JP3632896B2 - 半導体メモリ再生カセット及び再生装置 - Google Patents

半導体メモリ再生カセット及び再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、記録担体を読み取る装置に係り、特に、半導体メモリに格納されたオーディオデータを再生する装置に関する。本発明の再生装置は、例えば、ネットワーク配信等によりメモリカードにダウンロードされたオーディオ情報を再生するのに好適である。
【0002】
【従来の技術】
インターネットなどのネットワークを利用して音楽を配信するネットワーク配信がディジタルコンテンツを所有するメーカーによってますます精力的に利用されるようになってきている。これに伴って、音楽演奏情報としてのディジタルコンテンツの種類も増加し、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、MP3(MPEG Audio Layer−III)、WAVE、RealAudioなど多岐に亘るようになってきている。課金は曲の配信毎にクレジットカードや電子マネーなどを利用することが提案されている。従来は、例えば、最新のヒットチャート上位3曲の配信を受けたい場合には、ユーザは配信先のホームページにアクセスして配信要求を送信し、配信された音楽を自分のパーソナルコンピュータに接続されているメモリカードに記録して当該メモリカードを専用の再生装置で再生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メモリカードなどの半導体メモリは専用再生装置を必要としているため、メーカーにとってはその分野の新たな需要が期待できるものの、従来の磁気カセットテープに記録された音楽とメモリカードに記録された音楽の両方を楽しみたいユーザはテープ用とメモリカード用の2種類の再生装置を用意しなければならず不便であった。磁気カセットテープの利用は、音楽CDやMDなどが普及している現在でさえも未だに世界的には趨勢であるため磁気カセットテープを使用するユーザの便宜を考慮する必要がある。特に、ユーザは、従来の磁気カセットテーププレイヤーを屋外での移動中や運動中に使用する場合が多いので2つの再生装置を同時に携帯することは不便である。その一方、磁気カセットテープはアナログ音楽データの記録再生を利用し、メモリカードはディジタルデータ(ディジタルコンテンツ)の記録再生を利用し、かつ、両者の外形も異なるため、メモリカードを磁気カセットテーププレイヤーで再生することはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、このような従来の課題を解決する新規かつ有用な半導体メモリ再生カセットを提供することを例示的な概括的目的とする。
【0005】
より特定的には、本発明は、半導体メモリに格納されているディジタルオーディオデータが従来の磁気カセットテーププレイヤーで再生されることを可能にする半導体メモリ再生カセットを提供することを例示的目的とする。
【0006】
かかる目的を達成するために、本発明の例示的一態様としての半導体メモリ再生カセットは、磁気カセットテープと同様の外形寸法を有する筐体と、リムーバブル半導体メモリと接続可能な接続端子と、磁気カセットテーププレイヤーと結合可能な一対のハブと、前記リムーバブル半導体メモリに記録されたディジタル信号をアナログ信号として再生する再生回路とを有し、前記再生回路は前記ディジタル信号に対応するアナログ信号を発生して、磁気カセットテーププレイヤーの再生ヘッドと磁気カップリング可能な再生ヘッドを含む。かかる半導体メモリ再生カセットによれば、従来の磁気カセットテープに記録された音楽とメモリカードに記録された音楽の両方を聞きたいユーザは従来の汎用磁気テーププレイヤーを準備すれば足りるので便利である。
【0007】
本発明の例示的一態様としての再生装置は、筐体と、第1のリムーバブル半導体メモリと接続可能な第1のコネクタと、前記第1のリムーバブル半導体メモリとは異なる種類の第2のリムーバブル半導体メモリと接続可能な第2のコネクタと、前記第1及び第2のリムーバブル半導体メモリに記録されたディジタル信号をアナログ信号として再生する再生回路と、前記第1及び第2のコネクタに接続された前記第1及び第2のリムーバブル半導体メモリのうちの一を前記再生回路に接続する選択装置を更に有する。かかる再生装置によれば、複数の種類のリムーバブル半導体メモリに記録されたディジタル信号を選択装置が選択して再生装置が再生することができる。再生装置には、これら2種類のリムーバブル半導体メモリを装着することができるのでユーザはこれらのリムーバブル半導体メモリを別途持ち歩く必要がない。
【0008】
また、本発明の別の例示的一態様としての再生装置は、リムーバブル半導体メモリと接続可能なコネクタと、前記リムーバブル半導体メモリに記録されたディジタル信号をアナログ信号として再生する再生回路とを有し、前記再生回路は、前記リムーバブル半導体メモリに記録された前記ディジタル信号に対応する圧縮データの圧縮方式を検出する判別装置と、前記判別装置が検出した圧縮方式を担保している場合に、前記圧縮データを前記ディジタル信号に復号する復号器とを有する。かかる再生装置は、接続されるリムーバブル半導体メモリが使用する圧縮方式が再生回路と互換性があるかどうかを、判別装置を介して判別することができる。なお、リムーバブル半導体メモリがディジタル信号を圧縮しないで格納している場合には再生回路は復号器を利用しないで再生することができることはいうまでもない。
【0009】
本発明の他の目的及び更なる特徴は、以下、添付図面を参照して説明される実施例により明らかにされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的一態様としての半導体メモリ再生カセット100を説明する。なお、各図において、同一の参照番号を付した部材は同一部材を表すものとし、重複説明は省略する。また、同一の参照符号でアルファベットの付したものは変形例であり、特に断らない限りアルファベットのない参照符号は全てのアルファベット付の参照符号を総括するものとする。ここで、図1は半導体メモリ再生カセット100の概略平面図である。図1に示すように、半導体メモリ再生カセット100は、筐体10と、コネクタ30と、ハブ40と、再生回路50と、単4電池78と、各種センサ82乃至88(「検出装置80」で総括する。)とを有する。
【0011】
筐体10は、JIS X 6121で規定されている3.81mm幅磁気カセットテープと同様の外形寸法を有し、回路基板12と、ピンチローラ窓14と、キャプスタン孔16と、基準孔18と、ヘッド窓20と、LED22とを含んでいる。回路基板12には再生回路50を構成する一又は複数のIC51が搭載される。なお、図1は2個のIC51を示しているが、これに限定されるものではない。
【0012】
ピンチローラ窓14は磁気カセットテーププレイヤー(以下、単に「プレイヤー」という。)のピンチローラが挿入可能な凹部である。キャプスタン孔16には、プレイヤーのキャプスタンが挿入される。基準孔18はカセット100をプレイヤー(以下、単に「プレイヤー」という。)に装着する時に使用される位置決め用基準孔である。ヘッド窓20は、プレイヤーの再生ヘッドが挿入可能な凹部である。筐体10がかかる形状を有するのでプレイヤーにカセット100を装着するとプレイヤーは半導体メモリ再生カセット100を磁気カセットテープであると認識する。
【0013】
LED22は、例えば、後述する電池78の容量が切れている又は切れかかっていることを知らせたり、コネクタ30に半導体メモリMが接続されていることを知らせたり、その他故障状態を知らせたりするのに使用されることができる。LED22の数、配置、色などは限定されるものではない。
【0014】
コネクタ30は、リムーバブル半導体メモリの一例としての汎用メモリカードと接続するための端子である。図1においては、コネクタ30は一のメモリカードMと接続可能であるカセット100を示しているが、コネクタ30の数と大きさはこれに限定されるものではなく、複数及び/又は異なる大きさのメモリカードMに対応することもできる。従って、複数のコネクタ30が設けられた場合に各コネクタ30は異なる種類のインターフェースを有することができる。また、コネクタ30の位置もカセット100の端部に限定されず、例えば、図2に示すように、2つのハブ40の間にコネクタ30aとして設けられてもよい。ここで、図2は、図1に示す半導体メモリ再生カセット100のコネクタ30の変形例であるコネクタ30aを有する半導体メモリ再生カセット100aの概略平面図である。本実施例のコネクタ30が対応可能なメモリカードMの寸法は、例えば、外形寸法37.0×45.0×0.76mm、50.0×21.5×2.8mm、32.0×24.0×1.4mm、36.4×42.8×3.3mmを含むものであるが、これに限定されるものではない。
【0015】
図6を参照するに、2つのコネクタ30b及び30cを有する半導体メモリ再生カセット100cが示されている。ここで、図6は、図1に示す半導体メモリ再生カセット100の別の変形例を示す概略平面図である。同カセット100cは2種類のメモリカードMa及びMbを収納可能である。メモリカードMa及びMb(なお、特に断らない限り、「メモリカードM」はMa及びMbその他のメモリカードを総括する。)の数は2つに限定されず、また、同一種類であると異なる種類であるとを問わない。このため、コネクタ30b及び30cも同一又は異なる大きさを有する。また、同カセット100cは、メモリカードMa及びMbのうちの一を後述する再生回路50に接続する選択装置90を更に有する。
【0016】
選択装置90は、A方向に延びるスリット91と、スリット91内をA方向に移動可能なスイッチ92と、選択及び再生状態を表示するディスプレイ94とを有する。スイッチ92は、最右端に移動するとメモリカードMaを選択してコネクタ30bを再生装置50に接続し、最左端に移動するとメモリカードMbを選択してコネクタ30cを再生装置50に接続するように構成される。ディスプレイ94は、例えば、液晶ディスプレイ、選択状態及び/又は再生状態を表示することができる。選択状態は、選択されたメモリカードの情報(即ち、MaかMbか)を含んでいる。再生状態は、現在再生されている曲が当該メモリカードの何曲目であるか、ランダム再生モードが選択されている場合には次曲は何曲目の曲であるか、早送り又は早戻しであるか、曲名、歌手名、レコード会社、配信の日付、宣伝広告、演奏の映像などの付随情報を含む情報を含んでいる。ディスプレイ94はこれらの情報を同時に、順番に、又は、ボタン選択で表示することができる。なお、ディスプレイ94は全てのカセット100に設けられてもよい。
【0017】
半導体メモリMは、本実施例ではインターネットなどのネットワークを介して配信された音楽情報を格納しているが、音楽情報に限定されるものではない。従って、半導体メモリMには、図示しない汎用パーソナルコンピュータに内蔵又は接続されたメモリドライブにより音楽情報が記録される。即ち、カセット100に使用される半導体メモリMはカセット100から取り外し可能なリムーバブルメモリでなければならない。
【0018】
この点で、カセット100は特開平5−258528号に開示されているカセットは異なる。特開平5−258528号に開示されているカセット(以下、「従来のカセット」という。)は、半導体メモリと磁気テープとを共に収納して、所望の情報を磁気テープに記録して、所望の情報を検索するための検索情報(記録日時や検索アドレス番号など)を半導体メモリに記録する。これに対して、カセット100は半導体メモリMのみを収納している。従来のカセットにおいては、半導体メモリはカセットから取り外しできず磁気テープに記録される情報の補助情報を記録するように設計されている。また、従来のカセットは、カセットプレイヤーに半導体メモリと磁気テープの両方の媒体用の記録再生機能を備えることを要求しているため、ユーザは専用のカセットプレイヤーを購入しなければならない。これに対して、カセット100に着脱可能な半導体メモリMは補助情報ではなく上記の所望の情報を格納しており、プレイヤーに磁気テープの再生機能のみしか要求していないのでユーザは専用のカセットプレイヤーを購入する必要がない。また、本発明は、ユーザが半導体メモリMの専用再生装置を購入する必要性を除去することを例示的目的としているので、従来のカセットはかかる目的にも一致しない。
【0019】
ハブ40は、プレイヤーと結合してプレイヤーによって回転可能に構成されている。好ましくは、各ハブ40には後述する回転速度検知センサ86及び88が設けられている。ハブ40の形状及び構成はJIS X 6121と同様である。
【0020】
以下、図3を参照して、再生回路50について説明する。ここで、図3は、再生回路50の概略ブロック図である。図3を参照するに、再生回路50は半導体メモリMに記録されたディジタル信号をアナログ信号として再生し、インターフェース52と、MPU54と、データバッファ56と、ROM58と、タイミング制御回路60と、圧縮データ複合器62と、D/A変換器64と、ローパスフィルタ(LPF)66と、ヘッドドライバ68と、再生ヘッド70とを有する。これらのコンポーネントは、一又は複数のIC51として回路基板12に搭載されることができる。
【0021】
インターフェース52はコネクタ30に接続されており、半導体メモリMに格納されている音楽情報などを表すディジタル信号を受け入れるポートである。図6に示すように、カセット100cが複数のメモリカードMa及びMbを収納している場合には、図7に示すように選択装置90のスイッチ92がコネクタ30bに接続されているインターフェース52bとコネクタ30cに接続されているインターフェース52cのうちいずれか一方を選択する。ここで、図7は、図3に示すインターフェース52とMPU54との接続の変形例である。
【0022】
MPU54は、タイミング制御回路60から供給されるクロック信号の下、ROM58に格納されている後述する図5に示す制御プログラムに従ってディジタル信号の再生動作を制御する。なお、MPU54は名称の如何を問わずその他の制御部をも含むものであり、また、図3においては圧縮データ複合器62にのみに接続されているが各部に接続されて各部の動作を制御することができる。
【0023】
データバッファ56は、半導体メモリMからのディジタルデータを一時的に格納するメモリであり、名称の如何を問わずその他の揮発性メモリとも置換することができる。
【0024】
圧縮データ復号器62は、半導体メモリMからの圧縮ディジタルデータを解凍する。半導体メモリMのディジタルデータはMP3など当業界で周知の圧縮プロトコルを使用することができる。例えば、圧縮データ復号器62は、Twin−VQ、PASC、MP3、MPEG2 AAC、その他のMPEG圧縮方式、ATRACのうち一又は複数に対応することができる。もっとも、メモリカードMがディジタル信号を圧縮しないで格納している場合には再生回路50は圧縮データ復号器62を使用しないでディジタル信号を再生することができることはいうまでもない。
【0025】
MP3(Mpeg Audio Layer 3)は、MPEG規格において、オーディオ部分を規定したパートのうちレイヤー3に分類されるアルゴリズムを利用して作成された音声圧縮ファイルをいう。なお、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格は、動画の圧縮、伸張方式の標準化を進めているISO(国際標準化機構)とITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化セクター)による動画の圧縮伸張方式をいう。MPEGは圧縮率が高いため、DVDビデオやデジタルテレビ放送など幅広い分野で利用されている。用途に応じてMPEG1、MPEG2など複数の方式がある。
【0026】
Twin−VQ(Transform−domain Weighted Interleave Vector Quantization:変換領域重み付けインターリーブベクトル量子化)は、NTTヒューマンインターフェース研究所(現NTTサイバースペース研究所)によって開発された高音質音楽圧縮技術である。MP3の1分約1メガバイトの圧縮に対して1分約0.5メガバイトという高圧縮を実現している。Twin−VQに関するより詳細な説明については、岩上 直樹、守谷 健弘、三樹 聡著、「周波数領域重み付けインターリーブベクトル量子化 (TwinVQ)によるオーディオ符号化」、 平成6年度日本音響学会秋期研究発表会講演論文集339−340頁(1994)を参照のこと。
【0027】
PASC(Precision Adaptive Subband Coding:高精度適応型帯域分割符号化)は主としてDDC(Digital Compact Cassette)の圧縮技術として知られているが本発明への適用を妨げるものではない。PASCは後述するATRACと同様に人間の耳の聴覚特性を利用した信号圧縮処理を行う。
【0028】
AAC(MPEG2 Advanced Audio Coding)は、1997年4月にISO13818−7として標準化された音声コーディングをいう。AACは、他のMPEG規格(MP3など)とは異なる変換方式を採用し、他のMPEG規格にはない付加的機能(例えば、Temporal Noise Shapingや予測など)を備えている。
【0029】
ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding:高能率符号方式)は音楽データを5分の1に圧縮する技術である。ソニー、パイオニア、シャープなどの各社から幾つかの互換性のあるバージョンが出されている。
【0030】
再生回路50は、図8に示すように、好ましくは判別装置61を有する。判別装置61は、メモリカードMに記録された圧縮データの圧縮方式を検出し、圧縮データが圧縮データ復号器62に担保されているかどうかの判断をMPU54に通知する。判別装置61は、例えば、メモリカードMの管理データ領域を読み取ることによって圧縮データの圧縮方式を検出することができる。ここで、図8は、図3に示すブロック図の一部変形例である。MPU54は、判別装置51による復号可能通知に応答して、メモリカードMからの圧縮データをインターフェース52から復号器62に供給する。MPU54は、必要があれば、判別装置61からの復号可能通知に応答してLED22に緑色を点灯させ、判別装置61からの復号不能通知に応答してLED22に赤色を点灯させることができる。代替的に、MPU54は図6に示すディスプレイ94にその旨を表示することができる。
【0031】
図9は、図3に示す再生回路50が、複数の圧縮方式に対応するために複数(同図においては例示的に3つ)の圧縮データ復号器62a乃至62cを有する場合を示す一部変形ブロック図である。この場合、判別装置61がメモリカードMの圧縮方式を検出して、かかる検出結果に基づいて、MPU54が検出された圧縮方式に対応する復号器を復号器62a乃至62cの中から選択する。代替的に、判別装置61の検出結果に基づいて圧縮データを復号可能な復号器を復号器62a乃至62cの中から選択する選択装置を設けてもよい。かかる選択装置はMPU54に接続され、かつ、制御されるであろう。
【0032】
D/A変換器64は、荷重抵抗、MOSFET、OPアンプを利用する回路など当業界で周知のいかなる回路も適用することができるので、ここでは詳しい説明は省略する。LPF64はアナログ信号に含まれる雑音を除去する。ヘッドドライバ68は再生ヘッド70を駆動する。再生ヘッド70はアナログ信号を発生すると共にプレイヤーの再生ヘッドHと磁気カップリング(磁気結合)される。再生ヘッドHは、図1に示すヘッド窓20に挿入可能に移動することができ、ヘッド窓20に挿入されたときに再生ヘッド70と磁気結合可能となる。
【0033】
図1を再び参照するに、カセット100には駆動源としての好ましくは交換可能の単4電池78が設けられている。電池78に適用できる電池は一次電池、二次電池の別を問わず、単4電池以外にもアルカリ電池などを使用することができ、その場所も限定されない。カセット100の駆動源は電池に限定されず、プレイヤーがハブ40を回転させる回転力から駆動電力を生成してもよい。かかる実施例を図4に示す。ここで、図4は、駆動源に関するカセット100の変形例である半導体メモリ再生カセット100bの概略平面図である。同図に示すように、カセット100bは、ハブ40に接続されてプレイヤーがハブ40を回転させる機械的回転力を駆動電力に変換する発電機70を有している。発電機70は、例えば、電磁石、回転子及び固定子等を利用して作成することができる。
【0034】
図1及び図3を参照するに、カセット100はセンサ82乃至88を含む検出装置80を有している。センサ82及び84は、ヘッド窓20に再生ヘッドHが挿入されたかどうかを検知する発光素子と受光素子からなる光センサから例示的に構成される。代替的に、センサ82及び84は、ヘッドHからの磁気を検出する磁気センサから構成されてもよい。
【0035】
センサ86及び88は、ハブ40の回転速度と回転方向を検出する回転速度検出センサである。ハブ40は、通常、再生の速度と、巻き戻し/早送りの速度の2つのモードで回転されるが、選択的に、倍速再生される場合もある。センサ86及び88によって検出される現在のハブ40の回転速度は、MPU54に送信され、MPU54は検出結果からプレイヤーの再生、巻き戻し、早送りなどのどの操作ボタンとカセット100の面が選択されているかを判断し、それに応じて再生回路50を制御することができる。MPU54の制御動作については図5を参照して後で説明する。もちろん選択的にMPU54に接続された別の制御部が検出装置80の検出結果を受け取ってもよい。センサ86及び88は、筐体10の上下に発光素子と受光素子を設けてその間にエンコーダを設けるなど、当業界で周知のいかなる構成をも採用することができるため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0036】
以下、図5を参照して、図3に示すMPU54の再生制御動作について説明する。まず前提として、ユーザは、ネットワーク配信されたメモリカードMを図1に示すカセット100のコネクタ30に接続してプレイヤーに挿入する。説明の便宜上、メモリカードMには複数の曲が記録されているものとする。
【0037】
まず、MPU54は、再生ボタンが押されたかどうかを再生ヘッドHがヘッド窓20に挿入されたかどうかを検出するセンサ82及び84からの検出結果によって判断する(ステップ1002)。再生ボタンが押されたとMPU54が判断すると、メモリカードMに記録されている音楽を最初から再生するようにMPU54は再生回路50を制御する(ステップ1004)。メモリカードMに格納されているオーディオディジタル信号はアナログ信号として再生ヘッド70によって再生されて磁気結合されている再生ヘッドHに伝達される。再生ヘッドHが得たアナログ信号はプレイヤーの図示しないスピーカーから再生される。メモリカードMにはディジタル信号として音楽が記録されているために音質の劣化が少なく、アナログプレイヤーから高音質の音楽を再生することができる。
【0038】
音楽再生中にユーザがプレイヤーの図示しない頭出し(又は曲飛ばし)ボタンが押して選択すれば(ステップ1006)、後述のステップ1018に移行する。また、音楽再生中にユーザがプレイヤーの図示しない停止ボタンを選択すればステップ1008)、MPU54は再生を停止するように再生回路50を制御する(ステップ1010)。
【0039】
MPU54は再生すべき全曲再生が終了したと判断すると(ステップ1012)、回路50の再生動作を停止し、ハブ40の回転を止めてプレイヤーに再生動作の終了を知らせる(ステップ1014)。これに応答して、プレイヤーはテープが最後まで再生されたと認識して自動的に停止ボタン機能が作用して再生ボタンの効力を遮断する。MPU54は、データバッファ56と交信することにより全曲が再生されたかどうかを判断することができる。
【0040】
再生ボタンも頭出しボタンが選択されない場合にはMPU54はこれらが選択されるまで待機する(ステップ1002及び1016のループ)。ステップ1002で再生ボタンが選択されない場合に頭出しボタンが選択されたとMPU54が判断すれば(ステップ1016)、ステップ1018に移行する。プレイヤーの頭出しボタンが選択されると、プレイヤーの再生ヘッドHはヘッド窓20に突出し、プレイヤーはハブ40に接続されたモータを選択された方向(順方向又は逆方向)に高速で回転させる。従って、センサ82及び84が再生ヘッドHを検出して、ハブ40が高速で回転されたことをセンサ86及び88が検出すると、MPU54はプレイヤーの頭出しボタンが選択されたことを認識する。
【0041】
なお、本実施例では、単なる巻き戻しや早送りについては例示していないが、単なる巻き戻しや早送りは、再生ヘッドHがヘッド窓20に突出していないこと、ハブは高速で回転されることから、検出装置80によって検出可能である。従って、MPU54は必要があれば所定の処理を行うように再生回路50を制御することができることを当業者は理解することができるであろう。
【0042】
ステップ1016でMPU54が頭出しボタンが選択されたと判断すると、MPU54は一定期間だけ再生回路50による再生動作を停止する(ステップ1018)。プレイヤーは磁気テープの頭出し動作においては磁気テープを高速再生して再生ヘッドHで出力(音)が途切れた場所を検出するのでステップ1018により、プレイヤーは所望の曲の先頭までテープが巻き戻った(又は早送りされた)と認識してその後ハブ40の回転速度を高速から通常の再生速度に変化させる。上述したように、ハブ40の回転速度の変化はセンサ86及び88により検出することができる。MPU54は、ハブ40の回転速度が再生速度に変化したと判断すると(ステップ1020)、高速回転時のハブ40の回転方向(即ち、順方向又は逆方向)の情報を既にセンサ86及び88から得ているので、これらの情報に基づいて高速回転時のハブ40の回転方向にある前曲又は次曲を再生するように再生回路50を制御する(ステップ1022)。プレイヤーがハブ40の回転速度を変化させるまでMPU54は再生回路50の再生動作を停止する(ステップ1022)。ステップ1022移行の処理はステップ1012と同様であるので説明は省略する。
【0043】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、MPU54は検出装置80を利用してプレイヤーのオートリバースも検出して所定の処理を行うことができる。また、半導体メモリ再生カセット100はそれ単体で再生装置としての機能を有するために、図6に示すように、直接スピーカー120やヘッドホン140にそれらのジャック122及び144と筐体10に設けられた接続孔11を介して接続することによって磁気カセットテーププレイヤーを介さずにユーザは半導体メモリに記録されたディジタル信号を再生することもできることが理解されるであろう。
【0044】
【発明の効果】
本発明の例示的一態様としての半導体メモリ再生カセットによれば、ディジタルデータを格納している半導体メモリを汎用磁気テーププレイヤーで再生することができるので、ユーザにとっては1つの再生装置でテープと半導体メモリの両方を再生することができ、また、半導体メモリに格納されているのはアナログデータではなくディジタルデータであるので高品位にデータ再生を楽しむことができる。
【0045】
また、本発明の例示的一態様としての再生装置によれば、複数の種類の(インターフェースを有する)リムーバブル半導体メモリと互換性を有するため、異なる製造メーカによって製造されたリムーバブル半導体メモリの仕様の相違を吸収することができる。また、本発明の別の例示的一態様としての再生装置は、互換性のある所定の圧縮方式によってディジタルデータが圧縮されているかどうかを判別装置が判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の例示的一態様としての半導体メモリ再生カセットの概略平面図である。
【図2】図1に示す半導体メモリ再生カセットの変形例の概略平面図である。
【図3】図1に示す半導体メモリ再生カセットに適用可能な再生回路の概略ブロック図である。
【図4】図1に示す半導体メモリ再生カセットの変形例の概略平面図である。
【図5】図3に示す再生回路のMPUの制御フローチャートである。
【図6】図1に示す半導体メモリ再生カセットの別の変形例の概略平面図である。
【図7】図6に示す半導体メモリ再生カセットに適用可能な図3に示すインターフェースとMPUとの接続の変形例である。
【図8】図3に示すブロック図の一部変形例である。
【図9】図3に示す再生回路が、複数の圧縮方式に対応するために複数の圧縮データ復号器を有する場合を示す一部変形ブロック図である。
【符号の説明】
10 筐体
11 接続孔
12 回路基板
14 ピンチローラ窓
16 キャプスタン孔
18 基準孔
20 ヘッド窓
22 LED
30 コネクタ
40 ハブ
50 再生回路
51 IC
54 MPU
61 判別装置
62 圧縮データ復号器
70 再生ヘッド
78 電池
80 検出装置
90 選択装置
100 半導体メモリ再生カセット
120 スピーカー
140 ヘッドホン

Claims (4)

  1. 磁気カセットテープと同様の外形寸法を有する筐体と、
    リムーバブル半導体メモリと接続可能な接続端子と、
    前記リムーバブル半導体メモリに記録されたディジタル信号をアナログ信号として再生する再生回路と、
    磁気カセットテーププレイヤーの選択された動作ボタンを検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に応じて前記再生回路の動作を制御する制御部と、
    前記磁気カセットテーププレイヤーにより回転されるハブの回転速度及び回転方向を検出する回転検出センサとを有し、
    前記再生回路は前記ディジタル信号に対応するアナログ信号を発生して、前記磁気カセットテーププレイヤーの再生ヘッドと磁気カップリング可能な再生ヘッドを含み、
    前記検出装置が前記磁気カセットテーププレイヤーの頭出しボタンが選択されたことを検出した場合に、前記制御部は前記再生回路による再生を所定期間停止し、その後、前記回転検出センサによりハブの回転速度が高速から通常の再生速度に変化したことを検知すると前記再生回路がハブの回転方向に基づき前曲または次曲の再生をおこなうことを特徴とする半導体メモリ再生カセット。
  2. 前記再生回路は、前記リムーバブル半導体メモリに記録された圧縮データの圧縮方式を検出する判別装置と、前記判別装置が検出した圧縮方式を担保している場合に、前記圧縮データを前記ディジタル信号に復号する復 号器とを更に有する請求項1記載の半導体メモリ再生カセット。
  3. 前記再生回路は、各々異なる種類の復号方式によって前記圧縮データを前記ディジタル信号に復号する複数の復号器と、前記リムーバブル半導体メモリに記録された圧縮データの圧縮方式を検出する判別装置と、前記複数の復号器と前記判別装置とに接続され、前記判別装置の検出結果に基づいて、前記圧縮データを復号可能な復号器を前記複数の復号器から選択する選択装置とを更に有する請求項1記載の半導体メモリ再生カセット。
  4. 複数種類の前記リムーバブル半導体メモリに接続可能な複数の前記接続端子を更に有する請求項1記載の半導体メモリ再生カセット。
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