JP3623525B2 - ワーク結束装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、雑誌等を束ねるワーク結束装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、印刷済みの雑誌等をまとめて搬送するに際しては、これらを複数積み重ねたワークを、回転アームの先端部から繰り出す紐やテープ等の結束紐によって自動的に束ねる機構を備えたワーク結束装置が使用されている。そして、このようなワーク結束装置として、ワークの底部に形成した結束紐の結び目に当接する接触板を設けておき、これの振動をセンサで検知することによって結束不良のワークをリジェクトするようにしたものが知られている（特開平５−１７０２１８号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたワーク結束装置では、上記したように接触板の振動により結束紐の結び目を検知して結束不良を検出するようになっているが、実際に使用してみると、接触板が周囲の機械等で振動したり、或いは接触板の振動が止まらないうちに次のワークが来たりして誤動作を起こすことがある。したがって、結束紐が正しく供給されないで確実な結束が行われていないワークが来た場合にこれを見過ごしてしまうといった問題点があった。
【０００４】
本発明は、上記のような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、結束紐が正しく供給されていることを確実に検出することができるワーク結束装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のワーク結束装置は、結束紐を回動軸部から導入し先端部から繰り出す回転アームを備え、この回転アームの回転動作によりワークの外周を自動的に結束するワーク結束装置において、結束紐をその供給源である紐ロールから手動の張力調整装置を経て回転アームの回動軸部の外側にある案内ローラーを経由してから回転アームに導入するようにし、結束紐の送り異常を検出して結束不良を検出するために、その案内ローラーに該案内ローラーとともに回転するように金属片を取り付け、この金属片を感知するための近接スイッチを配設したことを特徴としている。
【０００６】
【作用】
上述の構成からなる本発明のワーク結束装置では、結束紐が弛まない状態で繰り出され、案内ローラーが確実に回転することとなり、近接スイッチがその案内ローラーに付いた金属片を感知することにより案内ローラーの回転状態が正確に監視され、案内ローラーの回転状態に変化が生じた時に結束紐の送り異常が検出される。
【０００７】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【０００８】
図１は本発明の一実施例としてのワーク結束装置の概略図、図２は図１の要部を拡大して示す斜視図である。
【０００９】
図１において１０は結束部であり、積み重ねられた雑誌等のワーク１を回転搬送する回転テーブル１１と、回転テーブル１１の外周に間隔を置いて配設された固定テーブル１２と、上下動可能な結束クランプ１３とを備えている。また１４は支持フレーム１５に回転可能に取り付けられた回転アームで、その先端部１４ａから繰り出される結束紐２によってワーク１の外周を自動的に結束するように回動軸部１４ｂを中心に回転動作を行う。すなわち、上下に当紙３が当てられた状態で結束クランプ１３のパッド１３ａにより回転テーブル１１側に押さえられたワーク１の外周に対し、紐押え１６により結束紐２の端部を掴んだ状態で回転アーム１４が回転することにより、回転テーブル１１の周縁に沿って結束紐をかけて結束し、ワーク１の底部において結び目を形成するようになっている。
【００１０】
なお、図示はしないがワーク結束装置には、結束部１０で結束されたワーク１を９０°回転させるターン部と、上記結束部１０の結束方向に対して直交する方向にワーク１の外周を結束する別の結束部と、結束されたワークを排出するワーク排出部が順次配設されている。
【００１１】
結束紐２は、供給源である紐ロール４から手動の張力調整装置１７を経て、回転アーム１４の回動軸部１４ｂの外側にある案内ローラー１８を経由し、さらに回転アーム１４に設けられた適宜の案内ローラー１９を経由して回転アーム１４の先端部１４ａから出るように通されている。そして、結束紐２を回転アーム１４に取り込む位置にある案内ローラー１８には、図２に示すようにその両サイドの円板１８ａの一方に金属片２０が埋め込まれて取り付けられている。また、この回転する金属片２０を所定位置で感知するために近接スイッチ２１が支持板２２に取り付けられている。
【００１２】
上記のワーク結束装置では、張力調整装置１７を適切に調整しておくことにより回転アーム１４の先端部１４ａから結束紐２が弛まない状態で繰り出されてワーク１が結束される。このように結束紐２が繰り出されるに伴って案内ローラー１８が回転し、結束が正しく行われている間は近接スイッチ２１が金属片２０を一定の周期で感知する。そして、結束不良が発生して結束紐２の送りに異常が生じると案内ローラー１８の回転が変化し、近接スイッチ２１がこの変化を検知する。このようにして結束不良が検出されると、結束不良のワーク１は異常信号に基づいて図示しないリジェクト装置により取り除かれる。
【００１３】
なお、上記実施例においては、案内ローラー１８の円板１８ａに金属片２０を埋め込んで取り付けた例を示したが、近接スイッチにより案内ローラー１８の回転を検知できさえすれば何処に取り付けてあってもよい。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のワーク結束装置は、結束紐を回動軸部から導入し先端部から繰り出す回転アームを備え、この回転アームの回転動作によりワークの外周を自動的に結束するワーク結束装置において、結束紐をその供給源である紐ロールから手動の張力調整装置を経て回転アームの回動軸部の外側にある案内ローラーを経由してから回転アームに導入するようにし、結束紐の送り異常を検出して結束不良を検出するために、その案内ローラーに該案内ローラーとともに回転するように金属片を取り付け、この金属片を感知するための近接スイッチを配設するように構成したので、結束紐の送りを正確に反映する案内ローラーの回転を監視することになり、誤動作を起こすことなく結束不良を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例としてのワーク結束装置の概略図である。
【図２】図１に示すワーク結束装置の要部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
１ ワーク
２ 結束紐
１４ 回転アーム
１４ａ 先端部
１４ｂ 回動軸部
１８ 案内ローラー
２０ 金属片
２１ 近接スイッチ
【産業上の利用分野】
本発明は、雑誌等を束ねるワーク結束装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、印刷済みの雑誌等をまとめて搬送するに際しては、これらを複数積み重ねたワークを、回転アームの先端部から繰り出す紐やテープ等の結束紐によって自動的に束ねる機構を備えたワーク結束装置が使用されている。そして、このようなワーク結束装置として、ワークの底部に形成した結束紐の結び目に当接する接触板を設けておき、これの振動をセンサで検知することによって結束不良のワークをリジェクトするようにしたものが知られている（特開平５−１７０２１８号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたワーク結束装置では、上記したように接触板の振動により結束紐の結び目を検知して結束不良を検出するようになっているが、実際に使用してみると、接触板が周囲の機械等で振動したり、或いは接触板の振動が止まらないうちに次のワークが来たりして誤動作を起こすことがある。したがって、結束紐が正しく供給されないで確実な結束が行われていないワークが来た場合にこれを見過ごしてしまうといった問題点があった。
【０００４】
本発明は、上記のような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、結束紐が正しく供給されていることを確実に検出することができるワーク結束装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のワーク結束装置は、結束紐を回動軸部から導入し先端部から繰り出す回転アームを備え、この回転アームの回転動作によりワークの外周を自動的に結束するワーク結束装置において、結束紐をその供給源である紐ロールから手動の張力調整装置を経て回転アームの回動軸部の外側にある案内ローラーを経由してから回転アームに導入するようにし、結束紐の送り異常を検出して結束不良を検出するために、その案内ローラーに該案内ローラーとともに回転するように金属片を取り付け、この金属片を感知するための近接スイッチを配設したことを特徴としている。
【０００６】
【作用】
上述の構成からなる本発明のワーク結束装置では、結束紐が弛まない状態で繰り出され、案内ローラーが確実に回転することとなり、近接スイッチがその案内ローラーに付いた金属片を感知することにより案内ローラーの回転状態が正確に監視され、案内ローラーの回転状態に変化が生じた時に結束紐の送り異常が検出される。
【０００７】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【０００８】
図１は本発明の一実施例としてのワーク結束装置の概略図、図２は図１の要部を拡大して示す斜視図である。
【０００９】
図１において１０は結束部であり、積み重ねられた雑誌等のワーク１を回転搬送する回転テーブル１１と、回転テーブル１１の外周に間隔を置いて配設された固定テーブル１２と、上下動可能な結束クランプ１３とを備えている。また１４は支持フレーム１５に回転可能に取り付けられた回転アームで、その先端部１４ａから繰り出される結束紐２によってワーク１の外周を自動的に結束するように回動軸部１４ｂを中心に回転動作を行う。すなわち、上下に当紙３が当てられた状態で結束クランプ１３のパッド１３ａにより回転テーブル１１側に押さえられたワーク１の外周に対し、紐押え１６により結束紐２の端部を掴んだ状態で回転アーム１４が回転することにより、回転テーブル１１の周縁に沿って結束紐をかけて結束し、ワーク１の底部において結び目を形成するようになっている。
【００１０】
なお、図示はしないがワーク結束装置には、結束部１０で結束されたワーク１を９０°回転させるターン部と、上記結束部１０の結束方向に対して直交する方向にワーク１の外周を結束する別の結束部と、結束されたワークを排出するワーク排出部が順次配設されている。
【００１１】
結束紐２は、供給源である紐ロール４から手動の張力調整装置１７を経て、回転アーム１４の回動軸部１４ｂの外側にある案内ローラー１８を経由し、さらに回転アーム１４に設けられた適宜の案内ローラー１９を経由して回転アーム１４の先端部１４ａから出るように通されている。そして、結束紐２を回転アーム１４に取り込む位置にある案内ローラー１８には、図２に示すようにその両サイドの円板１８ａの一方に金属片２０が埋め込まれて取り付けられている。また、この回転する金属片２０を所定位置で感知するために近接スイッチ２１が支持板２２に取り付けられている。
【００１２】
上記のワーク結束装置では、張力調整装置１７を適切に調整しておくことにより回転アーム１４の先端部１４ａから結束紐２が弛まない状態で繰り出されてワーク１が結束される。このように結束紐２が繰り出されるに伴って案内ローラー１８が回転し、結束が正しく行われている間は近接スイッチ２１が金属片２０を一定の周期で感知する。そして、結束不良が発生して結束紐２の送りに異常が生じると案内ローラー１８の回転が変化し、近接スイッチ２１がこの変化を検知する。このようにして結束不良が検出されると、結束不良のワーク１は異常信号に基づいて図示しないリジェクト装置により取り除かれる。
【００１３】
なお、上記実施例においては、案内ローラー１８の円板１８ａに金属片２０を埋め込んで取り付けた例を示したが、近接スイッチにより案内ローラー１８の回転を検知できさえすれば何処に取り付けてあってもよい。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のワーク結束装置は、結束紐を回動軸部から導入し先端部から繰り出す回転アームを備え、この回転アームの回転動作によりワークの外周を自動的に結束するワーク結束装置において、結束紐をその供給源である紐ロールから手動の張力調整装置を経て回転アームの回動軸部の外側にある案内ローラーを経由してから回転アームに導入するようにし、結束紐の送り異常を検出して結束不良を検出するために、その案内ローラーに該案内ローラーとともに回転するように金属片を取り付け、この金属片を感知するための近接スイッチを配設するように構成したので、結束紐の送りを正確に反映する案内ローラーの回転を監視することになり、誤動作を起こすことなく結束不良を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例としてのワーク結束装置の概略図である。
【図２】図１に示すワーク結束装置の要部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
１ ワーク
２ 結束紐
１４ 回転アーム
１４ａ 先端部
１４ｂ 回動軸部
１８ 案内ローラー
２０ 金属片
２１ 近接スイッチ
Claims (1)
- 結束紐を回動軸部から導入し先端部から繰り出す回転アームを備え、この回転アームの回転動作によりワークの外周を自動的に結束するワーク結束装置において、結束紐をその供給源である紐ロールから手動の張力調整装置を経て回転アームの回動軸部の外側にある案内ローラーを経由してから回転アームに導入するようにし、結束紐の送り異常を検出して結束不良を検出するために、その案内ローラーに該案内ローラーとともに回転するように金属片を取り付け、この金属片を感知するための近接スイッチを配設したことを特徴とするワーク結束装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31279993A JP3623525B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ワーク結束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31279993A JP3623525B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ワーク結束装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07137707A JPH07137707A (ja) | 1995-05-30 |
| JP3623525B2 true JP3623525B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=18033547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31279993A Expired - Lifetime JP3623525B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | ワーク結束装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3623525B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110167842A (zh) * | 2017-01-30 | 2019-08-23 | 信诺工业集团有限责任公司 | 具有张紧装置的捆扎设备 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112498790B (zh) * | 2020-10-12 | 2022-08-16 | 河钢股份有限公司承德分公司 | 一种上线***断线保护装置和打捆机 |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP31279993A patent/JP3623525B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110167842A (zh) * | 2017-01-30 | 2019-08-23 | 信诺工业集团有限责任公司 | 具有张紧装置的捆扎设备 |
| CN110167842B (zh) * | 2017-01-30 | 2021-08-06 | 信诺工业集团有限责任公司 | 具有张紧装置的捆扎设备 |
| US11084609B2 (en) | 2017-01-30 | 2021-08-10 | Signode Industrial Group Llc | Strapping apparatus having a tensioning device |
| US11492157B2 (en) | 2017-01-30 | 2022-11-08 | Signode Industrial Group Llc | Strapping apparatus having a tensioning device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07137707A (ja) | 1995-05-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041028 |
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