JP3627997B2 - 壁見切り材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井の一部に吹き抜け空間を有する場合に吹き抜け空間の立設壁と天井とからなる角部において立設壁と天井との端部を見切るための壁見切り材に関するものである。
【0002】
【先行技術】
図4は、従来の吹き抜け空間における壁見切り材の縦断面図を示すものである。
従来、玄関ホールや階段等において、天井170の一部を開口した吹き抜け空間141を形成する場合があった。この吹き抜け空間141を形成する場合に、天井170と、その天井170の一端から吹き抜け空間141の上方に向かって立設する立設壁180とからなる角部において、天井170の表面に形成された天井表面部材160と、立設壁180の表面に形成された立設壁表面部材150との端部を見切るための壁見切り材110が形成されていた。
【0003】
上記天井170は、四角枠状の枠材とこの枠材を挟み込む面材とからなる2階の床パネル143と、その床パネル143の下面側に形成された天井表面部材160とを備えていた。その天井表面部材160は、石膏ボードからなる耐火材162と、その耐火材162の室内側の表面に形成された天井化粧部材161とを備えていた。
上記立設壁180は、吹き抜け空間の四方に立設する立設壁パネル142と、その立設壁パネル142の表面に形成された立設壁表面部材150とを備えていた。その立設壁表面部材150は、石膏ボードからなる耐火材152と、その耐火材152の表面に形成された立設壁化粧部材151とを備えていた。
【0004】
上記壁見切り材110は、天井表面部材160の吹き抜け空間141側の端部を見切る木質からなる天井側壁見切り材130と、立設壁表面部材150の1階側の端部を見切る木質からなる立設側壁見切り材120とを備えていた。そして、天井側壁見切り材130の上面には同様に木質からなる調整材131が形成され、立設側壁見切り材120の立設壁パネル142側には木質からなる調整材121が形成されていた。
【0005】
従来の壁見切り材110を取り付けるには、先ず最初に、調整材121,131を釘等により立設壁パネル142に固定し、その後、その調整材121,131の表面に接着剤を塗布して、立設側壁見切り材120及び天井側壁見切り材130を養生のための特別の治具等を使用することにより接着固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の壁見切り材110は、壁見切り材110の取付位置が天井付近であって、取付作業のための足場を必要とする上に、壁見切り材110を上方に向かって重力に反する方向に持ち上げて取り付けなければならず、さらに、養生のための特別な治具等を使用して長時間の養生時間を必要とするため、現場施工において、大変、手間がかかる作業になるという第1の問題点があった。
【0007】
また、壁見切り材110が、表面部材150,160の端部を見切る場合に、両者の間に隙間が発生すると、外観上、大変見苦しくなるため、端部の寸法精度を上げなければならず、大変、手間がかかった。特に、階段上に形成される吹き抜け空間141においては、立設壁表面部材150と壁見切り材110との間を間近に見ることとなって、立設壁表面部材150が壁見切り材110に当接せずに両者の間に隙間が発生すると、大変見苦しくなるため、端部の寸法精度を上げなければならず、製造上、大変手間がかかるという第2の問題点があった。
【0008】
また、天然木材を使用した壁見切り材10は、乾燥による含有水分の調整等の製品品質を一定にするための手間が小さくなかった。さらに、壁見切り材10を1個の天然木材から形成する場合において、軽量化のために内部を空洞となるように削りだしを行うと手間がかかり、原料の無駄が多くなった。このため、内部を削り出すようなことはせずに使用すると、全体の重量が大きくなって、取り扱いが容易ではない上に、特に天井の上方に向かって持ち上げて取り付ける壁見切り材10においては、取付作業が大変になるという第3の問題点があった。
【0009】
そこで本発明は、養生のための特別の治具等を必要とせずに養生時間も少なくすることができ、外観も良好に維持することができ、取付作業を容易にすることができる壁見切り材を提供しようとするものである。
【0010】
これに加えて、本発明は、立設壁表面部材150が壁見切り材110に完全に当接しなくても、両者の間の隙間を隠すことができて、外観が良好な壁見切り材110を提供しようとするものである。更に、手間をかけずに製品品質のばらつきが少ないうえに木目模様を呈することができ、外観が良好な化粧部材を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。本発明は、天井(80)の一部を開口する吹き抜け空間(76)を形成する場合に天井(80)と天井(80)の一端から吹き抜け空間(76)の上方に向かって立設する立設壁(70)とからなる角部(75)に形成され、且つ、天井(80)の表面に形成される天井表面部材(83)の端部を見切る天井側見切り部(85)と、立設壁(70)の表面に形成される立設壁表面部材(73)の端部を見切る立設壁側見切り部(77)とを備えた壁見切り材(10)であって、その壁見切り材(10)は、締結部材(40)により前記角部(75)に固定される固定部材(20)と、その固定部材(20)に固定して締結部材(40)を覆って室内側の表面を化粧する化粧部材(30)とを備え、化粧部材(30)は、固定部材(20)に固定するための固定部(60)を備え、固定部材(20)は、化粧部材(30)の固定部(60)を固定可能な被固定部(50)を備えていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る壁見切り材(10)の作用及び効果を取付手順に沿って説明する。
先ず、天井(80)と立設壁(70)とからなる角部(75)において、締結部材(40)を介して固定部材(20)を固定する。
次に、角部(75)に固定された固定部材(20)の被固定部(50)に、化粧部材(30)の固定部(60)を固定する。その際、固定部材(20)の表面に露出する締結部材(40)を化粧部材(30)が覆うように固定部材(20)の表面に化粧部材(30)を固定する。これにより、締結部材(40)を隠すことができて、壁見切り材(10)の外観を良好にすることができる。
【0013】
さらに、固定部材(20)と化粧部材(30)とは固定部(60)が被固定部(50)に固定されることにより、両者を固定しているため、接着剤のみを使用して固定する場合と比較して、接着剤が固化するまでに両者が動かないように固定するための特別の治具等を必要とすることがなく、さらに、養生のための時間を必要とすることがない。これにより、現場施工における壁見切り材(10)の取付作業を容易にすることができる。
【0014】
また、固定部材(20)は、立設壁表面部材(73)との間に隙間が発生した場合のその隙間を隠すために、立設壁表面部材(73)の端部を収納する壁収納部(21)を備えたことを特徴とする。本発明において、立設壁表面部材(73)の端部が壁収納部(21)の内部に収納されている。これにより、立設壁表面部材(73)の端部が固定部材(20)に当接せずに両者の間に隙間が発生していても、その隙間を壁収納部(21)の内部に隠すことができ、壁見切り材(10)の外観を良好に維持することができる。
【0015】
更に、壁見切り材(10)は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成したことを特徴とする。ここで、「壁見切り材(10)」は、上述したような材質からなるため、外部から見える壁見切り材(10)の表面に木目模様を出すことができるものである。
【0016】
また、木質材料では原料となる天然木材の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキが発生するが上述したような材質からなる壁見切り材(10)ではそのようなことがなく、製品のバラツキを抑えることができる。
また、ここで「壁見切り材(10)」は、「粉体を混合した樹脂」を押出成形することにより形成されるものである。このため、天然木材からの削り出しにおけるような原料の無駄を生じることはなく、内部に空洞も容易に形成することができて、全体の重量を容易に軽減することができ、取り扱いが容易な壁見切り材(10)を形成することができる。
【0017】
また、ここで「セルロース系材料」とは木粉等をいう。また、「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」とは、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀等の金属微粉末、あるいはセラミック、炭酸カルシウム等の非金属微粉末をいうものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施の形態を示すものであり、図1は壁見切り材の縦断面図、図2は壁見切り材の固定部材の縦断面図、図3は壁見切り材の化粧部材の縦断面図をそれぞれ示す。
【0019】
まず、本実施の形態の構成について説明する。
本実施の形態に係る壁見切り材10は、天井80の一部を開口する吹き抜け空間76を形成する場合に天井80と天井80の一端から吹き抜け空間76の上方に向かって立設する立設壁70とからなる角部75に形成されているものである。そして、壁見切り材10は、天井80の表面に形成される天井表面部材83の端部を見切る天井側見切り部85と、立設壁70の表面に形成される立設壁表面部材73の端部を見切る立設壁側見切り部77とを備えている。
【0020】
前記天井80は、2階の床面を形成する床パネル84と、その床パネル84の下面に形成された天井表面部材83とから形成されている。その天井表面部材83は、床パネル84の下面に形成された天井耐火材82と、その天井耐火材82の下面に形成され、1階室内側の表面を化粧する天井化粧部材81とから形成されているものである。
【0021】
前記立設壁70は、天井80の一端から吹き抜け空間76の上方に向かって立設する立設壁パネル74と、その立設壁パネル74の吹き抜け空間76側に形成される立設壁表面部材73とから形成されている。その立設壁表面部材73は、前記立設壁パネル74の吹き抜け空間76側に形成される立設壁耐火材72と、その立設壁耐火材72の吹き抜け空間76側の表面を化粧する立設壁化粧部材71とから形成されている。
【0022】
前記壁見切り材10は、締結部材40により前記角部75に固定される長尺状であって縦断面形状が略L字状の固定部材20と、その固定部材20に係合して締結部材40を覆って室内側の表面を化粧する長尺状であって縦断面形状が略平板状の化粧部材30とを備えている。前記締結部材40は、具体的にはねじであって、その頭部にドライバー等を差し込んでねじ全体を回転させるための操作部41を有しているものである。
【0023】
前記固定部材20は、固定部材20の下方(図2)に面する側に形成されて化粧部材30を固定可能な被固定部50と、固定部材20の下方(図2)に面する側の締結部材40をねじ込む位置に形成された縦断面形状がV溝状のねじ溝52と、締結部材40を貫通する位置の固定部材20と立設壁パネル74との間に隙間を形成した隙間部53と、固定部材20の左側(図2)に位置して立設壁表面部材73を見切るための立設壁側見切り部77とを備えている。さらに、固定部材20は、化粧部材30が当接する当接面55と、固定部材20の原料使用量を減らすための中空状の中空部54とを備えている。前記被固定部50は、図2の断面の左側に位置して縦断面形状が略溝状の左側被固定部57と、図2の断面の右側に位置して右方に向かって突出する右側被固定部56とを備えている。この左側被固定部57の溝の両方の内面と、右側被固定部56の右方(図2)に面する表面とには、固定部材20の長手方向に沿って平行に形成された凹凸波状の等ピッチからなる凹凸溝51が形成されている。前記立設壁側見切り部77は、立設壁表面部材73との間に隙間が発生した場合のその隙間を隠すために立設壁表面部材73の端部を収納する壁収納部21を備えている。
【0024】
前記化粧部材30は、化粧部材30の上方(図3)に面する側に形成されて固定部材20の被固定部50に固定するための固定部60と、固定部材20の左側(図3)に位置する平板状であって当接面55に当接する当接片31と、固定部材20の右側(図3)に位置して上方に向かって突出する突出片32とを備えている。前記固定部60は、固定部材20の右側(図3)に位置する右側固定部66と、その右側固定部66の左側(図3)に位置する左側固定部67とを備えている。その右側固定部66は、左側固定部67より天井80側に突出するように形成されている。また、右側固定部62及び左側固定部63の両側面には、固定部材20の長手方向に沿って平行に形成された凹凸波状の等ピッチからなる凹凸溝61が形成されている。この凹凸溝61のピッチは、被固定部50の凹凸溝51のピッチの2倍となるように設定されている。これは、固定部60の凹凸溝61と、被固定部50の凹凸溝51との噛み合い抵抗が大きくなりすぎないように設定されているものである。また、右側固定部66及び左側固定部67のそれぞれのほぼ中央には、固定部60を被固定部50に固定する際に、右側固定部66及び左側固定部67が容易に弾性変形することができるように、右側固定部66及び左側固定部67のそれぞれの略中央において溝状に切り欠かれて右側固定部66及び左側固定部67を左右に分割した切欠溝62が形成されている。
【0025】
前記当接片31は、上面に位置して固定部材20の当接面55に面する対向面33と、その対向面33の縁端部であって当接片31の先端側の角部に位置して固定部材20の当接面55に当接する当接角部35とを備えている。そして、化粧部材30と固定部材20とを組み合わせた場合に当接角部35と当接面55とを隙間無く当接させるために、化粧部材30の対向面33は、反当接面55側に向かって凹んだ凹部34が形成されている。前記突出片32は、化粧部材30を固定部材20に押し込んで固定する際に、突出片32の先端角部が天井表面部材83に引っかからないように先端側の厚みが先細状となるように形成されている。
【0026】
また、本実施の形態に係る壁見切り材10の固定部材20及び化粧部材30は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成されている。
本実施の形態に係る壁見切り材10の作用及び効果を取付手順に沿って説明する。
【0027】
先ず、天井80と立設壁70とからなる角部75において、ねじからなる締結部材40の頭部の操作部41をドライバー等を使用することにより、室内側から固定部材20を貫通し、角部75の立設壁パネル74にねじ込む。これにより、締結部材40を介して、固定部材20を角部75に固定することができる。なお、固定部材20に締結部材40をねじ込む際に、固定部材20にはねじ溝52が形成されているため、そのねじ溝52に沿った適宜の位置に締結部材40を容易にねじ込むことができ、締結部材40の位置決め作業を容易にすることができる。また、固定部材20の建物躯体側には、隙間部53が形成されているため、固定部材20を貫通した締結部材40が建物躯体側に面する表面から建物躯体にねじ込まれる場合に、貫通する締結部材40と共に固定部材20の表面から建物躯体側に向かってバリが突出しても、バリは隙間部53に収納されることとなる。これにより、バリの発生によって固定部材20と建物躯体との間に隙間を発生することを抑えることができ、壁見切り材10の取付後の外観を良好に設定することができる。
【0028】
次に、角部75に固定された固定部材20の被固定部50に、化粧部材30の固定部60を下方から押し込む。すなわち、固定部材20の左側被固定部57に化粧部材30の左側固定部67を押し込み、固定部材20の右側被固定部56に化粧部材30の右側固定部66を押し込む。これにより、左側固定部67の凹凸溝61が左側被固定部57の凹凸溝51の内部に入り込んで所定の位置で噛み合って固定し、右側固定部66の凹凸溝61が右側被固定部56の凹凸溝51の内部に入り込んで所定の位置で噛み合って固定する。その際、化粧部材30の凹凸溝61のピッチが、固定部材20の凹凸溝51のピッチの2倍となるように設定されているため、両者の摩擦抵抗が適度に調節されることとなり、両者、全く同じピッチにした場合よりもスムーズに押し込み作業を行うことができる。さらに、化粧部材30の押し込み時に、固定部60には切欠溝62が形成されているため、適度に固定部60が弾性変形することが可能となり、両者の摩擦抵抗を抑えることができて、取付作業を容易にすることができる。
【0029】
そして、固定部材20の室内側の表面に露出する締結部材40の頭部の操作部41を化粧部材30が覆うように固定部材20の表面に化粧部材30を固定する。これにより、締結部材40の操作部41を室内側から隠すことができて、壁見切り材10の外観を良好にすることができる。
なお、固定部材20と化粧部材30との間には、予め接着剤を塗布しておくと、両者の固定をより確実に、且つ強固なものにすることができる。
【0030】
固定部材20と化粧部材30とは固定部60が被固定部50の内部にはめ込むことにより、両者が固定されている。このため、接着剤のみを使用して固定する場合と比較して、接着剤が固化するまでに両者が動かないように固定するための特別の治具等を必要とすることがなく、さらに、養生のための時間を必要とすることがない。これにより、現場施工における壁見切り材10の取付作業を容易にすることができる。
【0031】
また、化粧部材30の当接片31を固定部材20の当接面55に当接させるために、当接片31の対向面33を固定部材20の当接面55に向かって押し付けると、対向面33には、反当接面55側に向かって凹んだ凹部34が形成されているため、対向面33の凹部34が当接面55と当接することはなく、常に当接角部35が当接面55と当接することになる。これにより、当接角部35と当接面55とを隙間なく当接させることができる。すなわち、対向面33と当接面55とが平行でなく、傾斜している場合でも、また、対向面33や当接面55の表面が完全な平面ではなく、凹凸が発生していても、さらに、対向面33と当接面55との間に塵や埃等の異物が介在しても、それらの原因による当接角部35と当接面55との間の隙間の発生を抑えることができ、壁見切り材10の外観を優れたものにすることができる。
【0032】
次に、立設壁表面部材73の端部を立設壁側見切り部77に当接させ、天井表面部材83の端部を天井側見切り部85に当接させる。これにより、立設壁表面部材73及び天井表面部材83の端部を見切ることができる。その際、立設壁表面部材73の端部は壁収納部21の内部に収納する。これにより、立設壁表面部材73の端部が固定部材20に当接せずに両者の間に隙間が発生していても、その隙間を壁収納部21の内部に隠すことができ、壁見切り材10の外観を良好に維持することができる。なお、壁見切り材10を固定した後、立設壁表面部材73及び天井表面部材83を設置したが、設置順序は特に限定されるものではなく、立設壁表面部材73及び天井表面部材83を設置した後、壁見切り材10を固定することもできる。
【0033】
そして、壁見切り材10は、セルロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって形成されているため、外部から見える壁見切り材10の外観表面に木目模様を出すことができる。また、木質材料では原料となる天然木材の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキが発生するが上述したような材質からなる壁見切り材10ではそのようなことがなく、製品のバラツキを抑えることができる。
【0034】
また、ここで「壁見切り材10」は、「粉体を混合した樹脂」を押出成形することにより形成されるものである。このため、天然木材からの削り出しにおけるような原料の無駄を生じることはなく、内部に空洞となる中空部54も容易に形成することができて、全体の重量を容易に軽減することができ、取り扱いが容易な壁見切り材10を形成することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、養生のための特別の治具等を必要とせずに養生時間も少なくすることができ、外観も良好に維持することができ、取付作業を容易にすることができる壁見切り材を提供することができる。
【0036】
請求項2記載の発明は、立設壁表面部材が壁見切り材に完全に当接しなくても、両者の間の隙間を隠すことができて、外観が良好な壁見切り材を提供することができる。
請求項3記載の発明は、手間をかけずに製品品質のばらつきが少ないうえに木目模様を呈することができ、外観が良好な化粧部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであって、壁見切り材を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すものであって、壁見切り材の固定部材を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すものであって、壁見切り材の化粧部材を示す縦断面図である。
【図4】従来の壁見切り材を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 壁見切り材 20 固定部材
21 壁収納部 30 化粧部材
31 当接片 32 突出片
33 対向面 34 凹部
35 当接角部 40 締結部材
41 操作部 50 被固定部
51 凹凸溝 52 ねじ溝
53 隙間部 54 中空部
55 当接面 56 右側被固定部
57 左側被固定部 60 固定部
61 凹凸溝 62 切欠溝
66 右側固定部 67 左側固定部
70 立設壁 71 立設壁化粧部材
72 立設壁耐火材 73 立設壁表面部材
74 立設壁パネル 75 角部
76 吹き抜け空間 77 立設壁側見切り部
80 天井 81 天井化粧部材
82 天井耐火材 83 天井表面部材
84 床パネル 85 天井側見切り部
110 壁見切り材 120 立設側壁見切り材
121 調整材 130 天井側壁見切り材
131 調整材 141 吹き抜け空間
142 立設壁パネル 143 天井パネル
150 立設壁表面部材 151 立設壁化粧部材
152 耐火材 160 天井表面部材
161 天井化粧部材 162 耐火材
170 天井 180 立設壁

Claims (2)

  1. 天井の一部を開口する吹き抜け空間を形成する場合に天井と天井の一端から吹き抜け空間の上方に向かって立設する立設壁とからなる角部に形成され、且つ、天井の表面に形成される天井表面部材の端部を見切る天井側見切り部と、立設壁の表面に形成される立設壁表面部材の端部を見切る立設壁側見切り部とを備えた壁見切り材であって、その壁見切り材は、締結部材により前記角部に固定されて立設壁を見切る固定部材と、その固定部材に固定して締結部材を覆って室内側の表面を化粧すると共に天井を見切る化粧部材とを備え、化粧部材は、固定部材に固定するための固定部を備え、固定部材は、化粧部材の固定部を固定可能な被固定部を備えており、更に固定部材は、立設壁表面部材との間に隙間が発生した場合のその隙間を隠すために、立設壁表面部材の端部を収納する壁収納部を備えたことを特徴とする壁見切り材。
  2. 上記壁見切り材は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成したことを特徴とする請求項1記載の壁見切り材。
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