JP3623421B2 - 電圧制御発振器 - Google Patents

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    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • H03K3/0322Ring oscillators with differential cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)に関し、特に、MOSトランジスタによって構成され、安定した動作をし、周波数可変範囲の広いリングVCOに関する。
【0002】
【従来の技術】
VCOはPLL(Phase Locked Loop)の特性を決める重要な回路である。そのため、広い周波数帯域で連続的な周波数変化を有し、安定した発振をし、低ノイズのVCOが望まれる。
【0003】
従来より、ASIC等のLSIにVCOを集積化する場合、インダクタやキャパシタを用いずにVCOを構成でき、また電源ノイズに強い差動回路を用いたリング型VCOが一般的に用いられている。論文”A Integratable 1−2.5Gbps Low Jitter CMOS Transceiver with Built in Self Test Capability”1999 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers 5−2.に記載されている差動回路が一般的に使用されている。
【0004】
図8は、複数のゲート回路で構成された従来のリング型VCOの一構成例を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示す基本セル100−1の構成を示す図である。なお、基本セル100−2〜100−Nは基本セル100−1と同じ構成である。
【0005】
本従来例は図8(a)に示すように、複数の基本セル100−1〜100−N(N≧1)が直列に接続されて構成されている。各基本セル100−1〜100−Nには、セル入力端子IN1,IN2と、セル入力端子IN1,IN2を介して入力された信号がそれぞれ正転出力されるセル出力端子OUT1,OUT2と、各基本セル100−1〜100−N内をそれぞれ流れる電流を制御するための信号が入力される制御端子E,Fがそれぞれ設けられている。
【0006】
各基本セル100−1〜100−Nは、前段の基本セルのセル出力端子OUT1,OUT2から出力された信号が、次段の基本セルのセル入力端子IN1,IN2にそれぞれ入力されるように順に接続されている。また、最終段の基本セル100−Nのセル出力端子OUT1,OUT2は、その論理が逆となるように初段の基本セル100−1のセル入力端子IN2,IN1にそれぞれ接続されてフィードバックされており、それにより、発振動作が得られる。
【0007】
本従来例における基本セル100−1〜100−Nの構成について基本セル100−1を例として図8(b)を参照して説明する。
【0008】
基本セル100−1は図8(b)に示すように、NMOSトランジスタM101,M102,M105と、PMOSトランジスタM103,M104とから構成されている。NMOSトランジスタM101とPMOSトランジスタM103、NMOSトランジスタM102とPMOSトランジスタM104とはそれぞれ組とされ、各組が対となる差動回路が構成される。PMOSトランジスタM103,M104のドレイン端子は電源電圧V1にそれぞれ接続され、各ゲート端子は制御端子Fに共通に接続され、各ソ−ス端子はNMOSトランジスタM101,M102のドレイン端子にそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタM101,M102のゲート端子は基本セル100−1のセル入力端子IN1,IN2であり、各ソース端子はNMOSトランジスタM105のドレイン端子に共通に接続されている。また、NMOSトランジスタM105のゲート端子は基本セル100−1の制御端子Eであり、ソース端子は電源電圧V2に接続されている。
【0009】
以下に、上記のように構成されたリング型VCOの動作について説明する。
【0010】
基本セル100−1において、セル入力端子IN1,IN2に入力された差動信号は、所定の遅延時間を以てセル出力端子OUT1,OUT2から正転出力される。
【0011】
基本セル100−1のセル出力端子OUT1,OUT2から出力された信号は、基本セル100−2のセル入力端子IN1,IN2に入力され、同様に所定の遅延時間を以て、基本セル100−2のセル出力端子OUT1,OUT2から正転出力される。
【0012】
同様に、基本セル100−Nまで、前段の基本セルのセル出力端子OUT1,OUT2から出力された信号が、次段の基本セルのセル入力端子IN1,IN2にそれぞれ順次入力される。
【0013】
最終段の基本セル100−Nのセル出力端子OUT1,OUT2から出力された信号はその論理が逆となるように初段の基本セル100−1のセル出力端子IN2,IN1に入力される。このように、基本セル100−1に入力された差動信号が基本セル100−2〜100−Nに順に入力され、その後、基本セル100−Nから出力された差動信号が基本セル100−1に入力されることにより、発振動作が得られる。
【0014】
ここで、リング型VCOの発振周波数は、基本セル各段における遅延時間を基準とした、基本セルの接続段数による総遅延時間によって決定される。
【0015】
また、NMOSトランジスタM105に流れる電流は、制御端子Fに入力される信号によって調整されるPMOSトランジスタM103,M104の内部抵抗と制御端子Eに入力される信号とによって決定され、各基本セルにおける遅延時間は該電流によって決定され、制御端子Eに印加される電圧をPLLによって制御することにより所望の発振周波数を得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなリング型VCOは、以下に記載するような問題点がある。
【0017】
(1)基本セルにおける遅延時間を変動させるために、PMOSトランジスタのゲート端子に印加する制御電圧によってPMOSトランジスタの内部抵抗の値を調整し、また、NMOSトランジスタのゲート端子に印加する制御電圧によって基本セルに流れる電流値を調整するが、電流値に応じて出力振幅値が変動し、動作電流とPMOSトランジスタに印加する制御電圧の組み合わせによっては発振が停止してしまうおそれがある。
【0018】
(2)電源電圧の変動と、負荷抵抗を調整するための制御信号を出力させる回路から発生するノイズとによって、負荷調整用のPMOSトランジスタのゲート端子とソース端子との間の電圧が変動し、ジッタが生じやすい。
【0019】
(3)PMOSトランジスタの内部抵抗は、製造工程において特性にばらつきが生じやすいため、PMOSトランジスタに印加される制御電圧に対する内部抵抗にもばらつきが生じてしまう。それにより、基本セルの負荷抵抗にばらつきが生じてしまい、基本セルにおける遅延時間を正確に調整するのが難しい。
【0020】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、出力振幅値を一定にでき、なおかつ低ジッタの安定した幅広い周波数可変幅を有する電圧制御発振器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
第1及び第2のセル入力端子と、該第1及び第2のセル入力端子から入力された信号がそれぞれ正転出力される第1及び第2のセル出力端子とを有してなる複数の基本セルが、前段の基本セルの第1及び第2のセル出力端子が次段の基本セルの第1及び第2のセル入力端子にそれぞれ接続されるように直列に接続され、最終段の基本セルの第1及び第2のセル出力端子が最前段の基本セルの第2及び第1のセル入力端子に論理が逆となるように接続されてなる電圧制御発振器において、
前記複数の基本セル毎の遅延時間を設定するための制御信号を出力する中心周波数調整回路を有し、
前記複数の基本セルのそれぞれは、
前記中心周波数調整回路から出力された制御信号に基づいて遅延時間が設定され、前記第1及び第2のセル入力端子からの信号を前記設定された遅延時間だけ遅延して出力する第1遅延回路と、
前記中心周波数調整回路から出力された制御信号に基づいて前記第1の遅延回路とは独立して遅延時間が設定され、前記第1の遅延回路からの出力信号を前記設定された遅延時間だけ遅延して出力する第2遅延回路と、
前記第1の遅延回路からの出力と前記第2の遅延回路からの出力とを外部から制御される加算割合係数に基づく割合で加算し、前記第1及び第2のセル出力端子に出力する加算回路とを有することを特徴とする。
【0022】
また、前記中心周波数調整回路は、
一端が第1の電源電圧に接続され、一定の電流を出力する第1の定電流電源と、
ドレイン端子が前記第1の定電流電源の他端に接続され、ソース端子が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続された第1のNMOSトランジスタと、
一端が前記第1の電源電圧に接続され、一定の電流を出力する第2の定電流電源と、
ドレイン端子が前記第2の定電流電源の他端に接続され、ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続された第2のNMOSトランジスタとを有する複数の遅延時間調整回路からなることを特徴とする。
【0023】
また、前記中心周波数調整回路は、
互いに並列に接続された複数のスイッチと、
前記複数のスイッチのそれぞれに1つずつ直列に接続され、所定の値に2の階乗で示される値が乗算された互いに異なる電流を出力する複数の定電流電源と、
前記複数のスイッチの前記定電流電源が接続されていない側と接続され、前記複数のスイッチと前記複数の定電流電源によって設定された電流を出力する参照電流端子及び該参照電流端子から出力される電流と同値の電流を出力する電流出力端子を有するカレントミラー回路と、
ドレイン端子が前記カレントミラー回路の電流出力端子に接続され、ソース端子が電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続されたNMOSトランジスタとを具備する第1及び第2の制御信号発生回路からなる複数の遅延時間調整回路を有することを特徴とする。
【0024】
また、前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
第1及び第2の入力端子と、
前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のNMOSトランジスタと、
ソース端子が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のNMOSトランジスタと、
ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のNMOSトランジスタとを有することを特徴とする。
【0025】
また、前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
第1及び第2の入力端子と、
前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のPMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のPMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第1のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のPMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のPMOSトランジスタと、
ソース端子が前記第1の電源電圧よりも高い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のPMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のPMOSトランジスタと、
ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のPMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のPMOSトランジスタとを有することを特徴とする。
【0026】
また、前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
第1及び第2の入力端子と、
前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
ドレイン端子が第1の電源電圧にそれぞれ接続され、ゲート端子が第3の電源電圧に共通に接続された第1及び第2のPMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が前記第1のPMOSトランジスタのソース端子に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記第2のPMOSトランジスタのソース端子に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のNMOSトランジスタと、
ソース端子が第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のNMOSトランジスタと、
ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のNMOSトランジスタとを有することを特徴とする。
【0027】
また、前記加算回路は、
前記第1の遅延回路から出力された信号が入力される第1及び第2の入力端子と、
前記第2の遅延回路から出力された信号が入力される第3及び第4の入力端子と、
前記第1及び第2の入力端子に入力された信号と前記第3及び第4の入力端子に入力された信号とを前記加算割合係数に基づく割合で加算し、それぞれ出力する第1及び第2の出力端子と、
ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第3の入力端子であり、ドレイン端子が前記第2の出力端子である第3のNMOSトランジスタと、
ゲート端子が前記第4の入力端子であり、ドレイン端子が前記第1の出力端子である第4のNMOSトランジスタと、
ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子には外部から前記加算割合係数を制御するための信号が入力される第5のNMOSトランジスタと、
ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子には外部から前記加算割合係数を制御するための信号が入力される第6のNMOSトランジスタと、
一端が前記第5及び第6のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、他端が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続された定電流電源とを有することを特徴とする。
【0028】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、発振周波数が、複数の基本セル各段あたりの遅延時間と基本セルの接続段数によって決定されるが、各基本セルにおける遅延時間は基本セルを構成する第1及び第2の遅延回路の各遅延時間とこれらの出力の加算割合を決定するための加算割合係数とによって決まる。ここで、第1及び第2の遅延回路のそれぞれにおける遅延時間は、中心周波数調整回路から出力される制御信号によって制御される遅延回路内の2つの差動回路に流れる電流の値の比によって決定し、また、加算割合係数の値は外部から制御される。これにより、各基本セルにおける遅延時間は、第2の遅延回路における遅延時間に加算割合係数が乗算された値に第1の遅延回路における遅延時間の値が加算された値となる。
【0029】
加算割合係数の値が0の場合は、各基本セルにおける遅延時間は第1の遅延回路における遅延時間にのみ依存するので各基本セルの遅延時間は最も短くなり、発振周波数は最も高くなる。
【0030】
加算割合係数の値が大きくなるにつれて各基本セルにおける遅延時間となる第1の遅延回路における遅延時間と第2の遅延回路における遅延時間との和は大きくなり、それにより、各基本セルの遅延時間は長くなり、発振周波数は低くなる。
【0031】
以上のことから、第2の遅延回路における遅延時間の設定によって本発明のリング型VCOの周波数可変幅は決定される。
【0032】
また、第1及び第2の遅延回路内の2つの差動回路に流れる電流の値の和は常に一定となるように中心周波数調整回路から出力される制御信号によって調整されているため、各遅延回路における遅延時間が変化しても、各遅延回路の出力振幅値は一定となり、基本セルの出力も常に安定する。
【0033】
また、第1及び第2の遅延回路と加算回路に入力される各制御信号はそれぞれ差動増幅されるので、同相ノイズの影響を低減することができる。さらに、それぞれの差動回路においては、負荷抵抗はPMOSトランジスタの内部抵抗であるが、PMOSトランジスタの内部抵抗を調整する回路によって制御する方法ではなく、電源電圧の変動及び外部の回路からのノイズによってその抵抗値が変動することの少ない素子を使用するため、遅延時間の変動が小さく、低ジッタの出力信号を得ることが可能である。
【0034】
それにより、広範囲な周波数帯で安定した発振をし、連続的でかつ直線的な周波数変化を有し、かつ低ジッタの電圧制御発振器を実現できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
図1は、本発明のリング型VCOの一実施形態を示すブロック図である。
【0037】
本実施形態は図1に示すように、直列に接続された複数の基本セル10−1〜10−N(N≧2)と、各基本セル10−1〜10−N内に流れる電流を制御し、それにより、各基本セル10−1〜10−Nにおける各遅延時間を設定するための第1〜第4の制御信号SG1〜SG4を出力する中心周波数調整回路20とから構成されている。
【0038】
各基本セル10−1〜10−Nは、第1及び第2のセル入力端子IN1,IN2と、セル入力端子IN1,IN2を介して入力された信号が正転出力される第1及び第2のセル出力端子OUT1,OUT2とをそれぞれ有しており、また、中心周波数調整回路20から出力された制御信号SG1〜SG4と、制御信号SG1〜SG4とは独立にPLL(不図示)によって発振周波数を制御するための第5及び第6の制御信号SG5,SG6とがそれぞれ入力される。
【0039】
基本セル10−Nまでは、前段の基本セルのセル出力端子OUT1,OUT2が、次段の基本セルのセル入力端子IN1,IN2にそれぞれ接続されている。また、最終段の基本セル10−Nのセル出力端子OUT1,OUT2が、その論理が逆となるように初段の基本セル10−1のセル入力端子IN2,IN1にそれぞれ接続されてフィードバックされており、それにより、発振動作が得られる。
【0040】
図2は、図1に示した基本セル10−1の一構成例を示す図である。なお、図1に示した基本セル10−2〜10−Nは、基本セル10−1と同じ構成である。
【0041】
図2に示すように、基本セル10−1は、第1及び第2の遅延回路10A,10Bと、遅延回路10A,10Bの出力を制御信号SG5,SG6に基づく割合で加算する加算回路10Cとから構成されている。遅延回路10Aの第1及び第2の入力端子IN11a,IN12aは、それぞれ基本セル10−1のセル入力端子IN1,IN2とされている。また、遅延回路10Aの第1及び第2の出力端子OUT11a,OUT12aは、遅延回路10Bの第1及び第2の入力端子IN11b,IN12bと加算回路10Cの第1及び第2の入力端子IN13,IN14にそれぞれ接続されている。遅延回路10Bの第1及び第2の出力端子OUT11b,OUT12bは、加算回路10Cの第3及び第4の入力端子IN15,IN16にそれぞれ接続され、加算回路10Cの第1及び第2の出力端子OUT13,OUT14は、基本セル10−1のセル出力端子OUT1,OUT2とされている。
【0042】
また、遅延回路10Aでは、制御信号SG1,SG2に応じて遅延時間が変化し、遅延回路10Bでは、制御信号SG3,SG4に応じて遅延時間が変化する。また、加算回路10Cでは、PLLからの制御信号SG5,SG6に応じて、遅延回路10A,10Bからの出力の加算割合を制御するための加算割合係数が変化する。
【0043】
図3は、図1に示した中心周波数調整回路20の一例を説明するための図であり、中心周波数調整回路20内に設けられた制御信号SG1,SG2を出力する遅延時間調整回路20aの一例を示す。なお、制御信号SG3,SG4を出力する遅延時間調整回路20bの構成は、制御信号SG1,SG2を出力する遅延時間調整回路20aと同様であり、遅延時間調整回路20bは図示しないが、以下の説明において、図3において遅延時間調整回路20aの構成要素及びその動作を示す電流の符号の最後尾のaの代わりにbを付して、遅延時間調整回路20bの構成や動作を説明する符号とする。ここでは遅延時間調整回路20aを例として、図3を用いて回路構成を説明する。
【0044】
本構成例は図3に示すように、ソース端子が第2の電源電圧V2にそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とがそれぞれ互いに接続された第1及び第2のNMOSトランジスタM11a,M12aと、第2の電源電圧V2よりも高い電位を有する第1の電源電圧V1とNMOSトランジスタM11a,M12aのドレイン端子との間にそれぞれ接続された第1及び第2の定電流電源C11a,C12aとから構成されており、NMOSトランジスタM11a,M12aのゲート電圧がそれぞれ制御信号SG1,SG2となっている。
【0045】
図4は、図1に示した中心周波数調整回路20の他の例を説明するための図であり、中心周波数調整回路20内に設けられた制御信号SG1,SG2を出力する遅延時間調整回路20aの他の例を示す。なお、制御信号SG3,SG4を出力する遅延時間調整回路20bの構成は、制御信号SG1,SG2を出力する遅延時間調整回路20aと同様であり、遅延時間調整回路20bは図示しないが、以下の説明において、図4において遅延時間調整回路20aの構成要素及びその動作を示す電流の符号の最後尾のaの代わりにbを付して、遅延時間調整回路20bの構成や動作を説明する符号とする。ここでは遅延時間調整回路20aを例として、図4を用いて回路構成を説明する。
【0046】
図4に示すように本形態における遅延時間調整回路20aは、制御信号SG1,SG2を出力する制御信号発生回路25a,26aから構成されている。
【0047】
制御信号発生回路25aは、カレントミラー回路21aと、NMOSトランジスタM21aと、第1〜第nのスイッチS2a〜S2aと、第1〜第nの定電流電源C2a〜C2aとから構成されている。
【0048】
制御信号発生回路26aは、カレントミラー回路22aと、NMOSトランジスタM22aと、スイッチS3a〜S3aと、定電流電源C3a〜C3aとから構成されている。
【0049】
カレントミラー回路21a,22aは、スイッチS2a〜S2a,S3a〜S3a及び定電流電源C2a〜C2a,C3a〜C3aによって設定された電流を出力する参照電流端子T21a,T22aと、参照電流端子T21a,T22aから出力された電流と同値の電流を出力する電流出力端子OUT21a,OUT22aとをそれぞれ有しており、また、第m番目の定電流電源C2a,C3aはI×2m−1(n≧m≧1,Iは任意の値)の値の電流を出力する。
【0050】
制御信号発生回路25aの第m番目の定電流電源C2aは、第m番目のスイッチS2aの一端と電源電圧V2との間に接続され、接続された定電流電源C2aとスイッチS2aは第1〜第n番目まで並列に接続されている。また、スイッチS2a〜S2aの他端は参照電流端子T21aに共通に接続されている。NMOSトランジスタM21aのドレイン端子は電流出力端子OUT21aに接続され、ソース端子は電源電圧V2に接続され、ドレイン端子とゲート端子は互いに接続されている。また、NMOSトランジスタM21aのゲート電圧が制御信号SG1となっている。
【0051】
また、制御信号発生回路26aの第m番目の定電流電源C3aは、第m番目のスイッチS3aの一端と電源電圧V2との間に接続され、接続された定電流電源C3aとスイッチS3aは第1〜第n番目まで並列に接続されている。また、スイッチS3a〜S3aの他端は参照電流端子T22aに共通に接続されている。NMOSトランジスタM22aのドレイン端子は電流出力端子OUT22aに接続され、ソース端子は電源電圧V2に接続され、ドレイン端子とゲート端子は互いに接続されている。また、NMOSトランジスタM22aのゲート電圧が制御信号SG2となっている。
【0052】
図5は、図2に示した遅延回路10Aの一構成例を示す回路図である。なお、遅延回路10A,10Bの構成は同様のものであり、遅延回路10Bについては図示しないが、以下の説明において、図5において遅延回路10Aの構成要素及びその動作を示す電流の符号の最後尾のaの代わりにbを付して、遅延回路10Bの構成と動作を説明する符号とする。ここでは遅延回路10Aを例として、図5を用いて回路構成を説明する。また、図1に示した基本セル10−2〜10−N内の遅延回路(不図示)においても同じ回路構成である。
【0053】
本形態における遅延回路10Aは図5に示すように、第1及び第2及び第5のNMOSトランジスタM31a,M32a,M35aから構成される第1の差動回路と、第3及び第4及び第6のNMOSトランジスタM33a,M34a,M36aから構成される第2の差動回路とから構成されている。
【0054】
NMOSトランジスタM31a,M32aのゲート端子はそれぞれ遅延回路10Aの第1及び第2の入力端子IN11a,IN12aである。
【0055】
NMOSトランジスタM31a,M34aのドレイン端子は互いに接続され遅延回路10Aの第2の出力端子OUT12aであり、また、抵抗素子R11aを介して第1の電源電圧V1に接続されている。NMOSトランジスタM32a,M33aのドレイン端子は互いに接続され遅延回路10Aの第1の出力端子OUT11aであり、また、抵抗素子R12aを介して第1の電源電圧V1に接続されている。
【0056】
NMOSトランジスタM31aのドレイン端子とNMOSトランジスタM33aのゲート端子とは互いに接続されており、また、NMOSトランジスタM32aのドレイン端子とNMOSトランジスタM34aのゲート端子とは互いに接続されている。
【0057】
NMOSトランジスタM35a,M36aのゲート端子にはそれぞれ制御信号SG1,SG2が入力され、ソース端子は第1の電源電圧V1よりも低い電位を有する第2の電源電圧V2に共通に接続されている。
【0058】
NMOSトランジスタM31a,M32aのソ−ス端子はNMOSトランジスタM35aのドレイン端子に共通に接続され、NMOSトランジスタM33a,M34aのソ−ス端子はNMOSトランジスタM36aのドレイン端子に共通に接続されている。
【0059】
また、遅延回路10BのNMOSトランジスタM35b,M36bのゲート端子には制御信号SG3,SG4がそれぞれ入力される。
【0060】
図6は、図2に示した加算回路10Cの一構成例を示す回路図である。なお、図1に示した基本セル10−2〜10−N内の加算回路(不図示)においても同じ回路構成である。
【0061】
本形態における加算回路10Cは図6に示すように、第1及び第2及び第5のNMOSトランジスタM41,M42,M45から構成される第1の差動回路と、第3及び第4及び第6NMOSトランジスタM43,M44,M46から構成される第2の差動回路から構成されている。
【0062】
NMOSトランジスタM41〜M44のゲート端子はそれぞれ加算回路10Cの第1〜第4の入力端子IN13〜IN16である。
【0063】
NMOSトランジスタM41,M43のドレイン端子は互いに接続され加算回路10Cの第2の出力端子OUT14であり、また、抵抗素子R21を介して第1の電源電圧V1に接続されている。NMOSトランジスタM42,M44のドレイン端子は互いに接続され加算回路10Cの第1の出力端子OUT13であり、また、抵抗素子R22を介して電源電圧V1に接続されている。
【0064】
NMOSトランジスタM41,M42のソース端子とNMOSトランジスタM45のドレイン端子とが互いに接続され、NMOSトランジスタM43,M44のソース端子とNMOSトランジスタM46のドレイン端子とが接続されている。
【0065】
NMOSトランジスタM45のゲート端子には制御信号SG5が入力され、NMOSトランジスタM46のゲート端子には制御信号SG6が入力され、定電流電源C4は、NMOSトランジスタM45,M46のソ−ス端子と、第2の電源電圧V2との間に接続されている。
【0066】
以下に、上記のように構成されたリング型VCOの動作について説明する。
【0067】
図1において、基本セル10−1のセル入力端子IN1,IN2に入力された差動信号は、所定の遅延時間を以て基本セル10−1のセル出力端子OUT1,OUT2から正転出力される。
【0068】
基本セル10−1のセル出力端子OUT1,OUT2から出力された差動信号は基本セル10−2のセル入力端子IN1,IN2に入力され、同様に所定の遅延時間を以て基本セル10−2のセル出力端子OUT1,OUT2から正転出力される。
【0069】
同様に、基本セル10−Nまで、前段の基本セルのセル出力端子OUT1,OUT2から出力された差動信号は、次段の基本セルのセル入力端子IN1,IN2にそれぞれ順次入力される。
【0070】
最終段の基本セル10−Nのセル出力端子OUT1,OUT2から出力された差動信号は、その論理が逆となるように初段の基本セル10−1のセル入力端子IN2,IN1に入力される。このように、基本セル10−1に入力された差動信号が基本セル10−2〜10−Nに順に入力され、その後、基本セル10−Nから出力された差動信号が基本セル10−1に入力されることにより、発振動作が得られる。
【0071】
ここで、リング型VCOの発振周波数は、基本セル各段における遅延時間を基準とした、基本セルの接続段数によって決定される。以下に、基本セル各段あたりの遅延時間がどのようにして決定されるかを基本セル10−1を例として、図2を用いて説明する。
【0072】
図2において、遅延回路10Aにおける遅延時間をd1、遅延回路10Bにおける遅延時間をd2とする。
【0073】
遅延回路10Aにおける遅延時間d1は、制御信号SG1,SG2によって決定され、遅延回路10Bにおける遅延時間d2は、制御信号SG3,SG4によって決定される。また、加算回路10Cにおいては、制御信号SG5,SG6によって、遅延回路10A,10Bからの出力の加算割合を制御するための加算割合係数k(0≦k≦1)が決定される。
【0074】
基本セル10−1における遅延時間は、まず、遅延回路10Bの遅延時間d2に対して加算割合係数kが乗算され、その後、遅延時間d2に加算割合係数kが乗算された値と遅延時間d1の値とが加算される。
【0075】
これにより、基本セル10−1のセル入力端子IN1,IN2からセル出力端子OUT1,OUT2までの遅延時間は、(d1+k×d2)と表される。
【0076】
さらに、基本セルがN段複数接続されたリング型VCOの発振周波数Frは、Fr=1/{2N×(d1+k×d2)}と表される。
【0077】
本形態のリング型VCOにおいては、まず、制御信号SG1〜SG4の電圧が中心周波数調整回路20により決定され、それにより、遅延回路10A,10Bにおける遅延時間d1,d2が固定され、その後、PLLから出力された制御信号SG5,SG6により所望の周波数への同期動作が行われる。
【0078】
所望の発振周波数帯域のほぼ中心の周波数を発振中心周波数Fcとすると、基本セルがN段複数接続されたリング型VCOの発振中心周波数Fcは、Fc=1/{2N×(d1+0.5×d2)}と表される。
【0079】
発振中心周波数Fcを変化させたい場合は、制御信号SG1〜SG4の電圧を変化させ、それにより遅延時間d1,d2をそれぞれ変化させる。遅延時間d1,d2は制御信号SG1〜SG4により広範囲に調整できるので、本形態においては、発振中心周波数Fcを広い周波数範囲で設定することが可能である。
【0080】
また、PLLから出力された制御信号SG5,SG6により加算割合係数kがk=0に設定された場合は、遅延回路10Aのみにおける遅延時間d1で発振周波数が決められ、また、k=1に設定された場合は、遅延回路10Aにおける遅延時間と遅延回路10Bにおける遅延時間との和(d1+d2)で発振周波数が決められる。
【0081】
このように、加算割合係数kによって、基本セル10−1における遅延時間はd1〜(d1+d2)の間で連続的に変化する。そのため、本形態においては、遅延回路10Bにおける遅延時間d2の時間長に応じた可変周波数範囲が得られる。
【0082】
以上のことから本形態により、広い周波数領域で発振をし、広い周波数可変帯域を有するリング型VCOを実現できる。
【0083】
次に、中心周波数調整回路20における制御信号SG1〜SG4の出力動作について詳細に説明する。
【0084】
図3に示した遅延時間調整回路20aにおいて、定電流電源C11aから出力される電流をI11a、定電流電源C12aから出力される電流をI12aとする。なお、電流I11aと電流I12aとの和は常に一定になるように設定されている。
【0085】
電流I11a,I12aはNMOSトランジスタM11a,M12aにおいて制御信号SG1,SG2の電圧に変換され、基本セル10−1〜10−N内に設けられた遅延回路10Aにそれぞれ入力される。
【0086】
同様に、遅延時間調整回路20b内の電流I11bと電流I12bの値との和は常に一定に設定されており、電流I11b,I12bはNMOSトランジスタM11b,M12bにおいて制御信号SG3,SG4の電圧に変換され、基本セル10−1〜10−N内に設けられた遅延回路10Bにそれぞれ入力される。
【0087】
図4に示した遅延時間調整回路20aにおいて、カレントミラー回路21a,22aの参照電流端子T21a,T22aから出力される電流をI31a,I32a、カレントミラー回路21a,22aの電流出力端子OUT21a,OUT22aから出力される電流をI21a,I22aとする。
【0088】
また、制御信号発生回路25aのスイッチS2a〜S2aと制御信号発生回路26aのスイッチS3a〜S3aにおいては、第m番目のスイッチS2aとスイッチS2aとが組になっており、互いに逆論理で開閉するようになっている。すなわち、スイッチS2aがonの場合、スイッチS3aはoffであり、スイッチS2aがoffの場合、スイッチS3aはonである。第1〜第n番目のスイッチの組はそれぞれ独立して任意に設定される。
【0089】
それにより、カレントミラー回路21a,22aの参照電流端子T21a,T22aから出力される電流I31a,I32aは定電流電源C2a〜C2a,C3a〜C3aとスイッチS2a〜S2a,S3a〜S3aとによって2進数で任意にそれぞれ設定される。
【0090】
カレントミラー回路21aの電流出力端子OUT21aから電流I31aと同値の電流I21aが出力され、カレントミラー回路22aの電流出力端子OUT22aから電流I32aと同値の電流I22aが出力される。それにより、電流I21aと電流I22aとの和は常に一定となるように設定できる。
【0091】
カレントミラー回路21a,22aの電流出力端子OUT21a,OUT22aから出力された電流I21a,I22aはNMOSトランジスタM21a,M22aにおいて制御信号SG1,SG2の電圧にそれぞれ変換され、該制御信号SG1,SG2は基本セル10−1〜10−N内に設けられた遅延回路10Aにそれぞれ入力される。
【0092】
同様にして、遅延時間調整回路20b内の電流I21bと電流I22bとの和は常に一定となっており、電流I21b,I22bはNMOSトランジスタM21b,M22bにおいて制御信号SG3,SG4の電圧に変換され、該制御信号SG3,SG4は基本セル10−1〜10−N内に設けられた遅延回路10Bにそれぞれ入力される。
【0093】
なお、図4に示した中心周波数調整回路は図3に示したものに比べると、リング型VCOの発振中心周波数Fcを2進数で設定することができ、デジタル回路での調整が容易になる。
【0094】
次に、遅延回路10A,10Bにおける遅延動作について遅延回路10Aを例に挙げて説明する。
【0095】
図5において、NMOSトランジスタM35a,M36aを流れる電流をI4a,I5aとし、NMOSトランジスタM31a,M32aを流れる電流をI41a,I42aとし、NMOSトランジスタM33a,M34aを流れる電流をI52a,I51aとする。
【0096】
図7は、図5に示した遅延回路10Aの出力電圧の時間による変化を説明するための図であり、(a)は入力端子IN11a,IN12aの電圧の変化を示す図、(b)は電流I5aの値が小さな場合において(a)に示す入力端子IN11a,IN12aの電圧の変化に伴う出力端子OUT11a,OUT12aの電圧の変化を示す図、(c)は電流I5aの値が大きな場合において(a)に示す入力端子IN11a,IN12aの電圧の変化に伴う出力端子OUT11a,OUT12aの電圧の変化を示す図である。
【0097】
ここで、入力端子IN11aの電圧が、図7(a)のように入力端子IN12aの電圧より十分に高くなった場合、すなわち、入力端子IN11aの論理が“0”から“1”に変わった場合を考える。
【0098】
まず、電流I41aが流れると同時に出力端子OUT12aの電圧が降下する。ところが、NMOSトランジスタM33a内に蓄積された電荷によって電流I52aが時間tdの間、流れ続ける。そのために入力端子IN11aの論理が“0”から“1”に変わった時から出力端子OUT11aの論理が“1”になるまでに、時間tdを要してしまう。この時間tdが第2の差動回路における遅延時間である。
【0099】
電流I51aと電流I52aとの和は常に電流I5aの値であるため、第2の差動回路における遅延時間tdは電流I5aの大きさに依存し、電流I5aの値が小さいと図7(b)に示すように短くなり、電流I5aの値が大きいと図7(c)に示すように長くなる。すなわち、制御信号SG2の電圧によって第2の差動回路における遅延時間tdが決定され、また同様に、制御信号SG1の電圧によって第1の差動回路における遅延時間が決定される。
【0100】
次に、加算回路10Cの動作について図6を用いて説明する。
【0101】
図6においてNMOSトランジスタM45を流れる電流をI6とし,NMOSトランジスタM46を流れる電流をI7とする。
【0102】
電流I6,I7は、制御信号SG5,SG6の電圧によって制御され、また、定電流電源C4により電流I6と電流I7との和は一定となり、加算割合係数kは、0≦k≦1とされる。加算割合係数kは電流I6と電流I7との比によって変化する。
【0103】
遅延回路10Aから出力され、NMOSトランジスタM41,M42に入力された遅延時間d1を有する第1及び第2の差動信号と、遅延回路10Bから出力され、NMOSトランジスタM44,M43に入力された遅延時間d2を有し、加算割合係数kを乗算された第3及び第4の差動信号とは、抵抗素子R21,R22において、それぞれベクトル加算される。遅延時間(d1+k×d2)を有した第5及び第6の差動信号が出力端子OUT1,OUT2から出力される。
【0104】
なお、本形態においては、遅延回路10A,10Bにおいて第1〜第6のNMOSトランジスタM31a〜M36aを用いたが、第1〜第6のNMOSトランジスタM31a〜M36aの代わりに、第1〜第6のPMOSトランジスタを用いることも可能である。NMOSトランジスタの代わりにPMOSトランジスタを用いることによって、第1の電源電圧の電位と第2の電源電圧の電位とを入れ替えるのは言うまでもない。
【0105】
また、本形態においては、遅延回路10A,10Bにおいて抵抗R11a,R12aを用いたが、抵抗R11a,R12aの代わりに、ドレイン端子が第1の電源電圧V1に接続され、ゲート端子に第1及び第2の電源電圧によって決定される第3の電源電圧が印加され、ソース端子が第2の出力端子OUT12aである第1のPMOSトランジスタと、ドレイン端子が第1の電源電圧V1に接続され、ゲート端子に第3の電源電圧が印加され、ソース端子が第1の出力端子OUT11aである第2のPMOSトランジスタとを用いることも可能である。なお、第3の電源電圧においては、PMOSトランジスタを正常に動作させる為に必要となる電圧とする。
【0106】
以上のことから本形態のリング型VCOにおいては、広い周波数領域で出力振幅値が一定で安定しており、複数の差動回路から構成されているため、電源電圧の変動及び外部の回路からのノイズの影響を受けにくい。そのため安定した発振出力を有し、低ジッタのリング型VCOを実現できる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、複数段接続された基本セルのそれぞれに、第1及び第2の遅延回路と加算回路を配置し、また、第1及び第2の遅延回路の出力振幅値が一定となるように、その遅延時間を制御するための信号を出力する中心周波数調整回路を設け、加算回路にて、第2の遅延回路から出力された差動信号の遅延時間に加算割合係数を乗算した値と第1の遅延回路から出力された差動信号の遅延時間の値とを加算する構成としたため、基本セルの遅延時間を広範囲に連続的に安定して変化するように設定することができる。
【0108】
また、負荷抵抗に他の回路からのノイズによる影響を受けにくい素子を使用することにより、従来から使用されているPMOSトランジスタの内部抵抗を調整回路によって制御する方法に比べて負荷抵抗内で発生するノイズを格段に減らすことができ、電源電圧の変動やノイズの影響を従来技術に比べて格段に低減することができる。
【0109】
また、遅延時間を調整するための制御信号と加算割合係数を調整するための制御信号が差動電圧であるため、上述したものと同様に、ノイズの影響を従来技術に比べて格段に低減することができる。
【0110】
それにより、広域の周波数帯において、発振停止のない連続的でかつ直線的な周波数変化を有し、従来例のリング型VCOに比べると約5倍の周波数可変幅を得ることができ、かつ低ジッタのリング型VCOを実現できる。
【0111】
また、所定の値に2の階乗で示される値が乗算された互いに異なる電流を出力する複数の定電流電源が互いに並列に接続され、該複数の定電流電源の出力が選択される構成の中心周波数調整回路を用いた場合は、リング型VCOの発振中心周波数が2進数で設定され、それにより、デジタル回路において容易に周波数を調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリング型VCOの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した基本セルの一構成例を示す図である。
【図3】図1に示した中心周波数調整回路の一例を説明するための図である。
【図4】図1に示した中心周波数調整回路の他の例を説明するための図である。
【図5】図2に示した遅延回路の一構成例を示す回路図である。
【図6】図2に示した加算回路の一構成例を示す回路図である。
【図7】図5に示した遅延回路の出力電圧の時間による変化を説明するための図であり、(a)は入力端子の電圧の変化を示す図、(b)は遅延時間が短い場合において(a)に示す入力端子の電圧の変化に伴う出力端子の電圧の変化を示す図、(c)は遅延時間が長い場合において(a)に示す入力端子の電圧の変化に伴う出力端子の電圧の変化を示す図である。
【図8】従来のリング型VCOの一構成例を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は、(a)に示した基本セルの回路図である。
【符号の説明】
10−1〜10−N 基本セル
10A,10B 遅延回路
10C 加算回路
20 中心周波数調整回路
21a,22a カレントミラー回路
25a,26a 制御信号発生回路
C11a,C12a,C2a〜C2a,C2a,C3a〜C3a,C3a,C4 定電流電源
IN1,IN2 セル入力端子
IN11a,IN11b,IN12a,IN12b,IN13〜IN16 入力端子
M11a,M12a,M21a,M22a,M31a〜M36a,M41〜M46 NMOSトランジスタ
OUT1,OUT2 セル出力端子
OUT11a,OUT11b,OUT12a,OUT12b,OUT13,OUT14 出力端子
OUT21a,OUT22a 電流出力端子
R11a,R12a,R21,R22 抵抗素子
S2a〜S2a,S2a,S3a〜S3a,S3a スイッチ
T21a,T22a 参照電流端子

Claims (7)

  1. 第1及び第2のセル入力端子と、該第1及び第2のセル入力端子から入力された信号がそれぞれ正転出力される第1及び第2のセル出力端子とを有してなる複数の基本セルが、前段の基本セルの第1及び第2のセル出力端子が次段の基本セルの第1及び第2のセル入力端子にそれぞれ接続されるように直列に接続され、最終段の基本セルの第1及び第2のセル出力端子が最前段の基本セルの第2及び第1のセル入力端子に論理が逆となるように接続されてなる電圧制御発振器において、
    前記複数の基本セル毎の遅延時間を設定するための制御信号を出力する中心周波数調整回路を有し、
    前記複数の基本セルのそれぞれは、
    前記中心周波数調整回路から出力された制御信号に基づいて遅延時間が設定され、前記第1及び第2のセル入力端子からの信号を前記設定された遅延時間だけ遅延して出力する第1遅延回路と、
    前記中心周波数調整回路から出力された制御信号に基づいて前記第1の遅延回路とは独立して遅延時間が設定され、前記第1の遅延回路からの出力信号を前記設定された遅延時間だけ遅延して出力する第2遅延回路と、
    前記第1の遅延回路からの出力と前記第2の遅延回路からの出力とを外部から制御される加算割合係数に基づく割合で加算し、前記第1及び第2のセル出力端子に出力する加算回路とを有することを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記中心周波数調整回路は、
    一端が第1の電源電圧に接続され、一定の電流を出力する第1の定電流電源と、
    ドレイン端子が前記第1の定電流電源の他端に接続され、ソース端子が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続された第1のNMOSトランジスタと、
    一端が前記第1の電源電圧に接続され、一定の電流を出力する第2の定電流電源と、
    ドレイン端子が前記第2の定電流電源の他端に接続され、ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続された第2のNMOSトランジスタとを有する複数の遅延時間調整回路からなることを特徴とする電圧制御発振器。
  3. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記中心周波数調整回路は、
    互いに並列に接続された複数のスイッチと、
    前記複数のスイッチのそれぞれに1つずつ直列に接続され、所定の値に2の階乗で示される値が乗算された互いに異なる電流を出力する複数の定電流電源と、
    前記複数のスイッチの前記定電流電源が接続されていない側と接続され、前記複数のスイッチと前記複数の定電流電源によって設定された電流を出力する参照電流端子及び該参照電流端子から出力される電流と同値の電流を出力する電流出力端子を有するカレントミラー回路と、
    ドレイン端子が前記カレントミラー回路の電流出力端子に接続され、ソース端子が電源電圧に接続され、ゲート端子が前記複数の基本セルにそれぞれ接続され、ドレイン端子とゲート端子とが互いに接続されたNMOSトランジスタとを具備する第1及び第2の制御信号発生回路からなる複数の遅延時間調整回路を有することを特徴とする電圧制御発振器。
  4. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
    第1及び第2の入力端子と、
    前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
    ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のNMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のNMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のNMOSトランジスタとを有することを特徴とする電圧制御発振器。
  5. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
    第1及び第2の入力端子と、
    前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
    ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のPMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のPMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第1のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のPMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のPMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のPMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第1の電源電圧よりも高い電位を有する第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のPMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のPMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のPMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のPMOSトランジスタとを有することを特徴とする電圧制御発振器。
  6. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記第1及び第2の遅延回路のそれぞれは、
    第1及び第2の入力端子と、
    前記第1及び第2の入力端子に入力された信号が前記中心周波数調整回路から出力される制御信号に基づいて所定の遅延時間をもってそれぞれ正転出力される第1及び第2の出力端子と、
    ドレイン端子が第1の電源電圧にそれぞれ接続され、ゲート端子が第3の電源電圧に共通に接続された第1及び第2のPMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が前記第1のPMOSトランジスタのソース端子に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記第2のPMOSトランジスタのソース端子に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第3のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のNMOSトランジスタのドレイン端子に接続された第4のNMOSトランジスタと、
    ソース端子が第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第5のNMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第2の電源電圧に接続され、ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子が前記中心周波数調整回路に接続された第6のNMOSトランジスタとを有することを特徴とする電圧制御発振器。
  7. 請求項1に記載の電圧制御発振器において、
    前記加算回路は、
    前記第1の遅延回路から出力された信号が入力される第1及び第2の入力端子と、
    前記第2の遅延回路から出力された信号が入力される第3及び第4の入力端子と、
    前記第1及び第2の入力端子に入力された信号と前記第3及び第4の入力端子に入力された信号とを前記加算割合係数に基づく割合で加算し、それぞれ出力する第1及び第2の出力端子と、
    ゲート端子が前記第1の入力端子であり、ドレイン端子が抵抗を介して第1の電源電圧に接続されるとともに前記第2の出力端子である第1のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第2の入力端子であり、ドレイン端子が前記抵抗を介して前記第1の電源電圧に接続されるとともに前記第1の出力端子である第2のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第3の入力端子であり、ドレイン端子が前記第2の出力端子である第3のNMOSトランジスタと、
    ゲート端子が前記第4の入力端子であり、ドレイン端子が前記第1の出力端子である第4のNMOSトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子には外部から前記加算割合係数を制御するための信号が入力される第5のNMOSトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第3及び第4のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、ゲート端子には外部から前記加算割合係数を制御するための信号が入力される第6のNMOSトランジスタと、
    一端が前記第5及び第6のNMOSトランジスタのソース端子に共通に接続され、他端が前記第1の電源電圧よりも低い電位を有する第2の電源電圧に接続された定電流電源とを有することを特徴とする電圧制御発振器。
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