JP3621845B2 - 重量物搬送車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重量物搬送車、特に被搬送物の下に走り込み荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げて載荷し、移動する重量物搬送車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、大型で大重量の物品や構造物を搬送する車両で、被搬送物の下に走り込み荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げて載荷し、移動するタイプの重量物搬送車01を、図4に例示して説明する。図4は重量物搬送車01の説明図であり、(a)は概略側面図、(b)は(a)中G−G矢視による荷台06の表面板を除いて示す平面図であり、(c)は(a)中H−H矢視図である。
【0003】
かかるタイプの重量物搬送車01は、シングルタイヤのものもあるが、通常、ダブルタイヤを一単位の走行輪装置02として、複数の走行輪装置02が個々に走行駆動モータ03と懸架機構04を備え、旋回機構05を介して荷台06の下に取り付けられている。荷台06は重量物搬送車01の全長全幅にわたって形成されそのフレームは重量物搬送車01自体のメインフレームを兼ねるものとなっている。
【0004】
旋回機構05は旋回駆動モータ07により荷台06の下で走行輪装置02を目的とする方向へ向けるものであり、懸架機構04は車輪側と車体側との間を懸架用シリンダ08によって支え車体及び積載した搬送物を支承するものであり、且つ懸架用シリンダ08によって荷台06の高さを変更する昇降装置を兼ねるものである。
【0005】
通常は内燃機関09と発電機010を荷台06の下に搭載し、それを原動力として、やはり荷台06の下に取り付けられた運転室011から操作される。各駆動モータは電動、または油圧式の適宜のものが用いられる。
【0006】
以上のような従来の重量物搬送車01は、懸架用シリンダ08を縮め荷台06を下降させた状態で被搬送物の下に走り込んだ後、懸架用シリンダ08を伸ばし荷台06を上昇させて被搬送物を荷台06の上に載荷し、旋回駆動モータ07と走行駆動モータ03とを制御して所定の方向に操舵しつつ走行し移動する。被搬送物を下ろすときは反対に、重量物搬送車01は走行停止後、荷台06を下降させ、荷台06と被搬送物との間を開けその下から走り出る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の重量物搬送車01は、各走行輪装置02が自在に操舵できるので、統括制御によって、直進、斜行、横行、スピンターン等高度な種々の走行ができるが、各走行輪装置02が全て走行、旋回、昇降機構を有し複雑な構造となりモータ、シリンダ等の数が多く制御が複雑となり、重量が嵩むほか、直進等の通常走行性能の点では必ずしも高いものではなく、整備性が悪く、複雑な構造なだけ故障発生の頻度が高くなる。
【0008】
また、全ての走行輪装置02と内燃機関09、発電機010のほか運転室011等の制御装置も荷台06のフレームに取り付けられており、さらに被搬送物を荷台06全面で支持するため、荷台06のフレーム全体に大きな剛性を持たせる必要があり、このために重量増大を生じ、走行抵抗増加による燃料効率悪化、コスト増加にもつながることとなった。
【0009】
本発明は被搬送物の下に走り込み荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げて載荷し移動する重量物搬送車において、上記のような従来装置の問題点を解消し、構造が簡素で重量を低減でき、整備性が良く、故障発生の頻度が少なく、通常走行性能が改善される重量物搬送車を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、被搬送物の下に走り込んで荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げ載荷し移動する重量物搬送車において、前記荷台を昇降するリフタを第1のフレームに支持し、左右に走行車輪を取り付けたアクスル部を有する複数の走行輪装置を同アクスル部を車体前後方向に直角に配して前記リフタを挟んで前記第1のフレームに取付けた荷重支持走行部分を2基有し、同2基の荷重支持走行部分の第1のフレーム相互の間を第2のフレームで接続し、前記第1のフレームを搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記第2のフレームを非搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記複数の走行輪装置は操舵機構を有し且つ少なくともその一部は走行駆動機構を備え、前記2基の荷重支持走行部分のリフタを支持する第1のフレームをそれぞれ車体前方と後方とに配置して、前記第2のフレームに動力源装置を搭載し、前記第1のフレームは前記走行輪装置の左右の走行車輪の間に位置して車体前後方向に配設された梁部材を有し、前記第2のフレームは車体前後方向に対して左右に間隔を開けて車体前後方向に配設された梁部材を有してなることを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0011】
請求項1の発明によれば、重量搬送物の荷重は第1のフレームで集中して支持されるので、第1のフレームのみ搬送物荷重支持フレームとして重量の大きい部材を当て、第2のフレームは非搬送物荷重支持フレームとして重量の小さい部材を当てることができ、全体として重量物搬送車のフレームは大幅に軽量化でき、そのことによってさらに走行輪装置や動力源装置の負荷が減じ、総合的な軽量化が得られる。また左右に走行車輪を取り付け車体前後方向に直角に配してリフタを挟んで第1のフレームに取付けたアクスル部を有する走行輪装置を用いるので、それ自体の簡素な構造による軽量化や整備性の向上が得られ、走行性能においても安定上、速度上有利となる。
【0012】
また、前後にリフタが配置され車体中央に動力源装置が搭載されるので、コンパクトで安定な車体構成となるとともに、搬送物の載荷上、走行上操作し易い重量物搬送車となる。
【0013】
そして、第1のフレームを走行車輪をかわして低く配置でき、また動力源装置を第2のフレームの間に挟んで落とし込んで垂下搭載できるので、車高を低下させることができ被搬送物の下に走り込んで積卸しをする重量物搬送車としての使用条件の向上が図られ、重心位置の低下による安定性の向上等が得られる。
【0014】
)請求項の発明は、請求項に記載の重量物搬送車において、それぞれの第1のフレームの車体前後端側に非搬送物荷重支持フレームとして構成された第3のフレームを延設して同第3のフレームの少なくとも一方に運転室を取り付けてなることを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0015】
請求項の発明によれば、請求項の発明の特徴に加え、車体前後端の少なくとも一方で運転操作ができ、操作性の良い重量物搬送車とすることができるほか、運転室分フレームが長い車体となっても運転室は非搬送物荷重支持フレームとして軽負荷のフレームを延設して設けられるので車体軽量化の障害とならずにすむ。
【0016】
)請求項の発明は、請求項1または請求項に記載の重量物搬送車において、前記梁部材の少なくとも一部は中空矩形断面を有する梁部材であることを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0017】
請求項の発明によれば、請求項1または請求項の発明の特徴に加えて、フレームを構成する梁部材の重量に対する断面係数が向上し梁部材の重量をさらに軽量化できる。
【0018】
)請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の重量物搬送車において、前記各リフタを支持する第1のフレーム毎に前記走行輪装置を、同リフタの取付け部を前後から挟んで2基設けたことを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0019】
請求項の発明によれば、請求項ないし請求項のいずれかの発明の特徴に加えて、各リフタと走行輪装置との組合せが簡潔となり、操作上、走行上的確なものとなり、整備上も有利であって、実用性の高い重量物搬送車となる。
【0020】
)請求項の発明は、請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置が油圧サスペンションシリンダを介して前記第1のフレームに懸架されることを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0021】
請求項の発明によれば、請求項の発明の特徴に加えて、走行輪装置の懸架条件を最適に調整できるものとなる。
【0022】
)請求項の発明は、請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置の操舵機構がアッカーマン・リンクとアクチュエータとを備えていることを特徴とする重量物搬送車を提供するものである。
【0023】
請求項の発明によれば、請求項の発明の特徴に加えて、重量物搬送車の走行の安定性と速度向上が図られ、操舵機構を信頼性が高く且つ個々に制御できるものとすることができ重量物搬送車の操作上優れたものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1から図3に基づき、本発明の実施の一形態に係る重量物搬送車を説明する。図1は重量物搬送車1の説明図であり、同図(a)は概略側面図、(b)は(a)中A−A矢視による平面図であり、(c)は(a)中B−B矢視図である。
【0025】
本実施の形態の重量物搬送車1は、上述の従来装置ような個々に走行駆動モータ03と懸架機構04と旋回機構05を備えた複数の走行輪装置02を備える代わりに、車体幅にしたがって配置される左右の車輪2をアクスル(車軸)部3に装着した走行輪装置4を複数軸、メインフレーム5に取り付けたものである。各走行輪装置4の車輪2はアクスル部3の左右にシングルタイヤを装着したものを示したが、左右にそれぞれダブルタイヤを装着したものであってもよい。
【0026】
図示のものにおいては、メインフレーム5下に前方2軸、後方2軸の走行輪装置4がタンデムに取り付けられ、前方2軸と後方2軸との間のメインフレーム5には前後方向の略中央に動力源据付フレーム5−4が垂下取付けられ、動力源装置としてディーゼルエンジン6、発電機7ほか油圧機器等の動力源関連機器を搭載している。メインフレーム5の前後端には運転室8が取り付けられている。
【0027】
走行輪装置4は、操舵機構としては個々に一般の自動車の操舵車輪と同様にアッカーマン・リンクを備え、アクチュエータとして油圧シリンダを操舵シリンダとして用い操舵される。また、走行駆動機構としてはギヤボックスを介して走行駆動モータ9を備え、ディーゼルエンジン6と発電機7により発電された電力で駆動される。
【0028】
ただし走行駆動モータ9は全ての走行輪装置4に備える必要はなく、その個数はモータ容量と必要駆動馬力から決まるものであり、図示の実施の形態では全4軸の走行輪装置4の内、前後端の2軸に各2個の走行駆動モータ9を備えている。従って前後端側の走行輪装置4は駆動アクスル4−1、内側の走行輪装置4は従動アクスル4−2となっている。
【0029】
なお、走行駆動モータ9は上記の電動に限定されず油圧モータであってもよいことは言うまでもない。またその時は、重量物搬送車1の主動力源として上記ディーゼル電気方式でなく、ディーゼル油圧方式としてもよい。使用内燃機関としては、ディーゼルエンジン6を示したが、ガソリンエンジンほか他種のエンジンであってもよい。
【0030】
前方2軸の走行輪装置4の間にはリフタ10が備えられており、リフタ10は進行方向に対して左右に振り分けられて上下に向けてメインフレーム5に取り付けられた2個のリフトシリンダ11と、メインフレーム5に取り付けられ起伏するリンク部12と、その先端に取り付けられた荷台13とで構成され、リフトシリンダ11が荷台13を下から支えて昇降させるようになっている。後方2軸の走行輪装置4の間においても同様にリフタ10が設けられている。
【0031】
上記の走行輪装置4およびその周辺の詳細を図2に示し説明する。図2(a)は図1の左側の2軸の走行輪装置4の側面図であり、(b)は(a)中C−C矢視平面図、(c)は(a)中D−D矢視図である。図2においては何れも走行輪装置4以外は主要な構造のみが二点鎖線で示されており、前記リフトシリンダ11の取付けフレームが図示省略されている。リフトシリンダ11の取付けフレームは図3により後述する。
【0032】
図2において、車体前後端側(図左側)の走行輪装置4は駆動アクスル4−1であり、走行駆動モータ9が2個、ギアボックス9aを介して取り付けられており、内側(図右側)の走行輪装置4は従動アクスル4−2であり走行駆動モータ9を備えない。
【0033】
各走行輪装置4のアクスル部3はそのブラケット3aと、メインフレーム5のサスペンションシリンダ取付けブラケット5aとの間に取り付けられた油圧サスペンションシリンダ14でメインフレーム5に懸架されている。また、アクスル部3はフレーム15により、メインフレーム5のブラケット16に上下動、左右揺動回転自在に取り付けられて走行方向が固定され、水平面内の左右回転、すなわち操舵方向はメインフレーム5とアクスル部3との間に取り付けられたリンク部17で規制されておりアクスル部は車体前後方向に対し直角に維持されている。
【0034】
しかし、車輪2とアクスル部3の間には油圧シリンダが操舵シリンダ18として取り付けられ、車輪2間はアッカーマン・リンク19が装備されており、各走行輪装置4の操舵はこれらによって行うことができる。操舵シリンダ18は油圧シリンダに限定されず電動シリンダ等であってもよい。
【0035】
なお、図2において5−1はメインフレーム5中の第1のフレームとしての、車輪部フレームであり、車輪2をかわすため車体中心寄りの縦2本の梁部材で構成されている。5−2はメインフレーム5中の第2のフレームであって、前後の車輪部フレーム5−1に挟まれて接続する中間部フレームであり、動力源装置を搭載するため縦2本の梁部材の幅を広げて配置し、動力源据付フレーム5−4が垂下取付けされている。また5−3はメインフレーム5中の第3のフレームであって、車輪部フレーム5−1の先に取り付けられた運転室取付けフレームであり、その下方に運転室8が垂下取り付けされて設けられる。
【0036】
図3に、上記のメインフレーム5の構成を示し説明する。図3(a)は図1の本実施の形態の重量物搬送車のメインフレーム5の側面図であり、(b)は(a)中E−E矢視平面図、(c)は(a)中F−F矢視図である。
【0037】
上述のように、メインフレーム5の車輪部フレーム5−1は走行輪装置4を避けて車体中央寄りの縦2本の梁部材で構成され前後の車輪部フレーム5−1の間は横梁5−5を介して中間部フレーム5−2が接続している。車輪部フレーム5−1は後述のように積載した重量搬送物の荷重をほとんど受ける部分となるので、効果的にその剛性等が高いものとする必要があるが、通常の型鋼によらず、鋼板の薄板をボックス型断面(中空矩形断面)に熔接等で組み上げた梁部材を用いており、重量に比して大きい断面係数が得られ、曲げ、捩れ共に対して効果的な梁部材としている。
【0038】
中間部フレーム5−2は動力源装置を搭載するため間隔を開けて配された縦2本の梁部材で構成されている。中間部フレーム5−2には動力源据付フレーム5−4が垂下取付けされ、車輪部フレーム5−1の車端側には運転室取付けフレーム5−3が取り付けられるのは前述通りである。なお中間部フレーム5−2は搭載機器など相当の自重を支え、且つ前後の走行部の車輪部フレーム5−1を接続するものであり、車輪部フレーム5−1と同様に鋼板の薄板を熔接等で組み上げたボックス型断面(中空矩形断面)の梁部材を用いており、重量に比して剛性等の向上が図られ、梁部材の軽量化を計ることができた。
【0039】
各車輪部フレーム5−1には図2で説明したサスペンションシリンダ取付けブラケット5aが取り付けられており、サスペンションシリンダ取付けブラケット5aの中間には図2で図示省略したリフトシリンダ取付けフレーム5bが取り付けられている。
【0040】
リフトシリンダ取付けフレーム5bはリフトシリンダ11のメインフレーム5側の支持部ブラケットを構成し、リフトシリンダ11を介してリフタ10の荷台13上に載荷した被搬送物の荷重を受け車輪部フレーム5−1に伝える。そしてその荷重は車輪部フレーム5−1のサスペンションシリンダ取付けブラケット5aから車輪2へと伝えられるもので、車輪部フレーム5−1内で被搬送物の荷重が全て支持される構造となっている。車輪部フレーム5−1は、リフタ10で荷重を集中して支持し走行輪装置4に伝える、言わば荷重支持走行部分の中核を形成している。
【0041】
以上説明した本実施の形態の重量物搬送車1においては、その全体構成からは、フレームの位置を低くでき更に動力源装置をフレームの間に低く搭載できるため車高を下げることができ搬送物の積卸し条件が向上し、重心低下による安定性が得られる。
【0042】
前後に荷重支持走行部を配し中央に動力源装置を搭載したのでコンパクトで安定した車体構成となったほか、さらには走行輪装置を荷重支持走行部毎に2軸とした場合は走行性、操作性が的確となり、整備上も有利である。
【0043】
また、本実施の形態のように重量物搬送車1の前後の少なくとも一方に運転室を設けたので操作性が向上する上、非搬送物荷重支持フレームに取り付けられるので重量の増加は抑えられている。
【0044】
走行輪装置4が通常の貨物自動車と同様にアクスル部3に車輪を取り付けた車軸支持走行機構としたため、構造が簡潔となり、前述の図4に示した従来装置のように各車輪毎に走行駆動モータ、旋回機構、昇降機構を設ける必要が無く、故障発生の頻度が改善され、整備性が向上する。
【0045】
また前記従来装置の走行輪装置02の行える複雑な走行のパターンの中には完全な横行やスピンターン等本実施の形態では行えないものもあるが、本実施の形態においても個々の走行輪装置02を制御することにより斜行や前後逆ステアによる急旋回等は可能であり運転上の制約は少ない。
【0046】
そして、アッカーマン・リンク19と操舵シリンダ18の組合せによる操舵機構は本願発明の領域である重量物搬送車1においても、通常の運転に際してかえって良好な操舵機能を有し、車軸支持走行機構とアクスル部3を介しての走行駆動方式と相まって通常走行においては安定性、走行速度向上の点から好ましい性能を発揮できるものである。
【0047】
また、重量搬送物をリフタ10の荷台13で支承し、リフタ10が近接した2軸の走行輪装置4の間で支持されているため、重量搬送物の荷重は殆どメインフレーム5の内、上記車輪部フレーム5−1にかかり、他のメインフレーム5の部分、例えば上記中間部フレーム5−2に与える負担は少ない。
【0048】
したがって、本実施の形態においては、メインフレーム5の内、車輪部フレーム5−1を搬送物荷重支持フレームとして十分な強度と剛性を持つ梁部材で構成し、他の部分は非搬送物荷重支持フレームとして負荷に合わせて軽減した強度と剛性の梁部材で構成することができた。
【0049】
例えば、中間部フレーム5−2は搭載する機器の重量等の自重、前後の走行部(車輪部フレーム5−1)を接続することによる負荷ほか想定される負荷に合わせ、運転室取付けフレーム5−3は運転室重量ほか想定される負荷に合わせ、それぞれ軽度の部材構成として、必要にして十分な強度材料配置によって全体として大きな重量軽減が可能となった。
【0050】
また、メインフレーム5の少なくとも主要な部分の梁部材はボックス型断面(中空矩形断面)断面とすることにより梁部材重量に対し高い梁断面係数が得られ、効果的な重量軽減効果を得られた。
【0051】
重量軽減は、また走行駆動、旋回機構等の負荷を軽減し装置性能上大きな効果を生み、燃費向上、コストダウンが得られるものである。
【0052】
以上、本発明の実施の一形態を説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的形態に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0053】
例えば、上述の実施の形態においては、重量物搬送車1の前方と後方にそれぞれ1基のリフタ10と走行輪装置を2軸配置し、リフタ10の荷台13の受けた搬送物の荷重を搬送物荷重支持フレームである車輪部フレーム5−1を介して2軸の走行輪装置のグループで支持させ、前後のそれらの間を非搬送物荷重支持フレームである中間部フレーム5−2で接続してそこに動力源装置等を搭載したが、これに限るものではなく、各リフタ10毎の走行輪装置は適宜の複数でグループを形成して搬送物荷重を支持させればよく、同グループが一つの搬送物荷重支持フレームに取り付けられリフタ10の荷重を支持し、一つの搬送物荷重支持フレームと他の搬送物荷重支持フレームとの間は非搬送物荷重支持フレームで接続して一体の重量物搬送車を形成すればよい。また、リフタ10は2基に限らずそれ以上の基数あっても良い。
【0054】
【発明の効果】
(1)以上請求項1の発明によれば、重量物搬送車を、被搬送物の下に走り込んで荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げ載荷し移動する重量物搬送車において、前記荷台を昇降するリフタを第1のフレームに支持し、左右に走行車輪を取り付けたアクスル部を有する複数の走行輪装置を同アクスル部を車体前後方向に直角に配して前記リフタを挟んで前記第1のフレームに取付けた荷重支持走行部分を2基有し、同2基の荷重支持走行部分の第1のフレーム相互の間を第2のフレームで接続し、前記第1のフレームを搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記第2のフレームを非搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記複数の走行輪装置は操舵機構を有し且つ少なくともその一部は走行駆動機構を備え、前記2基の荷重支持走行部分のリフタを支持する第1のフレームをそれぞれ車体前方と後方とに配置して、前記第2のフレームに動力源装置を搭載し、前記第1のフレームは前記走行輪装置の左右の走行車輪の間に位置して車体前後方向に配設された梁部材を有し、前記第2のフレームは車体前後方向に対して左右に間隔を開けて車体前後方向に配設された梁部材を有してなるように構成したので、第1のフレームのみ重量の大きい断面係数の高い部材を当て、第2のフレームは重量の小さい断面係数の低い部材を当てることができ、全体として重量物搬送車のフレームは大幅に軽量化でき、そのことによってさらに走行輪装置や動力源装置の負荷が減じ、総合的な軽量化が得られる。また左右に走行車輪を取り付け車体前後方向に直角に配してリフタを挟んで第1のフレームに取付けたアクスル部を有する走行輪装置を用いるので、それ自体の簡素な構造による軽量化や整備性の向上が得られ、走行性能においても安定上、速度上有利となる。
【0055】
また、前後にリフタが配置され車体中央に動力源装置が搭載されるため、コンパクトで安定な車体構成となるとともに、搬送物の載荷上、走行上操作し易い重量物搬送車となる。
【0056】
そして、第1のフレームを走行車輪をかわして低く配置でき、また動力源装置を第2のフレームの間に挟んで落とし込んで垂下搭載できるため、車高を低下させることができ被搬送物の下に走り込んで積卸しをする重量物搬送車としての使用条件の向上が図られ、重心位置の低下による安定性の向上等が得られる。
【0057】
)請求項の発明によれば、重量物搬送車を、請求項に記載の重量物搬送車において、それぞれの第1のフレームの車体前後端側に非搬送物荷重支持フレームとして構成された第3のフレームを延設して同第3のフレームの少なくとも一方に運転室を取り付けてなるように構成したので、請求項の発明の効果に加え、車体前後端の少なくとも一方で運転操作ができ、操作性の良い重量物搬送車とすることができるほか、運転室分フレームが長い車体となっても運転室は非搬送物荷重支持フレームとして軽負荷のフレームを延設して設けられるので車体軽量化の障害とならずにすむ。
【0058】
)請求項の発明によれば、重量物搬送車を、請求項1または請求項に記載の重量物搬送車において、前記梁部材の少なくとも一部は中空矩形断面を有する梁部材であるように構成したので、請求項1または請求項の発明の効果に加えて、フレームを構成する梁部材の重量に対する断面係数が向上し梁部材の重量をさらに軽量化できる。
【0059】
)請求項の発明によれば、重量物搬送車を、請求項ないし請求項のいずれかに記載の重量物搬送車において、前記各リフタを支持する第1のフレーム毎に前記走行輪装置を、同リフタの取付け部を前後から挟んで2基設けるように構成したので、請求項ないし請求項のいずれかの発明の効果に加えて、各リフタと走行輪装置との組合せが簡潔となり、操作上、走行上的確なものとなり、整備上も有利であって、実用性の高い重量物搬送車となる。
【0060】
)請求項の発明によれば、重量物搬送車を、請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置が油圧サスペンションシリンダを介して前記第1のフレームに懸架されるように構成したので、請求項の発明の効果に加えて、走行輪装置の懸架条件を最適に調整できるものとなる。
【0061】
)請求項の発明によれば、重量物搬送車を、請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置の操舵機構がアッカーマン・リンクとアクチュエータとを備えているように構成したので、請求項の発明の効果に加えて、重量物搬送車の走行の安定性と速度向上が図られ、操舵機構を信頼性が高く且つ個々に制御できるものとすることができ重量物搬送車の操作上優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る重量物搬送車の説明図であり、(a)は概略側面図、(b)は(a)中A−A矢視による平面図であり、(c)は(a)中B−B矢視図である。
【図2】図1に示す重量物搬送車の走行輪装置およびその周辺の詳細説明図であり、(a)は図1の左側の2軸の走行輪装置の側面図、(b)は(a)中C−C矢視平面図、(c)は(a)中D−D矢視図である。
【図3】図1に示す重量物搬送車のメインフレーム5の構成の説明図であり、(a)は図1に示す重量物搬送車のメインフレームの概略側面図、(b)は(a)中E−E矢視平面図、(c)は(a)中F−F矢視図である。
【図4】従来の重量物搬送車の例の説明図であり、(a)は概略側面図、(b)は(a)中G−G矢視による荷台の表面板を除いて示す平面図であり、(c)は(a)中H−H矢視図である。
【符号の説明】
1 重量物搬送車
2 車輪
3 アクスル部
3a ブラケット
4 走行輪装置
5 メインフレーム
5a サスペンションシリンダ取付けブラケット
5b リフトシリンダ取付けフレーム
5−1 車輪部フレーム
5−2 中間部フレーム
5−3 運転室取付けフレーム
5−4 動力源据付フレーム
6 ディーゼルエンジン
7 発電機
8 運転室
9 走行駆動モータ
9a ギアボックス
10 リフタ
11 リフトシリンダ
12 リンク部
13 荷台
14 油圧サスペンションシリンダ
15 フレーム
16 ブラケット
17 リンク部
18 操舵シリンダ
19 アッカーマン・リンク

Claims (6)

  1. 被搬送物の下に走り込んで荷台を上昇させて被搬送物を持ち上げ載荷し移動する重量物搬送車において、前記荷台を昇降するリフタを第1のフレームに支持し、左右に走行車輪を取り付けたアクスル部を有する複数の走行輪装置を同アクスル部を車体前後方向に直角に配して前記リフタを挟んで前記第1のフレームに取付けた荷重支持走行部分を2基有し、同2基の荷重支持走行部分の第1のフレーム相互の間を第2のフレームで接続し、前記第1のフレームを搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記第2のフレームを非搬送物荷重支持フレームとして構成し、前記複数の走行輪装置は操舵機構を有し且つ少なくともその一部は走行駆動機構を備え、前記2基の荷重支持走行部分のリフタを支持する第1のフレームをそれぞれ車体前方と後方とに配置して、前記第2のフレームに動力源装置を搭載し、前記第1のフレームは前記走行輪装置の左右の走行車輪の間に位置して車体前後方向に配設された梁部材を有し、前記第2のフレームは車体前後方向に対して左右に間隔を開けて車体前後方向に配設された梁部材を有してなることを特徴とする重量物搬送車。
  2. 請求項に記載の重量物搬送車において、それぞれの第1のフレームの車体前後端側に非搬送物荷重支持フレームとして構成された第3のフレームを延設して同第3のフレームの少なくとも一方に運転室を取り付けてなることを特徴とする重量物搬送車。
  3. 請求項1または請求項に記載の重量物搬送車において、前記梁部材の少なくとも一部は中空矩形断面を有する梁部材であることを特徴とする重量物搬送車。
  4. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の重量物搬送車において、前記各リフタを支持する第1のフレーム毎に前記走行輪装置を、同リフタの取付け部を前後から挟んで2基設けたことを特徴とする重量物搬送車。
  5. 請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置が油圧サスペンションシリンダを介して前記第1のフレームに懸架されることを特徴とする重量物搬送車。
  6. 請求項に記載の重量物搬送車において、前記走行輪装置の操舵機構がアッカーマン・リンクとアクチュエータとを備えていることを特徴とする重量物搬送車。
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