JP3618070B2 - 太陽電池付屋根 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平に延びる大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを有するとともに、太陽エネルギー変換機能を有するパネルが屋根面に複数配列される太陽電池付屋根に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、太陽エネルギーを変換して電気や温水として利用する太陽電池や太陽熱コレクタ等の太陽エネルギー変換装置があり、この装置では、太陽エネルギー変換機能を有する太陽エネルギー変換パネルが屋根に設置されている。
この太陽エネルギー変換パネル、例えば、太陽電池パネルは、所定数のソーラーセルが収められた防水ケース周縁に縦枠および横枠を取り付け、屋根下り方向に沿って屋根下地材に固定されたレールに縦枠が支持される構造である(特開平7−180310号公報参照)。
太陽電池パネルは、温度上昇に伴う発電効率の低下を防止するため、放熱する必要があり、太陽電池パネルと屋根下地材との間の空間は放熱を促進するための通気層とされる。
【0003】
この太陽電池パネルは、発電量を大きくするために、屋根面全面に配置されることが好ましい。
太陽電池パネルは平面矩形状であるため、屋根面が矩形状である切妻タイプの屋根に利用されている。
寄せ棟タイプや入母屋タイプの屋根等、屋根面の一部が屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺(下り棟)を有する屋根に平面矩形状の太陽電池パネルを設置すると、パネルが設置できない三角形のデッドスペースが生じるため、屋根の外観上好ましくない。
【0004】
同様に、ドーマが設けられた屋根では、ドーマと屋根との境界部分に屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺が形成されるため、平面矩形状のパネルが設置できない三角形のデッドスペースが生じることになり、この屋根に平面矩形状の太陽電池パネルを設置することは、屋根の外観を損なうことになる。
そこで、従来では、平面矩形状の太陽電池パネルに隣接して平面矩形状ではない異形(略三角形)の太陽電池パネルを配置した屋根構造がある(特開平7−90939号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−90939号公報で示される従来例では、平面矩形状及び平面異形の太陽電池パネルを屋根に設ける構造であるが、これらのパネルを屋根に設置する具体的な構造が開示されていない。
そのため、防水処理された屋根の上に太陽電池パネルを設置することが考えられるが、取付金具が露出したり、屋根に荷重をかけることになり、好ましくない。
そこで、従来より、外観の良い寄せ棟屋根等において、屋根材の上に設置されるのではなく、屋根材として太陽エネルギー変換パネルが組み込まれた屋根構造体が望まれている。
【0006】
本発明の目的は寄せ棟屋根等の特殊形状の屋根において、太陽エネルギー変換機能を有するパネルを設置する際に、屋根の全面が覆われて外観が良好になるとともに、パネルが屋根材として機能する屋根構造体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面をも参照して説明すると、水平に延びる大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟1Aとを有するとともに、太陽エネルギー変換機能を有するパネルが屋根面1に複数配列される太陽電池付屋根であって、前記パネルとして、台形状に形成された補助パネル15と、矩形状に形成された主パネル4とが設けられ、前記補助パネル15は、前記屋根面1の傾斜方向に沿って延びるとともに対向配置された長さの異なる第一および第二の縦枠19,21と、当該屋根面1の傾斜方向と直交する横枠8と、前記下り棟1Aに沿って延びる斜め枠20とを備え、前記補助パネル15の第一の縦枠19は、前記主パネル4の前記屋根面1の傾斜方向に沿って延びる縦枠7よりも長く形成されており、前記補助パネル15は、前記下り棟1Aに沿って複数配列され、その屋根面1の残りの部分に前記主パネル4が複数配列されていることを特徴とする。
【0008】
以上において、前記補助パネル15は、少なくとも一辺が前記屋根面1の傾斜方向に沿って延びていることが望ましい。
【0009】
また、前記屋根面1には、前記パネル4,15が設置されるパネル設置領域が設定され、この領域内に支持レール3が設けられ、この支持レール3は、前記屋根面1の傾斜方向に沿って延び、前記パネル4,15は、前記支持レール3に支持されていることが望ましい。
【0012】
さらに、前記補助パネル15は、前記主パネル4の上端部分に設けられ、前記主パネル4の両端縁を支持する支持レール3が上方に延長され、その延長部分に前記補助パネル15の第一および第二の縦枠19,21が支持されていることが望ましい。
【0013】
また、当該太陽電池付屋根は、水平に延びる大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟1Aとを有する寄棟式とされていることが望ましい。
【0014】
さらに、当該太陽電池付屋根の前記パネル4,15が取り付けられる下地面の表面には、防水シート2Aが貼り付けられ、この防水シート2Aの上面に前記パネルが取り付けられていることが望ましい。
【0015】
また、前記下り棟1Aに沿って、前記補助パネル15の斜辺の上方を覆う棟カバーが設けられていることが望ましい。
【0016】
前記目的に対し、本発明は特殊形状の屋根の下地材全体を平面矩形状の太陽エネルギー変換パネルと平面異形形状のパネルとで覆い、これらのパネルで防水面を形成して前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明の屋根構造体は、添付した図面を参照して説明すると、屋根面1の一部が屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺1Aを有する屋根下地材2に、太陽エネルギー変換機能を有する平面矩形状の主パネル4と、この主パネル4に隣接配置された補助パネル5,15とを取り付けて屋根面1を覆う屋根構造体であって、これらの主パネル4及び補助パネル5,15は前記屋根下地材2の上で防水面を形成し、前記補助パネル5,15は、前記主パネル4に接合され屋根下り方向に沿って延びる第1辺縁7,19と、この第1辺縁7,19と接続され前記傾斜辺1Aと対応する第2辺縁9,20とを備えた平面異形形状を有することを特徴とする。
【0017】
この構成の本発明では、屋根下地材2の上において、平面矩形状の主パネル4を屋根中央部分に配置し、屋根の傾斜辺1A近傍に補助パネル5,15を配置し、これらのパネル4,5,15で屋根の全面を覆う。補助パネル5,15を配置する際、第1辺縁7,19を隣合う主パネル4の縁7に合わせ、第2辺縁9,20を傾斜辺1Aに合わせる。
これにより、寄せ棟等の特殊形状の屋根にはパネル4,5,15が配置されていないデッドスペースがなくなり、外観が良好となる。その上、これらのパネル4,5,15が防水面を形成しているため、屋根下地材2に雨が漏れることがない。
【0018】
ここで、本発明においては、前記主パネル4及び補助パネル5,15は前記屋根下地材2の上に互いに所定間隔離れて固定された複数のレール3に支持されている構造でもよい。
この構造では、レール3によってパネル4,5,15が屋根下地材2に確実に取り付けられるだけでなく、レール3に樋を形成することにより、屋根の防水処理を確実に行える。
また、前記補助パネル5,15は、太陽エネルギー変換機能を有する太陽エネルギー変換パネル、例えば、太陽電池パネルであってもよい。
この構造では、主パネル4だけでなく、補助パネル5,15も太陽エネルギー変換機能を有することから、屋根全面という広い面積で太陽エネルギーを有効に利用できる。
【0019】
これに対して、前記補助パネル5,15は、その表面外観が前記主パネル4の表面外観と略同じであり、かつ、太陽エネルギー変換機能を有さないダミーパネルとしてもよい。
この構造では、太陽エネルギー変換パネルに比べてダミーパネルが安価に製造できるため、屋根全面に太陽エネルギー変換パネルを配置した場合に比べて屋根の施工コストを低くすることができる。
【0020】
また、本発明では、前記補助パネル5,15は平面略三角形、平面略台形、その他、平面矩形状以外の形状である。
さらに、前記主パネル4及び補助パネル5,15と前記屋根下地材2との間の空間から通気層14が形成され、前記補助パネル5,15は、前記第1辺縁7,19を前記レール3に支持するための第1支持部7Aと、前記第2辺縁9,20を前記レール3と隣り合うレール3に支持するための第2支持部9A,21Aとを備えた構造でもよい。
この構造では、補助パネル5,15と屋根下地材2との間に略パネル幅寸法の通気層14が形成されるため、太陽エネルギー変換機能を有する主パネル4及び補助パネル5,15の放熱を大きなスペースの通気層14で行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図1から4には、本発明の第1実施形態が示されている。
図1は第1実施形態の全体構成が示された斜視図である。図1において、第1実施形態は、屋根面1の一部が屋根下り方向と鋭角をなす下り棟(傾斜辺)1Aを有する寄せ棟屋根の屋根構造体であり、屋根下地材2と、この屋根下地材2の屋根下り方向に沿って互いに所定間隔離れて配置された複数のレール3と、これらのレール3にそれぞれ取り付けられた平面矩形状の主パネル4及び平面略直角三角形の補助パネル5とを備え、これらのパネル4,5及びレール3から防水面を形する構造である。
【0022】
主パネル4の全体構成が図2に示されている。図2において、主パネル4は太陽エネルギーを電気に変換する機能を有する太陽電池パネルであり、所定数のソーラーセルを収めた平板状の防水ケース6と、このケース6の周囲に取り付けられた縦枠7及び横枠8とを備えた構造である。
縦枠7は屋根の下り方向に沿って配置されるものであり、下方の部分がレール3に支持するための支持部7Aとなっており、この支持部7Aには外側に突出する固定用鍔部7Bが形成されている。
【0023】
横枠8のうち上方に配置される上枠8Aと下方に配置される下枠8Bとから構成されている。
上枠8Aは、上方に隣り合う主パネル4の下枠8Bに図示しないパッキン部材を介して支持される支持片8Cが形成されている。
下枠8Bは下方に隣り合う主パネル4の上枠8Aの上面を覆うカバー部8Dが形成されている。
【0024】
補助パネル5の全体構成が図3に示されている。図3(A)は補助パネル5の斜視図であり、図3(B)は補助パネル5の平面図である。
これらの図において、補助パネル5は、主パネル4と同様に、太陽エネルギーを電気に変換する機能を有する太陽電池パネルであり、所定数のソーラーセルを収めた平面略三角形の防水ケース6と、このケース6の周囲に取り付けられた縦枠7、横枠8及び斜め枠9とを備えた構造である。
【0025】
縦枠7は主パネル4の縦枠7に接合され屋根下り方向に沿って延びる第1辺縁を形成するものである。この縦枠7の下方の部分がレール3に支持するための第1支持部7Aとなっており、この第1支持部7Aには外側に突出する固定用鍔部7Bが形成されている。
補助パネル5の縦枠7は主パネル4の縦枠7と同じ長さを有する。
【0026】
横枠8は主パネル4の下枠8Bと同じ構造及び同じ長さを有するものであり、カバー部8Dが形成されている。
斜め枠9は第1辺縁である縦枠7と上端部が接続され屋根の下り棟1Aと対応する第2辺縁を形成するものである。
斜め枠9と横枠8とが交差する角部は、その下方の部分9Aが第2辺縁である横枠8をレール3に支持するための第2支持部とされている。
【0027】
これらのパネル4,5と屋根下地材2との取付構造が図4に示されている。図4において、屋根下地材2は合板等の面材から形成される野地板であり、その表面にアスファルトルーフィング等のシート材2Aが貼付されている。
レール3は中心上方が開口となった断面コ字型の樋部3Aと、この樋部3Aの下方に一体的に設けられた断面四角形のパイプ部3Bとを有するものである。
樋部3Aはパネル4,5の支持部7A,9Aを受けるとともに、パネル4,5に降り注いだ雨水等を集め軒に排水する構造である。
【0028】
樋部3Aの底部には支持部7A,9Aが載せられるとともに、支持部7A,9Aの固定用鍔部7Bを貫通したタッピングねじ10が螺合されている。
パイプ部3Bの側面には取付用鍔部3Cが形成され、この取付用鍔部3Cを貫通するねじ11を屋根下地材2に螺合することにより、レール3の屋根下地材2への固定がされる。
なお、符号12及び13はレール3から屋根下地材2への漏水を防止するためのガスケット、パッキング部材である。
主パネル4及び補助パネル5と屋根下地材2との間の空間から通気層14が形成されている。この通気層14は軒先及び棟部分に開口されており、棟部分には雨水が通気層14に入り込まないようにするための図示しない防水機構が設けられている。
【0029】
この構成の第1実施形態では、屋根下地材2に複数のレール3を互いに所定間隔(略パネル4,5の幅寸法)離して取り付け、平面矩形状の主パネル4を屋根中央部分に複数並べて配置し、屋根の下り棟1Aの近傍に補助パネル5を並べて配置して屋根の全面を覆う。
補助パネル5を配置する際、第1辺縁である縦枠7を隣合う主パネル4の縦枠7に合わせ、第2辺縁である斜め枠9を下り棟1Aに合わせる。
これらのパネル4,5をレール3に取り付けるため、パネル4,5の支持部7A,9Aをレール3にタッピングねじ10で固定する。
【0030】
従って、第1実施形態では、▲1▼屋根面1の一部が屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺1Aを有する屋根下地材2に、太陽エネルギー変換機能を有する平面矩形状の主パネル4と、この主パネル4に隣接配置された補助パネル5とを取り付け、これらの主パネル4、補助パネル5及びレール3は屋根下地材2の上で防水面を形成し、補助パネル5は、主パネル4に接合され屋根下り方向に沿って延びる第1辺縁7と、この第1辺縁7と接続され傾斜辺1Aと対応する第2辺縁9とを備えた平面異形形状であるから、寄せ棟の屋根にはパネル4,5が配置されていないデッドスペースがなくなり、外観が良好となり、その上、これらのパネル4,5が防水面を形成しているため、屋根材として機能し、屋根下地材2に雨が漏れることがない。
【0031】
また、第1実施形態では、▲2▼主パネル4及び補助パネル5は屋根下地材2の上に互いに所定間隔離れて固定された複数のレール3に支持されているから、レール3によってパネル4,5が屋根下地材2に確実に取り付けられるだけでなく、レール3に樋部3Aが形成されるため、隣り合うパネル4,5の間から流入する雨水が確実に樋部3Aを通って軒先へ排出される。
さらに、▲3▼補助パネル5は、主パネル4と同様に、太陽電池パネルから構成されるから、屋根全面で太陽エネルギーを受けることができるため、発電量を大きなものにし、太陽エネルギーを有効に利用できる。
【0032】
さらに、▲4▼主パネル4及び補助パネル5と屋根下地材2との間の空間から通気層14を形成したから、この通気層14でパネル4,5の放熱を行うことができるので、温度上昇に伴うエネルギー変換効率の低下を防止することができる。特に、補助パネル5は、第1辺縁である縦枠7をレール3に支持するための第1支持部7Aと、第2辺縁である斜め枠9をこのレール3と隣り合うレール3に支持するための第2支持部9Aとを備えた構造としたから、補助パネル5と屋根下地材2との間の通気層14を大きな面積にできるので、補助パネル5の放熱を促進してエネルギー変換効率の低下を防止することができる。
【0033】
なお、第1実施形態では、補助パネル5の全て又は一部をダミーパネルとしてもよい。つまり、縦枠7、横枠8及び斜め枠9に取り付けられる防水ケース6を、アクリル、ガラス等の板材から形成し、この板材の表面外観(形状、色彩)を主パネル4の防水ケース6と略同じにする。
補助パネル5を太陽電池パネルから構成した場合、平面略三角形の太陽電池パネルは比較的設置面積の小さいデッドスペースに配置されることから、そのサイズも小さくなる。そのため、補助パネル5の発電量で得られるメリットに比べて太陽電池パネルの種類並びに数を増やすことに伴うデメリットが大きくなるという不都合がある。
これに対して、▲5▼補助パネル5をダミーパネルとすれば、太陽電池パネルに比べて製造コストが格段と低いため、前述の▲1▼▲2▼▲4▼の効果に加えて屋根の施工コストを低く抑えることができるという効果を奏することができる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。第2実施形態は補助パネルの平面形状が第1実施形態と相違するもので、他の構成は第1実施形態と同じである。
図5は第2実施形態の全体構成を示す正面図である。図5において、第2実施形態は、屋根面1の一部が下り棟(傾斜辺)1Aを有する寄せ棟屋根の屋根構造体であり、前記屋根下地材2(図1参照)と、この屋根下地材2の屋根下り方向に沿って互いに所定間隔離れて配置された複数の前記レール3と、これらのレール3にそれぞれ取り付けられた平面矩形状の前記主パネル4及び平面略台形の補助パネル15を備え、これらのパネル4,15及びレール3から防水面を形する構造である。
屋根の棟部分には長尺状の棟カバー16が主パネル4にかからないように取り付けられている。屋根の下り棟1Aには必要に応じて長尺状の棟カバー(図示せず)が取り付けられている。
【0035】
補助パネル15の全体構成が図6に示されている。図6(A)は補助パネル15の斜視図であり、図6(B)は補助パネル15の平面図である。
これらの図において、補助パネル15は、主パネル4と同様に、太陽エネルギーを電気に変換する機能を有する太陽電池パネルであり、所定数のソーラーセルを収めた平面略台形の防水ケース18と、このケース18の周囲に取り付けられた長さ寸法の長い第1の縦枠19、前記横枠8、斜め枠20及び長さ寸法の短い第2の縦枠21を備えた構造である。
【0036】
第1の縦枠19は主パネル4の縦枠7に接合され屋根下り方向に沿って延びる第1辺縁を形成するものである。この縦枠19の下方の部分がレール3に支持するための第1支持部7Aとなっており、この第1支持部7Aには外側に突出する固定用鍔部7Bが形成されている。
第1の縦枠19は主パネル4の縦枠7より長さ寸法が長い。
横枠8は主パネル4の下枠8Bと同じ構造及び同じ長さを有するものであり、カバー部8Bが形成されている。
【0037】
斜め枠20は第1辺縁である縦枠19と上端部が接続され屋根の下り棟1Aと対応する第2辺縁を形成するものである。
第2の縦枠21は、その下方の部分21Aが第2辺縁である横枠8をレール3に支持するための第2支持部とされている。
補助パネル15と屋根下地材2との間並びに主パネル4と屋根下地材2との間には図示しない通気層がそれぞれ形成されている。
【0038】
この構成の第2実施形態では、主パネル4及び補助パネル15のレール3への取付方法は第1実施形態と同じである。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態の▲1▼から▲4▼の作用効果を奏することができる他に、▲6▼補助パネル15を平面略台形としたから、互いに平行で比較的長い寸法の縦枠19,21の下部でレール3に支持されるため、補助パネル15のレール3への取り付けを確実なものにできる。その上、屋根の棟に第1棟カバー16を取り付ける際に、主パネル4にかからないので、主パネル4の発電効率が低下しない。しかも、この場合、補助パネル15の平面形状を略台形としているから、屋根の下り棟1Aぎりぎりまで補助パネル15を張り込むことができる。従って、下り棟1Aに棟カバーを仮に取り付ける場合であっても、棟カバーの幅寸法を小さくすることができる。
【0039】
なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、補助パネル15の全て又は一部をダミーパネルとしてもよい。つまり、縦枠19,21、横枠8及び斜め枠20に取り付けられる防水ケース18を、アクリル、ガラス等の板材から形成し、この板材の表面外観(形状、色彩)を主パネル4の防水ケース9と略同じにする。
▲5▼補助パネル15をダミーパネルとすれば、太陽電池パネルに比べて製造コストが格段と低いため、前述の▲1▼▲2▼▲4▼▲6▼の効果に加えて屋根の施工コストを低く抑えることができるという効果を奏することができる。
【0040】
以上、第1実施形態及び第2実施形態について説明したが、これらの実施形態に本発明は限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では寄せ棟屋根に適用したが、本発明では、図7に示されるとおり、ドーマ1Bが設けられドーマ1Bと屋根面1との境界部分に屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺1Cが形成された屋根に適用することができる。
即ち、図7に示されるとおり、主パネル4と平面略三角形の補助パネル5とをレール3の上に並べて配置することにより、ドーマ1Bを有する屋根でも、隙間なく、屋根面1をパネル4,5で覆うことができる。
【0041】
また、前記各実施形態では、主パネル4及び補助パネル5,15をレール3を介して屋根下地材2に取り付け、これらのパネル4,5,15と屋根下地材2との間で通気層14を形成したが、本発明では、屋根下地材2に直接パネル4,5,15を取り付け、あるいは、レール3以外の連結部材、例えば、複数のブロックを介してパネル4,5,15を取り付けるものでもよい。屋根下地材2に直接パネル4,5,15を取り付ける場合には、隣り合うパネル4,5,15を防水パッキン等で介装し、これらのパネル4,5,15で防水面を形成する。
さらに、主パネル4、補助パネル5,15は、太陽エネルギーを変換して温水として利用する太陽熱コレクタであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
このような本発明によれば、屋根面の一部が屋根下り方向と鋭角をなす傾斜辺を有する屋根下地材に、太陽エネルギー変換機能を有する平面矩形状の主パネルと、この主パネルに隣接配置された補助パネルとを取り付け、これらの主パネル及び補助パネルは屋根下地材の上で防水面を形成し、補助パネルは、主パネルに接合され屋根下り方向に沿って延びる第1辺縁と、この第1辺縁と接続され傾斜辺と対応する第2辺縁とを備えた平面異形形状であるから、寄せ棟等の特殊形状の屋根にはパネルが配置されていないデッドスペースがなくなり、外観が良好となり、その上、これらのパネルが防水面を形成しているため、屋根材として機能し、屋根下地材に雨が漏れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】主パネルを示す斜視図である。
【図3】(A)は補助パネルを示す斜視図であり、(B)は補助パネルを示す平面図である。
【図4】パネルと屋根下地材との取付構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の全体構成を示す正面図である。
【図6】(A)は補助パネルを示す斜視図であり、(B)は補助パネルを示す平面図である。
【図7】本発明の変形例の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 屋根面
1A,1C 傾斜辺
2 屋根下地材
3 レール
4 主パネル
5,15 補助パネル
7,19 第1辺縁
7A 第1支持部
9,20 第2辺縁
9A,21A 第2支持部
14 通気層

Claims (7)

  1. 水平に延びる大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを有するとともに、太陽エネルギー変換機能を有するパネルが屋根面に複数配列される太陽電池付屋根であって、
    前記パネルとして、台形状に形成された補助パネルと、矩形状に形成された主パネルとが設けられ、
    前記補助パネルは、前記屋根面の傾斜方向に沿って延びるとともに対向配置された長さの異なる第一および第二の縦枠と、当該屋根面の傾斜方向と直交する横枠と、前記下り棟に沿って延びる斜め枠とを備え、
    前記補助パネルの第一の縦枠は、前記主パネルの前記屋根面の傾斜方向に沿って延びる縦枠よりも長く形成されており、
    前記補助パネルは、前記下り棟に沿って複数配列され、その屋根面の残りの部分に前記主パネルが複数配列されている
    ことを特徴とする太陽電池付屋根。
  2. 請求項1記載の太陽電池付屋根において、前記補助パネルは、少なくとも一辺が前記屋根面の傾斜方向に沿って延びていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池付屋根において、前記屋根面には、前記パネルが設置されるパネル設置領域が設定され、この領域内に支持レールが設けられ、この支持レールは、前記屋根面の傾斜方向に沿って延び、前記パネルは、前記支持レールに支持されていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の太陽電池付屋根において、前記補助パネルは、前記主パネルの上端部分に設けられ、前記主パネルの両端縁を支持する支持レールが上方に延長され、その延長部分に前記補助パネルの第一および第二の縦枠が支持されていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の太陽電池付屋根において、当該太陽電池付屋根は、水平に延びる大棟と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを有する寄棟式とされていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の太陽電池付屋根において、当該太陽電池付屋根の前記パネルが取り付けられる下地面の表面には、防水シートが貼り付けられ、この防水シートの上面に前記パネルが取り付けられていることを特徴とする太陽電池付屋根。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の太陽電池付屋根において、前記下り棟に沿って、前記補助パネルの斜辺の上方を覆う棟カバーが設けられていることを特徴とする太陽電池付屋根。
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