JP3636143B2 - 液体保温容器 - Google Patents

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Description

【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】
本願発明は、液体保温容器の構造に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
最近では、飲料等の液体を収納して、保温(暖かく保温する場合と冷たく保温する場合の両方を含む)する液体容器にも種々の形態のものがある。中でも、例えば携帯用ステンレスボトル等の液体保温容器では、コップを使わずに直接注出口に口を付けて飲むことができる直飲み型のものが増えている。
【0005】
そのような直飲み型ボトルの構造の一例を、図28に示す。
【0006】
該直飲み型ボトル1は、大きく分けて、先ず断熱保温機能を有するステンレス製の容器本体(ボトル本体)1Aと、該容器本体(ボトル本体)1Aの上端側開口部2cから肩部2bにかけて、その外周に嵌合固定された合成樹脂製の肩部材1Bと、該肩部材1Bの外周に着脱可能に螺合固定される飲口形成部材1Cと、該飲口形成部材1Cの上端側筒状の飲み口部4の外周に着脱可能に螺合され、同飲み口部4の開口部4aを液体が漏出しないように閉じる断面ハット形の飲み口栓5よりなるキャップ部1Dとから構成されている。
【0007】
先ず容器本体(ボトル本体)1Aは、それぞれステンレス製の金属材料よりなり、内容器である内板11aと外装体である外板11bとをそれらの間に真空断熱空間11cを設けた状態で、その上端側口縁部同士を相互に接合一体化するとともに外板11bの底部側の開口を封孔部を備えた同じくステンレス製の金属材料よりなる底板11dを介して接合閉蓋して一体化することにより、図示のような上下方向に長い有底筒状の真空2重壁による断熱保温構造の飲料容器を形成している。この容器本体(ボトル本体)1Aは、大径筒状の胴体部2aと、該胴体部2aの上部に肩部2bを介して所定寸法小径化して設けられた筒状の開口部2cとからなり、その底部2dには合成樹脂製の底部材3が下方側から嵌合固定されているとともに、他方上部側の肩部2bから開口部2cの外周には、上述のように合成樹脂製の肩部材1Bが上方側から嵌合固定されている。
【0008】
この肩部材1Bは、上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2cの上縁部に対してシール用のパッキン8を介して外周側から嵌合される上端側断面逆U字状の開口部カバー部12aと、上記容器本体(ボトル本体)1Aの肩部2bの外周をカバーするとともに、同肩部2bの下部外周面に形成された段部11dに、その下部側縁部12dを外周側から嵌合固定した開口部カバー部本体部12bと、該開口部カバー部本体部12bの側壁部外周面に設けられた飲み口形成部材1C回転時のガイドリブ12cと、上記容器本体(ボトル本体)1Aの肩部2bの段部11dに嵌合される下部側縁部12dと、上記開口部カバー部12aを有する上記開口部カバー部本体部12bの半径方向内周側に所定の間隔を置いて2重筒壁状に上方から下方に延設され、その下部内周面側に上記容器本体(ボトル本体)1A側開口部2cの外周面側に設けられた筒状の係合部材9の下端に下方側から係合して固定される爪部材10を有する筒状の嵌合固定部材14とから構成されている。上記爪部材10は、上記筒状の嵌合固定部材14の下部に周方向に所定の間隔で上下方向のスリ割を入れることにより、半径方向外方に曲げ変形が可能な弾性を有する構成となっており、嵌合操作時の嵌合作用がスムーズになるように構成されている。
【0009】
一方、飲み口形成部材1Cは、上記肩部材1Bの開口部カバー部12a外周面の螺合溝部の外周に対して螺合される螺合溝部を有し、上記肩部材1Bの開口部カバー部12aおよび開口部カバー部本体12b部分の外周に螺合固定される飲み口形成部材本体15と、該飲み口形成部材本体15の略水平な天板部15bの中央部から上部に所定高さ突出して設けられた直接に口を付けて飲むのに最適な小径筒状の飲み口部4と、該飲み口部4の外周面に設けられた螺合溝部4bと、上記飲み口形成部材本体15の天板部15bの下面から上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2c方向に若干突出された筒状のパッキン係止部15eと、上記飲み口形成部材本体15の肩部側面に設けられたグリップ部材嵌合部15dとから構成されている。そして、上記グリップ部材嵌合部15dには、肩部保護用のグリップ部材16が嵌合固定されている。また、上記飲み口部4は、上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2cの中心軸位置に設けられている。
【0010】
一方、上記飲み口形成部材本体15の天板部15bの外周部下面と上記筒状のパッキン係止部15e外周面との間のコーナー部には、上記飲み口形成部材本体15の天板部15bと上記開口部カバー部12aとの間を液密にシールするシール用のパッキン21が設けられている。
【0011】
さらに、上記キャップ部1Dは、上記飲み口形成部材1C上部の飲み口部4の上端側開口面に対してリング状のシール用パッキン17を介して着脱可能に被冠されるとともに、下部側内周面の螺合部5aを介して螺合固定される断面ハット形の飲み口栓5とから構成されている。上記飲み口栓5の天板部内側中央には、その軸方向位置固定用の筒状部5bが下方に立設され、その外周に上記リング状のシール用パッキン17が嵌装されている。
【0012】
また、符号5dは、上記飲み口栓5の外周面中央に形成されている無理嵌め用係合部、7aは、上記外カバー部材7の内周面中央にに形成された上記飲み口栓5側の無理嵌め用係合部5dに対応して下方側から係合する無理嵌め用係合部である。
【0013】
また、符号25,25は、携帯用ストラップ26の左右一対の掛け止め部である。
【0014】
したがって、該構成の場合、例えば上記飲み口部4の開口4aを右回りの螺合でシールしている飲み口栓5を、例えば左に回すと、上記飲み口部4との間の螺合関係が解除されて、同飲み口栓5が、上記シール用パッキン8とともに上方に離脱されて、上記飲み口部4の開口4aが開放される。
【0015】
その結果、同飲み口部4に直接口を付けて、例えば上記容器本体(ボトル本体)1Aの内容器内の冷水等を飲むことができる。従って、コップ等が要らず、携帯に便利である。
【0016】
そして、飲み終われば、再び上記飲み口栓5を飲み口部4に螺合して、上記飲み口部4をシール用パッキン8で液密にシールして保存する。
【0017】
また、以上の構成では、容器本体1Aの肩部材1Bから、飲み口形成部材1C、キャップ1Dをそれぞれ分離して容器本体1Aを含めて個別に丸洗いすることができ、洗浄が容易で衛生的である。
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
ところが、上記のような構成の場合、上記ボトル本体側肩部材1Bに対して、飲み口部4を一体に形成した飲み口形成部材1Cが、シール用のパッキン21を介して相対的な螺合により締結固定されているだけであるから、上述のように飲み口部4に対する飲み口栓5の開閉操作を繰り返していると、使用時間の経過によっては飲み口栓5の開操作時の非螺合方向への回動力の作用により、次第に飲み口形成部材1Cの肩部材1Bとの螺合部の螺合状態が緩んでくる問題がある(螺合部の締結方向は同一である)。その結果、パッキン21部分のシール性が悪化する。
【0019】
これと類似の螺合部の緩みに対するシール性確保の問題は、例えば液体注出路の開閉にスクリュー栓構造を採用した断熱保温型のステンレスポットの場合にも生じる。すなわち、スクリュー栓の場合、一旦栓を閉めても螺合時の締結力が維持しにくく、それ自体で緩みやすい傾向がある。
【0020】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、飲み口部を形成している飲み口形成部材やスクリュー栓部材等被螺合部材側に容器本体側開口部の開口面へのシール用パッキンとは別に、非螺合方向への回動力に対して制動力を作用させる制動力付与部材を設けて、上記のような螺合部の緩みを生じさせないようにした液体保温容器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0022】
(1) 請求項1の発明
この発明の液体保温容器は、保温すべき液体が収容される断熱構造の容器本体と、該容器本体の開口部外周にシール用のパッキンを介して設けられた肩部材と、該肩部材の開口部外周にシール用のパッキンを介して螺合固定された飲み口形成部材と、該飲み口形成部材の上部に延設された飲み口部と、該飲み口部の外周にシール用のパッキンを介して螺合固定された飲み口栓とを備えてなる液体保温容器であって、上記飲み口形成部材の一部を上記容器本体の開口部内下方に延設するとともに、該延設部に、上記容器本体の開口部との間で相対回動時において制動力を作用させる制動力付与部材を設けたことを特徴としている。
【0023】
このような構成の場合、飲み口形成部材と容器本体側肩部材とは、その螺合固定状態において、上記シール用パッキンのシール圧に基く接触抵抗と上記制動力付与部材の圧接力に基く接触抵抗との両方を合わせた大きな接触抵抗によって非螺合方向への回動力に対する制動力が付与されるようになる。
【0024】
そのため、上記飲み口栓を繰り返し開方向に回動させたとしても、その回動力に優る十分な制止力が維持されるようになり、確実に飲み口形成部材の緩みが防止され、シール機能も確保される。
【0025】
(2) 請求項2の発明
この発明の液体保温容器は、上記請求項1記載の発明の構成において、制動力付与部材は、パッキン部材よりなることを特徴としている。
【0026】
このような構成によれば、当該制動力を発揮する制動力付与部材がパッキンとしても機能するようになり、併せてシール機能をも発揮するので、容器本体の開口部と飲み口形成部材とのシール性能が向上する。
【0027】
(3) 請求項3の発明
この発明の液体保温容器は、上記請求項1記載の発明の構成において、制動力付与部材は、それが設けられている本体部分の螺合回動方向には付与する制動力が小さく、それとは逆の非螺合回動方向には付与する制動力が大きくなる、接線方向に傾斜した放射リブ構造の弾性体よりなることを特徴としている。
【0028】
このような構成によれば、上記飲み口形成部材や上記栓部材は、上記肩部材や上記開口部カバー部材に対して螺合時には小さな接触抵抗でスムーズに螺合される一方、逆に戻し時には大きな接触抵抗に打ち勝たないと戻されないことになる。
【0029】
そのため、栓部材の緩みは生じにくくなり、確実にシール機能が維持される。
【0030】
(4) 請求項4の発明
この発明の液体保温容器は、上記請求項1又は2記載の発明の構成において、飲み口部と飲み口栓との間をシールするパッキンのシール圧と肩部材の開口部と飲み口形成部材との間をシールするパッキンのシール圧との関係は、前者のシール圧よりも後者のパッキンのシール圧の方が大きく形成されていることを特徴としている。
【0031】
このような構成によれば、上記請求項1又は2の発明における飲み口形成部材の肩部材に対する螺合状態の接触抵抗の方をさらに有効に増大させることができ、上述した飲み口形成部材の緩みを、より生じにくくすることができる。
【0032】
(5) 請求項5の発明
この発明の液体保温容器は、上記請求項1,2,3又は4記載の発明の構成において、飲み口形成部材の容器本体内下方への延設部は、当該飲み口形成部材の天板部から容器本体の開口部内下方に容器本体の開口部内周面に対して所定の間隔を保って延びる筒状体であることを特徴としている。
【0033】
このような構成によれば、同筒状体を利用して、その外周に上記各制動力付与部材を容易に設けることができ、また容器本体側開口部の内周壁面との間に2重壁部が形成され、シールも行ないやすくなる。
【発明の効果】
【0034】
以上の結果、本願発明の液体保温容器によると、螺合構造により分解、丸洗い可能な構造を採用した場合その他の場合において、飲み口部を形成している飲み口形成部材と容器本体側肩部材又はスクリュー栓部材と開口部カバー部材を介した容器本体側開口部との各螺合固定状態には、殆ど緩みを生じることなく、安定したシール固定状態を維持することができるようになる。
【発明の実施の形態】
【0035】
(実施の形態1)
図1〜図11は、例えば直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態1に係る液体保温容器の構造を示している。
【0036】
該液体保温容器としての直飲み型のボトル1は、大きく分けて、先ず断熱保温機能を有するステンレス製の容器本体(ボトル本体)1Aと、該容器本体(ボトル本体)1Aの上端側開口部2cから肩部2bにかけて、その外周に嵌合固定された合成樹脂製の肩部材1Bと、該肩部材1Bの外周に着脱可能に螺合固定される飲口形成部材1Cと、該飲口形成部材1Cの上端側筒状の飲み口部4の外周に着脱可能に螺合され、同飲み口部4の開口部4aを内部の液体が漏出しないようにシール用パッキン17を介して閉じる断面ハット形の飲み口栓5および該飲み口栓5の外周側下部にスライド回転自在に嵌合されたヒモ挿通リング6を同下部位置に位置固定する同じく断面ハット形の外カバー部材7よりなるキャップ部1Dとから構成されている。
【0037】
先ず容器本体(ボトル本体)1Aは、それぞれステンレス製の金属材料よりなり、内容器である内板11aと外装体である外板11bとをそれらの間に真空断熱空間11cを設けた状態で、その上端側口縁部同士を相互に接合一体化するとともに外板11bの底部側の開口を封孔部を備えた同じくステンレス製の金属材料よりなる底板11dを介して接合閉蓋して一体化することにより、図示のような上下方向に長い有底筒状の真空2重壁による断熱保温構造の飲料容器を形成している。この容器本体(ボトル本体)1Aは、大径筒状の胴体部2aと、該胴体部2aの上部に肩部2bを介して所定寸法小径化して設けられた筒状の開口部2cとからなり、その底部2dには合成樹脂製の底部材3が下方側から嵌合固定されているとともに、他方上部側の肩部2bから開口部2cの外周には、上述のように合成樹脂製の肩部材1Bが上方側から嵌合固定されている。
【0038】
この肩部材1Bは、上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2cの上縁部に対してシール用のパッキン8を介して外周側から嵌合される上端側断面逆U字状の開口部カバー部12aと、上記容器本体(ボトル本体)1Aの肩部2bの外周をカバーするとともに、同肩部2bの下部外周面に形成された段部11dに、その下部側縁部12dを外周側から嵌合固定した開口部カバー部本体部12bと、該開口部カバー部本体部12bの側壁部外周面に設けられた飲み口形成部材1C回転時のガイドリブ12cと、上記容器本体(ボトル本体)1Aの肩部2bの段部11dに嵌合される上記下部側縁部12dと、上記開口部カバー部12aを有する上記開口部カバー部本体部12bの半径方向内周側に所定の間隔を置いて2重筒壁状に上方から下方に延設され、その下部内周面側に上記容器本体(ボトル本体)1A側開口部2cの外周面側に設けられた筒状の係合部材9の下端に下方側から係合して固定される爪部材10を有する筒状の嵌合固定部材14とから構成されている。上記爪部材10は、上記筒状の嵌合固定部材14の下部に周方向に所定の間隔で上下方向のスリ割を入れることにより、半径方向外方に曲げ変形が可能な弾性を有する構成となっており、嵌合操作時の嵌合作用がスムーズになるように構成されている。
【0039】
一方、飲み口形成部材1Cは、上記肩部材1Bの開口部カバー部12a外周面の螺合溝部12eの外周に対して螺合される螺合溝部15aを有し、上記肩部材1Bの開口部カバー部12aおよび開口部カバー部本体12b部分の外周に螺合固定される飲み口形成部材本体15と、該飲み口形成部材本体15の略水平な天板部15bから上部に所定高さ突出して設けられた直接に口を付けて飲むのに最適な小径筒状の飲み口部4と、該飲み口部4の外周面に設けられた螺合溝部4bと、上記飲み口形成部材本体15の天板部15bの下面から上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2c内下方に所定の長さ延設された開口部2eよりも所定寸法小径の筒状部15cと、上記飲み口形成部材本体15の肩部側面に設けられたグリップ部材嵌合部15dとから構成されている。そして、上記グリップ部材嵌合部15dには、肩部保護用のグリップ部材16が嵌合固定されている。また、本実施の形態の構成の場合、上記飲み口部4は、図示の如く上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2cの中心軸位置よりも所定距離半径方向外方に偏位して設けられ、残量が少なくなったような時にも飲みやすいように工夫されている。
【0040】
一方、上記飲み口形成部材本体15の天板部15bの外周部下面と上記筒状部15cの上端部外周面との間のコーナー部には、例えば図3〜図6に示すように、上記筒状部15cの外周に嵌合固定される嵌合部21bを有するリング状の本体部21aと同本体部21aの下部から断面V字状に延びる舌部21cとから構成されていて、その舌部21cにより上記飲み口形成部材本体15の天板部15bおよび筒状部15cと上記開口部カバー部12aとの間を液密にシールする第1のパッキン21が、また上記筒状部15cの下端部外周には例えば図7〜図10に示すように、上記筒状部15c外周のパッキン嵌合溝20に嵌合固定される嵌合部22bを有するリング状の本体部22aと、該本体部22aの下部から半径方向外方に湾曲して延びる断面C字状の舌部22cによって、上記開口部2cの内周壁面に対して所定の圧接力を与えながら、同筒状部15cと上記容器本体(ボトル本体)1Aの開口部2c内周壁面との間を液密にシールする第2のパッキン22が、それぞれ接合又は嵌合して固定されている。上記第2のパッキン22のリング状の本体部22aは、上記筒状部15c下端の嵌合溝20に嵌合され、下方から固定リング23を嵌合して固定されている。
【0041】
さらに、上記キャップ部1Dは、上記飲み口形成部材1C上部の飲み口部4の上端側開口面に対して扁平なリング状のシール用パッキン17を介して着脱可能に被冠されるとともに、その下部側内周面に形成された螺合部5aを介して上記飲み口部4の外周面に形成された螺合部4bに螺合固定される断面ハット形の飲み口栓5と、該飲み口栓5の外周に一体に無理嵌めされるとともに軸回動方向に相互にセレーション係合されていて、上述のようにヒモ挿通リング6をスライド回転自在に位置固定する同じく断面ハット形の外カバー部材7とから構成されている。上記飲み口栓5の天板部内下面側中央には、その軸方向位置固定用の筒状部5bが下方に立設され、その外周に上記リング状のシール用パッキン17が嵌装されている。また、同飲み口栓5の外周壁部下端には、半径方向外方に幅の広いフランジ部5cが設けられており、該フランジ部5c上にスライド回転自在にヒモ挿通リング6を遊嵌し、上記外カバー部材7の下端との間で外れないように係止している。
【0042】
また、符号5dは、上記飲み口栓5の外周面中央に形成されている無理嵌め用係合部、7aは、上記外カバー部材7の内周面中央にに形成された上記飲み口栓5側の無理嵌め用係合部5dに対応して下方側から係合する無理嵌め用係合部である。また、符号6aは、上記ヒモ挿通リング6のヒモ挿通孔部である。
【0043】
また、符号25,25は、携帯用ストラップ26の左右一対の掛け止め部であり、それぞれ携帯用ストラップ26の両端側が係止されている。
【0044】
したがって、該構成の場合、先ず右回りで螺合されている上記飲み口栓5を外カバー部材7を介して左回りに回動する。すると、やがて同飲み口栓5の上記飲み口部4との間の螺合関係が解除されて、同飲み口栓5が、上記外カバー部材7およびシール用パッキン8とともに一体に上方に離脱されて、上記飲み口部4の開口4aが開放される。
【0045】
この時、当該飲み口栓5と上記外カバー部材7とは、上記のようにヒモ挿通リング6を介して相互に一体化されており、ヒモ挿通リング6のヒモ挿通孔部6aには、例えば図11に示すように、ストラップ26との連結ヒモ29が挿通されて、本体側ストラップ26につながれるようになっている。したがって、当該飲み口4から外された飲み口栓5等キャップ部1Dは、紛失することなく保持される。なお、符号26aはストラップ26の止め金具27側係止端部である。
【0046】
上記の結果、上記キャップ部1Dが外された飲み口部4に直接口を付けて、例えば上記容器本体(ボトル本体)1Aの内容器内の冷水等を飲むことができる。従って、コップ等が不要で、携帯に適している。
【0047】
そして、飲み終われば、再び上記キャップ部1Dの飲み口栓5部分を飲み口部4に螺合して、上記飲み口部4を液密にシールして保存する。
【0048】
また、以上の構成では、容器本体1Aの肩部材1Bから、飲み口形成部材1C、キャップ1Dをそれぞれ分離して容器本体1Aを含めて個別に丸洗いすることができるので、洗浄が容易で衛生的である。
【0049】
ところが、上記のような構成の場合、そのままでは上記ボトル本体側肩部材1Bに対して、飲み口部4を一体に形成した飲み口形成部材1Cが、シール用のパッキン21を介して相対的な螺合により締結固定されているだけであるから、上述のような飲み口部4に対する飲み口栓5の開閉操作を何度も繰り返していると、使用時間の経過によっては飲み口栓5の開操作時の非螺合方向への回動力の作用により、次第に飲み口形成部材1Cの肩部材1Bとの螺合部の螺合状態が緩んでくる問題が生じる。その結果、パッキン21部分のシール性が悪化することが懸念される。
【0050】
そこで、本実施の形態では、上記のように飲み口部4を形成している飲み口形成部材1C側に容器本体1A側開口部2Cの開口面シール用の第1のパッキン21とは別に、飲み口形成部材1Cの非螺合回動方向への回動力に対して制動力を作用させる制動力付与部材である第2のパッキン22を設けて、上記のような螺合部の緩みを生じさせないようにしている。
【0051】
このような構成の場合、飲み口形成部材1Cと容器本体1A側肩部材1Bとは、その螺合固定状態において、上記シール用の第1のパッキン21のシール圧に基く接触抵抗と上記制動力付与部材である第2のパッキン22の圧接力に基く接触抵抗との両方を合わせた大きな接触抵抗によって非螺合回動方向への回動力に対する制動力が付与されるようになる。
【0052】
そのため、上記飲み口栓5を繰り返し開方向に回動させたとしても、その回動力に優る十分な制止力が維持されるようになり、確実に飲み口形成部材1Cの緩みが防止され、シール機能も確保される。
【0053】
しかも、制動力付与部材としての上記第2のパッキン22は、断面C字状の舌部22cを有したパッキン部材よりなっている。
【0054】
したがって、当該制動力を発揮する制動力付与部材がパッキンとしても機能するようになり、併せてシール機能をも発揮するので、容器本体1Aの開口部2cと飲み口形成部材1Cとのシール性能が一層向上するとともに、断熱保温作用も発揮する。
【0055】
さらに、その場合において、上記の構成では、上記飲み口部4と飲み口栓5との間をシールするパッキン17のシール圧と上記肩部材1Bを介した容器本体1Aの開口部2cと飲み口形成部材1Cとの間をシールする第1のパッキン21のシール圧との関係は、前者のシール圧よりも後者のシール圧の方が大きく形成されている。
【0056】
このような構成によれば、上記飲み口形成部材1Cの肩部材1Bに対する螺合状態の接触抵抗の方をさらに有効に増大させることができ、上述した飲み口形成部材1Cの緩みを、より生じにくくすることができる。
【0057】
(実施の形態2)
図12は、やはり直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態2に係る液体保温容器の構造を示している。
【0058】
この実施の形態の液体保温容器は、上記実施の形態1の液体保温容器の構成に対し、そのキャップ1D部分の構造を若干改良したもので、上部が開放した筒状の外カバー部材35を飲み口栓5の外周に係合リブ5eおよび係合片35aを介して嵌合固定するとともに、その下端側にストラップ26との係止リング37を係止し、さらに、それらの上部から回動操作部材36の下部側筒状部36dを嵌合して、その係合部36b部分を上記外カバー部材35の内周壁下端に係合することによって相互に固定する。
【0059】
さらに、その上で、上記回動操作部材36の筒状部36dの天板部下面側の下方に突出した筒部36aを上記飲み口栓5の天板部の筒状部5b上面側に形成されている凹部5d内に嵌合して軸方向位置を固定するとともに、その外周側の係合凸部を上記飲み口栓5の天板部上に設けた係合凹部5fに嵌合して回動方向にも係合固定する。そして、同回動操作部材36の上部には、さらに円弧状の回動用把手部36aを設けて上記飲み口栓5を回動操作しやすくしている。
【0060】
そして、それにより上記飲み口栓5部分を上記外カバー部材35側の上記回動操作部材36の把手部36aを介して右又は左に任意に回動操作することによって、楽に飲み口栓5を開閉できるようにしたことを特徴とするものである。
【0061】
その他の部分の構成は、全て上記実施の形態1のものと同一である。
【0062】
このような構成によると、上述した実施の形態1のものと同様の作用効果に加えて、上記飲み口栓5の最終的な締付力をアップしたとしても、次に開放する時には上記把手部36aを回すことによって比較的容易に開放することができるようになる。
【0063】
(実施の形態3)
図13〜図15は、やはり直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態3に係る液体保温容器の構造を示している。
【0064】
この実施の形態の液体保温容器は、上記実施の形態1の液体保温容器の構成における肩部材1Bの開口部カバー部12aを介した容器本体1Aの開口部2cに対するシール用の第1のパッキン21を、例えば図14に示すような構造のもの31に、また同容器本体1Aの開口部2c内周壁面に圧接して回動時に制動力を作用させる制動用の第2のパッキン22を、例えば図15に示すような構造のもの32に、それぞれ変更したことを特徴とするものである。
【0065】
上記実施の形態1のシール用の第1のパッキン21を、例えば図14に示すような嵌合部31bを有するリング状の本体部31aと、横方向に断面V字形状をなす舌部31Cとを有するシール用パッキン31にすると、上記飲み口形成部材1Cを上記肩部材1Bに螺合し、その天板部15bの外周部下面と肩部材1B側開口部カバー部12a上端との間に同シール用パッキン31を挟み込んだ時に、舌部31Cの上下2片が上下2枚構造に重合して挟み込まれるようになり、より弾圧力が高く、より十分なシール圧と接触抵抗とを有して挟着されることになる。
【0066】
その結果、同部分のシール性能、制動性能が向上する。
【0067】
また上記実施の形態1の制動用の第2のパッキン22を、例えば図15に示すような断面コ字状の制動用パッキン32に変えると、結局上下に平行な2枚の舌部32c,32dにより2重構造で容器本体1Aの開口部2cの内周壁面と圧接されることになり、その制動力、シール性が、さらに向上する。
【0068】
(実施の形態4)
図16〜図18は、やはり直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態4に係る液体保温容器の構造を示している。
【0069】
この実施の形態の液体保温容器は、上記実施の形態1の液体保温容器の構成における肩部材1Bの開口部カバー部12aを介した容器本体1Aの開口部2cに対するシール用の第1のパッキン21を、例えば図17に示すような、肉厚の舌部で、リング状の本体部41aの下部側外周から一旦水平方向に延び、その後斜め上方から水平方向に折り曲がったクランク構造のもの41に、また同容器本体1Aの開口部2cの内周壁面に圧接して回動時に制動力を作用させる制動用の第2のパッキン22を、例えば図18に示す断面T字状の舌部42Cが上下1枚構造のもの42に、それぞれ変更したことを特徴としている。
【0070】
上記のように、上述した実施の形態1のシール用の第1のパッキン21を、図17に示すような形状で厚肉の舌部41Cを有するシール用パッキン41にすると、飲み口形成部材1Cを肩部材1Bに螺合し、その天板部15bの外周部下面と肩部材1B側開口部カバー部12a上端との間に同シール用パッキン41を挟み込んだ時に、剛性および弾圧力が高く、十分なシール圧と接触抵抗とを有して安定に挟着されることになる。
【0071】
その結果、同部分のシール性能、制動性能が向上する。
【0072】
また同様に制動用の第2のパッキン22を、図18の制動用パッキン42に変えると、適切に容器本体1Aの開口部2cの内周壁面と圧接されることになり、適切な制動力が得られる。
【0073】
さらに、形状がシンプルで、製作が容易となる。
【0074】
(実施の形態5)
図19〜図22は、やはり直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態5に係る液体保温容器の構造を示している。
【0075】
この実施の形態の液体保温容器は、上記実施の形態1の液体保温容器の構成における肩部材1Bの開口部カバー部12aを介した容器本体1Aの開口部2cに対するシール用の第1のパッキン21は同一のものを採用しているが、一方同容器本体1Aの開口部2cの内周壁面に圧接して非螺合回動方向(戻り方向)への回動時に制動力を作用させる制動用の第2のパッキン22を、例えば図20〜図22に示す放射リブ構造のもの52に変更したことを特徴としている。
【0076】
該構成の場合、飲み口形成部材1Cの非螺合回動方向への回動力に対して制動力を与える制動用の第2のパッキン52が、図20〜図22に示すように、嵌合部52bを有するリング状の本体52aの外周面に、同外周面から接線方向に傾斜曲成した放射状のリブ52c,52c・・・を設けて構成されており、それが設けられている本体部分、すなわち飲み口形成部材1Cの螺合回動方向(イ)には付与する制動力が小さく、非螺合回動方向(ロ)には付与する制動力が大きくなるように構成されている。
【0077】
このような構成によれば、上記飲み口形成部材1Cは、肩部材1Bに対して螺合時には小さな接触抵抗でスムーズに螺合される一方、逆に戻し時には大きな接触抵抗を伴って戻されることになる。
【0078】
そのため、飲み口栓5開操作時の緩みは生じにくくなり、飲み口形成部材1C螺合部の確実なシール機能が維持される。
【0079】
(実施の形態6)
図23は、例えばサーバータイプのステンレスポットとして構成した本願発明の実施の形態6に係る液体保温容器の構造を示している。
【0080】
該液体容器50は、例えばレストランやホテル等において、湯沸し後の湯を収納して保温したり、また内容器内に氷を入れて冷水を保存したりすることができるサーバータイプのステンレスポットとして構成されており、その液体注出口部および栓体部分を容器本体から分離して丸洗いすることができるようになっている。
【0081】
そして、同液体容器50は、大きく分けて、先ず断熱保温機能を有するステンレス製の容器本体(ポット本体)50Aと、該容器本体(ポット本体)50Aの上端側筒状の開口部62Cの外周に第1の螺合部54を介して螺合固定された筒状の開口部カバー部材(液体注出口形成部材)50Bと、該筒状の開口部カバー部材50Bの上端部内側に非螺合回動方向に回して緩められた時に液体注出路を形成するスクリュー溝構造の第2の螺合部55を介して着脱可能に螺合固定され、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cを閉じる有底異径筒構造の栓部材50Cと、該栓部材50Cの上部側大径筒部(栓体部)57aの上端側開口部に一体に嵌合固定された栓カバー部材50Dとから構成されている。
【0082】
先ず上記容器本体(ポット本体)50Aは、それぞれステンレス製の金属材料よりなり、内容器である内板51aと外装体である外板51bとを、それらの間に真空断熱空間51cを設けた状態で、その上端側口縁部同士を相互に接合一体化するとともに、上記外板51bの底部側開口部を封孔部を備えた同じくステンレス製の金属材料よりなる底板51dを介して接合閉蓋して一体化することにより、図示のような幅の広い有底筒状の真空2重壁による断熱保温構造の液体容器を形成している。
【0083】
この容器本体(ポット本体)50Aは、大径筒状の胴体部62aと、該胴体部62aの上部に位置して緩やかな湾曲面を描いて上昇する肩部62bと、該肩部62bを介して最上部中央に小径化して設けられた筒状の開口部62cとからなり、その底部62dの下面側には合成樹脂製の底部材63が下方側から嵌合固定されているとともに、他方上部側の開口部62cの外周には、上述のように合成樹脂製の筒状の開口部カバー部材50Bが上述のように第1の螺合部54を介して螺合固定されている。
【0084】
この筒状の開口部カバー部材50Bは、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62cの上縁部に対してシール用のパッキン61を介して上部外周側から嵌合される所定半径分内側に突出した断面逆U字状の開口縁部カバー部62と、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cの外周面に上記第1の螺合部54を介して螺合固定される下部側第1の螺合筒部56aと、上記栓部材50Cの大径筒部(栓体部)57aが上記第2の螺合部55を介して螺合される上部側第2の螺合筒部56bと、上記開口部カバー部材50Bの側壁である上記第2の螺合筒部56b部分から水平方向に直交して開口延設された液体注出口(液体注出パイプ)65とから構成されている。
【0085】
他方、上記栓部材50Cは、上記開口部カバー部材50Bの上方側第2の螺合筒部56bに対し、液体注出の可能なスクリュー溝よりなる第2の螺合部55を介して螺合される大径の螺合筒部(栓体部)57aを備えた栓本体57を中心として構成されており、該栓本体57の底板部中央から下方には、筒状に延び、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cの内周壁面から半径方向内周側に所定の間隔を置いた同容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cの内径よりも所定寸法小径の有底筒状のパッキン取付筒57bが一体に設けられている。
【0086】
一方、上記栓本体57の大径筒部57aの底板部下面と上記パッキン取付筒57bの上端外周面との間のコーナー部には、パッキン嵌合溝が設けられ、上記大径筒部57aの底板部および上記パッキン取付筒57bと上記容器本体(ポット本体)50Aの開口縁部カバー部62を介した開口部62cとの間を液密にシールする上記実施の形態1のものと同様のシール用のパッキン21が、また上記パッキン取付筒57bの下端部外周にもパッキン嵌合溝が設けられ、同パッキン嵌合溝には同パッキン取付筒57bと上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62c内周壁面との間にあって螺合回動方向には小さく非螺合回動方向には、大きい接触抵抗を作用させる上記実施の形態5のものと同様の放射状の制動リブ52c,52c・・・を設けた制動リブ52が、それぞれ嵌合固定されている。
【0087】
さらに、上記キャップ部1Dは、上方に突出した半休体よりなり、上記栓部材50Cの大径筒部57a上部の開口壁に対して一体に嵌合して固定されている。
【0088】
したがって、該構成の場合、例えば上記キャップ部50Dを指で回動操作することにより、上記栓部材50Cを、例えば右に回すと、上記開口部カバー部材50Bとの間のスクリュー溝構造の第2の螺合部55での螺合関係が進行して、同栓部材50Cの大径筒部(栓体部)57aの底板部が上記シール用のパッキン21を介して上記容器本体(ポット本体)50A側の開口部カバー部52の上端に圧接し、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cをシール状態に維持する。この場合、上記栓部材50Cの制動リブ52が制動力付与部材として作用するが、その制動リブ片52c,52c・・・は非螺合回動方向に向いて接線方向に傾斜しているので、当該螺合回動方向の制動力は小さくスムーズに回動される。
【0089】
その結果、容器本体(ポット本体)50Aの内容器内の例えば冷水は、液体注出口65側には、供給されず、注水は行えない状態となる。
【0090】
そして、この状態では、上記容器本体(ポット本体)50Aの開口部62Cに対しては、さらに上記パッキン取付筒57b下端の制動用リブ52が所定の弾圧力を伴って圧接しており、先に実施の形態5の所で述べたように、同パッキン52の複数の放射状の制動リブ52c,52c・・・は、ゴム等の弾性体よりなっていて、締付方向には緩やかに変形して滑かに回動を許すが、それとは逆の解除方向には突張り力を作用させて回動を阻止するように制動力を作用させる。
【0091】
したがって、一旦栓部材50Cの螺合が完了されると、以後栓部材50Cは、解除されにくくなる。そのため、閉栓状態は安定し、転倒しても安全であり、確実なシール状態が維持される。
【0092】
(実施の形態7)
図24および図25は、直飲み型のステンレスボトルとして構成した本願発明の実施の形態7に係る液体保温容器の構造を示している。
【0093】
この実施の形態の液体保温容器は、基本的に上記実施の形態1〜5のものと同様の液体保温容器の構成において、その肩部材1Bの開口部カバー部12aを介した容器本体1Aの開口部2cに対するシール用のパッキンとして、上記実施の形態3のものと同様のもの31を採用し、そのシール圧および接触抵抗を、上記飲み口部4と飲み口栓5との間をシールするシール用パッキン17のシール圧および接触抵抗よりも大きく形成したことを特徴としている。
【0094】
このような構成の場合、飲み口形成部材1Cと容器本体側肩部材1Bとは、その螺合固定状態において、上記シール用パッキン31,17相互のシール圧および接触抵抗の差によって非螺合方向への回動力に対する制動力が付与されるようになる。
【0095】
そのため、上記飲み口栓5を繰り返し開方向に回動させたとしても、飲み口形成部材1C側では、その回動力に優る十分な制止力が維持されるようになり、確実に飲み口形成部材1Cの肩部材1Bとの緩みが防止され、シール機能も確保される。
【0096】
また、同構成では、上記シール用パッキン31が嵌合される筒状部15eが短かく形成され、その内周面側には補強用のリブ15f,15f,15fが設けられている一方、外周面側にはシール用パッキン31を取り出すための凹溝部15gが設けられており、各部丸洗い時に上記シール用パッキン31自体をも取り外して洗うことができるようになっている。
【0097】
さらに、この場合において、上記飲み口形成部材1Cの天板部15b部分を、上記偏心した飲み口部4の方向に昇り傾斜させた円錐状傾斜面としてあり、直飲み時にスムーズに飲料が飲み口部4部分にガイドされるようになっている。
【0098】
(変形例)
なお、この実施の形態7の構成における上記飲み口部分4の位置は、必ずしも上述のように一側方に偏心させる必要はなく、例えば図26および図27のように飲み口形成部材1Cの中心軸部分に位置させるようにしてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】 本願発明の実施の形態1に係る液体保温容器の全体的な構造を示す断面図である。
【図2】 同保温容器の飲み口部周辺の構造を示す拡大断面図である。
【図3】 同保温容器の要部の一つである容器本体側肩部材の開口部と飲み口形成部材との間をシールするシール用パッキンの上面図である。
【図4】 同パッキンの図3のA−A線切断部断面図である。
【図5】 同パッキンの下面図である。
【図6】 同パッキンの一部拡大断面図である。
【図7】 上記保温容器の要部の一つである容器本体の開口部内周壁面に圧接して飲み口形成部材の非螺合回動方向(戻り方向)への回動を阻止する制動用パッキン(制動力付与部材)の上面図である。
【図8】 同制動用パッキンの図7のB−B線切断部断面図である。
【図9】 同制動用パッキンの下面図である。
【図10】 同制動用パッキンの一部拡大断面図である。
【図11】 上記保温容器の要部(肩部付近)の外観斜視図である。
【図12】 本願発明の実施の形態2に係る液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す拡大断面図である。
【図13】 本願発明の実施の形態3に係る液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す拡大断面図である。
【図14】 同保温容器の要部の一つである容器本体側肩部材の開口部と飲み口形成部材との間をシールするシール用パッキンの断面図である。
【図15】 同保温容器の要部の一つである容器本体の開口部内周壁面に圧接して飲み口形成部材の非螺合回動方向(戻り方向)への回動を阻止する制動用パッキン(制動力付与部材)の断面図である。
【図16】 本願発明の実施の形態4に係る液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す一側部側の拡大断面図である。
【図17】 同保温容器の要部の一つである容器本体側肩部材の開口部と飲み口形成部材との間をシールするシール用パッキンの断面図である。
【図18】 同保温容器の要部の一つである容器本体の開口部内周壁面に圧接して飲み口形成部材の非螺合回動方向(戻り方向)への回動を阻止する制動用パッキン(制動力付与部材)の上面図である。
【図19】 本願発明の実施の形態5に係る液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す拡大断面図である。
【図20】 同保温容器の要部の一つである容器本体の開口部内周壁面に圧接して飲み口形成部材の非螺合回動方向(戻り方向)への回動を阻止する制動用リブ(制動力付与部材)の上面図である。
【図21】 同制動用リブの図20のC−C線切断部断面図である。
【図22】 同制動用リブの容器本体の開口部内周壁面との関係を示す一部拡大上面図である。
【図23】 本願発明の実施の形態6に係る液体保温容器の全体構造を示す断面図である。
【図24】 本願発明の実施の形態7に係る液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す縦断面図である。
【図25】 同液体保温容器の飲み口部周辺の構造を示す水平断面図である。
【図26】 本願発明の実施の形態7の変形例に係る液体保温容器の飲み口部周辺要部の構造を示す縦面図である。
【図27】 同液体保温容器の飲み口部周辺要部の構造を示す水平断面図である。
【図28】 従来の液体保温容器の全体的な構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0100】
1はボトル、1Aは容器本体、1Bは肩部材、1Cは飲み口形成部材、1Dはキャップ部、2aは胴体部、2bは肩部、2cは開口部、3は底部材、4は飲み口部、4aは開口、4bは螺合部、5は飲み口栓、5aは螺合部、5bは筒状部、5cはフランジ部、6はヒモ挿通リング、6aはヒモ挿通孔部、7は外カバー部材、11aは内板、11bは外板、15cは筒状部、21,31,51はシール用パッキン、22,32,42は制動用パッキン、52は制動用リブである。

Claims (5)

  1. 保温すべき液体が収容される断熱構造の容器本体と、該容器本体の開口部外周にシール用のパッキンを介して設けられた肩部材と、該肩部材の開口部外周にシール用のパッキンを介して螺合固定された飲み口形成部材と、該飲み口形成部材の上部に延設された飲み口部と、該飲み口部の外周にシール用のパッキンを介して螺合固定された飲み口栓とを備えてなる液体保温容器であって、上記飲み口形成部材の一部を上記容器本体の開口部内下方に延設するとともに、該延設部に、上記容器本体の開口部との間で相対回動時において制動力を作用させる制動力付与部材を設けたことを特徴とする液体保温容器。
  2. 制動力付与部材は、パッキン部材よりなることを特徴とする請求項1記載の液体保温容器。
  3. 制動力付与部材は、それが設けられている本体部分の螺合回動方向には付与する制動力が小さく、それとは逆の非螺合回動方向には付与する制動力が大きくなる、接線方向に傾斜した放射リブ構造の弾性体よりなることを特徴とする請求項1記載の液体保温容器。
  4. 飲み口部と飲み口栓との間をシールするパッキンのシール圧と肩部材の開口部と飲み口形成部材との間をシールするパッキンのシール圧との関係は、前者のシール圧よりも後者のパッキンのシール圧の方が大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体保温容器。
  5. 飲み口形成部材の容器本体内下方への延設部は、当該飲み口形成部材の天板部から容器本体の開口部内下方に容器本体の開口部内周面に対して所定の間隔を保って延びる筒状体であることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の液体保温容器。
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