JP3631504B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自動変速機において変速を制御するための装置に関し、特に2段以上離れた変速段への変速が判断された場合の変速を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように自動変速機で設定するべき変速段は、車速およびスロットル開度などの走行状態に基づいて判断されるから、所定の高速段で走行している状態でアクセルペダルを急激に大きく踏み込んだ場合には、2段以上離れた変速段へのダウンシフトが判断される。
【0003】
このように大幅な変速を急激に実行するとすれば、変速ショックが大きくなり、またクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の耐久性が低下するなどの不都合がある。そこで例えば特開昭57−146944号公報に記載された発明では、上記のようないわゆる飛越し変速が判断された場合には、現変速段と目標変速段との間の中間変速段を経由して変速を実行することとしている。すなわちこの公報に記載された発明では、現変速段と目標変速段との段差が2段以上であるか否かを判別し、その段差が2段以上であれば、1段づつ所定時間をおいて変速を行うように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の変速制御装置では、飛越し変速が判断された場合には、所定の時間の経過ごとに1段づつの変速が生じて最終的には目標変速段が達成される。しかしながら飛越し変速の判断を生じさせたアクセルペダルの踏み込みが、運転者の意図する駆動力以上の駆動力を生じさせるものであるなどの場合には、目標変速段への変速が完了する以前にアクセルペダルが戻されることがあり、このような場合であっても、上記従来の装置では、最初に判断された目標変速段への変速を実行し、その後にアクセルペダルが戻されたことによるアップシフトを行うことになる。このように従来の変速制御装置では、アクセルペダルの急激な踏み込み操作と復帰操作とが連続して行われた場合には、2段以上の段階的なダウンシフトとその後のアップシフトが連続するビジーシフトが生じ、変速フィーリングが悪化する不都合があった。
【0005】
また上記の飛越し変速を行う場合、目標変速段を達成するまでの時間を、過度な加速感やエンジンの吹き上がりにならない程度の範囲で、かつ変速の遅れ感を生じない程度の時間に設定した場合、上記従来の変速制御装置では、中間変速段の保持時間を所定の長さ固定しているから、その目標変速段の達成時間に対して中間変速段の保持時間が長くなったり、あるいは反対に短くなったりし、その結果、中間変速段の変速時に変速ショックが生じ、乗心地を悪化させるおそれがあった。
【0006】
この発明は上記の事情を背景としてなされたもので、いわゆる飛越し変速が判断された場合の変速を、変速ショックを悪化させずに、またビジーシフトを生じさせることなく実行することのできる変速制御装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、以下の構成としたことを特徴とするものである。すなわち請求項1に記載された発明は、図1に示すように、現変速段から2段以上離れた目標変速段への変速を、これらの変速段の中間の変速段を一時的に設定して実行する自動変速機Aの変速制御装置において、目標変速段が現変速段に対して2段以上離れている飛越し変速を判定する飛越し変速判定手段1と、飛越し変速が判定された場合に現変速段と目標変速段との中間の変速段を設定するとともにその中間変速段を所定の保持時間の間保持する中間段設定手段2と、スロットル開度の変化率を判定しもしくはスロットル開度の変化率と他の条件とを判定する判定手段3と、判定されたスロットル開度の変化率を含む条件に基づいて前記保持時間を変える保持時間設定手段4とを具備していることを特徴とするものである。
また、この発明では、上記の飛越し変速判定手段が、前記現変速段に隣接する中間段への第1の変速と前記目標変速段に対して1段手前の変速段から該目標変速段への最終変速とを含む飛越し変速を判定する手段を含み、前記保持時間設定手段が、前記現変速段に隣接する前記中間段が設定されている状態で前記最終変速を実行することの判定が成立した場合とその判定が成立しない場合とで、前記中間段の保持時間を異ならせる手段を含む構成とすることができる。
【0009】
【作用】
この発明の変速制御装置で対象とする自動変速機Aは、現変速段から2段以上離れた目標変速段への変速が判断された場合には、中間の変速段を一時的に設定する。このような2段以上離れた変速段への変速は飛越し変速判定手段1によって判定され、その判定がなされた場合の中間変速段の設定は、中間段設定手段2によって所定の保持時間の間、行われる。その保持時間は、判定手段3によって判定されたスロットル開度の変化率もしくはこれを含む他の条件に基づいて保持時間設定手段4によって設定される。したがって目標変速段が設定されるまでの各中間変速段での保持時間が適正化されて中間変速段の変速の際の変速ショックが低減もしくは回避される。
【0011】
【実施例】
つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説明する。図2はこの発明の一実施例の基本的な構成を示すブロック図であって、ここに示す例は、前進5段・後進1段を設定することのできる自動変速機Aを対象とするものである。そこで先ず、その自動変速機Aの歯車列の構成について説明すると、この自動変速機Aは、変速機構としてロックアップクラッチ10を有するトルクコンバータ11と、一組の遊星歯車機構を有する副変速部12と、二組の遊星歯車機構によって複数の前進段と後進段とを設定する主変速部13とを備えている。副変速部12は、ハイ・ローの二段の切換えを行うものであって、その遊星歯車機構のキャリヤ14がトルクコンバータ11のタービンランナ15に連結されており、またこのキャリヤ14とサンギヤ16との間にはクラッチC0 および一方向クラッチF0 が相互に並列の関係になるように設けられ、さらにサンギヤ16とハウジングHu との間にブレーキB0 が設けられている。
【0012】
一方、主変速部13の各遊星歯車機構におけるザンギヤ17,18は、共通のサンギヤ軸19に設けられており、この主変速部13における左側(フロント側)の遊星歯車機構におけるリングギヤ20と副変速部12のリングギヤ21との間に第1クラッチC1 が設けられ、また前記サンギヤ軸19と副変速部12のリングギヤ21との間に第2クラッチC2 が設けられている。主変速部13における図の左側の遊星歯車機構のキャリヤ22と右側(リヤ側)の遊星歯車機構のリングギヤ23とが一体的に連結されるとともに、これらのキャリヤ22とリングギヤ23とに出力軸24が連結されている。
【0013】
そしてバンドブレーキである第1ブレーキB1 がサンギヤ軸19の回転を止めるように設けられ、より具体的には第2クラッチC2 のクラッチドラムの外周側に設けられており、またサンギヤ軸19とハウジングHu との間に、多板ブレーキである第2ブレーキB2 が配置されており、さらにリヤ側の遊星歯車機構におけるキャリヤ25とハウジングHu との間に第1一方向クラッチF1 と第3ブレーキB3 とが並列に配置されている。
【0014】
上述した構成の自動変速機Aにおいては、各摩擦係合装置を図3に示すように係合・解放することにより前進5段・後進1段の変速段が設定される。なお、図3において○印は係合、×印は解放をそれぞれ示す。
【0015】
上記の自動変速機Aにおける各クラッチC0 ,C1 ,C2 および各ブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 に油圧を給排する油圧制御装置30は、第1速ないし第5速および後進段を主に設定するための第1ないし第3のソレノイドバルブS1 ,S2 ,S3 と、ロックアップクラッチ10の制御およびブレーキB0 の供給圧の調圧を行うリニアソレノイドバルブSLUと、ライン油圧PL をスロットル開度に応じて制御するためのリニアソレノイドバルブSLTと、アキュームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLNとを備えている。これらのソレノイドバルブを制御するための電子制御装置(T−ECU)31が設けられており、これは中央演算処理装置(CPU)および記憶素子(ROM,RAM)ならびに入出力インターフェースを主体とするものであって、自動変速機Aへの入力回転数センサーからの信号、第1クラッチC1 のドラムの回転数センサーからの信号、車速信号、ニュートラルスタートスイッチからの信号、油温センサーからの信号、パターンセレクトスイッチからの信号、トランスミッションコントロールスイッチからの信号、ストップランプスイッチからの信号などが入力されている。またこの電子制御装置31にはエンジン用電子制御装置(E−ECU)32が相互にデータ通信可能に接続されている。そしてこのエンジン用電子制御装置32にはスロットルポジションセンサーからの信号や水温センサーからの信号等が入力されている。
【0016】
上記の自動変速機用の電子制御装置31は、入力される各信号および予め記憶させられているマップに基づいて、設定するべき変速段やロックアップクラッチ10の係合・解放を制御し、またエンジン用電子制御装置に32に変速の際のトルクダウン制御を実行する信号を出力するようになっている。
【0017】
上述した構成の制御装置では、例えばアクセルペダル(図示せず)が急激に大きく踏み込まれてスロットル開度が増大した場合には、2段以上離れた変速段への変速が判断されるが、所定の条件の下においては、その目標変速段に直ちに変速することなく、以下に述べるように変速を実行する。
【0018】
図4ないし図7はそのための制御ルーチンを示すフローチャートであって、まず制御開始の前提条件の成立を判断する。すなわちドライブ(D)レンジが設定されているか否か(ステップ1)、オーバードライブ(O/D)スイッチがOFFか否か(ステップ2)、車速Vが所定の最低車速Vmin 以上か否か(ステップ3)を判断する。そしてDレンジが設定され、またO/DスイッチがONとなっており、さらに車速Vが最低車速Vmin 以上であれば、制御の開始条件が成立しているか否かを判断する。この実施例における制御開始条件は、第5速が設定されていること(ステップ4)、パワーオン状態であること(ステップ5)、例えば第2速へのダウンシフトが判断されていること(ステップ6)である。
【0019】
制御開始前提条件および制御開始条件のいずれもが成立していない場合、すなわちステップ1の判断結果が“ノー”、あるいはステップ2の判断結果が“イエス”の場合、もしくはステップ3ないしステップ6の判断結果が“ノー”の場合には、特に制御を行うことなく、このルーチンから抜ける。これとは反対に制御開始条件が成立していた場合、すなわちステップ3ないしステップ5の判断結果がいずれも“イエス”であった場合には、3つのタイマTD52 ,TD53 ,T153 をスタートさせる(ステップ7)。
【0020】
これらのタイマTD52 ,TD53 ,T153 のうち、TD52 は第5速から第2速へのダウンシフトの禁止時間を決めるタイマであり、その長さは、過度な加速とならず、かつ変速の遅れ感が生じない程度の長さに設定され、走行状態に基づいで演算して求められ、もしくは走行状態に応じてあらかじめ設定してあるマップから求められる。またTD53 は第5速から第3速のダウンシフトの禁止時間を決めるタイマであり、走行状態に基づいで演算して求められ、もしくは走行状態に応じてあらかじめ設定してあるマップから求められる。
【0021】
これらの2つの時間TD52 ,TD53 のマップの例を図8の(A)および(B)に示してある。すなわちその(A)は、スロットル開度θとスロットル開度の変化率(θドット)とをパラメータとした例であり、スロットル開度が大きいほど、またスロットル開度の変化率が小さいほど、各時間TD52 ,TD53 を小さい値に設定してタイムラグを短くする。また(B)は、スロットル開度の変化率と第5速の継続時間T5th とをパラメータとした例であり、スロットル開度の変化率に関しては上記の場合と同様に各時間TD52 ,TD53 の長さを設定し、また第5速の継続時間T 5th に関しては、その継続時間が長いほど各時間TD52 ,TD53 を小さい値に設定してタイムラグを短くする。
【0022】
さらにT153 はダウンシフトの判断が継続していることを確認するためにダウンシフトを留保するための時間であり、走行状態に基づいて演算して求められ、あるいは走行状態に応じてあらかじめ設定してあるマップから求められる。
【0023】
ステップ7で各タイマをスタートするとともに、ステップ8で第4速への変速指令信号を出力する。その後にアップシフトの判断の有無を判断(ステップ9)し、アップシフトの判断があった場合には、このルーチンから抜ける一方、アップシフトの判断がなければ、タイマT153 が時間をカウントアップするまでに第2速へのパワーオンダウンシフトの判断がなされているか否かを判断する(ステップ10)。その判断結果が“イエス”となれば、図5に示すステップ11に進み、タイマTD53 がカウントアップしたか否かを判断する。このステップ10の判断結果が“イエス”となる場合のタイムチャートを図9の(A)に示してある。この場合、変速確認のための留保時間すなわちタイマT153 のカウント中に第2速へのダウンシフト判断が維持されているので、第3速への変速禁止時間すなわちタイマTD53 のカウントアップをまって第3速への変速指示を出力する。すなわちステップ11の判断結果が“イエス”となれば、第3速への変速指示を出力する(ステップ12)。なお、タイマTD53 が時間をカウントしている間は、アップシフトの判断の有無を判断(ステップ13)し、アップシフト判断がなければ時間のカウントを継続し、またアップシフトの判断があった場合には、このルーチンから抜ける。
【0024】
第3速へのダウンシフトが指示された後、第2速への変速禁止時間を規定するタイマTD52 がカウントアップしたか否かを判断(ステップ14)し、その判断結果が“イエス”となれば、第2速への変速の禁止が解除されたことになるので、第2速への変速指示を出力する(ステップ15)。またそのタイマTD52 のカウント中にアップシフト判断の有無を判断(ステップ16)し、アップシフトの判断がなければ、時間のカウントを継続し、またアップシフトの判断があった場合には、このルーチンから抜ける。
【0025】
すなわち第5速から第2速へのパワーONダウンシフトが判断され、その状態が継続していれば、タイマTD52 で規定される時間が経過するまでの間に1段づつダウンシフトされ、かつそれぞれの中間変速段の保持時間が走行状態に基づいた時間となる。したがって目標変速段である第2速へのダウンシフトはタイマTD52 の経過によって実行されるので、過度な加速となったり、また反対に変速の遅れ感が生じたりすることがない。さらに各中間変速段が走行状態に適した時間の間、保持された後に次の変速が生じることになるので、中間変速段の変速の際にショックが生じるいわゆる二段ショックを防止することができる。
【0026】
ところでステップ10の判断結果が“ノー”の場合、すなわちタイマT153 のカウント中に第2速へのパワーオンダウンシフトの判断がなかった場合、図6に示すステップ17に進んで第3速へのダウンシフトの禁止時間を規定するタイマTD53 のカウントを、タイマT153 のカウントアップと同時に終了させ、ついでそのカウント中の第4速から第3速へのダウンシフトの判断の有無を判断する(ステップ18)。このステップ18の判断結果が“イエス”となる例のタイムチャートを図9の(B)に示してあり、タイマTD53 のカウント中に第3速へのダウンシフトの判断があった場合には、タイマTD53 の終了と同時に第3速への変速指示を出力する(ステップ19)。すなわち飛越し変速での最終変速である第2速へのダウンシフトの判断がない場合には、中間段である第4速の保持時間が、図9の(A)に示す第2速へのダウンシフトの判断がある場合に比較して、短縮され、それぞれの場合における中間段の保持時間が異ならされる。なお、タイマTD53 のカウント中に第3速への変速の判断がなかった場合には、第4速を出力する(ステップ20)。
【0027】
第3速の変速を指示した後にタイマTD52 がカウントアップしたか否かを判断(ステップ21)し、その判断結果が“ノー”であれば、アップシフトの判断の有無を判断(ステップ22)し、アップシフトの判断があればこのルーチンを抜け、またアップシフトの判断がなければ、第3速を維持する。またタイマTD52 がカウントアップした場合には、第2速への変速の禁止が解除されたことになるので、タイマTD52 の間に第2速へのダウンシフトが判断されたか否かを判断し(ステップ23)、その判断結果が“イエス”であれば、第2速を指示する(ステップ24)。また第2速へのダウンシフトの判断がない場合には、第3速を指示する(ステップ25)。
【0028】
さらにタイマTD53 のカウント中に第3速へのダウンシフトの判断がないために、第4速を指示(ステップ20)した場合、図7のステップ26に進んで第3速への変速が判断されたか否かを判断する。この例は図9の(C)に示してあり、タイマTD53 の経過後に第3速への変速が判断された場合、すなわちステップ26の判断結果が“イエス”となった場合には、第3速の禁止が解除された後であるから直ちに第3速への変速を指示する(ステップ27)。そしてタイマTD52 がカウントアップしたか否かを判断(ステップ28)し、カウント中であれば、アップシフトの判断の有無を判断する(ステップ29)。アップシフト判断があれば、このルーチンから抜け、またアップシフト判断がなければタイマTD52 のカウントを継続する。タイマTD52 のカウントが終了した場合、すなわちステップ28の判断結果が“イエス”の場合には、そのカウント中に第2速へのダウンシフトの判断があったか否かを判断(ステップ30)し、そのダウンシフトの判断がなければ、第3速のままこのルーチンを抜け、またダウンシフトの判断があった場合には、第2速を禁止する時間がすでに経過しているので、その時点で第2速への変速を指示する(ステップ31)。
【0029】
すなわち第5速で走行している状態で第2速へのパワーオンダウンシフトが判断され、第4速へのダウンシフトの後、第2速へのダウンシフトを禁止する時間が経過するまでに第2速を設定するべきことが判断されれば、その禁止時間の経過によって第2速が設定され、しかもその禁止時間が走行状態に応じて設定されているから、過剰な加速や変速の遅れを生じることなく、第2速へのダウンシフトを行うことができる。また第2速に至るまでの中間変速段の保持時間は、走行状態に応じて設定された時間となるので、いわゆる二段ショックを防止することができ、またエンジンの吹き上がりを滑らかなものにすることができる。
【0030】
なお、上記の実施例では第5速から第2速へのパワーオンダウンシフトを例に採って説明したが、この発明は上記の実施例に限定されるものではないのであって、この発明は、要は、2段以上離れた変速段への変速の場合の変速制御に適用することができる。またこの発明では、中間段を経由する変速を、所定の走行状態にある場合に限って実行することとしてもよい。さらに制御開始前提条件や制御開始条件は、上記の実施例で示した条件に限定されない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、段差が2段以上のいわゆる飛越し変速の際に1段づつ所定時間ごとに変速を実行するにあたり、その中間変速段を保持する時間をスロットル開度の変化率もしくはこれを含む条件に基づいて設定するので、中間段を経由したいわゆる飛び越し変速に要する時間がスロットル開度の変化率として表される運転者の駆動力に対する変化要求に則したものとなり、したがって運転者の意図にあったエンジン回転数の変化が滑らかな変速を実行でき、ひいては変速フィーリングあるいは乗心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明を機能的手段で示す図である。
図2】この発明の一実施例を模式的に示すブロック図である。
図3】その各変速段を設定するための摩擦係合装置の係合作動表を示す図である。
図4】第5速から第2速への飛越し変速の際の制御ルーチンの一例を示すフローチャート部分図である。
図5】そのフローチャートの他の部分を示す図である。
図6】そのフローチャートの更に他の部分を示す図である。
図7】そのフローチャートの更に他の部分を示す図である。
図8】タイマTD52 ,TD53 の設定時間を決めるマップの例を示す図である。
図9】第5速から第2速への飛越し変速の際の各中間変速段の変速判断成立時点ごとのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 飛越し変速変速判定手段
2 中間段設定手段
3 判定手段
4 保持時間設定手段
A 自動変速機

Claims (2)

  1. 現変速段から2段以上離れた目標変速段への変速を、これらの変速段の中間の変速段を一時的に設定して実行する自動変速機の変速制御装置において、
    目標変速段が現変速段に対して2段以上離れている飛越し変速を判定する飛越し変速判定手段と、飛越し変速が判定された場合に現変速段と目標変速段との中間の変速段を設定するとともにその中間変速段を所定の保持時間の間保持する中間段設定手段と、スロットル開度の変化率を判定しもしくはスロットル開度の変化率と他の条件とを判定する判定手段と、判定されたスロットル開度の変化率を含む条件に基づいて前記保持時間を変える保持時間設定手段とを具備していることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記飛越し変速判定手段が、前記現変速段に隣接する中間段への第1の変速と前記目標変速段に対して1段手前の変速段から該目標変速段への最終変速とを含む飛越し変速を判定する手段を含み、前記保持時間設定手段が、前記現変速段に隣接する前記中間段が設定されている状態で前記最終変速を実行することの判定が成立した場合とその判定が成立しない場合とで、前記中間段の保持時間を異ならせる手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
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