の強制再生を行うようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、有料番組を無料ないし低廉で視聴できるようにするコンテンツ管理の仕組みを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるサービスシステムの全体構成図。
【図2】視聴者装置のハードウエア構成図。
【図3】視聴者装置の機能構成図。
【図4】コンテンツ管理システムのハードウエア構成図。
【図5】コンテンツ管理システムの機能構成図。
【図6】(a)は最遅挿入時期の説明図、(b)は視聴者の指示と最遅挿入時期との関係を示した図。
【図7】広告カテゴリを登録する場合の処理シーケンス図。
【図8】視聴者が広告割引付有料番組を視聴するときの処理シーケンス図。
【図9】視聴状況監視の処理シーケンス図。
【図10】広告カテゴリの登録状況を示すディスプレイ表示画面。
【図11】広告カテゴリを登録するときのサブウインドウの説明図。
【図12】視聴者が有料番組を選択するときの番組選択用画面。
【図13】広告カテゴリを選択するときの選択用画面。
【図14】コンテンツ再生時の視聴者装置の画面の遷移状態を示す図。
【符号の説明】
1 有料番組サイト
2 視聴者装置
21 通信機構
22 コンテンツ受信機構
23 コンテンツ再生機構
24 出力装置
25 操作機構
26 CPUボード
261 主制御部
27 大容量HDD
271 コンテンツ等蓄積部
272 視聴履歴蓄積部
28 インタフェース機構
3 コンテンツ管理システム
31 コンテンツ受信機構
32 コンテンツ送信機構
33 通信機構
34 ゲートウェイ部
35 CPUボード
351 主制御部
36 HDD
361 視聴者関連情報DB
362 広告主関連情報DB
363 サイト関連情報DB
364 広告DB
37 インタフェース機構
4 課金決済システム
5 キャッシュサーバ
N ネットワーク
Claims (14)
- 有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置から当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報を受領する受領手段と、
前記受領した広告本数の情報に基づいて割引額を決定するとともに前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う課金処理手段と、
前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を計時する計時手段と、
前記視聴者装置に前記視聴者が指示したタイミングでの広告コンテンツの再生を許容するとともに、当該視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に当該未再生の広告コンテンツを強制的に再生させる視聴状況監視手段とを備えてなる、
コンテンツ管理システム。 - 前記視聴状況監視手段は、複数の広告コンテンツをそれぞれのコンテンツ特徴を表すカテゴリ名と共に記録してなる広告コンテンツデータベースから前記受領した広告本数分の広告コンテンツをランダムに読み出して前記視聴者装置へ提供するように構成されている、
請求項1記載のコンテンツ管理システム。 - 広告コンテンツを受け入れるコンテンツ受入手段と、
このコンテンツ受入手段で受け入れた広告コンテンツのコンテンツ特徴に応じたカテゴリ名を決定するとともに当該広告コンテンツを前記決定したカテゴリ名と共に前記広告データベースへ登録するコンテンツ登録手段とをさらに備えてなる、
請求項2記載のコンテンツ管理システム。 - 前記広告コンテンツデータベース内における前記カテゴリ名の追加登録および変更を視聴者毎に受け付けるカテゴリ登録手段をさらに備え、
前記受付手段が、前記カテゴリ登録手段によって追加登録又は変更されたカテゴリ名を受付可能に構成されている、
請求項2記載のコンテンツ管理システム。 - 前記カテゴリ登録手段が、一つの広告コンテンツに対して、前記視聴者が任意に分類した複数のカテゴリ名の追加登録を許容する、
請求項4記載のコンテンツ管理システム。 - 前記カテゴリ登録手段が、前記視聴者が視聴しようとする有料コンテンツのジャンルに適合する広告コンテンツのジャンルを、当該広告コンテンツを選別するときのカテゴリ名の一つとして追加登録することを許容する、
請求項4記載のコンテンツ管理システム。 - 前記視聴状況監視手段は、前記視聴者装置へ提供する広告本数分の広告コンテンツの尺の合算値および有料コンテンツの尺に基づき、前記最遅挿入時期を決定する決定手段と、
前記有料コンテンツの再生経過時間が前記最遅挿入時期に達した時点で前記視聴者装置に広告コンテンツの再生を強制的に開始させるための制御を行う再生制御手段とを備えてなる、
請求項1記載のコンテンツ管理システム。 - 前記決定手段が、前記有料コンテンツの再生時間を前記受領した広告本数で均等に時間割することによって、複数の前記最遅挿入時期を決定するように構成されており、
前記再生制御手段は、視聴者が最遅挿入時期前に視聴した本数分の広告コンテンツについての前記制御を回避する、
請求項7記載のコンテンツ管理システム。 - 前記再生制御手段は、前記広告コンテンツが再生されるときは前記有料コンテンツの再生を一時停止させるとともに停止時点の有料コンテンツの再生進捗情報を所定の記録領域に一時的に保存させ、当該広告コンテンツの再生が終了した時点で前記保存された再生進捗情報を読み出すことにより前記一時停止した時点からの当該有料コンテンツの継続再生を可能にする、
請求項7記載のコンテンツ管理システム。 - 前記再生制御手段は、前記広告コンテンツが再生されるときは視聴用画面を分割することにより前記有料コンテンツと当該広告コンテンツとの同時視聴を可能にする、
請求項7記載のコンテンツ管理システム。 - 視聴者によって操作され、コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとの間で双方向の通信が可能な視聴者装置であって、
前記視聴者が視聴を希望する有料コンテンツの識別情報と当該有料コンテンツに対する割引額を定めるための広告本数の入力を受け付ける受付手段と、
入力された前記識別情報および前記広告本数の情報を前記コンテンツ管理システムへ通知するとともに、前記有料コンテンツおよび広告コンテンツの視聴環境を構築する視聴環境構築手段とを備え、
前記視聴環境構築手段は、
前記有料コンテンツの再生中、前記広告本数分の広告コンテンツを前記視聴者が入力した指示に従うタイミングで再生可能にするとともに、自装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される視聴履歴及び前記有料コンテンツの再生経過時間に基づいて前記広告本数分の広告コンテンツの視聴状況を監視する前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始するように構成されている、
視聴者装置。 - 互いに通信回線を介して接続された、有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置と、コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとにより実行される方法であって、
前記視聴者装置が、当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報と有料コンテンツの識別情報とを前記コンテンツ管理システムへ通知する段階と、
前記コンテンツ管理システムが、前記通知された広告本数の情報に基づいて割引額を決定し、前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う段階と、
前記コンテンツ管理システムが、前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を所定の計時手段で計時するとともに、前記視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に強制再生指示を送出する段階と、
前記視聴者装置が、前記有料コンテンツの再生中、前記視聴者が入力した指示に従うタ イミングで広告コンテンツを再生するとともに、前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始する段階とを有する、
コンテンツ管理方法。 - 有料コンテンツ及び広告コンテンツの再生手段を有する視聴者装置と双方向通信を行うことが可能なコンピュータを、
前記視聴者装置から当該視聴者装置を操作する視聴者が視聴可能な広告本数の情報を受領する受領手段、
前記受領した広告本数の情報に基づいて割引額を決定するとともに前記有料コンテンツの視聴に対する前記視聴者への課金額から前記決定した割引額を差し引いた額の課金処理を行う課金処理手段、
前記視聴者装置における有料コンテンツの再生経過時間を計時する計時手段、及び、
前記視聴者装置に前記視聴者が指示したタイミングでの広告コンテンツの再生を許容するとともに、当該視聴者装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される広告コンテンツの視聴履歴及び前記計時手段の計時結果に基づいて、前記有料コンテンツの再生経過時間が前記広告本数分のうち未再生の広告コンテンツが遅くとも再生されるべき最遅挿入時期に達しているかどうかを監視し、広告コンテンツが未再生のまま前記再生経過時間が前記最遅挿入時期に達したときに当該視聴者装置に当該未再生の広告コンテンツを強制的に再生させる視聴状況監視手段、
として動作させるためのコンピュータプログラム。 - コンテンツ配信および有料コンテンツの視聴に対する課金処理を行うコンテンツ管理システムとの間で双方向の通信が可能なコンピュータを、
前記視聴者が視聴を希望する有料コンテンツの識別情報と当該有料コンテンツに対する割引額を定めるための広告本数の入力を受け付ける受付手段、及び、
入力された前記識別情報および前記広告本数の情報を前記コンテンツ管理システムへ通知するとともに、前記有料コンテンツおよび広告コンテンツの視聴環境を構築する視聴環境構築手段を有する視聴者装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
該コンピュータプログラムは、前記視聴環境構築手段を、前記有料コンテンツの再生中、前記広告本数分の広告コンテンツを前記視聴者が入力した指示に従うタイミングで再生可能にするとともに、自装置において広告コンテンツが再生されるたびに蓄積される視聴履歴及び前記有料コンテンツの再生経過時間に基づいて前記広告本数分の広告コンテンツの視聴状況を監視する前記コンテンツ管理システムからの強制再生指示を受信したときに、未再生の広告コンテンツの再生を割込により開始するように機能させる、
コンピュータプログラム。
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