JP3628463B2 - デルタシグマ型a/d変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線受信装置において、高周波または中間周波の受信信号からベースバンド信号を局部復調し、これを量子化するA/D変換器に関し、特に高い分解能を有するデルタシグマ型A/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
π/4シフトQPSKなどのディジタル変調方式において、受信機では振幅と位相の情報を検波するために直交復調器が用いられる。RF(高周波)帯やIF(中間周波)帯の受信信号は、直交復調器により同相成分であるI信号と直交成分であるQ信号に変換される。直交復調器では、受信信号の搬送波周波数に等しいローカル信号との乗算を行い、局部復調されたIQ信号を得る。I信号とQ信号はベースバンド信号であるため、容易にA/D変換器を用いて量子化・標本化することができ、その後でディジタル信号処理によって復号処理することが可能である。
【0003】
一方、受信機の入力信号には希望の受信波とともに妨害波も存在し、これを抑圧するためにRF帯やIF帯にチャネル選択フィルタが置かれる。妨害波のレベルは非常に大きい場合があり、例えば希望波に比べて+50dB以上に及ぶこともある。このため、チャネル選択フィルタには広いダイナミックレンジが要求され、一般にはセラミックフィルタなどの受動フィルタで実現される。
【0004】
このような受動フィルタ素子は比較的大きく、装置の小型化を制限することになる。そのため、受動フィルタ素子を集積回路化することが望ましい。それを実現する方法としては、ベースバンドIQ信号をA/D変換した後のディジタル信号を処理するディジタルフィルタがある。このとき、広いダイナミックレンジを有するディジタルフィルタを実現するためには、A/D変換器には例えば14ビット程度の高い分解能が要求される。ベースバンド信号程度の周波数帯であれば、これはオーバーサンプリング技術とノイズシェーピング技術とを利用した従来のデルタシグマ型A/D変換器で達成することができる。
【0005】
従来、ベースバンド信号等低周波信号を量子化するデルタシグマ型A/D変換器としては、図8に示すようなものがあった(例えば、1例として、特開平8−70251に開示されているようなものがある)。
【0006】
以下、図8乃至図11を参照して、従来のデルタシグマ型A/D変換器について説明する。図8は従来のデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図、図9は従来のデルタシグマ型A/D変換器のクロック発生器のタイミングチャート、図10は従来のデルタシグマ型A/D変換器のスイッチ制御器のタイミングチャート、図11は従来のデルタシグマ型A/D変換器の出力の周波数スペクトラムを表す図である。
【0007】
まず、図8を参照して、従来のデルタシグマ型A/D変換器の構成を説明する。図8において、25はアナログのRF帯またはIF帯の受信信号の入力端子、26は量子化されたベースバンド信号の出力端子、33は基準電圧の入力端子、27〜34はクロック発生器42が出力する制御クロックの電圧によりオン・オフするアナログスイッチ(以下、単にスイッチともいう)、35はキャパシタ、36は積分キャパシタ、37は帰還キャパシタ、38は演算増幅器である。
【0008】
また、39は一定周期のクロック信号(clk)40でトリガされる毎にアナログ入力信号を一定のしきい値と比較した大小関係を2値振幅の論理信号として出力する1ビットA/D変換器、41は1ビットA/D変換器39の出力に従い異なるタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ31〜34のオン・オフを制御するスイッチ制御器、42は所定のタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ31〜34のオン・オフを制御するクロック発生器である。
【0009】
次に、図8乃至図11を参照して、従来のデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する。まず、入力端子25から入力されたアナログ信号は、図9に示すようなクロック発生器42からの制御クロックの制御によるアナログスイッチ27〜30によってオン・オフされ、入力キャパシタ35、積分キャパシタ36及び演算増幅器38とを通して標本化され、積分される。
【0010】
標本化され積分された信号は、1ビットA/D変換器39において2値の振幅に量子化される。量子化された信号は、出力端子26から出力されるとともに、スイッチ制御器41に入力され、スイッチ制御器41は入力された2値の値(Vout=0、1)に応じて図10に示すような制御クロックを出力して、アナログスイッチ31〜34をオン・オフ制御する。これにより、入力端子33の基準電圧が帰還キャパシタ37を介して入力端子25からの入力信号とは逆相に加算及び積分されるような負帰還ループが構成される。
【0011】
その結果、出力端子26から得られる出力信号の周波数スペクトラムは、1ビットA/D変換器39から出力した信号の周波数が低いほど、量子化雑音が抑圧されたノイズシェーピング特性を有する。図11に示す出力端子26の周波数スペクトラムの例により、低い周波数帯域で量子化雑音が低いということが分かり、これによって、1ビットA/D変換器39の出力におけるノイズシェーピング特性が分かる。したがって、受信機のベースバンド信号のように低い周波数帯の信号に対しては、量子化雑音の小さい高分解能のA/D変換器として働く。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデルタシグマ型A/D変換器においては、もしRF帯やIF帯の受信信号を直接A/D変換できればチャネル選択フィルタをディジタルフィルタで実現することができるとともに、直交復調器を使用しないですむにもかかわらず、RF帯やIF帯の受信信号を直接A/D変換しようとすると、そのような比較的高い周波数帯では量子化雑音が大きいため、高分解能のA/D変換器として機能せず、別に直交復調器を必要とするという問題があった。
【0013】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、ベースバンド信号を量子化するデルタシグマ型A/D変換器に局部復調の機能を持たせて独立の直交復調器を不要にし、RF帯とかIF帯のチャネル選択フィルタを接続して特に高い電圧レベルの妨害波を除去するようにしなくても、量子化雑音が高域へノイズシェーピングされることによって、広い電圧レベル範囲にわたり、線形に量子化されたベースバンド信号を出力することができるデルタシグマ型A/D変換器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によるデルタシグマ型A/D変換器は、一端が受信信号入力端子へ接続された第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチへ接続された第1の入力キャパシタと、一端が前記第1の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第2のスイッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第1の入力キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第3のスイッチと、一端が前記第1の入力キャパシタと前記第2のスイッチへ共通接続された第4のスイッチと、一端が受信信号入力端子へ接続された第5のスイッチと、一端が前記第5のスイッチへ接続された第2の入力キャパシタと、一端が前記第2の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第6のスイッチと、一端が前記第5のスイッチと第2の入力キャパシタへ共通接続された第7のスイッチと、一端が前記第2の入力キャパシタと前記第6のスイッチへ共通接続された第8のスイッチと、反転入力端子が前記第4および第8のスイッチへ共通接続され、非反転入力端子が接地された演算増幅器と、一端が前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記演算増幅器の出力端子に接続された積分キャパシタと、アナログ入力端子が前記演算増幅器の出力端子に接続された1ビットA/D変換器と、一端が基準電圧源へ接続された第9のスイッチと、一端が前記第9のスイッチへ接続された帰還キャパシタと、一端が前記帰還キャパシタへ接続され、他端が接地された第10のスイッチと、一端が前記第10のスイッチと前記帰還キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第11のスイッチと、一端が前記帰還キャパシタと前記第10のスイッチへ共通接続され、他端が前記演算増幅器の反転入力端子へ接続された第12のスイッチと、前記1ビットA/D変換器の出力に応じて前記第9から第12のスイッチをオン・オフ制御させるスイッチ制御器とを備え、第1および第2の入力キャパシタと積分キャパシタとの比が正弦波の標本化値にほぼ等しいキャパシタンスを有し、標本化周期毎に受信信号入力端子から第1または第2の入力キャパシタを介して積分キャパシタへ転送される電荷が正弦波の標本化値との乗算と等価となるように第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせる制御クロック発生器を備えるようにしたものである。
【0015】
本発明によれば、一端が共通接続された第1および第5のスイッチへRF帯またはIF帯の受信信号を入力して標本化し、積分し、量子化して1ビットA/D変換器の出力端子から信号を取り出すようにしたことにより、RF帯またはIF帯の受信信号が局部復調され、且つベースバンド信号を線形に量子化して量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化ベースバンド信号を出力することができるデルタシグマ型A/D変換器が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、一端が受信信号入力端子へ接続された第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチへ接続された第1の入力キャパシタと、一端が前記第1の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第2のスイッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第1の入力キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第3のスイッチと、一端が前記第1の入力キャパシタと前記第2のスイッチへ共通接続された第4のスイッチと、一端が受信信号入力端子へ接続された第5のスイッチと、一端が前記第5のスイッチへ接続された第2の入力キャパシタと、一端が前記第2の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第6のスイッチと、一端が前記第5のスイッチと第2の入力キャパシタへ共通接続された第7のスイッチと、一端が前記第2の入力キャパシタと前記第6のスイッチへ共通接続された第8のスイッチと、反転入力端子が前記第4および第8のスイッチへ共通接続され、非反転入力端子が接地された演算増幅器と、一端が前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記演算増幅器の出力端子に接続された積分キャパシタと、アナログ入力端子が前記演算増幅器の出力端子に接続された1ビットA/D変換器と、一端が基準電圧源へ接続された第9のスイッチと、一端が前記第9のスイッチへ接続された帰還キャパシタと、一端が前記帰還キャパシタへ接続され、他端が接地された第10のスイッチと、一端が前記第10のスイッチと前記帰還キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第11のスイッチと、一端が前記帰還キャパシタと前記第10のスイッチへ共通接続され、他端が前記演算増幅器の反転入力端子へ接続された第12のスイッチと、前記1ビットA/D変換器の出力に応じて前記第9から第12のスイッチをオン・オフ制御させるスイッチ制御器とを備え、前記第1の入力キャパシタおよび第2の入力キャパシタは、それらのキャパシタンスの比が、正弦波の振幅が最大となる位相における標本化値とその位相から45度シフトした位相における標本化値との比にほぼ等しくなるようなキャパシタンスを有し、標本化周期毎に受信信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタを介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が、標本化周期の8倍の周期を有する正弦波の標本化値と受信信号との乗算と等価となるように前記第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせる制御クロック発生器を備え、受信信号が前記正弦波と等しい周波数を有することにより局部復調ミキサとして機能するようにしたものであり、入力されたRF帯またはIF帯の受信信号を局部復調し、且つベースバンド信号を線形に量子化して量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化ベースバンド信号を出力することができるデルタシグマ型A/D変換器が得られるという作用を有する。
【0017】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、同一の受信信号を入力するよう接続された第1の請求項1に記載のデルタシグマ型A/D変換器と第2の請求項1に記載のデルタシグマ型A/D変換器とを備えたデルタシグマ型A/D変換器において、各制御クロック発生器は、標本化周期毎に受信信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタを介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が、標本化周期の8倍の周期を有しかつ90度の位相差を有する正弦波の標本化値と受信信号との乗算と等価となるよう前記第1のデルタシグマ型A/D変換器と前記第2のデルタシグマ型A/D変換器との間で標本化周期の2倍の時間だけ時間差をもって前記第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせ、受信信号が前記正弦波と等しい周波数を有することにより直交復調器として機能するようにしたものであり、入力されたRF帯またはIF帯の受信信号を同相成分と直交成分とに直交復調し、且つ受信信号が直交復調されたベースバンドIQ信号を線形に量子化して量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化ベースバンド信号を出力することができるデルタシグマ型A/D変換器が得られるという作用を有する。
【0018】
以下、添付図面、図1乃至図7に基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明する。また、本発明の実施の形態に対する以下の説明では、デルタシグマ型A/D変換器について行うが、単にA/D変換器ともいう。図1は本発明の第1の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図、図2は図1に示すクロック発生器のタイミングチャートを示す図、図3は図1に示すスイッチ制御器のタイミングチャートを示す図、図4は図1に示すデルタシグマ型A/D変換器の入力信号の重み付け係数を表にして示す図、図5は図1に示すデルタシグマ型A/D変換器の正弦波ローカル信号の標本化を説明する説明図、図6は本発明の第2の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図、図7は図6に示すクロック発生器のタイミングチャートを示す図である。
【0019】
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を説明する。図1において、1はアナログ信号のRF帯またはIF帯の受信信号の入力端子、2は量子化されたベースバンド信号の出力端子、23は基準電圧の入力端子、3〜14はクロック発生器24が出力する制御クロックの電圧によりオン・オフされるアナログスイッチ(以下、単にスイッチともいい、3、4、・・・、14はそれぞれ第1、第2、・・・、第12のスイッチともいう)、15、16はキャパシタ(第1、第2の入力キャパシタともいう)、17は積分キャパシタ、18は帰還キャパシタ、19は演算増幅器、21は標本化クロックclkの入力端子である。
【0020】
また、20は一定周期のクロック信号(clk)40でトリガされる毎にアナログ入力信号を一定のしきい値と比較した大小関係を2値振幅の論理信号として出力する1ビットA/D変換器、22は1ビットA/D変換器20の出力に従い異なるタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ11〜14のオン・オフを制御するスイッチ制御器、24は所定のタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ3〜10のオン・オフを制御するクロック発生器、23は基準電圧の入力端子である。
【0021】
次に、図1乃至図5を参照して、以上のように構成された本実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する。まず、図2はアナログスイッチ3〜14をオン・オフさせるためにクロック発生器24が出力する制御クロックのタイミングを示すものであり、制御電圧がHighレベルでアナログスイッチはオンし、制御電圧がLowレベルでアナログスイッチはオフする。
【0022】
時刻t1においてアナログスイッチ3、4がオンすると入力キャパシタ15は入力端子1の電圧Vin(t1)により充電される。このとき入力キャパシタ15に蓄えられる電荷Q1(t1)は次式により表わされる。
Q1(t1)=C1・Vin(t1)・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0023】
続いて、時刻t1’において、アナログスイッチ5、6がオンすると、入力キャパシタ15は演算増幅器19の仮想接地点とグランドとの間に接続され、蓄えられていた電荷を放電する。演算増幅器19の反転入力端子のインピーダンスは非常に高いため、キャパシタ15が放電した電荷はすべて積分キャパシタ17へ転送される。
【0024】
一方、時刻t1において、1ビットA/D変換器20の出力に応じてアナログスイッチ11と12または11と14がオンすると帰還キャパシタ18は端子23の基準電圧Vrefにより1ビットA/D変換器20の出力に応じて決まる正負いずれかの極性で充電される。このとき帰還キャパシタ18に蓄えられる電荷Q4(t1)は次式により表わされる。
Q4(t1)=C4・Vref(t1)・・・・・・・・・・・・・(2)
【0025】
続いて、時刻t1’において、1ビットA/D変換器20の出力に応じて図3に示すようにアナログスイッチ13と14または12と13がオンすると帰還キャパシタ18は演算増幅器19の仮想接地点とグランドとの間に接続され、蓄えられていた電荷を放電する。演算増幅器19の反転入力端子のインピーダンスは非常に高いため、帰還キャパシタ18が放電した電荷はすべて積分キャパシタ17へ転送される。
【0026】
このとき、時刻t1’における積分キャパシタ17の電荷Q3(t1’)は、時刻t1における積分キャパシタ17の電荷をQ3(t1)とすると、次式により表わされる。
Q3(t1’)=Q1(t1)−Q4(t1)+Q3(t1)・・・(3)
【0027】
また、時刻t1’において積分キャパシタ17に蓄えられる電荷Q3(t1’)は、演算増幅器19の出力端子の電圧をVout(t1’)とすれば次式によっても表わされる。
Q3(t1’)=C3・Vout(t1’)・・・・・・・・・・・(4)
【0028】
したがって、時刻t1’における演算増幅器19の出力電圧は次式により表わすことができる。
【0029】
これは、入力端子1の電圧Vin(t1)は(C1/C3)倍され、1ビットA/D変換器20の出力を負帰還させる電圧Vrefは(C4/C3)倍され、これらが加算された後に積分される演算が行われることを示しており、デルタシグマ型A/D変換器として動作する。
【0030】
以後、時刻t2〜t8’までの間、入力端子1の電圧は図4に示すように係数倍され、同様の演算が行われる。このとき、図4の係数が、例えば(C1/C3)=1、(C2/C3)=0.707107のように正弦波の標本化値にほぼ等しくなるようにキャパシタC1〜C3のキャパシタンスを設定すれば、デルタシグマ型A/D変換器による量子化の前段で図5に示すような周期T0(=8Ts)の正弦波のローカル信号との乗算を行う局部復調の演算を行うことと等価であり(所謂、局部復調機能といわれ、クロック発生器24と、キャパシタC1(15)を通る回路と、キャパシタC2(16)を通る回路とにより構成される)、出力端子2には量子化雑音がノイズシェーピングされるように量子化されたベースバンド信号を得ることができる。なお、ここでは一例として振幅1の正弦波の場合を示したが、振幅の値は特に限定されるものではない。正弦波は局部復調ミキサにおけるローカル信号に相当する。ローカル信号の振幅は、回路を作動させる範囲内で適当な値に選択すればよいことは、当業者にはよく知られている。本発明において、例えば(C1/C3)=2、(C2/C3)=1.414214と設定すれば、正弦波の振幅を2と選んだことになる。すなわち、C1とC2との比が1:0.707107であることで正弦波の形が表現され、さらにそれらとC3との比によって正弦波の振幅が設定される。一般に、スイッチトキャパシタ回路とよばれるこのような回路には、キャパシタンスの絶対値は限定されず、キャパシタンス同士の比および標本化周波数によって回路の特性が決定される性質があり、このことも当業者にはよく知られている。
【0031】
したがって、このとき1ビットA/D変換器20における標本化周波数fs(=1/Ts)は入力端子1の受信信号の搬送波周波数f0(=1/T0)の8倍となるように選ばれる。すなわち、受信信号の搬送波周波数f0は、受信信号と乗算する図5に示したような正弦波の周波数と、一致する。このように受信信号の周波数と標本化周波数との関係を1:8に選ぶことで、受信信号に周波数の等しい正弦波を乗算する局部復調ミキサとしての機能が、量子化の前段で得られることになる。
【0032】
以上のように本発明の実施の形態によれば、デルタシグマ型A/D変換器の入力部において、正弦波の標本化値とほぼ等しいキャパシタンスを有する入力キャパシタと、正弦波の標本化値との乗算と等価になるようにアナログスイッチをオン・オフさせるクロック発生器とを設けることにより、アナログのRF帯またはIF帯の受信信号が局部復調された量子化ベースバンド信号が得られるデルタシグマ型A/D変換器を実現することができる。
【0033】
(実施の形態2)
以下、図6及び図7を参照して、本発明の第2の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を説明する。図6において、43はアナログ信号のRF帯またはIF帯の受信信号の入力端子、44は量子化されたベースバンドI信号の出力端子、45は量子化されたベースバンドQ信号の出力端子、88、89は基準電圧の入力端子である。
【0034】
また、46〜69はクロック発生器70、71が出力する制御クロックの電圧によりオン・オフされるアナログスイッチ(以下、単にスイッチともいう)、86、87はそれぞれ1ビットA/D変換器82、83の出力に従い異なるタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ54〜57、66〜69のオン・オフを制御するスイッチ制御器、70、71は所定のタイミングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ46〜53、58〜65のオン・オフを制御するクロック発生器、72、73、76、77はキャパシタ、74、78は積分キャパシタ、75、79は帰還キャパシタ、80、81は演算増幅器、84、85は標本化クロックclkの入力端子、82、83は1ビットA/D変換器で、一定の周期のクロック信号でトリガされる毎にアナログ入力信号を一定のしきい値と比較した大小関係を2値振幅の論理信号で出力するものである。
【0035】
次に、図6乃至図7を参照して、以上のように構成された本実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する。まず、図7はアナログスイッチ46〜53をオン・オフさせるためにクロック発生器70が出力する制御クロックのタイミングを示し、アナログスイッチ58〜65をオン・オフさせるためにクロック発生器71が出力する制御クロックのタイミングを示すものであり、制御電圧がHighレベルでアナログスイッチはオンし、制御電圧がLowレベルでアナログスイッチはオフする。本実施の形態における個々のデルタシグマ型A/D変換器の動作は、上記第1の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の動作と同様であるから、これ以上、詳細な動作の説明は省略する。
【0036】
但し、本実施の形態によるデルタシグマ型A/D変換器におけるベースバンドI信号とQ信号を得るための直交復調としては、ローカル信号の位相差が90度であるような2個の局部復調機能(それぞれ、クロック発生器70、71と、キャパシタC1(72、76)を通る回路と、キャパシタC2(73、77)を通る回路とにより構成される)を用いて、上記のように、受信信号を局部復調すればよく、得られるベースバンド信号(出力信号)のうち一方がI信号、他方がQ信号となる。位相が90度ずれたローカル信号との乗算は、図7に示すように、クロック発生器70、71が2Ts(=T0/4)だけずれた制御クロックでアナログスイッチ46〜69をオン及びオフさせることにより実現することができる。
【0037】
以上のように本発明の実施の形態によれば、デルタシグマ型A/D変換器の入力部において、正弦波の標本化値とにほぼ等しいキャパシタンスを有する入力キャパシタと、たがいに90度の位相差を有する正弦波の標本化値との乗算と等価になるようにアナログスイッチをオン・オフさせるクロック発生器とを設けたことにより、すなわち、標本化周期毎に受信信号入力端子から第1または第2の入力キャパシタを介して積分キャパシタへ転送される電荷が90度の位相差を有する正弦波の標本化値との乗算と等価となるように標本化周期の2倍の時間だけ時間差をおいて第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせるようにした制御クロック発生器を備えたことにより、アナログのRF帯またはIF帯の受信信号が直交復調された量子化ベースバンドIQ信号が得られるデルタシグマ型A/D変換器を実現することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によるデルタシグマ型A/D変換器は、以上説明したように構成し、特に一端が共通接続された第1および第5のスイッチへRF帯またはIF帯の受信信号を入力して標本化し、積分し、量子化して1ビットA/D変換器の出力端子から信号を取り出し、入力部において、正弦波の標本化値とほぼ等しいキャパシタンスを有する入力キャパシタと、正弦波の標本化値との乗算と等価になるようにアナログスイッチをオン・オフさせるクロック発生器とを設けるようにしたことにより、消費電流を増加せずにRF帯またはIF帯の受信信号が局部復調され、かつ量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化ベースバンド信号を出力するデルタシグマ型A/D変換器が得られ、受信機から直交復調器を削除することができ、チャネル選択フィルタをディジタルフィルタで実現することができるため、装置を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図
【図2】図1に示すクロック発生器のタイミングチャートを示す図
【図3】図1に示すスイッチ制御器のタイミングチャートを示す図
【図4】図1に示すデルタシグマ型A/D変換器の入力信号の重み付け係数を表にして示す図
【図5】図1に示すデルタシグマ型A/D変換器の正弦波ローカル信号の標本化を説明する説明図
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図
【図7】図6に示すクロック発生器のタイミングチャートを示す図
【図8】従来のデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロック図
【図9】従来のデルタシグマ型A/D変換器のクロック発生器のタイミングチャート
【図10】従来のデルタシグマ型A/D変換器のスイッチ制御器のタイミングチャート
【図11】従来のデルタシグマ型A/D変換器の出力の周波数スペクトラムを表す図
【符号の説明】
1 受信信号の入力端子
2 量子化ベースバンド信号の出力端子
3〜14 アナログスイッチ
15、16 キャパシタ
17 積分キャパシタ
18 帰還キャパシタ
19 演算増幅器
20 1ビットA/D変換器
21 標本化クロックの入力端子
22 スイッチ制御器
23 基準電圧の入力端子
24 クロック発生器
43 受信信号の入力端子
44、45 量子化ベースバンド信号の出力端子
46〜53、58〜65 アナログスイッチ
72〜79 キャパシタ
80、81 演算増幅器
82、83 1ビットA/D変換器
84、85 標本化クロックの入力端子
86、87 スイッチ制御器
88、89 基準電圧の入力端子
70、71 クロック発生器
25 受信信号の入力端子
26 量子化ベースバンド信号の出力端子
27〜34 アナログスイッチ
35〜37 キャパシタ
38 演算増幅器
39 1ビットA/D変換器
40 標本化クロックの入力端子
41 スイッチ制御器
33 基準電圧の入力端子
42 クロック発生器
Claims (2)
- 一端が受信信号入力端子へ接続された第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチへ接続された第1の入力キャパシタと、一端が前記第1の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第2のスイッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第1の入力キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第3のスイッチと、一端が前記第1の入力キャパシタと前記第2のスイッチへ共通接続された第4のスイッチと、一端が受信信号入力端子へ接続された第5のスイッチと、一端が前記第5のスイッチへ接続された第2の入力キャパシタと、一端が前記第2の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第6のスイッチと、一端が前記第5のスイッチと第2の入力キャパシタへ共通接続された第7のスイッチと、一端が前記第2の入力キャパシタと前記第6のスイッチへ共通接続された第8のスイッチと、反転入力端子が前記第4および第8のスイッチへ共通接続され、非反転入力端子が接地された演算増幅器と、一端が前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記演算増幅器の出力端子に接続された積分キャパシタと、アナログ入力端子が前記演算増幅器の出力端子に接続された1ビットA/D変換器と、一端が基準電圧源へ接続された第9のスイッチと、一端が前記第9のスイッチへ接続された帰還キャパシタと、一端が前記帰還キャパシタへ接続され、他端が接地された第10のスイッチと、一端が前記第10のスイッチと前記帰還キャパシタへ共通接続され、他端が接地された第11のスイッチと、一端が前記帰還キャパシタと前記第10のスイッチへ共通接続され、他端が前記演算増幅器の反転入力端子へ接続された第12のスイッチと、前記1ビットA/D変換器の出力に応じて前記第9から第12のスイッチをオン・オフ制御させるスイッチ制御器とを備え、前記第1の入力キャパシタおよび第2の入力キャパシタは、それらのキャパシタンスの比が、正弦波の振幅が最大となる位相における標本化値とその位相から45度シフトした位相における標本化値との比にほぼ等しくなるようなキャパシタンスを有し、標本化周期毎に受信信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタを介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が、標本化周期の8倍の周期を有する正弦波の標本化値と受信信号との乗算と等価となるように前記第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせる制御クロック発生器を備え、受信信号が前記正弦波と等しい周波数を有することにより局部復調ミキサとして機能することを特徴とするデルタシグマ型A/D変換器。
- 同一の受信信号を入力するよう接続された第1の請求項1に記載のデルタシグマ型A/D変換器と第2の請求項1に記載のデルタシグマ型A/D変換器とを備えたデルタシグマ型A/D変換器において、各制御クロック発生器は、標本化周期毎に受信信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタを介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が、標本化周期の8倍の周期を有しかつ90度の位相差を有する正弦波の標本化値と受信信号との乗算と等価となるよう前記第1のデルタシグマ型A/D変換器と前記第2のデルタシグマ型A/D変換器との間で標本化周期の2倍の時間だけ時間差をもって前記第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせ、受信信号が前記正弦波と等しい周波数を有することにより直交復調器として機能することを特徴とするデルタシグマ型A/D変換器。
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