JP3629732B2 - 量子化装置および量子化方法 - Google Patents

量子化装置および量子化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えばディジタル画像信号を量子化する場合に入力信号値と量子化復号値とで定義される量子化誤差最小規範に対して、さらに視覚特性を考慮した空間変動規範、および/または、時間変動規範を加味するようにした量子化装置および量子化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、各画素が8ビットで表されるディジタル画像信号が入力され、各画素を8ビットより少ないビット数で量子化(再量子化)することによって、データ量を圧縮することが行われる。従来この量子化としては、入力信号値と量子化復号値との量子化誤差が最小となるように量子化値が選択されていた。この量子化装置において、入力信号レベルの分布に極端な偏りがない場合、その量子化誤差の積算値は最小となりS/N(Signal/Noise)比は、最良となる。そのため、従来の量子化装置は、S/N規範に基づいて量子化値が決定されている。この規範とは、のっとるべき規則を言い、すなわちS/N規範とは、量子化誤差を最小とする量子化値を選択する規則を意味する。
【0003】
ここで、S/N規範Q1は式(1)で表される。L(i)は入力信号値を表し、L(i)^は量子化復号値を表し、q(i)は量子化値を表し、nは量子化ビット数を表す。また、一般的な8ビット量子化の入力ディジタル画像信号に対する量子化式と復号式を式(2)、(3)に示す。
【0004】
Q1=MIN〔|L(i)^−L(i)|〕 (1)
q(i)=L(i)/(255/2) (2)
L(i)^=q(i)・255/2 (3)
【0005】
式(1)におけるMIN〔 〕は、〔 〕内の値が最小値となる量子化値を選択することを意味する。入力信号値に対する各量子化値の量子化復号値の量子化誤差を比較し、S/N規範Q1に基づいて量子化値が選択される。図10に3ビット量子化の例を示す。従来のS/N規範量子化装置は、入力信号を8階調に量子化し、各量子化区間の中央値を量子化復号値として出力する。
【0006】
図10によると、入力信号の変化が小さくなる平坦領域において画質劣化が認められる。つまり、入力信号が領域境界レベルを挟み僅かに変動しているにも拘らず、量子化復号値においては、量子化ステップ幅に相当する信号変動に拡大されることになる。このような画質劣化は空間方向と時間方向の両者に発生し、画像のエッジ部分がザラザラと見える、すなわちエッジビジネスや時間的劣化の原因となる。このように、人間の視覚特性を考慮すると、必ずしもS/N規範による量子化が最適とは言えない。特に人間の視覚特性は、入力信号の空間的、あるいは時間的な信号変化に対する感度が高いと考えられるにも拘らず、従来の量子化装置は、入力信号値そのものを基準として量子化を行うため、信号変化に伴う画質劣化が目立つという欠点があった。
【0007】
このような従来のS/N規範のみに基づく量子化装置の欠点を克服するため、本出願人は、上述のような人間の視覚特性を考慮した新規範Q2を用いた量子化装置を先に提案している(特開平6−169257号公報参照)。新規範Q2を式(4)に示す。
Q2=MIN〔α〔S/N〕+β〔ΔS〕+γ〔ΔT〕〕 (4)
【0008】
ここで、〔S/N〕はS/N評価値を表し、〔ΔS〕は空間変動評価値を表し、〔ΔT〕は時間変動評価値を表し、さらにα、β、γはそれぞれの重みを表している。この式(4)で表される新規範Q2は、複数の量子化値候補に関して、S/N評価値、空間変動評価値および時間変動評価値を重み付け加算した新規範評価値を求め、この評価値を最小とする量子化値候補を出力量子化値として選択する規則である。図11には、空間的に対応するkフレームと(k−1)フレームの画素配置図を示す。kフレームのLx(k)の値を有する画素の量子化を行う場合、新量子化規範Q2で用いられる各評価値は次式で表される。
【0009】
〔S/N〕=|Lx(k)^−Lx(k)| (5)
〔ΔS〕=〔ΔS〕+〔ΔS〕+〔ΔS〕+〔ΔS〕 (6)
〔ΔT〕=|(Lx(k)^−Lx(k−1)^)−(Lx(k)−Lx(k
−1))| (7)
但し、〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕は、次式で定義される。
【0010】
〔ΔS〕=|(Lx(k)^−La(k)^)−(Lx(k)−La(k)
)| (8)
〔ΔS〕=|(Lx(k)^−Lb(k)^)−(Lx(k)−Lb(k)
)| (9)
〔ΔS〕=|(Lx(k)^−Lc(k)^)−(Lx(k)−Lc(k)
)| (10)
〔ΔS〕=|(Lx(k)^−Ld(k)^)−(Lx(k)−Ld(k)
)| (11)
【0011】
S/N評価値〔S/N〕は、従来の量子化装置で評価されるのと同様の量子化誤差である。空間変動評価値〔ΔS〕は、空間内の量子化復号値の信号変化量(すなわち、空間内の量子化復号値の傾き)と入力信号の信号変化量(すなわち、空間内の入力信号値の傾き)との比較を行うものである。量子化復号値の信号変化量を算出する場合、既に新規範Q2により決定済みの、過去の画素の量子化値を使用して比較するという処理上の制約がある。図11においては、量子化対象画素Lx(k)に関し、処理済み画素は近傍4画素La(k)、Lb(k)、Lc(k)、Ld(k)であり、これらを使用して〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕がそれぞれ求められる。
【0012】
時間変動評価値〔ΔT〕は、量子化対象画素Lx(k)と同一位置にある前フレームの画素Lx(k−1)とに関し、入力信号のフレーム間の変化量と量子化復号値のフレーム間の信号変化量とを比較するものである。上述のように式(4)のMIN〔 〕は、〔 〕内の評価値を最小とする量子化値候補が最終的な量子化値として選択されることを意味する。その結果、従来の量子化装置で問題となる画質劣化が低減される。
【0013】
その様子を図10に示す。すなわち、従来の量子化装置では、入力信号が量子化境界レベル近傍で僅かに変動している場合、量子化復号値においては量子化ステップ幅に相当する信号変動に拡大されていたが、上述の式(4)に基づく新規範量子化装置においては、この信号変動は抑圧され安定した量子化復号化値が得られる。こうして新規範量子化装置によって、意図した画質改善が達成できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の新規範量子化装置と従来の量子化装置とを比較すると、画質劣化はかなり低減される。しかしながら、新規範量子化の構造に起因する独特な画質劣化が発生する。そのひとつに『時間へばりつき』パターンが挙げられる。この画質劣化は、式(4)における時間変動評価値の寄与率が高すぎる場合に発生する。すなわち、物体輪郭部のような空間内信号変化が大きい対象が動く場合には、評価値の中で時間変動評価値が大きくなり、入力信号値の時間変化に追従した量子化値が選択される。
【0015】
一方、空間内の信号変化が小さい平坦部分が動いたときでは、時間変動評価値も小さくなる。この平坦部分が動く時には、時間変動評価値の全体の評価値に対する寄与率が適切でないと、動き部分であっても、過去と同じ量子化値が選択され、時間的に変化しない、『時間へばりつき』パターンが発生することになる。より具体的には、画面内の比較的大きな面積の物体が動いた時に、量子化復号値の画像では、その輪郭部は動くが、物体内の平坦部分が動かない現象が生じ、見る者が違和感を持つことになる。さらに、隣接ブロック間で、重み特性が極端に変化する場合、ブロック形状に依存した画質差が発生することがある。
【0016】
従って、この発明の目的は、新規範による量子化に独特な画質劣化である、上述の『時間へばりつき』現象を防止するために、ブロック毎に動き量を検出し、この動き量に応じてS/N評価値に対する重みα、空間変動評価値に対する重みβ、時間変動評価値に対する重みγを適応的に変化させることができる量子化装置および量子化方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化装置において、
量子化値の複数の量子化値候補に関して、入力信号値と量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、入力信号値の空間変動と量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または入力信号値の時間変動と量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを重み付け加算した評価値をそれぞれ求め、評価値を最小とする量子化候補を出力すべき量子化値として選択的に出力し、
画面内でS/N評価値、空間変動評価値および/または時間変動評価値に対する重みを適応的に変化させる際に、空間方向の変動を考慮して空間内の近傍画素から求められる動き量を変数として用いることを特徴とする量子化装置である。
【0018】
さらに、この発明は、所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化方法において、
空間方向の変動を考慮して空間内の近傍画素から求めた動き量を変数として使用して、S/N評価値、空間変動評価値および/または時間変動評価値に対する重みを空間内で適応的に変化させるステップと、
量子化値の複数の量子化値候補に関して、入力信号値と量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、入力信号値の空間変動と量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または入力信号値の時間変動と量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを、重みによって重み付け加算した評価値をそれぞれ求めるステップと、
評価値を最小とする量子化値候補を出力すべき量子化値として選択的に出力するステップとからなることを特徴とする量子化方法である。
【0019】
【作用】
入力画像から検出される動き量に応じて、S/N評価値に対する重みα、空間変動評価値に対する重みβ、時間変動評価値に対する重みγを適応的に変化させることによって、『時間へばりつき』パターンの発生を防止する。
【0020】
【実施例】
以下、この発明に係る量子化装置の一実施例について説明する。この発明は、動き量を検出し、S/N評価値、空間変動評価値、および時間変動評価値のそれぞれに対する重みを適切に制御するものである。最初に動き量の検出について説明する。まず、ここで動き量検出法について述べる。一般的には画面中に静止部と動画部が存在するので、局所的な動き量検出を行う必要がある。一例として、図1に示すような画面のブロック分割を導入する。各ブロックは、m画素×nラインの画素数から構成されている。このブロック毎に動き量を検出する。
【0021】
動き量検出方法の第1の例は、時間差分絶対値の積算値により動き量を決定する手段である。kフレームの座標(x、y)における入力信号値Lx ,y (k)、k−1フレームの入力信号値をLx ,y (k−1)とすると、時間差分絶対値が式(12)で定義され、対象ブロックの画素平均時間差分絶対値Mが式(13)で定義される。勿論、必ずしも画素平均化を行う必要はない。
【0022】
ΔTx,y =Lx,y (k) −Lx,y (k−1) (12)
【0023】
【数1】
Figure 0003629732
この値Mに応じて重みα、β、γを変化させる。
【0024】
動き量検出方法の第2の例は、各画素の空間傾斜で正規化した時間差分絶対値を用いた動き量の決定法である。一般に、空間変動の大きい部分(輪郭部のような空間傾斜の大きい部分)での時間差分絶対値は大きくなる。一方、空間変動の小さい部分(平坦部のような空間傾斜の小さい部分)での時間差分絶対値は小さくなる。そこで、適正な動き量を算出するために、空間傾斜で正規化された時間差分絶対値を使用する。図11の画素配置図における空間傾斜の算出例を式(14)〜式(18)に示す。
【0025】
ΔS=(〔ΔS〕+〔ΔS〕+〔ΔS〕+〔ΔS〕)/4 (14)
但し、〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕、〔ΔS〕は、次式で定義されるもので、斜め方向、垂直方向および水平方向の空間傾斜を表す。
【0026】
〔ΔS〕={(La(k)−Lx(k))−(Lx(k)−Lh(k))}
/2 (15)
〔ΔS〕={(Lb(k)−Lx(k))−(Lx(k)−Lg(k))}
/2 (16)
〔ΔS〕={(Lc(k)−Lx(k))−(Lx(k)−Lf(k))}
/2 (17)
〔ΔS〕={(Ld(k)−Lx(k))−(Lx(k)−Le(k))}
/2 (18)
【0027】
このように、算出された座標(x、y)における空間傾斜ΔSx,y により正規化された画素平均動き量は、式(19)で得られる。
【0028】
【数2】
Figure 0003629732
【0029】
また、空間傾斜が極端に小さい画素においては正規化値が小さくなるため、動き量の感度が敏感になり過ぎる傾向がある。そこで、式(20)のしきい値処理を導入する。すなわち、
ΔSx,y <しきい値TH : ΔSx,y =1.0 (20)
(ΔSx,y ≧しきい値TH : ΔSx,y を変更しない。)
このしきい値処理により適正な動き量を算出することが可能となる。
【0030】
以上の処理により得られる正規化動き量Mに関して、時間変動規範重みγに対して単調減少する特性を与える。その特性例を図2に示す。この例では動き量が小さい(0≦M<M0)場合(静止ブロックの場合)、重みγを一定(例えば1.0)に設定し時間変動規範の寄与率を保つ。動き量が(M0≦M<M1)の範囲では、重みγが単調減少する。図2では、単調減少が曲線が示されているが、直線的なものでも良い。一方、動き量がある値M1以上では時間変動評価値の重みγをゼロとして評価から外す。以上の特性により、動画像における時間変動規範の寄与率に起因する画質劣化の発生を防止することが可能となる。
【0031】
更に、式(4)のS/N規範重みαや空間変動規範重みβに関しても、動き量に応じた可変特性を採用することで、新規範量子化装置による画質向上を図ることが可能となる。その特性例を図3および図4にそれぞれ示す。空間変動評価値に対する重みβも、時間変動評価値に対する重みγと同様に、動き量に対し単調減少特性を示している。動き量が大きいと、重みγが小となり、相対的にβの寄与率が高くなり、その結果、固定パターンの動きが斜め方向に流れるような画質劣化を生じさせる。これを防止するために、重みβも単調減少特性としている。S/N評価値の重みαは、動き量に対してゆるやかな単調増加特性を示している。
【0032】
また、上述の目的の動き量検出法として、所謂、動きベクトルを使用することも可能である。その例を以下に説明する。一般的に、動きベクトル検出法には大きく分類して次の3種類が挙げられる。
(1)ブロックマッチング法
(2)勾配法
(3)位相相関法
【0033】
ブロックマッチング法は、パターンマッチングと同じ発想で、現画像のブロック化された領域が、過去の画像中の何処に存在したか、現画像と過去画像の比較を行う。具体例としては、ブロック内対応画素毎の差分絶対値を加算し、ブロック毎の差分絶対値和(あるいは差分の二乗和)が最小となる位置を動きベクトルとするものである。
【0034】
ブロックマッチング法を用いるブロックデータの構造例を図5に示す。隣接フレーム間での動きベクトルを検出する場合、空間的に対応する位置にブロック(M画素×Nライン)が設定される。kフレーム(現フレーム)とk−1フレーム(前フレーム)で探索座標分ずらし、すなわち、水平方向で(X+M)画素、垂直方向で(Y+N)ラインずらし、各座標位置においてパターンマッチングを行ない、ブロック毎の差分絶対値和(あるいは差分の二乗和)が最小となる座標位置を検出する。
【0035】
kフレームの座標(i,j) の画素レベルをL(i,j) 、k−1 フレームの座標(i,j) の画素レベルをLk−1 (i,j)とすると、座標(x,y)における評価式の例として式(21)が挙げられる。
【0036】
【数3】
Figure 0003629732
【0037】
図5の例においては、サーチ領域内の各座標についての評価式(式21)の評価値Eを演算する。サーチ点の数はX・Y点となる。その中で、評価値Eが最小となる座標(x,y)が動きベクトルに対応する。求められた動きベクトルをv=(v, v)とすると、v=−x、v=−yで与えられる。この手法は演算量が膨大となる欠点があるが、検出精度は良いので広く一般的に用いられている。
【0038】
勾配法は、ある空間傾斜を持つ画素がある位置まで動くと、動き量に応じた時間差分が発生するというモデルに基づく。よって、時間差分を空間傾斜で割算すれば動きベクトルが得られる。勾配法の基本処理を次に示す。
【0039】
座標(x,y)における画素値をg(x,y)とする。
動きベクトルをv=(v,v)とすると、次の時刻の画素値は、g(x−v,y−v)となる。これをテーラー展開すると式(22)になる。
【0040】
【数4】
Figure 0003629732
【0041】
ここで時間差分を式(23)で表す。
d(x,y)=g(x−v,y−v)−g(x,y) (23)
これにより式(24)が得られる。
v・gradg(x,y) 〜 −d(x,y) (24)
この式(24)により時間差分と空間勾配から動きベクトルを求めることが出来る。
【0042】
あるブロック内の画素に対し、最小自乗法を式(24)に適用しvについて解くと、式(25)、式(26)が得られる。
=−(ΣΔΔ)/(ΣΔ ) (25)
=−(ΣΔΔ)/(ΣΔ ) (26)
Δは時間差分、Δは水平勾配、Δは垂直勾配を表す。
【0043】
更に簡略化することで式(27)、式(28)が得られる。
=−{ΣΔsign(Δ)}/(Σ|Δ|) (27)
=−{ΣΔsign(Δ)}/(Σ|Δ|) (28)
sign( )は符号を表す。
【0044】
一般的に勾配法による動き量検出には、式(27)、式(28)が用いられる。勾配法は演算量は少ないが、動き量が大きくなると検出動きベクトルの精度が落ちるという欠点がある。それは前述のモデルが成り立たなくなるからである。しかしながら、実用上は、反復的に動きベクトルを順次検出していくなど、様々な工夫により精度を得るようにしている。
【0045】
さらに、位相相関法は、現画像と過去画像の同一位置のブロックデータに対し、各々フーリエ変換を施し、周波数領域で位相のずれ量を検出し、その位相項を逆フリーエ変換を用いて動きベクトル値を検出する手法である。この手法の特徴として、精度を確保するためには、ある程度以上の大きいブロックサイズが要求される。そのためフーリエ変換により演算量が膨大となる。また、一般的に大きいブロックの中には複数の動きが存在し、その識別判定が難しくなるという欠点がある。
【0046】
以上述べた動きベクトル検出法の何れかを適用し、図1の各ブロック毎に動きベクトルv=(v,v) を検出する。この動きベクトルvに関して、例えば、式(29)で定義される動きベクトルノルムMを動き量とする。
【0047】
【数5】
Figure 0003629732
【0048】
この動き量は、前述の時間差分絶対値を使用する手法と比較して、回路の負担が大きいが、精度は高い。そこで、動き量に応じて定義される各規範の重み特性を図2、図3および図4と同様に決定することで、新規範量子化装置による画質向上を図ることが可能となる。
【0049】
ここで、上述の検出された動き量に基づく重みα、β、γの切り換えは、検出された動き量毎に行われる。上述の例においては、図1に示すブロック毎に重みは変化する。そこで、実際に量子化に用いる重みは、量子化対象画素の近傍画素の重みも考慮した上で、実際の重みを決定することを提案する。すなわち、図1の隣接ブロック間で、重み特性が極端に変化する場合、ブロック形状に依存した画質差が発生することがある。このような画質劣化を排除するため、ブロック境界近傍を主体に重みの平滑化が行われ、不要な画質差の発生が抑圧される。近傍画素の規範重みをw、平滑化された規範重みをW、平滑化フィルタ係数をa、タップ数をmとすると、式(30)の演算により平滑化処理が実行される。
【0050】
【数6】
Figure 0003629732
【0051】
例えば、図6に示すように3画素×3ラインの量子化対象画素に対して1/4のゲインを掛け、量子化対象画素の縦方向、および横方向の各画素に対して1/8のゲインを掛け、さらに量子化対象画素の斜め方向の各画素に対して1/16のゲインを掛けるような平滑化フィルタが用いられた場合、量子化対象画素近傍の重みの急激な変化が抑圧される。図1のブロック内では、各重みα、β、γは一定であるので、図6に示すようなゲインが `1’ のフィルタにおいては、結果的に重みが変化する部分、すなわちブロック境界部のみの重みを平滑化することになる。図6は、一例であり、状況によっては更に空間内のタップ数を増やした平滑化フィルタを適用することも考えられる。
【0052】
以上は、空間内の平滑化処理であるが、時間方向にも平滑化を施す一例を図7に示す。この図7の平滑化フィルタは、例えば1次元平滑化フィルタとする。処理の都合上、最終タップ位置が量子化対象画面とする。この空間内平滑化フィルタを量子化対象画素位置の過去の重みに適用することにより、時間方向の急激な重みの変化が抑圧され、不要な画質差が低減される。以上の空間内平滑化フィルタと時間方向平滑化フィルタは、分離した構成にして適用することも出来るが、時空間の非分離形(一体処理構成)のフィルタを適用しても実現出来る。以上のように、時空間の近傍画素における重みを考慮した上で、量子化対象画素の最終的な重みα、β、γを決定することにより、画像特性の急峻な変化に伴う不自然な画質差を排除することが出来る。
【0053】
上述したように、動き量を検出し、この動き量に応じて各評価値の重みを変更するこの発明の一実施例は、図8のフローチャートに従って量子化値が決定される。基本的には、設定された量子化ビット数nで生成可能な全ての線形量子化値q(i)に関し、式(4)で定義される新規範評価値を算出し、その最小値を有する量子化コードを出力値とする。この図8のフローチャートのステップ1において、上述したような方法を使用して動き量がブロック毎に検出される。
【0054】
次のステップ2において、検出された動き量からそのブロックの重みα、β、γが決定される。例として挙げた図2、図3および図4にそれぞれ示される特性に従って、これらの重みが決定される。そして、ステップ3の重み平滑化へ制御が移ると、近傍画素の評価値の重みを元にした重みの平滑化が行われ、式(4)の量子化規範評価式が定まる。
【0055】
そして、ステップ4において、カウンタqに `0’ が設定される。カウンタqは、量子化値候補と対応している。次のステップ5では、qと対応する量子化値候補について、式(4)を使用した評価値の算出がなされる。算出された新規範評価値が登録される。
【0056】
ステップ6のインクリメントでは、カウンタqに `+1’ が加算され、ステップ7へ制御が移る。ステップ7のq=Nでは、ステップ6(インクリメント)において加算されたカウンタqがNと等しいか否かが判別され、q≠Nの場合、ステップ5(評価値の算出および登録)へ制御が戻り、q=Nの場合、ステップ8へ制御が移る。すなわち、評価対象の量子化コードの最大値が(N−1)の場合には、この(N−1)で設定される回数、ステップ5およびステップ6の処理が繰り返され、カウンタqがNに等しくなるとき、ループは終了する。
【0057】
次に、ステップ8の評価値の最小値検出において、量子化コード候補の内で最小の新規範評価値のを生じさせる量子化コードqが最終結果として選択される。ステップ9の量子化値q登録において、選択された量子化コードqが登録され、このフローチャートは終了する。
【0058】
次に、この発明の量子化装置の処理を実現する一実施例のブロック図を図9に示す。入力端子11から供給される入力信号値L(i)、例えば各画素が8ビットに量子化されたディジタル画像信号は、量子化器12、処理部13へ供給される。この処理部13は、動き量検出部18、重み決定部15、重み処理部19、判定部16、メモリ部17から構成され、入力端子11から供給された入力信号値L(i)は、動き量検出部18、判定部16、およびメモリ部17へ供給される。量子化器12において、供給された入力信号値L(i)が8ビットより少ないnビットへ量子化される。この量子化器12からは、2の数の量子化値候補が発生する。
【0059】
量子化器12により生成された線形量子化値q(i)は、d0として判定部16へ供給される。重み決定部15は、動き量検出部18により検出された動き量d1に応答してブロック毎の重みを決定する。この重み決定部15から重みα、β、γがd2として重み処理部19へ供給される。重み処理部19では、上述した平滑化処理、例えばLPF処理が施され、最終的な新規範評価式が定まり、各々の評価値の重みは、d3として判定部16へ供給される。
【0060】
新規範量子化においては、式(4)で定義される新規範Q2が用いられるため、入力信号値L(i)と決定済み量子化値d4を記憶しておく必要がある。メモリ部17からは、必要に応じて記憶データd4(すなわち、決定済み量子化値)が、判定部16へ供給される。判定部16では、上述した図6に示すフローチャートの処理が行われる。すなわち、供給された入力信号値L(i)、線形量子化値d0、重みd3、記憶データd4から式(4)の判定が実行され、最終的な量子化値q(i)が選択され、出力端子14から取り出される。
【0061】
この新規範量子化装置により、従来の量子化装置の画質劣化を低減し、視覚特性に合致する量子化画像を得ることができる。
【0062】
図9中の量子化器12において、全ての量子化値を発生するのと異なり、S/N規範に基づいて選択された基準の量子化値を生成し、この量子化値と、その上下の量子化値の3種類の量子化値候補について、判定部16が新規範評価値をそれぞれ求め、この3個の新規範評価値の中で最小のものと対応する量子化値候補を選択的に出力する構成としても良い。
【0063】
また、この実施例では、動き量に応じた可変重みの一例を示しているが、上述の重みに対してなされる平滑化は、動き量に応じたものに限らず一般の可変重みの場合にも有効に用いることが可能である。
【0064】
なお、この発明は、空間変動評価値と時間変動評価値との一方のみを使用して新規範評価値を構成するようにしても良い。例えば、ディジタルオーディオ信号のような場合には、S/N評価値と時間変動評価値とを使用した評価値を使用することができる。
【0065】
【発明の効果】
この発明によれば、視覚特性を考慮した量子化が行えることで、量子化境界レベル近傍の入力信号値の変化が拡大されることによる空間方向、あるいは時間方向の画質劣化を低減することができる。
【0066】
また、この発明によれば、動き量が大きい場合では、時間変動評価値に対する重みγを減少させることによって、重みγの値を適切なものとすることができ、冒頭に述べたような画質劣化を防止することが可能となる。
【0067】
さらに、この発明によれば、元の量子化ビット数より少ないビット数でも良好な画像を得ることができ、例えばディジタル入力信号の圧縮を良好に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る動き量検出のための画面分割の一例を示す略線図である。
【図2】時間変動評価値に対する重みの動き量に応じた変化の特性例を示す略線図である。
【図3】空間変動評価値に対する重みの動き量に応じた変化の特性例を示す略線図である。
【図4】S/N評価値に対する重みの動き量に応じた変化の特性例を示す略線図である。
【図5】動きベクトル検出方法の一例を説明するための略線図である。
【図6】この発明に係る空間内平滑化フィルタの一例を示す略線図である。
【図7】この発明に係る時間方向平滑化フィルタの一例を示す略線図である。
【図8】この発明に係る可変重みの新規範量子化装置の判定部の一実施例を示すフローチャートである。
【図9】この発明に係る新規範量子化装置の一実施例を示すブロック図である。
【図10】入力信号に対して3ビット量子化が行われた一例を示す略線図である。
【図11】画素の配置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 量子化器
13 処理部
15 重み決定部
16 判定部
17 メモリ部
18 動き量検出部
19 重み処理部

Claims (9)

  1. 所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、上記量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化装置において、
    上記量子化値の複数の量子化値候補に関して、上記入力信号値と上記量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、上記入力信号値の空間変動と上記量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または上記入力信号値の時間変動と上記量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを重み付け加算した評価値をそれぞれ求め、上記評価値を最小とする上記量子化候補を上記出力すべき量子化値として選択的に出力し、
    画面内で上記S/N評価値、上記空間変動評価値および/または上記時間変動評価値に対する重みを適応的に変化させる際に、空間方向の変動を考慮して空間内の近傍画素から求められる動き量を変数として用いることを特徴とする量子化装置。
  2. 上記動き量は、更に重みの時間方向の変動を考慮して求められることを特徴とする請求項1に記載の量子化装置。
  3. 所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、上記量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化装置において、
    上記量子化値の複数の量子化値候補に関して、上記入力信号値と上記量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、上記入力信号値の空間変動と上記量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または上記入力信号値の時間変動と上記量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを重み付け加算した評価値をそれぞれ求め、上記評価値を最小とする上記量子化候補を上記出力すべき量子化値として選択的に出力し、
    時間方向で上記S/N評価値、上記空間変動評価値および/または上記時間変動評価値に対する重みを適応的に変化させる際に、重みの時間方向の変動を考慮して重みを決定することを特徴とする量子化装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載の量子化装置において、
    空間傾斜で正規化された入力信号の時間差分量に基づいて入力信号の局所的な動き量に応じて上記S/N評価値、上記空間変動評価値および/または上記時間変動評価値に対する重みを適応的に変化させることを特徴とする量子化装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載の量子化装置において、
    空間変動評価値および時間変動評価値は、入力信号値と、決定済みの量子化値の復号値とを使用して求められることを特徴とする量子化装置。
  6. 請求項1または請求項3に記載の量子化装置において、
    入力信号がディジタルビデオ信号であって、空間変動評価値が同一フィールドまたは同一フレーム内の入力信号値と復号値とを用いて求められることを特徴とする量子化装置。
  7. 請求項1または請求項3に記載の量子化装置において、
    入力信号がディジタルビデオ信号であって、時間変動評価値が現フレームの入力信号値および復号値と前フレームの入力信号値と復号値とを用いて求められることを特徴とする量子化装置。
  8. 所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、上記量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化方法において、
    空間方向の変動を考慮して空間内の近傍画素から求めた動き量を変数として使用して、S/N評価値、空間変動評価値および/または時間変動評価値に対する重みを空間内で適応的に変化させるステップと、
    上記量子化値の複数の量子化値候補に関して、上記入力信号値と上記量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、上記入力信号値の空間変動と上記量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または上記入力信号値の時間変動と上記量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを、上記重みによって重み付け加算した評価値をそれぞれ求めるステップと、
    上記評価値を最小とする上記量子化値候補を上記出力すべき量子化値として選択的に出力するステップとからなることを特徴とする量子化方法。
  9. 所定の量子化ビット数の入力信号値が供給され、上記量子化ビット数と異なるnビットの量子化値を出力する量子化方法において、
    重みの時間方向の変動を考慮して、S/N評価値、空間変動評価値および/または時間変動評価値に対する重みを時間方向で適応的に変化させるステップと、
    上記量子化値の複数の量子化値候補に関して、上記入力信号値と上記量子化値候補の復号値の差であるS/N評価値と、上記入力信号値の空間変動と上記量子化値候補の復号値の空間変動の差である空間変動評価値および/または上記入力信号値の時間変動と上記量子化値候補の復号値の時間変動の差である時間変動評価値とを、上記重みによって重み付け加算した評価値をそれぞれ求めるステップと、
    上記評価値を最小とする上記量子化候補を上記出力すべき量子化値として選択的に出力するステップとからなることを特徴とする量子化方法。
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