JP3625575B2 - 二槽式洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撹拌翼が洗濯槽の側面に設けられた洗濯機に関し、特に、洗濯時における水飛び防止のための制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、たとえば特願平7−224214号において、洗濯槽の側面に撹拌翼が備えられた洗濯機を提案した。
この洗濯機では、洗濯槽を平面形状が長方形の細長い形状とすることができるので、従来にないコンパクトな洗濯機を提供することがである。また、いわゆる全自動洗濯機と組合わせた二槽式洗濯機を構成した場合に、二槽式洗濯機全体の形状が大きくならず、従来の標準的な洗濯パンに収めることができる等の種々の利点を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、洗濯槽の側面に撹拌翼を設けた場合、洗濯槽の底面に撹拌翼が設けられている場合に比べて、洗濯時に水飛びが生じやすいことがわかった。
そこで、この発明は、洗濯槽の側面に撹拌翼が備えられた洗濯機において、洗濯時の水飛びを防止するように改良した洗濯機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、底面と、底面の周囲から立上がった側面とを有し、上方が開口した洗濯槽、洗濯槽の側面に配置され、側面に沿って略垂直方向に回転する撹拌翼、および洗濯槽の上方開口を塞ぐことのできる蓋を含む洗濯機と、給水,洗濯,すすぎ,排水および脱水が自動的に行われる全自動洗濯機とが組合わされた二槽式洗濯機において、前記洗濯機が洗濯運転をしているときであって、前記全自動洗濯機が所定の運転状態であることに応答して、前記蓋を閉じるように要求する蓋閉じ要求手段、を含むことを特徴とするものである。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の二槽式洗濯機において、前記全自動洗濯機の所定の運転状態とは、脱水運転状態であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項1の構成では、全自動洗濯機が所定の運転状態であると、二槽式洗濯機全体が振動を生じることがあり、洗濯槽の側面に撹拌翼が備えられた洗濯機において、水飛びが生じやすくなる。そこでかかる場合は、蓋を閉じるように要求する。
全自動洗濯機が所定の運転状態とは、二槽式洗濯機全体が振動しやすい状態、たとえば請求項2記載のように脱水運転状態である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、この発明が適用された一実施形態にかかる二槽式洗濯機の構成概要を示す図解図である。この二槽式洗濯機は、ハウジング10内に主洗濯機20および副洗濯機40が備えられている。
【0016】
主洗濯機20は、公知の全自動洗濯機と同様の構成であり、給水,洗い,すすぎ,排水およひ脱水を自動的に行う。主洗濯機20は、たとえば4本の吊り棒24(図では1本だけが示されている。)でハウジング10から吊り下げられた外槽21と、外槽21内に設けられた内槽22と、内槽22の底面に配置された撹拌翼23と、外槽21の下方に備えられた駆動装置25とを備えている。内槽22には多数の小孔があけられている。内槽22に供給される洗濯水は、その周囲を覆う外槽21によって溜められる。一方洗濯物は内槽22内に収容される。そして洗いおよびすすぎ時には、駆動装置25により撹拌翼23が回転される。また、脱水時には外槽21に接続された排水管26から外槽21内の洗濯水が排水され、その状態で駆動装置25により撹拌翼23および内槽22が高速回転される。これにより内槽22内の洗濯物は遠心力により脱水される。
【0017】
副洗濯機40は、マニュアル操作により洗いおよびすすぎを行う洗濯機である。副洗濯機40には、ハウジング10と一体的に形成された洗濯槽41が備えられている。
洗濯槽41は、底面41aと、底面41の周囲から立上がった一対の長側面41b,41cと、図1において手前および奥行き方向側に位置していて図示されていないが、一対の短側面とが備えられている。つまり洗濯槽41は、その平面形状が、手前側から奥行き側に向かって長い長方形状をしている。
【0018】
そして一方の長側面41bのほぼ中央に撹拌翼42が備えられている。撹拌翼42は長側面41bを貫通して略水平方向に延びる回転軸44を中心にして、長側面41bに沿って垂直方向に回転する。このように撹拌翼42が洗濯槽41の側面41bに設けられていて、垂直方向に回転する点が、副洗濯機40の特徴の1つである。
【0019】
ハウジング10内であって、洗濯槽41の外側には、撹拌翼42を回転させるために、回転軸44に取り付けられた大プーリ47、洗濯槽41の下方に設けられた小プーリ46、および小プーリ46に連結されたモータ45が備えられている。そして小プーリ46と大プーリ47とには、ベルト48が掛け渡されている。
【0020】
洗濯槽41の底面41aには、排水管49が接続されている。排水管49は、洗いおよびすすぎ時には閉じられ、排水時には開かれる。洗濯槽41の下方には、さらに、エアートラップ54が連結されており、エアートラップ54の上部には圧力ホース55を介して水位センサ53が取り付けられている。水位センサ53は、ハウジング10の上部に位置し、使用者によって視認できるようにされている。洗濯槽41に水が溜められると、その水はエアートラップ54内にも進入する。そして水位に比例して、エアートラップ54内の空気が圧縮される。エアートラップ54内の空気圧は圧力ホース55を介して水位センサ53で検出される。水位センサ53では、空気圧と水位との比例関係に基づき、洗濯槽41内の水位を表示する。
【0021】
洗濯槽41内の下方には、さらに、水温センサ56が設けられており、溜められた水の温度が検出されるようになっている。
洗濯槽41の上部開口には、開閉可能な蓋51が取り付けられており、さらに、蓋51の開閉を検知するための蓋スイッチ52が設けられている。
また、洗濯槽41には、予め規定水位Aが定められている。規定水位Aとは、撹拌翼42が完全に水に沈む水位であり、洗濯,すすぎ時に推奨される水位である。
【0022】
洗濯槽41の水位が規定水位またはそれ以上であり、撹拌翼42が水に沈んでいる状態で洗濯,すすぎ運転がされると、水飛びが生じにくいという利点がある。
図2は、図1に示す二槽式洗濯機のたとえばハウジング10の上部手前側に設けられた操作パネル62の構成を示す平面図である。操作パネル62は、主洗濯機用操作領域62Aと、副洗濯機用操作領域62Bとに区分されている。主洗濯機用操作領域62Aには、電源スイッチ71およびスタート/一時停止キー72が設けられている。電源スイッチ71は、二槽式洗濯機全体に対する電源投入用のスイッチである。一方、スタート/一時停止キー72は、主洗濯機20による全自動洗濯動作の開始および一時停止を指示するためのキースイッチである。主洗濯機20は、給水から脱水に至るまで自動的に動作するため、通常の洗濯では、このスタート/一時停止キー72のみを操作すればよい。しかしもっときめ細かな操作ができるよう、操作領域62Aに他のキーが配列されていても構わない。
【0023】
副洗濯機用操作領域62Bには、スタート/一時停止キー73、時間設定キー75、水流設定キー77および給水指令キー74が設けられている。
スタート/一時停止キー73は、副洗濯機40における動作開始と一時停止とを指示するためのキーである。時間設定キー75は、副洗濯機40における洗濯時間やすすぎ時間を設定するためのキーである。この例では、たとえばキー75が押される毎に、その上部の表示器が1つずつ点灯していく。1つの表示はたとえば3分という時間を表わしている。それゆえたとえば4つ全部の表示器が点灯した状態では、洗濯時間として12分が設定されたことを意味する。
【0024】
水流設定キー77は、それが押されるごとに、弱,中,強のランプが順に点灯するものである。これにより、洗濯水流を弱,中,強のいずれかに設定できる。
給水指令キー74は、押圧されることにより、副洗濯機40への給水を行わせる。
さらに、警告ランプ76が備えられている。警告ランプ76は、後述するように、水飛びが生じやすい状況のときに、使用者にそれを知らせるためのランプである。
【0025】
図3は、図2で説明した水流設定キー77で洗濯時の水流の強さが設定された場合におけるモータ45(図1参照)のオン/オフ時間の切換わり例を示す図である。副洗濯機40においては、洗いまたはすすぎ時に、撹拌翼42が一方方向にだけ回転されるわけではなく、一方方向への回転、一時停止、逆方向への回転、一時停止、一方方向への回転、…という動作が繰返される。それゆえ、モータ45は、間欠的にオンされ、また、回転方向は交互に切換えられる。
【0026】
水流「弱」が設定されたときには、モータ45は、たとえば1秒以下の間オンされ、1〜2秒の間オフされ、これが繰返される。水流「中」が設定されたときには、モータ45は1〜2秒間オンされ、1〜2秒間オフされ、これが繰返される。さらに水流「強」が設定されたときには、モータ45は1.5〜3秒間オンされ、1〜2秒間オフされ、これが繰返される。
【0027】
洗濯時の水流をこのように3段階に設定可能であると、洗濯物の生地や汚れ度合いに応じた洗い分けが行われる。
なお、この実施例では、設定水流は3段階に切換えられるものとしたが、2段階でも良いし、4段階以上の多段階でもよい。あるいは、洗濯水流の強さを、弱から強へ連続的に切換えられるような構成としてもよい。
【0028】
図4は、図1に示す二槽式洗濯機の制御回路の構成を示すブロック図である。図4では、説明の便宜上、副洗濯機40に関連する制御回路だけが示されている。
図4に基づき、図1および図2を参照しながら説明すると、この洗濯機には、制御中枢としてのコントローラ61が備えられている。コントローラ61には入力ポート61aと出力ポート61bとが含まれており、各種の信号は入力ポート61aを介して与えられ、各種の出力は出力ポート61bを介して出力される。
【0029】
図1で説明した蓋スイッチ52、水温センサ56および水位センサ53の出力はコントローラ61へ与えられる。
また、負荷量検出部57および布質検出部58の出力も、コントローラ61へ与えられる。
ここに、負荷量検出部57は、たとえばモータ45または撹拌翼42の惰性回転量を検出するセンサにより構成できる。なぜなら、洗濯槽41内に収容される洗濯物の量に比例して、撹拌翼42は惰性回転しにくくなる。それゆえ撹拌翼42またはその駆動源であるモータ45の惰性回転量を検出すれば、その検出量に基づいて負荷量を求めることができる。
【0030】
布質検出部58は、たとえば洗濯槽41内への水の供給量と、水位センサ53で検出される水位変化を判別する回路により構成できる。なぜなら、吸水性の良い布質の場合は、洗濯槽41への水の供給に比べて、水位上昇が少ない。一方、吸水性の悪い布質であれば、水の供給量に比例して水位も上昇する。したがって、ある一定期間における水の供給量と水位変化を検出するようにして、布質検出部58を構成できる。
【0031】
コントローラ61には、さらに、図2で説明した操作パネル62が接続されている。
コントローラ61の出力は、上述のように出力ポート61bを介して、モータ制御部65、バルブ制御部66、操作パネル62、ブザー鳴動回路68および警告回路67へ与えられる。モータ制御部65は、モータ45の駆動を制御するための回路である。バルブ制御部66は、洗濯槽41への給水管に備えられたバルブを開閉するための回路であり、バルブ制御部66により洗濯槽41への給水が制御される。ブザー鳴動回路68は、図2で説明した警告ランプ76が点灯する際に、合わせて警告を発するための回路である。
【0032】
なお、図4では、説明の便宜上、警告回路67および警告ランプ67は、操作パネル62とは別にしているが、少なくとも警告ランプ76は、図2で説明したように、操作パネル62に備えられている。
図5に、図4のコントローラ61により行われる制御動作の一例を示す。図5の制御は、水位が低く、撹拌翼42の一部が露出しているとき、蓋51を閉じることを要求する制御である。
【0033】
以下に、図5の流れに従い、図1〜図4を必要に応じて参照しながら説明する。
副洗濯機40を動作させる場合には、スタート/一時停止キー73が押される。コントローラ61がこのスイッチのオンを判別すると(S1)、続いて水位センサ53の検出水位が規定水位A以上か否かの判別がされる(S2)。洗濯槽41の水位が規定水位A未満では、蓋51の開閉状態、つまり蓋スイッチ52がオンか否かの判別がされる(S3)。もし水位が規定水位A未満で、蓋51が閉じられていなければ、警告ランプが点灯される(S4)。また合わせてブザーが鳴らされてもよい。
【0034】
ユーザは、上記警告ランプの点灯またはブザーの鳴動に応じて、水位を規定水位A以上にするか、または蓋51を閉める。
応じて、警告ランプ76は消される(S5)、。
その後、S6〜S9の制御により、撹拌翼42が駆動される。
つまり、モータ45がオンしていることを表わすフラグBに「1」がセットされ、モータ45が一定時間、たとえば「中」水流では1〜2秒間駆動され(S6)、その時間が経過すると(S7)、フラグBに「0」がセットされて、モータ45が停止される(S8)。そして所定のオフ時間、たとえば1〜2秒間待機され(S9)、再びS6からの制御が繰返される。
【0035】
このように、モータ45を、オン/オフ制御することによって、撹拌翼42を間欠的に駆動させ、洗いやすすぎが行われる。
上述のモータ45のオン/オフの制御に加え、オン時間が経過するまで、またはオフ時間が経過するまでの間に、以下のS10〜S17の制御がされる。
S10では、時間設定キー75により設定された洗い時間またはすすぎ時間が経過したか否かが判別され、経過した場合には洗いまたはすすぎ動作は終了される。
【0036】
洗い時間またはすすぎ時間が経過していなければ、洗濯槽41の水位が規定水位A以上か否かが判別され(S11)、規定水位A未満のときは、さらに蓋スイッチ52がオンか否かが判別される(S12)。
いずれの場合も、YESであれば、水飛びは生じにくいから、警告ランプ76は点灯されない(または消される)(S13)。そして、フラグBの状態に応じ(S14)、S7またはS9へと進む。
【0037】
一方、S11,S12において、水位が規定水位A未満で、しかも蓋51が開けられたことが判別されると、警告ランプ76が点灯され、あるいは合わせてブザーが鳴らされる(S15)。そしてたとえば1秒経過するのを待ち(S16)、モータ45は強制停止される(S17)。
このとき、モータ45の停止とともに、時間設定キー75で設定された洗い時間またはすすぎ時間の計時を停止するようにする方がよい。
【0038】
また、S16における1秒間の待機は省略してもよい。S16で1秒経過するのを待つのは、たとえば蓋51が開けられたとき、中で洗濯物が回転している状態を視認できるようにして、ユーザがそれまで洗濯動作が行われていたことを確認できるよう配慮したものである。
また、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS2およびS11を除く制御を行ってもよい。すなわち、洗濯槽41の水位に関係なく、撹拌翼42が駆動されて洗濯運転がされている期間中は、常に蓋51を閉じるよう要求してもよい。こうすることで、より確実に水飛びの防止を図れる。
【0039】
図6に、制御動作の他の例を示す。図6の制御は、負荷量(洗濯物量)が少ないとき、蓋51を閉じることを要求する制御である。
具体的に述べる。スタート/一時停止キー73のオンに応じ(S31)、負荷量検知処理がされる(S32)。この処理は、図4において、負荷量検出部57の構成を説明する際に述べた処理と同様の処理である。
【0040】
その結果負荷量の大小が判別され(S33)、負荷量が所定量未満であればフラグWが「0」にされ(S34)、所定量以上であればフラグWには「1」がセットされる(S37)。
そして負荷量が所定量未満のときは、水飛びが生じやすいから、蓋スイッチ52がオンでなく(S35)、蓋51が開いているときには、警告ランプ76が点灯される(S36)。合わせてブザーが鳴動されてもよい。これにより、ユーザに水飛びが生じやすい状況であることを報知できる。
【0041】
負荷量が多いか、蓋51が閉じられているときには、S38〜S42の制御が行われる。この制御は、図5のS5〜S9と同じ処理であり、ここでの説明は省略する。
モータ45がオン期間中、またはオフ期間中には、S43において、洗い時間またはすすぎ時間が経過したか否かが判別される。そして洗い時間またはすすぎ時間が経過したときには、洗濯動作は終わる。
【0042】
一方、小負荷での洗濯が行われており(S44でYES)、しかも蓋スイッチ52がオフとなり(S45でNO)、蓋51が開けられたときには、警告ランプ76が点灯され(S50)、必要に応じてブザーが鳴動され、モータ45が停止される(S51)。
大負荷運転中や、小負荷運転中でも蓋51が閉じられているときには、警告ランプ76は点灯されない(消灯される)(S46)。そしてフラグBの状態に応じてS40またはS42の制御に戻る。
【0043】
図6のフローチャートでは、S32において、負荷量を検知し、負荷量が少ないか多いかにより、フラグWを「0」または「1」にセットした。
これに代えて、S32において、図4で説明した布質検出部58からの信号を利用して、布質を検出し、たとえば厚手のものが多いときにはフラグWに「0」をセットし、厚手のものが多くないときにはフラグWに「1」をセットするようにしてもよい。こうすることにより、厚手のものが多いときには、水飛びが生じやすいので、蓋51を閉じるように要求できる。
【0044】
図7および図8に、さらに他の制御例を示す。図7の制御は、主洗濯機20におけるフラグ設定処理を示すフローチャートである。そして図8は、主洗濯機20において設定されたフラグMの状況に基づいて行われる副洗濯機40の制御内容を示している。
図7および図8によれば、主洗濯機20が洗い,すすぎまたは脱水運転の際に、副洗濯機40において、蓋51を閉じることが要求される。
【0045】
具体的に説明する。
主洗濯機20において、初期設定時には動作モードを表わすフラグMに「0」がセットされている(S71)。スタート/一時停止キー72のオンが判別されて(S72)、給水が始まる(S73)。給水完了後、洗いに入る際には、フラグMに「1」がセットされる(S74)。そして洗いの制御ルーチンが実行される(S75)。
【0046】
また、脱水の際にはフラグMに「3」がセットされ(S76)、脱水制御がなされる(S77)。
またすすぎに入る際にはフラグMに「2」がセットされ(S78)、すすぎ制御が行われる(S79)。
さらに脱水に入る際にはフラグMに「3」がセットされ(S80)、脱水制御が行われる(S81)。
【0047】
そして動作が終わる際にはフラグMに「0」がセットされる(82)。
図8に示す副洗濯機40の制御では、上記フラグMの状態を判別し、フラグMに「1」「2」「3」のいずれかがセットされているときには、蓋51を閉じるよう要求することとした。これは、主洗濯機20が動作中は、ハウジング10全体に振動が生じ、副洗濯機40において水飛びが生じやすいからである。
【0048】
なお、主洗濯機20において脱水が行われるときに最も振動が生じやすいから、脱水が行われるときだけ、副洗濯機40の蓋51を閉じるよう要求するようにしてもよい。これは、図8では、フラグM>0のときに蓋51を閉じることが要求されているのに対し、フラグMが3のときにだけ蓋51を閉じることが要求されるように、S92およびS101における判別基準を変更することにより実現できる。
【0049】
図8に示すフローチャート全体の流れについては、図5および6と同様であるから、流れに沿った具体的な説明についてはここでは省略する。
図9は、さらに他の制御例を示すフローチャートである。図9の制御では、強水流が設定されており、水位が規定水位A未満であり、かつ水温が所定温度Tよりも高いときに、水飛び防止のために蓋51を閉じるよう要求されるという内容である。このように、水飛びが生じやすい条件のうち、複数の条件が満たされるときに蓋51を閉じるように要求されてもよい。
【0050】
図9を参照して具体的に説明する。ユーザにより洗濯槽41に水が溜められ(T1)、水流および洗濯時間が設定される(T2)。そしてスタート/一時停止キー73が押されて、洗濯動作開始指令が与えられる(T3)。
コントローラ41では、設定水流が強水流か否かが判別される(T4)。強水流のときにはさらに水位センサ53から与えられる水位が規定水位A未満か否かの判別がされる(T5)。水位が規定水位A未満であれば、さらに水温センサ56から与えられる水温が規定温度T以上か否かの判別がされる(T6)。そして設定水流が強く、水位が規定水位A未満で、水温がT以上のときには、蓋51を閉じることが要求される(T7,T8)。すなわち蓋51が開いていて、蓋スイッチ52がオンでなければ、警告ランプ76が点灯され(T9)、必要に応じてブザーが鳴動される。
【0051】
一方、設定水流が強ではない場合、または水位が規定水位A以上の場合、または水温がT未満の場合、または蓋51が閉じられているときには、警告ランプ76は消されて(T9)、洗濯のためにモータ45が駆動制御される(T10)。図9においては、3つの条件の論理積がとられ、その場合のみ蓋51を閉じることが要求される制御とした。
【0052】
しかし、これに代え、3つの条件の論理和がとられて、いずれかの条件を満たせば、蓋51を閉じることが要求されるようにしてもよい。
また、3つの条件のうちの任意の2つの条件の論理積がとられたときに、蓋51を閉じるように要求してもよい。また、この3つの条件は、その内容を変えてもよいし、3つの条件を4つ以上の条件とすることもできる。
【0053】
3つの条件を満たす場合に蓋51を要求するようにすれば、ひどい水飛びが生じる場合に、それを防ぐことができる。また、水飛びの可能性が少しでもある場合に、それを予防しようとすれば、3つの条件の論理和を満たせば、蓋51を閉じるように要求すればよい。
図10にさらに他の制御のフローチャートを示す。図10では、負荷、すなわち洗濯する洗濯物が極端に少ない場合には、設定水流に関わらず、強制的に水流を弱にして、水飛びを防止する。
【0054】
図10を参照して説明する。ユーザにより給水が行われ(T21)、水流および洗濯時間が設定され(T22)、スタート/一時停止キー73によりスタート信号が与えられる(T23)。
これに応じ、コントローラ61は、負荷量検出部57の出力に基づいて負荷検知を行う(T24)。その結果、負荷量が極端に少ないか否かが判別される(T25)。負荷量が極端に少ない場合は、設定水流は強制的に「弱」に変更される(T26)。
【0055】
一方、検知した負荷量が極端に少なくなければ、ユーザが設定した水流が採用される(T27)。
そしてモータ45の駆動制御が行われ、洗濯運転が実行される(T28)。
図11は、さらに他の制御を示すフローチャートである。図11では、水位が規定水位A以上のときには、強,中,弱のいずれの水流も設定できるが、水位が規定水位未満では、弱水流しか設定できない制御になっている。これにより、水位が規定水位Aよりも低く、撹拌翼42が露出しており、水飛びの生じやすい状況では、弱水流だけを設定できるようにして、水飛びを防止するものである。
【0056】
図11を参照して説明する。動作開始後、水位が監視される(T31)。そして水位が規定水位A以上か否かの判別がされる(T32)。水位が規定水位A以上では、ユーザは図2に示す操作パネル62の水流設定キー77によって強水流、中水流、または弱水流のいずれかを設定できる(T33)。
一方、水位が規定水位Aに達してなければ、弱水流のみが設定可能である(T34)。もし水位が規定水位Aに達しておらず、強水流を設定するべく水流設定キー77が押されても、コントローラ61は操作パネル62を監視しており(T35)、その設定を禁止する。
【0057】
その後、スタート/一時停止キー73によりスタート信号が与えられると(T36)、コントローラ61はモータ制御部65を制御し、モータ45の駆動を開始させる。
図12は、さらに他の制御を示すフローチャートである。図12に示す制御の特徴は、負荷が少なく、水位が規定水位A未満のときに、設定水流を強制的に弱水流に変更するという処理になっていることである。これにより、水飛びが防止できる。
【0058】
まず、ユーザにより水流が設定される(T40)。そしてスタート/一時停止キー73によりスタート信号が与えられる(T41)。
これに応じ、コントローラ61は、負荷量検知部57の信号に基づいて負荷量を検知する(T42)。その結果、負荷量が少ないときにはフラグWに「0」がセットされる(T44)。一方、負荷量が基準値よりも大きい場合にはフラグWには「1」がセットされる(T45)。
【0059】
次いで、水位センサ53の出力に基づき水位が規定水位A以上か否かの判別がされる(T46)。水位が規定水位A未満のときには、フラグWが「0」か否かの判別がされる(T47)。その結果、水位が規定水位A未満で、フラグWが「0」のとき、つまり負荷が基準値よりも少ないときには、設定水流は強制的に弱水流に変更される(T48)。
【0060】
一方、水位が規定水位A以上か、または負荷量が少なくない場合には、ユーザにより指定された水流が採用される(T49)。
その後、T50〜T53の制御により、図5で述べたと同様、モータ45がオン/オフされて、撹拌翼42が間欠駆動される。
そしてその間に、T54〜T59の制御もされる。
【0061】
すなわち、洗い時間またはすすぎ時間が経過するまでの間、水位センサ56の出力により水位が規定水位Aより低くなったか否かの判別がされる(T55)。そして、水位が規定水位Aより下がり、しかも負荷が少ないときには(T56でYES)、設定水流は弱に変更される(T57)。もし、T55でYESまたはT56でNOならば、ユーザにより設定されている水流が採用されてそのまま洗濯動作が続けられる(T58)。
【0062】
上述の説明は、いわゆる二槽式洗濯機を例にとって述べたが、この発明は、側面に撹拌翼が配置された単槽式洗濯機やかかる洗濯機が複数配列された多槽式洗濯機に対しても同様に適用できる。
【0063】
【発明の効果】
この発明によれば、洗濯槽の側面に撹拌翼が備えられた洗濯機において、洗濯時の水飛びを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された一実施形態にかかる二槽式洗濯機の構成概要を示す図解図である。
【図2】操作パネルの構成例を示す平面図である。
【図3】洗濯時の水流の強さとモータのオン/オフ時間との関係を示すタイミングずである。
【図4】二槽式洗濯機の制御回路の構成例を示すブロック図であり、副洗濯機に関連する制御回路だけを示す図である。
【図5】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】コントローラにより行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 主洗濯機
40 副洗濯機
41 洗濯槽
41a 底面
41b,41c 長側面
42 撹拌翼
45 モータ
53 水位センサ
51 蓋
52 蓋スイッチ
77 水流設定キー

Claims (2)

  1. 底面と、底面の周囲から立上がった側面とを有し、上方が開口した洗濯槽、洗濯槽の側面に配置され、側面に沿って略垂直方向に回転する撹拌翼、および洗濯槽の上方開口を塞ぐことのできる蓋を含む洗濯機と、給水,洗濯,すすぎ,排水および脱水が自動的に行われる全自動洗濯機とが組合わされた二槽式洗濯機において、
    前記洗濯機が洗濯運転をしているときであって、前記全自動洗濯機が所定の運転状態であることに応答して、前記蓋を閉じるように要求する蓋閉じ要求手段、
    を含むことを特徴とする二槽式洗濯機
  2. 請求項1記載の二槽式洗濯機において、
    前記全自動洗濯機の所定の運転状態とは、脱水運転状態であることを特徴とする二槽式洗濯機
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