JP3627376B2 - 電流センサの入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流センサから出力される信号を処理する入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車では、バッテリからインバータを介してモータに流れる電流を検出するために電流センサが用いられ、例えば図4に示すような電流センサの出力信号を処理する入力装置が用いられる。
図4において、電流センサ1は、モータからバッテリに流れる充電電流とバッテリからモータに流れる放電電流を測定し、充放電電流に応じた電流信号を出力する。例えば、充電電流0〜+I1(A)に対して0〜+i1(mA)を出力し、放電電流0〜−I2(A)に対して0〜−i2(mA)を出力する。電流センサ1から出力される電流信号は抵抗器R1(抵抗値をr1とする)に流れ、抵抗器R1の両端に電流信号に応じた電圧、すなわち充電時は0〜+i1・r1(V)、放電時は0〜−i2・r1(V)を発生する。充電時は、抵抗器R1の両端電圧がダイオードD1および可変抵抗器VR1を介してアンプA1へ入力され、放電時は、抵抗器R1の両端電圧がダイオードD2および可変抵抗器VR2を介してアンプA2へ入力される。アンプA1は充電電流に応じた電圧信号を増幅してマイクロプロセッサ2へ出力し、アンプA2は放電電流に応じた電圧信号を増幅してマイクロプロセッサ2へ出力する。
可変抵抗器VR1およびVR2はそれぞれ、マイクロプロセッサ2の読み込み値に含まれる、電流センサ1の入力回路におけるオフセットを調節するものであり、電気自動車の出荷時に車両ごとに個別に調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しなしながら、従来の電流センサの入力装置では、出荷時に車両ごとに個別に調整しなければならないので、調整工数がかかる上に、出荷後の入力装置の経時変化には対応できないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、電流センサ回路のオフセット調整を常に、自動的に行なう電流センサの入力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明の一実施の形態を示す図1に対応づけて本発明を説明すると、
(1) 請求項1の発明は、被測定回路に流れる正負の電流を測定し、測定電流に応じた正負の信号を出力する電流センサ1と、電流センサ1から出力される正の信号を増幅して出力する第1の入力回路D1,A1と、電流センサ1から出力される負の信号を増幅して出力する第2の入力回路D2,A2と、第1の入力回路D1,A1の出力が所定値以上で且つ第2の入力回路D2,A2の出力が所定値よりも小さい時に、第2の入力回路D2,A2の出力をオフセットとして検出し、第2の入力回路D2,A2の出力が所定値以上で且つ第1の入力回路D1,A1の出力が所定値よりも小さい時に、第1の入力回路D1,A1の出力をオフセットとして検出するオフセット検出回路3と、オフセット検出回路3により検出されたオフセットにより第1および第2の入力回路D1,A1,D2,A2の出力を補正する補正回路3とを備える。
(2) 請求項2の電流センサの入力装置は、オフセット検出回路3によって、過去に検出したオフセットと最新のオフセットとをフィルター処理し、最終的なオフセットとするようにしたものである。
(3) 請求項3の電流センサの入力装置は、オフセット検出回路3によって、第1および第2の入力回路D1,A1,D2,A2の出力がともに所定値よりも小さい場合は、オフセットの検出を行なわないようにしたものである。
(4) 請求項4の電流センサの入力装置は、オフセット検出回路3によって、第1および第2の入力回路D1,A1,D2,A2の出力がともに所定値以上の場合は、装置異常と判断してオフセットの検出を行なわないようにしたものである。
【0006】
なお、上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分りやすくするために発明の実施の形態を示す図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、従来のように入力装置ごとに個別にオフセット調整を行なう必要がなく、調整工数を低減することができる。また、出荷後に入力装置のオフセットが経時変化しても、常に自動的にオフセット調整が行なわれ、正確な電流を測定することができる。
(2) 請求項2の発明によれば、ノイズなどの外乱によりオフセットの検出値が一時的に変動しても、オフセット値に含まれる外乱分が低減され、正確なオフセットを検出することができる。
(3) 請求項3の発明によれば、第1および第2の入力回路の出力がともに所定値よりも小さい場合は、電流センサが正負いずれの信号を出力しているのかが明確でなく、そのような不定状態における検出動作を避けることにより、正確なオフセットを検出することができる。
(4) 請求項4の発明によれば、通常、第1および第2の入力回路の出力がともに所定値以上となることはなく、その場合は装置の異常と判断することにより、速やかに適切な対応をとることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は一実施形態の構成を示す。なお、図4に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
この実施形態では、図4に示すオフセット調整用の可変抵抗器VR1とVR2が省略される。アンプA1は非反転増幅器として動作し、抵抗器R1の両端に発生した充電電流に応じた電圧を増幅し、マイクロプロセッサ3へ出力する。この値を読み込み値Iout1とする。アンプA2は反転増幅器として動作し、抵抗器R1の両端に発生した放電電流に応じた電圧を反転増幅し、マイクロプロセッサ3へ出力する。この値を読み込み値Iout2とする。
【0009】
図2は、マイクロプロセッサ3で実行される電流センサ1の入力処理を示すフローチャートである。また、図3は、充放電電流とマイクロプロセッサ3の読み込み値との関係を示す図である。これらに図により、実施形態の電流センサの入力処理を説明する。
マイクロプロセッサ3は、所定の時間、例えば10mSごとに図2に示す処理を実行する。ステップ1において、充電側の読み込み値Iout1が所定電流α(A)以上か否かを判定する。この所定電流αは、電流センサ1の入力回路において想定されるオフセットよりもわずかに大きな値とするのが望ましい。充電側の読み込み値Iout1が所定電流α以上の場合はステップ2へ進み、そうでなければステップ6へ進む。
【0010】
Iout1≧αの場合は、ステップ2で、放電側の読み込み値Iout2が所定電流α以上か否かを判定する。充電側の読み込み値Iout1と放電側の読み込み値Iout2がともに所定電流α以上である場合は、センサ回路の異常と判断してステップ8へ進み、警報を行なってオフセット測定を中止する。
Iout1≧αで且つIout2<αの場合は、図3に示すように充放電電流が充電領域Aにあり、ステップ3へ進んで放電側のオフセット測定を行なう。ステップ3で、放電側のオフセット値Iout2を測定し、平均化などの方法によりフィルター処理を行なってIout2’として記憶する。
【0011】
一方、Iout1<αの場合は、ステップ6で、放電側の読み込み値Iout2が所定電流α以上か否かを判定する。Iout1<αで且つIout2≧αの場合は、図3に示すように充放電電流が放電領域Bにあり、ステップ7へ進んで充電側のオフセット測定を行なう。ステップ7で、充電側のオフセット値Iout1を測定し、平均化などの方法によりフィルター処理を行なってIout1’として記憶する。
また、Iout1とIout2がともに所定電流αより小さい場合は、図3に示すように充放電電流が領域Cにあり、オフセット測定を行なわず、ステップ4へ進む。
【0012】
ステップ4では、図示の演算を行なって充電側電流I1と放電側電流I2を算出する。続くステップ5で、充電側電流I1と放電側電流I2の差を求め、最終的な充放電電流Iを検出する。
【0013】
以上の一実施形態の構成において、ダイオードD1およびアンプA1が第1の入力回路を、ダイオードD2およびアンプA2が第2の入力回路を、マイクロプロセッサ3がオフセット検出回路および補正回路をそれぞれ構成する。
なお、入力装置の回路構成、特に第1および第2の入力回路構成は上記実施形態に限定されるものではない。
また、電流出力型の電流センサを例に上げて説明したが、電圧出力型の電流センサを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す図である。
【図2】電流センサの入力処理を示すフローチャートである。
【図3】充放電電流に対するマイクロプロセッサの読み込み値を示す図である。
【図4】従来の電流センサの入力回路を示す図である。
【符号の説明】
1 電流センサ
3 マイクロプロセッサ
R1 抵抗器
D1,D2 ダイオード
A1,A2 アンプ
Claims (4)
- 被測定回路に流れる正負の電流を測定し、測定電流に応じた正負の信号を出力する電流センサと、
前記電流センサから出力される正の信号を増幅して出力する第1の入力回路と、
前記電流センサから出力される負の信号を増幅して出力する第2の入力回路と、
前記第1の入力回路の出力が所定値以上で且つ前記第2の入力回路の出力が前記所定値よりも小さい時に、前記第2の入力回路の出力をオフセットとして検出し、前記第2の入力回路の出力が前記所定値以上で且つ前記第1の入力回路の出力が前記所定値よりも小さい時に、前記第1の入力回路の出力をオフセットとして検出するオフセット検出回路と、
前記オフセット検出回路により検出されたオフセットにより前記第1および第2の入力回路の出力を補正する補正回路とを備えることを特徴とする電流センサの入力装置。 - 請求項1に記載の電流センサの入力装置において、
前記オフセット検出回路は、過去に検出したオフセットと最新のオフセットとをフィルター処理し、最終的なオフセットとすることを特徴とする電流センサの入力装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電流センサの入力装置において、
前記オフセット検出回路は、前記第1および第2の入力回路の出力がともに前記所定値よりも小さい場合は、オフセットの検出を行なわないことを特徴とする電流センサの入力装置。 - 請求項1〜3のいずれかの項に記載の電流センサの入力装置において、
前記オフセット検出回路は、前記第1および第2の入力回路の出力がともに前記所定値以上の場合は、装置異常と判断してオフセットの検出を行なわないことを特徴とする電流センサの入力装置。
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JP13356296A JP3627376B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 電流センサの入力装置 |
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JPH09318676A JPH09318676A (ja) | 1997-12-12 |
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ID=15107713
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JP13356296A Expired - Fee Related JP3627376B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 電流センサの入力装置 |
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JP4588596B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2010-12-01 | 矢崎総業株式会社 | フライングキャパシタ方式電圧測定装置 |
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1996
- 1996-05-28 JP JP13356296A patent/JP3627376B2/ja not_active Expired - Fee Related
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