JP3623900B2 - 紙葉類繰り出しユニットおよび紙葉類取り扱い装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば銀行やコンビニエンスストアに設置される現金自動預け払い機(ATM)といった紙葉類取り扱い装置に関し、特に、繰り出しローラと、繰り出しローラに向かって前進する繰り出し部材と、繰り出し部材に向けて駆動力を供給する駆動源とを備える紙葉類繰り出しユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、紙葉類繰り出しユニットでは、紙葉類の繰り出しにあたって紙葉類の束は繰り出しローラに押し付けられる。繰り出しローラが回転すると、押し付けられた紙葉類は順番に1枚ずつ繰り出されていく。繰り出しローラに紙葉類の束を押し付けるにあたって、繰り出し部材は繰り出しローラに向かって前進する。こうした繰り出し部材の前進には、例えばパルスモータといった駆動源から供給される駆動力が用いられる。
【0003】
こうした繰り出しユニットでは、繰り出し部材の押し付け力が強すぎると、複数枚の紙葉類が同時に繰り出されてしまう。反対に、繰り出し部材の押し付け力が弱すぎると、全く紙葉類が繰り出されなくなってしまう。パルスモータから供給される駆動力を用いてこういった押し付け力の大きさを制御することは簡単ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば特開平5−147193号公報や特開平6−100183号公報に開示されるように、ばねを通じて駆動源からの駆動力が繰り出し部材に伝達されれば、ばねの弾性力に基づき比較的に簡単な機構で押し付け力は最適化されることができる。しかしながら、こうして繰り出し部材と駆動源との間にばねが挟み込まれると、繰り出し部材の位置を正確に制御することはできなくなる。ばねに加わる負荷の大きさが変化するとばねは伸縮してしまうからである。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、適度な押し付け力を実現しつつも繰り出し部材の位置を比較的に正確に制御することが可能な紙葉類繰り出しユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、繰り出しローラと、繰り出しローラに向かって前進し、繰り出しローラとの間に紙葉類を挟み込む繰り出し部材と、駆動力を供給する駆動源と、繰り出し部材に連結されて、駆動源の駆動力を受けて所定の回転軸回りで前回りおよび後回りに回転する駆動片と、繰り出し部材に連結されて、当該回転軸回りで前回りおよび後回りに駆動片に対して相対回転する追従片と、駆動片および追従片の間に挟み込まれて、前回りで回転する駆動片に対して追従片を追従させる収縮力を発揮する弾性伸縮部材と、追従片に形成されて、後回りで回転する駆動片の駆動力を受け止める受け面とを備え、繰り出し部材は、前回りで回転する追従片に基づき繰り出しローラに向かって移動し、後回りで回転する駆動片に基づき繰り出しローラから離れる方向に移動することを特徴とする紙葉類繰り出しユニットが提供される。
【0007】
かかる紙葉類繰り出しユニットでは、駆動片が前回りで回転すると、弾性伸縮部材の弾性復元力すなわち収縮力を借りて追従片は駆動片を追従することができる。こうして追従片は前回りで回転する。前回りで回転する追従片に基づき繰り出し部材は繰り出しローラに向かって移動する。ここで、例えば繰り出しローラと繰り出し部材との間に紙葉類が挟み込まれると、繰り出し部材の前進移動は規制される。このとき、駆動片は前回りで回転し続けることができる一方で、追従片の前回りの回転は規制される。駆動片の前回りの回転に応じて弾性伸縮部材には弾性復元力が蓄積される。この弾性復元力は追従片から繰り出し部材に伝達される。その結果、繰り出し部材は、弾性復元力に基づく押し付け力で繰り出しローラに紙葉類を押し付けることができる。
【0008】
その一方で、駆動片が後回りに回転すると、追従片は受け面で駆動片の駆動力を受け止める。追従片は、全く弾性伸縮部材の影響を受けずに駆動片から駆動力を受け取ることができる。追従片の位置は駆動片の位置を正確に反映する。したがって、駆動片の位置を正確に制御すれば、追従片は正確に位置決めされることができる。
【0009】
以上のような紙葉類繰り出しユニットでは、駆動片は、繰り出しローラから最大距離で離れた後退位置に繰り出し部材を配置する基準位置から前回りおよび後回りに回転すればよい。
【0010】
こういった紙葉類繰り出しユニットに用いられる繰り出しローラは、例えば、軸回り方向に沿って延びる受け入れ溝がローラ面に形成されるローラ本体と、受け入れ溝の底面から突出する台座と、軸回り方向前後から台座を挟んで受け入れ溝に受け入れられる第1および第2弾性片と、台座を覆って第1および第2弾性片を相互に連結し、表面でローラ面を規定する弾性表皮片と、ローラ本体に一体に形成されて、軸回り方向前方から第1弾性片に覆い被さり表面でローラ面を規定する第1規制片と、ローラ本体に一体に形成されて、軸回り方向後方から第2弾性片に覆い被さり表面でローラ面を規定する第2規制片とを備えればよい。このとき、第1規制片および台座の間には第1弾性片の差し込み口が区画されるとともに、第2規制片および台座の間には第2弾性片の差し込み口が区画されればよい。
【0011】
こうした繰り出しローラによれば、第1および第2規制片は、受け入れ溝に対する第1および第2弾性片の装着を保持する。その一方で、弾性表皮片に弾性変形が加えられると、第1および第2弾性片は比較的に簡単に受け入れ溝から離脱することが可能となる。したがって、一体化される第1および第2弾性片並びに弾性表皮片は比較的に簡単に交換されることが可能となる。特に、弾性表皮片の表面で繰り出しローラの摩擦面が規定される場合には、ローラ本体に比べて劣化しやすい弾性表皮片は簡単に交換されることができ、繰り出しローラの寿命は引き延ばされることができるとともにメンテナンス性は向上する。
【0012】
こうした繰り出しローラは、さらに、台座に形成されて、軸回り方向に沿った第1弾性片の動きを受け止める第1規制面と、第2規制片に形成されて、軸回り方向に沿った弾性表皮片の動きを受け止める第2規制面とを備えてもよい。弾性表皮片の表面で繰り出しローラの摩擦面が規定される場合には、弾性表皮片の表面には軸回り方向後方に向かって回転の反力が作用する。こうして反力が作用すると、軸回り方向に沿って第1弾性片や弾性表皮片は動きやすい。これらの動きが食い止められると、第1および第2弾性片が受け入れ溝から離脱することは確実に回避されることができる。したがって、繰り出し中に第1および第2弾性片並びに弾性表皮片がローラ本体から脱落することは防止されることができる。
【0013】
以上のような紙葉類繰り出しユニットは、例えば現金自動預け払い機(ATM)を始めとする紙葉類取り扱い装置に組み込まれて使用されることができる。なお、紙葉類には、紙幣や商品券といった紙片のほか、プリペイドカードといった磁気カードやプラスチックカードが含まれてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0015】
図1は紙葉類取り扱い装置としての現金自動預け払い機(ATM)10を概略的に示す。このATM10は、例えば現金の預け入れや引き出し、口座振り込みといった銀行手続きを実現する。預け入れや口座振り込みにあたって、紙幣や貨幣は紙幣投入口11や貨幣投入口12に受け入れられる。引き出し時には、こうした紙幣投入口11や貨幣投入口12を通じて紙幣や貨幣は手続き者(操作者)に引き渡される。紙幣投入口11や貨幣投入口12には開閉扉13、14が設けられる。
【0016】
一般に、こうしたATM10を用いて銀行手続きを実現するにあたってはキャッシュカードが用いられる。キャッシュカードはカード挿入口15に挿入される。銀行手続きの事実は、通帳挿入口16から挿入される銀行通帳に記帳されることができる。
【0017】
ATM10はいわゆるタッチパネル17を備える。タッチパネル17の画面には、選択肢を表示するキーボタンやテンキー、文字キーなどが表示されることができる。タッチパネル17の表面でキーボタンやテンキー、文字キーが触れられると、対応する選択肢や数字、文字がATM10に取り込まれる。例えば引き出される現金の金額やキャッシュカードの暗証番号はテンキーの操作を通じてATM10に認識されることができる。
【0018】
図2に示されるように、紙幣投入口11には本発明に係る紙葉類繰り出しユニット21が接続される。例えば入金時に紙幣投入口11に複数枚の紙葉類が投入されると、紙葉類繰り出しユニット21は1枚ずつ紙葉類を繰り出す。繰り出された紙葉類は鑑別部22に送り込まれる。鑑別部22は、受け取った紙葉類の中から真券(紙幣)を選別すると同時に真券の合計金額を算出する。
【0019】
選別された真券は一時格納室23に収容される。鑑別部22で受け取ることができないと判断された紙葉類は紙葉類繰り出しユニット21に戻される。こういった紙葉類には、真券以外の紙葉類、すなわち、偽券のほか紙幣以外の紙葉類(例えばレシート)が含まれる。手続き者は、受け取ることができないと判断された紙葉類を紙幣投入口11から引き取ることができる。この時点で入金手続きがキャンセルされると、一時格納室23に格納された真券は、再び鑑別部22を通過して紙葉類繰り出しユニット21に戻される。戻された真券は手続き者に返却される。
【0020】
その一方で、入金手続きの続行が確認されると、一時格納室23に格納された真券は再び鑑別部22に送り込まれる。このとき、鑑別部22では再利用可能な一万円札と千円札とが選別される。再利用することができないと判断された真券すなわち破損券や五千円札などは真券回収室24に送り込まれる。選別された一万円札および千円札は種類別に振り分けられる。一万円札は一万円紙幣収納室25に収容され、千円札は千円紙幣収納室26に収容される。手続き者の取り忘れによって紙葉類繰り出しユニット21に残された紙葉類は、鑑別部22を通過して回収箱27に回収される。
【0021】
出金時には、引き出し希望金額に見合った枚数の一万円札や千円札が一万円紙幣収納室25や千円紙幣収納室26から繰り出される。繰り出された紙幣の幅や厚みは幅センサ28や厚みセンサ29で確認される。確認された紙幣は紙葉類繰り出しユニット21に送り込まれる。手続き者は、引き出し希望金額に相当する紙幣を紙幣投入口11から受け取ることができる。手続き者が紙幣を取り忘れると、紙葉類繰り出しユニット21は取り忘れられた紙幣を繰り出す。繰り出された紙幣は、鑑別部22を通過して回収箱27に回収される。
【0022】
ここで、紙葉類繰り出しユニット21の構成を詳述する。図3に示されるように、この紙葉類繰り出しユニット21は、回転軸31回りで回転する繰り出しローラ32と、回転軸31の軸方向に例えば繰り出しローラ32と交互に配置されるセパレータ33とを備える。繰り出しローラ32の外周面には、周知のとおり、ローラの回転時に紙葉類との間で滑りを許容する滑り面34と、ローラの回転時に紙葉類との間に大きな摩擦力を作用させる摩擦面35とが規定される。繰り出しローラ32の回転は駆動モータ36の働きによって制御される。駆動モータ36は例えばパルスモータから構成されればよい。一方、セパレータ33は例えばゴム製のローラから構成されればよい。このとき、セパレータ33の回転は拘束される。
【0023】
繰り出しローラ32には、図3から明らかなように、繰り出しローラ32の半径方向37に沿って紙幣PPの束が押し付けられる。繰り出しローラ32の回転時に摩擦面35が1枚目の紙幣PPの表面に接触すると、その紙幣PPはセパレータ33と繰り出しローラ32との間をすり抜けていく。すり抜けた1枚の紙幣PPは搬送用ローラ(図示せず)に引き渡される。2枚目以降の紙幣PPにはセパレータ33の摩擦力が作用する。その結果、2枚目以降の紙幣PPはセパレータ33を超えて前進することはできない。紙幣PPの表面に滑り面34が接触すると、繰り出しローラ32の回転は停止する。こうして繰り出しローラ32が間欠動作を繰り返すと、紙幣PPは1枚ずつ順番に繰り出しローラ32およびセパレータ33の間から繰り出されることができる。
【0024】
図4に示されるように、紙葉類繰り出しユニット21には、繰り出しローラ32に向かって紙幣PPを案内する前上がりのスライド面38が規定される。このスライド面38上には、繰り出しローラ32との間に紙葉類受け入れ室39を区画する仕切り部材40と、仕切り部材40の背後で仕切り部材40との間に紙葉類引き渡し室41を区画する押し付け部材42とが配置される。仕切り部材40および押し付け部材42は、スライド面38から直立する姿勢で保持される。しかも、仕切り部材40は、最大限に繰り出しローラ32から離れる基準位置43と、背後で紙葉類引き渡し室41に繰り出しローラ32を露出させる待避位置44との間で規定の移動経路に沿って前後移動することができる。一方、押し付け部材42は、最大限に仕切り部材40から離れる最後退位置45と、繰り出しローラ32に衝突する最前進位置46との間で規定の移動経路に沿って前後移動することができる。
【0025】
例えば図5から明らかなように、仕切り部材40の移動経路は、仕切り部材40に回転自在に支持される前後1対の回転ローラ48と、スライド面38に平行に前後方向に延び、1対の回転ローラ48を案内する案内枠49とによって規定される。こうした回転ローラ48や案内枠49は、図6に示されるように、仕切り部材40の左右両側に設けられればよい。回転ローラ48および案内枠49の働きによれば、仕切り部材40は、スライド面38に対する直立姿勢を保持しつつ規定の移動経路に沿って前後移動することができる。
【0026】
図6から明らかなように、仕切り部材40は、紙幣PPの左右両側でスライド面38から立ち上がる1対の直立フレーム51を備える。直立フレーム51同士の間には繰り出し部材52が挟み込まれる。この繰り出し部材52は、仕切り部材40や押し付け部材42と同様に、スライド面38に直交する姿勢で保持される。しかも、繰り出し部材52は、スライド面38に最大限に接近する下限位置と、反対にスライド面38から最大限に離れる上限位置との間で移動することができる。図7から明らかなように、繰り出し部材52が下限位置に位置決めされると、繰り出し部材52は、スライド面38から突き出る繰り出しローラ32に対向することができる。
【0027】
直立フレーム51同士は例えば中間板53によって相互に連結される。中間板53は直立フレーム51同士を高い剛性で保持する。中間板53には、仕切り部材40が待避位置44(図4参照)に位置決めされる際に、スライド面38から突き出る繰り出しローラ32を受け入れる切り欠き54が形成される。この切り欠き54によれば、仕切り部材40の前後移動にあたって中間板53と繰り出しローラ32との衝突は回避されることができる。この切り欠き54は、下限位置に位置決めされる繰り出し部材52によって塞がれる。
【0028】
図9に示されるように、繰り出し部材52の上下移動は、繰り出し部材52の左右両側に回転自在に支持される上下1対の回転ローラ55と、直立フレーム51に形成されてスライド面38に直交する方向に延びる案内枠56とによって案内される。しかも、図9から明らかなように、繰り出し部材52の上限位置や下限位置は、繰り出し部材52の左右両側から突き出る水平軸57(図6を併せて参照)と、直立フレーム51に形成されて、水平軸57の各端を受け止める案内孔58とによって規定される。
【0029】
図9に示されるように、押し付け部材42の移動経路は、押し付け部材42に回転自在に支持される前後1対の回転ローラ61と、スライド面38に平行に前後方向に延び、1対の回転ローラ61を案内する案内枠62とによって規定される。こうした回転ローラ61や案内枠62は、押し付け部材42の左右両側に設けられればよい。回転ローラ61および案内枠62の働きによれば、押し付け部材42は、スライド面38に対する直立姿勢を保持しつつ規定の移動経路に沿って前後移動することができる。
【0030】
こうした押し付け部材42の前後移動は駆動モータ63の働きによって制御される。駆動モータ63は例えばパルスモータから構成されればよい。駆動モータ63の駆動力は、例えば前後1対のプーリ64に巻き掛けられる駆動ベルト65を通じて押し付け部材42に伝達される。
【0031】
図10に示されるように、繰り出し部材52には、駆動機構66を介して例えば駆動モータ67が接続される。駆動モータ67には例えばパルスモータが採用されればよい。駆動モータ67は、繰り出し部材52に向けて駆動力を供給する駆動源として機能する。
【0032】
駆動機構66は、繰り出しローラ32の回転軸に平行な回転軸68回りで規定の移動方向すなわち軸回り方向に沿って前後移動する駆動片71と、同様に回転軸68回りで軸回り方向に沿って前後移動する追従片72とを備える。駆動片71は、回転軸68回りで回転する回転体すなわち駆動歯車73に一体に形成される。追従片72は、同様に回転軸68回りで回転する回転体74に一体に形成される。駆動歯車73と回転体74とは回転軸68回りで相対回転する。駆動歯車73には、連結歯車75を通じて駆動モータ67の駆動力が伝達される。
【0033】
駆動歯車73と回転体74との間には、回転軸68回りで駆動片71と追従片72とを相互に引き寄せる付勢力を発揮する弾性伸縮部材すなわちコイルばね76が挟み込まれる。駆動歯車73が順方向77に回転すると、コイルばね76の付勢力を上回る抵抗が追従片72や回転体74に作用しない限り、追従片72は駆動片71に追従して回転軸68回りで前進することができる。
【0034】
駆動片71と追従片72との間には繰り出し部材52の水平軸57が挟み込まれる。駆動歯車73が順方向77に回転して回転軸68回りで駆動片71が前進すると、水平軸57には追従片72から駆動力が伝達される。追従片72には、追従片72の前進時に水平軸57を受け止める受け面78が形成される。その一方で、駆動歯車73が逆方向79に回転して回転軸68回りで駆動片71が後進すると、水平軸57には駆動片71から駆動力が伝達される。駆動片71には、駆動片71の後進時に受け面78に対して水平軸57を押し当てる押し当て面80が形成される。こうして水平軸57が受け面78に押し当てられると、水平軸57は追従片72との連結状態を維持することができる。
【0035】
次に紙葉類繰り出しユニット21の動作を説明する。例えば紙幣投入口11から紙幣が投入される場面を想定する。図11から明らかなように、紙幣の投入に先立って仕切り部材40は基準位置43に配置される。仕切り部材40と繰り出しローラ32との間には、紙幣投入口11から投入される紙幣PPを受け入れる紙葉類受け入れ室39が区画される。開閉扉13が開放されると、手続き者は、紙葉類受け入れ室39に向けて直立姿勢の紙幣PPを投入することができる。紙幣PPの下縁はスライド面38によって受け止められる。このとき、押し付け部材42は仕切り部材40の背後で待機すればよい。仕切り部材40の基準位置43が確立されると、図12に示されるように、繰り出し部材52は繰り出しローラ32から最大距離で離れた後退位置RRに配置される。
【0036】
このとき、駆動モータ67は駆動歯車73を初期位置に保持する。この初期位置では、繰り出し部材52から回転体74や追従片72にいかなる拘束力も作用しない。その結果、図13に示されるように、コイルばね76は、回転軸68回りで駆動片71と追従片72とを相互に引き寄せる付勢力を発揮する。駆動片71の押し当て面80は追従片72の受け面78に対して繰り出し部材52の水平軸57を押し当てる。水平軸57は駆動片71と追従片72との間に挟み込まれて保持される。
【0037】
開閉扉13が閉鎖されると、駆動モータ67は回転軸68回りで順方向77に駆動歯車73を回転させる。このとき、図14に示されるように、コイルばね76は、回転軸68回りで前進する駆動片71に対する追従力を追従片72に加える。したがって、追従片72は、駆動片71に追従しつつ回転軸68回りで前進する。追従片72の受け面78は繰り出し部材52の水平軸57を駆動する。
【0038】
水平軸57は、図15に示されるように、回転軸68回りで円弧を描きながら移動する。こうした水平軸57の移動に伴い、繰り出し部材52は同様に回転軸68回りで円弧を描きながら第1前進経路82に沿って前進する。この第1前進経路82は、例えば繰り出しローラ32に衝突する衝突位置を限度に後退位置RRから繰り出しローラ32に向かって延びればよい。同時に、繰り出し部材52が組み込まれた仕切り部材40の前進移動は引き起こされる。紙幣PPの束はスライド面38上でスライドしつつ繰り出しローラ32に向かって前進していく。
【0039】
紙幣PPの束が繰り出しローラ32に接触すると、繰り出し部材52の前進は規制される。このとき、図16に示されるように、駆動モータ67は回転軸68回りで順方向77にさらに駆動歯車73を回転させる。すると、駆動歯車73の回転に応じて回転軸68回りで駆動片71はさらに前進する。追従片72には繰り出し部材52の拘束力が作用することから、回転軸68回りで追従片72はさらに前進することはできない。その結果、駆動歯車73の回転量すなわち駆動片71の前進量に応じてコイルばね76は伸張量dで伸張していく。こうして伸張したコイルばね76の復元力は、追従片72の受け面78から水平軸57を経て繰り出し部材52に伝達される。繰り出しローラ32に押し付けられる紙幣PPには、コイルばね76の復元力に応じた押し付け力が加えられる。
【0040】
繰り出しローラ32に押し付けられた紙幣PPは、図17に示されるように、繰り出しローラ32の回転に応じて1枚ずつ搬送用ローラ83に受け渡されていく。繰り出しローラ32と繰り出し部材52との間に挟み込まれる紙片PPが減少していくと、追従片72は徐々に駆動片71に向かって回転軸68回りで前進していく。コイルばね76の伸張量dは徐々に減少していく。搬送用ローラ83は、受け取った紙幣PPを鑑別部22に向けて送り出す。
【0041】
図17から明らかなように、繰り出しの開始に先立って、駆動モータ63は最後退位置45に押し付け部材42を後退させる。仕切り部材40の背後では、仕切り部材40と押し付け部材42との間に紙葉類引き渡し室41が区画される。その結果、紙葉類繰り出しユニット21では、前述のように鑑別部22で受け取ることができないと判断された紙幣PPやその他の紙葉類を受け入れる準備が整う。鑑別部22から紙葉類繰り出しユニット21に戻される紙幣PPは、スライド面38に形成される吐き出し口84から紙葉類引き渡し室41に投入される。
【0042】
いま、紙葉類受け入れ室39に投入された紙幣PPの繰り出しが完了した場面を想定する。このとき、紙葉類引き渡し室41に紙幣PPが確認されると、図18に示されるように、駆動モータ67は回転軸68回りで逆方向79に駆動歯車73を回転させる。駆動片71は回転軸68回りで後進する。こうして駆動片71が後進する間、駆動片71の押し当て面80には水平軸57が保持される。駆動モータ67の駆動力は直接に駆動片71に伝達されることから、水平軸57は正確に位置決めされることができる。押し当て面80は水平軸57を挟んで追従片72に駆動力を伝達する。追従片72は駆動片71とともに回転軸68回りで後進する。
【0043】
水平軸57は、図19に示されるように、回転軸68回りで円弧を描きながら移動する。こうした水平軸57の移動に伴い、繰り出し部材52は、後退位置RRまで第1前進経路82を逆進する。繰り出し部材52が組み込まれた仕切り部材40は基準位置43に復帰する。その後、水平軸57は、回転軸68回りで円弧を描きながら移動し続ける。すると、繰り出し部材52は第2前進経路85に進入していく。この第2前進経路85は、例えば後退位置RRから繰り出しローラ32を迂回して延びればよい。繰り出し部材52が組み込まれた仕切り部材40は再び前進し始める。仕切り部材40は、押し付け部材42の最前進位置46を通過して待避位置44に至る。
【0044】
こうして前進する仕切り部材40では、繰り出し部材52の上昇に応じて切り欠き54は開放される。したがって、仕切り部材40が待避位置44に至る過程で、仕切り部材40と繰り出しローラ32との衝突や、繰り出し部材52と繰り出しローラ32との衝突は確実に回避されることができる。
【0045】
図20に示されるように、仕切り部材40が待避位置44に至ると同時に、駆動モータ63は、仕切り部材40の基準位置43まで押し付け部材42を前進させる。紙葉類引き渡し室41に取り込まれた紙幣PPは直立姿勢のままスライド面38に沿って前進していく。開閉扉13が開放されると、手続き者は、紙葉類引き渡し室41に戻された紙幣PPやその他の紙葉類を引き取ることができる。
【0046】
ここで、手続き者の取り忘れによって紙幣PPが紙葉類引き渡し室41に残存すると、図21に示されるように、駆動モータ63は繰り出しローラ32に向かって押し付け部材42をさらに前進させる。こうして押し付け部材42が前進すると、紙幣PPは繰り出しローラ32に押し付けられていく。繰り出しローラ32の回転に応じて紙幣PPは1枚ずつ搬送用ローラ83に受け渡されていく。このとき、仕切り部材40は押し付け部材42の最前進位置46を通過して待避位置44に配置されることから、仕切り部材40の背後には確実に繰り出しローラ32が露出する。したがって、紙幣PPやその他の紙葉類は押し付け部材42と繰り出しローラ32との間に確実に挟み込まれることができる。
【0047】
出金時には、仕切り部材40が基準位置43に維持されたまま、押し付け部材42は最後退位置45に後退する。こうして仕切り部材40と押し付け部材42との間に区画される紙葉類引き渡し室41に吐き出し口84から紙幣は次々と投入される。出金希望額の紙幣が投入されると、投入紙幣の返却時と同様に、仕切り部材40は待避位置44まで前進すると同時に押し付け部材42は仕切り部材40の基準位置43まで前進する。開閉扉13が開放されると、手続き者は、紙葉類引き渡し室41から紙幣を引き取ることができる。手続き者の取り忘れによって紙幣が紙葉類引き渡し室41に残存する場合には、前述と同様に、押し付け部材42の前進に応じて紙幣は繰り出しローラ32に押し付けられる。押し付けられた紙幣は搬送用ローラ83に受け渡される。
【0048】
繰り出しローラ32は、例えば図22に示されるように、回転軸31に固定されるローラ本体91と、このローラ本体91のローラ面92に着脱自在に装着される弾性部材93とから構成されてもよい。こうした繰り出しローラ32では、ローラ本体91のローラ面92によって滑り面34は実現され、ローラ面92で露出する弾性部材93によって摩擦面35は実現される。この繰り出しローラ32によれば、ローラ本体91に比べて劣化しやすい弾性部材93は比較的に簡単に交換されることができる。したがって、ローラ本体91の交換を経ずに、常に摩擦面35で十分な摩擦が確保されることが可能となる。
【0049】
図22から明らかなように、ローラ本体91のローラ面92には、軸回り方向94に沿って延びる受け入れ溝95が形成される。受け入れ溝95は、底面から突出する台座96によって軸回り方向前側の前方溝97と軸回り方向後側の後方溝98とに分割される。台座96は、頂上面に向かうにつれて軸回り方向に末広がりに形成される。回転軸31の軸方向に沿って前方溝97および後方溝98の両側には抜け防止壁99が形成される。
【0050】
前方溝97の前端には、前方溝97を覆って表面でローラ面92を規定する第1規制片100が接続される。第1規制片100の先端は台座96との間に差し込み口を区画する。同様に、後方溝98の後端には、後方溝98を覆って表面でローラ面92を規定する第2規制片101が接続される。第2規制片101の先端は台座96との間に同じく差し込み口を区画する。第1および第2規制片100、101はローラ本体91に一体に形成されればよい。
【0051】
その一方で、弾性部材93は、外面でローラ面92が象られる弾性表皮片103を備える。弾性表皮片103の内面には、前方溝97の形状に象られた第1弾性片104と、後方溝98の形状に象られた第2弾性片105とが一体に形成される。すなわち、第1および第2弾性片104、105は弾性表皮片103によって相互に連結される。
【0052】
弾性部材93の装着にあたって、第1弾性片104は、差し込み口を通過して前方溝97に進入する。第2弾性片105は、同様に、差し込み口を通過して後方溝98に進入する。こうした第1および第2弾性片104、105の進入にあたっては弾性表皮片103の弾性変形が利用されればよい。第1弾性片104と第1規制片100との間に生じる摩擦抵抗や、第2弾性片105と第2規制片101との間に生じる摩擦抵抗は、ローラ本体91から弾性部材93が離脱することを確実に阻止する。第1および第2弾性片104、105の進入が完了すると、弾性部材93の弾性表皮片103は台座96に覆い被さる。その結果、弾性表皮片103の外面すなわち表面は、第1および第2規制片100、101の表面で規定されるローラ面92に連続するローラ面92を規定する。
【0053】
繰り出しローラ32の回転時、紙幣PPの表面に弾性部材93が接触すると、例えば図23に示されるように、弾性表皮片103の表面には軸回り方向後方に向かって回転の反力106が作用する。こうして弾性部材93に反力106が作用すると、台座96に形成される第1規制面108は軸回り方向に沿った第1弾性片104の動き107を受け止める。こうした動き107の反力で第1弾性片104に台座96回りのモーメント109が作用しても、こういったモーメント109は第1規制片100によって受け止められる。その結果、第1弾性片104が前方溝97から抜け出すことは回避される。弾性部材93の脱落は防止される。
【0054】
しかも、こういった反力106の影響下では、第2規制片101の先端に形成される第2規制面111は軸回り方向に沿った弾性表皮片103の動き110を受け止める。こうした弾性表皮片103の動き111の反力で第2弾性片105に台座96回りのモーメント112が作用しても、そういったモーメント112は後方溝98によって受け止められる。こうして弾性表皮片103の動き109や第2弾性片105の動きが規制される結果、第1弾性片104の抜けすなわち弾性部材93の脱落は一層確実に回避されることができる。
【0055】
こういった繰り出しローラ32では、前方溝97および後方溝98並びに第1および第2弾性片104、105は台座96を挟んで対称形に形成されることが望ましい。このように受け入れ溝95や弾性部材93が対称形に形成されると、繰り出しローラ32がいずれの方向に回転しても弾性部材93の脱落は回避されることができる。
【0056】
ローラ本体91には、例えば図24に示されるように、2以上の弾性部材93が装着されてもよい。例えば2個の弾性部材93によってローラ面92の2個所で摩擦面35が形成されると、繰り出しローラ32の1回転で例えば2枚の紙葉類を繰り出すことが可能となる。こういった弾性部材93の個数のほか、ローラ本体91や弾性部材93の大きさといったパラメータは、繰り出される紙葉類の大きさなどに基づき適宜に設定されればよい。
【0057】
なお、繰り出し部材52の駆動に用いられる駆動機構66は、例えば駆動モータ63から押し付け部材42に向けて駆動力を供給する際にも適用されることができる。この場合には、追従片72はプーリ64に一体に形成されればよく、駆動片71が一体に形成される駆動歯車73はプーリ64の回転軸回りでプーリ64に対して相対回転すればよい。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、適度な押し付け力を実現しつつも繰り出し部材の位置を比較的に正確に制御することが可能な紙葉類繰り出しユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現金自動預け払い機(ATM)の外観を示す斜視図である。
【図2】ATM内で紙幣の搬送経路を示す概略図である。
【図3】紙幣投入口から観察される紙葉類繰り出しユニット(特に繰り出しローラ)の構成を概略的に示す一部透視平面図である。
【図4】紙葉類繰り出しユニットの構成を概略的に示す一部透視側面図である。
【図5】仕切り部材の案内機構を概略的に示す拡大透視側面図である。
【図6】仕切り部材の構造を概略的に示す正面図である。
【図7】下限位置に位置決めされた繰り出し部材を示す仕切り部材の正面図である。
【図8】中間板を概略的に示す仕切り部材の正面図である。
【図9】押し付け部材の移動経路を示す紙葉類繰り出しユニットの一部透視図である。
【図10】繰り出し部材の駆動機構を概略的に示す拡大側面図である。
【図11】紙幣投入時の動作を示す紙葉類繰り出しユニットの拡大透視図である。
【図12】紙幣投入時の繰り出し部材の位置を示す紙葉類繰り出しユニットの一部拡大側面図である。
【図13】紙幣投入時の駆動片および追従片を示す回転軸周辺の拡大側面図である。
【図14】紙幣繰り出し時の駆動片および追従片を示す回転軸周辺の拡大側面図である。
【図15】紙幣繰り出し時の繰り出し部材の位置を示す紙葉類繰り出しユニットの一部拡大側面図である。
【図16】紙幣繰り出し時に伸張するコイルばねを示す駆動片および追従片の拡大側面図である。
【図17】紙幣繰り出し時の動作を示す紙葉類繰り出しユニットの拡大透視図である。
【図18】紙幣返却時の駆動片および追従片を示す回転軸周辺の拡大側面図である。
【図19】紙幣返却時の繰り出し部材の位置を示す紙葉類繰り出しユニットの一部拡大側面図である。
【図20】紙幣返却時の動作を示す紙葉類繰り出しユニットの拡大透視図である。
【図21】取り忘れ紙幣繰り出し時の動作を示す紙葉類繰り出しユニットの拡大透視図である。
【図22】繰り出しローラの分解図である。
【図23】繰り出しローラの動作を示す側面図である。
【図24】他の具体例に係る繰り出しローラを示す側面図である。
【符号の説明】
10 紙葉類取り扱い装置としての現金自動預け払い機(ATM)、21 紙葉類繰り出しユニット、32 繰り出しローラ、42 押し付け部材、52 繰り出し部材、67 駆動源としての駆動モータ、68 回転軸、71 駆動片、72 追従片、73 回転体としての駆動歯車、74 回転体、76 弾性伸縮部材としてのコイルばね、78 受け面、91 ローラ本体、92ローラ面、93 第1および第2弾性片並びに弾性表皮片で構成される弾性部材、94 軸間回り方向、95 受け入れ溝、96 台座、100 第1規制片、101 第2規制片、103 弾性表皮片、104 第1弾性片、105 第2弾性片、108 第1規制面、111 第2規制面。
Claims (5)
- 繰り出しローラと、繰り出しローラに向かって前進し、繰り出しローラとの間に紙葉類を挟み込む繰り出し部材と、駆動力を供給する駆動源と、繰り出し部材に連結されて、駆動源の駆動力を受けて所定の回転軸回りで前回りおよび後回りに回転する駆動片と、繰り出し部材に連結されて、当該回転軸回りで前回りおよび後回りに駆動片に対して相対回転する追従片と、駆動片および追従片の間に挟み込まれて、前回りで回転する駆動片に対して追従片を追従させる収縮力を発揮する弾性伸縮部材と、追従片に形成されて、後回りで回転する駆動片の駆動力を受け止める受け面とを備え、繰り出し部材は、前回りで回転する追従片に基づき繰り出しローラに向かって移動し、後回りで回転する駆動片に基づき繰り出しローラから離れる方向に移動することを特徴とする紙葉類繰り出しユニット。
- 請求項1に記載の紙葉類繰り出しユニットにおいて、前記駆動片は、繰り出しローラから最大距離で離れた後退位置に繰り出し部材を配置する基準位置から前回りおよび後回りに回転することを特徴とする紙葉類繰り出しユニット。
- 請求項1または2のいずれかに記載の紙葉類繰り出しユニットにおいて、前記繰り出しローラは、軸回り方向に沿って延びる受け入れ溝がローラ面に形成されるローラ本体と、受け入れ溝の底面から突出する台座と、軸回り方向前後から台座を挟んで受け入れ溝に受け入れられる第1および第2弾性片と、台座を覆って第1および第2弾性片を相互に連結し、表面でローラ面を規定する弾性表皮片と、ローラ本体に一体に形成されて、軸回り方向前方から第1弾性片に覆い被さり表面でローラ面を規定する第1規制片と、ローラ本体に一体に形成されて、軸回り方向後方から第2弾性片に覆い被さり表面でローラ面を規定する第2規制片とを備え、第1規制片および台座の間には第1弾性片の差し込み口が区画されるとともに、第2規制片および台座の間には第2弾性片の差し込み口が区画されることを特徴とする紙葉類繰り出しユニット。
- 請求項3に記載の紙葉類繰り出しユニットにおいて、前記繰り出しローラは、前記台座に形成されて、軸回り方向に沿った前記第1弾性片の動きを受け止める第1規制面と、前記第2規制片に形成されて、軸回り方向に沿った前記弾性表皮片の動きを受け止める第2規制面とをさらに備えることを特徴とする紙葉類繰り出しユニット。
- 繰り出しローラと、繰り出しローラに向かって前進し、繰り出しローラとの間に紙葉類を挟み込む繰り出し部材と、駆動力を供給する駆動源と、繰り出し部材に連結されて、駆動源の駆動力を受けて所定の回転軸回りで前回りおよび後回りに回転する駆動片と、繰り出し部材に連結されて、当該回転軸回りで前回りおよび後回りに駆動片に対して相対回転する追従片と、駆動片および追従片の間に挟み込まれて、前回りで回転する駆動片に対して追従片を追従させる収縮力を発揮する弾性伸縮部材と、追従片に形成されて、後回りで回転する駆動片の駆動力を受け止める受け面とを備え、繰り出し部材は、前回りで回転する追従片に基づき繰り出しローラに向かって移動し、後回りで回転する駆動片に基づき繰り出しローラから離れる方向に移動する紙葉類繰り出しユニットが組み込まれたことを特徴とする紙葉類取り扱い装置。
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