JP3621390B2 - 破砕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、破砕機に関し、特に、動植物性の材料や廃棄物などの破砕処理物を破砕するための破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
農林水産業や食品加工の分野では、魚介類や畜産物の肉骨を利用して破砕処理することがなされ、魚粉、骨粉として利用されている。レストランや旅館、家庭等から排出される生ごみは、動物性ないし植物性の廃物を含み、特に、生ごみや残飯は、従来は、そのまま養豚の餌などとして利用され、あるいは、発酵槽内での発酵によってコンポスト肥料として利用されていた。畜産業や食品加工の分野では、魚介、家畜の処理廃棄物のほかにも、家畜飼育の糞尿敷藁などが、廃棄物として出されている。林の分野では、間伐材や剪定材、樹皮等も材料としてまたは廃棄物として出される。これらの廃棄物や焼却処分されることが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し、上記の動物性ないし植物性の廃棄物は、集めた状態では、水分が多すぎたり、夏場には腐敗を起こしやすく悪臭を発生させたり、その取扱いや管理が厄介であった。残飯類を含む生ごみは、コンポストとして発酵槽内で発酵させて肥料として利用されている。従来は肥料としてそのまま使用されていた家畜の糞尿や敷き藁等も、近年は、前もって発酵させることにより、良質な肥料に改質でき、さらに、間伐材や剪定材、樹皮等の木質も粉砕することにより、肥料に付加したり、肥料に転化できることが判ってきた。
【0004】
然しながら、上記の動植物性廃棄物を発酵させて肥料とするには、大きさを比較的小さく揃えておく必要があり、発酵原料中に大きな寸法の廃棄物が混合していたのでは、未発酵部が生じ易く、完全に発酵させるには長い時間が必要であった。このために、上記の動植物性廃棄物を所望の寸法大きさにある程度揃えるために破砕処理をしておく必要があった。
【0005】
さらに、上記の動植物性の材料や廃棄物は、流動質、塊状、繊維質、さらに伐採した木材木片などの緻密な繊維質などの多様な形態を含むので、破砕機での効率的な破砕能力ととともに、破砕機の内での詰りを防止して、破砕機内での破砕処理物の移動ないし搬送を確保する必要がある。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑み、上記した動植物性の材料や廃棄物所望の寸法大きさにある程度揃えるように、突出固定刃によって適宜処理物の降下を遅延させることで効率的に破砕する破砕機を提供しょうとするものである。
さらに、本発明は、不定形な上記廃棄物の特質を考慮して、破砕機内部に詰まることなく、破砕処理を連続的にも断続的にも効率的に実施できる構造の破砕機を提供しょうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の動植物性廃棄物の破砕機は、廃棄物が供給される供給口を上部に有し且つ破砕物を排出する排出口を下部に有する中空な竪筒状のケーシングと、このケーシングの内部に回転可能に軸承された縦回転軸と、この縦回転軸に供給口から排出口にかけて固定されて回転して廃棄物に接触して破砕する回転破砕部と、から成ることを特徴とする。ケーシング内において上部の供給口から供給される廃棄物は、自重によって下降死ながら回転破砕部によって破砕され、下部の排出口へ詰まることなく排出され、こうして、動植物性の材料や廃棄物を連続的又は断続的に効率的に破砕処理することができる。
【0008】
ケーシングは竪型筒状をなして、その中空部内に、回転破砕部を配置されているが、ケーシングの内側には、この回転破砕部に対して間隔調節可能に固定破砕部を備えるのが好ましく、回転破砕部と協同的に廃棄物を破砕して、その大きさを小さくすることができる。この固定破砕部は、竪ケーシングの内面に固定されて、回転破砕部に対して間隔を設定するように固定される。
【0009】
本発明の破砕機は、一般に破砕すべき物を破砕するの使用するが、特に、破砕処理物には、特に、食品加工の分野で粉砕されるような魚介類や家畜の肉・骨を含み、さらに、破砕処理物には動植物性廃棄物を含む。動植物性廃棄物には、魚介類や家畜の肉・骨、畜産家からの畜糞敷藁、林業や造園業の分野からの間伐材や剪定材、樹皮など植物性のものを広く含む。これらの混合物、たとえば、レストラン、旅館からの業務上の及び家庭等から排出される生ごみなどを含む。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の破砕機の実施形態においては、回転破砕部には、間隔片によって所定間隔で縦配列された複数の回転盤と、該回転盤の周辺部に軸支されて複数揺動可能に各間隔において軸支持された多数のハンマーとから成るハンマー破砕部が採用される。供給口から挿入された上記破砕処理物は、ケーシング内を下降しながら、縦方向に配列された回転盤の間隔内に揺動可能に配置した多段のハンマーによって順次粉砕される。多段のハンマーによって小さく粉砕された破砕物は、肥料用の発酵過程で未発酵部になりやすい大きな塊を完全になくすることができる。ハンマー破砕部の採用は、廃棄物中に、堅い材質の廃物が混入した場合には、ハンマーはその硬い破砕処理物と衝突した際に、軸回りに揺動して逃げることができるので、噛み込みを防止して、回転破砕部の回転が止まったり、破砕処理物の流動を止めるのを防ぐことができる利点がある。
【0011】
さらにこの実施形態においては、回転破砕部には、ハンマー破砕部より上位に配置されて、供給口側より該供給口に臨む粗引き回転刃を含むものが好ましい。上記の動植物性廃棄物には、大小幾つもの塊や長尺物が混在することが多く、この場合には、供給口より下方にある粗引き回転刃によって、大きな塊が粗引きされ、あるいは折損破壊されて、上下に多段に配列された回転盤の間の揺動可能な多数のハンマーを含むハンマー破砕部を通過しながら、粉砕させることができる。
【0012】
粗引き回転刃は、回転方向に対して上に破砕処理物を下方に送るように回転軸から斜めに突出した複数の斜刃とされ、各斜刃の先端に鋭い刃先を備えて成り、複数の斜刃によって比較的流動的で下降し易い破砕処理物を戻しつつ鋭い刃先で大きな塊を残さないように粗引きすることができる。
【0013】
他方のハンマー破砕部においては、ハンマーは、直方体状ないし長刀状の棒状ハンマー片が利用できる。ハンマーは、楕円状又は円形状のハンマー片を含むことができ、好ましくは、周囲に凹凸歯を備えるものがよい。これらのハンマー片は、ハンマー片の質量中心位置から外れた位置に貫通孔を有し、この偏心位置の貫通孔、即ち、軸孔に、上記回転破砕部の回転盤を貫通する支持軸が貫通して、回動自在に軸支される。各ハンマー片は、回転盤により回転中は、貫通孔に対して質量中心が遠心力により縦回転軸より外方に位置するように放射状に整列されているであろうが、ハンマー片が、破砕処理物に衝突した時には、破砕処理物に打撃を与え、破砕する。大きく且つ硬い物質に衝突したときには、ハンマー片は、大きな衝撃を受けて支持軸回りに回動退避して、これを回避することができるのである。
【0014】
ハンマーは、比較的大きさの揃った破砕処理物に対して長刀状ないし長棒状のハンマー片を、また長さや寸法変化の大きい破砕処理物、例えば、大きな木質材、例えば、剪定材や間伐材に対して、周囲に凹凸歯を形成して楕円状又は円形状にした丸ハンマー片を利用することができる。ハンマーの形状は、破砕処理物の形態や性状に合わせて、適宜選択することができる。
【0015】
本発明において、固定破砕部には、ケーシングの内面に固定した固定刃を配置して、回転破砕部による破砕を促進することができる。
固定破砕部は、上記の粗引き回転刃に近接して配置して、周壁から突出させた固定刃を含む。このような粗引き用の固定刃は、粗引き回転刃と連携して破砕処理物の初期の切断・破砕を強めることができる
【0016】
固定破砕部は、上記のハンマー破砕部に連携する突出固定刃を含み、突出固定刃は、ケーシングの内面からいずれかの固定盤の周囲に対向して突出し且つハンマに近接するように、該内面の周囲方向に複数取り替え可能に固定されている。この突出固定刃は、ハンマー破砕部のいずれかの回転盤の周囲に対向して上下のハンマーの間に挿入配置することができ、このような突出固定刃は、ケーシングの周壁に固定して回転盤の外周に向けて横方向に突出する複数の突出部材が利用される。突出固定刃は、対応する回転盤の上下に位置するハンマーと近接して、ハンマーによる破砕処理物の切断・破砕を強めることができる。このような固定刃に対向する固定盤は、他の固定盤より厚さを大きくして、突出部材の強度を高めるようにしてもよい。
【0017】
突出固定刃の突出部材は、棒状、先細の三角形状ないし台形状、先広がりの逆三角形状などの種々の形状のものが利用できる。その断面(円筒面での断面で)を矩形状にするのが破砕の面で好ましい。これらの突出部材は、竪ケーシングの内壁から中心に向かって突出され、周囲方向に複数取り替え可能に固定される。破砕処理物は、回転している回転盤とハンマーとによって遠心力と回転力を受けて竪ケーシングの内面に沿ってあるいはハンマーの間を下降するが、破砕処理物物は、途中の固定刃に衝突して破砕あるい切断されて、さらに、細かな破砕を促進することができる。突出固定刃は、ウイング板付きの直方体でもよく、竪ケーシングの内面に中心に向かって突出するように周囲方向に複数取り替え可能に固定される。
【0018】
ケーシングには、さらに、固定破砕部として、その内面に上下に通った縦通材を周方向に固定した多数の縦通固定刃を利用することもでき、縦通固が、ケーシング内面を凹凸面に形成することができる。回転破砕部の回転する多数のハンマー片によって回転力とそれによる遠心力を受けて破砕処理物は、ケーシングの内面に沿って下降する傾向があるが、縦通固定刃による凹凸面は、破砕処理物に対して強い破砕作用を発揮することができる、特に、ハンマーの先端部と縦通固定刃との間の剪断、破砕作用により、破砕作用を高めることができる。
【0019】
縦回転軸の軸支持構造について、ケーシングの上部に縦回転軸を支持する上側軸受と、該ケーシングの下部に該縦回転軸を支持する下側軸受とを含み、下側軸受が、ケーシング内面との間を破砕物が通過可能にケーシング内壁に支持固定されているものが採用できる。詳しくは、竪ケーシングは、供給口を一部分で形成する頂板と、排出口を形成する底スポークとを有し、縦回転軸はその軸下端部が、底スポークに固定した下側軸受のスラスト軸受によって支持され、他方、竪ケーシングの頂板から軸受を介して外部に突出した軸上端部が、プーリとベルトを介して、可変速モータによって回転駆動される。底スポークは、上記のスラスト軸受によって縦回転軸を支持すると共に、破砕処理物が細かく破砕されて流動性が高められた破砕物をスポークの隙間を通して速やかに落下排出させる機能を持つもので、この底部での破砕物の滞留を防いで、回転破砕部の回転抵抗の増加を軽減することができる。
【0020】
この実施形態の破砕機においては、上下に多段のハンマ片を利用する回転破砕部と、これに協同する固定破砕部とにより、上記の動植物性破砕処理物を相対的に大きさ・寸法に揃えて微細な破砕物に調製することができる。破砕物を発酵させて有機系肥料に利用する際には、発酵原料に提供することができ、特に、破砕物中には粗大で未破砕の破砕処理物を含まないので、発酵不充分な部分を生じることなく、短い時間での完全発酵処理を完了できる利点がある。
【0021】
【実施例】
図1において、破砕処理物の破砕機1は、上方に破砕処理物Wを供給する供給口11を配置して、下方には破砕処が破砕された破砕物W’を排出する排出口12を有する中空な竪型円筒状のケーシング10を含んでいる。このケーシング内には、垂直な縦回転軸20に固定されて過程点する回転破砕部30が配置されて、ケーシング10の内壁には、回転破砕部30と非接触的に近接して共働的に破砕処理物を破砕する固定破砕部材が固定されている。
【0022】
ここで処理される動植物性破砕処理物は、生活環境や、レストラン、ホテルなどからの生ごみや、畜産農家から排出される家畜の糞尿や敷藁など蓄糞類や、林業造園の分野からは、間伐材や剪定枝葉や樹皮等などを含んでいる。これらは、一般には、軟質の流動性であり、植物繊維質であり、あるいは木材では、細長形状の木質であるか、又は予めチップ化されているが、これら破砕処理物は、回転破砕部30により、折損され、押しつぶされて、破砕されて、小片化する。
【0023】
ケーシング10は、架台9上に設置載され、ケーシング10の排出口の直下には破砕された破砕物W’を搬出するコンベヤCの一端側が配置されている。
ケーシング上部は、頂板13の一部分が刳り抜かれて、側壁14の上部に傾斜面11aを形成して上方に突き出た供給口11を形成している。該供給口11の傾斜面11aによって案内された破砕処理物Wが回転破砕部30の上端部に横から供給される。
【0024】
この実施例では、縦回転軸20は、排出口12付近のケーシングの中心位置に固定した下側軸受26と供給口11の上方の頂板13に固定した上側軸受25との間で軸承され、縦回転軸20は、ケーシング10外面に固定した可変速モータMと、縦回転軸の上端部21とがベルトB及びプーリを介して伝動される。
【0025】
ケーシング10の排出口には、環状部材14の内側に3本の底スポーク15を有する構造物にの下側軸受26が固定され、破砕された破砕物W’がスポーク間の空所を通じて真下に落下するようにされている。これで、細かく破砕されて流動性が高められた破砕物W’を竪ケーシングの底部に滞留させることなく、直下に排出させ、回転破砕部30は、撹拌による回転抵抗を排除することができる。
【0026】
この実施例の回転破砕部は、粗引き回転刃31とハンマー破砕部30とから構成されている。先ず、粗引き回転刃31について、図1及び図2を参照して、縦回転軸20にキー等で搭載されており、回転方向Rに対して上に破砕処理物Wを下方に送るように、ボス部32aから斜めに突出され、鋭い刃先32bを備えた、例えば2枚ないし6枚の複数の斜刃31aを備えている。この例の粗引き回転刃31は、4枚の斜刃31aを有し、傾斜部11aの下部近くの部位に配置してあり、4枚の斜刃31aによって破砕処理物Wを下方に押しながら、鋭い刃先32aで供給口11から傾斜部11aに沿って下降する大きな塊を、真っ先に、残すことなしに、切断して、即ち、粗引きする。
【0027】
粗引き回転刃31の上には小さな隙間を介して、固定破砕部として、最上部固定刃41が供給口側とは反対側においてケーシング10の側壁14に固定されている。最上部固定刃41は、供給された中小の破砕処理物Wを、流動しやすい供給口側とは反対側において破砕される。
【0028】
回転破砕部のハンマー破砕部は、粗引き回転刃31の下方に配置されて、ハンマ破砕部は、縦回転軸回りに上下方向に重積した多数の間隔片35によって所定間隔で上下に配列された複数の回転盤33と、回転盤の周辺部に上下に嵌挿された支持軸36と、該支持軸36に動揺可能に軸支されて、各回転板間の各間隔内に配置されたハンマー片37とから成る。
【0029】
この実施例では、回転盤33は、上下に8枚が、縦回転軸に貫挿された円環状の間隔片35によって所定間隔で縦配列されて、同じく縦回転軸20に貫挿され、キー等で周り止めされている。回転盤33の厚さは、突出固定刃40の厚さに対応して厚さが適宜変更される(図1の回転盤33’)。
【0030】
回転盤33の外周辺部には、円周方向に例えば45度ピッチで縦に8本の支持軸36が嵌挿され、これら上下に積重ねた回転盤33の隣り合う7個の間隔には、各々8個のハンマー37の一端部が装入され、各ハンマー37の当該一端部に開口した軸孔38に支持軸36が貫通して、装着され、各ハンマー37は支持軸36回りに揺動可能に搭載されている。
【0031】
ハンマー37は、図3(A)と図3(B)とに一例を示すが、図3(A)は、断面矩形の長片状の棒状ハンマー片37aであり、一端には、回転盤33外周片部に貫通した支持軸36が貫通する貫通孔、即ち、軸孔38が開設されている。支持軸36回りにハンマー片37aが水平回動することができる。この例は、比較的大きさの揃った破砕処理物に好適に使用することができる。
【0032】
図3(B)は、円形状のハンマー片で、隣合う回転盤間の隙間に嵌る厚さを有し、周縁に凹凸歯を備え、偏心位置に軸孔38を備えている。この例は、破砕処理物の長さその他寸法に大きなバラツキがあるような破砕処理物、特に、木材、例えば、剪定材や間伐材の破砕に好適に使用できる。
【0033】
回転破砕部材30においては、多数のハンマー片37が、縦回転軸20の回転により、縦回転軸20回りに水平旋回し且つ支持軸回りに水平回動できるので、その複雑な運動により、破砕処理物の幹や枝葉や、軟質の生ごみなどの各構成物を破砕し押圧し裂きなどして小片化することができる。
【0034】
この実施例では、ケーシングの周壁には、固定破砕部として、上記の最上部に搭載される最上部固定刃41と共に、中間部位の突出固定刃40とが、配置されている。中間部位の突出固定刃は、ケーシング10の内面から回転盤33に向けて中間部固定刃45が突設されている。さらに、別の固定破砕部として、ケーシング10の内面に上下に延びた縦通材の縦通固定刃47が多数取着されている。中間部固定刃45は、各回転盤33の外周部に比較的大きな隙間を成形して、回転盤33の外縁に向かい合わせて突出固定刃45を突設し、この突出固定刃45の配置は、各回転盤33の上と下のハンマー37に対して突出固定刃45を近接させているので、ハンマー37との共同破砕作用を強める効果がある。
【0035】
中間部の突出固定刃45の一例には、図4(A)に示すように、周壁にボルト締め付けされて、ケーシング中心に向かって水平に突出する矩形棒状の固定刃45aが利用されている。棒状固定刃45aは、固定刃の端部に設けたボルト43により、周囲方向に複数取り替え可能にケーシングの壁部に締め付け固定される。
【0036】
突出固定刃の他の例は、図4(B)に示すように、ケーシング10中心に向かって突出するように矩形棒の両側に取着したウイング板46付き固定刃45bを利用することができる。この突出固定刃45bのウイング板46は、破砕処理物Wの落下を邪魔するので最下部固定刃としても好適である。最上部固定刃41と中間部固定刃45は、それらのネジ棒43とこれに螺合するダブルナット44によって竪円筒状体10の側壁14に取り付けられる。
【0037】
この実施例において、固定破砕部とし、ケーシング10の内面に上下に延びた縦通材の縦通固定刃47が多数取着されている。縦通材は、通常は、断面矩形の角材であり、ケーシングの内面上に上下方向に固定され、多数の縦通材が、内面の円周方向に配置され、これにより、ケーシング10の内面は、凹凸面にされている。縦通材は、上記回転破砕部のハンマー片と、接触しない程度に近接させるように配置され、固定された縦通材と旋回するハンマーとの協同の破砕ないし剪断作用により、破砕処理物の破砕を促進することができ、特に、ケーシング10内面を凹凸面にすることは、ハンマーの旋回に同伴して破砕処理物ないしその破砕物W’がケーシング内面に沿って滑るのを防止する作用を有し、こうして破砕処理物の破砕と、得られる破砕物W’の混合との効率を一層高めることができる。
【0038】
このようにして、回転盤33とハンマー37との旋回により、遠心力と回転力を受けて竪円筒状体10の内面に沿って下降して行く破砕処理物Wが、直方体状の棒状の固定刃45aと多数周方向に固定されて凹凸面を形成する縦通材の縦通固定刃47に当って破砕される。さらに、中間部固定刃45は、その上下のハンマー37と共同破砕作用を発揮し、縦通固定刃47はハンマー37の先端との共同破砕作用を発揮する。破砕物の寸法・大きさの調整は、中間部固定刃45と上下のハンマー37との互いの間隔を調整することで実施される。
【0039】
【発明の効果】
本発明の破砕機は、竪型筒状のケーシングと、ケーシング内に回転可能に軸承された縦回転軸に固定されて供給口と排出口との間に配置して破砕処理物を破砕する回転破砕部と、から成るので、供給口から装入した動植物性の破砕処理物がケーシング内を下降する過程で回転破砕部により破砕されて、破砕物として排出口から排出することができ、ケーシング内で詰まることなく、自重により下降しながら破砕され、流動性の高い効率の高い破砕を実施するこができる。
【0040】
回転破砕部をハンマー片を利用する破砕部とすれば、旋回するハンマーによる破砕を行ない、大きな硬質の破砕処理物に対しては、旋回中のハンマーがそれ自体の回転で回避することができ、破砕処理物の詰まりを防止して、効率的な破砕を続けることができる。
【0041】
回転破砕部には、上記ハンマー破砕部の上方に粗引き回転刃を設ければ、供給口に装入された動植物性の破砕処理物中の大型の破砕処理物を予め粗引きすることができ、以下のハンマー破砕部での破砕を促進することができる。
【0042】
ハンマーが、棒状のハンマー片とすれば、比較的大きさの揃った破砕処理物に対して、破砕をおこなうことができる。周囲に凹凸歯を形成して楕円状又は円形状にした丸ハンマー片を利用すれば、長さ、寸法変化の大きい破砕処理物、例えば、大きな木質材、例えば、剪定材や間伐材に対して効果的に破砕をすることができる。
【0043】
ケーシングの内側に回転破砕部に対して間隔調節可能に固定破砕部を備え、該固定破砕部が、回転破砕部と共同して上記の破砕処理物を破砕する突出固定刃とすることにより、破砕処理物の回転破砕部の下降を遅延させて滞留時間を確保し、固定破砕部との相互作用により、破砕の効果を高めることができる。
【0044】
突出固定刃が、ケーシングの内面からいずれかの固定盤の周囲に対向して突出し且つハンマに近接するように、該内面の周囲方向に複数取り替え可能に固定された突出固定刃とすることにより、破砕処理物の回転破砕部の下降を遅延させ、固定破砕部との相互作用により、破砕の効果を一層高めることができる。
【0045】
ケーシング内面には、上下に通った縦通材の縦通固定刃を多数周方向に固定して、該内面を凹凸面に形成しておれば、縦通固定刃と回転破砕部との破砕の効果に加え、ケーシング内面での破砕物の滑りを押さえて、破砕の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る破砕処理物の破砕機を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る破砕処理物の破砕機に使用する粗引き回転刃の斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る破砕機に使用するハンマーの斜視図であり、(A)は棒状のハンマー片を、(B)は円形状のハンマー片をそれぞれ示す。
【図4】本発明の実施例に係る破砕機の突出固定刃の斜視図であり、(A)は直方体状の棒を示し、(B)はウイング板付きの直方体を示している。
【図5】本発明の実施例に係る破砕機の下側軸受を含む横断面図。
【符号の説明】
1 破砕機
10 竪ケーシング
11 供給口
12 排出口
20 縦回転軸
25 上側軸受
26 下側軸受
30 破砕部
31 粗引き回転刃
31 斜刃
33 回転盤
35 間隔片
37 ハンマー
40 固定刃
47 縦通固定刃

Claims (3)

  1. 上部に破砕処理物を供給する供給口と、下部に破砕物を排出するための排出口とを有する竪型筒状のケーシングと、
    ケーシング内に回転可能に軸承された回転破砕部と、
    ケーシングの内側に回転破砕部に対して間隔調節可能に設けられた固定破砕部と、から成り、
    回転破砕部が、縦回転軸回りに固定した間隔片によって所定間隔で縦に配列された複数の回転盤と、回転盤の周辺部に複数揺動可能に軸支持されて各間隔内に配置したハンマーと、を含むハンマー破砕部から構成されており、また
    固定破砕部は、回転破砕部と共同して破砕処理物を破砕する固定刃から構成されており、
    供給口から投入した破砕処理物がケーシング内を下降する過程で回転破砕部と固定破砕部とにより破砕されて、排出口から破砕物を排出するようにした破砕処理物の破砕機において、
    上記固定刃は、竪ケーシングの内面からいずれかの回転盤の周囲に対向して突出し且つハンマーに上下面で接近するように該内面の周囲方向に複数取り替え可能に固定される棒状突出固定刃と、
    竪ケーシングの内面からいずれかの回転盤の周囲に対向して突出し且つハンマーに上面で接近するように該内面に複数取り替え可能に固定されるウイング板付き突出固定刃と、を有することができることを特徴とする破砕機
  2. 回転破砕部が、供給口とハンマー破砕部との間に、上記縦回転軸に固定された粗引き回転刃を含む請求項に記載の破砕機。
  3. 粗引き回転刃が、回転軸から突出する複数の斜刃と、その先端に切刃とを備えて、回転により切刃が上部より供給された破砕処理物を切断破砕して、斜刃がハンマー破砕部に送るようにした請求項に記載の破砕機。
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