JP3630195B2 - 制御回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機における遊技盤の裏面側に取り付けられる各種制御装置等の制御回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機において、その遊技盤の裏面側には、各種役物装置等を制御する役物制御装置や球排出装置を制御する球排出制御装置等の制御回路を回路ボックス内に収容した制御回路装置が備えられている。
このような制御回路装置は、各種IC(Integrated Circuit:集積回路)や抵抗等の各種電子部品が多数実装された制御回路基盤を、金属製や樹脂製の回路ボックス内に収容して、外部からの保護を図ると共に、遊技機(遊技盤裏面側)への取り付けを可能としている。
【0003】
なお、制御回路装置には、その制御回路装置と役物装置や球排出装置等の各種装置とを電気的に接続するためのコネクタ部が、回路ボックスの側面に形成された開口部から外部に露出した状態の制御回路基盤端部に備えられている。
また、両端にコネクタが備えられた各種配線を、制御回路装置と役物装置や球排出装置等の各種装置に備えられた各コネクタ部に対し、コネクタをそれぞれ差し込むことによって、電気的接続を行っている。
【0004】
一般的に、制御回路装置は、底部部材と表面の蓋部材とを重ねたボックス体の内部に制御回路基盤を収納した構成となっている。
そして、このようなボックス体内の制御回路基盤に対する不正行為は、蓋部材を外してボックス体を開放し、内部の制御回路基盤に備えられたROM(Read Only Memory)等の電子部品を交換することにより、正規な遊技性能ではない不正な遊技性能を出すように行われていた。
このため、制御回路装置においては、ボックス体を一旦開放したら、そのことが分かるような封印シールを底部部材と蓋部材との重ね部に貼ったり、或いは、ボックス体の表面部をクリアな樹脂により構成して、内部の制御回路基盤の状態を外部から見えるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の制御回路装置は、底部部材と蓋部材を構造的にはビス止めのみで組み付けてボックス体を構成していたため、蓋部材を外してボックス体を開放することは容易なものであった。
また、底部部材と蓋部材との重ね部に貼った封印シールにより、ボックス体の不正な開放を防止するようにした場合、これは安易な不正行為者には効果があるが、非常に専門的な不正行為者については、例えば、偽の封印シールを持っているため、効果が無くなってしまっているのが実情である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、制御回路基盤を収容したボックス体の不正な開放を防止可能とする制御回路装置を提供することにある。
そして、本発明は、制御回路装置において、ボックス体を不正に開放する行為があっても、そのボックス体を開放する不正が行われたことが容易に分かるようにすることも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1に記載の発明は、
例えば、パチンコ遊技機における可変表示装置や変動入賞装置に代表される役物装置等の電気機器の制御を行うためにROM等の複数の電子部品を実装した制御回路基盤と、この制御回路基盤を収容するボックス体と、からなる制御回路装置において、
前記ボックス体は、金属製等の底部部材と、内部を視認可能とする透明樹脂製の蓋部材とにより、前記制御回路基盤を収容可能なように構成されており、
前記底部部材と前記蓋部材とが側面部等で互いに重なる重合部を形成して、
この重合部に各々合致して形成された結合穴に不正開放防止止め部材を通して各重合部を結合することで、当該不正開放防止止め部材を破壊しない限り前記ボックス体を開放できない不正開放防止用結合構造を施し、
前記蓋部材は、四隅部をねじ止めすることで前記底部部材に取り付けられ、前記重合部は、該ねじ止め部の間であって平行する二側面部の各々に設けるとともに、前記ボックス体の不正開放を行うと当該重合部が破壊されるように構成したことを特徴としている。
【0008】
ここで、不正開放防止止め部材を破壊しない限りボックス体を開放できない不正開放防止用結合構造としては、代表的にはリベット止めが挙げられるが、リベット止めばかりではなく、ボックス体を開放しづらく、また、開放したことが分かるような構成であれば何でも良く、例えば、樹脂で係止部を形成し、一旦止めた後では、その係止部を破壊しない限り開放はできない構造にするなどでも良い。
また、制御回路とは、例えば、遊技機に備えられる可変表示装置、変動入賞装置、入賞球センサー、装飾用のLEDやランプなどの各種電気的機器の制御を行う役物制御回路に代表されるものである。
【0009】
このように、ボックス体を構成する底部部材と蓋部材とが互いに重なる重合部において、各々合致して形成された結合穴に通して各重合部を結合する不正開放防止止め部材を破壊しない限りボックス体を開放できない不正開放防止用結合構造を施した制御回路装置なので、蓋部材を外すことによるボックス体の不正な開放を防止できる。
しかも、蓋部材内部を視認可能とする透明樹脂製としたので、不正開放防止用結合構造部の表側ばかりではなく裏側も良く見えることから、正常なものかどうかも容易に確認できる。
【0010】
そして、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の制御回路装置であって、
前記重合部は、当該制御回路装置のコネクタ部が備えられた一側部と直交する二側面部に設けられ、
前記蓋部材は下面が開口するボックス形状に構成され、
前記底部部材は、前記コネクタ部と平行する側辺部に上方に折り返した折り返し片を形成したことを特徴としている。
【0016】
そして、請求項3に記載の発明は、
請求項1または請求項2に記載の制御回路装置であって、
前記蓋部材の内側には、金属製の静電気防止用部材が制御回路基盤に接続等して配設され、
かつ、前記不正開放防止用結合構造は、前記底部部材と前記蓋部材と前記静電気防止用部材とを連通すると共に、前記底部部材と前記静電気防止用部材とを導通する金属製リベット等の結合部材を用いた構成を特徴としている。
【0017】
このように、請求項1または請求項2に記載の不正開放防止用結合構造は、蓋部材の内側の静電気防止用部材と底部部材と蓋部材とを連通する結合部材を用いた制御回路装置なので、底部部材と蓋部材を静電気防止用部材と合わせて共通に結合して、ボックス体の閉鎖状態をより頑丈なものにでき、しかも、内側の結合部材の力が加わる部分が金属製の静電気防止部材であることから、結合による破壊などの問題が発生しない。
また、静電気防止用部材と底部部材とを導通する結合部材を用いたので、結合部材により静電気防止部材と電気的にグランドレベルにある底部部材との電気的な接続状態が確実になって、ノイズ等に強い制御回路装置となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る制御回路装置の実施の各形態例を図1から図8に基づいて説明する。
【0023】
先ず、図1は本発明を適用した一例としての遊技機を示すもので、本体枠に遊技盤及び基枠体を取り付けた状態の背面図であり、図中、1は本体枠(前面枠)、2は基枠体(裏メカベース盤)、3は遊技盤、4は上部入賞球案内部材、5は下部入賞球案内部材、6は可変表示装置(メイン役物装置)、7,8は中継基盤、11は制御回路装置(役物制御回路装置)、12は電源部、13はコンセントプラグ、14は球発射装置、15は他の制御回路、16,17,18はフレキシブルプリント配線基板である。
【0024】
この遊技機は、図示のように、本体枠である前面枠1の裏面側に、その裏側の基枠体をなす裏メカベース盤2が取り付けられて、この裏メカベース盤2より前方に位置する遊技盤3が、前面枠1の内方に取り付けられている。
遊技盤3の図示しない前面側は、周知のように、遊技領域となっていて、その遊技領域には、可変表示装置6、図示しない変動入賞装置、入賞球センサー、装飾用のLEDやランプなどの各種電気的機器が配設されている。
遊技盤3の裏面には、入賞球流路を有する上下に分割された上部入賞球案内部材4と下部入賞球案内部材5が取り付けられ、上部入賞球案内部材4には、メイン役物装置としての可変表示装置6が取り付けられている。
この可変表示装置6の背面に中継基盤7が配設されており、また、他の中継基盤8も設けられている。
【0025】
そして、前述した遊技領域に備えられる可変表示装置6、変動入賞装置、入賞球センサー、装飾用のLEDやランプなどの各種電気的機器の制御を行う制御回路装置である役物制御回路装置11が設けられている。
この役物制御回路装置11は、裏メカベース盤2に取り付けられ、即ち、入賞球案内部材4,5をほぼ囲むような大きさの開口部2aを有する裏メカベース盤2の下部に後述するようにして取り付けられる。
裏メカベース盤2を含む前面枠1の裏面側に、電源部12、コンセントプラグ13、球発射装置14、他の制御回路15などが設けられており、役物制御回路装置11と中継基盤7,8及び他の制御回路15とはフレキシブルプリント基板16,17,18により接続されている。
【0026】
次に、図2は前記役物制御回路装置11の拡大斜視図で、図3はその分解斜視図であり、これらの各図中、21はボックス体、22は底部部材、23は蓋部材、24は役物制御回路基盤、25は電子部品、26はコネクタ部、35は折り返し部、41は重合部(段差部)、42,47は結合穴、56は静電気防止部材、61はリベット、63は封印シールである。
即ち、ボックス体21は、金属製の底部部材22と樹脂製の蓋部材23とから構成されており、底部部材22上に固定されて蓋部材23により覆われる役物制御回路基盤24上には、多種の電子部品25が実装されると共に、その一側部にコネクタ部26が実装して備えられている。
このコネクタ部26は、蓋部材23の一側面部の下部に沿って切欠形状に形成したコネクタ部用開口部27から外部に露出しており、このコネクタ部用開口部27がある側面部に複数の放熱用開口部28,28,28,…が形成されている。
【0027】
底部部材22は、静電気等の電気的な信号ノイズに強くなるようグランド面を構成する金属製のものを採用しており、その底板部の三辺部に、蓋部材23内に入る折り返し片31,32,33,34,34を形成すると共に、底板部の平行する二辺部に、折り返し片32,34の間と折り返し片33,34の間に位置して、蓋部材23の側面部と面一のフラット面となる折り返し片35,35を形成している。
また、底板部の蓋部材23の四隅部と対応する部分には、取付片36,36,36,36が起設されると共に、ドライバー挿入穴37,37,37,37が形成されている。
そして、底板部の折り返し片31と平行する一辺部に上方への短い折り曲げ片38を形成すると共に、その両側辺部の取付片36,36との間にも上方への短い折り曲げ片39,39を形成している。
【0028】
以上の底部部材22の各折り返し片31,32,33,34,34,35,35および折り曲げ片38の下部には、底板部の上面に沿うようにして、放熱口を兼ねると共に、不正防止対策のために役物制御回路基盤24の裏面を覗くための放熱口兼覗き穴用開口部が図示の如く形成されている。
そして、折り返し片32,34の間と折り返し片33,34の間に位置して、蓋部材23の側面部と面一のフラット面となる折り返し片35,35の上部は、蓋部材23の側面部の内側に入る重合部をなす内側への段差部41,41となっている。
なお、これらの各段差部41,41の一端部側には、結合穴42,42がそれぞれ形成されている。
また、折り返し片31と平行する折り曲げ片38は、役物制御回路基盤24のコネクタ部26を備える一側部を載せるようになっている。
【0029】
蓋部材23は、下面が開口するボックス形状をなす樹脂製で、特に、不正防止対策のために内部の役物制御回路基盤24上を透視できる透明なクリア部材により形成したものを採用しており、その一側面部の下部に沿って切欠形状にコネクタ部用開口部27を形成している。
なお、蓋部材23は、その内部の四隅部に取付ボス43,43,43,43を突設している。
また、コネクタ部用開口部27を有する側面部から直交方向の平行する二側面部には、前記底部部材22の折り返し片35,35が合致して面一のフラット面となるようにする切欠形状部44,44を形成すると共に、その両側方に外側へ突出する取付ボス45,45,45を突設している。これら各取付ボス45,45,45には、前述した遊技機の遊技盤裏面に対する取付用のワンタッチ止め具46,46,46が組み込まれている。
そして、両側の切欠形状部44,44の上方部で、前記段差部41,41との重合部には、前記結合穴42,42と各々合致する結合穴47,47がそれぞれ形成されている。
【0030】
役物制御回路基盤24は、前述した遊技機の役物装置や球排出装置等の各種装置を制御するために、ROM等の電子部品25を基盤上に多数実装すると共に、基盤上の一側部にコネクタ部26を実装したものである。
この役物制御回路基盤24には、蓋部材23の四隅部に対応する取付穴51,51,51,51が形成されていて、その内方の基盤上に、抵抗器、半導体、IC等の多数の各種電子部品25が実装されている。
そして、制御回路基盤4の取付穴51,51部分から延長された一側部上には、多数の各種コネクタ52が実装して備えられている。
さらに、蓋部材23の表面部で一方の切欠形状部44がある側には、遊技機の確率設定キー53が備えられている。
なお、取付穴51の周りは、役物制御回路基盤24の金属面(グランド面)が剥き出していて、ビス止めすることにより底部部材22と接触状態となる。また、図中、54は電源コード、55は電源差込みソケットである。
【0031】
次に、以上の役物制御回路装置11の組み立てについて説明する。
予め確率設定キー53を蓋部材23に組み付けておいてから、図3に示すようにして、底部部材22の取付片36,36,36,36上に役物制御回路基盤24の取付穴51,51,51,51部分を重ねて、さらに、その取付穴51,51,51,51部分上に蓋部材23の取付ボス43,43,43,43を載せて、底部部材22のドライバー挿入穴37,37,37,37から図示しないビスを入れてドライバーでねじ込む。
これにより、底部部材22上に役物制御回路基盤42を挟んで蓋部材23が結合された状態となり、従って、役物制御回路装置11のボックス体21が組み立てられる。
【0032】
このようなボックス体21の組立状態において、図2に示したように、蓋部材23の側面部の下部に沿って切欠形状に形成したコネクタ部用開口部27から外部に、役物制御回路基盤24の一側部に沿って備えたコネクタ部26が露出している。
また、蓋部材23の平行する二側面部の切欠形状部44,44には、底部部材22の折り返し片35,35がそれぞれ合致して面一のフラット面となっている。
なお、この折り返し片35の上部の内側への段差部41は、蓋部材23の側面部の切欠形状部44の上部内側に入って重なった接触状態となっている。
【0033】
以上の役物制御回路装置11は、そのボックス体21(蓋部材23)の周囲の取付ボス45,45,45において、各々のワンタッチ止め具46,46,46の押し込み操作により、図1に示されるように、裏メカベース盤2の開口部2aの下部に取り付けられる。
ところで、以上のような役物制御回路装置11のボックス体21の不正開放防止用結合構造として第1の実施の形態例では、図4に示すようなリベット止めにより行っている。
【0034】
<第1の実施の形態例>
図4は前記役物制御回路装置11の本発明による不正開放防止用結合構造の形態例を示すもので、第1の実施の形態例を示した要部縦断面図である。
この図4において、前述と同様に、21はボックス体、22は底部部材、23は蓋部材、24は役物制御回路基盤、25は電子部品、35は折り返し片、41は段差部、44は切欠形状部であり、56は静電気防止部材、61はリベット、62は芯材である。
【0035】
この第1の実施の形態例では、ボックス体21の平行する二側面部において、底部部材22の折り返し片35,35がそれぞれ合致して面一のフラット面となる蓋部材23の切欠形状部44,44の上部と、折り返し片35,35の上部の内側への段差部41,41との重なった部分を、図4に示したように、リベット止めすることにより不正開放防止用結合構造としている。
即ち、段差部41の内側に、役物制御回路基盤24の端部金属面と接触状態としたアース用の金属板による静電気防止部材56を重ねて、外側から蓋部材23側面の結合穴47、段差部41の結合穴42及び静電気防止部材56の結合穴にリベット61を挿入して、その中空部内の芯材62を引っ張ることにより、芯材62の頭が、外側の中空部を広げることによってリベット61の固定が行われる。その後、芯材62は頭を残して切断される。
これにより、底部部材22の折り返し片35上部の段差部41と、蓋部材23の側面部の切欠形状部44の上部と、静電気防止部材56とが、リベット61によって強固に結合される。
そして、図2に示したように、底部部材22の折り返し片35と蓋部材23の切欠形状部44の上部から表面部にかけて封印シール63をそれぞれ貼付する。
【0036】
以上の通り、第1の実施の形態例の役物制御回路装置11によれば、以下に列挙する効果を発揮できる。
(1)ボックス体21の不正開放防止止めを行ったことにより、ボックス体21の不正な開放を防止できる。
また、蓋部材23の表面がクリアであることから、不正開放防止用の止め部材(リベット61)の表側ばかりではなく裏側も良く見ることができるため、正常なものかどうかを容易に確認できる。
(2)ボックス体21の不正開放防止をリベット61止めにより行ったことで、ボックス体21の閉鎖状態を確実に行うことができ、不正開放をより防止できる。
また、蓋部材23のリベット61止め部分を樹脂としたことで、リベット61止めを壊してボックス体21の不正開放を行うと、樹脂部が破壊されるため、不正が行われたことが後から分かる。
【0037】
(3)底部部材22から側面部にかけて折り返される折り返し部35による重合部(段差部41)に不正開放防止止めを行うので、作業性が良い。
また、ボックス体21の側面部で不正開放防止止めが行われるので、蓋部材23のクリアな表面から、不正開放防止用の止め部材(リベット21)の裏側を良く見ることができ、正常なものかどうか容易に確認できる。
(4)ボックス体21のリベット61止めの位置と封印シール63の位置を近傍にしたことにより、ボックス体21の不正開放が行われていない正常な役物制御回路装置11かどうかの確認が一目で簡単に行える。
(5)静電気防止部材56と底部部材22と蓋部材23にかけて重合する部分でリベット61止めしたことにより、ボックス体21の閉鎖状態をより頑丈なものにできる。
しかも、内側のリベット61の力が加わる部分が金属製の静電気防止部材56であるため、リベット61止めによる破壊などの問題が発生しない。
また、リベット61止めにより静電気防止部材56と電気的にグランドレベルにある底部部材22との電気的な接続状態が確実になるので、ノイズ等に強い役物制御回路装置11となる。
【0038】
<第2の実施の形態例>
図5は本発明による不正開放防止用結合構造の第2の実施の形態例を示すもので、(a)は浅い凹部の例を示した要部縦断面図、(b)は深い凹部の例を示した要部縦断面図である。
この図5(a)及び(b)において、前述と同様に、21はボックス体、23は蓋部材、35は折り返し片、41は段差部、44は切欠形状部、56は静電気防止部材、61はリベット、62は芯材であり、65,66は凹部である。
【0039】
この第2の実施の形態例では、蓋部材23のリベット61部分において、図5(a)に示したように、リベット61の頭部が丁度収納される深さの凹部65を予め形成しておくことで、不正開放防止のための結合状態で、リベット61の頭部を凹部65に収納状態にして、リベット61を外し難くしている。
また、図5(b)に示したように、図5(a)の凹部65より深い凹部66とすることによって、リベット61の頭部を凹部66に深く収納して、リベット61をより外し難くしてもよい。
【0040】
以上の通り、第2の実施の形態例の役物制御回路装置11によれば、前述した第1の実施の形態例により得られる効果に加えて、次の(6)の効果を発揮できる。
(6)蓋部材23にリベット61の頭部を収納する凹部65,66を形成したことにより、形状的にリベット61を外しての不正開放が行いづらくなる他、敢えて不正開放を行う時に樹脂製の蓋部材23の凹部65,66の一部を破壊する可能性が大きくなるので、ボックス体21を不正に開放したことが後で分かるようになる。
また、例えば、リベット61を壊す場合、ドリルにより破壊することも考えられるが、その場合、ドリルにより穴が大きくなってしまい、その箇所を再度リベット止め使用としても、凹部65,66があるため、壊す前のリベット止め状態に戻すのは不可能となる。
【0041】
<第3の実施の形態例>
図6は本発明による不正開放防止用結合構造の第3の実施の形態例を示した要部縦断面図である。
この図6において、前述と同様に、21はボックス体、23は蓋部材、35は折り返し片、41は段差部、44は切欠形状部、56は静電気防止部材、61はリベット、62は芯材であり、67は剥離容易部である。
【0042】
この第3の実施の形態例では、蓋部材23のリベット61部分において、図6に示したように、リベット61を外すと一部或いは全部が剥がれてしまうシールや塗装による剥離容易部67を予め設けておいてからリベット61止めすることで、リベット61を外せば、剥離容易部67の一部或いは全部が剥がれてしまうようにしている。
【0043】
以上の通り、第3の実施の形態例の役物制御回路装置11によれば、前述した第1の実施の形態例により得られる効果に加えて、次の(7)の効果を発揮できる。
(7)蓋部材23のリベット61止め部分にリベット61を外すと剥がれるシールや塗装による剥離容易部67を施しておくことにより、リベット61を外してボックス体31を不正に開放すると、シールや塗装による剥離容易部67が剥がれてしまうため、ボックス体21を不正に開放したことが一目で分かる。
【0044】
<第4の実施の形態例>
図7は本発明による不正開放防止用結合構造の第4の実施の形態例を示した要部斜視図である。
この図7において、前述と同様に、21はボックス体、22は底部部材、23は蓋部材、35は折り返し片、44は切欠形状部、61はリベット、63は封印シールであり、68は刻印である。
【0045】
この第4の実施の形態例では、図7に示したように、リベット61の頭部に、メーカー名の頭文字等の刻印68,68を予め施しておき、このような刻印68,68を頭部に有するリベット61を使用して、前述したように、底部部材22の折り返し片35上部の段差部41と、蓋部材23の側面部の切欠形状部44の上部と、静電気防止部材56とを、刻印68,68を頭部に有するリベット61によって強固に結合しておく。
【0046】
以上の通り、第4の実施の形態例の役物制御回路装置11によれば、前述した第1の実施の形態例により得られる効果に加えて、次の(8)の効果を発揮できる。
(8)リベット61の頭部に刻印68を施したことにより、正規なリベット61であるかどうかが一目で分かり、ボックス体21の不正開放を行って違うリベットで再度リベット止めしても、一目で違うリベットであること分かるため、ボックス体21を不正開放したことが直に分かる。
【0047】
<制御回路基盤取付部の不正防止構造例>
図8はボックス体21(底部部材22)への役物制御回路基盤24の取付部に対する不正防止構造例を示すもので、(a)は底部部材22のドライバー挿入穴37へのキャップの装着の仕方を示した一部破断の側面図、(b)はドライバー挿入穴37へのキャップの装着状態を示した一部破断の側面図である。
この図8(a)及び(b)において、69は取付ビス、71はキャップ、72は小径部、73は膨大部である。
この不正防止構造例は、図示のように、前記蓋部材23の取付ボス43と底部部材22の取付片36との間に、役物制御回路基盤24及び前記静電気防止部材56を挟んで取付ビス69により固定した部分が覗ける底部部材22のドライバー挿入穴37に、キャップ71を嵌め込んで装着するものである。
【0048】
即ち、図8(a)に示すように、ドライバー挿入穴37を外部から覆う形状のキャップ71は、ドライバー挿入穴37とほぼ対応する小径部72の先の部分に弾性変形可能な膨大部73を備えるもので、例えば、比較的硬質の樹脂一体成形品である。
このようなキャップ71を、図8(a)に矢印で示したように、底部部材22のドライバー挿入穴37に膨大部73を弾性変形させながら挿入することにより、図8(b)に示されるように、小径部72が係合するドライバー挿入穴37の周囲を膨大部73とキャップ71本体とで挟み込む。
このキャップ71の装着状態において、その膨大部73はドライバー挿入穴37から抜けないものとなっている。
【0049】
このように、前記蓋部材23の取付ボス43と底部部材22の取付片36との間に、役物制御回路基盤24及び前記静電気防止部材56を挟んで取付ビス69により固定した後に、底部部材22のドライバー挿入穴37に、膨大部73を備えるキャップ71を嵌め込んで装着することで、キャップ71が抜けない状態となるので、敢えて不正を行う場合には、キャップ71を破壊しなければならなくなる。
従って、例えば、このキャップ71が破壊されていれば、不正が行われたことが一目で分かる。
【0050】
また、以上のキャップ71の頭部に、前述した第4の実施の形態例で説明したようなメーカー名の頭文字等の刻印68を予め施しておいてもよい。
こうしてキャップ71の頭部に刻印68を施しておけば、正規なキャップ71であるかどうかが一目で分かり、不正を行って違うキャップでドライバー挿入穴37を再度塞いでも、一目で違うキャップであること分かるため、不正したことが直に分かるようになる。
【0051】
なお、以上の実施の各形態例においては、パチンコ遊技機の遊技盤裏面側に取り付ける役物制御回路装置としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の電子機器における制御回路装置であってもよい。
また、実施の形態例では、ボックス体を構成する底部部材と蓋部材とがネジ止めにより止められているが、その部分をリベット止めにしてもよい。
さらに、制御回路装置のボックス体の形状等も任意であり、その他、制御回路装置の内部構成を含む具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明に係る制御回路装置によれば、ボックス体を構成する底部部材と蓋部材とが互いに重なる重合部において、各々合致して形成された結合穴に不正開放防止止め部材を通して各重合部を結合することで、不正開放防止止め部材を破壊しない限りボックス体を開放できない不正開放防止用結合構造を施し、かつ、該ボックス体の不正開放を行うと当該重合部が破壊されるように構成したので、不正が行われたことが後から分かるものとなり、蓋部材を外すことによるボックス体の不正な開放を防止することができる。
しかも、蓋部材は内部視認可能とする透明樹脂製であり、不正開放防止用結合構造部の表側ばかりではなく裏側も良く見えるため、正常なものかどうかも容易に確認することができる。
【0056】
そして、請求項3に記載の発明に係る制御回路装置によれば、不正開放防止用結合構造として、蓋部材の内側の静電気防止用部材と底部部材と蓋部材とを連通する結合部材を用いたため、請求項1または請求項2に記載の発明により得られる効果に加えて、底部部材と蓋部材を静電気防止用部材と合わせた共通結合構造によって、ボックス体の閉鎖状態をより頑丈なものにすることができ、しかも、内側の結合部材の力が加わる部分が金属製の静電気防止部材であるため、結合による破壊などの問題が発生しないものとなる。
また、静電気防止用部材と底部部材とを導通する結合部材によって、静電気防止部材と電気的にグランドレベルにある底部部材との電気的な接続状態が確実になるため、ノイズ等に強い制御回路装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての遊技機を示すもので、本体枠に遊技盤及び基枠体を取り付けた状態の背面図である。
【図2】図1の制御回路装置の拡大斜視図である。
【図3】図2の制御回路装置の分解斜視図である。
【図4】制御回路装置の本発明による不正開放防止用結合構造の形態例を示すもので、第1の実施の形態例を示した要部縦断面図である。
【図5】本発明による不正開放防止用結合構造の第2の実施の形態例を示すもので、(a)は浅い凹部の例を示した要部縦断面図、(b)は深い凹部の例を示した要部縦断面図である。
【図6】本発明による不正開放防止用結合構造の第3の実施の形態例を示した要部縦断面図である。
【図7】本発明による不正開放防止用結合構造の第4の実施の形態例を示した要部斜視図である。
【図8】ボックス体への制御回路基盤の取付部に対する不正防止構造例を示すもので、(a)はドライバー挿入穴へのキャップの装着の仕方を示した一部破断の側面図、(b)はドライバー挿入穴へのキャップの装着状態を示した一部破断の側面図である。
【符号の説明】
11 制御回路装置
21 ボックス体
22 底部部材
23 蓋部材
24 制御回路基盤
25 電子部品
35 折り返し部
41 重合部(段差部)
42,47 結合穴
56 静電気防止部材、
61 リベット
63 封印シール
65,66 凹部
67 剥離容易部
68 刻印
71 キャップ
73 膨大部

Claims (3)

  1. 電気機器の制御を行うために複数の電子部品を実装した制御回路基盤と、この制御回路基盤を収容するボックス体と、からなる制御回路装置において、
    前記ボックス体は、底部部材と、内部を視認可能とする透明樹脂製の蓋部材とにより、前記制御回路基盤を収容可能なように構成されており、
    前記底部部材と前記蓋部材とが互いに重なる重合部を形成して、
    この重合部に各々合致して形成された結合穴に不正開放防止止め部材を通して各重合部を結合することで、当該不正開放防止止め部材を破壊しない限り前記ボックス体を開放できない不正開放防止用結合構造を施し、
    前記蓋部材は、四隅部をねじ止めすることで前記底部部材に取り付けられ、前記重合部は、該ねじ止め部の間であって平行する二側面部の各々に設けるとともに、前記ボックス体の不正開放を行うと当該重合部が破壊されるように構成したことを特徴とする制御回路装置。
  2. 前記重合部は、当該制御回路装置のコネクタ部が備えられた一側部と直交する二側面部に設けられ、
    前記蓋部材は下面が開口するボックス形状に構成され、
    前記底部部材は、前記コネクタ部と平行する側辺部に上方に折り返した折り返し片を形成したことを特徴とする請求項1に記載の制御回路装置。
  3. 前記蓋部材の内側には、金属製の静電気防止用部材が配設され、
    かつ、前記不正開放防止用結合構造は、前記底部部材と前記蓋部材と前記静電気防止用部材とを連通すると共に、前記底部部材と前記静電気防止用部材とを導通する結合部材を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御回路装置。
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