JP3620905B2 - シート状製品積み重ね装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、順次排出される多数のプラスチック袋などのシート状製品を搬出コンベヤ上に受け渡し、積み重ねるシート状製品積み重ね装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
たとえば、プラスチック袋を製造する三方シール製袋機では、多数のプラスチック袋が連続的に製造され、順次排出される。そのプラスチック袋を積み重ねるにあたって、本願出願前、出願人は新しい形式の装置を開発し、提案した。特開平6−1518号公報に記載されているものがそれである。同公報の装置では、複数の吸着パッドがプラスチック袋の排出位置と搬出コンベヤ間に設けられ、プラスチック袋の排出毎に、吸着パッドにプラスチック袋が吸着され、各吸着パッドが支軸のまわりを回転する。吸着パッドは一方向に180°ずつ回転する。これによってプラスチック袋が反転し、それが搬出コンベヤ上に受け渡され、前回のプラスチック袋に積み重ねられる。
【0003】
しかしながら、最近の高速製袋機では、多数のプラスチック袋が高速度で製造され、排出される。このため、プラスチック袋の排出毎に、吸着パッドにプラスチック袋を吸着し、これを一方向に180°ずつ回転させ、反転させるには、吸着パッドを高速度で回転させねばならない。したがって、その駆動モータに大容量のものを使用する必要がある。吸着パッドについても、プラスチック袋の排出毎に、それを確実に吸着せねばならず、吸着パッドとして吸着力の大きいものを使用する必要があり、コストが高い。吸着力の大きい吸着パッドであっても、プラスチック袋の排出毎に、それが確実に吸着されるとは限らず、プラスチック袋が搬出コンベヤ上に受け渡されず、積み重ねられないこともある。さらに、製袋機でプラスチック袋が製造されるとき、プラスチック袋に静電気が生じることが多いが、この装置の場合、プラスチック袋の製造後、それが即座に排出され、積み重ねられる。このため、プラスチック袋の積み重ね後、搬出コンベヤ上でそれを揃えるとき、静電気によってプラスチック袋とプラスチック袋がくっつき、揃えにくいという問題もある。
【0004】
【発明の目的】
したがって、この発明は、複数列に配列され、順次排出される多数のプラスチック袋などのシート状製品を搬出コンベヤ上に受け渡し、積み重ねるシート状製品積み重ね装置において、そのコストを低くすること、シート状製品が確実に積み重ねられるようにすること、および搬出コンベヤ上で各シート状製品を揃えるとき、これを容易に揃えることができるようにすることを目的としてなされたものである。
【0005】
【発明の構成】
この発明によれば、エンドレスのベルトまたはチェーンがシート状製品の排出位置と搬出コンベヤ間に配置され、複数のローラまたはスプロケット間に設けられる。ローラまたはスプロケットは実質上シート状製品の排出方向に直角の水平軸のまわりを回転する。したがって、ベルトまたはチェーンによって上流側および下流側上下方向進路が形成され、上流側上下方向進路はシート状製品の排出位置に対向し、下流側上下方向進路は搬出コンベヤに対向する。さらに、多数のフィンまたはピンがベルトまたはチェーンに沿って間隔を置いて配列され、フィンまたはピンは実質上ベルトまたはチェーンに対しその外方に垂直にのび、ベルトまたはチェーンに固定される。そして、シート状製品の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、ベルトまたはチェーンが一方向に所定距離ずつ間欠的に、または連続的に駆動され、各フィンまたはピンが上流側上下方向進路に沿って間欠的に、または連続的に上昇し、各シート状製品が隣接対のフィンまたはピン間に挿入され、その後続フィンまたはピンに支持され、各フィンまたはピンによって各シート状製品が上昇する。さらに、フィンまたはピンがベルトまたはチェーンの上端位置を越えるとき、各シート状製品が隣接対のフィンまたはピン間で反転し、その先行フィンまたはピンに支持される。その後、各フィンまたはピンが下流側上下方向進路に沿って間欠的に、または連続的に下降し、これによって各シート状製品が下降する。さらに、下流側上下方向進路において、シート状製品の下降毎に、そのシート状製品が各フィンまたはピンから放出され、搬出コンベヤ上に受け渡され、積み重ねられる。
【0006】
さらに、この発明によれば、ベルトまたはチェーンの駆動機構として上流側駆動ローラまたはスプロケットおよび下流側駆動ローラまたはスプロケットが使用され、上流側上下方向進路において、上流側駆動ローラまたはスプロケットがベルトまたはチェーンに係合し、シート状製品の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、ベルトまたはチェーンが各フィンまたはピンの間隔に対応する距離をもって間欠的に、または連続的に駆動され、各フィンまたはピンがその間隔に対応する距離をもって間欠的に、または連続的に上昇する。さらに、下流側上下方向進路において、下流側駆動ローラまたはスプロケットがベルトまたはチェーンに係合し、上流側上下方向進路でシート状製品が排出され、上昇し、それが数回繰り返される毎に、ベルトまたはチェーンが各フィンまたはピンの間隔の数倍の距離をもって間欠的に、または連続的に駆動され、各フィンまたはピンがその間隔の数倍の距離をもって間欠的に、または連続的に下降する。さらに、ベルトまたはチェーンの上端および下端位置において、駆動量吸収ローラまたはスプロケットがベルトまたはチェーンに向かって弾性付勢され、ベルトまたはチェーンに係合する。したがって、上流側および下流側上下方向進路でベルトまたはチェーンが駆動されるとき、駆動量吸収ローラまたはスプロケットによってその駆動量が吸収される。さらに、下流側上下方向進路において、シート状製品の下降毎に、各シート状製品が数枚ずつ放出され、搬出コンベヤ上に受け渡される。
さらに、この発明によれば、下流側上下方向進路において、ガイド板が放出機構よりも上方に設けられ、各列のシート間に配置され、フィンまたはピンおよびシート状製品が下流側上下方向進路に沿って下降するとき、シート状製品がガイド板に案内され、ベルトまたはチェーンの幅方向に変位し、各列のシート状製品間に間隔が形成される。
【0007】
さらに、複数のベルトまたはチェーンがその幅方向に間隔を置いて配置され、これによって上流側および下流側上下方向進路が形成され、各ベルトまたはチェーンにおいて、それぞれフィンまたはピンが固定される。さらに、シート状製品の放出機構としてシート状製品を押し出すプッシャが使用され、下流側上下方向進路において、プッシャはベルトまたはチェーンの内側に待機する。さらに、そのプッシャが各ベルトまたはチェーン間を通り、そのフィンまたはピン間に前進し、各シート状製品が各フィンまたはピンから押し出され、搬出コンベヤ上に受け渡される。
【0008】
【実施例の説明】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0009】
図1において、これは三方シール製袋機の付属装置である。三方シール製袋機では、連続プラスチックフィルム1がその長さ方向および幅方向にヒートシールされる。さらに、ヒートシールされたプラスチックフィルム1が長さ方向シール領域でスリットされ、カッタ2に送られ、カッタ2によって連続プラスチックフィルム1が切断される。これによってプラスチック袋3が製造され、排出されるものである。したがって、多数のプラスチック袋3が連続的に製造され、複数の列をもって排出される。この実施例では、多数のプラスチック袋3が3列に配列され、排出される。
【0010】
この装置はエンドレスのベルト4を有する。ベルト4はプラスチック袋3の排出位置と搬出コンベヤ5間に配置され、複数のローラ間に設けられている。ローラは実質上プラスチック袋3の排出方向Xに直角の水平軸6に支持され、そのまわりを回転する。したがって、ベルト4によって上流側および下流側上下方向進路7,8が形成され、上流側上下方向進路7はプラスチック袋3の排出位置に対向し、下流側上下方向進路8は搬出コンベヤ5に対向する。搬出コンベヤ5は通常のベルトコンベヤからなる。その搬出方向はプラスチック袋3の排出方向Xに直角の方向である。
【0011】
さらに、多数のフィン9がベルト4に沿って間隔を置いて配列されている。フィン9はプラスチック袋3を支持し、上昇および下降させるためのもので、実質上ベルト4に対しその外方に垂直にのび、ベルト4に固定されている。この実施例では、図2に示すように、9本のベルト4がその幅方向に間隔を置いて配列され、各ベルト4が共通のローラ間に設けられ、ベルト4の内側において、各ローラがベルト4に係合し、これによってベルト4が張られ、支持されている。これによって上流側および下流側上下方向進路7,8が形成されているものであり、各ベルト4において、それぞれ各フィン9が配列され、固定されている。したがって、この装置では、各ベルト4を3本1組に組分けし、合計3組の連合体A,B,Cを構成し、各連合体A,B,Cにおいて、3列のプラスチック袋3をそのフィン9に支持することができる。
【0012】
さらに、ベルト4のローラについては、ベルト4の駆動機構として上流側および下流側駆動ローラ10,11が使用されており、ベルト4の上流側上下方向進路7において、上流側駆動ローラ10およびガイドローラ12が上下方向に間隔を置いて配置され、ベルト4に係合している。さらに、下流側上下方向進路8において、下流側駆動ローラ11およびガイドローラ13が上下方向に間隔を置いて配置され、ベルト4に係合している。上流側および下流側駆動ローラ10,11はサーボモータ14,15に連結され、サーボモータ14,15は制御装置に接続されている。その作用は後述する。
【0013】
さらに、ベルト4の上端位置において、駆動量吸収ローラ16がエアシリンダ17に連結され、支持され、ベルト4の下端位置において、駆動量吸収ローラ18がエアシリンダ19に連結され、支持されている。エアシリンダ17,19はエア源および圧力調整器に接続されており、そのエア圧は一定に保たれる。したがって、エアシリンダ17,19が駆動量吸収ローラ16,18に作用し、ベルト4の上端位置において、駆動量吸収ローラ16がベルト4に向かって弾性付勢され、ベルト4に係合し、下端位置において、駆動量吸収ローラ18がベルト4に向かって弾性付勢され、係合する。その作用も後述する。
【0014】
したがって、この装置では、6個のローラ10,11,12,13,16,18がベルト4に係合しているものである。したがって、ベルト4は実質上六角形状をなし、上流側駆動ローラ10とガイドローラ12間では、ベルト4は垂直面内に配置され、フィン9は水平方向に配置される。上流側駆動ローラ10と駆動量吸収ローラ16間では、ベルト4は一定角度をもって傾斜する。したがって、上流側駆動ローラ10の位置において、隣接対のフィン9が一定角度をもって開かれる。その位置はプラスチック袋3の排出位置に対応する高さの位置である。したがって、カッタ2によって連続プラスチックフィルム1が切断され、プラスチック袋3が排出されるとき、それを隣接対のフィン9間に挿入し、その後続フィン9に支持することができる。さらに、下流側駆動ローラ11と駆動量吸収ローラ16間において、ベルト4は逆方向に傾斜し、下流側駆動ローラ11とガイドローラ13間において、ベルト4は垂直面内に配置される。下流側駆動ローラ11は搬出コンベヤ5よりも上方に配置され、ガイドローラ13は搬出コンベヤ5に対応する高さの位置に配置されている。
【0015】
さらに、プラスチック袋3を放出する放出機構としてプレート状のプッシャ20が使用され、下流側上下方向進路8において、プレート状のプッシャ20がベルト4の内側に配置されており、待機する。プッシャ20はフィン9の間隔の5倍の長さをもち、下流側上下方向進路8に平行にのび、各ベルト4間を通り、そのフィン9間に前進し、プラスチック袋3を押し出すことができる。この実施例では、下流側駆動ローラ11とガイドローラ13間において、6枚のプッシャ20がベルト4の内側に配置され、ベルト4の幅方向に間隔を置いて配列され、6本のエアシリンダ21に連結されており、エアシリンダ21によってプッシャ20を移動させ、各連合体A,B,Cにおいて、各プッシャ21を各ベルト4間に通し、そのフィン9間に前進させることができる。
【0016】
さらに、この実施例では、下流側上下方向進路8において、2枚のガイド板22がプッシャ20よりも上方に設けられ、連合体A,B,C間において、各ガイド板22がそのフィン9間に配置され、固定されている。ガイド板22はプラスチック袋3を案内するためのもので、ベルト4の幅方向に間隔を置いて対向し、その間隔は下方に向かうに従って増大する。
【0017】
この他、上流側駆動ローラ10と駆動量吸収ローラ16間において、複数のエジェクタ23がベルト4の内側に設けられ、複数のエアシリンダ24に連結されている。エジェクタ23は各ベルト4間を通り、そのフィン9間に前進し、不良袋をはじき飛ばすためのものである。さらに、それに対応する位置において、搬出コンベヤ25がフィン9の外側に配置され、エジェクタ23と駆動量吸収ローラ16間において、ガイドローラ26がベルト4に係合している。搬出コンベヤ25は不良袋を搬出するためのものである。ガイドローラ26はベルト4とエジェクタ23の位置関係を保つためのものである。さらに、下流側駆動ローラ11と駆動量吸収ローラ16間において、袋センサ27がベルト4の内側に配置されており、袋センサ27によってプラスチック袋3が検出され、その数がカウントされる。
【0018】
この装置の作用を説明すると、上流側駆動ローラ10については、プラスチック袋3の排出毎に、制御装置によってサーボモータ14が制御され、上流側駆動ローラ10が回転し、各ベルト4が一方向に所定距離ずつ間欠的に駆動され、各フィン9が上流側上下方向進路7に沿って間欠的に上昇する。したがって、プラスチック袋3の排出毎に、各プラスチック袋3が隣接対のフィン9間に挿入され、その後続フィン9に支持され、各フィン9によってプラスチック袋3が持ち上げられ、上昇する。ベルト4は各フィン9の間隔に対応する距離をもって間欠的に駆動され、フィン9はその間隔に対応する距離をもって間欠的に上昇する。したがって、3列のプラスチック袋3において、そのプラスチック袋3が1枚ずつ支持され、上昇する。
【0019】
さらに、エアシリンダ17,19が駆動量吸収ローラ16,18に作用し、上流側上下方向進路7のベルト4の駆動にともない、ベルト4によって駆動量吸収ローラ18が引き上げられ、エアシリンダ19によってそれが吸収される。これと同時に、エアシリンダ17によって駆動量吸収ローラ16が押し上げられ、これによってベルト4の駆動量が吸収される。したがって、ベルト4は緊張した状態に保たれ、弛まない。
【0020】
一方、下流側駆動ローラ11については、上流側上下方向進路7でプラスチック袋3が排出され、上昇し、それが数回繰り返される毎に、制御装置によってサーボモータ15が制御され、下流側駆動ローラ11が回転し、各ベルト4が一方向に所定距離ずつ間欠的に駆動され、各フィン9がベルト4の上端位置を越え、下流側上下方向進路8に沿って間欠的に下降する。したがって、各フィン9がベルト4の上端位置を越えるとき、各プラスチック袋3が隣接フィン9間で反転し、その先行フィン9に支持される。その後、各フィン9が下流側上下方向進路8に沿って間欠的に下降し、これによって各プラスチック袋3が下降する。ベルト4は各フィン9の間隔の数倍の距離をもって間欠的に駆動され、フィン9はその間隔の数倍の距離をもって間欠的に下降する。この実施例では、上流側上下方向進路7でプラスチック袋3が上昇し、それが5回繰り返される毎に、各ベルト4が各フィン9の間隔の5倍の距離をもって間欠的に駆動され、フィン9はその間隔の5倍の距離をもって間欠的に下降する。したがって、3列のプラスチック袋3において、そのプラスチック袋3が5枚ずつ下降する。
【0021】
さらに、エアシリンダ17,19が駆動量吸収ローラ16,18に作用し、下流側上下方向進路8のベルト4の駆動にともない、ベルト4によって駆動量吸収ローラ16が引き下げられ、エアシリンダ17によってそれが吸収される。これと同時に、エアシリンダ19によって駆動量吸収ローラ18が押し下げられ、これによってベルト4の駆動量が吸収され、ベルト4は緊張した状態に保たれ、弛まない。
【0022】
さらに、プラスチック袋3の下降毎に、制御装置によってエアシリンダ21が駆動され、各プッシャ21が各ベルト4間を通り、そのフィン9間に前進する。したがって、各プラスチック袋3が各フィン9から押し出され、放出され、搬出コンベヤ5上に受け渡され、積み重ねられる。前述したように、プッシャ21は各フィン9の間隔の5倍の長さをもつ。したがって、プラスチック袋3の下降毎に、3列のプラスチック袋3において、そのプラスチック袋3が5枚ずつ放出され、搬出コンベヤ5上に受け渡され、積み重ねられる。
【0023】
さらに、フィン9およびプラスチック袋3が下流側上下方向進路8に沿って下降するとき、3列のプラスチック袋3のうち、両側のプラスチック袋3が各ガイド板22に案内され、ベルト4の幅方向に変位し、3列のプラスチック袋3間に間隔が形成される。したがって、積み重ねられるとき、各プラスチック袋3が互いに干渉せず、これを的確に積み重ねることができる。
【0024】
その後、3列のプラスチック袋3において、それが所定数ずつ積み重ねられたとき、搬出コンベヤ5が所定距離だけ駆動される。したがって、各プラスチック袋3が所定数ずつ積み重ねられ、搬出コンベヤ5によってそれが搬出される。
【0025】
さらに、この装置では、プラスチック袋3の製造工程において、不良袋が生じたとき、製袋機本体によってそれが検出される。さらに、その検出信号にもとづき、エアシリンダ24によってエジェクタ23が駆動され、各エジェクタ23が各ベルト4間を通り、そのフィン9間に前進し、不良袋が搬出コンベヤ25上にはじき飛ばされ、搬出コンベヤ25によってそれが搬出される。これに関連し、袋センサ27によってプラスチック袋3が検出され、その数がカウントされる。そして、プラスチック袋3が所定数に達しないとき、サーボモータ15が補足的に駆動され、下流側駆動ローラ11が補足的に回転し、プラスチック袋3が不足数だけ下降する。さらに、エアシリンダ21およびプッシャ20が補足的に駆動され、プラスチック袋3が不足数だけ放出され、積み重ねられる。したがって、エジェクタ23によって不良袋がはじき飛ばされても、それに関係なく、各プラスチック袋3を所定数ずつ積み重ね、搬出することができる。
【0026】
したがって、この装置の場合、前記従来の装置のように、プラスチック袋の排出毎に、吸着パッドを一方向に180°ずつ回転させる必要はない。上流側上下方向進路7において、プラスチック袋3の排出毎に、ベルト4を一方向に所定距離ずつ間欠的に駆動し、各フィン9をその間隔に対応する距離だけ上昇させればよく、ベルト4を高速度で駆動する必要はない。したがって、その駆動モータ14として大容量のものを使用する必要はない。さらに、下流側上下方向進路8において、上流側上下方向進路7でプラスチック袋3が上昇し、それが数回繰り返される毎に、ベルト4を一方向に所定距離ずつ間欠的に駆動し、各フィン9をその間隔の数倍の距離をもって下降させればよく、その駆動モータ15として大容量のものを使用する必要もない。前記従来の装置のように、吸着力の大きい吸着パッドを使用する必要もなく、そのコストは低い。
【0027】
さらに、前記従来の装置のように、吸着パッドにプラスチック袋を吸着する必要もない。各プラスチック袋3を隣接対のフィン9間に挿入するだけで、各プラスチック袋3を搬出コンベヤ5上に受け渡し、積み重ねることができる。したがって、各プラスチック袋3を確実に受け渡し、積み重ねることができる。
【0028】
さらに、この装置の場合、製袋機でプラスチック袋3が製造されるとき、プラスチック袋3に静電気が生じても、その排出後、各フィン9が上流側および下流側上下方向進路7,8に沿って間欠的に上昇および下降し、プラスチック袋3は一定時間にわたって上昇および下降する。これによって静電気が除去され、その後、各プラスチック袋3が搬出コンベヤ5上に受け渡され、積み重ねられる。したがって、プラスチック袋3の積み重ね後、搬出コンベヤ5上でそれを揃えるとき、静電気によってプラスチック袋3とプラスチック袋3がくっつくという問題はなく、これを容易に揃えることができる。
【0029】
なお、この実施例では、エンドレスのベルト4を複数のローラ間に設けたものを説明したが、必ずしもその必要はない。エンドレスのベルト4に代えてエンドレスのチェーンを使用し、これを複数のスプロケット間に設けてもよい。これに関連し、上流側および下流側駆動ローラ10,11、ガイドローラ12,13,26および駆動量吸収ローラ16,18に代えて上流側および下流側駆動スプロケット、ガイドスプロケットおよび駆動量吸収スプロケットを使用し、各スプロケットをチェーンに係合させてもよい。駆動量吸収ローラ16,18またはスプロケットについては、エアシリンダ17,19ではなく、スプリングまたは重りによってそれを弾性付勢することも考えられる。さらに、各フィン9に代えて多数のピンを使用し、これをベルト4またはチェーンに沿って間隔を置いて配列し、ベルト4またはチェーンに固定してもよい。上流側上下方向進路7において、プラスチック袋3の排出毎ではなく、それが数回繰り返される毎に、ベルト4またはチェーンを一方向に所定距離ずつ間欠的に駆動することも考えられる。プラスチック袋3の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、ベルト4またはチェーンを一方向に所定距離ずつ連続的に駆動し、各フィン9またはピンを上流側上下方向進路7に沿って連続的に上昇させ、下流側上下方向進路8に沿って連続的に下降させることも考えられる。プラスチック袋3を放出する放出機構としてプッシャ20以外のものを使用してもよい。プラスチック袋3に限らず、この発明をその他のシート状製品に適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、プラスチック袋3などのシート状製品の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、ベルト4またはチェーンを一方向に所定距離ずつ間欠的に、または連続的に駆動すればよく、これを高速度で駆動する必要はない。したがって、その駆動モータ14,15として大容量のものを使用する必要はない。吸着力の大きい吸着パッドを使用する必要もなく、そのコストは低い。さらに、吸着パッドにシート状製品を吸着する必要もなく、各シート状製品を各フィン9またはピン間に挿入するだけで、各シート状製品を搬出コンベヤ5上に受け渡し、積み重ねることができ、これを確実に受け渡し、積み重ねることができる。しかも、各シート状製品に静電気が生じても、その排出後、各シート状製品が一定時間にわたって上昇および下降する。これによって静電気が除去され、その後、各シート状製品が搬出コンベヤ5上に受け渡され、積み重ねられる。したがって、搬出コンベヤ5上で各シート状製品を揃えるとき、これを容易に揃えることができ、所期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す側面図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【符号の説明】
3 プラスチック袋
4 ベルト
5 搬出コンベヤ
6 水平軸
7,8 上流側および下流側上下方向進路
9 フィン
10,11 上流側および下流側駆動ローラ
16,18 駆動量吸収ローラ
20 プッシャ
Claims (2)
- 複数列に配列され、順次排出される多数のプラスチック袋などのシート状製品を搬出コンベヤ上に受け渡し、積み重ねるシート状製品積み重ね装置であって、
前記シート状製品の排出位置と前記搬出コンベヤ間に配置され、実質上前記シート状製品の排出方向に直角の水平軸のまわりを回転する複数のローラまたはスプロケット間に設けられ、前記シート状製品の排出位置に対向する上流側上下方向進路および前記搬出コンベヤに対向する下流側上下方向進路を形成するエンドレスのベルトまたはチェーンと、
前記ベルトまたはチェーンに沿って間隔を置いて配列され、実質上前記ベルトまたはチェーンに対しその外方に垂直にのび、前記ベルトまたはチェーンに固定された多数のフィンまたはピンと、
前記シート状製品の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、前記ベルトまたはチェーンを一方向に一定距離ずつ間欠的に、または連続的に駆動し、前記各フィンまたはピンを前記上流側上下方向進路に沿って間欠的に、または連続的に上昇させ、前記各シート状製品を隣接対のフィンまたはピン間に挿入し、その後続フィンまたはピンに支持し、
前記各フィンまたはピンによって前記各シート状製品を上昇させるとともに、前記各フィンまたはピンが前記ベルトまたはチェーンの上端位置を越えるとき、前記各シート状製品を前記隣接対のフィンまたはピン間で反転させ、その先行フィンまたはピンに支持し、その後、前記各フィンまたはピンを前記下流側上下方向進路に沿って間欠的に、または連続的に下降させ、前記各フィンまたはピンによって前記各シート状製品を下降させる駆動機構と、
前記下流側上下方向進路において、前記シート状製品の下降毎に、そのシート状製品を前記各フィンまたはピンから放出し、前記搬出コンベヤ上に受け渡し、積み重ねる放出機構とからなり、
前記駆動機構は、前記上流側上下方向進路において、前記ベルトまたはチェーンに係合し、前記シート状製品の排出毎に、またはそれが数回繰り返される毎に、前記ベルトまたはチェーンを前記各フィンまたはピンの間隔に対応する距離をもって間欠的に、または連続的に駆動し、前記各フィンまたはピンをその間隔に対応する距離をもって間欠的に、または連続的に上昇させる上流側駆動ローラまたはスプロケットと、前記下流側上下方向進路において、前記ベルトまたはチェーンに係合し、前記上流側上下方向進路でシート状製品が排出され、上昇し、それが数回繰り返される毎に、前記ベルトまたはチェーンを前記各フィンまたはピンの間隔の数倍の距離をもって間欠的に、または連続的に駆動し、前記各フィンまたはピンをその間隔の数倍の距離をもって間欠的に、または連続的に下降させる下流側駆動ローラまたはスプロケットと、前記ベルトまたはチェーンの上端および下端位置において、前記ベルトまたはチェーンに向かって弾性付勢され、前記ベルトまたはチェーンに係合し、前記上流側および下流側上下方向進路のベルトまたはチェーンの駆動量を吸収する駆動量吸収ローラまたはスプロケットとからなり、前記放出機構は前記シート状製品の下降毎に、前記各シート状製品を数枚ずつ放出し、前記搬出コンベヤ上に受け渡すようにし、さらに、
前記下流側上下方向進路において、前記放出機構よりも上方に設けたガイド板を各列のシート間に配置し、前記フィンまたはピンおよびシート状製品が前記下流側上下方向進路に沿って下降するとき、前記シート状製品が前記ガイド板に案内され、前記ベルトまたはチェーンの幅方向に変位し、各列のシート状製品間に間隔が形成されるようにしたことを特徴とするシート状製品積み重ね装置。 - それぞれ前記各フィンまたはピンを固定した複数の前記ベルトまたはチェーンがその幅方向に間隔を置いて配置され、これによって前記上流側および下流側上下方向進路が形成されており、前記放出機構は前記下流側上下方向進路の前記ベルトまたはチェーンの内側に待機し、前記各ベルトまたはチェーン間を通り、そのフィンまたはピン間に前進し、前記シート状製品を前記各フィンまたはピンから押し出し、前記搬出コンベヤ上に受け渡すプッシャからなることを特徴とする請求項1に記載のシート状製品積み重ね装置。
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1995
- 1995-10-12 JP JP29206895A patent/JP3620905B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09110281A (ja) | 1997-04-28 |
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