JP3616949B2 - 物体の位置測定方法及び装置並びに物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

物体の位置測定方法及び装置並びに物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カメラにより撮影された画像を用いて、対象物体までの距離及び方向を算出する方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラにより撮影された画像(2次元)から3次元情報を抽出する方法として、例えば、富田文明、「知能ロボットのためのステレオビジョン」、第22回画像工学コンファレンス、1991に示された方法(以下、従来例という)がある。
【0003】
従来例は、2つ以上の位置からカメラにより画像を撮影し、それぞれの位置で撮影した画像に写った対象物体について、カメラから対象物体に向けたベクトルが交差する位置を算出し、対象物体までの距離、方向を得るものである。
【0004】
多眼での測定の場合、各カメラの位置及び向きと、各カメラから見た物体の方向から物体の位置を測定する。ここで、3眼以上ある場合は、そのうちの2眼をメインとし、3眼以後は物***置の測定ではなく、特徴点の対応を検証することに主に使用される。また、移動視の場合は、カメラを平行に既知の速度で等速移動を行い、特徴点の軌跡からその距離を求める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例に示されたような方法で位置を測定しようとすると、多眼で測定する場合は、各カメラの向き、位置関係を正確に把握する必要がある。また、3眼以上のカメラがあったとしても、3眼以後は直接には物体の位置の測定には用いられない。また、移動視の場合はカメラを平行に動かす必要があるため、例えば、幅5mに分布する物体の互いの位置を測定するには、カメラを5mの距離分、等速で動かす機構が必要となる。したがって、両方法で測定するには、精度の高い測定値が多く必要とされる。
【0006】
そこで、測定値が少なくても、カメラで撮影された画像から対象物体までの距離及び方向が得られるような物体の位置測定方法の実現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る物体の位置測定方法は、回転中心から一定距離にある円周上を移動して、円周外側の複数枚の画像をカメラで撮影する工程と、複数枚の画像の全てに含まれる1又は複数の特徴点を検出し、各画像における各特徴点の移動方向の座標値を検出する工程と、各画像における各特徴点の移動方向の座標値を、撮影したカメラに基づいた焦点距離で正規化し、また、複数の画像における正規化した座標値の平均を特徴点ごとに算出して各正規化した座標値との差を算出し、算出した差の値を成分とする行列を作成する工程と、ある2つの行列の積が、作成した行列に最も近い行列となるように、ある2つの行列を決定する工程と、あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値及び一定値を算出し、ある2つの行列の一方の行列にある値を乗じて一定値を加え、またある2つの行列の他方の行列をある値で除し、それらの行列に基づいて、中心から各特徴点までの距離及び方向を算出する工程とを有している。
【0008】
また、本発明に係る物体の位置測定方法は、検出した前記全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合、あらかじめ測定された実測値に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成する工程と、基本グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程と、記憶した算出結果に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成する工程と、連鎖グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程と、全ての特徴点に対して中心から各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成し、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程とを有している。
【0009】
また、本発明に係る物体の位置測定装置は、回転中心から一定距離Lにある円周上を移動して、前記円周外側のT枚の画像を撮影するカメラ部と、T枚の画像の全てに含まれるN個の特徴点を検出し、各画像tにおける各特徴点iの移動方向の座標値を検出する特徴点追跡部と、各画像tにおける各特徴点iの移動方向の座標値を、撮影したカメラ部に基づいた焦点距離で正規化したuti(t=1,2,…,T、i=1,2,…,N)を算出し、また、
【数8】
Figure 0003616949
を成分とするT行N列の行列U’を作成する座標行列作成部と、T行1列の行列Θ”と1行N列の行列A’について、行列Θ”と行列A’との積が、行列U’と見なせるように行列Θ”と行列A’を決定する行列分解部と、あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値q及び一定値θ を算出し、行列Θ”にqを乗じてθ を加えて、T枚の画像を撮影したときのカメラ部の向きを成分とする行列Θを算出し、また行列A’をqで除して行列Aを算出する正規化部と、正規化部が算出した行列Θの成分をθ とし、また行列Aの各成分をα として、回転中心から特徴点までの距離r をr =L/(1−1/α )で算出し、また、前記回転中心から特徴点までの方向φ
【数9】
Figure 0003616949
で算出する座標算出部とを備えている。
【0010】
また、本発明に係る物体の位置測定装置は、特徴点追跡部が検出した全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合、あらかじめ測定された実測値に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成し、座標行列作成部、行列分解部、正規化部及び座標算出部に画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させる基本グループ作成部と、算出された撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出結果として記憶する位置記憶部と、位置記憶部に記憶された算出結果に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成し、座標行列作成部、行列分解部、正規化部及び座標算出部に画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させて算出結果として位置記憶部に記憶させ、全ての画像に対して撮影したときのカメラの向きの値が算出され、全ての特徴点に対して中心から各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成する連鎖グループ作成部とを備えている。
【0011】
また、本発明に係る物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体は、回転中心から一定距離にある円周上を移動して、円周外側の複数枚の画像をカメラに撮影させ、複数枚の画像の全てに含まれる1又は複数の特徴点を検出し、各画像における各特徴点の移動方向の座標値を検出させ、各画像における各特徴点の移動方向の座標値を、撮影したカメラに基づいた焦点距離で正規化させ、また、複数の画像における正規化した座標値の平均を特徴点ごとに算出させて各正規化した座標値との差を算出させ、算出した差の値を成分とする行列を作成させ、ある2つの行列の積が、作成した行列に最も近い行列となるように、ある2つの行列を決定させ、あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値及び一定値を算出させ、ある2つの行列の一方の行列にある値を乗じて一定値を加えさせ、またある2つの行列の他方の行列をある値で除させて、それらの行列に基づいて、中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させることをコンピュータに行わせるプログラムを記録したものである。
【0012】
また、本発明に係る物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体は、検出した全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合に、あらかじめ測定された実測値に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成させ、基本グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させて、その算出結果を記憶させ、算出結果に基づいて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成させ、連鎖グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させ、その算出結果を記憶させ、全ての特徴点に対して中心から各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成させて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出させ、その算出結果を記憶させることをコンピュータに行わせるプログラムを記録したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。図1において、100はカメラ部、200は特徴点追跡部、300は座標行列作成部、400は行列分解部、500は正規化部、600は座標算出部である。具体的な構成及び動作説明をする前に、本実施の形態による位置測定の原理について説明する。本実施の形態は、撮影された画像のうち、少なくとも2枚の画像についてカメラの向きの値が実測されている場合に、
回転中心から特徴点(例えば、対象物体の形状を表すために特徴とされている点等)までの距離及び方向を算出するものである。
【0014】
図2はカメラ部100の設置状態例を表す図である。本実施の形態では、図2のように、撮影部分となるカメラが、一定半径Lの円周上を移動し、その円周の外側を撮影するように設置する。ここで、本実施の形態は、撮影される全ての画像に特徴点が撮られているものとする。
【0015】
図3は本実施の形態で用いる近似について説明するための図である。ここで、特徴点はカメラ部100の回転中心から半径r 上の円周上にあるものとする。特徴点がカメラの正面に十分近い位置にある場合、特徴点は、回転中心とカメラ正面とを結ぶ線分の延長線上にある距離r の地点から延長線に垂直にl だけ移動した点と近似しても、大きな誤差はない。したがって、本実施の形態ではこの近似を用いることにする。本発明はカメラの設置条件と近似の工夫により、カメラが異なった向きとなる複数の画像と少ない実測値から、回転中心から特徴点までの距離及び方向を得るものである。
【0016】
図4はカメラ部100上部から見たカメラ部100と特徴点との関係を表す図である。図4ではカメラ部と特徴点との各関係をパラメータで表している。撮影された画像上における特徴点の横方向の位置を、カメラより特有な値を有する焦点距離で正規化すると、正規化された値は次式(1)で表される。
ti=xti/zti=αθ+β …(1)
ここで、α=1/(1−L/r)、β=φ/(1−L/r
【0017】
実際に撮影された画像から得られるのは(1)式のutiであり、このutiに基づいてr、φを得ることが目的となる。ここで、iは各特徴点につけられた番号である。また、tは撮影された各画像につけられた番号である。
【0018】
(1)式のutiについて、各特徴点(i=1,2,…N:Nは自然数)の全画像(t=1,2,…T:Tは自然数)での平均値は次式(2)で表される。(2)式では全ての値を平等に扱い、単なる平均値で算出するようにしたが、場合によっては重み付けを行って算出するようにしてもよい。
【0019】
【数10】
Figure 0003616949
【0020】
(2)式で算出した平均値から(1)式の値を引くと、次式(3)が得られる。
【0021】
【数11】
Figure 0003616949
【0022】
これを全てのutiについて行い、行列で表せば、次式(4)のようにU’=Θ’Aで表される。ここでU’は実際に撮影された画像から得られる特徴点の位置のみで算出されるので、この式の左辺は画像を何らかの画像処理を行うことで得ることができる。そこで、画像処理により得られたU’に基づいて、式(4)が成り立つように、一定の条件の下でΘ’及びAを算出する。そして、Θ’及びAに基づいて、特徴点までの距離r と各画像が撮影された時のカメラの向きとを得ることができる。また、式(2)からβ を算出することができるので、そのβ を式(1)に代入し、φ を得ることができる。
【0023】
【数12】
Figure 0003616949
【0024】
次に図1の装置の具体的な構成を説明する。カメラ部100は、図2に示したように半径Lの円周上で外方向に撮影するように設置されており、円周上の任意の地点の画像を撮影及び出力する。特徴点追跡部200は、カメラ100部が撮影した各画像において、その距離を得ようとする1又は複数の特徴点について、カメラの回転方向の座標を探索する。この特徴点追跡部200では、各特徴点を各画像上での対応付けができればよく、対象物体に付けられた特定のマークを、パターン照合(パターンマッチング)等のような一般に知られた手法で探索してもよい。また、マークが付いていない場合でもオプティカルフロー等のように一般に知られた画像処理の手法を用いて探索してもよい。
【0025】
座標行列作成部300は、特徴点追跡部200で探索した画像tにおける特徴点iについて、画像中心を原点とし、横方向座標(カメラ回転方向座標)を焦点距離で正規化したutiを算出する。そして、(3)式に基づいてuti’を算出し、行列U’を算出する。したがって、各画像上でN個の特徴点を探索し、T枚の画像が撮影されたとすると、行列U’はT行N列の行列となる。
【0026】
行列分解部400は、T行1列の行列Θ”と1行N列の行列A’との積が行列U’に近くなるように、行列Θ”と行列A’とを算出する。この行列Θ”及び行列A’の算出は、例えば次のようにして実現する。前述した近似が十分成り立つ場合には、U’の特異値は、最大の特異値kを除いて0と近似できる。したがって、U’=Θ”kA”と特異値分解することができる。ここでA’=kA”として行列A’を算出し、行列Θ”と行列A’の算出を実現する。
【0027】
正規化部500では、撮影された画像のうち、少なくとも2枚の画像についてカメラの向きの値が実測されている場合に、カメラの向きの差があらかじめ測定された値に最も近くなるように、行列Θ”にqをかけ、また行列A’に1/qをかけて、それぞれ行列Θ’及び行列Aを得る。qは、行列Θ”にかけたqと行列A’にかけた1/qとが互いに相殺されるので、行列U’では現れない。また、行列Θ’について、撮影されたときのカメラの向きの値があらかじめ測定された値になるように、Θ’の成分である各θ’ に一定値θ を加えてθ (行列Θの成分)を得る。ここで、q及びθ は、実測値とそれに対応する算出された行列の成分との差を少なくするように調整するための調整値である。座標算出部600では、Aの各成分であるα から次式(5)に基づいて各特徴点のカメラ回転中心からの距離r を算出する。また、次式(6)に基づいて、各特徴点の位置φ を算出する。
【0028】
【数13】
Figure 0003616949
【0029】
図5は対象物体の特徴点と撮影状況を表す図である。次に具体的な数値に基づいて本実施の形態における装置の動作を説明する。カメラの回転中心からカメラまでの距離Lは0.6mとして説明する。カメラ部100のカメラ部分をカメラ回転中心を軸として回転移動させる。このとき、各特徴点の距離と方向の実測値を表1で示す(この値にできるだけ近づくような値を算出するのが本実施の形態の目的である)。
【0030】
【表1】
Figure 0003616949
【0031】
特徴点追跡部200では、パターンマッチング、オプティカルフロー等の一般的な手法で各画像での各特徴点の位置を検出する。この場合、各画像について各特徴点のカメラの回転方向(図2のような設置では、カメラは水平(横方向)に回転する)の位置を、カメラの焦点距離で正規化した値utiを、次の表2に示す。
【0032】
【表2】
Figure 0003616949
【0033】
座標行列作成部300では、各特徴点毎に、各画像から導かれた座標値(距離)の平均を算出し、それと各座標との差を算出した行列を導き出す。例えば、特徴点1の場合、t=1〜11までの各座標の平均値は−0.166となる。これを各座標から減算し、t=1、i=1では−0.309−(−0.166)=−0.143であり、これが作成される行列の第1行第1列目の成分となる。このようにして算出した行列を次式(7)に示す。
【0034】
【数14】
Figure 0003616949
【0035】
行列分解部400では(7)式の行列を行列Θ”と行列A’に分解する。具体的には、以下に例示する手順で、最大の特異値以外は0であると近似した特異値分解を行い、分解を実現する。まず、(7)式の行列とその転置行列との積を算出する。その行列を次式(8)に示す。
【0036】
【数15】
Figure 0003616949
【0037】
次にこの行列の最大の固有値とそれに対する固有ベクトルを求める。これを次式(9)に示す。固有値、固有ベクトルの算出方法については、累乗法等の多数の方法が一般に知られている。
【0038】
【数16】
Figure 0003616949
【0039】
(7)式の行列とこの固有ベクトルとの積を、固有値の平方根で除算したものを行列Θ”とする。また、この固有値の平方根と固有ベクトルとの積を行列A’とする。行列Θ”及び行列A’を次式(10)及び(11)に示す。
【0040】
【数17】
Figure 0003616949
【0041】
ここで、例えばt=1とt=11の画像を撮影したときのカメラの向きが、それぞれ−0.8727rad及び0.8727radと測定されていたとする。正規化部500では次式(12)に基づいてqを算出し、Θ”にqをかけて行列Θ’を算出する。また行列A’に1/qをかけて行列Aを算出する。算出した行列Θ’の成分及び行列Aの成分を表3に示す。
q={0.08727−(−0.08727)}/(θ11”−θ”)…(12)
【0042】
【表3】
Figure 0003616949
【0043】
さらに、通常、θ’ が実測値−0.8727radとなるように調整し、その調整に伴って、全θ’ に一定値を加えるが、この例では、θ’ はθ と既に一致しているので、θ’ がそのままθ となる。
【0044】
座標算出部600では、例えば特徴点1について、(1)式に基づいて次式(13)のようにして、カメラ焦点から特徴点1までの距離rを算出する。また、同様に、(1)式に基づいて、β =−0.166−1.648325×0=−0.166、φ =−0.166と算出できる。このようにして算出した他の特徴点の算出結果を表4に示す。これらの値と表1の実測値とを比較すると、算出した値が、実測値に近い値となっていることがわかる。
=0.6/(1−1/1.648325)=1.525462…(13)
【0045】
【表4】
Figure 0003616949
【0046】
以上のように、第1の実施の形態によれば、中心から一定距離にある円周上を回転移動して、円周外側画像を撮影するように条件を工夫したカメラ部100が撮影したT枚の画像について、特徴点追跡部200が全ての画像に含まれる特徴点をN個検出して、各画像における各特徴点の回転方向の座標値を検出し、座標行列作成部300が、それらの座標値を撮影したカメラ部100に特有な焦点距離で正規化してutiを算出し、また各特徴点について、T枚の画像のutiの平均を算出してutiとの差を算出して、算出した差の値を成分とする行列U’を作成し、また行列分解部400が、T行1列の行列Θ”と1行N列の行列A’との2つの行列の積が、行列U’に最も近い行列となるように、行列Θ”と行列A’を決定し、少なくとも2枚の画像を撮影したときのカメラの向きの値が実測されている場合に、正規化部500は、その実測値と対応するように、行列Θ”にある値qをかけて、一定値θ を加えて行列Θを算出する。この行列Θが画像を撮影したときのカメラの向きの値を表す。また、行列A’をある値qで割って、行列Aを算出し、座標算出部が、行列Aに基づいて、中心から各特徴点までの距離及び方向を算出するようにしたので、少なくとも2枚の画像について撮影されたときのカメラの向きの値を実測するだけで、少ない実測値から精度よく回転中心から特徴点までの距離及び方向並びに各画像が撮影されたときのカメラの向きの値を算出することができる。また、行列分解部400は、座標行列作成部300が作成した行列U’における最大の特異値以外の特異値を0と近似し、特異値分解を行い、T行1列の行列Θ”と1行N列の行列A’との2つの行列を決定するようにしたので、図3で示した近似が十分に成り立つ場合には、はやくて有効な算出ができる。
【0047】
実施形態2.
第1の実施の形態では、少なくとも2つの画像を撮影したときのカメラの向きの値が実測されている必要があった。本実施の形態では、実測値が、少なくとも2つのカメラの向きの値ではなく、少なくとも1つの特徴点について、回転中心からの距離及び方向の値が実測されている場合の位置測定方法について説明する。
【0048】
本実施の形態の位置測定方法を実現する装置は、第1の実施の形態で説明した図1に示したものとほぼ同じである。ただ、正規化部500の代わりに正規化部501を用いて実施する。正規化部500は、少なくとも2つの画像を撮影したときに測定されたカメラの向きに基づいてqを算出したが、正規化部501は、少なくとも1つの特徴点について測定された回転中心からの距離及び方向に基づいてqを算出する点で正規化部500とは異なる。
【0049】
具体的な動作説明をする前に、本実施の形態の正規化部501の原理について説明する。ここで、少なくとも1つの特徴点の回転中心からの距離及び方向が実測されているものとする。ここでは、実測されている距離から算出される値とそれに対応する行列Aの成分とが最も近くなるように第1の実施の形態で述べたqの値を決定する。例えば、1つの特徴点について位置(回転中心からの距離及び方向)が測定されている場合、その距離に対するA’の該当する成分の比をqとする。そして第1の実施の形態と同じように、行列Θ”にqをかけて行列Θ’を算出する。また、行列A’に1/qをかけて行列Aを算出する。
【0050】
また、実測された方向と(6)式により算出された方向とが最もよく一致するような次式(14)が得られるように、Θ’の成分である各θ’ に一定値θ を加え、θ を得る。例えば、測定された特徴点が1つであれば、次式(15)のようにθ を算出する。
【0051】
【数18】
Figure 0003616949
【0052】
次に第1の実施の形態と動作が異なる正規化部501の動作について、具体的な数値に基づいて説明する。ここで、表1に基づいて特徴点4の距離r が2、方向φ が0であると実測されているものとする。この場合、(1)式に基づいて、α =1/(1−0.6/2)=1.428571と算出される。行列分解部400で算出した行列A’における4列目の成分は0.262202であるから、qの値は、q=0.262202/1.428571=0.183541となる。このqの値に基づいて、Θ”にqをかけて行列Θ’を算出する。また行列A’に1/qをかけて行列Aを算出する。算出した行列Θ’の成分及び行列Aの成分を表5に示す。
【0053】
【表5】
Figure 0003616949
【0054】
次にφ =0であるので、(9)式の右辺の第1項と第2項では、0+(−0.125+(−0.1)+(−0.075)+(−0.05)+(−0.025)+0+0.025+0.05+0.075+0.1+0.125)=0となる。また、第3項についてはΘ’の各成分の平均値は0となる。したがって、θ =0−0=0となり、行列Θ’の各成分であるθ’が行列Θの各成分θ となる。本実施の形態で算出した各特徴点の位置の算出結果を表6に示す。
【0055】
【表6】
Figure 0003616949
【0056】
以上のように、第2の実施の形態では、正規化部501により、カメラの設置条件を工夫することにより、カメラで撮影された特徴点のうち、少なくとも1つの特徴点について、回転中心からの距離及び方向が実測されていれば、全ての特徴点について回転中心からの距離及び方向を算出することができるので、少ない実測値でも精度の高い位置測定を行える。る。
【0057】
実施形態3.
第1の実施の形態では、少なくとも2つの画像を撮影したときのカメラの向きが実測されている必要があった。本実施の形態では、実測された値が、少なくとも2つのカメラの向きの値ではなく、少なくとも2つの特徴点について回転中心からの方向が値として実測されている場合の位置測定方法について説明する。
【0058】
本実施の形態の位置測定方法を実現する装置は、第1の実施の形態で説明した図1に示したものとほぼ同じである。ただ、正規化部500の代わりに正規化部502を用いて実施する。正規化部500は、少なくとも2つの画像を撮影したときに測定されたカメラの向きの値に基づいてqを算出したが、正規化部502は、少なくとも2つの特徴点について測定された回転中心からの方向の値に基づいてqを算出する点で正規化部500とは異なる。
【0059】
具体的な動作説明をする前に、本実施の形態の正規化部502の原理について説明する。ここで、少なくとも2つの特徴点の回転中心からの方向が実測されているものとする。(6)式に基づいて算出された特徴点の回転中心からの方向と、実測された特徴点の方向との差の二乗和が最小となるように、q及びθ を決定する。例えば、i,jの2つの特徴点について、回転中心からの方向が実測されているとすると、次式(16)によりqを算出し、行列Θ’及び行列Aを算出する。ここでα’ 及びα’ は行列分解部400で算出されている。(16)式により得られた行列Aのi列目の成分α に基づいて、前述した(15)式によりθ を決定する。
【0060】
【数19】
Figure 0003616949
【0061】
次に第1の実施の形態と動作が異なる正規化部502の動作について、具体的な数値に基づいて説明する。ここで、表1に基づいて特徴点1の方向φ =0.09967、特徴点7の方向φ=0.09967と実測されているものとする。(16)式に基づいてqを算出すると、次式(17)のようになる。
【0062】
【数20】
Figure 0003616949
【0063】
このqの値に基づいて、Θ”にqをかけて行列Θ’を算出する。また行列A’に1/qをかけて行列Aを算出する。算出した行列Θ’の成分及び行列Aの成分を表7に示す。
【0064】
【表7】
Figure 0003616949
【0065】
ここで、行列Aの第1番目の成分は1.665502であるので、これに基づいてθ を算出すると、θ =0.09967+(−1.826)/(11×1.665502)=0であるので、行列Θ’の各成分であるθ’ が行列Θの各成分θ となる。本実施の形態で算出した各特徴点の位置の算出結果を表8に示す。
【0066】
【表8】
Figure 0003616949
【0067】
以上のように第3の実施の形態では、正規化部502により、カメラの設置条件を工夫することにより、カメラで撮影された特徴点のうち、少なくとも2つの特徴点について、回転中心からの方向が実測されていれば、全ての特徴点について回転中心からの距離及び方向を算出することができるので、少ない実測値でも精度の高い位置測定を行える。
【0068】
実施形態4.
図6は特徴点が広範囲にわたって配置されている場合を示す図である。上述した第1〜3の実施の形態では、測定対象となる全ての特徴点が全ての画像に含まれている場合について説明した。
【0069】
図7は、各画像に含まれる特徴点の関係例を表す図である。ここで、必ずしも全ての画像に全ての特徴点が含まれていない場合について考える。例えば、広範囲にわたって特徴点が配置されている場合、図17のように、「○」で示された箇所しか特徴点が観測されない(含まれていない)場合がある。本実施の形態では、このような場合でも全ての特徴点について位置測定ができるように処理する方法について説明する。
【0070】
図8は本発明の第4の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。図において、カメラ部100及び特徴点追跡部200は第1の実施の形態で説明したことと同様の動作を行うので、説明を省略する。また、座標行列作成部10300及び20300、行列分解部10400及び20400、座標算出部10600及び20600も、それぞれ入力されるデータに基づいて座標行列作成部300、行列分解部400、座標算出部600と同様の動作を行うので説明を省略する。また、正規化部10500及び20500についても、第1〜第3の実施の形態で説明した正規化部500、正規化部501又は正規化部502と同様の動作を行う。ただ、ここで正規化部20500については、実際の実測値ではなく、座標算出部10600又は20600により算出され、位置記憶部900に記憶されたカメラの向き並びにカメラの回転中心からカメラまでの距離及び方向に基づいて行列Θ及び行列Aを算出する。
【0071】
図において、基本グループ作成部700は、特徴点追跡部200において各画像の特徴点の中からまず第1、第2又は第3の実施の形態(以下、第1〜第3の実施の形態という)で説明したような処理が行えるような画像及び特徴点の組合せ(以下、基本グループという)を1つ選択し、作成する。この基本グループについて、座標行列作成部10300、行列分解部10400、正規化部10500及び座標算出部10600は、第1〜第3の実施の形態で説明したような処理を行い、基本グループに含まれる特徴点の回転中心からの距離及び方向並びに各画像のカメラの向きを算出する。算出された特徴点の回転中心からの距離及び方向並びに各画像のカメラの向き(算出結果)は、位置記憶部900に記憶される。
【0072】
この基本グループの選択方法とは、少なくとも2枚の画像についてカメラの向きが実測されている場合、それらの画像のうち、少なくともある2枚の画像に共通して含まれている特徴点から1又は複数の特徴点を選択する。その選択した特徴点と選択した特徴点を全て含む画像とに関するデータの組合せを基本グループとする方法である(この基本グループでは、第1の実施の形態で説明した方法で処理ができる)。
【0073】
また、少なくとも1つの特徴点について、カメラ回転中心からの距離及び方向が実測されている場合、それらの特徴点のうち、少なくともある1つの特徴点を共通して含む画像を複数選択する。その選択した画像と選択した画像全てに共通して含まれている特徴点に関するデータの組合せを基本グループとする方法もある(この基本グループでは、第2の実施の形態で説明した方法で処理ができる)。
【0074】
さらに、少なくとも2つの特徴点について、カメラ回転中心からの方向が実測されている場合、それらの特徴点のうち、少なくともある2つの特徴点を共通して含む画像を複数選択する。その選択した画像と選択した画像全てに共通して含まれている特徴点に関するデータの組合せを基本グループとする方法もある(この基本グループでは、第3の実施の形態で説明した方法で処理ができる)。なお、この選択方法においては、処理に用いるデータ数が多くできるということから、例えば画像数と特徴点数の積が最大(座標行列作成部10300で作成される行列の成分数が最大)になるように基本グループを選択するのが一般的であると思われるが、特にこれに限定されるわけではない。
【0075】
連鎖グループ作成部800は、既に位置記憶部900に算出結果が記憶された特徴点及び画像のうちの、少なくとも1つの特徴点又は少なくとも2つの画像を含み、まだ位置記憶部900に算出結果が記憶されていない特徴点又は画像を含む組合せを、第1〜第3の実施の形態で説明したような処理が行えるように選択し、連鎖グループとして作成する。この連鎖グループについても、前述した基本グループの選択方法と同じ方法で選択し、作成する。連鎖グループの選択方法においても、処理に用いるデータ数が多くできるということから、例えば画像数と特徴点数の積が最大(座標行列作成部20300で作成される行列の成分数が最大)になるように連鎖グループを選択するのが一般的であると思われるが、特にこれに限定されるわけではない。
【0076】
この連鎖グループについて、座標行列作成部20300、行列分解部20400、正規化部20500及び座標算出部20600は、第1〜第3の実施の形態で説明したような処理を行い、連鎖グループに含まれる特徴点の回転中心からの距離及び方向並びに各画像のカメラの向きを算出する。算出された特徴点の回転中心からの距離及び方向並びに各画像のカメラの向き(算出結果)は、位置記憶部900に記憶される。この、連鎖グループ作成部800の連鎖グループ作成から座標算出部20600の算出結果を位置記憶部900に記憶するまでの処理は、全ての特徴点及び画像が何れかのグループに含まれる(全ての特徴点及び画像に関して算出結果が算出される)まで繰り返す。
【0077】
例えば、既に位置記憶部900に算出結果が記憶されている特徴点のうち、最も左端にある特徴点を、基本グループ又は既に計算結果が算出されている連鎖グループと共有している特徴点とする。この特徴点及びこれより左側にある、1又は複数の特徴点を選択し、選択した特徴点を全て含む複数の画像と選択した特徴点に関するデータの組合せを新たな連鎖グループとして処理を行う。これを、既に位置記憶部900に算出結果が記憶されている特徴点のうち、最も右端にある特徴点についても行う。
【0078】
次に具体的数値に基づいて、本実施の形態の装置の動作について説明する。ここでは、図17において「○」で示された部分について、特徴点追跡部200が各画像において各特徴点を観測したものとする。また、画像1と画像4を撮影したときのカメラの向きの値が実測されているものとする。
【0079】
カメラ部100のカメラが撮影した画像に基づいて、特徴点追跡部200が各画像において各特徴点のカメラ回転方向の座標を探索する。基本グループ作成部700は、まず、画像1と画像4でカメラの向きの値が実測されていることから、画像1と画像4に共通して含まれる特徴点を検出する。ここでは特徴点1、特徴点2、特徴点3及び特徴点4(以下、このような場合には特徴点1〜4のように記述する)が検出される。また検出した特徴点1〜4を全て含んでいる画像として、画像1及び画像4だけでなく、画像2及び画像3を検出する。このときの画像数と特徴点数との積は4×4=16である。ここで、特徴点3及び特徴点4を含んでいる画像として、画像1〜6を検出する等、様々な組合せが選択可能である。しかし、この場合でも画像数と特徴点数との積は2×6=12となり、特徴点は1〜4を選択した場合が、最も画素数と特徴点数との積が大きくなるので、ここでは特徴点1〜4、画像1〜4の組合せをを基本グループとして選択する。
【0080】
この基本グループとして選択された特徴点1〜4、画像1〜4に関するデータに基づいて、座標行列作成部10300、行列分解部10400、正規化部10500及び座標算出部10600は、第1の実施の形態で説明した処理を行う。この結果、特徴点1〜4の回転中心からの距離及び方向、画像1〜4のカメラの向きが算出結果として位置記憶部900に記憶される。この時点では、位置記憶部900には、特徴点1〜4、画像1〜4に関するデータが記憶されていることになる。
【0081】
連鎖グループ作成部800は、まず、位置記憶部900に記憶されている特徴点のうち、最も端にある特徴点1及び特徴点4を得る。ここで、特徴点1からはこれ以上の結果を出すことができないので、特徴点4だけを対象とする。特徴点4を含む特徴点5以降の中から、例えば特徴点4〜6を検出し、それらを全て含む画像として画像4〜7を検出する。このときの特徴点数と画像数との積は3×4=12となる。特徴点4を含み、それ以後の特徴点からの組合せの中で、特徴点数と画像数との積はこれが最も大きいので、これを連鎖グループ1とする。ここで、第3の実施の形態に基づいて処理を行うために、特徴点3及び特徴点4の回転中心からの方向により、特徴点3〜6、画像4〜6の選択する方法も考えられる。また新たな特徴点の算出結果は多くないが、第1の実施の形態に基づいて処理を行うために、画像3及び画像4のカメラ向きの値により、特徴点3〜5、画像3〜7の選択する方法も考えられる。
【0082】
この連鎖グループとして選択した特徴点4〜6、画像4〜7に関するデータに基づいて、座標行列作成部20300、行列分解部20400、正規化部20500及び座標算出部20600は、第2の実施の形態で説明した処理を行う。正規化部20500では位置記憶部900に記憶された特徴点4の中心からの距離及び方向を実測値として用いた処理を行う。この結果、特徴点5〜6の回転中心からの距離及び方向、画像5〜7のカメラの向きが新たな算出結果として位置記憶部900に記憶される。この時点では、位置記憶部900には、特徴点1〜6、画像1〜7に関するデータが記憶されていることになる。
【0083】
ここで、特徴点7〜9(画像8及び画像9)に関しては、まだ算出結果が記憶されていないので、連鎖グループ作成部800は再び連鎖グループを作成する。位置記憶部900に記憶されている特徴点のうち、最も端にある特徴点6を得る。特徴点6を含む特徴点7以降の中から、例えば特徴点6〜9を検出し、それらを全て含む画像として画像7〜9を検出する。このときの特徴点数と画像数との積は4×3=12となる。特徴点6を含み、それ以後の特徴点からの組合せの中で、特徴点数と画像数との積はこれが最も大きいので、これを連鎖グループ2とする。この連鎖グループとして選択された特徴点6〜9、画像7〜9に関するデータに基づいて、座標行列作成部20300、行列分解部20400、正規化部20500及び座標算出部20600は、第2の実施の形態で説明した処理を行い、算出結果を位置記憶部900に記憶する。以上で全ての特徴点についてカメラ回転中心からの距離及び方向が得られる。また全画像について、カメラの向きを得ることができる。
【0084】
以上のように第4の実施の形態では、特徴点追跡部200が検出した全ての特徴点が、全ての画像に含まれていなかった場合、基本グループ作成部700が、あらかじめ測定された実測値に基づいて、第1〜第3の実施の形態により、特徴点の位置が測定できるような特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成し、座標行列作成部10300、行列分解部10400、正規化部10500及び座標算出部10600が画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を第1〜第3の実施の形態で説明したように算出して、位置記憶部900に算出結果として記憶し、連鎖グループ作成部800が、算出結果に基づいて、第1〜第3の実施の形態により、特徴点の位置が測定できるような特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成し、座標行列作成部20300、行列分解部20400、正規化部20500及び座標算出部20600が画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を第1〜第3の実施の形態で説明したように算出して、位置記憶部900に算出結果として記憶し、これを全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向が算出されるまで繰り返すようにしたので、全画像に、全特徴点が含まれていなくても、全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向を算出することができ、全ての画像に対して、その画像を撮影したときのカメラの向きの値を算出することができる。
【0085】
また第4の実施の形態によれば、実測値が、2枚以上の画像を撮影したときのカメラの向きの値であった場合に、基本グループ作成部700は、カメラの向きの値が実測されている2枚の画像の両方に含まれる複数の特徴点を選択し、選択した複数の特徴点と選択した複数の特徴点を全て含む画像との組合せを基本グループとして作成するようにしたので、第1の実施の形態で説明した処理に基づいて、基本グループ内の全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向を算出することができ、全ての画像に対して、その画像を撮影したときのカメラの向きの値を算出することができる。
【0086】
また第4の実施の形態によれば、実測値が、少なくとも1つの特徴点の回転中心からの距離及び方向の値であった場合に、基本グループ作成部700は、実測されている特徴点を含む複数の画像を選択し、選択した前記複数の画像の全てに含まれている特徴点と選択した複数の画像との組合せを基本グループとして作成するようにしたので、第2の実施の形態で説明した処理に基づいて、基本グループ内の全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向を算出することができ、全ての画像に対して、その画像を撮影したときのカメラの向きの値を算出することができる。
【0087】
また第4の実施の形態によれば、連鎖グループ作成部800は、位置記憶部900に記憶された特徴点のうち、位置的に最も端にある特徴点を検出し、その特徴点と位置記憶部900に記憶されていない特徴点を全て含む画像を選択し、それらの特徴点と選択した画像との組合せを連鎖グループとして作成するようにしたので、第2の実施の形態で説明した処理に基づいて、連鎖グループ内の全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向を算出することができ、全ての画像に対して、その画像を撮影したときのカメラの向きの値を算出することができる。
【0088】
また第4の実施の形態によれば、選択した特徴点と画像との組合せのうち、画像数とその画像に含まれる特徴点の数との積が最も大きいものを基本グループ及び連鎖グループとして作成するようにしたので、より多くのデータ数に基づいて、基本グループ内又は連鎖グループ内の特徴点及び画像について算出結果を算出することができる。
【0089】
実施形態5.
例えば、次に示す表9のように各画像での各特徴点のカメラ回転方向の座標が探索されているものとする。ここで、特徴点1及び特徴点7について、カメラ回転中心からの方向が実測されている場合、特徴点1と特徴点7とを同時に含む画像がないため、基本グループ及び連鎖グループを作成できず、第4の実施の形態に基づく位置測定は行えない。そこで、本実施の形態では、仮の実測値を設定した上で、第4の実施の形態で説明した処理を行い、実際の実測値と最もよく合う計算結果を最終的に算出結果とし、位置測定を行う方法について説明する。
【0090】
【表9】
Figure 0003616949
【0091】
図9は本発明の第5の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。図において、カメラ部100、特徴点追跡部200、基本グループ作成部700、連鎖グループ作成部800、位置記憶部900、座標行列作成部10300及び20300、行列分解部10400及び20400、座標算出部10600及び20600並びに正規化部20500は、第4の実施の形態で説明したことと同様の動作を行うので説明を省略する。正規化部10501についても正規化部10500とほぼ同様の動作を行うが、実測値ではなく、仮カメラ向き提供部1000から提供された2つの画像に割り当てられた1又は複数の仮のカメラ向きの値に基づいて、行列Θ及び行列Aを算出する点で異なる。
【0092】
画像選択部1300は、仮のカメラ向きを設定するために2枚の画像を選択する。画像選択部1300における画像の選択方法は、第1の実施の形態を行うことができるような2枚の画像が選択できればどのような方法を用いて選択してもよい。例えば、最初に選択した画像(最初の画像)を2枚のうちの1枚として選択する。その画像に含まれる特徴点から複数の特徴点を選択し、選択した特徴点を全て含む画像の中で最初の画像と最も離れた位置を撮影した画像を、もう1枚の画像として選択する。ここで複数の特徴点の選択は、選択した特徴点数とそれらの特徴点を全て含む画像との積が最大になるように選択する。
【0093】
仮カメラ向き提供部1000は、画像選択部1300で選択された画像に対する1又は複数の仮のカメラ向きの値を算出し、正規化部10501に送信する。仮カメラ向き提供部1000は、実測されている特徴点の回転中心からの方向に基づいて適当な方法で仮のカメラ向きを予測し、算出する。例えば、実測されている2つの特徴点について、それぞれの特徴点が最も中心近くに撮影された画像のカメラの向きが、仮にその特徴点の実測された回転中心からの方向に一致するものとして、外挿又は内挿により、各特徴点が等距離間隔で分布しているものとして計算し、予測する。仮のカメラ向きを複数送信した場合は、それぞれについて位置測定処理を行い、それぞれの算出結果を出力することになる。
【0094】
実測値比較部1100は、2つの特徴点の回転中心からの方向の実測値と計算値とを比較する。その結果、必要な精度以下の誤差となる計算結果が算出されたか、又は仮カメラ向き修正部1200で修正を行っても誤差が小さくならないと判断すると、その計算結果を最終的な算出結果とする。仮カメラ向き修正部1200では、実測値比較部1100での実測値と計算値との比較結果に基づいて、よりよい仮のカメラ向きを仮カメラ向き提供部1000に設定し、再度計算を行わせる。例えば、2つの特徴点の回転中心からの方向が実測されている場合、それらの値をそれぞれφ φ とし、また算出された値をφci、φcjとする。その値が得られた仮カメラ向きに対し、φ −φ /(φci−φcj)をかけ、 (φφci−φφcj) /(φ −φ )を加えたものを新たに修正された仮カメラ向きとして、仮カメラ向き提供部1000に送信する。φ −φ /(φci−φcj)は実測値における2つのカメラ向きの角度差と計算結果におけるカメラ向きの角度差の比を表す。また、(φφci−φφcj)/(φ −φ )は、実測値と計算結果のカメラ向きの回転角の基準のずれを表す。
【0095】
次に具体的数値に基づいて、本実施の形態の装置の動作について説明する。ここでは図5の対象物体について、カメラの視野角が第1の実施の形態1で使用したものより狭かったために、特徴点の追跡の結果が表13のようになったものとして説明する。また、回転中心からの方向が実測されている特徴点は特徴点1と特徴点7とし、その実測値はそれぞれ0.009967rad及び−0.009967radであるとする。さらに、実測値比較部1100は0.001rad以下の精度を目標とする。
【0096】
カメラ部100のカメラが撮影した画像に基づいて、特徴点追跡部200が各画像において各特徴点のカメラ回転方向の座標を探索する。画像選択部1300は、画像1を仮カメラ向きを設定する2枚の画像うちの1枚として選択する。画像1に含まれる特徴点4〜7を全て含んだ画像は画像1〜6の6枚で、特徴点数と画像数との積が4×6=24で最大であるため、特徴点4〜7を全て含み、画像1から最も離れた画像6を2枚目の画像として選択する。
【0097】
仮カメラ向き提供部1000は、仮のカメラ向きの値を算出する。特徴点1が最も中心近くで撮影されているのは画像11である。そこで、仮に画像11のカメラ向きを0.009967とする。また、特徴点7が最も中心近くで撮影されているのは画像1である。そこで、仮に画像1のカメラ向きを−0.009967とする。ここで、画像選択部1300で選択された画像1は仮のカメラ向きをそのまま−0.009967とする。画像6は、画像1と画像11とに基づいて内挿して算出する。したがって、{0.009967−(−0.009967)}×(6−1)/(11−1)+(−0.009967)=0radとし、これを画像6の仮のカメラ向きの値とする。仮カメラ向き提供部1000は、正規化部10501にこれらの値を送信する。
【0098】
基本グループ作成部700、連鎖グループ作成部800、位置記憶部900、座標行列作成部10300及び20300、行列分解部10400及び20400、正規化部10501及び20500並びに座標算出部10600及び20600は、第4の実施の形態で説明したことと同様の動作を行い、全ての特徴点及び画像に関して算出結果を算出する。このとき、基本グループと連鎖グループは表9に波線で示したようにグループ分けする。これらの値に基づいて算出した計算結果を示したのが表10の「1回目」の行である。計算によって特徴点1及び特徴点7についても回転中心からの方向の計算値が得られたが、その誤差はそれぞれ0.014815、0.01461であり、実測値比較部1100が目標値とする0.001rad以下の精度には達していない。
【0099】
【表10】
Figure 0003616949
【0100】
仮カメラ向き修正部1200は、画像1と画像6との仮のカメラ向き−0.009967、0に、{0.009967−(−0.009967)}/{0.1144848−(−0.1142805)=0.87137をかける。また、{0.1144848×(−0.009967)−(−0.1142805)×0.009967}/{0.1144848−(−0.1142805)}=−0.000089を加える。その結果、修正された画像1と画像6との仮のカメラ向きは、それぞれ−0.086938、−0.000089となる。この値を新たな仮のカメラ向きとして仮カメラ向き提供部1000に送信し、再度位置測定処理を行う。この計算結果を示したのが表10の「修正後」の行である。実測比較部1100は計算結果と実測値とを比較する。特徴点1及び特徴点7共にその誤差は0.001rad以下なので、ここで処理を終了し、このときの計算結果を最終的な算出結果として出力する。本実施の形態で算出した各特徴点の位置の算出結果を表11に示す。
【0101】
【表11】
Figure 0003616949
【0102】
以上のように第5の実施の形態によれば、画像選択部1300が2枚の画像を選択して、それらの画像に基づいて仮カメラ向き提供部1000が算出した仮のカメラ向きに基づいて、正規化部10501に処理させて算出した算出結果に基づいて、実測値比較部1100が、実測値に基づいて仮のカメラ向きを再度設定して再度計算を行うかどうかの判断を行い、再度計算を行うものと判断すると、カメラ向き修正部1200が仮のカメラ向きを再度設定する計算を行い、再度位置測定処理を行って、最も精度のいい計算結果を算出結果として出力するようにしたので、たとえ、回転中心からの方向の値が実測された少なくとも2つの特徴点を同時に含む画像が存在しない場合でも、全ての特徴点について位置の測定を行うことができる。また、このため、実測する特徴点は、同一画面に含まれてなくてもよくなり、特徴点の選択に関しての制限が緩和される。また、カメラ向き修正部1200において、仮のカメラ向きに対して(φ −φ )/(φci−φcj)を乗じ、 (φφci−φφcj) /(φ −φ )を加えた値を、修正した仮のカメラ向きとするようにしたので、より精度の高い仮のカメラ向きを正規化部10501に提供でき、精度の高い位置測定を行うことができる。
【0103】
実施形態6.
本実施の形態では、カメラ部100のカメラを約1回転させ、約2πrad(360度)にわたって画像を撮影する場合を考える。最初の画像上で撮影されたある特徴点とカメラを約1回転させた時に撮影された別の画像上の同一の特徴点とを、2π離れた異なる特徴点として2つの特徴点の回転中心からの方向の実測値とする。そして、第5の実施の形態の実測値比較部1100において、計算結果と比較するための実測値として用い、第5の実施の形態の位置測定処理を行うものである。
【0104】
図10は本発明の第6の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。図において、同一点検出部1400と実測値保持部1500以外は、図9で同じ番号を付したものと同様の動作を行い、第5の実施の形態で既に説明したので省略する。同一点検出部1400は、特徴点追跡部200で探索された座標が特徴点のうち、例えば、最初の数枚の画像中に含まれる特徴点と、カメラを約1回転した後の数枚の画像中に含まれる特徴点とから同一の特徴点を検出する。この検出は、単純なパターンマッチングによりで同一の特徴点を探してもよいし、オペレータが同一の特徴点を指定してもよい。実測値保持部1500は、同一点検出部1400で同一の特徴点として検出された一組の特徴点のうち、最初の方の画像に含まれる特徴点の回転中心からの方向の実測値を0radとする。また、カメラを約1回転した後の画像に含まれる特徴点の回転中心からの方向の実測値を2πradとして別の特徴点として扱い、実測値比較部1100の比較対象とするための2つの実測値とする。
【0105】
図11は第6の実施の形態における装置の動作を説明するための図である。図11に基づいて、具体的数値を用いて本実施の形態の装置の動作について説明する。カメラ部100のカメラを約1回転させ、約2πrad(360度)にわたって画像を撮影したものとする。ここで、図24に示したようにカメラ位置1での画像を画像1とし、カメラ位置Tでの画像を画像Tとする。また、特徴点1は画像1では特徴点A、画像Tでは特徴点Bとして検出されているものとする。
【0106】
例えば、オペレータが画像1及び画像Tに基づいて、特徴点Aと特徴点Bが同一の特徴点であると同一点検出部1400に指定すると、同一点検出部1400は特徴点Aと特徴点Bが同一の特徴点であるとのデータを実測値保持部1500に送信する。実測値保持部150は、特徴点A(画像1における特徴点1)の回転中心からの方向の実測値を0radとする。また特徴点B(画像Tにおける特徴点1)の回転中心からの方向の実測値を2πradとし、特徴点Bを新たに特徴点(N+1)として実測値比較部1100に出力する。2つの特徴点の回転中心からの方向の実測値を得た実測値比較部1100は、その実測値を用いて比較を行える。ここでは、特に精密な実測をしているわけではないが、第5の実施の形態で説明したように、仮のカメラ向きに基づいて位置測定処理を行うことができ、算出結果を得ることができる。
【0107】
以上のように第6の実施の形態によれば、カメラ部100が約1周して撮影する場合に、同一点検出部が、ある特徴点について0radを撮影した画像と2πradを撮影した画像とを検出し、実測値保持部1500において、一方の特徴点の回転中心からの方向の実測値を0radとし、もう一方の特徴点の回転中心からの方向の実測値を2πradとして別の特徴点として扱い、実測値比較部1100において、比較対象の実測値とするようにしたので、特徴点を選択するだけで、0rad、2πradの2つの特徴点の回転中心からの方向を得られるので、特に精密な実測を必要としなくても、全ての特徴点について回転中心からの距離及び方向を算出することができる。
【0108】
実施形態7.
上述の第1の実施の形態において、正規化部500では、最小二乗和を用いてq及びθ を算出することができる。例えば、第1の実施の形態では、3枚以上の画像でカメラの向きが実測されている場合、例えば最小二乗法等の一般的な方法で、θ’ とθ とが最もよく一致するように最小二乗和によりqを決定することができる。
【0109】
実施形態8.
また、上述の第2の実施の形態において、正規化部501では、最小二乗和を用いてqを算出することができる。例えば2つ以上の特徴点で回転中心からの距離r 及び方向φ が実測されている場合、実測されたそれぞれの距離r に対して、1/(1−L/r )を算出して最小二乗和を算出し、これをqとする。また、θ は(15)式で求める。
【0110】
実施形態9.
また、上述の第3の実施の形態において、正規化部502では、最小二乗和を用いてq及びθ を算出することができる。例えば2つ以上の特徴点で回転中心からの方向φ が実測されている場合、行列Θ”の成分をθ” とし、行列A’の成分をα’ として、各特徴点について次式(18)を算出し、この二乗和が最小になるようにq及びθ を決定する。
【0111】
【数21】
Figure 0003616949
【0112】
実施形態10.
上述の実施の形態は、各部を設けてそれぞれの算出を行ったが、カメラ部100以外の各部については、実際にはコンピュータ、コンピュータに上述した実施の形態の動作を行わせるプログラム及びそのプログラムを記録する記録媒体によって実現するものである。
【0113】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中心から一定距離にある円周上を回転移動して、円周外側画像を撮影するように条件を工夫して撮影した複数枚の画像について、全ての画像に含まれる特徴点を1又は複数検出して、各画像における各特徴点の回転方向の座標値を検出し、撮影したカメラの焦点距離で正規化して、また各特徴点について、正規化した値の平均を算出して差を算出して行列を作成し、ある2つの行列の積が、作成した行列に最も近くなるように、ある2つの行列を決定し、実測値に対応するようにある値及び一定値を算出し、一方の行列にある値をかけて一定値を加え、また他方の行列をある値で割り、それらの行列に基づいて、中心から各特徴点までの距離及び方向を算出するようにしたので、少ない実測値(例えば、1つの特徴点の回転中心からの距離と方向、2つの特徴点の回転中心からの方向、ある2つの画像を撮影したときのカメラの向き)でも精度よく、回転中心から全ての特徴点までの距離及び方向並びに各画像が撮影されたときのカメラの向きの値を算出することができる。
【0114】
また、本発明によれば、検出した全ての特徴点が、全ての画像に含まれていなかった場合でも、あらかじめ測定された実測値に基づいて、特徴点の位置が測定できるような特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成して、基本グループについてカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出して記憶し、また基本グループで算出された算出結果を一部に含んだ特徴点又は画像の組合せを連鎖グループとして作成して、連鎖グループについてカメラの向きの値並びに中心から各特徴点までの距離及び方向を算出して記憶し、これを全ての特徴点について回転中心からの距離及び方向が算出されるまで行われるようにしたので、全画像に、全特徴点が含まれていなくても、全ての特徴点に対して回転中心からの距離及び方向を算出することができ、全ての画像に対して、その画像を撮影したときのカメラの向きの値を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。
【図2】カメラ部100の設置状態例を表す図である。
【図3】本実施の形態で用いる近似について説明するための図である。
【図4】カメラ部100上部から見たカメラ部100と特徴点との関係を表す図である。
【図5】対象物体の特徴点と撮影状況を表す図である。
【図6】特徴点が広範囲にわたって配置されている場合を示す図である。
【図7】各画像に含まれる特徴点の関係例を表す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る位置測定方法を実現するための装置のブロック図である。
【図11】第6の実施の形態における装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
100 カメラ部
200 特徴点追跡部
300、10300、20300 座標行列作成部
400、10400、20400 行列分解部
500、501、502、10500、10501、20500 正規化部
600、10600、20600 座標算出部
700 基本グループ作成部
800 連鎖グループ作成部
900 位置記憶部
1000 仮カメラ向き提供部
1100 実測値比較部
1200 仮カメラ向き修正部
1300 画像選択部
1400 同一点検出部
1500 実測値保持部

Claims (21)

  1. 回転中心から一定距離にある円周上を移動して、前記円周外側の複数枚の画像をカメラで撮影する工程と、
    前記複数枚の画像の全てに含まれる1又は複数の特徴点を検出し、各画像における各特徴点の前記移動方向の座標値を検出する工程と、
    前記各画像における各特徴点の移動方向の座標値を、前記撮影したカメラに基づいた焦点距離で正規化し、また、前記複数の画像における前記正規化した座標値の平均を前記特徴点ごとに算出して前記各正規化した座標値との差を算出し、算出した差の値を成分とする行列を作成する工程と、
    ある2つの行列の積が、作成した行列に最も近い行列となるように、前記ある2つの行列を決定する工程と、
    あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値及び一定値を算出し、前記ある2つの行列の一方の行列にある値を乗じて一定値を加え、また前記ある2つの行列の他方の行列を前記ある値で除し、それらの行列に基づいて、前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出する工程と
    を有することを特徴とする物体の位置測定方法。
  2. 前記検出した前記全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合、
    前記あらかじめ測定された実測値に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成する工程と、
    前記基本グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程と、
    前記記憶した算出結果に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成する工程と、
    前記連鎖グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程と、
    全ての特徴点に対して前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成し、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出し、算出結果を記憶する工程と
    を有することを特徴とする請求項1記載の物体の位置測定装置。
  3. 回転中心から一定距離Lにある円周上を移動して、前記円周外側のT(Tは2以上の自然数)枚の画像を撮影するカメラ部と、
    前記T枚の画像の全てに含まれるN(Nは自然数)個の特徴点を検出し、各画像tにおける各特徴点iの前記移動方向の座標値を検出する特徴点追跡部と、
    前記各画像tにおける各特徴点iの移動方向の座標値を、前記撮影したカメラ部に基づいた焦点距離で正規化したuti(t=1,2,…,T、i=1,2,…,N)を算出し、また、
    Figure 0003616949
    を成分とするT行N列の行列U’を作成する座標行列作成部と、
    T行1列の行列Θ”と1行N列の行列A’について、前記行列Θ”と前記行列A’との積が、前記行列U’と見なせるように前記行列Θ”と前記行列A’を決定する行列分解部と、
    あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値q及び一定値θ0 を算出し、前記行列Θ”に前記qを乗じて前記θ0 を加えて、前記T枚の画像を撮影したときの前記カメラ部の向きを成分とする行列Θを算出し、また前記行列A’を前記qで除して行列Aを算出する正規化部と、
    該正規化部が算出した行列Θの成分をθt とし、また行列Aの各成分をαi として、前記回転中心から特徴点までの距離ri をri =L/(1−1/αi )で算出し、また、前記回転中心から特徴点までの方向φi
    Figure 0003616949
    で算出する座標算出部とを
    備えたことを特徴とする物体の位置測定装置。
  4. 前記行列分解部は、前記座標行列作成部が作成した行列における最大の特異値以外の特異値を0と近似して特異値分解を行い、前記行列Θ”と前記行列A’とを決定することを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  5. 2枚以上の画像を撮影したときのそれぞれのカメラの向きの値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記正規化部は、前記実測値とその実測値と対応する行列Θの成分との差の二乗和が最小となるように、前記q及び前記θ0 を算出することを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  6. 2枚の画像を撮影したときの2つのカメラの向きの値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記正規化部は、前記2つのカメラの向きの実測値の差と、前記2つのカメラの向きの実測値に対応する前記行列Θ”の成分の差との比を前記qとし、また、前記2つのカメラの向きの実測値の何れか1つと、その実測値に対応する前記行列Θ”の成分にqを乗じた値とのとの差を前記θ0 とすることを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  7. 少なくとも1つの特徴点の回転中心からの距離r i 及び方向Φ i の値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記正規化部は、1/(1−L/ri )の値を算出し、その値と対応する行列Aの成分αi との差の二乗和が最小となるような前記qを算出し、また、実測された各φi について算出した、
    Figure 0003616949
    の値の平均値と前記行列Θ”にqを乗じたときの各成分の平均値との差を前記θ0 とすることを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  8. 1つの特徴点の回転中心からの距離r i 及び方向Φ i の値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記正規化部は、1/(1−L/ri )の値を算出し、その値と対応する行列Aの成分αi との比を前記qとして算出し、また、実測された各φi について算出した、
    Figure 0003616949
    の値の平均値と前記行列Θ”にqを乗じたときの各成分の平均値との差を前記θ0 とすることを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  9. 少なくとも2つの特徴点の回転中心からの方向Φ i の値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記行列Θ”の対応する成分をθi” 、前記行列A’の対応する成分をαi’とすると、
    Figure 0003616949
    の実測された全てのφi についての二乗和が最小となるように前記q及び前記θ0 を算出することを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  10. 2つの特徴点の回転中心からの方向Φ i 、Φ j の値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記正規化部は、前記行列A’の対応する成分であるαi’ 、αj’ より、
    Figure 0003616949
    を満たす前記qを算出し、前記行列Θ”に前記qを乗じて作成した行列Θ’の成分θt’ 及び前記行列A’を前記qで除して作成した行列Aの成分αi に基づいて、
    Figure 0003616949
    を満たす前記θ0 を算出することを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  11. 前記特徴点追跡部が検出した全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合、
    前記あらかじめ測定された実測値に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成し、前記座標行列作成部、前記行列分解部、前記正規化部及び前記座標算出部に画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させる基本グループ作成部と、
    算出された前記撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出結果として記憶する位置記憶部と、
    該位置記憶部に記憶された算出結果に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成し、前記座標行列作成部、前記行列分解部、前記正規化部及び前記座標算出部に画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させて算出結果として前記位置記憶部に記憶させ、全ての画像に対して撮影したときのカメラの向きの値が算出され、全ての特徴点に対して前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成する連鎖グループ作成部と
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の物体の位置測定装置。
  12. 2枚以上の画像を撮影したときのカメラの向きの値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記基本グループ作成部は、前記カメラの向きの値が実測されている2枚の画像の両方に含まれる複数の特徴点を選択し、選択した前記複数の特徴点と前記選択した複数の特徴点を全て含む画像との組合せを選択し、基本グループとして作成することを特徴とする請求項11記載の物体の位置測定装置。
  13. 少なくとも1つの特徴点の回転中心からの距離及び方向の値である、前記あらかじめ測定された実測値に対し、前記基本グループ作成部は、回転中心からの距離及び方向の値が実測されているある1つの特徴点を含む複数の画像を選択し、選択した前記複数の画像の全てに含まれている特徴点と前記選択した複数の画像との組合せを選択し、基本グループとして作成することを特徴とする請求項11記載の物体の位置測定装置。
  14. 前記基本グループは、選択した特徴点と画像との組合せのうち、画像数とその画像に含まれる特徴点の数との積が最も大きいものを基本グループとして作成することを特徴とする請求項12又は13記載の物体の位置測定装置。
  15. 前記連鎖グループ作成部は、前記位置記憶部に記憶された特徴点のうち、位置的に最も端にある特徴点を検出し、検出した前記特徴点並びに前記中心からの距離及び方向が算出されていない1又は複数の特徴点を全て含む画像を選択し、前記検出した前記特徴点並びに前記中心からの距離及び方向が算出されていない1又は複数の特徴点と選択した画像との組合せを選択し、連鎖グループとして作成することを特徴とする請求項11記載の物体の位置測定装置。
  16. 前記連鎖グループは、選択した特徴点と画像との組合せのうち、画像数とその画像に含まれる特徴点の数との積が最も大きいものを連鎖グループとして作成することを特徴とする請求項15記載の物体の位置測定装置。
  17. 少なくとも2つの特徴点の回転中心からの方向の値であって、それらの特徴点を同時に含む画像が存在しない、前記あらかじめ測定された実測値に対し、
    前記基本グループ作成部が作成する基本グループの画像のうち、2枚の画像を選択する画像選択部と、
    該画像選択部が選択した前記2枚のそれぞれの画像に1又は複数の仮のカメラ向きを設定し、前記実測値として前記正規化部に処理させる仮カメラ向き提供部と、
    前記座標行列作成部、前記行列分解部、前記正規化部及び前記座標算出部に前記回転中心からの方向が実測されいてる少なくとも2つの特徴点について回転中心からの方向を算出させると、その算出値と前記あらかじめ測定された実測値とを比較し、その比較に基づいて、再度仮のカメラ向きを設定して、前記座標行列作成部、前記行列分解部、前記正規化部及び前記座標算出部に算出結果を算出させるかどうかを判断する実測値比較部と、
    該実測値比較部が再度仮のカメラ向きを設定して算出結果を算出させるものと判断すると、算出値と前記あらかじめ測定された実測値に基づいて行った一定の計算結果を前記仮カメラ向き提供部に送り、あらたな仮のカメラ向きを設定させる仮カメラ向き修正部と
    を備えたことを特徴とする請求項11記載の物体の位置測定装置。
  18. 実測値をφi 、φj とし、算出された2つの特徴点の回転中心からの方向をそれぞれφci、φcjとしたとき、前記仮のカメラ向きに対して(φi −φj )/(φci−φcj)を乗じ、 (φjφci−φiφcj) /(φi −φj )を加えた値を、前記新たな仮のカメラ向きとすることを特徴とする請求項17記載の物体の位置測定装置。
  19. 前記カメラ部において、少なくとも2πradにわたって撮影する場合、
    少なくとも2枚の画像に基づいて、ある特徴点について0radを撮影した画像と2πradを撮影した画像とを検出する同一点検出部と、
    前記検出した同一の特徴点に対し、一方の特徴点の回転中心からの方向の実測値を0radとし、もう一方の特徴点の回転中心からの方向の実測値を2πradとして別の特徴点とし、前記実測値比較部において、比較対象の実測値とする実測値と
    を備えたことを特徴とする請求項17記載の物体の位置測定装置。
  20. 回転中心から一定距離にある円周上を移動して、前記円周外側の複数枚の画像をカメラに撮影させ、
    前記複数枚の画像の全てに含まれる1又は複数の特徴点を検出し、各画像における各特徴点の前記移動方向の座標値を検出させ、
    前記各画像における各特徴点の移動方向の座標値を、前記撮影したカメラに基づいた焦点距離で正規化させ、また、前記複数の画像における前記正規化した座標値の平均を前記特徴点ごとに算出させて前記各正規化した座標値との差を算出させ、算出した差の値を成分とする行列を作成させ、
    ある2つの行列の積が、該座標行列作成部が作成した行列に最も近い行列となるように、前記ある2つの行列を決定させ、
    あらかじめ測定された実測値に対応するようにある値及び一定値を算出させ、前記ある2つの行列の一方の行列にある値を乗じて一定値を加えさせ、また前記ある2つの行列の他方の行列を前記ある値で除させて、それらの行列に基づいて、前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させる
    ことをコンピュータに行わせる物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体。
  21. 前記検出した前記全ての特徴点が、複数枚の画像の全てに含まれていなかった場合、
    前記あらかじめ測定された実測値に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを基本グループとして作成させ、
    前記基本グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させて、その算出結果を記憶させ、
    前記算出結果に基づいて、前記画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出可能な特徴点及び画像の組合せを連鎖グループとして作成させ、
    前記連鎖グループに含まれる特徴点及び画像の組合せについて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させ、その算出結果を記憶させ、
    全ての特徴点に対して前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向が算出されるまで連鎖グループを作成させて、画像を撮影したときのカメラの向きの値並びに前記中心から前記各特徴点までの距離及び方向を算出させ、その算出結果を記憶させる
    ことをコンピュータに行わせる請求項20記載の物体の位置測定方法のプログラムを記録した記録媒体。
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