JP3634244B2 - 誘雷装置及びその誘雷導体部の配置方法 - Google Patents
誘雷装置及びその誘雷導体部の配置方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はアンテナ装置を落雷から保護する誘雷装置に係り、特にレドーム外表面上にアンテナ装置の放射特性に関与する領域を定義し、この領域外に誘雷導体部を形成して、アンテナ装置の放射特性の劣化を低減することができる誘雷装置及びその誘雷導体部の配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は例えば、特開昭54−29500号公報に開示された従来の誘雷装置(従来例1と称する)を装着した航空機の機首部分を示す図である。図において、100は航空機の機首、200は機首100の先端に装着されたレドームであり、レーダ等のアンテナ装置を外部から遮断するように被覆している。300は導電性材料で作成され、レドーム200の外表面上に装着される誘雷ストリップで、レドーム200の端において航空機の機体に電気的に接続し、接地電位の供給源である航空機の機体に至る導電性経路を形成している。
【0003】
次に概要について説明する。
従来例1による誘雷装置は、航空機の機首100部分に設置されたアンテナ装置を落雷から保護するものである。この誘雷装置を装着した航空機が雷雲などに接近してレドーム200に落雷があった場合、雷により誘起された電流の大半は誘雷ストリップ300を通して航空機の機体へ流れる。このように雷のエネルギーを機体へ逃がすことで、レドーム200内のアンテナ装置の落雷による破壊、損傷を避けることができる。このため、レドーム200内のアンテナ装置の放射特性より誘雷ストリップ300による避雷機能を重視して、アンテナ装置の放射特性に関与するレドーム200の外表面上の領域にも誘雷ストリップ300が配置されていた。
【0004】
図13は米国TECOM社の製品Inmarsat High−Gain Antenna System(T−4000)のカタログに開示された従来のアンテナシステムのレドーム(従来例2と称する)を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。400はアンテナ装置を外部から遮断するように被覆するレドーム、500は導電性材料で作成され、レドーム400の外表面上に装着される誘雷ストリップである。
【0005】
次に概要について説明する。
この従来例2による誘雷装置も、上記従来例1と同様に航空機の機首部分に設置された衛星と通信を行うためにビーム走査を行うアンテナ装置を落雷から保護する際に適用される。また、レドーム400の端を航空機の機体に接続することで、レドーム400の外表面上に設置された誘雷ストリップ500が航空機の機体に接地される。落雷からアンテナ装置を保護する仕組みは上記従来例1と同様である。この従来例2では、落雷からの保護機能を強化するため、アンテナ装置の上部を覆うように誘雷ストリップ500が配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の誘雷装置は以上のように構成されているので、従来例1のようにアンテナ装置の放射に対して影響の少ない材質で誘雷ストリップ300を構成するなどの工夫はあったが、アンテナ装置の放射特性に関与するレドーム200,400の外表面上の領域にも誘雷ストリップ300,500が配置されることから、誘雷ストリップ300,500による電波の散乱やブロッキングが発生して特定方向の利得の低下などが起こり、アンテナ装置の放射特性が劣化するという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、レドーム外表面上にアンテナ装置の放射特性に関与する領域を定義し、この領域外に誘雷導体部を形成して、アンテナ装置の放射特性の劣化を低減することができる誘雷装置を得ることを目的とする。
【0008】
また、この発明は従来と比較して誘雷導体部の数を低減することで、低コストの誘雷装置を得ることを目的とする。
【0009】
さらに、この発明はレドーム外表面上にアンテナ装置の放射特性に関与する領域を定義し、アンテナ装置の放射特性が劣化しないようにレドーム外表面上に誘雷導体部を配置する誘雷装置の誘雷導体部の配置方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る誘雷装置は、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、ビーム照射領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えるものである。
【0011】
この発明に係る誘雷装置は、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、開口対応領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えるものである。
【0012】
この発明に係る誘雷装置は、レドームの外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるものである。
【0013】
この発明に係る誘雷装置は、接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体線から誘雷導体部が構成されるものである。
【0014】
この発明に係る誘雷装置は、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成されるものである。
【0015】
この発明に係る誘雷装置は、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成されるものである。
【0016】
この発明に係る誘雷装置は、導電性プラスチックから誘雷導体部が構成されるものである。
【0017】
この発明に係る誘雷装置の誘雷導体部の配置方法は、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘雷導体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法において、レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域と、レドームの外表面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域とを、レドームの外表面上に定義し、開口対応領域若しくはビーム照射領域に、ビーム照射領域若しくは開口対応領域が含まれるとき、開口対応領域若しくはビーム照射領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成するように複数の誘雷導体部を配置して、各誘雷導体部をレドームの端にて接地するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による誘雷装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。図において、2はアンテナ装置4を外部から遮断するように被覆するレドーム、4はレドーム2に被覆され、機械的若しくは電気的に天頂から角度θまで放射した電波のビームを走査するアンテナ装置で、図示の例では電気的にビームを走査する。5は原点をアンテナ装置4の位相中心に置く直交座標系で、アンテナ装置4に対して垂直にz軸が位置する。6はアンテナ装置4が放射する電波のビーム走査の広角限界で、天頂から角度θ傾けて上記位相中心から延ばした直線が上記位相中心を軸に回転して得られる円錐の外周面に相当する。7はレドーム2の外表面と上記位相中心からビーム走査の広角限界6に沿って延ばした直線とが交差するレドーム2外表面上の領域であるビーム照射領域、8は導電性材料で作成され、落雷によって誘起される電流を接地面まで伝達する誘雷導体(誘雷導体部)である。
【0019】
先ず、この誘雷装置の構造について説明する。
アンテナ装置4は天頂から角度θ傾けて上記位相中心から延ばした直線が上記位相中心を軸に回転して得られる円錐内における全周方向にビーム走査を行う。このとき、アンテナ装置4の位相中心からビーム走査方向に延ばした直線とレドーム2の外表面とが交差する領域をビーム照射領域7と定義し、図示の例では円形の領域となっている。誘雷導体8は、レドーム2の外表面において、このビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までをつなぐ導電性経路を形成するように設置され、レドーム2の端で接地される。
【0020】
次に動作について説明する。
レドーム2に落雷があった場合、雷によって誘起された電流は誘雷導体8を通じて接地先に逃がされる。これにより、レドーム2内のアンテナ装置4は雷の直撃を受けることがなく、雷によって誘起された電流による損傷も受けることがない。誘雷導体8がレドーム2を覆う面積が大きいほど、雷によって誘起された電流を接地先に逃がす誘雷特性は良好になるが、一方で誘雷導体8による電波の散乱やブロッキング等が増大して利得が減少し、アンテナ装置4の放射特性に対する影響が大きくなる。
【0021】
そこで、この実施の形態1ではビーム照射領域7の外側の領域に誘雷導体8を配置する。これにより、誘雷導体8がアンテナ装置4から直接強い放射を受けることがなく、電波の散乱やブロッキングの発生が抑制される。従って、誘雷導体8がアンテナ装置4の放射特性に与える影響は小さくなる。
また、ビーム照射領域7の外周端から誘雷導体8を配置するので、アンテナ装置4の放射特性に対する影響を小さくした状態で、最良の誘雷特性を得ることができる。
【0022】
上記の説明を補足するため、誘雷導体8を流れる電流について、他の形態の解析例を説明する。
図2は複数のヘリカル素子からなるフェーズドアレーアンテナの上部に導体線を張り巡らして構成された誘雷装置の簡易モデルを示す図であり、図3は図2の導体線上に流れる電流の導体線長l1に対する位相分布を示すグラフ図、図4は図2の導体線上に流れる電流の導体線長l1に対する振幅分布を示すグラフ図で、図5は図2の導体線上に流れる電流の導体線長l2に対する振幅分布を示すグラフ図である。図において、9は平面上に複数のヘリカル素子10を配置したフェーズドアレーアンテナ(アンテナ装置)で、各ヘリカル素子10の励振位相を所望の値に設定することで、電気的に放射する電波のビームを走査することができる。10はヘリカル素子で、フェーズドアレーアンテナ9内にてある一定の周期で配置される。
【0023】
11はフェーズドアレーアンテナ9が放射する電波のビーム、12はフェーズドアレーアンテナ9の直上を、そのアンテナ面に平行に通過するように配置した導体線で、フェーズドアレーアンテナ9から離れた地点で両端とも接地点14にて接地されている。13a,13bは導体線12と同じ高さで、フェーズドアレーアンテナ9のアンテナ面に平行、導体線12に対して垂直な方向に配置した導体線で、この導体線13a,13bはフェーズドアレーアンテナ9のアンテナ面の直上ではなく、左側に若干離れた位置に配置されている。また、導体線13a,13bは導体線12に近い方の端が開放され、他端が接地点14において接地される。14は導体線12,13a,13bの端部と接続する接地点である。
【0024】
次に上記モデルをモーメント法によって解析した結果について説明する。
導体線12を含んでフェーズドアレーアンテナ9に垂直な方向に定義した面内で、導体線13a,13bとは反対の方向(図2の右側)に広角にビーム11を放射させる。このとき、導体線12を流れる電流の導体線12の長さl1に対する位相分布が図3であり、振幅分布が図4である。また、図3,4における導体線12の長さl1は、導体線12の左側の接地点14を始点とした長さである。さらに、図5は、フェーズドアレーアンテナ9がビーム11を放射したときに、導体線13aを流れる電流の導体線13aの長さl2に対する振幅分布を示している。また、導体線13aの長さl2は接地点14を始点とした長さである。
【0025】
図4,5の結果を比較すると、フェーズドアレーアンテナ9からビーム11の照射を受けている導体線12に誘起される電流は、ビーム11の照射を受けない導体線13aに誘起される電流より振幅が大きい。このように、ビーム11の照射を受けることで、導体線12に誘起される電流が導体線13aに誘起される電流より増大する。これら導体線12,13aに誘起される電流は、散乱波を放射してフェーズドアレーアンテナ9の放射特性に影響を及ぼすことから、ビームの近傍に導体線がないことが望ましい。
【0026】
また、図2においてフェーズドアレーアンテナ9の位相中心からビーム方向に延ばした直線が、導体線12と交わる位置をA点とすると、図3に示されるように導体線12に誘起される電流はA点を境に左右に位相が遅れている。即ち、導体線12ではA点を波源として進行波が左右に伝播している。
これにより、アンテナ装置の位相中心から見たビーム方向と導体線とが交差する地点において、導体線の電流が励振されることがわかる。従って、上述のレドーム2上のビーム照射領域7に誘雷導体8を配置しなければ、アンテナ装置4の放射特性に対する影響を小さく抑えることができる。なお、図4,5で電流の振幅値が変動しているのは、導体線12,13aの接地端や開放端による反射で定在波成分を生じるためである。
【0027】
以上のように、この実施の形態1によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置4を外部から遮断するように覆い、自己の外表面とアンテナ装置4の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域7を有するレドーム2と、このレドーム2の外表面上に複数設けられ、ビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドーム2の端にて接地される誘雷導体8とを備えるので、レドーム2の外表面上にアンテナ装置4の放射特性に関与するビーム照射領域7を定義し、このビーム照射領域7外に誘雷導体8を形成することから、誘雷特性を最大限維持しながらアンテナ装置4の放射特性の劣化を大幅に低減することができる。
【0028】
実施の形態2.
この実施の形態2は機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、開口対応領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えるものである。
【0029】
図6はこの発明の実施の形態2による誘雷装置を示す斜視図である。図において、8aは開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に複数設けられた誘雷導体(誘雷導体部)、15はアンテナ装置4の放射開口をレドーム2の外表面に投影することで、レドーム2の外表面に定義される開口対応領域である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】
先ず、この誘雷装置の構造を説明する。
この実施の形態2では、上記実施の形態1と異なり、ビーム照射領域7ではなく、アンテナ装置4の放射開口をレドーム2の外表面に投影したときに形成される開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までをつなぐように誘雷導体8aが設置され、レドーム2の端で接地される。
【0031】
次に概要について説明する。
アンテナ装置4のビーム走査範囲が小さい場合や、レドーム2の内壁にアンテナ装置4が近接して設置された場合、図6に示すように、レドーム2外表面上のビーム照射領域7は小さくなる。このとき、上記実施の形態1の構成を適用すると、誘雷導体8がアンテナ装置4の放射開口を覆う形で配置されてしまう。例えば、アンテナ装置4を複数の素子アンテナが平面に配置されたアレーアンテナとし、ビーム照射領域7の外周端から誘雷導体を配置すると、アンテナ装置4の放射開口の外周端近傍にある素子アンテナの直上に誘雷導体が配置されることになる。素子アンテナの直上に配置された誘雷導体は、上記実施の形態1で示したように、電波を散乱させることから素子アンテナの放射パターンが乱れるとともに、素子アンテナの入力インピーダンスも変化を生じる。
そこで、この実施の形態2のように誘雷導体8aを開口対応領域15の外周端から配置するようにすれば、素子アンテナの放射パターンや素子アンテナの入力インピーダンスに対する影響を減少することができる。
【0032】
以上のように、この実施の形態2によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置4を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にアンテナ装置4の放射開口を投影してなる開口対応領域15を有するレドーム2と、このレドーム2の外表面上に複数設けられ、開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドーム2の端にて接地される誘雷導体8aとを備えるので、レドーム2の外表面上にアンテナ装置4の放射特性に関与する開口対応領域15を定義し、この開口対応領域15外に誘雷導体8aを形成することから、この開口対応領域15にビーム照射領域7が含まれる場合においても、誘雷特性を最大限維持しながらアンテナ装置4の放射特性の劣化を大幅に低減することができる。
【0033】
なお、上記実施の形態2では開口対応領域15にビーム照射領域7が含まれる場合について示したが、アンテナ装置4のビーム走査範囲が大きい場合や、レドーム2の内壁とアンテナ装置4との距離が離れて設置されて、ビーム照射領域7に開口対応領域15が含まれる場合は、上記実施の形態1の構成となるように誘雷導体を配置する。このように、アンテナ装置4のビーム走査範囲や、レドーム2の内壁とアンテナ装置4との距離を考慮して、上記実施の形態1及び2のうち、適当な構成を選択するようにしてもよい。これにより、特にアンテナ装置4に対する汎用性を向上させた誘雷装置を提供することができる。
【0034】
実施の形態3.
この実施の形態3はレドームの外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるものである。
【0035】
図7はこの発明の実施の形態3による誘雷装置の上面図である。図において、8bはビーム照射領域7の外周を囲むように設けた誘雷導体(誘雷導体部)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0036】
先ず、この誘雷装置の構造を説明する。
この実施の形態3では、レドーム2の外表面上におけるビーム照射領域7の外周端を囲うように環状の誘雷導体8bを設けている。この環状の誘雷導体8bは、ビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までに設けられた誘雷導体8と電気的に接続しており、この誘雷導体8を介して接地される。
【0037】
次に概要について説明する。
アンテナ装置4の放射特性に関与するレドーム2の外表面上の領域であるビーム照射領域7内に誘雷導体を配置すると、上述したように誘雷導体による電波の散乱などが起こり、アンテナ装置4の放射特性が劣化してしまう。一方、レドーム2の外表面上に占める誘雷導体の面積が大きい程、雷によって誘起される電流を接地先に導く誘雷特性が向上する。そこで、本実施の形態3では、ビーム照射領域7の外周端を環状に囲む誘雷導体8bを設けることで、レドーム2の外表面上に占める誘雷導体の面積がアンテナ装置4の放射特性が劣化しない程度に大きくなっている。
【0038】
以上のように、この実施の形態3によれば、レドーム2の外表面上におけるビーム照射領域7の外周端を環状に囲む誘雷導体部8bを備えるので、アンテナ装置4の放射特性に与える影響を小さくするとともに、誘雷特性を最大にすることができる。
【0039】
なお、上記実施の形態3ではビーム照射領域7の外周端を環状に囲む誘雷導体部8bについて示したが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外周端を環状に囲むように誘雷導体を設けても、上記実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0040】
実施の形態4.
この実施の形態4は接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体線から誘雷導体部が構成されるものである。
【0041】
図8はこの発明の実施の形態4による誘雷装置の上面図である。図において、8cは接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置4が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する誘雷導体(誘雷導体部)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0042】
先ず、この誘雷装置の構造を説明する。
この実施の形態4では、レドーム2上のビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端に向けて、他の誘雷導体と交わることのない独立した1本の導体線からなる誘雷導体8cを複数配置している。各誘雷導体8cは上記実施の形態と同様にレドーム2の端で接地されている。また、各誘雷導体8cは、アンテナ装置4の使用する周波数の電波が共振する共振長から概ね1/4波長だけずらした長さにする。例えば、各誘雷導体8cが接地面に対して垂直に近い状態であれば、これをモノポールアンテナと見なすことができるから、アンテナ装置4の使用する周波数の電波が波長λを有しているとき、この波長の電波に対するモノポールアンテナの共振長はN×(1/2)λ+(1/4)λ(N;整数)となる。これより、この実施の形態4による誘雷導体8cの長さは、N×(1/2)λ+(1/4)λから(1/4)λだけずらした長さ、即ち、概ねN×(1/2)λ程度となる。
【0043】
次に概要について説明する。
誘雷導体8cをアンテナ装置4の使用する周波数の電波が共振しない長さに設定することで、誘雷導体8c上にアンテナ装置4から放射された電波によって電流が誘起されにくくなり、上記電流による散乱波の発生が減少する。
なお、雷はコヒーレントな電波ではないから雷によって誘起された電流が、この誘雷導体8cを流れる際には、上述したような共振などの現象とは無関係である。
【0044】
以上のように、この実施の形態4によれば、接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置4が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体線から誘雷導体8cが構成されるので、アンテナ装置4の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置を提供することができる。
【0045】
また、各誘雷導体8cが1本の導体線で構成され、他の誘雷導体8cと接続する部分がないため、使用する誘雷導体8cの合計の長さを短く済ますことができ、誘雷装置の低コスト化を図ることができる。
【0046】
なお、上記実施の形態4ではビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8cを設ける構成について示したが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8cを設けても、上記実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0047】
実施の形態5.
この実施の形態5はアンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成されるものである。
【0048】
図9はこの発明の実施の形態5による誘雷装置を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は誘雷導体の形状を示す平面図である。図において、8dはアンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて構成される誘雷導体(誘雷導体部)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0049】
次に概要について説明する。
図9(b)に示すように、誘雷導体8dを構成する各導体線は長さが、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より小さいので、アンテナ装置4が放射する電波によって各導体線が共振することがない。また、誘雷導体8dは上記導体線を連結して構成されるため、1本の誘雷導体8d全体としてもアンテナ装置4が放射する電波によって共振することがない。これにより、誘雷導体8dにアンテナ装置4が放射する電波によって電流が誘起されにくく、これによる散乱波の発生が減少する。
また、図9(a)に示すように、各誘雷導体8dを他の誘雷導体8dと接続する部分がないように構成することで、使用する誘雷導体8dの合計長さを短く済ますことができ、誘雷装置の低コスト化を図ることができる。
なお、雷によって誘起された電流が、この共振などの現象と無関係であることも実施の形態4と同じである。
【0050】
以上のように、この実施の形態5によれば、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体8dが構成されるので、上記実施の形態4と同様に、アンテナ装置の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置を得ることができる。
【0051】
なお、上記実施の形態5ではビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8dを設ける構成について示したが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8dを設けても、上記実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
【0052】
実施の形態6.
この実施の形態6はアンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成されるものである。
【0053】
図10はこの発明の実施の形態6による誘雷装置の上面図である。図において、8eはアンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで、先端開放した導体線を枝状に付加した誘雷導体(誘雷導体部)である。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0054】
次に概要について説明する。
アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで、先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体8eが構成されることから、枝状に付加した先端開放した導体線が一種の非共振オープンスタブとして動作する。これにより、誘雷導体8eはアンテナ装置4が放射する電波によって共振することがない。これにより、誘雷導体8eにアンテナ装置4が放射する電波によって電流が誘起されにくく、上記電流による散乱波の発生が減少する。
なお、雷によって誘起された電流が、この共振などの現象と無関係であることも実施の形態4及び5と同様である。
【0055】
以上のように、この実施の形態6によれば、アンテナ装置4が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体8eを構成するので、上記実施の形態4及び5と同様に散乱波が少なく、アンテナ装置4の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置を得ることができる。
【0056】
なお、上記実施の形態6ではビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8eを設ける構成について示したが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体8eを設けても、上記実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
【0057】
実施の形態7.
この実施の形態7は導電性プラスチックから誘雷導体部がなるものである。
【0058】
図11はこの発明の実施の形態7による誘雷装置の上面図である。図において、16は導電性のプラスチックで構成された誘雷導体(誘雷導体部)で、例えばCFRP(カーボンファイバレインフォースドプラスチック)を使用する。また、この誘雷導体16のレドーム2外表面上の配置方法は、上記実施の形態に示したものと同様のものが適用できる。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0059】
次に概要について説明する。
誘雷導体16は、導電性のプラスチックで構成されることから、ある程度の導電性を有するが、金属などの導電性材料と比較してその電気抵抗は大きい。これにより、アンテナ装置4から放射された電波によって誘起される電流は小さく、これによる散乱波の発生は減少する。従って、アンテナ装置4の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置を得ることができる。
なお、雷は極めて大きな電圧を有するため、上記導電性プラスチックの抵抗値に特に影響を受けることなく、雷によって誘起される電流は誘雷導体16を流れて接地先に誘導される。
【0060】
以上のように、この実施の形態7によれば、導電性プラスチックから誘雷導体部が構成されるので、アンテナ装置4から放射された電波によって誘起される電流を低減することができ、これによる散乱波の発生を抑制することができる。
【0061】
なお、上記実施の形態7ではビーム照射領域7の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体16を設ける構成について示したが、上記実施の形態2における開口対応領域15の外周端からレドーム2の端までの領域に誘雷導体16を設けても、上記実施の形態7と同様の効果を得ることができる。
【0062】
また、上記実施の形態1〜7では、便宜上、アンテナ装置4の送信時で説明を行ったが、アンテナの送受信の特性は可逆であるから、受信時にも同様の効果を有することは言うまでもない。
【0063】
さらに、上記実施の形態1〜7では、アンテナ装置4が天頂からθの角度まで全周方向をビーム走査するため、レドーム2上のビーム照射領域7を図中で円形にしているが、アンテナ装置4のビーム走査領域を、上記のような形態に限る必要はなく、レドーム2上のビーム照射領域7の形状も円形に限るものではない。
【0064】
さらに、上記実施の形態1〜7では、レドーム2の形状も上方から見て円形を有する例を示したが、この形状に限るものではない。例えば、図13に示したような従来例2のような形状のレドームに対しても本願発明を適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、ビーム照射領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えるので、レドームの外表面上にアンテナ装置の放射特性に関与するビーム照射領域を定義し、このビーム照射領域外に誘雷導体部を形成することから、誘雷特性を最大限維持しながらアンテナ装置の放射特性の劣化を大幅に低減することができる効果がある。
【0066】
この発明の誘雷装置によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有するレドームと、このレドームの外表面上に複数設けられ、開口対応領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、レドームの端にて接地される誘雷導体部とを備えるので、レドームの外表面上にアンテナ装置の放射特性に関与する開口対応領域を定義し、この開口対応領域外に誘雷導体部を形成することから、誘雷特性を最大限維持しながらアンテナ装置の放射特性の劣化を大幅に低減することができる効果がある。
【0067】
この発明の誘雷装置によれば、レドームの外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えるので、アンテナ装置の放射特性に与える影響を小さくするとともに、誘雷特性を最大にすることができる効果がある。
【0068】
この発明の誘雷装置によれば、接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体線から誘雷導体部が構成されるので、アンテナ装置の放射特性に対する影響がより少ない誘雷装置を提供することができる効果がある。
【0069】
また、誘雷導体部が1本の導体線で構成され、他の誘雷導体部と接続する部分がないため、使用する誘雷導体部の合計長さを短く済ますことができ、誘雷装置の低コスト化を図ることができる効果がある。
【0070】
この発明の誘雷装置によれば、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させて誘雷導体部が構成されるので、上記段落0069と同様の効果を奏する。
【0071】
この発明の誘雷装置によれば、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を枝状に付加して誘雷導体部が構成されるので、上記段落0069と同様の効果を奏する。
【0072】
この発明の誘雷装置によれば、導電性プラスチックから誘雷導体部が構成されるので、アンテナ装置から放射された電波によって誘起される電流を低減することができ、これによる散乱波の発生を抑制することができる効果がある。
【0073】
この発明の誘雷装置の誘雷導体部の配置方法によれば、機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘雷導体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法において、レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域と、レドームの外表面とアンテナ装置の位相中心からビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域とを、レドームの外表面上に定義し、開口対応領域若しくはビーム照射領域に、ビーム照射領域若しくは開口対応領域が含まれるとき、開口対応領域若しくはビーム照射領域の外周端からレドームの端までをつなぐ導電性経路を形成するように複数の誘雷導体部を配置して、各誘雷導体部をレドームの端にて接地するので、アンテナ装置ビーム走査範囲や、レドームの内壁とアンテナ装置との距離を考慮して、適当な構成を選択することから、アンテナ装置に対する汎用性を向上させた誘雷装置を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による誘雷装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
【図2】複数のヘリカル素子からなるフェーズドアレーアンテナの上部に導体線を張り巡らして構成された誘雷装置の簡易モデルを示す図である。
【図3】図2の導体線上に流れる電流の導体線長l1に対する位相分布を示すグラフ図である。
【図4】図2の導体線上に流れる電流の導体線長l1に対する振幅分布を示すグラフ図である。
【図5】図2の導体線上に流れる電流の導体線長l2に対する振幅分布を示すグラフ図である。
【図6】この発明の実施の形態2による誘雷装置を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態3による誘雷装置の上面図である。
【図8】この発明の実施の形態4による誘雷装置の上面図である。
【図9】この発明の実施の形態5による誘雷装置を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は誘雷導体の形状を示す平面図である。
【図10】この発明の実施の形態6による誘雷装置の上面図である。
【図11】この発明の実施の形態7による誘雷装置の上面図である。
【図12】従来の誘雷装置を装着した航空機の機首部分を示す図である。
【図13】従来のアンテナシステムのレドームを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2 レドーム、4 アンテナ装置、5 直交座標系、6 ビーム走査の広角限界、7 ビーム照射領域、8,8a,8b,8c,8d,8e,16 誘雷導体(誘雷導体部)、9 フェーズドアレーアンテナ(アンテナ装置)、10 ヘリカル素子、11 ビーム、12 導体線、13a,13b 導体線、14 接地点、15 開口対応領域。
Claims (8)
- 機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面と上記アンテナ装置の位相中心から上記ビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域を有するレドームと、
このレドームの外表面上に複数設けられ、上記ビーム照射領域の外周端から上記レドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、上記レドームの端にて接地される誘雷導体部と
を備えた誘雷装置。 - 機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆い、自己の外表面に上記アンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域を有するレドームと、
このレドームの外表面上に複数設けられ、上記開口対応領域の外周端から上記レドームの端までをつなぐ導電性経路を形成し、上記レドームの端にて接地される誘雷導体部と
を備えた誘雷装置。 - レドームの外表面上におけるビーム照射領域若しくは開口対応領域の外周端を環状に囲む誘雷導体部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の誘雷装置。
- 誘雷導体部は、接地された端部とは反対側の端部を開放端とし、アンテナ装置が放射する電波に共振する共振長から1/4波長異なる長さを有する導体線からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の誘雷装置。
- 誘雷導体部は、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで幅が異なる複数の導体線を連結させてなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の誘雷装置。
- 誘雷導体部は、アンテナ装置が放射する電波の1/2波長より短い長さで先端開放した導体線を枝状に付加してなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の誘雷装置。
- 誘雷導体部は、導電性プラスチックからなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の誘雷装置。
- 機械的若しくは電気的に放射した電波のビームを走査するアンテナ装置を外部から遮断するように覆うレドームと、このレドームの外表面上に設けた誘雷導体部とを備えた誘雷装置の誘雷導体部の配置方法において、
上記レドームの外表面にアンテナ装置の放射開口を投影してなる開口対応領域と、上記レドームの外表面と上記アンテナ装置の位相中心から上記ビームの全走査方向に延ばした直線とが交差するビーム照射領域とを、上記レドームの外表面上に定義し、
上記開口対応領域若しくは上記ビーム照射領域に、上記ビーム照射領域若しくは上記開口対応領域が含まれるとき、上記開口対応領域若しくは上記ビーム照射領域の外周端から上記レドームの端までをつなぐ導電性経路を形成するように複数の誘雷導体部を配置して、上記各誘雷導体部を上記レドームの端にて接地することを特徴とする誘雷装置の誘雷導体部の配置方法。
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