JP3622245B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3622245B2
JP3622245B2 JP00519995A JP519995A JP3622245B2 JP 3622245 B2 JP3622245 B2 JP 3622245B2 JP 00519995 A JP00519995 A JP 00519995A JP 519995 A JP519995 A JP 519995A JP 3622245 B2 JP3622245 B2 JP 3622245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
range
determined
reverse range
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00519995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08192656A (ja
Inventor
恵子 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP00519995A priority Critical patent/JP3622245B2/ja
Publication of JPH08192656A publication Critical patent/JPH08192656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3622245B2 publication Critical patent/JP3622245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用自動変速機の変速段を切り換える駆動手段の故障診断を行うことのできる制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用自動変速機の変速段を設定するシフトレバーが所定の車両前進レンジ(例えばDレンジ)に設定されたら、前記変速段を切り換える駆動手段の故障診断を行う制御装置が従来から知られており、この一例として、ある変速段のときのエンジン回転数が、そのときの車速によって決まる正常範囲外にあるか否かをみることによって、前記駆動手段が故障か否かを診断するものがある。
【0003】
さらにこのものでは、シフトレバーが後退レンジ(R(リバース)レンジ)に設定されて車両が後退するときは変速しないことから、このときの故障診断を禁止(誤診断を禁止)するために、シフトレバーが前記後退レンジに設定されたときにオンする後退レンジスイッチからの信号に基づいて故障診断の禁止を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの従来技術によると、前記後退レンジスイッチに異常が生じた場合、実際にはシフトレバーが後退レンジに設定されて車両が後退しているにも係わらず、後退レンジスイッチはオフとなるので、制御装置はシフトレバーが後退レンジに設定されていない、すなわちシフトレバーが所定の前進レンジに設定されていると誤判断して故障診断を行い、その結果、変速段の駆動手段が故障していると誤診断してしまうといった問題が生じる。
【0005】
そこで本発明は上記問題に鑑み、後退レンジスイッチが異常のときに誤って変速段の故障診断が行われることを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項記載の発明では、車両用自動変速機の変速段を設定するシフトレバーが所定の車両前進レンジに設定されたら、前記変速段を切り換える駆動手段(7、8)の故障診断を行う車両用自動変速機の制御装置において、車輪の回転に伴って回転する回転体(11)、およびこの回転体(11)の回転に伴う一連の検出信号を出力する検出部(12)を備え、前記一連の検出信号のパターンが前記回転体(11)の回転方向によって異なるように構成された車速センサ(1)と、車両用自動変速機の変速段を設定するシフトレバーが車両後退レンジ(R)に設定されたときに後退レンジ信号を出力する後退レンジスイッチ(2b)と、前記車速センサ(1)からの前記検出信号のパターンに基づいて、車両の進行方向を判定する進行方向判定手段(ステップ202〜208)と、前記後退レンジスイッチ(2b)からの前記後退レンジ信号に基づいて、前記シフトレバーが前記後退レンジ(R)であるか否かを判定する後退レンジ判定手段(ステップ211)と、前記進行方向判定手段(ステップ202〜208)によって車両が後退していると判定され、かつ前記後退レンジ判定手段(ステップ211)によって前記シフトレバーが前記後退レンジ(R)でないと判定されたら、前記故障診断を禁止するように構成された車両用自動変速機の制御装置を特徴とする。
【0008】
また請求項記載の発明では、請求項記載の車両用自動変速機の制御装置において、前記車速センサ(1)の回転体(11)が磁性体で構成されるとともに、この回転体(11)の外周に、前記回転の方向における長さがそれぞれ異なる凸部(11a〜11d)または凹部(11e〜11h)が交互に形成され、前記車速センサ(1)の検出部(12)が、前記凹凸部(11a〜11h)に対向して設けられるとともに、この凹凸部(11a〜11h)の回転に伴う磁束変化に応じた信号を出力する磁気センサで構成されたことを特徴とする。
【0009】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施例の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の作用効果】
請求項記載の車両用自動変速機の制御装置によれば、進行方向判定手段によって車両が後退していると判定され、かつ後退レンジ判定手段によってシフトレバーが後退レンジであると判定されたら、すなわち後退レンジスイッチに異常が生じていたら、故障診断を禁止するようにしている。これによって、後退レンジスイッチが異常のときは、車両が後退しているときには前記故障診断が禁止されるので、変速段を切り換える駆動手段の故障診断が誤って行われることを防止することができる。
【0012】
また請求項記載の発明では、前記車速センサの回転体の外周に形成された凹部または凸部の、回転体の回転方向における長さがそれぞれ異なるので、この凹部または凸部に対向して設けられた磁気センサ(検出部)が出力する一連の検出信号(磁束変化に応じた信号)のパターンが、回転体の回転方向によって異なるものとなる。このように本発明では、回転体の形状を上記のように工夫するのみで、検出部から出力される一連の検出信号のパターンを、回転体の回転方向によって異なるようにすることができる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図1ないし図7に基づいて説明する。
図1に本実施例の全体構成を示す。図1において、1は車輪の回転速度から車速を検出する車速センサ、2は自動変速機の変速段を設定するシフトレバー(図示しない)の設定レンジに応じたレンジ信号を出力するポジションスイッチ、3はアクセルの踏込量を検出するスロットルセンサ、4はエンジン冷却水温を検出する水温センサ、5は吸気温を検出する吸気温センサ、6は吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ、および13はエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサである。また7、8は自動変速機の変速段を出力するソレノイドである。
【0014】
9はトランスミッションの制御ユニットであり、車速センサ1からの検出信号を波形整形する波形整形回路9a、ポジションスイッチ2からの信号が入力される入力インターフェイス(I/F)9b、上記各センサ3〜6からの信号をA/D変換するA/D変換器9cの他に、ROM9d、RAM9e、および上記9a〜9cからの信号に基づいて後述する所定の演算を行い、駆動回路9f、9gを介してソレノイド7、8への通電電流を制御するCPU9hを備えた周知のものである。
【0015】
上記車速センサ1は、車輪の回転に伴って回転する磁性体より成る回転体11と、この回転体11の回転に伴う磁束変化に応じた交流電圧信号を発生する電磁ピックアップ12とから成る。上記回転体11の外周には、それぞれ長さの異なる複数(この実施例では4つ)の凸部11a〜11dが交互に形成され、これによってそれぞれ長さの異なる4つの凹部11e〜11hが交互に形成されている。なお、上記回転体としては、Niとか、13%Al−Feとか、Ni−Cu−Coフェライトといった永久磁石が用いられる。
【0016】
上記11aと11eとから成る第1凹凸、11bと11fとから成る第2凹凸、11cと11gとから成る第3凹凸、および11dと11hとから成る第4凹凸はそれぞれ90°間隔で形成されており、このうち凸部11aは上記第1凹凸の20%、凸部11bは第2凹凸の40%、凸部11cは第3凹凸の60%、および凸部11dは第4凹凸の80%を占める。すなわち凹部11eは第1凹凸の80%、凹部11fは第2凹凸の60%、凹部11gは第3凹凸の40%、および凹部11hは第4凹凸の20%を占める。
【0017】
そして、上記各凹部および凸部の回転に伴ってピックアップ12から出力される一連の検出信号は、波形整形回路9aにより波形整形され、図2に示すようなパターンのパルス電圧信号となる。ここで、図2の▲1▼〜▲4▼はそれぞれ上記第1〜第4凹凸に対応した信号で、この信号が▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼→▲1▼というパターンのときは車両が前進しているときであり、逆に▲4▼→▲3▼→▲2▼→▲1▼→▲4▼という、前のパターンとは異なるパターンのときは車両が後退しているときである。
【0018】
そしてこの一連の信号はCPU9hの割込みポートに入力され、このCPU9hはこのパルス信号の立ち上がり時または立ち下がり時に割込みを発生させ、割込み処理を起動させる。この割込み処理については図4を用いて後述する。
また上記ポジションスイッチ2は、シフトレバーがパーキングレンジ(P)とニュートラルレンジ(N)に設定されたときにオンして信号を出力するニュートラルスイッチ2a、シフトレバーがリバースレンジ(後退レンジ)に設定されたときにオンして信号を出力するリバースレンジスイッチ(以下、RレンジSWという)2b、シフトレバーがセカンドレンジに設定されたときにオンして信号を出力するセカンドレンジスイッチ2c、およびシフトレバーがローレンジに設定されたときにオンして信号を出力するローレンジスイッチ2dから成る。
【0019】
次に、本実施例における基本的な変速処理について図3のフローチャートを用いて説明する。ここで図3(a)は変速処理のメインルーチン、図3(b)は図3のステップ10およびステップ40の詳細を示すサブルーチンを示す。
図3(a)に示すように、まずステップ10にてアップシフト時のマップを参照して変速点を算出する。具体的には図3(b)に示すように、ステップ11にて現在の変速段より変速点のマップを選択する。そしてステップ12にてスロットルセンサ3で検出されたスロットル開度から変速点を算出する。
【0020】
そしてステップ20にて、車速センサ3が検出した車速(SPD)が上記変速点を横切った(上回った)か否かを判定し、横切った場合はステップ30にてアップシフトを実行すべくソレノイド7、8の通電電流を制御する。また横切らない場合は、ステップ40にてダウンシフト時のマップを参照して変速点を算出する。
【0021】
具体的には、図3(b)のステップ11にて現在の変速段より変速点のマップを選択し、ステップ12にてスロットル開度から変速点を算出する。そして次のステップ50にてSPDが上記変速点を横切った(下回った)か否かを判定し、横切ったと判定されたらステップ60にてダウンシフトを実行、横切っていないと判定されたら何もせずにENDへ抜ける。
【0022】
次に、上記割込み処理について図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図4は上記パルス信号(図2)の立ち上がり時または立ち下がり時に行われる割込みルーチンのフローチャートである。
まずステップ101にて、今回の割込み処理が立ち下がり信号にて行われたものか否かを、後述する切換フラグに基づいて判定する。つまり電磁ピックアップ12が、回転体11の凸部から凹部に立ち下がる立ち下がりエッジの通過を検出したか否かを判定する。そしてNOと判定されたら、つまり凹部から凸部に立ち上がる立ち上がりエッジの通過を検出したなら、ステップ102にて今回の割込み時刻TOFF (n) を取り込んでRAM9eに記憶させる。
【0023】
そして、次のステップ107にて上記切換フラグを切り換えて割込み処理を終了する。このようにステップ107にて切換フラグを切り換えることによって、ステップ101での判定結果を各割込み処理ごとに交互に切り換えることができる。つまり、電磁ピックアップ12が立ち下がりエッジの通過を検出したときにはYESと判定し、立ち上がりエッジの通過を検出したときにはNOと判定することができる。
【0024】
また、ステップ101にてYESと判定されたときは、ステップ103にて今回の割込み時刻TON(n) を取り込んでRAM9eに記憶させる。そしてステップ104にて、今回の割込み時刻TON(n) と前回の割込み時刻TON(n−1) との差よりパルス幅tP(n) を算出する。そしてステップ105にて、今回の立ち下がりエッジ割込み時刻TON(n) と前回のステップ102にてRAM9eに記憶された立ち上がりエッジ割込み時刻TOFF (n) との差を、上記パルス幅tP(n) で割ってデューティ比tD(n) を算出する。
【0025】
次にステップ106にてP(n−3) ←P(n−2) 、P(n−2) ←P(n−1) 、P(n−1) ←P(n) 、P(n) ←tP(n) のように、最新の4パルス幅をRAM9eに記憶させるとともに、D(n−1) ←D(n) 、D(n) ←tD(n) のように最新の2デューティ比をRAM9eに記憶させる。そしてステップ107の処理を行ってから割込み処理を終了する。
【0026】
次に、上記RレンジSW2bの異常判定処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
まずステップ201にて、上記最新4パルス幅より車速を演算する。
次にステップ202〜ステップ208にて、上記最新2デューティ比D(n) 、D(n−1) に基づいて、最新2パルスが図2の▲1▼〜▲4▼のいずれであるかを判定することによって、車両が前進しているか後退しているかの進行方向判定をする。
【0027】
具体的には、まずステップ202にてD(n) が50%以上か否かを判定する。ここでYESと判定されたら最新のパルス(デューティ比がD(n) のパルス)は▲3▼か▲4▼のいずれかであるので、次のステップ203にてこの判定を行う。つまりステップ203にてD(n) が70%以上か否かを判定し、YESと判定されたら▲4▼、NOと判定されたら▲3▼ということになる。
【0028】
同様に、ステップ202にてNOと判定された場合は、上記最新のパルスは▲1▼か▲2▼のいずれかであるので、次のステップ204にてこの判定を行う。つまりステップ204にてD(n) が30%以上か否かを判定し、YESと判定されたら▲2▼、NOと判定されたら▲1▼ということになる。
このように上記ステップ202〜ステップ204にて、上記最新のパルスが▲1▼〜▲4▼のいずれであるかを判定したら、今度はステップ205〜ステップ208にて、上記最近のパルスより1回前のパルス(デューティ比がD(n−1) のパルス)が▲1▼〜▲4▼のいずれであるかを判定する。
【0029】
具体的に述べると、例えばステップ205ではD(n−1) が30%よりも小さいか否かを判定する。ここで、このときのD(n) は上記のように▲4▼であり、図2からも分かるように上記1回前のパルスは▲1▼か▲3▼のいずれかであるので、上記1回前のパルスは、ステップ205でYESと判定されたら▲1▼、NOと判定されたら▲3▼となる。同様にステップ206〜ステップ208においても、上記1回前のパルスが▲1▼〜▲4▼のいずれであるかを判定する。
【0030】
以上のようにして上記最新の2パルスが▲1▼〜▲4▼のいずれであるかを判定することによって、このパルスのパターンが▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼→▲1▼というパターンなのかあるいは▲4▼→▲3▼→▲2▼→▲1▼→▲4▼というパターンなのかが分かり、これによって車両が前進しているか後退しているかを判定することができる。そしてこのパターンによって車両が後退していると判定されたら、ステップ209にて進行方向判定フラグ(後述する)をセットし、車両が前進していると判定されたら、ステップ210にて前記進行方向判定フラグをリセットする。
【0031】
そして次のステップ211にて、RレンジSW2bからの信号に基づいてRレンジSW2bがオンしているか否かを判定する。そしてYESと判定されたら、ステップ212にて前記進行方向判定フラグに基づいて車両が後退しているか否かを判定する。また逆にNOと判定された場合も、前記進行方向判定フラグに基づいて車両が後退しているか否かを判定する。
【0032】
そして、ステップ212にてYESと判定されるかあるいはステップ216にてNOと判定されれば、RレンジSW2bからの信号と、上記ステップ202〜ステップ208での車両進行方向判定の結果との間に矛盾がないため、RレンジSW2bは正常であるとみなし、ステップ213にてRレンジSWフラグ(後述する)をセットしてENDへ抜ける。
【0033】
逆に、ステップ212にてNOと判定されるかあるいはステップ216にてYESと判定されれば、RレンジSW2bからの信号と上記車両進行方向判定の結果との間に矛盾があるため、RレンジSW2bは異常であるとみなし、ステップ214にて前記RレンジSWフラグをリセットし、ステップ215にてRレンジフラグWRL(後述する)を0にしてENDへ抜ける。
【0034】
次に、本実施例の変速段故障診断処理について図6、図7を用いて説明する。ここで図6は、16ms毎に行われる故障診断要否判定のフローチャート、図7は64ms毎に行われる故障診断情報記憶処理のフローチャートである。
まずステップ501〜ステップ507にて、ソレノイド7、8の正常判定を後述するステップ524にて行って良い条件であるか否かを判定し、その後ステップ509にて、ソレノイド7、8の異常検出を後述するステップ522にて行っても良い条件であるか否かを判定し、さらにステップ511〜ステップ518にて、ソレノイド7、8の故障診断を行って良い条件であるか否かを判定する。
【0035】
具体的には、ステップ501にて、上記各ポジションスイッチ2a〜2dがオンしたときに1にセットさせる各フラグ(WNSW、WRL、X2L、XLL)が全て0であるか否かを判定することによって、上記シフトレバーがDレンジに設定されているか否かを判定する。またステップ502では、ニュートラルスイッチ2aがオフになってからのディレイ時間CNDDが所定時間(例えば2秒)以上であるか否かを判定する。
【0036】
またステップ503では、水温センサ4が検出したエンジン冷却水温THWが正常範囲内にあるか否かを判定し、ステップ504では、上記CPU9hと通信路を介して接続された図示しないEFI(電子制御式燃料噴射装置)用CPUが正常か否かを判定する。またステップ505ではソレノイド7、8が断線やショートしていないかどうかのチェック、ステップ506ではCPU9hに供給されるバッテリー電圧のチェック、ステップ507にてKCSの進角学習値(AKG(RAM値))が制御範囲内かどうかのチェックをそれぞれ行う。
【0037】
そして上記ステップ501〜ステップ507で全てYESと判定されたら、ステップ523(図7)にて上記正常判定を行っても良い条件であるとみなし、ステップ508にて正常判定フラグをセットする。またステップ501〜ステップ507のうちの1つでもNOと判定されたら、上記正常判定を行うことができない条件とみなし、何もせずそのままENDへ抜ける。
【0038】
そしてステップ509にて吸気温センサ5が検出した吸気温(THA)が正常範囲にあるかどうかをチェックし、正常範囲であればステップ521(図7)にて上記異常検出を行っても良い条件であるとみなし、ステップ510にて異常検出フラグをセットする。また正常範囲になければ上記異常検出を行うことができない条件とみなし、何もせずそのままENDへ抜ける。
【0039】
そしてステップ511〜ステップ516にて、車速センサ1の回転数、スロットルセンサ3が検出するスロットル開度、吸気管圧力センサ6が検出する吸気管圧力(PM)、変速段、変速出力後のディレイ時間、および他の関連のダイアグ(故障診断)が検出されていないかのそれぞれのチェックを行い、全てについてOKであればステップ517にて、ステップ213またはステップ214でセットされたRレンジSWフラグに基づいて、ステップ518に進むかステップ519に進むかを判定する。またステップ511〜ステップ516の1つでもNGとなったら、何もせずそのままENDへ抜ける。
【0040】
ここでステップ517でNOと判定されたら、つまりRレンジSW2bが正常であれば、ステップ519にてソレノイド7、8の故障診断を行っても良い条件とみなして故障診断フラグをセットする。またYESと判定されたら、つまりRレンジSW2bが異常であればステップ518にて、上記ステップ209、210でセットされた進行方向判定フラグに基づいて、ステップ519に進むのかあるいは何もせずENDに抜けるのかを判定する。
【0041】
一方、図7のフローチャートに示される故障診断処理が64ms毎に行われ、この処理ではまずステップ520にて、上記ステップ519でセットされる故障診断フラグに基づいて故障診断を行っても良いか否かを判定し、良くなければなにもせずENDへ抜ける。また、故障診断を行っても良いと判定されたらステップ521にて、上記ステップ510でセットされる異常検出フラグに基づいて、ソレノイド7、8の異常検出を行っても良いか否かを判定する。
【0042】
このステップ521にてYESと判定されたら、すなわち異常検出も正常判定も行って良い条件であれば、まずステップ522にてエンジン回転数センサ13で検出されたエンジン回転数が異常範囲であるか否かを判定する。そして異常と判定されたらステップ525に進む。このステップ525ではステップ522にてYESと判定された回数をカウントし、このカウントされた回数が5回未満であればENDに抜け、5回に達したらステップ526にて、ソレノイド7、8が異常であることを示す異常フラグをセットする。
【0043】
またステップ522にてNOと判定されたら、今度はステップ524にてエンジン回転数が正常範囲内にあるか否かを判定する。そして正常範囲内と判定されたらステップ525に進む。このステップ525ではステップ524にてYESと判定された回数をカウントし、このカウントされた回数が5回未満であればENDに抜け、5回に達したらステップ526にて、ソレノイド7、8が正常であることを示す正常フラグをセットする。なお、この正常フラグおよび上記異常フラグは、上記RAM9eのうち、イグニッションスイッチをオフしてもその記憶内容が保持されるスタンバイRAM領域にセットされる。
【0044】
一方、ステップ521にてNOと判定されたらステップ523に進み、上記ステップ508でセットされる正常判定フラグに基づいて正常判定を行っても良い条件であるか否かを判定する。そしてYESと判定されたらステップ524に進み、NOと判定されたらそのままENDに抜ける。
なお、上記図3〜図7の各フローチャートにおける各ステップは、それぞれの機能を実現する手段を構成する。
【0045】
以上詳述したように本実施例では、車速センサ1の回転体11の外周に形成された凸部11a〜11d、ひいては凹部11e〜11hの回転方向における長さをそれぞれ異なるものとしたので、電磁ピックアップ12で検出する一連の信号のパターンを回転体11の回転方向によって異ならせることできる。従って、この信号のパターンに基づいてステップ202〜ステップ208にて車両の進行方向を判定し、この判定の結果、車両が後退しているときには、ステップ518にてNOと判定されてステップ519をバイパスしてソレノイド7、8の故障診断を禁止することによって、ステップ526で誤って判定することを防止することができる。
【0046】
また本実施例では、上記ステップ202〜ステップ208で判定される車両進行方向と、ステップ211にて判定されるRレンジSW2bのオンオフ状態とが矛盾するときに、RレンジSW2bが異常であると判定し、ステップ517にてYESと判定されてステップ518に進むように構成しており、さらにこのとき車両が後退していればステップ518でNOと判定されて上記故障診断を禁止するように構成している。従って、RレンジSW2bが異常のときは、車両が後退しているにも係わらず誤って故障診断が行われてしまうことを防止することができる。
【0047】
また、RレンジSW2bが異常のときには、実際はDレンジであるのにRレンジフラグWRLが1になってしまうことがあり、この場合にはステップ501にてNOと判定され、ソレノイド7、8の故障診断を行いたいDレンジのときに行われないといった問題が生ずる。そこで本実施例は上記問題を防止するために、RレンジSW2bが異常と判定されたときには、ステップ215にてRレンジフラグWRLを強制的に0にしている。
【0048】
なお、実際のレンジがRレンジに設定されて車両が後退しているときには、ステップ202〜ステップ208の判定によって車両が後退していると判定され、この判定結果に基づいてステップ518にてNOと判定されて故障診断が禁止されるので、このときに誤って故障診断されることはない。
(他の実施例)
上記実施例では、車速センサ1の回転体11の凸部11a〜11dおよび凹部11e〜11hの形状をそれぞれ異なるものとしたが、従来から一般的に知られているように、回転体11の外周形状を等間隔の凹凸形状としても良い。このときには、例えば上記電磁ピックアップ12を複数、回転体11の回転方向においてずらして設け、これら各ピックアップ12からの検出信号の位相のずれに基づいて、回転体11の回転方向すなわち車両の進行方向を判定できるように構成する。
【0049】
また上記ステップ526では、ソレノイド7、8が異常と診断されたときには上記異常フラグをセットしたが、この異常フラグに基づいて所定の報知手段(例えばランプ)を介して車両乗員に対してその旨知らせるようにしても良い。
また上記実施例では、車速センサ1と、RレンジSW2bと、ステップ202〜ステップ208のような進行方向判定手段と、ステップ211のようなRレンジSW2bがオンしているか否かを判定する手段、すなわちRレンジSW2bからの信号に基づいてRレンジであるか否かを判定する後退レンジ判定手段とを備えている。
【0050】
従って、前記進行方向判定手段によって車両が後退していると判定され、かつ前記後退レンジ判定手段によってシフトレバーがRレンジでないと判定されたら、RレンジSW2bの異常を検出することができる。また同様に、前記進行方向判定手段によって車両が前進していると判定され、かつ前記後退レンジ判定手段によってシフトレバーがRレンジであると判定されたら、RレンジSW2bの異常を検出することができる。
【0051】
また上記実施例では検出部を電磁ピックアップ12で構成したが、MRE(磁気抵抗素子)にて構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の全体構成図である。
【図2】上記実施例の波形整形された後の車速センサ信号のパルス波形図である。
【図3】(a)は上記実施例の変速処理のフローチャート、(b)は(a)におけるステップ10およびステップ40の詳細を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例の割込み処理を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例のRレンジSW2bの異常判定処理のフローチャートである。
【図6】上記実施例の故障診断要否判定のフローチャートである。
【図7】上記実施例の故障診断処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…車速センサ、2…ポジションスイッチ、2b…RレンジSW、
7、8…ソレノイド(変速機)、9…制御ユニット、
11…回転体、11a〜11d…凸部、11e〜11h…凹部、
12…電磁ピックアップ(検出部)

Claims (2)

  1. 車両用自動変速機の変速段を設定するシフトレバーが所定の車両前進レンジに設定されたら、前記変速段を切り換える駆動手段の故障診断を行う車両用自動変速機の制御装置において、
    車輪の回転に伴って回転する回転体、およびこの回転体の回転に伴う一連の検出信号を出力する検出部を備え、
    前記一連の検出信号のパターンが前記回転体の回転方向によって異なるように構成された車速センサと、
    車両用自動変速機の変速段を設定するシフトレバーが車両後退レンジに設定されたときに後退レンジ信号を出力する後退レンジスイッチと、
    前記車速センサからの前記検出信号のパターンに基づいて、車両の進行方向を判定する進行方向判定手段と、
    前記後退レンジスイッチからの前記後退レンジ信号に基づいて、前記シフトレバーが前記後退レンジであるか否かを判定する後退レンジ判定手段と、
    前記進行方向判定手段によって車両が後退していると判定され、かつ前記後退レンジ判定手段によって前記シフトレバーが前記後退レンジでないと判定されたら、前記故障診断を禁止するように構成されたことを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  2. 前記車速センサの回転体が磁性体で構成されるとともに、この回転体の外周に、前記回転の方向における長さがそれぞれ異なる凸部または凹部が交互に形成され、
    前記車速センサの検出部が、前記凸部または凹部に対向して設けられるとともに、この凸部または凹部の回転に伴う磁束変化に応じた信号を出力する磁気センサで構成されたことを特徴とする請求項記載の車両用自動変速機の制御装置。
JP00519995A 1995-01-17 1995-01-17 車両用自動変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP3622245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00519995A JP3622245B2 (ja) 1995-01-17 1995-01-17 車両用自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00519995A JP3622245B2 (ja) 1995-01-17 1995-01-17 車両用自動変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08192656A JPH08192656A (ja) 1996-07-30
JP3622245B2 true JP3622245B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=11604540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00519995A Expired - Fee Related JP3622245B2 (ja) 1995-01-17 1995-01-17 車両用自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3622245B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10318503A1 (de) * 2003-04-24 2004-11-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung eines Rückwärtsgangsschalters
CN110753807B (zh) * 2017-06-28 2021-03-19 加特可株式会社 换档装置的异常诊断装置及换档装置的异常诊断方法
CN114148334B (zh) * 2021-12-13 2024-04-19 安徽江淮汽车集团股份有限公司 用于自动挡汽车的车速方向检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08192656A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4414863A (en) Automatic electronic control for a power shift transmission
CA1259118A (en) Abnormality determination device for a vehicle speed sensor
US5117710A (en) Electronic shift control for automatic transmissions
JP3844246B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御方法及び装置
US7552615B2 (en) Failure detection device for rotation angle detection sensor
EP0937918A2 (en) Range selector failure detecting system and method for automatic transmission
JPH0127300B2 (ja)
JP2004251436A (ja) ポジション判断装置、ポジション判断方法及びそのプログラム
JPH0694902B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3622245B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2919040B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US5400268A (en) Vehicle speed determining device having means for accurate determination of zeroing of vehicle speed
JP2000097337A (ja) 自動変速機の表示装置
JPH04171353A (ja) ギヤ位置判定装置
JPH1018896A (ja) 車速検出装置の故障診断装置
JP2001304400A (ja) 変速機のギア位置検出装置
JPH0361760A (ja) シフトレバー位置検出手段の故障検出装置
KR100285459B1 (ko) 자동 변속기의 입력 신호 제어 방법
JPH0747638Y2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4310985B2 (ja) 変速制御装置
JP3527042B2 (ja) 自動変速機の異常検出装置
JP3469284B2 (ja) 自動変速制御装置
JPH05180326A (ja) 車両用回転速度センサの異常判定装置
JPS62223671A (ja) 車速検出装置の異常検出装置
JPS6343054A (ja) 電子制御自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees