JP3618097B2 - 無線回線制御方法、無線回線制御システム及び無線回線制御局 - Google Patents

無線回線制御方法、無線回線制御システム及び無線回線制御局 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線回線制御方法、無線回線制御システム及び無線回線制御局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動通信技術の発達に伴い、TDMA方式を利用したPDCシステム、パケット方式を利用したPDCパケットシステム、CDMA方式を利用したIMT2000方式など、複数の移動通信システムが実用化されている。これら複数の移動通信システムは、それぞれ独自の無線基地局を介して移動局との通信を行っている。
【0003】
これら複数の移動通信システムそれぞれの無線基地局が提供する無線ゾーンは、互いにオーバラップしている場合も多い。このように互いにオーバラップする無線ゾーンにおいては、複数の移動通信システム間における電波の干渉を防止する必要がある。そのため、このような場合は、無線基地局と移動局との通信のために、複数の移動通信システムそれぞれについて互いに異なる周波数が使用される。すなわち、例えば移動通信システムA,B,Cという3つの移動通信システムが運用されている場合、互いにオーバラップする無線ゾーンにおいて、移動通信システムAが周波数f1,f2を使用し、移動通信システムBが周波数f3を使用し、移動通信システムCが周波数f4を使用するというようにあらかじめ設定されている。したがって、複数の移動通信システムそれぞれの無線回線制御局は、呼が生起したとき、あらかじめ設定された上記周波数にチャネルを割り当て、無線基地局と移動局との間の通信を確立させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、複数の移動通信システムそれぞれは、通信方式やサービス形態が異なることなどから、通信トラヒックが大きくなる時間帯や小さくなる時間帯が異なることが多い。この場合、上記従来の技術のように、複数の移動通信システムそれぞれがあらかじめ固定的に設定された周波数を使用していたのでは、互いにオーバラップする無線ゾーンにおいて、通信トラヒックが大きく運用周波数が不足する移動通信システムと通信トラヒックが小さく運用周波数に余裕がある移動通信システムとが混在する状況が往々にして発生し、周波数を効率よく使用することができない。特に、通信トラヒックが大きく運用周波数が不足する移動通信システムにおいては、生起した呼に割り当てるチャネルが不足し、接続品質が低下することも考えられる。
【0005】
そこで本発明は、これらの問題点を解決し、複数の移動通信システムが並存する場合に周波数を効率よく使用することができる無線回線制御方法、無線回線制御システム及び無線回線制御局を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、一の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、上記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、上記一の移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、上記他の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップと、上記要求ステップにおける要求に応じ、上記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおいて上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記他の移動通信システムが上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、上記一の移動通信システムに設けられ、上記第1の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、上記他の移動通信システムに設けられ、当該他の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段と、上記他の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムの上記要求手段からの要求に応じ、上記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、当該他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、上記他の移動通信システムに設けられ、当該他の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記一の移動通信システムからの上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、上記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、当該他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、一の移動通信システムの通信トラヒックが所定量以上である場合に共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求し、当該他の通信トラヒックが所定量未満である場合に当該他の移動通信システムにおいて上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、通信トラヒックの比較的小さい上記他の移動通信システムから通信トラヒックの比較的大きい上記一の移動通信システムに移すことができる。
【0014】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、一の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、上記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、上記一の移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、上記要求ステップにおける要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記他の移動通信システムにおいて上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記他の移動通信システムが上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムあって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、一の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、上記一の移動通信システムに設けられ、上記第1の取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、上記他の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムの上記要求手段からの要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、上記他の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムからの上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、一の移動通信システムの通信トラヒックが所定量以上である場合に共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を要求し、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合に他の移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、優先順位が低い上記他の移動通信システムから優先順位が高く通信トラヒックの比較的大きい上記一の移動通信システムに移すことができる。
【0019】
さらに、上記無線回線制御方法においては、上記他の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップをさらに備え、上記許容ステップは、上記要求ステップにおける要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、上記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおいて上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記他の移動通信システムが上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容することを特徴とすることが好適である。
【0020】
また、上記無線回線制御システムにおいては、上記他の移動通信システムに設けられ、上記他の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段をさらに備え、上記他の移動通信システムの上記許容手段は、上記一の移動通信システムの上記要求手段からの要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、上記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容することを特徴とすることが好適である。
【0021】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する上記別の無線回線制御局は、上記他の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段をさらに備え、上記許容手段は、上記一の移動通信システムからの上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、上記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容することを特徴とすることが好適である。
【0022】
一の移動通信システムの優先順位が他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、上記他の移動通信システムの通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、優先順位は高いが通信トラヒックの小さい上記他の移動通信システムから優先順位は低いが通信トラヒックの大きい上記一の移動通信システムに移すこともできるようになる。
【0023】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、上記複数の移動通信システムそれぞれにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、上記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックを上記複数の移動通信システムそれぞれから主幹となる移動通信システムに通知する通知ステップと、上記通知ステップにおいて通知された通信トラヒックに基づいて、上記主幹となる移動通信システムが通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記主幹となる移動通信システムが、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、上記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、上記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段と、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれの上記通知手段から通知された通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0025】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段とを備えたことを特徴としている。
【0026】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、主幹となる移動通信システムに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれから通知される上記複数の移動通信システムそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段を備えたことを特徴としている。
【0027】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知し、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合に、当該主幹となる移動通信システムが、共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに移すことができる。また、主幹となる移動通信システム以外の移動通信システムにおいては、自移動通信システムの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知しさえすればよく、無線回線制御局の構成が簡易となる。
【0028】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位と通信トラヒックに関するしきい値とが定められており、上記複数の移動通信システムそれぞれにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、上記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックを上記複数の移動通信システムそれぞれから主幹となる移動通信システムに通知する通知ステップと、上記通知ステップにおいて通知された通信トラヒックに基づいて、上記主幹となる移動通信システムが、通信トラヒックが上記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、上記優先順位の最も高い移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記主幹となる移動通信システムが、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記優先順位の最も高い移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0029】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位と通信トラヒックに関するしきい値とが定められており、上記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、上記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段と、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれの上記通知手段から通知された通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックが上記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、上記優先順位の最も高い移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記優先順位の最も高い移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0030】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段とを備えたことを特徴としている。
【0031】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、上記複数の移動通信システムそれぞれから通知される上記複数の移動通信システムそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックが上記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、上記優先順位の最も高い移動通信システムと上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、上記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記優先順位の最も高い移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段を備えたことを特徴としている。
【0032】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知し、通信トラヒックがしきい値以上となる移動通信システムのなかで優先順位の最も高い移動通信システムと共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、主幹となる移動通信システムが、共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記優先順位の最も高い移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、通信トラヒックが比較的大きく優先順位の高い移動通信システムに移すことができる。また、主幹となる移動通信システム以外の移動通信システムにおいては、自移動通信システムの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知しさえすればよく、無線回線制御局の構成が簡易となる。
【0033】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、一の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、上記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、上記一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する第1の要求ステップと、上記第1の要求ステップにおける要求に応じ、上記主幹となる移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する第2の要求ステップと、上記他の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップと、上記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおいて上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0034】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、一の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、上記一の移動通信システムに設けられ、上記第1の取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する第1の要求手段と、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムの上記第1の要求手段からの要求に応じ、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する第2の要求手段と、上記他の移動通信システムに設けられ、上記他の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段と、上記他の移動通信システムに設けられ、上記主幹となる移動通信システムの上記第2の要求手段からの要求に応じ、上記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0035】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段とを備えたことを特徴としている。
【0036】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、一の移動通信システムからの上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段を備えたことを特徴としている。
【0037】
また、上記無線回線制御システムを構成するさらに別の無線回線制御局は、上記他の移動通信システムに設けられ、上記他の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、主幹となる移動通信システムから送信される上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、上記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0038】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、一の移動通信システムの通信トラヒックが所定量以上である場合に当該一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求し、さらに主幹となる移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求し、上記他の移動通信システムの通信トラヒックが所定量未満である場合に上記他の移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、共用可能な周波数の電波の送出を停止し、上記一の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、通信トラヒックの比較的小さい上記他の移動通信システムから通信トラヒックの比較的大きい上記一の移動通信システムに移すことができる。また、主幹となる移動通信システムを介して他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求することで、直接他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求する場合と比較して、主幹となる移動通信システム以外の移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる。一方、主幹となる移動通信システムが複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを収集する場合などと比較して、主幹となる移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる。
【0039】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御方法は、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、一の移動通信システムにおいて上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、上記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、上記一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、上記要求ステップにおける要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記主幹となる移動通信システムが、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップとを備えたことを特徴としている。
【0040】
また、上記課題を解決するために、本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、上記無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、上記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、上記複数の移動通信システムそれぞれについて、上記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記一の移動通信システムに設けられ、上記取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムの上記要求手段からの要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段とを備えたことを特徴としている。
【0041】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記一の移動通信システムに設けられ、上記一の移動通信システムにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、上記取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、上記一の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段とを備えたことを特徴としている。
【0042】
また、上記無線回線制御システムを構成する別の無線回線制御局は、上記主幹となる移動通信システムに設けられ、一の移動通信システムからの上記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、上記一の移動通信システムの優先順位が上記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、上記他の移動通信システムにおける上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記一の移動通信システムに対して上記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段を備えたことを特徴としている。
【0043】
複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、一の移動通信システムの通信トラヒックが所定量以上である場合に上記一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を要求し、上記一の移動通信システムの優先順位が共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合に、上記主幹となる移動通信システムが上記他の移動通信システムにおける共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、上記一の移動通信システムに対して共用可能な周波数の使用を許容することで、共用可能な周波数の使用権限を、優先順位の低い上記他の移動通信システムから優先順位が高く通信トラヒックの比較的大きい上記一の移動通信システムに移すことができる。また、主幹となる移動通信システムを介して他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求することで、直接他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求する場合と比較して、主幹となる移動通信システム以外の移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる。一方、主幹となる移動通信システムが複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを収集する場合などと比較して、主幹となる移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる
【0044】
さらに、上記無線回線制御方法においては、上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、上記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、上記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に上記共用可能な周波数の電波の送出を停止することを特徴とすることが好適である。
【0045】
また、上記無線回線制御システムにおいては、上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、上記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、上記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に上記共用可能な周波数の電波の送出を停止することを特徴とすることが好適である。
【0046】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、上記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、上記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、上記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に上記共用可能な周波数の電波の送出を停止することを特徴としている。
【0047】
共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、当該共用可能な周波数において通信中の呼を強制切断してしまうことも考えられる。しかし、共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用可能な周波数の電波の送出を停止することで、共用可能な周波数において通信中の呼が通信を継続することができる。
【0048】
さらに、上記無線回線制御方法においては、上記共用可能な周波数が複数用意され、上記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、上記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容することを特徴とすることが好適である。
【0049】
また、上記無線回線制御システムにおいては、上記共用可能な周波数が複数用意され、上記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、上記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容することを特徴とすることが好適である。
【0050】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、上記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、上記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容することを特徴としている。
【0051】
共用可能な周波数の使用を許容するに際し、複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容することで、通信中の呼を強制切断したり、他の周波数のチャネルへチャネル切替したりする処理を低減することができ、共用可能な周波数を用いた無線通信を停止する処理が容易となる。
【0052】
さらに、上記無線回線制御方法においては、上記複数の移動通信システムそれぞれは、生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てることを特徴とすることが好適である。
【0053】
また、上記無線回線制御システムにおいては、上記複数の移動通信システムそれぞれは、生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てることを特徴とすることが好適である。
【0054】
この場合、上記無線回線制御システムを構成する無線回線制御局は、生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てることを特徴としている。
【0055】
生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てることで、共用可能な周波数の使用主体を変更する処理を低減することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
(無線回線制御システムが用いられる移動通信システム)
はじめに、本発明の無線回線制御システムが用いられる移動通信システムについて説明する。図1は、移動通信システムの構成図である。本発明の無線回線制御システムは、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、無線ゾーンにおいて無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数(以下、共用周波数という)が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。
【0057】
より具体的には、本発明の無線回線制御システムは、例えば、図1に示す移動通信システムAと移動通信システムBとのあいだで共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。移動通信システムAは、図1に示すように、複数の交換局10Aと、複数の交換局10Aそれぞれに接続された無線回線制御局20Aと、複数の無線回線制御局20Aそれぞれの配下に設けられた1つまたは複数の無線基地局30Aとを備えて構成される。
【0058】
図2は、無線回線制御局20Aの構成図である。無線回線制御局20Aは、図2に示すように、制御部22と、情報記憶部24と、通信部26とを備えて構成される。制御部22は、移動局40との無線通信に用いられる周波数の管理やチャネル割り当てなどを行う。情報記憶部24は、移動局40、無線基地局30A、無線回線制御局20Aに関する種々の情報や、無線回線制御局20Aにおいて用いられる種々のしきい値やタイマ値などを記憶する。通信部26は、交換局10A及び無線基地局30Aと通信を行う。さらに、制御部22は、直接あるいは通信部26及び交換局10Aを介して、他の移動通信システムの無線回線制御局(例えば移動通信システムBの無線回線制御局20B)と、情報の送受信ができるようになっている。
【0059】
図3は、無線基地局30Aの構成図である。無線基地局30Aは、制御部32と、情報記憶部34と、通信部36と、変復調部38とを備えて構成される。制御部36は、無線回線制御局20Aに送信する信号や移動局40に送信する信号の生成などを行う。情報記憶部34は、移動局40、無線基地局30A、無線回線制御局20Aに関する種々の情報や、無線基地局30Aにおいて用いられる種々のしきい値やタイマ値などを記憶する。通信部36は、無線回線制御局20A及び移動局40と通信を行う。ここで、移動局40にデータを送信する場合は、通信部36から出力されたデータが変復調部38によって変調された後に移動局40に送信され、移動局40からデータを受信する場合は、移動局40から送信されたデータが変復調部38によって復調された後に通信部36に入力される。
【0060】
図1に戻って、移動通信システムBも、移動通信システムAと同様に、複数の交換局10Bと、複数の交換局10Bそれぞれに接続された無線回線制御局20Bと、複数の無線回線制御局20Bそれぞれの配下に設けられた1つまたは複数の無線基地局30Bとを備えて構成される。また、無線回線制御局20Bは、図2を用いて説明した無線回線制御局20Aと同様の構成となっており、無線基地局30Bは、図3を用いて説明した無線基地局30Aと同様の構成となっている。
【0061】
移動通信システムAのサービスエリアと移動通信システムBのサービスエリアとは、少なくともその一部がオーバラップしている。より具体的には、例えば、移動通信システムAの無線基地局30Aの無線ゾーンと移動通信システムBの無線基地局30Bの無線ゾーンとは、少なくともその一部がオーバラップしている(図1のドットが付された部分AB)。また、上記それぞれの無線ゾーンに関し、移動通信システムAと移動通信システムBとが互いに共用できる共用周波数が用意されている。
【0062】
尚、ここでは、本発明の無線回線制御システムが用いられる移動通信システムとして、図1に示すように、2つの移動通信システムA,Bが互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている場合を例にとって説明したが、これは、例えば図4に示すように、3つの移動通信システムA,B,Mが互いにオーバラップする無線ゾーン(図4のドットが付された部分ABM)を有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている場合であってもよい。同様に、4つ以上の移動通信システムが互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている場合であってもよい。
【0063】
また、ここでは、図1に示すように、移動通信システムAの無線基地局30Aの無線ゾーンと移動通信システムBの無線基地局30Bの無線ゾーンとが互いにオーバラップしている場合を例にとって説明したが、移動通信システムAの他の無線基地局の無線ゾーンと移動通信システムBの他の無線基地局の無線ゾーンとが互いにオーバラップしていることを排除するものではない。
【0064】
(基本的構成)
本発明の無線回線制御方法及び無線回線制御システムは、基本的には、無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、当該無線ゾーンにおいて上記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について共用周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、当該共用周波数の使用状態を制御するに際し、無線ゾーンの通信トラヒックを取得し、当該取得された通信トラヒックに基づいて共用周波数の使用状態を制御するものである。以下、種々の実施形態について具体的に説明する。
【0065】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0066】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図1に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている2つの移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。
【0067】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bとを備えて構成される。
【0068】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、移動通信システムAの無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合、共用周波数を使用している移動通信システムBに対し、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する機能とを有している。
【0069】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Bの制御部22は、さらに、移動通信システムBの無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、移動通信システムAからの共用周波数の使用の要求に応じ、上記取得された通信トラヒックが所定のしきい値未満である場合、移動通信システムBの無線基地局30Bにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する機能とを有している。
【0070】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図5は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0071】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数を使用している状態(以下、共用周波数運用中状態という)を仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは共用周波数の使用が禁止された状態(以下、共用周波数運用禁止状態という)となる。
【0072】
この状態で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S102)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され(S104)、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S106)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値と上記しきい値とは、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0073】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上となる場合は、移動通信システムAの無線回線制御局20Aから、共用周波数を使用している移動通信システムBの無線回線制御局20Bに対して、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する旨の共用周波数運用問い合わせが送信される(S108)。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0074】
共用周波数運用問い合わせを受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S110)。ここで、上記しきい値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。
【0075】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上である場合は、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を許容しない旨の共用周波数運用問い合わせ応答(不可)が送信され(S112)、処理が終了する。
【0076】
一方、通信トラヒックがしきい値より小さい場合は、移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおける共用周波数を用いた無線通信が停止され、共用周波数の電波の送出が停止される(S118)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0077】
ここで、共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止するに際しては、まず、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S114)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S116)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する。共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止するに際し、当該共用周波数において通信中の呼を強制切断してしまうことも考えられる。しかし、上述のように共用周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止することで、共用周波数において通信中の呼が通信を継続することができる。
【0078】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用問い合わせ応答(可)が送信される(S120)。
【0079】
共用周波数運用問い合わせ応答(可)を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数の運用を開始する(S122)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0080】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、2つの移動通信システムA,B間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムAの通信トラヒックがしきい値以上である場合に共用周波数を使用している移動通信システムBに共用周波数の使用を要求し、移動通信システムBの通信トラヒックがしきい値未満である場合に移動通信システムBにおいて上記共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。従って、共用周波数の使用権限を、通信トラヒックの比較的小さい移動通信システムBから通信トラヒックの比較的大きい移動通信システムAに移すことができる。その結果、移動通信システムA,Bが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,Bそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。
【0081】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用を要求する側の移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用を許容する側の移動通信システムとして説明したが、移動通信システムAの無線回線制御局20Aに移動通信システムBの無線回線制御局20Bの機能を持たせ、移動通信システムBの無線回線制御局20Bに移動通信システムAの無線回線制御局20Aの機能を持たせることにより、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと移動通信システムBの無線回線制御局20Bとのそれぞれが、共用周波数の使用を要求する側、共用周波数の使用を許容する側のいずれにもなることが可能となる。
【0082】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、2つの移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0083】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0084】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図1に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている2つの移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。この場合、移動通信システムA,Bそれぞれについて、共用周波数の使用に関する優先順位が定められている。
【0085】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bとを備えて構成される。
【0086】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、移動通信システムAの無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合、共用周波数を使用している移動通信システムBに対し、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する機能とを有している。
【0087】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Bの制御部22は、さらに、移動通信システムBの無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、移動通信システムAからの共用周波数の使用の要求に応じ、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位よりも高い場合、あるいは、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位と同等かより低い場合であっても上記通信トラヒックが所定のしきい値未満である場合、移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する機能とを有している。
【0088】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図6は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0089】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは共用周波数運用禁止状態となる。
【0090】
この状態で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S202)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され(S204)、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S206)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値と上記しきい値とは、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0091】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上となる場合は、移動通信システムAの無線回線制御局20Aから、共用周波数を使用している移動通信システムBの無線回線制御局20Bに対して、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する旨の共用周波数運用問い合わせが送信される(S208)。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0092】
共用周波数運用問い合わせを受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、共用周波数運用問い合わせの送信元である移動通信システムAの優先順位と共用周波数運用中状態である移動通信システムBの優先順位とが比較される(S210)。ここで、上記優先順位は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。
【0093】
移動通信システムAの優先順位と移動通信システムBの優先順位とが比較された結果、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位よりも高い場合は、移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおける共用周波数を用いた無線通信が停止され、共用周波数の電波の送出が停止される(S216)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0094】
ここで、共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止するに際しては、まず、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S212)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S214)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する。
【0095】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用問い合わせ応答(可)が送信される(S218)。
【0096】
共用周波数運用問い合わせ応答(可)を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数の運用を開始する(S220)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0097】
一方、移動通信システムAの優先順位と移動通信システムBの優先順位とが比較された結果(S210)、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位と同等かより低い場合は、共用周波数運用問い合わせを受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいて、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S222)。ここで、上記しきい値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。
【0098】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上である場合は、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を許容しない旨の共用周波数運用問い合わせ応答(不可)が送信され(S224)、処理が終了する。
【0099】
一方、通信トラヒックがしきい値より小さい場合は、上述の処理と同様に、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S212)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S214)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S216)。また、共用周波数の電波の送出が停止されると、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、共用周波数運用問い合わせ応答(可)が送信され(S218)、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数の運用を開始する(S220)。
【0100】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、2つの移動通信システムA,B間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムAの通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合に共用周波数を使用している移動通信システムBに対して共用周波数の使用を要求し、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位よりも高い場合に移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。従って、共用周波数の使用権限を、優先順位が低い移動通信システムBから優先順位が高く通信トラヒックの比較的大きい移動通信システムAに移すことができる。その結果、移動通信システムA,Bが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,Bそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。例えば、主として音声通信を行うための移動通信システムと主としてデータ通信を行うための移動通信システムとが併存する場合、呼接続に即時性が要求される前者の優先順位を高めておくことにより、効率の良い周波数の運用が可能となる。
【0101】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、さらに、移動通信システムAの優先順位が移動通信システムBの優先順位と同等かより低い場合であっても、移動通信システムBの通信トラヒックが所定のしきい値未満である場合、移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。従って、共用周波数の使用権限を、優先順位は高いが通信トラヒックの小さい移動通信システムBから優先順位は低いが通信トラヒックの大きい移動通信システムAに移すこともできるようになる。その結果、移動通信システムA,Bが並存する場合に周波数をさらに効率よく使用することが可能となる。
【0102】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用を要求する側の移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用を許容する側の移動通信システムとして説明したが、移動通信システムAの無線回線制御局20Aに移動通信システムBの無線回線制御局20Bの機能を持たせ、移動通信システムBの無線回線制御局20Bに移動通信システムAの無線回線制御局20Aの機能を持たせることにより、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと移動通信システムBの無線回線制御局20Bとのそれぞれが、共用周波数の使用を要求する側、共用周波数の使用を許容する側のいずれにもなることが可能となる。
【0103】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、2つの移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0104】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0105】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図4に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている3つの移動通信システムA,B,Mそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。この場合、移動通信システムMを主幹となる移動通信システムとする。
【0106】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bと、移動通信システムMの無線回線制御局20Mとを備えて構成される。
【0107】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、移動通信システムAの無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知する機能とを有している。
【0108】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Bの制御部22は、さらに、移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知する機能とを有している。
【0109】
移動通信システムMの無線回線制御局20Mも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Mの制御部22は、さらに、移動通信システムA,Bそれぞれから通知される移動通信システムA,Bそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと共用周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、共用周波数を使用している移動通信システムにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して共用周波数の使用を許容する機能を有している。
【0110】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図7は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0111】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20A、及び移動通信システムMの無線回線制御局20Mは共用周波数運用禁止状態となる。
【0112】
この状態で、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S302)、無線回線制御局20Mの配下の無線基地局30Mが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S304)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0113】
また、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S306)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S308)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。また、取得された通信トラヒックは、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して通知される(S310)。
【0114】
同様に、移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S312)、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S314)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。また、取得された通信トラヒックは、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して通知される(S316)。
【0115】
ここで、移動通信システムMの無線回線制御局20M、移動通信システムAの無線回線制御局20A、移動通信システムBの無線回線制御局20Bそれぞれにおいて用いられる通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は異なっていても良いが、同じ値であることが好ましい。さらに、移動通信システムMの無線回線制御局20M、移動通信システムAの無線回線制御局20A、移動通信システムBの無線回線制御局20Bそれぞれにおける通信トラヒック判定用タイマのタイムアップは同期がとられていることが好ましい。
【0116】
主幹となる移動通信システムMにおいては、移動通信システムA,Bそれぞれから通知される移動通信システムA,Bそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒック、及び自ら取得した移動通信システムMにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックが参照され、移動通信システムA,B,Mのうち通信トラヒックの最も大きい移動通信システムが抽出される(S318)。通信トラヒックの最も大きい移動通信システムの抽出は、定期的に行われても良いし、何らかのトリガに応じて不定期に行われても良い。
【0117】
ここで、通信トラヒックの最も大きい移動通信システム(ここでは移動通信システムA)と共用周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)とが異なる場合、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、共用周波数を使用している移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0118】
具体的には、まず、移動通信システムMの無線回線制御局20Mから共用周波数を使用している移動通信システムBに対し、共用周波数の運用を停止すべき旨の共用周波数運用禁止通知が送信される(S320)。
【0119】
共用周波数運用禁止通知を受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S322)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S324)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S326)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0120】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を停止した旨の共用周波数運用禁止通知確認が送信される(S328)。
【0121】
共用周波数運用禁止通知確認を受信した移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対し、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用可能通知を送信する(S330)。
【0122】
共用周波数運用可能通知を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、これに対する応答として、移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して共用周波数運用可能通知確認を送信する(S332)とともに、共用周波数の運用を開始する(S334)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0123】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、3つの移動通信システムA,B,M間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムA,Bそれぞれの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知し、通信トラヒックの最も大きい移動通信システム(例えば移動通信システムA)と共用周波数を使用している移動通信システム(例えば移動通信システムB)とが異なる場合に、主幹となる移動通信システムMが、共用周波数を使用している移動通信システム(例えば移動通信システムB)における共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、通信トラヒックの最も大きい移動通信システム(例えば移動通信システムA)に対して共用周波数の使用を許容する。したがって、共用周波数の使用権限を、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに移すことができる。その結果、移動通信システムA,B,Mが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,B,Mそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。
【0124】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、さらに、主幹となる移動通信システムM以外の移動通信システムA,Bにおいては、自移動通信システムの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知しさえすればよく、無線回線制御局20A,20Bの構成が簡易となる。
【0125】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用が許容される移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用が禁止される移動通信システムとして説明したが、この関係が逆になることもあり得る。
【0126】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、主幹となる移動通信システムMと他の2つ移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、主幹となる移動通信システムMと他の3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0127】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0128】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図4に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている3つの移動通信システムA,B,Mそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。この場合、移動通信システムMを主幹となる移動通信システムとする。また、移動通信システムA,B,Mそれぞれについては、共用周波数の使用に関する優先順位が定められている。さらに、移動通信システムA,B,Mそれぞれについては、通信トラヒックに関するしきい値が定められている。
【0129】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bと、移動通信システムMの無線回線制御局20Mとを備えて構成される。
【0130】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、移動通信システムAの無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知する機能とを有している。
【0131】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Bの制御部22は、さらに、移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知する機能とを有している。
【0132】
移動通信システムMの無線回線制御局20Mも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Mの制御部22は、さらに、移動通信システムA,Bそれぞれから通知される移動通信システムA,Bそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックがあらかじめ定められたしきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、当該優先順位の最も高い移動通信システムと共用周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、共用周波数を使用している移動通信システムにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、優先順位の最も高い移動通信システムに対して共用周波数の使用を許容する機能を有している。
【0133】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図8は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0134】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20A、及び移動通信システムMの無線回線制御局20Mは共用周波数運用禁止状態となる。
【0135】
この状態で、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S402)、無線回線制御局20Mの配下の無線基地局30Mが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S404)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0136】
また、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S406)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S408)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。また、取得された通信トラヒックは、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して通知される(S410)。
【0137】
同様に、移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S412)、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得される(S414)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。また、取得された通信トラヒックは、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して通知される(S416)。
【0138】
ここで、移動通信システムMの無線回線制御局20M、移動通信システムAの無線回線制御局20A、移動通信システムBの無線回線制御局20Bそれぞれにおいて用いられる通信トラヒック判定用タイマのタイマ値は異なっていても良いが、同じ値であることが好ましい。さらに、移動通信システムMの無線回線制御局20M、移動通信システムAの無線回線制御局20A、移動通信システムBの無線回線制御局20Bそれぞれにおける通信トラヒック判定用タイマのタイムアップは同期がとられていることが好ましい。
【0139】
主幹となる移動通信システムMにおいては、移動通信システムA,Bそれぞれから通知される移動通信システムA,Bそれぞれにおける上記無線ゾーンの通信トラヒック、及び自ら取得した移動通信システムMにおける上記無線ゾーンの通信トラヒックが参照され、通信トラヒックが所定のしきい値以上となる移動通信システムが抽出される(S418)。このしきい値は、複数の移動通信システム全てについて共通に設定された値であっても良いし、複数の移動通信システムそれぞれについて個別に設定された値であっても良い。またこのしきい値は、移動通信システムMの無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。ここでは、移動通信システムAと移動通信システムBが抽出されたものとする。
【0140】
続いて、主幹となる移動通信システムMにおいては、上述の如く抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムが抽出される(S420)。ここでは、優先順位が移動通信システムA、移動通信システムB、移動通信システムMの順になっているものとし、その結果、移動通信システムAが抽出されたものとする。
【0141】
ここで、優先順位の最も高い移動通信システム(ここでは移動通信システムA)と共用周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)とが異なる場合、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、共用周波数を使用している移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、優先順位の最も高い移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0142】
具体的には、まず、移動通信システムMの無線回線制御局20Mから共用周波数を使用している移動通信システムBに対し、共用周波数の運用を停止すべき旨の共用周波数運用禁止通知が送信される(S422)。
【0143】
共用周波数運用禁止通知を受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S424)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S426)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S428)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0144】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を停止した旨の共用周波数運用禁止通知確認が送信される(S430)。
【0145】
共用周波数運用禁止通知確認を受信した移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、優先順位の最も高い移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対し、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用可能通知を送信する(S432)。
【0146】
共用周波数運用可能通知を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、これに対する応答として、移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して共用周波数運用可能通知確認を送信する(S434)とともに、共用周波数の運用を開始する(S436)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0147】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、3つの移動通信システムA,B,M間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムA,Bそれぞれの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知し、通信トラヒックがしきい値以上となる移動通信システムのなかで優先順位の最も高い移動通信システム(例えば移動通信システムA)と共用周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、主幹となる移動通信システムMが、共用周波数を使用している移動通信システム(例えば移動通信システムB)における共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、通信トラヒックがしきい値以上となる移動通信システムのなかで優先順位の最も高い移動通信システム(例えば移動通信システムA)に対して共用周波数の使用を許容する。したがって、共用周波数の使用権限を、通信トラヒックがしきい値以上となる移動通信システムのなかで優先順位の最も高い移動通信システムに移すことができる。その結果、移動通信システムA,B,Mが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,B,Mそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。
【0148】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、さらに、主幹となる移動通信システムM以外の移動通信システムA,Bにおいては、自移動通信システムの通信トラヒックを主幹となる移動通信システムMに通知しさえすればよく、無線回線制御局20A,20Bの構成が簡易となる。
【0149】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用が許容される移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用が禁止される移動通信システムとして説明したが、この関係が逆になることもあり得る。
【0150】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、主幹となる移動通信システムMと他の2つ移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、主幹となる移動通信システムMと他の3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0151】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0152】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図4に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている3つの移動通信システムA,B,Mそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。この場合、移動通信システムMを主幹となる移動通信システムとする。
【0153】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bと、移動通信システムMの無線回線制御局20Mとを備えて構成される。
【0154】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合、主幹となる移動通信システムMに対し、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する機能とを有している。
【0155】
移動通信システムMの無線回線制御局20Mも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Mの制御部22は、さらに、共用周波数を使用していない移動通信システムからの共用周波数の使用の要求に応じ、共用周波数を使用している移動通信システムに対し、上記共用周波数を使用していない移動通信システムにおける共用周波数の使用を要求する機能を有している。
【0156】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Bの制御部22は、さらに、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、主幹となる移動通信システムMから送信される他の移動通信システムにおける共用周波数の使用の要求に応じ、上述の如く取得された通信トラヒックが所定のしきい値未満である場合、移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、他の移動通信システムに対して共用周波数の使用を許容する機能とを有している。
【0157】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図9は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0158】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20A、及び移動通信システムMの無線回線制御局20Mは共用周波数運用禁止状態となる。
【0159】
この状態で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S502)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され(S504)、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S506)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値と上記しきい値とは、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0160】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上となる場合は、移動通信システムAの無線回線制御局20Aから、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する旨の共用周波数運用要求が送信される(S508)。
【0161】
主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mによって共用周波数運用要求が受信されると、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mから共用周波数を使用している移動通信システムBの無線回線制御局20Bに対して、共用周波数の使用を要求する旨の共用周波数運用問い合わせが送信される(S510)。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0162】
共用周波数運用問い合わせを受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S512)。ここで、上記しきい値は、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Bの情報記憶部24に記憶されている。
【0163】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上である場合は、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を許容しない旨の共用周波数運用問い合わせ応答(不可)が送信されるとともに(S514)、上記共用周波数運用要求に対する応答として、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を許容しない旨の共用周波数運用応答(不可)が送信され(S516)、処理が終了する。
【0164】
一方、通信トラヒックがしきい値より小さい場合は、移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいて、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S518)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S520)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S522)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは共用周波数運用禁止状態となる。
【0165】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、上記共用周波数運用問い合わせに対する応答として、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用問い合わせ応答(可)が送信される(S524)とともに、上記共用周波数運用要求に対する応答として、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用応答(可)が送信される(S526)
【0166】
共用周波数運用応答(可)を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数の運用を開始する(S528)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0167】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、3つの移動通信システムA,B,M間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムAの通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合に移動通信システムAから主幹となる移動通信システムMに共用周波数の使用を要求し、さらに主幹となる移動通信システムMから共用周波数を使用している移動通信システムBに共用周波数の使用を要求し、移動通信システムBの通信トラヒックが所定のしきい値未満である場合に移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止し、共用周波数の電波の送出を停止し、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。従って、共用周波数の使用権限を、通信トラヒックの比較的小さい移動通信システムBから通信トラヒックの比較的大きい移動通信システムAに移すことができる。その結果、移動通信システムA,B,Mが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,B,Mそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。
【0168】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、さらに、主幹となる移動通信システムMを介して他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求することで、直接他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求する場合と比較して、主幹となる移動通信システムM以外の移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる。一方、主幹となる移動通信システムMが複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを収集する場合などと比較して、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局を簡易な構成にすることができ、また、主幹となる移動通信システムMと他の移動通信システムとのあいだで送受信されるデータの量を低減することができる。
【0169】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用を要求する側の移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用を許容する側の移動通信システムとして説明したが、移動通信システムAの無線回線制御局20Aに移動通信システムBの無線回線制御局20Bの機能を持たせ、移動通信システムBの無線回線制御局20Bに移動通信システムAの無線回線制御局20Aの機能を持たせることにより、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと移動通信システムBの無線回線制御局20Bとのそれぞれが、共用周波数の使用を要求する側、共用周波数の使用を許容する側のいずれにもなることが可能となる。
【0170】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、主幹となる移動通信システムMと他の2つ移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、主幹となる移動通信システムMと他の3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0171】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態にかかる無線回線制御システムについて図面を参照して説明する。尚、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、本発明の実施形態にかかる無線回線制御局を含んでいる。
【0172】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、図4に示すように、互いにオーバラップする無線ゾーンを有し、これらの無線ゾーンに関して共用周波数が用意されている3つの移動通信システムA,B,Mそれぞれのあいだで、共用周波数の使用状態を制御するために用いられる。この場合、移動通信システムMを主幹となる移動通信システムとする。また、移動通信システムA,B,Mそれぞれについて、共用周波数の使用に関する優先順位が定められている。
【0173】
まず、本実施形態にかかる無線回線制御システムの構成について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aと、移動通信システムBの無線回線制御局20Bと、移動通信システムMの無線回線制御局20Mとを備えて構成される。
【0174】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Aの制御部22は、さらに、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックを取得する機能と、取得された通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合、主幹となる移動通信システムMに対し、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する機能とを有している。
【0175】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。
【0176】
移動通信システムMの無線回線制御局20Mも、基本的には、図2を用いて既に説明した構成となっている。ここで、無線回線制御局20Mの制御部22は、さらに、共用周波数を使用していない移動通信システムからの共用周波数の使用の要求に応じ、要求元の移動通信システムの優先順位が共用周波数を使用している移動通信システムの優先順位よりも高い場合、共用周波数を使用している移動通信システムにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、要求元の移動通信システムに対して共用周波数の使用を許容する機能を有している。
【0177】
以下、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作について詳細に説明し、併せて、本発明の実施形態にかかる無線回線制御方法について説明する。図10は、本実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0178】
まず、移動通信システムBの無線回線制御局20Bが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムAの無線回線制御局20A、及び移動通信システムMの無線回線制御局20Mは共用周波数運用禁止状態となる。
【0179】
この状態で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S602)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され(S604)、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S606)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値と上記しきい値とは、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0180】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値以上となる場合は、移動通信システムAの無線回線制御局20Aから、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、当該移動通信システムAにおける共用周波数の使用を要求する旨の共用周波数運用要求が送信される(S608)。
【0181】
主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mによって共用周波数運用要求が受信されると、共用周波数の使用を要求する移動通信システムAの優先順位と共用周波数を使用している移動通信システムBの優先順位とが比較される(S610)。共用周波数の使用を要求する移動通信システムAの優先順位が共用周波数を使用している移動通信システムBの優先順位と同等かそれより低い場合、上記共用周波数運用要求に対する応答として、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mから移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対して、移動通信システムAにおける共用周波数の使用を許容しない旨の共用周波数運用応答(不可)が送信され(S612)、処理が終了する。ここで、共有周波数を使用している移動通信システム(ここでは移動通信システムB)に関する情報は、あらかじめ取得され、無線回線制御局20Mの情報記憶部24に記憶されている。
【0182】
一方、共用周波数の使用を要求する移動通信システムAの優先順位が共用周波数を使用している移動通信システムBの優先順位よりも高い場合、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mから共用周波数を使用している移動通信システムBの無線回線制御局20Bに対して、共用周波数の運用を停止すべき旨の共用周波数運用禁止通知が送信される(S614)。
【0183】
共用周波数運用禁止通知を受信した移動通信システムBの無線回線制御局20Bにおいては、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S616)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S618)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S620)。この時点で、移動通信システムBの無線回線制御局20Bは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0184】
移動通信システムBの無線回線制御局20Bの配下の無線基地局30Bにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、移動通信システムBの無線回線制御局20Bから主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を停止した旨の共用周波数運用禁止完了通知が送信される(S622)。
【0185】
共用周波数運用禁止完了通知を受信した移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、共用周波数運用要求に対する応答として、移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対し、共用周波数の使用を許容する旨の共用周波数運用応答(可)を送信する(S624)。
【0186】
共用周波数運用応答(可)を受信した移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数の運用を開始する(S626)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用中状態となる。
【0187】
続いて、本実施形態にかかる無線回線制御システムの作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる無線回線制御システムは、3つの移動通信システムA,B,M間で共用周波数を用意しておき、移動通信システムAの通信トラヒックが所定のしきい値以上である場合に移動通信システムAから主幹となる移動通信システムMに対して共用周波数の使用を要求し、移動通信システムAの優先順位が共用周波数を使用している移動通信システムBの優先順位よりも高い場合に、主幹となる移動通信システムMが移動通信システムBにおける共用周波数を用いた無線通信を停止させ、共用周波数の電波の送出を停止させ、移動通信システムAに対して共用周波数の使用を許容する。従って、共用周波数の使用権限を、優先順位の低い移動通信システムBから優先順位が高く通信トラヒックの比較的大きい移動通信システムAに移すことができる。その結果、移動通信システムA,B,Mが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。また、周波数を効率よく使用することができるようになるため、移動通信システムA,B,Mそれぞれの加入者容量の拡大を図ることもできる。
【0188】
本実施形態にかかる無線回線制御システムは、さらに、主幹となる移動通信システムMを介して他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求することで、直接他の移動通信システムに共用可能な周波数の使用を要求する場合と比較して、主幹となる移動通信システムM以外の移動通信システムの無線回線制御局を簡易な構成にすることができる。一方、主幹となる移動通信システムMが複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックを収集する場合などと比較して、主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局を簡易な構成にすることができ、また、主幹となる移動通信システムMと他の移動通信システムとのあいだで送受信されるデータの量を低減することができる。
【0189】
本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、説明の便宜上、移動通信システムAを共用周波数の使用を要求する側の移動通信システム、移動通信システムBを共用周波数の使用を許容する側の移動通信システムとして説明したが、移動通信システムBの無線回線制御局20Bに移動通信システムAの無線回線制御局20Aの機能を持たせることにより、移動通信システムBの無線回線制御局20Bを共用周波数の使用を要求する側として機能させることもできる。
【0190】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、主幹となる移動通信システムMと他の2つ移動通信システムA,Bそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御するものであったが、同様の構成により、主幹となる移動通信システムMと他の3つ以上の移動通信システムそれぞれのあいだで共用周波数の使用状態を制御することも可能である。
【0191】
(変形例)
上記第3〜6の実施形態にかかる無線回線制御システムにおいて、共用周波数を使用している移動通信システムにおける通信トラヒックが小さくなってきた場合に、共用周波数の使用権限を主幹となる移動通信システムMに移すようにすることも可能である。図11は、共有周波数の使用権限を主幹となる移動通信システムに移す際の動作を示すフローチャートである。
【0192】
まず、移動通信システムAの無線回線制御局20Aが共用周波数運用中状態であると仮定する。この場合、電波の干渉を防止するため、移動通信システムMの無線回線制御局20Mは共用周波数運用禁止状態となる。
【0193】
この状態で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、一定間隔で、すなわち通信トラヒック判定用タイマがタイムアウトするたびに(S702)、無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aが提供する無線ゾーンの通信トラヒックが取得され(S704)、当該通信トラヒックがしきい値と比較される(S706)。ここで、上記通信トラヒック判定用タイマのタイマ値と上記しきい値とは、あらかじめ定められ、無線回線制御局20Aの情報記憶部24に記憶されている。
【0194】
通信トラヒックがしきい値と比較された結果、通信トラヒックがしきい値より小さくなった場合は、移動通信システムAの無線回線制御局20Aにおいて、共用周波数において通信中の呼が存在するか否かが判断され(S708)、共用周波数において通信中の呼が存在する場合はこれらの呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し(S710)、共用周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に共用周波数の電波の送出を停止する(S712)。この時点で、移動通信システムAの無線回線制御局20Aは、共用周波数運用禁止状態となる。
【0195】
移動通信システムAの無線回線制御局20Aの配下の無線基地局30Aにおいて共用周波数の電波の送出が停止されると、移動通信システムAの無線回線制御局20Bから主幹となる移動通信システムMの無線回線制御局20Mに対して、共用周波数の使用を停止した旨の共用周波数運用解除通知が送信される(S714)。
【0196】
共用周波数運用解除通知を受信した移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、移動通信システムAの無線回線制御局20Aに対し、共用周波数運用解除確認を送信する(S716)とともに、共用周波数の運用を開始する(S718)。この時点で、移動通信システムMの無線回線制御局20Mは、共用周波数運用中状態となる。
【0197】
このように、共用周波数を使用している移動通信システムにおける通信トラヒックが小さくなってきた場合に、共用周波数の使用権限を主幹となる移動通信システムMに移すことで、すなわち、余剰となる周波数を、逐次、主幹となる移動通信システムMに利用させることで、主幹となる移動通信システムMにおける通信トラヒックの変動が比較的大きい場合などであっても、その変動に対処できる。
【0198】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、共用周波数が複数用意され、共用周波数の使用を許容するに際し、当該複数の共用周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用周波数から優先的に許容するようにすることが好適である。このようにすることで、通信中の呼を強制切断したり、他の周波数のチャネルへチャネル切替したりする処理を低減することができ、共用周波数を用いた無線通信を停止する処理が迅速かつ容易となる。また、通信中の呼の通信品質への影響を少なくすることができる。
【0199】
さらに、本実施形態にかかる無線回線制御システムにおいては、複数の移動通信システムそれぞれが生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てるようにすることが好適である。より具体的には、移動通信システムが生起した呼に対してチャネルを割り当てる場合、まず、当該移動通信システムに専用の周波数(すなわち共用周波数でない周波数)のチャネルを割り当て、専用の周波数のチャネルが無くなってしまった場合に初めて共用周波数のチャネルを割り当てるようにする。このようにすることで、共用周波数の使用主体を変更する処理を低減することができる。また、共用周波数の使用主体の変更にともなって生ずる、通信中の呼を強制切断したり、他の周波数のチャネルへチャネル切替したりする処理を低減することができ、共用周波数を用いた無線通信を停止する処理が迅速かつ容易となる。
【0200】
また、本実施形態にかかる無線回線制御システムは、複数の移動通信システムそれぞれの無線回線制御局によって構成されていたが、これらの機能の全部あるいは一部を、複数の移動通信システムそれぞれの交換局や無線基地局に持たせることもできる。
【0201】
【発明の効果】
本発明の無線回線制御方法及び無線回線制御システムは、複数の移動通信システム間で共用可能な周波数を用意しておき、無線ゾーンの通信トラヒックを取得するとともに、取得された通信トラヒックに基づいて共用可能な周波数の使用状態を制御する。したがって、複数の移動通信システムそれぞれの通信トラヒックに応じて、共用可能な周波数を複数の移動通信システムそれぞれに適応的に使用させることができる。その結果、複数の移動通信システムが並存する場合に周波数を効率よく使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムの構成図である。
【図2】無線回線制御局の構成図である。
【図3】無線基地局の構成図である。
【図4】移動通信システムの構成図である。
【図5】第1の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】第3の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】第4の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】第5の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】第6の実施形態にかかる無線回線制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図11】共有周波数の使用権限を主幹となる移動通信システムに移す際の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10A,10B,10M…交換局、20A,20B,20M…無線回線制御局、22,32…制御部、24,34…情報記憶部、26,36…通信部、30A,30B,30M…無線基地局、38…変復調部、40…移動局

Claims (34)

  1. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    一の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、前記一の移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、
    前記他の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップと、
    前記要求ステップにおける要求に応じ、前記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記他の移動通信システムにおいて前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムが前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  2. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    一の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、前記一の移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、
    前記要求ステップにおける要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記他の移動通信システムにおいて前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムが前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  3. 前記他の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップをさらに備え、
    前記許容ステップは、前記要求ステップにおける要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、前記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記他の移動通信システムにおいて前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムが前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する
    ことを特徴とする請求項に記載の無線回線制御方法。
  4. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックを前記複数の移動通信システムそれぞれから主幹となる移動通信システムに通知する通知ステップと、
    前記通知ステップにおいて通知された通信トラヒックに基づいて、前記主幹となる移動通信システムが通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記主幹となる移動通信システムが、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  5. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位と通信トラヒックに関するしきい値とが定められており、
    前記複数の移動通信システムそれぞれにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックを前記複数の移動通信システムそれぞれから主幹となる移動通信システムに通知する通知ステップと、
    前記通知ステップにおいて通知された通信トラヒックに基づいて、前記主幹となる移動通信システムが、通信トラヒックが前記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、前記優先順位の最も高い移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記主幹となる移動通信システムが、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記優先順位の最も高い移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  6. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    一の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、前記一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する第1の要求ステップと、
    前記第1の要求ステップにおける要求に応じ、前記主幹となる移動通信システムから共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する第2の要求ステップと、
    前記他の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得ステップと、
    前記第2の取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記他の移動通信システムにおいて前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  7. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御方法であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    一の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、前記一の移動通信システムから主幹となる移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求ステップと、
    前記要求ステップにおける要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記主幹となる移動通信システムが、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容ステップと
    を備えたことを特徴とする無線回線制御方法。
  8. 前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、前記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、前記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に前記共用可能な周波数の電波の送出を停止する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線回線制御方法。
  9. 前記共用可能な周波数が複数用意され、
    前記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、前記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線回線制御方法。
  10. 前記複数の移動通信システムそれぞれは、生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の無線回線制御方法。
  11. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、
    一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、
    前記一の移動通信システムに設けられ、前記第1の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、
    前記他の移動通信システムに設けられ、当該他の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段と、
    前記他の移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムの前記要求手段からの要求に応じ、前記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、当該他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  12. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムあって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    一の移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、
    前記一の移動通信システムに設けられ、前記第1の取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、
    前記他の移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムの前記要求手段からの要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  13. 前記他の移動通信システムに設けられ、前記他の移動通信システムにおいて前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段をさらに備え、
    前記他の移動通信システムの前記許容手段は、前記一の移動通信システムの前記要求手段からの要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記他の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、前記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線回線制御システム。
  14. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、前記複数の移動通信システムそれぞれにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、前記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段と、
    前記主幹となる移動通信システムに設けられ、前記複数の移動通信システムそれぞれの前記通知手段から通知された通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  15. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位と通信トラヒックに関するしきい値とが定められており、
    前記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、前記複数の移動通信システムそれぞれにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記複数の移動通信システムそれぞれに設けられ、前記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段と、
    前記主幹となる移動通信システムに設けられ、前記複数の移動通信システムそれぞれの前記通知手段から通知された通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックが前記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、前記優先順位の最も高い移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記優先順位の最も高い移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  16. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、
    一の移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第1の取得手段と、
    前記一の移動通信システムに設けられ、前記第1の取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する第1の要求手段と、
    前記主幹となる移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムの前記第1の要求手段からの要求に応じ、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する第2の要求手段と、
    前記他の移動通信システムに設けられ、前記他の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する第2の取得手段と、
    前記他の移動通信システムに設けられ、前記主幹となる移動通信システムの前記第2の要求手段からの要求に応じ、前記第2の取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  17. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムであって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    一の移動通信システムに設けられ、当該一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記一の移動通信システムに設けられ、前記取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と、
    前記主幹となる移動通信システムに設けられ、前記一の移動通信システムの前記要求手段からの要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御システム。
  18. 前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、前記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、前記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に前記共用可能な周波数の電波の送出を停止する
    ことを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の無線回線制御システム。
  19. 前記共用可能な周波数が複数用意され、
    前記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、前記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容する
    ことを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載の無線回線制御システム。
  20. 前記複数の移動通信システムそれぞれは、生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てる
    ことを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記載の無線回線制御システム。
  21. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    一の移動通信システムに設けられ、
    当該一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、当該一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  22. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    一の移動通信システムに設けられ、
    当該一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    他の移動通信システムからの前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、前記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、当該一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  23. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    一の移動通信システムに設けられ、
    他の移動通信システムからの前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、前記他の移動通信システムの優先順位が前記一の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  24. 前記一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段をさらに備え、
    前記許容手段は、前記他の移動通信システムからの前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、前記他の移動通信システムの優先順位が前記一の移動通信システムの優先順位と同等かより低い場合であって、かつ、前記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する
    ことを特徴とする請求項23に記載の無線回線制御局。
  25. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    一の移動通信システムに設けられ、
    当該一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された通信トラヒックを主幹となる移動通信システムに通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  26. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    主幹となる移動通信システムに設けられ、
    前記複数の移動通信システムそれぞれから通知される前記複数の移動通信システムそれぞれにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックの最も大きい移動通信システムを抽出し、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記通信トラヒックの最も大きい移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  27. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位と通信トラヒックに関するしきい値とが定められており、
    主幹となる移動通信システムに設けられ、
    前記複数の移動通信システムそれぞれから通知される前記複数の移動通信システムそれぞれにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックに基づいて、通信トラヒックが前記しきい値以上となる移動通信システムを抽出し、抽出された移動通信システムの中からさらに優先順位の最も高い移動通信システムを抽出し、前記優先順位の最も高い移動通信システムと前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムとが異なる場合、前記共用可能な周波数を使用している移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記優先順位の最も高い移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  28. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    一の移動通信システムに設けられ、
    前記一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された通信トラヒックが所定量以上である場合、主幹となる移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  29. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    主幹となる移動通信システムに設けられ、
    一の移動通信システムからの前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムに対し、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用を要求する要求手段
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  30. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    一の移動通信システムに設けられ、
    前記一の移動通信システムにおける前記無線ゾーンの通信トラヒックを取得する取得手段と、
    主幹となる移動通信システムから送信される他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、前記取得手段において取得された通信トラヒックが所定量未満である場合、前記一の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止し、前記他の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段と
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  31. 無線基地局が提供する無線ゾーンが互いにオーバラップし、前記無線ゾーンにおいて前記無線基地局と移動局とのあいだの無線通信に用いられる周波数について互いに共用可能な周波数が用意された複数の移動通信システムそれぞれのあいだで、前記共用可能な周波数の使用状態を制御する無線回線制御システムを構成する無線回線制御局であって、
    前記複数の移動通信システムそれぞれについて、前記共用可能な周波数の使用に関する優先順位が定められており、
    主幹となる移動通信システムに設けられ、
    一の移動通信システムからの前記共用可能な周波数の使用の要求に応じ、前記一の移動通信システムの優先順位が前記共用可能な周波数を使用している他の移動通信システムの優先順位よりも高い場合、前記他の移動通信システムにおける前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止させ、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止させ、前記一の移動通信システムに対して前記共用可能な周波数の使用を許容する許容手段
    を備えたことを特徴とする無線回線制御局。
  32. 前記共用可能な周波数を用いた無線通信を停止し、前記共用可能な周波数の電波の送出を停止するに際し、前記共用可能な周波数において通信中の呼を他の周波数のチャネルへチャネル切替し、前記共用可能な周波数において通信中の呼が存在しなくなった後に前記共用可能な周波数の電波の送出を停止する
    ことを特徴とする請求項22,23,24,26,27,30,31のいずれか1項に記載の無線回線制御局。
  33. 前記共用可能な周波数が複数用意され、
    前記共用可能な周波数の使用を許容するに際し、前記複数の共用可能な周波数の中から、通信中の呼数が少ない共用可能な周波数から優先的に許容する
    ことを特徴とする請求項22,23,24,26,27,30,31のいずれか1項に記載の無線回線制御局。
  34. 生起した呼に対してチャネルを割り当てるに際し、互いに共用可能ではない周波数のチャネルから優先的に割り当てる
    ことを特徴とする請求項21〜33のいずれか1項に記載の無線回線制御局。
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