JP3631315B2 - 昇降装置付き塵芥収集車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵芥投入箱の投入口から投入される塵芥を塵芥収容箱に積み込み易くする昇降装置を備えた昇降装置付き塵芥収集車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、塵芥収集車においては、例えば、実開平2−129309号公報に開示されるように、車台上に、後壁に塵芥積込口を有する塵芥収容箱が搭載され、該塵芥収容箱の塵芥積込口に塵芥投入箱が連設されており、該塵芥投入箱の内部に、その塵芥投入箱の投入口から底部に投入された塵芥を上記塵芥積込口を介して上記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置が収容されている。そして、上記塵芥投入箱の下端部には、塵芥の積込作業時にその作業者の体の一部が塵芥積込装置に巻き込まれたときなどに該塵芥積込装置を緊急停止させる緊急停止装置が設けられ、この緊急停止装置は、上記投入口の下方に車幅方向に延びる軸を支点に車体前後方向に揺動自在に設けられた車幅方向に延びるバー状の操作手段と、該操作手段の車体前方への揺動を検出する検出手段と、該検出手段の出力を受け、上記操作手段が車体前方に揺動したときに上記塵芥積込装置の作動を停止させる停止手段とを備えてなる。
【0003】
一方、車台上にテールゲートを有するコンテナを搭載する車両にあっては、コンテナの後端に、そのコンテナ内にテールゲートを介して荷物を積込可能とする積込位置と地面との間で昇降する荷受け台を備えた昇降装置が設けられているとともに、重量の重い搭載物を荷受け台に載せて積込位置まで上昇させる際に荷受け台上の荷物の一部または作業者の足などがコンテナの下端部側(車体前側)にはみ出していることを検出して昇降装置の昇降作動を緊急停止させる緊急停止装置が設けられている(実公昭52−42493号公報参照)。この緊急停止装置は、上記コンテナの下端部に上下方向に揺動自在に支持された車幅方向に延びるバー状の操作手段と、該操作手段が上方に揺動したことを検出する検出手段と、該検出手段からの信号を受け、操作手段が上方に揺動したときに昇降装置の作動を停止する停止手段とを備えてなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、塵芥収集車により粗大ごみなどの塵芥を回収する場合、この粗大ごみは、嵩張って重量も重いので、投入口に対して塵芥(粗大ごみ)の投入可能な投入位置と地面との間で昇降する荷受け台を備えた昇降装置を塵芥収集車にも備えたいといった要求がある。
【0005】
しかし、昇降装置により塵芥を荷受け台に載せて上昇させる際に、荷受け台上の塵芥の一部または作業者の足などが投入口の下端部側(車体前側)にはみ出していると、そのはみ出し部分が塵芥投入箱の下端部との間に挟まれる恐れがあるので、塵芥投入箱の下端部よりも下方に昇降装置の作動を緊急停止させる緊急停止装置を別途設ける必要がある。その場合、投入口の下方には、上述した塵芥積込装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段が設けられているため、昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段を別途設けるだけのスペースを確保するのが非常に困難となる。しかも、投入口の下方に2つの緊急停止装置の操作手段が個々に設けられていると、特に塵芥積込装置の緊急停止時に昇降装置緊急停止用の操作手段を誤って操作する恐れがあり、緊急停止装置の確実な作動が危惧される。さらに、塵芥積込装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段は車体前後方向に揺動するように構成されているのに対し、昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段は上下方向に揺動させる必要があり、該両緊急停止装置の操作手段を兼用することができない。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、単一の操作手段による塵芥積込装置緊急停止用および昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の作動を可能とし、緊急停止装置を確実に作動させるとともに、操作手段の兼用化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車台上に、後壁に塵芥積込口を有する塵芥収容箱が搭載され、該塵芥収容箱の塵芥積込口に塵芥投入箱が連設されており、該塵芥投入箱には、投入口から底部に投入された塵芥を上記塵芥積込口を介して上記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置が収容されているとともに、上記投入口に対して塵芥の投入可能な投入位置と地面との間で昇降する荷受け台を備えた昇降装置が設けられた昇降装置付き塵芥収集車を前提とする。そして、上記塵芥積込装置および昇降装置を個別的に緊急停止させる緊急停止装置を設け、該緊急停止装置に、上記塵芥投入箱の下端部に上下方向に揺動自在に支持された操作部を有する操作手段と、該操作手段の操作部が上方側に揺動したことを検出する第1揺動検出手段と、上記操作が下方側に揺動したことを検出する第2揺動検出手段と、上記第1揺動検出手段が、昇降装置の作動時に操作部の揺動を検出すると昇降装置の作動を停止する一方、上記第1揺動検出手段又は第2揺動検出手段が、塵芥積込装置の作動時に操作部の揺動を検出すると塵芥積込装置の作動を停止する停止手段とを備える構成としたものである。
【0008】
この構成により、請求項1記載の発明では、昇降装置の上昇時に荷受け台上の塵芥の一部または作業者の足などのはみ出し部分が操作に当接して第1揺動検出手段が該操作部の上方側への揺動を検出すると、そのはみ出し部分が投入口の下端部との間に挟まれる前に昇降装置が緊急停止する一方、塵芥積込装置の積み込み時に第1揺動検出手段又は第2揺動検出手段が操作部の揺動を検出すると塵芥積込装置が緊急停止し、この上下方向に揺動する操作部が塵芥積込装置緊急停止用および昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段として兼用されることになる。このため、緊急停止装置の操作手段を個別に設ける必要がなく、昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段を別途設けるスペースを確保する必要がない上、操作手段の誤操作を招くことなく塵芥積込装置および昇降装置の緊急停止時に緊急停止装置が確実に作動する。しかも、塵芥積込装置の緊急停止時に操作の操作部の揺動によって緊急停止装置が作動することから、緊急停止時に操作手段を車体前方へ揺動させるものに比べてみても操作手段の操作が遜色なく行え、操作手段の操作性が悪化することはない。
【0009】
請求項2記載の発明が講じた解決手段は、請求項1記載の発明の操作装置を特定し、塵芥投入箱の下端部に設けられたブラケットと、該ブラケットに車体前後方向に揺動自在に支持され、上記操作部の下方側への揺動軌跡を車体前方への直線的な揺動軌跡に変換する第1揺動部材と、該第1揺動部材を車体後方に付勢する第1付勢部材と、上記第1揺動部材に上下方向に揺動自在に支持され、上記操作部の上方側への揺動軌跡を上方への直線的な揺動軌跡に変換する第2揺動部材と、該第2揺動部材を下方に付勢する第2付勢部材とを備える構成としたものである。
【0010】
この構成により、請求項2記載の発明では、塵芥投入箱下端部のブラケットに対して揺動する第1揺動部材によって操作部の下方側への揺動軌跡が車体前方への直線的な揺動軌跡に変換されて、塵芥積込装置の緊急停止時における操作部の操作が車体前方に操作するものとさらに遜色なく行え、操作手段の操作性がより向上する。また、それぞれ個別の揺動支点を有する第1および第2揺動部材によって、操作部の上方および車体前方への略直角方向への動きが可能となり、単一の揺動支点により操作部が上方側から車体前方側へと下方回りに円弧状に揺動するような場合に比べて、操作部の互いに直交する方向へ揺動し始める時間つまり上方への揺動および車体前方への揺動へと直線的に移動し始める時間が飛躍的に短縮され、操作部の検出精度が向上する上、操作部の回動半径が小さくなって緊急停止装置の操作手段がコンパクトなものとなる。さらに、第1および第2揺動部材がそれぞれ付勢部材により付勢されて、塵芥積込時などの車体振動によって緊急停止装置が不用意に作動することが防止され、第1および第2揺動検出手段の検出精度が保証される。
【0011】
請求項3記載の発明が講じた解決手段は、請求項1又は請求項2記載の発明の第1揺動検出装置および第2揺動検出装置を特定し、第1揺動検出手段を、操作の上方側への揺動時に該操作手段に接触する接点を有する第1揺動検出器により構成する一方、第2揺動検出手段を、操作の下方側への揺動時に該操作に接触する接点を有する第2揺動検出器により構成したものである。
【0012】
この構成により、請求項3記載の発明では、操作の上方側および下方側への揺動時に各揺動検出器の接点に対して接触することで、昇降装置および塵芥積込装置の緊急停止が行え、操作手段が塵芥積込装置緊急停止用および昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段として兼用され、塵芥積込装置および昇降装置の緊急停止時に操作手段の操作性を悪化させることなく緊急停止装置が確実に作動する。
【0013】
請求項4記載の発明が講じた解決手段は、請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の発明の構成要件に加えて、昇降装置の荷受け台に、塵芥積込装置を緊急停止させる塵芥積込装置用緊急停止装置を設ける構成としたものである。
【0014】
この構成により、請求項4記載の発明では、緊急停止装置の操作手段の車体後方で昇降装置の荷受け台が昇降移動して該荷受け台が操作手段の操作時に邪魔になっていたり、投入位置まで上昇させた荷受け台上で作業を行っていても、塵芥積込装置の緊急停止が荷受け台の塵芥積込装置用緊急停止装置によって確実かつ迅速に行える。
【0015】
請求項5記載の発明が講じた解決手段は、請求項4記載の発明の塵芥積込装置用緊急停止装置を特定し、荷受け台の後端に進退移動可能に設けられた進退操作部と、該進退操作部が進退移動したことを検出する進退移動検出手段と、該進退移動検出手段の出力を受け、上記進退操作部が進退移動したときに塵芥積込装置の作動を停止する他の停止手段とを備えてなる構成としたものである。
【0016】
この構成により、請求項5記載の発明では、緊急停止装置の操作手段に最も遠い荷受け台の後方からでもその荷受け台の後端の進退操作部を操作すれば容易に塵芥積込装置の緊急停止が行える。
【0017】
請求項6記載の発明が講じた解決手段は、請求項5記載の発明の進退操作部を特定し、車体前後方向に進退移動可能に支持して、付勢部材の付勢力により車体後方に進出するように構成したものである。
【0018】
この構成により、請求項6記載の発明では、操作手段を車体前方に揺動させる通常の緊急停止装置の操作と同様に進退操作部を操作すれば塵芥積込装置の緊急停止が行え、進退操作部の操作が違和感なく行える。
【0019】
請求項7記載の発明が講じた解決手段は、請求項6記載の発明の進退移動検出装置を特定し、進退操作部の車体前方への退去移動をその移動量に応じて検出する無接点形検出器よりなる構成としたものである。
【0020】
この構成により、請求項7記載の発明では、進退操作部が退去移動したことをその移動量に応じて無接点形検出器が検出したときのみ塵芥積込装置用緊急停止装置が作動し、塵芥積込時などの車体振動によって塵芥積込装置用緊急停止装置が不用意に作動することが防止され、進退移動検出手段の検出精度が高められる。
【0021】
さらに、請求項8記載の発明が講じた解決手段は、請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の発明の構成要件に加えて、昇降装置に、その昇降装置の昇降作動を塵芥積込装置の積み込み作業時に不能とする昇降作動規制手段を設ける構成としたものである。
【0022】
この構成により、請求項8記載の発明では、塵芥積込装置による塵芥積み込み作業時の昇降装置の荷受け台の昇降移動が禁止され、荷受け台上の作業者がバランスを崩して倒れるなどの不慮の事故が確実に防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図7および図8は本発明の実施の形態に係る昇降装置付き塵芥収集車を示し、この塵芥収集車1の下部左右両位置には前後方向へ延びる車台としての断面略矩形枠状のシャーシフレーム2(図では一方のみ示す)が設けられ、該シャーシフレーム2上には、断面略矩形枠状のサブフレーム3が設けられている。該サブフレーム3上には、車体後方側に塵芥を積込むための塵芥積込口4aを開口してなる塵芥収容箱4が搭載されており、さらに、その塵芥収容箱4の後端上部位置には、後述する第1枢軸5を介して塵芥投入箱6が塵芥収容箱4に対して揺動自在に連設されるようになっている。そして、上記塵芥投入箱6は、塵芥積込口4aを閉塞するよう塵芥収容箱4に対して左右一対の固縛装置(図示せず)により固縛されている。
【0025】
上記塵芥投入箱6は、その車体前方側が開放されて塵芥収容箱4の塵芥積込口4aに連通されるとともに、後面下部に塵芥を投入する投入口11が開口され、その下方に塵芥の貯留室12が形成されており、この塵芥投入箱6内には、塵芥を押し潰して塵芥収容箱4内に積込む圧縮式の塵芥積込装置13が装備されている。該塵芥積込装置13は、塵芥投入箱6の左右両側壁に沿って敷設され、車体の後方下部に向って傾斜する溝形鋼よりなる案内溝部材14(図では一方のみ示す)を備えており、該案内溝部材14の上端部に第1枢軸5が枢支されている。一方、塵芥投入箱6内には、その全幅に亘って形成された昇降板15が収納されていて、この昇降板15の上下には、上記案内溝部材14の内壁に沿って転動自在に嵌合される案内ローラ16,16が軸着されている(図7中破線で示す部位)。また、昇降板15の後面上部には第2枢軸17が軸支されており、この第2枢軸17は上記案内溝部材14の後面に沿うとともに、昇降板15の摺動距離に合致するように塵芥投入箱6の側壁に形成された切欠18を越えて塵芥投入箱6内側より外側に突出するようになされている。そして、図7中破線で示す如く、外側に突出した第2枢軸17と塵芥投入箱6の下部外側間には、一対の昇降シリンダ19が案内溝部材14の傾斜方向に沿って設けられていて、この昇降シリンダ19の伸縮作動により、上記昇降板15を案内溝部材14に沿って往復動させるようになされている。
【0026】
また、上記昇降板15の下端には、塵芥投入箱6の幅方向全体に亘って延設された押込板21が前後に揺動自在に軸支されるとともに、該押込板21の後面より突出した支持片22と上記昇降シリンダ19先端の第2枢軸17との間には、一対の押込シリンダ23が連結されていて、該押込シリンダ23の伸縮作動により、押込板21をその軸支部24の回りに前後に揺動させるようになされている。これにより、塵芥投入箱6の投入口11から貯留室12(底部)に投入された塵芥は、図7の仮想線(一点鎖線)で示す押込板21の後方から前方への揺動により掻き集められた後、貯留室12内の前壁に沿って押込板21を昇降板15を介して上方へ移動させることにより、塵芥積込口4aから塵芥収容箱4内(後述する塵芥収容空間27a内)に積込まれる。
【0027】
上記塵芥収容箱4は、その横断面全体に亘って設けられた排出板26によって、上記塵芥積込装置13から塵芥積込口4aを介して積み込まれた塵芥を収容する塵芥収容空間27aとその前方空間27bとに区画されており、該前方空間27bの下部には、排出板26を車軸方向に移動させるための排出シリンダ28が設けられている。該排出シリンダ28は、その伸長時に排出板26を塵芥収容箱4の塵芥積込口4aに近接させて塵芥収容空間27aの容積を最小にする一方、収縮時に塵芥収容空間27aの容積を増大変更するようになされている。そして、図9に示すように、上記塵芥積込装置13には、該塵芥積込装置13を緊急停止させる第1および第2緊急停止装置29L,29Rが設けられている。該第1および第2緊急停止装置29L,29Rは、投入口11の左右両側方にそれぞれ設けられたプッシュ式の押込ボタンにより構成されてなる。
【0028】
一方、上記塵芥投入箱6の下端部には、その投入口11に対して塵芥の投入可能な投入位置と塵芥の搭載可能な搭載位置との間で昇降する荷受け台31を備えた昇降装置32が設けられている。上記塵芥投入箱6の下部には、投入口11の左右両側縁に沿って上下方向に延びる四角筒状の左右一対の支柱33,33が設けられ、該各支柱33の後面には、上下方向に延びるスリット33aが形成されている。上記各支柱33には、該各支柱33の後面をスリット33aを介して内外方向(車体前後方向)から挟んだ状態で上下方向に摺動する摺動子34が設けられている。各支柱33の外方側(車体後方側)の摺動子34の下端には、上記荷受け台31の左右両側端がピン35を介して回動自在に支持されている。該荷受け台31は、各支柱33に沿って倒伏する格納位置と各支柱33に対して略直角に保持される水平位置との間で略90°回動するようになっている。そして、上記荷受け台31は、後述する昇降駆動モータMにより支柱33内で各摺動子34を昇降させて、投入口11の下縁とほぼ一致する投入位置(図8に示す二点鎖線位置)と、地面Sに接地する搭載位置(図8に示す一点鎖線位置)との間を昇降移動するようになっている。
【0029】
そして、本発明の特徴部分として、図1ないし図3にも示すように、上記塵芥積込装置13および昇降装置32を個別的に緊急停止させる第3緊急停止装置51(緊急停止装置)が設けられている。該第3緊急停止装置51は、上記塵芥投入箱6の下端部に上下方向に揺動自在に支持された操作手段52と、該操作手段52が上方側に揺動したことを検出する第1揺動検出手段53と、上記操作手段52が下方側に揺動したことを検出する第2揺動検出手段54と、上記第1揺動検出手段53からの信号を受け、操作手段52が上方側に揺動したときに塵芥積込装置13および昇降装置32の昇降作動を停止する一方、上記第2揺動検出手段54からの信号を受け、操作手段52が下方側に揺動したときに塵芥積込装置13の積み込み作動を停止する停止手段50(図4参照)とを備えている。
【0030】
また、上記操作手段52は、塵芥投入箱6の下端部を車幅方向に延びるバー状の操作部としての第3緊急停止レバー60を備えており、この第3緊急停止レバー60は、塵芥投入箱6の下端部に左右一対の左側および右側支持部61L,61Rによって、上下方向に揺動可能な基準位置を起点にしてそれぞれ上方側および下方側に揺動自在に支持されている。該両支持部61L,61Rは、上記塵芥投入箱6の下端部に設けられた断面略コ字状のブラケット62と、上端部が該ブラケット62に第1ピン63を介して車体前後方向に揺動自在に支持され、上記第3緊急停止レバー60の下方側への揺動軌跡を車体前方への直線的な揺動軌跡に変換する第1揺動部材64と、該第1揺動部材64を車体後方に付勢する第1付勢部材としての第1付勢スプリング65と、前端部が上記第1揺動部材64の下端部に第2ピン66を介して上下方向に揺動自在に支持され、上記第3緊急停止レバー60の上方側への揺動軌跡を上方への直線的な揺動軌跡に変換する第2揺動部材67と、上記第1揺動部材64と第2揺動部材67とに連携され、該第2揺動部材67を下方に付勢する第2付勢部材としての第2付勢スプリング68とを備えている。上記第3緊急停止レバー60は、上記第2揺動部材67の後端に固着されていて、上記第1揺動部材64を第1付勢スプリング65の付勢力に抗して車体前方位置に揺動させる一方、上記第2揺動部材67を第2付勢スプリング68の付勢力に抗して上方位置に揺動させるようにしている。上記第1揺動部材64は、左右一対のプレート状の揺動片64a,64aとで形成されていて、この両揺動片64aの下端部を車幅方向に延びて連結する上記第2ピン66によって該両揺動片64aの一体的な揺動を可能にしている。上記第1付勢スプリング65は、上記ブラケット62の底部に一端が、上記第1揺動部材64の上部後端に取り付けられた第1ストッパ64bに他端がそれぞれ支持されている。上記第2付勢スプリング68は、上記第1揺動部材64の下部前端に取り付けられた第2ストッパ64cに一端が、上記第2揺動部材67の下部後端に取り付けられた第3ストッパ67aに他端がそれぞれ支持されている。そして、上記第1揺動部材64は、その第1ストッパ64bに取り付けられたクリップ64dが上記ブラケット62の後端下部を車幅方向に連結する連結片62aに対して第1付勢スプリング65の付勢力によって当接することで車体後方位置に保持されている。一方、上記第2揺動部材67は、上記第1揺動部材64の前端中央部に設けられた第4ストッパ64eに対して前端上面が第2付勢スプリング68の付勢力によって当接することで下方位置に保持されている。
【0031】
さらに、上記第1揺動検出手段53は、上記操作手段52の上方側への揺動時つまり第3緊急停止レバー60の上方位置への揺動時に、該第3緊急停止レバー60(操作手段52)に取り付けられた断面略コ字状の第1ドグ71に接触するリング状の接点72aを有する第1揺動検出器としての第1リミットスイッチ72と、上記第3緊急停止レバー60に取り付けられた断面略コ字状の第3ドグ76に接触するリング状の接点77aを有する第1揺動検出器としての第3リミットスイッチ77とにより構成されている。該第1リミットスイッチ72は、上記
右側支持部61Rの第1揺動部材64の揺動片64aにステー73を介して取り付けら
れている。また、上記第3リミットスイッチ77は、上記左側支持部61Lの第1揺動部材64の揺動片64aにステー79を介して取り付けられている。一方、上記第2揺動検出手段54は、上記操作手段52の下方側への揺動時つまり第3緊急停止レバー60の車体前方位置への揺動時に、該第3緊急停止レバー60に取り付けられた断面略コ字状の第2ドグ74に接触するリング状の接点75aを有する第2揺動検出器としての第2リミットスイッチ75とにより構成されている。該第2リミットスイッチ75は、上記右側支持部61Rのブラケット62の左側面にステー78を介して取り付けられている。
【0032】
そして、図4に示すように、電源供給ライン41とアースライン42とには、塵芥積込装置13および昇降装置32の作動を制御するための回路が跨がって設けられている。この塵芥積込装置13および昇降装置32の作動を制御する回路は、公知の塵芥積込装置13および昇降装置32の電気回路と同一となるので、特徴部分についてのみ示し、その他の部分については省略する。
【0033】
図4中43は、塵芥積込装置13および昇降装置32の制御可能に各回路に電源投入するための電源投入回路であって、該電源投入回路43には、塵芥投入箱6の後面にある操作盤に設けられたメインスイッチSW1と、該メインスイッチSW1の通電により荷受け台31の昇降移動を知らしめるように点灯するパイロットランプPLとが直列に接続されている。このメインスイッチSW1とパイロットランプPLとの間に位置する電源投入回路43の途中部には、荷受け台31を上昇移動させる上昇移動回路43a、および荷受け台31を下降移動させる下降移動回路43bの各一端が、昇降作動規制回路43cを介して並列に接続されている。上記上昇移動回路43aには、上記操作盤に設けられた上昇スイッチSW2と、上記第1リミットスイッチ72のb接点とが直列に接続されている。上記上昇移動回路43aの第1リミットスイッチ72のb接点は、第1リミットスイッチ72により第3緊急停止レバー60の上方位置への揺動が検出されたときに非通電状態となって上昇移動回路43aを開成することで荷受け台31の上昇移動を停止する第1停止手段49として構成され、該第1停止手段49が第3緊急停止装置51の停止手段50の構成要素として含まれる。また、上記下降移動回路43bには、上記操作盤に設けられた下降スイッチSW3と、上記昇降駆動モータMを上昇時とは逆方向に回転するように切換えるソレノイドSOL1とが直列に接続されている。上記上昇移動回路43aおよび下降移動回路43bの各他端は昇降駆動回路48に接続され、該昇降駆動回路48には、上記上昇移動回路43aの上昇スイッチSW2と連動する連動スイッチSW2−aと、昇降装置32の駆動源としての正逆転可能に切換わる昇降駆動モータMとが直列に接続されている。
【0034】
図4中44は、押込板21を後方から前方に揺動させて掻き集めた後に上方へ移動させて塵芥を塵芥収容箱4内に積込んでから該押込板21を元の位置まで戻すように、塵芥積込装置13を作動させる塵芥積込装置作動回路であって、該塵芥積込装置作動回路44には積込装置13の積込作業時に通電されるリレーR1が接続されている。上記塵芥積込装置作動回路44には、第3緊急停止レバー60が上方位置および車体前方位置に揺動したときに塵芥積込装置13の積み込み作動を停止する第1停止回路46が直列に接続されている。該第1停止回路46には、後述するリレーR22のa接点と、上記第2および第3リミットスイッチ75,77のb接点とが直列に接続されている。この第1停止回路46は、第2リミットスイッチ75により第3緊急停止レバー60の車体前方位置への揺動が検出されたときに第1停止回路46の第2リミットスイッチ75のb接点が非通電状態となって開成することで塵芥積込装置13の積込作動を停止する一方、第3リミットスイッチ77により第3緊急停止レバー60の上方位置への揺動が検出されたときに第1停止回路46の第3リミットスイッチ77のb接点が非通電状態となって開成することで塵芥積込装置13の積込作動を停止するように構成され、該第1停止回路46も第3緊急停止装置51の停止手段50の構成要素として含まれる。
【0035】
また、図5および図6に示すように、上記昇降装置32の荷受け台31には、上記塵芥積込装置13を緊急停止させる塵芥積込装置用緊急停止装置としての第4緊急停止装置81が設けられている。該第4緊急停止装置81は、上記荷受け台31の後端に車体前後方向に進退移動可能に設けられた進退操作部82と、該進退操作部82が進退移動つまり車体前後方向に移動したことを検出する進退移動検出手段83と、該進退移動検出手段83の出力を受け、進退操作部82が車体前方に移動したときに塵芥積込装置13の積み込み作動を停止する他の停止手段としての第2停止回路47(図4参照)とを備えている。
【0036】
上記進退操作部82は、荷受け台31の後端略中央部を車幅方向に延びるバー状の第4緊急停止レバー85を備えており、この第4緊急停止レバー85は、操作部本体86によって、荷受け台31の後端より車体後方に突出した状態から押込み操作されて車体前方に移動するように車体前後方向に移動可能に支持されている。該操作部本体86は、荷受け台31の内部を車体前後方向に延びるロッド状部材87と、荷受け台31の内部に設けられ、該ロッド状部材87を車体前後方向に移動可能に支持する枠状の支持ブラケット88と、上記ロッド状部材87を車体後方側に付勢する付勢部材としての付勢スプリング89とを備えている。該付勢スプリング89は、ロッド状部材87の外周面略中央位置に固設されたリング状の第1ストッパ部87aと、該第1ストッパ部87aにその前方で対向する支持ブラケット88に固設されたリング状の第2ストッパ部88aとの間に縮装されている。そして、上記ロッド状部材87の後端側には、上記第4緊急停止レバー85が固着され、該第4緊急停止レバー85は、上記付勢スプリング89の付勢力によって車体後方に突出した状態に保持される。
【0037】
上記進退移動検出手段83は、進退操作部82の車体前方への退去移動つまり第4緊急停止レバー85の付勢スプリング89の付勢力に抗した車体前方への移動をその移動量に応じて検出する無接点形検出器としての近接スイッチ90により構成されている。該近接スイッチ90は、上記ロッド状部材87の前端に嵌合する円筒状の筒型ブラケット92にL型ステー91を介して取り付けられたマグネット90aと、該マグネット90aの車体前方で所定間隔隔てて対向する上記支持ブラケット88の前端部にL型ステー93を介して取り付けられ、上記ロッド状部材87が車体前方に移動したときつまり第4緊急停止レバー85を車体前方に押込み操作したときにマグネット90aの磁力により接触するスイッチ本体90bとからなる。上記マグネット90aとスイッチ本体90bとの接触は、第4緊急停止レバー85の車体前方への押込み操作時にのみ行われ、第4緊急停止レバー85が付勢スプリング89の付勢力により車体後方へ復元(移動)したときに非接触となるようにしている。
【0038】
上記第2停止回路47は、上記電源供給ライン41に電源供給可能に接続され、該第2停止回路47には、上記近接スイッチ90のb接点と、塵芥積込装置13の作動時に通電されるリレーR22とが直列に接続されている。この第2停止回路47は、近接スイッチ90により第4緊急停止レバー85の車体前方への押込み操作(移動)が検出されたときに近接スイッチ90のb接点が非通電状態となって開成することで塵芥積込装置13の積込作動を停止するように構成されている。
【0039】
また、上記塵芥積込装置作動回路44には、該塵芥積込装置作動回路44に対して並列となる並列回路45が接続され、該並列回路45には、塵芥積込装置13の積み込み作業時に通電されるリレーR21が接続されている。一方、上記昇降作動規制回路43cには、上記連動回路45のリレーR21のb接点が接続されており、該昇降作動規制回路43cは、塵芥積込装置13の作動により上記並列回路45のリレーR21が通電されたときにリレーR21のb接点が非通電状態となって開成されることで、上昇スイッチSW2による上昇移動回路43aの閉成を不能にするとともに、下降スイッチSW3による下降移動回路43bの閉成を不能にし、塵芥積込装置13の積み込み作業時に昇降装置32の昇降作動を不能とする昇降作動規制手段として昇降作動規制回路43cが構成されている。
【0040】
ここで、嵩張って重量の重い粗大ごみなどの塵芥を投入口11から塵芥投入箱6の貯留室12に投入する場合の作業手順について説明する。
【0041】
先ず、メインスイッチSW1を通電させることによりパイロットランプPLを点灯させて昇降装置32を作動可能状態にする。次いで、荷受け台31を水平位置まで回動させた後、下降スイッチSW3を通電させて荷受け台31を搭載位置まで下降させ、この荷受け台31上に塵芥と共に作業者が載り、上昇スイッチSW2を通電させて荷受け台31を投入位置まで上昇させる。このとき、荷受け台31上の塵芥の一部または作業者の足などが投入口11の下端部側(車体前側)にはみ出していると、このはみ出し部分が第3緊急停止レバー60に当接して該第3緊急停止レバー60を上方位置に揺動させ、第1ドグ71が第1リミットスイッチ72の接点72aに接触することで、上昇移動回路43aの第1リミットスイッチ72のb接点が非通電状態となって上昇移動回路43aが開成し、荷受け台31のそれ以上上方への移動が規制されて、荷受け台31上のはみ出し部分が投入口11の下端部との間に挟まれる前に昇降装置32が緊急停止し、荷受け台31上での挟み込み事故などが防止される。
【0042】
一方、荷受け台31が緊急停止せずに上昇して投入位置に停止した場合には、この投入位置において塵芥を貯留室12に投入した後に塵芥積込装置13を作動させることで、貯留室12の塵芥が押込板21の揺動により前方に掻き集められた後、この押込板21の上方移動に伴い塵芥積込口4aから塵芥収容箱4内に積込まれるが、この塵芥の積込作業中に作業者の体の一部が塵芥積込装置に巻き込まれるなどの不慮の事故が発生したときなどには、地上Sにいる作業者が第3緊急停止レバー60を車体前方位置又は上方位置に揺動させると、該第3緊急停止レバー60の第2ドグ74が第2リミットスイッチ75の接点75aと接触又は第3ドグ76が第3リミットスイッチ77の接点77aと接触することで、第1停止回路46の第2リミットスイッチ75のb接点又は第3リミットスイッチ77のb接点が非通電状態となって第1停止回路46が開成し、塵芥積込装置13の積み込み作動が緊急停止する。一方、荷受け台31上の作業者が第4緊急停止レバー85を車体前方に押込み操作すると、該第4緊急停止レバー85の近接スイッチ90のマグネット90aとスイッチ本体90bとの接触により、第2停止回路47の近接スイッチのb接点が非通電状態となって該第2停止回路47が開成するとともに、第1停止回路46のリレー22のa接点が非通電状態となって該第1停止回路46が開成することで、塵芥積込装置13の積み込み作動が同様に緊急停止し、作業者の不慮の事故が迅速に回避される。
【0043】
そして、地上Sに荷受け台31を必要とする塵芥がまだある場合には、塵芥積込装置13の作動が停止してから、下降スイッチSW3を通電させて荷受け台31を搭載位置まで降して塵芥がなくなるまで上述の作業を継続して行う一方、荷受け台31を必要としない嵩低く軽い塵芥がある場合には、塵芥積込装置13の作動を継続させて荷受け台31を投入位置に停止させた状態で作業者による塵芥の積込作業を行う。また、地上S上の塵芥がなくなった場合には、荷受け台31を塵芥投入箱6の後面に沿う格納位置まで回動させてから次の塵芥回収位置まで塵芥収集車1を移動させる。
【0044】
この場合、塵芥積込装置13の作動中に昇降スイッチSW2,SW3を通電させて荷受け台31を昇降移動させようとしても、塵芥積込装置13の作動時にはリレーR21が通電されて昇降作動規制回路43cが開成されることで、上昇移動回路43aの上昇スイッチSW2および下降移動回路43bの下降スイッチSW3が共に非通電となり、塵芥積込装置13作動中の荷受け台31の昇降移動が不能となるようにしている。
【0045】
このように、上記実施の形態では、昇降装置32の上昇作動時に荷受け台31上の塵芥の一部または作業者の足などのはみ出し部分が第3緊急停止レバー60に当接して該第3緊急停止レバー60が上方位置に揺動すると、そのはみ出し部分が投入口11の下端部との間に挟まれる前に昇降装置32が緊急停止する一方、塵芥積込装置13の作動時に上記第3緊急停止レバー60を車体前方位置又は上方位置に揺動させることで塵芥積込装置13が作動途中であっても緊急停止することになり、この第3緊急停止レバー60を塵芥積込装置13の緊急停止用および昇降装置32の緊急停止用のレバーとして兼用することができる。このため、塵芥積込装置13の緊急停止用および昇降装置32の緊急停止用のレバーを個別に設ける必要がなく、昇降装置32緊急停止用の緊急停止装置のレバーを別途設けるスペースを確保する必要がない上、第3緊急停止レバー60の誤操作を招くことなく塵芥積込装置13および昇降装置32の緊急停止時に第3緊急停止装置51を確実に作動させることができる。
【0046】
また、上記実施の形態では、塵芥積込装置13の緊急停止時に第3緊急停止レバー60の車体前方位置および上方位置への揺動によって第3緊急停止装置51が作動することから、緊急停止時にレバー(操作手段)を車体前方へ揺動させるものに比べてみても、第3緊急停止レバー60の操作がより効果的に行え、第3緊急停止レバー60の操作性の向上を図ることができる。しかも、塵芥投入箱6下端部の両支持部61L,61Rのブラケット62に対して揺動する第1揺動部材64によって第3緊急停止レバー60が車体前方に直線的に揺動する一方、両支持部61L,61Rの第1揺動部材64に対して揺動する第2揺動部材67よって第3緊急停止レバー60が上下方向に直線的に揺動するので、それぞれ個別の揺動支点(第1および第2ピン63,66)を有する第1および第2揺動部材64,67によって、第3緊急停止レバー60の上方位置および車体前方位置への略直角方向への動きが可能となり、単一の揺動支点によりレバーが上方側から車体前方側へと下方回りに円弧状に揺動する場合に比べて、レバーが互いに直交する方向へ揺動し始める時間つまり上方への揺動および車体前方への揺動へと直線的に移動し始める時間が飛躍的に短縮され、第3緊急停止レバー60の検出精度を向上させることができる上、第3緊急停止レバー60の回動半径が小さくなって第3緊急停止装置51の左右の支持部61L,61R(操作手段52)のコンパクト化を図ることができる。さらに、第1および第2揺動部材64,67がそれぞれ第1および第2付勢スプリング65,68により付勢されて、塵芥積込時などの車体振動によって第3緊急停止装置51が不用意に作動することが防止され、第1および第2揺動検出手段53,54の検出精度を保証することができる。また、第3緊急停止レバー60は、上方および車体前方に揺動した時にのみ各リミットスイッチ72,75,77の接点72a,75a,77aに対して接触し、塵芥積込時などの車体振動によって第3緊急停止装置51が不用意に作動することが防止され、第1および第2揺動検出手段53,54の検出精度を確実に保証することができる。
【0047】
さらに、上記実施の形態では、荷受け台31の後端に塵芥積込装置13を緊急停止させる第4緊急停止装置81の第4緊急停止レバー85が設けられているので、第3緊急停止装置51の第3緊急停止レバー60の車体後方で昇降装置32の荷受け台31が昇降移動して該荷受け台31が第3緊急停止レバー60の操作時に邪魔になっていたり、投入位置まで上昇させた荷受け台31上で作業を行っていても、塵芥積込装置13の緊急停止を荷受け台31の第4緊急停止レバー85の車体前方への押込み操作によって確実かつ迅速に行うことができる。しかも、緊急停止時にレバーを車体前方に揺動させる通常の緊急停止装置の操作と同様に第4緊急停止レバー85を操作すれば塵芥積込装置13の緊急停止が行え、第4緊急停止レバー85の操作を違和感なく行うことができる。さらに、第4緊急停止レバー85が車体前方に移動したことをその移動量に応じて近接スイッチ90が検出したときのみ第4緊急停止装置81が作動し、塵芥積込時などの車体振動によって第4緊急停止装置81が不用意に作動することが防止され、第4緊急停止レバー85の検出精度を高めることができる。
【0048】
しかも、上記実施の形態では、昇降作動規制回路43cにより、塵芥積込装置13の作動時に昇降装置32による荷受け台31の昇降移動が禁止されるので、荷受け台31上の作業者がバランスを崩して倒れるなどの不慮の事故を確実に防止することができる。
【0049】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記実施の形態では、第3緊急停止レバー60の下方側への揺動軌跡を第1揺動部材64により車体前方への直線的な揺動軌跡に変換する一方、第3緊急停止レバー60の上方側への揺動軌跡を第2揺動部材67により上方への直線的な揺動軌跡に変換したが、単一の揺動支点により第3緊急停止レバーが上方側から車体前方側へと下方回りに円弧状に揺動するように構成されていても良い。
【0050】
さらに、上記実施の形態では、昇降作動規制回路43cにより塵芥積込装置13作動時の昇降装置32による荷受け台31の昇降移動を禁止させたが、昇降作動規制回路と並列に回路を付設するとともに、この付設回路に該付設回路をON又はOFFするスイッチを設け、昇降作動規制回路への通電OFF時(リレーR21の非通電状態時)に上記付設回路を通電ONして、塵芥積込装置作動と昇降装置による荷受け台の昇降移動とが並行して行われるようにしても良い。
【0051】
また、上記実施の形態では、第3緊急停止レバー60の上方位置への揺動により塵芥積込装置13および昇降装置32の作動を緊急停止させるようにしたが、第3緊急停止レバーの上方位置への揺動により昇降装置のみの作動が緊急停止するようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、昇降装置の作動時に第1揺動検出手段が操作部の上方側への揺動を検出すると昇降装置の作動を緊急停止する一方、塵芥積込装置の作動時に第1揺動検出手段又は第2揺動検出手段が操作部の揺動を検出すると塵芥積込装置を緊急停止させるので、単一の操作手段を塵芥積込装置緊急停止用および昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段として兼用することができ、操作手段の誤操作を防止して塵芥積込装置および昇降装置の緊急停止時に緊急停止装置を確実に作動させることができる。しかも、緊急停止時の操作を操作部の揺動により行えて、操作手段の操作性を通常のものと遜色なく確保できる。
【0053】
請求項2記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、第1揺動部材を塵芥投入箱下端部のブラケットに、第2揺動部材を第1揺動部材にそれぞれ揺動自在に支持し、互いの揺動支点を異ならせたので、操作の下方側への揺動軌跡を操作部の車体前方への直線的な揺動軌跡に変換して操作部の車体前方への操作をさらに遜色なく行え、操作手段の操作性をより向上させることができる。しかも、操作部の上方および車体前方への略直角方向への動きを可能にして、互いに直交する上方および車体前方への直線的な移動開始時間を飛躍的に短縮し、操作部の検出精度を向上させることができるとともに、操作部の回動半径を小さくして緊急停止装置の操作手段のコンパクト化を図ることができる。さらに、第1および第2揺動部材をそれぞれ付勢部材により付勢することで、車体振動などによる緊急停止装置の不用意な作動を防止し、第1および第2揺動検出手段の検出精度を保証することができる。
【0054】
請求項3記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、両揺動検出手段を、操作の揺動時に接触する接点を有する揺動検出器により構成したので、操作の上方側および下方側への揺動時に各揺動検出器の接点に接触して昇降装置および塵芥積込装置の緊急停止が行え、操作手段を塵芥積込装置緊急停止用および昇降装置緊急停止用の緊急停止装置の操作手段として兼用でき、塵芥積込装置および昇降装置の緊急停止時における操作手段の操作性を高めつつ緊急停止装置の作動を確実に行うことができる。
【0055】
請求項4記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、昇降装置の荷受け台に塵芥積込装置用緊急停止装置を設けたので、荷受け台の車体後方および荷受け台上からの塵芥積込装置の緊急停止を確実かつ迅速に行うことができる。
【0056】
請求項5記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、荷受け台後端の進退移動可能な進退操作部によって緊急停止装置の操作手段に最も遠い荷受け台の後方からでも容易に塵芥積込装置を緊急停止させることができる。
【0057】
請求項6記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、進退操作部を車体前後方向に進退移動可能に支持したので、通常の緊急停止装置の操作と同様の進退操作部の操作により塵芥積込装置を緊急停止でき、進退操作部の操作を違和感なく行うことができる。
【0058】
請求項7記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、進退移動検出装置を無接点形検出器によりなる構成したので、進退操作部の退去移動量に応じてのみ塵芥積込装置用緊急停止装置を作動させ、塵芥積込装置用緊急停止装置の不用意な作動を防止して進退移動検出手段の検出精度を高めることができる。
【0059】
さらに、請求項8記載の発明における昇降装置付き塵芥収集車によれば、塵芥積込装置の積み込み作業時に昇降装置の昇降作動を禁止するので、荷受け台上での作業者の不慮の事故を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る右側支持部の縦断側面図である。
【図2】右側支持部の背面図である。
【図3】左側支持部の背面図である。
【図4】塵芥積込装置および昇降装置の電気回路図である。
【図5】第4緊急停止装置の側面図である。
【図6】第4緊急停止装置の平面図である。
【図7】塵芥投入箱の縦断側面図である。
【図8】塵芥収集車の側面図である。
【図9】塵芥収集車の背面図である。
【符号の説明】
1 塵芥収集車
2 シャーシフレーム(車台)
4 塵芥収容箱
4a 塵芥積込口
6 塵芥投入箱
11 投入口
13 塵芥積込装置
31 荷受け台
32 昇降装置
43c 昇降作動規制回路(昇降作動規制手段)
47 第2停止回路(他の停止手段)
50 停止手段
51 第3緊急停止装置(緊急停止装置)
52 操作手段
53 第1揺動検出手段
54 第2揺動検出手段
60 第3緊急停止レバー(操作部)
62 ブラケット
64 第1揺動部材
65 第1付勢スプリング(第1付勢部材)
67 第2揺動部材
68 第2付勢スプリング(第2付勢部材)
72 第1リミットスイッチ(第1揺動検出器)
72a 接点
75 第2リミットスイッチ(第2揺動検出器)
75a 接点
77 第3リミットスイッチ(第1揺動検出器)
77a 接点
81 第4緊急停止装置(塵芥積込装置用緊急停止装置)
82 進退操作部
83 進退移動検出手段
89 付勢スプリング(付勢手段)
90 近接スイッチ(無接点形検出器)
S 地面

Claims (8)

  1. 車台上に、後壁に塵芥積込口を有する塵芥収容箱が搭載され、該塵芥収容箱の塵芥積込口に塵芥投入箱が連設されており、
    該塵芥投入箱には、投入口から底部に投入された塵芥を上記塵芥積込口を介して上記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置が収容されているとともに、上記投入口に対して塵芥の投入可能な投入位置と地面との間で昇降する荷受け台を備えた昇降装置が設けられた昇降装置付き塵芥収集車において、
    上記塵芥積込装置および昇降装置を個別的に緊急停止させる緊急停止装置が設けられ、
    該緊急停止装置は、
    上記塵芥投入箱の下端部に上下方向に揺動自在に支持された操作部を有する操作手段と、
    該操作手段の操作部が上方側に揺動したことを検出する第1揺動検出手段と、
    上記操作が下方側に揺動したことを検出する第2揺動検出手段と、
    上記第1揺動検出手段が、昇降装置の作動時に操作部の揺動を検出すると昇降装置の作動を停止する一方、
    上記第1揺動検出手段又は第2揺動検出手段が、塵芥積込装置の作動時に操作部の揺動を検出すると塵芥積込装置の作動を停止する停止手段と
    を備えていることを特徴とする昇降装置付き塵芥収集車。
  2. 上記操作手段は、
    記塵芥投入箱の下端部に設けられたブラケットと、
    該ブラケットに車体前後方向に揺動自在に支持され、上記操作部の下方側への揺動軌跡を車体前方への直線的な揺動軌跡に変換する第1揺動部材と、
    該第1揺動部材を車体後方に付勢する第1付勢部材と、
    上記第1揺動部材に上下方向に揺動自在に支持され、上記操作部の上方側への揺動軌跡を上方への直線的な揺動軌跡に変換する第2揺動部材と、
    該第2揺動部材を下方に付勢する第2付勢部材とを備えている請求項1記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  3. 上記第1揺動検出手段は、上記操作手段の操作部の上方側への揺動時に該操作に接触する接点を有する第1揺動検出器により構成されている一方、上記第2揺動検出手段は、上記操作の下方側への揺動時に該操作に接触する接点を有する第2揺動検出器により構成されている
    請求項1又は請求項2記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  4. 上記昇降装置の荷受け台には、上記塵芥積込装置を緊急停止させる塵芥積込装置用緊急停止装置が設けられている請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  5. 上記塵芥積込装置用緊急停止装置は、
    上記荷受け台の後端に進退移動可能に設けられた進退操作部と、
    該進退操作部が進退移動したことを検出する進退移動検出手段と、
    該進退移動検出手段の出力を受け、上記進退操作部が進退移動したときに上記塵芥積込装置の作動を停止する他の停止手段とを備えてなる請求項4記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  6. 上記進退操作部は、車体前後方向に進退移動可能に支持されていて、付勢部材の付勢力により車体後方に進出するように構成されている請求項5記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  7. 上記進退移動検出手段は、上記進退操作部の車体前方への退去移動をその移動量に応じて検出する無接点形検出器よりなる請求項6記載の昇降装置付き塵芥収集車。
  8. 上記昇降装置には、その昇降装置の昇降作動を上記塵芥積込装置の積み込み作業時に不能とする昇降作動規制手段が設けられている請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の昇降装置付き塵芥収集車。
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