JP3622163B2 - トンネル崩壊予知方法 - Google Patents

トンネル崩壊予知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3622163B2
JP3622163B2 JP12227396A JP12227396A JP3622163B2 JP 3622163 B2 JP3622163 B2 JP 3622163B2 JP 12227396 A JP12227396 A JP 12227396A JP 12227396 A JP12227396 A JP 12227396A JP 3622163 B2 JP3622163 B2 JP 3622163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
face
target
measuring instrument
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12227396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09287948A (ja
Inventor
純 川上
茂 飯星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP12227396A priority Critical patent/JP3622163B2/ja
Publication of JPH09287948A publication Critical patent/JPH09287948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3622163B2 publication Critical patent/JP3622163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル崩壊予知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トンネル工事における事故の大半は、切羽付近において発生しており、そのほとんどは切羽付近の崩壊に基づくものである。
切羽の崩壊については各種の手段によって防止する対策が講じられているが、万一崩壊した場合に備えて切羽の状況を把握しておかなければならない。
そのために従来は、切羽の変位を常時計測してその変位速度の変化から切羽の崩壊を予知する方法が採用されている。
それは、切羽に地中変位計を埋め込み、電気的にデータを引き出して変位の状況を測定する方法であった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
前記したような従来のトンネル崩壊予知方法にあっては、次のような問題点が存在する。
<イ>地中変位計そのものを地中に埋め込む方法であるから、その設置に時間がかかる。そのために切羽の掘削直後から変位を測定することができない。
<ロ>変位計が高価であるために、多数の点に設置することが困難である。そのために小数の測定点から全体の変位を推測することになり、正確な状況を把握することができない。
<ハ>電気式の装置であるために、信号伝達用のコードを切羽から測定装置までの間に配線する必要がある。しかし切羽では多数の掘削関連の装置が作業を行う必要があるから、コードの存在は作業の妨げとなりやすい。
【0004】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、ほとんど切羽の作業の障害となることなく、簡単な設置作業、測定方法によって、正確に切羽地山の変化を測定することができる、トンネル崩壊予知方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明のトンネル崩壊予知方法は、切羽の地盤内に先端を固定した鋼棒と、その鋼棒の露出端に取り付けた地中変位ターゲットと、切羽の表面に固定した表面変位ターゲットと、レーザー変位測定器とより構成し、レーザー変位測定器によって、地中変位ターゲットと表面変位ターゲットの移動量を測定することによって行う、トンネル崩壊予知方法を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明のトンネル崩壊予知方法の実施例について説明する。
【0007】
<イ>使用する機器。
本発明の予知方法では次のような機器を使用して行う。
地中変位ターゲット1。
表面変位ターゲット2。
レーザー変位測定器3。
多点視準装置4。
制御、計測、警報装置5。
【0008】
<ロ>地中変位ターゲット1
切羽6面に小径の孔を削孔し、この孔内に鋼棒7を挿入して打ち込む。
その結果、鋼棒7の先端を切羽6の地盤内に固定する。
先端が固定されているから、鋼棒7は地山の挙動によって移動し、地山が押し出されると鋼棒7もまた押し出されることになる。
その鋼棒7の切羽6側の露出端にターゲットを取り付け、これを『地中変位ターゲット1』とする。
この地中変位ターゲット1は、鋼棒7の露出端に固定してあるから、鋼棒7の挙動にともなって移動する。
複数本の鋼棒7を打ち込む場合に、鋼棒7の固定深さを変化させれば、任意の深さでの地盤の変位を検知することができる。
【0009】
<ハ>表面変位ターゲット2。
切羽6の表面には他のターゲットを固定する。このように切羽6表面に取り付けたターゲットを『表面変位ターゲット2』とする。
この表面変位ターゲット2は、切羽6の内部の挙動ではなく、その表面の挙動をそのまま表現することになる。
【0010】
<ニ>レーザー変位測定器3。
レーザー変位測定器3は、レーザーの発信時期と、受信時期との差から、ターゲットまでの距離を測定する、公知の装置である。
【0011】
<ホ>多点視準装置4。
複数のターゲットを設置した場合に、視準点を順次変更しなければならない。そのために必要に応じて多点視準装置4をレーザー変位測定器3に取り付ける。この装置に事前に測定すべきすべてのターゲットの位置を入力しておく。するとレーザー変位測定器3の視準位置を一定時間ごとに各ターゲットに向けて順次変更することができる。
【0012】
<ヘ>制御、計測、警報装置5。
レーザー変位測定器3に多点視準装置4を取り付けたら、さらに制御、計測、警報装置5を取り付ける。この装置を作動させることによって各視準点における変位速度、びずみ、およびひずみ速度を算出することができる。
【0013】
<ト>測定方法。
一定の時間ごとにレーザー変位測定器3によって、地中変位ターゲット1と表面変位ターゲット2を視準してその移動量を測定する。
地中変位ターゲット1の移動量からは地中の変位の量を、また表面変位ターゲット2の移動量から切羽6表面の変位の量を知ることができる。
したがって、切羽6の変位から地中変位計の変位を差し引くことによって、地盤内の区間変位を計算することができる。
また区間変位を区間長さで割れば、区間ひずみを算出することができる。
【0014】
<チ>崩壊予知方法。
以上のデータを駆使することによって、以下の方法によって切羽6の崩壊を予知することができる。
▲1▼変位速度(ひずみ速度)が減少する傾向にあれば、切羽6は安定に向かうと予想することができる。
▲2▼変位速度(ひずみ速度)が増大する傾向にあれば、切羽6付近の地盤は3次クリープに入ったと予想することができる。そお増大傾向から、崩壊余裕時間を算出し、余裕時間が一定値以下となれば警報を発する。この時の基準のなる値は現場の状況によって設定することになる。
▲3▼区間ひずみがその地盤の限界ひずみに近付くと予想される場合には、警報を発する。
こうして崩壊を事前に予知して危険を避けることができる。
【0015】
【本発明の効果】
本発明のトンネル崩壊予知方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>崩壊予知のために必要とする消耗品は鋼棒7だけである。
このように安価であるから多数の点に設置することができ、従来のように高価な装置を小数点に配置して変位を測定する方法よりも正確な予知を行うことができる。
<ロ>測定のための準備作業は、鋼棒7を打設するだけである。したがって切羽6の掘削が完了したらすぐに測定を開始することができるから、常に安心した状態で切羽6作業に従事することができる。
<ハ>従来の電気的な計測方法と異なり、切羽6から計測装置までの間にコードを延長する必要がない。したがって切羽6作業に障害を与えずに計測、予知を行うことができる。
<ニ>変位(ひずみ)速度を知ることによって、その結果が一定値を越えたら自動的に警報を発信することができる。したがって切羽6崩壊による事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネル崩壊予知方法の実施例の説明図
【図2】ターゲットの設置状態の説明図

Claims (4)

  1. 切羽の地盤内に先端を固定した鋼棒と、
    その鋼棒の露出端に取り付けた地中変位ターゲットと、
    切羽の表面に固定した表面変位ターゲットと、
    レーザー変位測定器とより構成し、
    レーザー変位測定器によって、地中変位ターゲットと表面変位ターゲットの移動量を測定することによって行う、
    トンネル崩壊予知方法
  2. 切羽の地盤内に先端を固定した鋼棒と、
    その鋼棒の露出端に取り付けた地中変位ターゲットと、
    切羽の表面に固定した表面変位ターゲットと、
    レーザー変位測定器とより構成し、
    レーザー変位測定器によって、地中変位ターゲットと表面変位ターゲットの移動量との差を測定して、
    切羽地盤の変位速度を測定することによって行う、
    トンネル崩壊予知方法
  3. 切羽の地盤内に先端を固定した鋼棒と、
    その鋼棒の露出端に取り付けた地中変位ターゲットと、
    切羽の表面に固定した表面変位ターゲットと、
    レーザー変位測定器と、
    レーザー変位測定器の視準位置を、一定時間ごとに各ターゲットに向けて順次変更する多点視準装置とにより構成し、
    レーザー変位測定器によって、地中変位ターゲットと表面変位ターゲットの移動量を測定することによって行う、
    トンネル崩壊予知方法
  4. 切羽の地盤内に先端を固定した鋼棒と、
    その鋼棒の露出端に取り付けた地中変位ターゲットと、
    切羽の表面に固定した表面変位ターゲットと、
    レーザー変位測定器と、
    警報装置とにより構成し、
    レーザー変位測定器によって、地中変位ターゲットと表面変位ターゲットの移動量を測定し、
    その結果が一定値を越えた場合に警報装置によって警報を発することによって行う、
    トンネル崩壊予知方法
JP12227396A 1996-04-19 1996-04-19 トンネル崩壊予知方法 Expired - Fee Related JP3622163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12227396A JP3622163B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 トンネル崩壊予知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12227396A JP3622163B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 トンネル崩壊予知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09287948A JPH09287948A (ja) 1997-11-04
JP3622163B2 true JP3622163B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=14831886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12227396A Expired - Fee Related JP3622163B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 トンネル崩壊予知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3622163B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108392B2 (ja) * 2007-06-15 2012-12-26 株式会社コスモプラニング 軌道変位測定システム
JP2019066368A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 株式会社フジタ 構造物の変位検出システムおよび構造物の変位検出方法
JP7071169B2 (ja) * 2018-03-08 2022-05-18 日本鉄塔工業株式会社 ターゲット取付け治具
JP7116396B6 (ja) * 2018-05-15 2022-10-31 株式会社竹中土木 トンネル切羽管理方法
CN111366318B (zh) * 2020-03-18 2021-08-06 重庆三峡学院 用于土木工程桥梁安全检测的测试装置
CN111764909B (zh) * 2020-06-22 2022-05-13 中铁四院集团工程建设有限责任公司 黄土地层隧道塌方状态的探测方法及塌方后的处治方法
JP7297222B1 (ja) * 2022-05-30 2023-06-26 東急建設株式会社 切羽面監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09287948A (ja) 1997-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6473522B2 (ja) 電気比抵抗を用いた岩盤グラウチングモニタリング方法
JP3622163B2 (ja) トンネル崩壊予知方法
CN204807075U (zh) 岩体内部灾变过程连续监测设备
KR101989975B1 (ko) 지하수 수위 모니터링에 기반한 지반침하 위험 경고방법 및 지반침하 위험 경고장치
WO1996039610A1 (en) A system for monitoring an earth and/or rock body
KR20160035642A (ko) 토양의 열저항 측정장치
CN105403197A (zh) 基坑和边坡深层水平位移的自动监测装置与安全预警***
CN111042866A (zh) 一种多物理场协同的突水监测方法
CN103399356A (zh) 隧道地质的预报方法和***
JP6338097B2 (ja) トンネル切羽の安定性予測/判定方法
GB2583663A (en) Apparatus and method for downhole measurement
CN113008157A (zh) 隧道掘进机护盾内表面变形监测方法
CN108732628A (zh) 沿管线走向的高密度电法管线探测观测方法及***
KR100567810B1 (ko) 터널 막장전방 선행침하 측정 시스템 및 그 방법
CN113534289B (zh) 基于物联网的随掘超前智能综合探测实时预警装置及方法
JPH0252222A (ja) 光ファイバーを用いた地すべりセンサーとその設置方法
CN110438967A (zh) 一种软土场地土体软化参数长距离连续测量方法
CN107703055B (zh) 围岩松弛监测装置及其松弛深度判别方法
KR101482052B1 (ko) 터널의 선행변위량 측정방법
CN216115888U (zh) 盾构机盾尾间隙测量***
CN109681251A (zh) 全断面开挖软土隧洞掌子面玻璃纤维锚杆设计方法
KR100619188B1 (ko) 광섬유 센서를 이용한 터널의 선행침하량 측정장치 및 그방법
JP2000046528A (ja) 光ファイバセンサを用いた歪み計測方法
CN204175287U (zh) 石油钻井井深测量***
RU2613229C1 (ru) Способ контроля напряжённо-деформированного состояния массива горных пород

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees