JP3632249B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3632249B2
JP3632249B2 JP19460995A JP19460995A JP3632249B2 JP 3632249 B2 JP3632249 B2 JP 3632249B2 JP 19460995 A JP19460995 A JP 19460995A JP 19460995 A JP19460995 A JP 19460995A JP 3632249 B2 JP3632249 B2 JP 3632249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
laser
paper
output
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19460995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0938789A (ja
Inventor
修 河野
晃 伊藤
徹 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP19460995A priority Critical patent/JP3632249B2/ja
Publication of JPH0938789A publication Critical patent/JPH0938789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3632249B2 publication Critical patent/JP3632249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工装置に関し、より具体的には、相対的に移動する用紙をその移動方向にレーザ・ビームにより加工するレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続用紙に縦ミシン目、縦スリット及びハーフ・スリット等を形成する従来の加工装置は、加工サイズに適合したスリット刃又は縦ミシン刃を連続用紙の送り速度に同期して回転駆動させ、連続用紙に所望サイズの縦ミシン目などを形成するようになっている。加工サイズを変更するには、新たな加工サイズに適合したスリット刃や縦ミシン刃に交換する。また、刃の切れが悪くなった場合は新規な刃と交換することになる。
【0003】
このような機械的な加工では、加工時に紙粉が発生するだけでなく、加工面にバリも発生し、印刷時の印刷汚れの原因になっている。
【0004】
これに対して、レーザ・ビームにより非接触式に加工するレーザ加工装置が提案されている。例えば、縦ミシン目に関して、平成6年特許出願公告第65479号の第3ページ右欄第30行以降に記載されている。このようなレーザ加工によれば、紙粉が発生しないだけでなく、加工面も平滑になってバリも無くなる。スリット刃や縦ミシン刃の消耗による交換といった手間も不要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載される構成では、縦ミシン目のサイズが照射レンズ7により規定されるので、加工サイズが変更される都度、新しい加工サイズに適合する照射レンズ7を設置しなければならず、面倒である。照射レンズ7の光学的性能によっては、選択できる加工サイズが限定される。例えば、長いスリットを形成することは、上記公告公報に記載される構成では不可能である。
【0006】
本発明は、加工サイズの変更に柔軟に対応できるレーザ加工装置を提示することを目的とする。
【0007】
また、用紙送り速度は、一定とは限らない。例えば、初期的には低速であり、徐々に速度を上げて、初期の目標速度で安定させることになる。従って、目標速度での加工のみならず、この目標速度より低い速度、更には、加減速しているときにも、所望のサイズで加工できることが望まれる。
【0008】
そこで、本発明は、異なる用紙送り速度でも、所望のサイズに加工できるレーザ加工装置を提示することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るレーザ加工装置は、移動する用紙をその長さ方向にレーザ・ビームにより加工するレーザ加工装置であって、当該用紙の移動量を検出する移動量検出手段と、当該移動量検出手段の出力に応じて、当該用紙の当該移動量に応じた周期で、しかも、当該用紙の送り速度に応じて変化するパルス幅であって、当該用紙の送り速度が遅いほど広くなるパルス幅のパルスを発生するパルス発生手段と、当該パルス発生手段の出力パルスを、加工パターンに応じて通過・遮断するゲート手段と、当該ゲート手段の出力によりパルス駆動され、当該用紙の被加工箇所に照射されるべき一定ピークパワーのレーザ・ビームを発生するレーザ発振手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
発明に係るレーザ加工装置は、レーザ・ビーム・パルスの持続時間及び周期を変更自在な、一定ピークパワーのレーザ・ビームを発生するレーザ発振手段と、当該レーザ発振手段を駆動するパルスを発生する駆動手段と、当該レーザ発振手段の発生するレーザ・ビームに対する、加工対象の相対的な送り速度を検出する速度検出手段と、当該速度検出手段の検出結果に従い当該駆動手段の出力すべきパルスの幅及び周期の少なくとも一方を調節し、設定される加工情報に従い当該駆動手段のパルス出力の有無を制御する制御手段とを具備する。当該駆動手段が、当該速度検出手段により検出される速度に応じた周期で、当該制御手段により規定されるパルス幅のパルス信号を発生するパルス発生手段と、当該制御手段による制御下に、当該パルス発生手段の出力パルスを通過遮蔽するゲート手段とを具備する。当該制御手段は、当該パルス発生手段の発生するパルス幅を、当該加工対象の送り速度に応じて、当該送り速度が遅いほど当該パルス幅が広くなるように制御する。
【0011】
本発明に係るレーザ加工装置は、レーザ・パルスにより、相対的に移動する用紙を所望パターンに加工するレーザ加工装置であって、当該レーザ・パルスの周期をT、当該レーザ・パルスの持続時間をt、レーザ・ビームの幅をW、用紙の相対的な移動速度をvとしたとき、レーザ・ビーム幅W以上の連続する加工に対して、
t=T/(1−α)−W/v
但し、0<α<1
を満たすように、v、t及びTの何れかを調節することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示し、図2は、加工対象の連続用紙の平面図を示す。連続用紙10は、図2に示すように、左右端に、紙送りのための多数の送り孔12を設けてある。長手方向で一定間隔に折り兼切断の横ミシン目14を別の加工装置により形成する。この折り兼切断の横ミシン目14で切り離される用紙10aが、縦ミシン目加工及び印刷などの基本単位になる。
【0014】
図1を説明する。連続用紙10は、1対のガイド・ローラ20,20により案内されつつ、トラクタ装置22により、図1上で左方向に連続的に搬送されている。トラクタ装置22は、連続用紙10の送り孔12に係合するトラクタ・ピン(図示せず)を具備し、回転することにより連続用紙10を所望の速度で搬送する。トラクタ装置22の回転軸には、ロータリ・エンコーダ24が固定されている。本実施例のロータリ・エンコーダ24は、連続用紙10の1インチ送りに対して240個のパルスを発生する。用紙の加工単位が通常、1/3インチ、1/6インチ、1/8インチ又は1/10インチであるので、1インチ当たり240個のパルスを発生するロータリ・エンコーダ24は、このような加工単位に対応しやすくなる。
【0015】
用紙端検出装置26は、縦ミシン目加工の基本となる用紙10aの端部を検出する。用紙端検出装置26は例えば、横ミシン目14を形成する加工装置の一部であってもよいし、形成された横ミシン目を光学的又は機械的に検出する単独の装置であってよい。
【0016】
制御装置28には、ロータリ・エンコーダ24の出力と用紙端検出装置26の出力が印加される。制御装置28はいわゆるパーソナル・コンピュータ又はその拡張ボードからなり、キーボードその他の入力装置から紙加工情報がセットされる。紙加工情報は、用紙10aに対する加工開始位置、加工終了位置及び加工パターン情報からなる。加工パターン情報は、例えばカット長とタイ長の基本周期パターンの情報であり、これにより、任意の縦カット・パターンをセットできる。
【0017】
制御装置28にセットできる紙加工情報は、連続用紙10の縦方向で1つに限定されないことは明らかである。連続用紙10の横方向で異なる位置にレーザ・ビームを照射できる場合、連続用紙10の横方向のどの位置でレーザ加工するかを示す横位置情報も必要になることもまた、明らかである。
【0018】
制御装置28は、ロータリ・エンコーダ24の出力パルス数をカウントするカウンタ28aを具備し、カウンタ28aは、用紙端検出装置26の用紙端検出パルスによりクリアされるようになっている。用紙端検出装置26の用紙端検出パルスは、用紙端検出装置26の設置位置とレーザ加工位置との距離差に応じた量だけ、時間調整される。カウンタ28aのカウント値は、加工単位となる用紙10aにおける現在位置を示す。
【0019】
制御装置28はまた、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスの周期を測定する周期測定回路28bを具備する。ロータリ・エンコーダ24の出力が、連続用紙10の1インチに対して240パルスになっているので、周期測定回路28bの測定結果により連続用紙10の紙送り速度vを知ることができる。詳細は後述するが、本実施例では、紙送り速度vに応じて、レーザ・パルスの持続時間を調節する。変換回路28cは、予め測定した対応関係に基づき、周期測定回路28bの測定結果をパルス幅制御信号に変換する。パルス幅制御信号は、例えば、基準の紙送り速度における基準パルス幅を下記に説明する原理に基づき補正したパルス幅を示す信号である。変換回路28cには、必要により、基準の紙送り速度における基準パルス幅(紙厚みに応じて変更される。)の情報がセットされる。
【0020】
制御装置28は更に、セットされた紙加工条件に応じてレーザ・パルスの連続用紙10への印加を制御する主制御回路28dを具備する。主制御回路28dは、ユーザにより設定される基準の紙送り速度における基準パルス幅を変換回路28cに設定する。
【0021】
パルス発生回路30には、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスが印加されると共に、制御装置28の変換回路28cからパルス幅制御信号が印加される。パルス発生回路30は、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスに同期し、且つ、制御装置28の変換回路28cからのパルス幅制御信号に応じたパルス幅のパルス信号を生成する。パルス発生回路30の生成するパルス信号は、ゲート回路32を介してレーザ発振装置34に印加される。レーザ発振装置34は、ゲート回路32からのパルス信号に応じてパルス発振し、レーザ・パルスを連続用紙10上に照射する。
【0022】
なお、レーザ発振装置34は、所謂、炭酸ガス・レーザが適している。その出力ビームは、直接、又は所定の案内光学系を介して連続用紙10上に照射される。案内光学系を設けることにより、レーザ発振装置34の設置箇所がある程度、自由になることは明らかである。
【0023】
制御装置28の主制御回路28dは、セットされた紙加工情報と、カウンタ28aのカウント値に従い、ゲート回路32の開閉を制御する。例えば、図2に符号16で示すように、用紙10aの端からA1の位置から、B1の長さに縦ミシン目を入れるとする。縦ミシン目16は、例えば、カット幅が2mm、タイ幅が1mmであるとする。このとき、制御装置28の主制御回路28dは、図3に示すようなタイミングでゲート回路32の開閉を制御する。図3(a)は、用紙端検出装置26の出力、同(b)はロータリ・エンコーダ24の出力、同(c)はパルス発生回路30の出力、同(d)はゲート回路32に対する開閉制御信号、同(e)はレーザ発振装置34から出力される光パルスである。なお実際には、ゲート回路32は、カット部に対して19個のパルスをレーザ発振装置34に印加し、タイ部については9個のパルスを遮蔽した。
【0024】
本実施例では、パルス発生回路30は、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスに同期したパルスを発生する。従って、パルス発生回路30の出力パルスの周波数f(=1/T)、即ちレーザ発振装置34のレーザ出力の周波数は、連続用紙10の紙送り速度vに比例する。使用したレーザ発振装置34は、駆動パルス周波数を上げると、ほぼそれに比例して平均レーザ出力が増加する。一般に、連続用紙10の送り速度vを速くした場合に同じ紙加工能力を得るには、用紙10に加えるべきレーザ・エネルギーを増す必要がある。本実施例では、連続用紙10の紙送り速度vに応じて、レーザ発振装置34のパルス発振周波数を変更することにより、これを実現しており、連続用紙10の加速時又は減速時にも、適切なレーザ・パワーを用紙10に加えることができ、用紙10を焦げさせたり、貫通すべき部分を貫通できなかったりすることが無くなる。
【0025】
但し、本実施例では更に、用紙10の紙送り速度vに応じて、制御装置28は、パルス発生回路30の発生するパルス幅、従ってレーザ発振装置34の出力するレーザ・ビームの持続時間tを制御する。具体的には、用紙10の送り速度vが遅いほど、ほぼ送り速度vに反比例してレーザ・ビームの持続時間tを広くするようにした。この理由は、以下の通りである。
【0026】
即ち、レーザ発振装置34は基本的にパルス駆動になっているので、用紙10にスポット状の孔をあけていく。そのスポットが連続することにより、所望の長さのカットを実現する。用紙の送り速度をv、レーザ発振装置34の出力レーザ・ビームの持続時間をt、その周期をT、レーザ発振装置34の出力レーザ・ビームの幅(即ち、用紙10の送り方向のビーム径)をWとする。個別のレーザ・パルスによるスポットが、図4に示すように、隣接するスポットとの間で重なるためには、下記式で与えられる重複率αが、0より大きくなければならない。
【0027】
α=(W+vt−vT)/(W+vt) (1)
レーザ・ビームの半分、即ちW/2以上、重複するのが好ましいので、これを満たすには、
W+vt−vT≧W/2 (2)
従って、
W/2≧v(T−t) (3)
となるように、vに対してT,tを調節すればよい。
【0028】
式(1)を変形すると、
v(1−(1−α)t/T)=(1−α)W/T (4)
となり、用紙10の送り速度vとデューティ比(t/T)とは、図5に示すような関係になり、用紙10の送り速度vを速くする程、(t/T)を大きくしなければならない。即ち、用紙10の送り速度vを速くする程、レーザ・パルスの持続時間tを広くするか、レーザ・パルスの周期Tを小さくするか、それとも、tを大きくしつつTを小さくするかである。
【0029】
式(4)を変形すると、
t=T/(1−α)−W/v (5)
となる。
【0030】
本実施例では、レーザ平均出力が用紙送り速度vに関わらず、ほぼ一定となるように、レーザ・パルスの周期Tを用紙10の送り速度vに反比例させている。従って、
T=K/v (6)
と表記できる。Kは定数である。式(6)を式(5)に代入すると、
vt=K/(1−α)−W (7)
となる。
【0031】
従って、レーザ・パルスの周期Tを用紙10の送り速度vに反比例させている場合に、レーザ・ビームのスポットが重なるためには、tをvに反比例させればよく、用紙10の紙送り速度vを速くする程、レーザ・パルスの持続時間tは小さくてよい。換言すると、停止している状態から目標速度に到達するまで、又は、何からの原因で用紙10を目標速度で搬送できないときなどのように、用紙10の送り速度vが目標速度より遅いときには、それだけ、レーザ発振装置34に対する駆動パルス幅、即ちパルス発生回路30が発生するパルス幅を広くしなければならない。これにより、目的の長さを凸凹させずにきれいに加工(ここではカット)できる。
【0032】
理論的には上記の通りであるが、一般に、レーザ発振装置34に印加される駆動パルス(パルス発生回路30の発生するパルス)のパルス幅と、この駆動パルスによりレーザ発振装置34が発生するレーザ・パルスの持続時間tは必ずしも一致しない。従って、使用するレーザ発振装置34に応じて、予め、駆動パルスのパルス幅と、レーザ発振装置34が発生するレーザ・パルスの持続時間tとの対応関係を測定しておく必要があり、その結果を考慮して、用紙10の送り速度vとパルス発生回路30が発生する駆動パルスの幅との対応を制御装置28の変換回路28cにプログラムしておく。
【0033】
tの変化により平均出力も変化するが、連続した加工(ここではカット)のためには、レーザ・ビームによる連続するスポットの重なり部分で加えられるパワーが問題になるのであり、カットの場合にはパワーの変化はほぼ無視できる。ハーフカットの場合には、カットの場合に比べてより厳密に、各加工対象部分に加えられるレーザ・パワーを一定範囲に保つ必要があるのは勿論であり、そのためには、例えば、αを可能な範囲で小さくする。
【0034】
用紙送り速度vに対するレーザ平均出力は駆動パルス幅によっても調節できるが、パルス周期Tによる方が容易であり、細かく調節できる。カットの場合、レーザ・ビームによる用紙10上のスポットの重複はかなりラフでよい。従って、本実施例のように、レーザ平均出力を周期Tで調節し、スポットの重複をレーザ・ビームの持続時間tにより調節する構成は、所望の性能を実現しやすいという利点がある。
【0035】
また、例えば、用紙送り速度vに対するレーザ平均出力を駆動パルス幅で調節し、周期Tを一定とした場合には、レーザ・スポットの重複のためには、式(3)から分かるように、vが小さい程、レーザ・パルスの持続時間tを小さくする必要がある。
【0036】
縦ミシン目を形成する例を説明したが、本実施例により縦スリットも形成できることは明らかである。
【0037】
本実施例の使用方法と動作を簡単に説明する。例えば、図2の領域A1,A2を非加工とし、領域B1に、カット部2mm、タイ部1mmの縦ミシン目を形成するとする。先ず、連続用紙10の目標速度、例えば300フィート/分におけるレーザ発振装置34の出力パワー(例えば、50W〜150W)をセットし、連続用紙10の厚みに対応してパルス発生回路30の出力パルス幅(例えば、10μs〜25μs)を制御装置28にセットする。更に、制御装置28の主制御回路28dに、領域B1にカット部2mm、タイ部1mmの縦ミシン目を形成するための紙加工条件を入力する。
【0038】
連続用紙10をガイド・ローラ20,20の間に通し、送り孔12にトラクタ装置22のトラクタ・ピンを係合し、トラクタ装置22を駆動して、連続用紙10の送りを開始し、目標速度まで順次加速していく。本実施例では、加速中にも、紙加工を開始できる。
【0039】
連続用紙10の送り開始により、ロータリ・エンコーダ24は連続用紙10の送り量に応じて、1インチ当たり240個のパルスを制御装置28とパルス発生回路30に供給する。用紙端検出装置26は、連続用紙10の加工単位となる用紙10aの前端を検出し、前端検出パルスを制御装置28に供給する。先に説明したように、制御装置28のカウンタ28aは、用紙端検出装置26の用紙端検出パルスにより、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスのカウントを開始し、予め入力されるページ・サイズ毎にクリアされる。カウンタ28aのカウント値は、予め入力されるページ・サイズにおける用紙10a上の現在位置を示す。
【0040】
制御装置28の周期測定回路28bは、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスの周期を測定する。測定された周期の逆数が、用紙10の紙送り速度vを示すことは明らかである。制御装置28の変換回路28cは、主制御回路28dから指示される、基準速度におけるパルス幅を基準に、周期測定回路28bの出力を、現在の紙送り速度vにおけるパルス幅を示すパルス幅制御信号に変換して、パルス発生回路30に印加する。主制御回路28dは、加工開始点、即ち領域B1に到達するまではゲート回路32を閉じておく。
【0041】
パルス発生回路30は、ロータリ・エンコーダ24からのパルスに同期し、且つ、制御装置28の変換回路28cからのパルス幅制御信号により規定されるパルス幅の駆動パルスを発生し、ゲート回路32に印加する。
【0042】
制御装置28の主制御回路28dは、加工対象領域B1についてカット部2mm、タイ部1mmの繰り返しパターンとなるように、ロータリ・エンコーダ24の出力パルスに同期してゲート回路32を開閉制御する。即ち、主制御回路28dは、カット部については、ゲート回路32を通過状態にして、パルス発生回路30の19個の出力パルスをレーザ発振装置34に供給し、タイ部についてはゲート回路32を閉じて、パルス発生回路30の9個の出力パルスを遮蔽する。
【0043】
レーザ発振装置34はゲート回路32からのパルスに応じてレーザ・パルス発振し、レーザ・パルスを連続用紙10上に照射する。これにより、連続用紙10の照射位置に、レーザ・ビームの大きさに合った小さなスポット状の孔が開く。スポット状の孔が重複することで、所望長さのカット部を形成する。
【0044】
領域A2に到達すると、制御装置28の主制御回路28はゲート回路32を閉じ、以後、次の用紙10aまでレーザ発振装置34がレーザ出力しないようにする。
【0045】
このようにして、連続用紙10上に、用紙10aを単位として繰り返し、用紙10aの同じ範囲B1に縦ミシン目が形成される。
【0046】
レーザ・ビームを連続用紙10の横方向には走査できない実施例を説明したが、レーザ・ビームを連続用紙10の横方向に連続走査する光学系、例えばポリゴン・ミラーを有する場合、レーザ・ビームの横走査速度と紙送り速度vの合成速度ベクトルに対して式(1)をあてはめることで、紙送り方向から傾いた方向に沿った紙加工も同様に実現できる。レーザ・ビームの走査方向を紙送り方向に直交する方向から傾けておけば、紙送り方向に直交する方向での紙加工も、同様に実現できる。
【0047】
上記実施例では、用紙送り量を示す信号がトラクタ装置22に連結するロータリ・エンコーダ24から得られたが、ロール搬送装置から用紙送りを示す信号を得てもよい。即ち、例えば、印刷機に上記レーザ加工装置が組み込まれる場合には、その印刷機のロール搬送装置に連結されるロータリ・エンコーダから用紙送り量を示す信号を得ることが出来る。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、加工対象の用紙の連続送りしている状況でも、紙送り速度に関わらず、所望の長さをきれいに加工できる。即ち、レーザ・ビームのスポットがきれいに重複して、所望の長さでスムーズな加工端面を得ることが出来る。レーザ加工によるので、紙粉も発生せず、加工端面のバリも生じない。
【0049】
また、加工サイズに応じた照射レンズを必要としない上に、加工パターンを紙加工情報によりセットできるので、種々の加工パターンに柔軟に対応できる。即ち、任意のタイ・カットの任意サイズのミシン及びスキップ・ミシン並びにスリットを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】加工対象の連続用紙の平面図である。
【図3】本実施例のタイミング図である。
【図4】レーザ・ビーム・スポットの重なりの説明図である。
【図5】式(4)で用紙10の送り速度vとデューティ比(t/T)の関係を示す図である。
【符号の説明】
10:連続用紙
10a:縦ミシン目加工及び印刷などの基本単位になる用紙
12:送り孔
14:折り兼切断の横ミシン目
16:縦ミシン目
20:ガイド・ローラ
22:トラクタ装置
24:ロータリ・エンコーダ
26:用紙端検出装置
28:制御装置
28a:カウンタ
28b:周期測定回路
28c:変換回路
28d:主制御回路
30:パルス発生回路
32:ゲート回路
34:レーザ発振装置

Claims (7)

  1. 移動する用紙をその長さ方向にレーザ・ビームにより加工するレーザ加工装置であって、
    当該用紙の移動量を検出する移動量検出手段と、
    当該移動量検出手段の出力に応じて、当該用紙の当該移動量に応じた周期で、しかも、当該用紙の送り速度に応じて変化するパルス幅であって、当該用紙の送り速度が遅いほど広くなるパルス幅のパルスを発生するパルス発生手段と、
    当該パルス発生手段の出力パルスを、加工パターンに応じて通過・遮断するゲート手段と、
    当該ゲート手段の出力によりパルス駆動され、当該用紙の被加工箇所に照射されるべき一定ピークパワーのレーザ・ビームを発生するレーザ発振手段
    を具備することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. レーザ・ビーム・パルスの持続時間及び周期変更自在な、一定ピークパワーのレーザ・ビームを発生するレーザ発振手段と、
    当該レーザ発振手段を駆動するパルスを発生する駆動手段と、
    当該レーザ発振手段の発生するレーザ・ビームに対する、加工対象の相対的な送り速度を検出する速度検出手段と、
    当該速度検出手段の検出結果に従い当該駆動手段の出力すべきパルスの幅及び周期の少なくとも一方を調節し、設定される加工情報に従い当該駆動手段のパルス出力の有無を制御する制御手段
    とを具備し、
    当該駆動手段が、当該速度検出手段により検出される速度に応じた周期で、当該制御手段により規定されるパルス幅のパルス信号を発生するパルス発生手段と、当該制御手段による制御下に、当該パルス発生手段の出力パルスを通過遮蔽するゲート手段とを具備し、
    当該制御手段は、当該パルス発生手段の発生するパルス幅を、当該加工対象の送り速度に応じて、当該送り速度が遅いほど当該パルス幅が広くなるように制御する
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 上記制御手段は、上記駆動手段を制御して、上記駆動手段の出力するパルスの周期をT、上記レーザ発振手段の出力するレーザ・パルスの持続時間をt、レーザ・ビームの幅をW、加工対象の相対的な移動速度をvとしたとき、レーザ・ビーム幅W以上の連続する加工に対して、
    t=T/(1−α)−W/v
    但し、0<α<1
    を満たすように、t及びTの少なくとも一方を調節する請求項に記載のレーザ加工装置。
  4. 上記制御手段は更に、vに対して、
    W/2≧v(T−t)
    の関係を満たすように、T及びtの少なくとも一方を調節する請求項に記載のレーザ加工装置。
  5. 上記駆動手段が、上記速度検出手段の出力及び上記制御手段の制御信号により規定されるパルス幅及び周期のパルス信号を発生するパルス発生手段と、上記制御手段による制御下に、当該パルス発生手段の出力パルスを通過・遮断するゲート手段とからなる請求項又はに記載のレーザ加工装置。
  6. レーザ・パルスにより、相対的に移動する用紙を所望パターンに加工するレーザ加工装置であって、
    当該レーザ・パルスの周期をT、当該レーザ・パルスの持続時間をt、レーザ・ビームの幅をW、用紙の相対的な移動速度をvとしたとき、レーザ・ビーム幅W以上の連続する加工に対して、
    t=T/(1−α)−W/v
    但し、0<α<1
    を満たすように、v、t及びTの何れかを調節することを特徴とするレーザ加工装置。
  7. vに対して下記式
    W/2≧v(T−t)
    を満たすように、T及びtの少なくとも一方が調節される請求項に記載のレーザ加工装置。
JP19460995A 1995-07-31 1995-07-31 レーザ加工装置 Expired - Fee Related JP3632249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19460995A JP3632249B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19460995A JP3632249B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 レーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0938789A JPH0938789A (ja) 1997-02-10
JP3632249B2 true JP3632249B2 (ja) 2005-03-23

Family

ID=16327393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19460995A Expired - Fee Related JP3632249B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3632249B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10346683C5 (de) 2003-10-08 2014-08-07 Schreiner Group Gmbh & Co. Kg Manipulationsgeschützter Folienaufbau für Etiketten und Verfahren zu dessen Herstellung
JP4926624B2 (ja) * 2006-09-08 2012-05-09 キヤノン株式会社 製本装置および画像形成装置
JP5831156B2 (ja) * 2011-11-17 2015-12-09 大日本印刷株式会社 連続帳票の加工装置、連続帳票の印刷加工システム
JP6405727B2 (ja) * 2014-06-12 2018-10-17 住友ベークライト株式会社 樹脂フィルム加工装置および樹脂フィルムの加工方法
KR101683153B1 (ko) * 2014-12-19 2016-12-06 (주)엔에스 레이저 천공 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0938789A (ja) 1997-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6046427A (en) Process and device to cut, perforate or inscribe repeating patterns in continuously-moving flat material
US4955265A (en) Web cutting position control system
JPH10323782A (ja) 帯状材の開孔装置
US5447486A (en) Maintaining perforation phasing
KR960706195A (ko) 댐바 절단 장치 및 방법(dam bar cutting apparatus and dam bar cutting method)
JP3632249B2 (ja) レーザ加工装置
KR900009226A (ko) 연속용지 절단장치
JP4136460B2 (ja) ウエブの加工方法及び加工装置
JP3413553B2 (ja) レーザによる横ミシン目加工装置及び方法
US5800327A (en) Paper cutting device in a paper folding apparatus for a form printing machine and paper cutting method therein
US6164104A (en) Method of and apparatus for measuring planarity of metal strip
US4656857A (en) Method for cutting uncoiled web
JPH11277328A (ja) 条鋼製品の切断方法及び切断装置
JP4141183B2 (ja) 感光材料の加工装置、加工システム及び加工方法
JP3867327B2 (ja) レーザ加工装置及び合成移動速度算出装置
JPS6148527A (ja) レ−ザ−ビ−ム走査処理装置
JP3614920B2 (ja) プリンタの印字制御装置
JP3596632B2 (ja) 木材加工機
JP2501776B2 (ja) 長尺物の切断方法及び装置
JPS6246287B2 (ja)
JPH037508B2 (ja)
JPH0651545B2 (ja) ウエブ加工制御装置
JP2008093798A (ja) マーク検出装置、これを用いた輪転印刷機およびマーク検出方法
JPS63158257A (ja) 印刷等の加工装置
JP2000280082A (ja) レーザによるミシン目加工方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees