JP3614693B2 - 電源制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン受像器や空調機の室内ユニットなど、リモートコントローラからの運転指令を待機する状態を有する機器の電源制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像器など、リモートコントローラ(リモコン)からの運転指令を待機する状態を有する機器の電源制御装置は、定格動作モード(通常運転モード)と、リモコンよりの電源投入指示を待つ節電のための運転待機モードとを有しているものがある。
【0003】
図5は、特開平6−6732号公報に開示されているような従来の電源制御装置を示している。この電源制御装置は、AC(商用交流電源)を入力して電圧レベルが異なるV1 〜VN の直流出力を得るスイッチング電源(主電源回路)50と、スイッチング電源50より切換回路51を介して直流電圧を与えられるマイクロコンピュータ用電源(以下、マイコン用電源と云う)52と、スイッチング電源50の出力電圧を検出してスイッチング電源50の制御を行う二つの誤差増幅器53、54とを有し、切換回路51は、モード切換信号により誤差増幅器53、54の切り換えと、スイッチング電源50よりマイコン用電源52に与える直流出力の切り換えとを行う。
【0004】
図6は、図5に示されている従来の電源制御装置のスイッチング電源50を除く部分の詳細回路を示している。マイコン用電源52は、市販の汎用3端子レギュレータREG1により構成され、マイコン用電源電圧(+5V)を発生する。この電源電圧(+5V)はマイコンを含む信号処理回路に供給される。
【0005】
誤差増幅器53はトランジスタQ4、誤差増幅器54はトランジスタQ5に相当し、トランジスタQ4およびQ5のエミッタは共に定電圧ダイオードD6に接続され、コレクタには共にフォトカプラPC1が接続されており、フォトカプラPC1の光信号によりスイッチング電源50の出力を制御する。モード切換信号はトランジスタQ4、Q5の切り換えを指示すると共に3端子レギュレータREG1に供給する出力V1またはV2の切り換えを指示する。
【0006】
つぎに、通常運転モードの動作について説明をする。モード切換信号入力としてハイレベルの信号を入力すると、抵抗R9を通じてトランジスタQ1はオンとなり、コレクタ電位が低下する。トランジスタQ1にベースを接続されたトランジスタQ2は、トランジスタQ3とダーリントン接続を構成しているが、トランジスタQ2のベース電位が低下することにより、トランジスタQ2、Q3は共にオフとなる。
【0007】
これにより、ダイオードD1がオフとなり、出力V1からの電力は3端子レギュレータREG1に供給されず、V2からの電力がダイオードD2、抵抗R11等を通じて3端子レギュレータREG1に供給される。このとき、抵抗R2にはトランジスタQ3から電流が流入しないため、ダイオードD3が導通し、トランジスタQ4のベース電位が低下することにより、トランジスタQ4はオフとなり、トランジスタQ5が能動状態となる。このトランジスタQ5により、スイッチング電源50が通常運転モードで動作し、通常動作出力電圧を出力する。
【0008】
つぎに、運転待機モードの動作について説明する。モード切換信号入力としててローレベルの信号が入力すると、トランジスタQ1はオフとなり、このトランジスタQ1に接続されたトランジスタQ2、Q3はそれぞれオンとなる。これにより、抵抗R6、トランジスタQ3、抵抗R1を経由してダイオードD1がオンとなり、出力V1から3端子レギュレータREG1に電力が供給される。
【0009】
また、トランジスタQ3がオンすることにより、ダイオードD3はオフする。これにより、トランジスタQ4は能動状態となる。出力V1の検出回路でありトランジスタQ4のベースに接続される抵抗R13、R14の抵抗比R14/(R13+R14)を、同様に検出回路でありトランジスタQ5のベースに接続される抵抗R15、R16の抵抗比R16/(R15+R16)より大きくなるように選定することにより、スイッチング電源50の出力V1、V2の電圧は、通常運転モードに比較して低い値を保つように制御される。このため、出力V2はレギュレータREG1が5Vを出力するために必要な入力電圧を確保できなくなるが、V2より電圧の高い出力V1からダイオードD1等を通じて供給されることで、常に安定したマイコン用電源の出力を得ることができる。
【0010】
また、他の従来例として、特開平10−23354号公報に示されているように、一つのスイッチング電源が本機用の電圧とマイコン用の電圧とを出力するように構成し、運転待機モードでは本機用の電圧出力をリレースイッチにより遮断すると共にスイッチング電源の発振周波数を下げるか、あるいは、本機用の電圧を出力するスイッチング電源とマイコン用の電圧を出力するスイッチング電源とを個別に設け、運転待機モードでは本機用の電圧を出力するスイッチング電源をスイッチ手段によりオフ状態すると共にマイコン用の電圧を出力するスイッチング電源の発振周波数を下げることにより、消費電力を低減する電源制御装置が知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−6732号公報に示されているような従来の電源制御装置は、少なくとも二つの誤差増幅回路が必要であり、このため回路が複雑となり、回路全体の精度が低下し、運転待機状態での省電力化の効果が減少すると共に、基板占有面積も大きくなり、コストアップになるなどの課題がある。
【0012】
また、特開平10−23354号公報に示されているような従来の電源制御装置は、スイッチング電源のトランスの中間タップよりマイコン用の電圧を確保したり、マイコン用の専用のスイッチング電源を用いているから、やはり回路が複雑となり、大きい占有容積を必要とし、特に小型化を要求される空調機の室内ユニットの電源制御装置には不向きである。
【0013】
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、回路構成を複雑にすることがなく小型、低コストで、しかも運転待機状態での省電力化効果が大きい電源制御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明による電源制御装置は、通常運転モードと運転待機モードで使用される電源制御装置において、交流商用電源から機器の各部分の駆動部用の直流電源を作り出すスイッチング電源と、前記直流電源を入力としマイクロコンピュータを含む信号入力回路用の一定直流電圧を作り出すマイクロコンピュータ用電源と、シャントレギュレータを具備し、前記スイッチング電源の出力電圧に基づいて安定電圧制御を行う誤差増幅回路と、直列に接続された2個の抵抗と、該2個の抵抗の一方の抵抗に並列に接続された抵抗およびトランジスタの直列回路と、による分圧回路を具備し、前記スイッチング電源の出力電圧が印加された該分圧回路の該一方の抵抗に生ずる分圧電圧に基づいて前記スイッチング電源の出力電圧を変化させる出力電圧変更手段と、を備え、前記出力電圧変更手段は、運転待機モード中に前記シャントレギュレータに与える前記分圧電圧を低下させることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、スイッチング電源は、交流商用電源から機器の各部分の駆動部用の直流電源を作り出し、マイクロコンピュータ用電源は、直流電源を入力としてマイクロコンピュータを含む信号入力回路用の一定直流電圧を作り出し、シャントレギュレータを具備する誤差増幅回路は、スイッチング電源の出力電圧に基づいて安定電圧制御を行い、直列に接続された2個の抵抗と、該2個の抵抗の一方の抵抗に並列に接続された抵抗およびトランジスタの直列回路とによる分圧回路を具備する出力電圧変更手段は、スイッチング電源の出力電圧が印加された該分圧回路の該一方の抵抗に生ずる分圧電圧に基づいてスイッチング電源の出力電圧を変化させる。上記のように構成されたスイッチング電源において、スイッチング電源が運転待機モード中の場合には、シャントレギュレータに与える分圧電圧が低下するように出力電圧変更手段によって制御され、その結果、スイッチング電源の出力電圧が低下する。
【0020】
つぎの発明による電源制御装置は、上記の発明において、運転待機モードから通常運転モードに移行する際に、前記スイッチング電源の出力電圧を通常電圧へ切り換える制御を行った後の所定時間経過後に機器の各部分の駆動回路を動作させることを特徴とする。
【0021】
つぎの発明による電源制御装置は、上記の発明において、スイッチング電源の出力電圧を検出する第2の電圧検出手段を具備し、運転待機モードから通常運転モードに移行する際に、前記第2の電圧検出手段により検出される出力電圧値が規定値以上になった後に、機器の各部分の駆動回路を動作開始させることを特徴とする。
【0022】
つぎの発明による電源制御装置は、上記の発明において、運転待機モードから通常運転モードへの移行に際して前記第2の電圧検出手段により検出されるスイッチング電源の出力電圧が規定値以上ならない場合には異常表示を行うことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して、この発明にかかる電源制御装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
実施の形態1.
図1は、この発明による電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態1を示している。この電源制御装置は、入力端子に商用交流電源1を接続されたブリッジ整流回路2を有し、ブリッジ整流回路2の出力端子間には、スイッチング電源であるスイッチングトランス3の一次巻線3aとスイッチング素子を含むコンバータ制御部4との直列回路と、平滑用電解コンデンサ5の並列回路とが接続されている。
【0025】
スイッチングトランス3の2次巻線3bには整流ダイオード6を介して12V用の直流出力部11が接続されており、この直流出力部11には、マイコン用電源である3端子レギュレータ7の入力端子、室外給電用リレー8のコイル、風向モータ9、運転表示ランプ10等が接続されている。整流ダイオード6と直流出力部11との間には平滑用電解コンデンサ12が接地接続されている。
【0026】
また、直流出力部11は、電流制限抵抗13、フォトカプラ14の発光素子14a、誤差増幅器であるシャントレギュレータ15を介して接地しており、フォトカプラ14の受光素子14bに流れる電流はコンバータ制御部4の帰還電流になっている。また、出力電圧変更手段として、直流出力部11の電圧を分圧して検出する抵抗16、17の分圧点がシャントレギュレータ15の基準入力端子に接続されており、抵抗17に並列に検出電圧を変更するための抵抗18とトランジスタ19との直列回路が接続されている。
【0027】
また、マイコン用電源である3端子レギュレータ7の出力電圧によって駆動されるマイクロコンピュータ(マイコン)20が設けられており、マイクロコンピュータ20は、信号入力回路であるリモコン受信回路21および本体運転スイッチ回路22の信号により、室外給電用リレー8等の駆動回路23と、トランジスタ19のオン・オフを制御している。
【0028】
つぎに、上述の構成による電源制御装置の動作について説明する。商用交流電源1の電圧は、ブリッジ整流回路2により全波整流され、平滑用電解コンデンサ5により平滑される。平滑された電圧がある電圧以上になると、コンバータ制御部4が起動し、スイッチングトランス3の2次巻線3bに電圧が発生する。このとき、トランジスタ19、室外給電用リレー8等の駆動回路23はオフするように、マイクロコンピュータ20に初期設定してある。
【0029】
従って、基準電圧が2. 5Vのシャントレギュレータ15を使用し、出力電圧を検出する抵抗16と抵抗17の分圧比を( 1/3) に設定すると、直流出力部11の出力電圧は2. 5Vの3倍である7. 5Vの電圧に安定するようにフォトカプラ14によりコンバータ制御部4に帰還電流が流れる。直流出力部11の出力電圧は7. 5Vと低い電圧であるが、3端子レギュレータ7によりマイコン用電源に必要な電圧である5Vの電圧は十分に安定しており、12Vの電圧が必要である室外給電用リレー8、風向モータ9はオフの状態であるため問題はない。このモードが運転待機モードであり、大幅な省電力化、節電が可能になる。
【0030】
リモコンの運転スイッチ、あるいは本体運転スイッチが押された場合、マイクロコンピュータ20は、リモコン受信回路21、あるいは本体運転スイッチ回路22の信号によりトランジスタ19をオンする。トランジスタ19がオンすることで、抵抗18にも電流が流れ、直流出力部11の電圧を検出する電圧値が抵抗16と抵抗17および抵抗18の分圧比にて決定される。この分圧比を( 5/24) になるように設定していると、直流出力部11の出力電圧はシャントレギュレータ15の基準電圧2. 5Vの( 24/5) 倍である12Vになるように制御され、直流出力部11は室外供給用リレー8等が動作するために必要で安定した12Vの電圧を供給する。このモードが通常運転モードである。
【0031】
図2は、マイクロコンピュータ20の動作を示すフローチャートである。商用交流電源1の電圧が入力され、マイクロコンピュータ20にマイコン用の電圧が供給されることによってマイクロコンピュータ20の動作がスタートする。まず、電源投入時には、トランジスタ19、室外給電用リレー8等の駆動回路23がオフとなるように初期設定する(ステップS10)。
【0032】
つぎに、リモコン受信回路21、あるいは本体運転スイッチ回路22からの運転信号の入力待ちをする(ステップS11)。運転信号の入力がない場合は、トランジスタ19、室外給電用リレー8等の駆動回路23がオフの運転待機モードが保たれる。運転信号の入力があると、トランジスタ19をオンし(ステップS12)、タイマーをスタートし(ステップS13)、タイマーをカウントし(ステップS14)、運転信号の入力より規定時間が経過したか否かを判断する(ステップS15)。
【0033】
規定時間が経過するのを待ち、規定時間が経過すれば、トランジスタ19のオンによって直流出力部11の電圧が必要電圧に上昇したと判断し、運転表示ランプ10等を駆動する駆動回路23をオンするなどして通常運転を開始する(ステップS16)。
【0034】
その後は、運転停止の信号の入力待ちになり(ステップS17)、運転停止信号が入力されると、直ちに駆動回路23をオフして運停止動作処理を行い(ステップS18)、停止動作処理が完了したのちに、トランジスタ19をオフし、運転待機モードにする。この運転待機モード時には、再び、リモコン受信回路21、あるいは本体運転スイッチ回路22からの運転信号の入力待ちをする(ステップS11)。
【0035】
これにより、運転指令を受信し、運転待機モードから通常運転モードに移行後、一定時間経過してから機器の各部の駆動部を動作させさせることで、確実に通常運転に必要な電圧を供給することができる。
【0036】
実施の形態2.
図3は、この発明による電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態2を示している。なお、図3に於いて、図1に対応する部分は図1に付した符号と同一の符号を付けて説明を省略する。
【0037】
この実施の形態では、直流出力部11の電圧を分圧して検出する抵抗16、17の接続点がオペアンプ24の反転端子に接続され、基準電圧入力であるオペアンプ24の非反転端子は、3端子レギュレータ7の出力との間に抵抗25を、接地との間に電解コンデンサ26を、マイクロコンピュータ20の出力端子との間に抵抗27を各々介して接続されている。
【0038】
マイクロコンピュータ20は、3端子レギュレータ7の出力電圧を分圧して検出している抵抗28、29の分圧値を読み込み、抵抗27を介してオペアンプ24の非反転端子に接続している端子に出力するパルス信号のハイレベルの時間割合(以下、デューティ比と云う)を調整する。これによりマイクロコンピュータ20が基準電圧変更手段を具現する。
【0039】
つぎに、上述の構成による電源制御装置の動作について説明する。商用交流電源1の電圧は、ブリッジ整流回路2により全波整流され、平滑用電解コンデンサ5により平滑される。平滑された電圧がある電圧以上になると、コンバータ制御部4は起動し、スイッチングトランス3の2次巻線3bに電圧が発生し、12V用の直流出力部11の電圧は上昇していく。このとき、室外給電用リレー8等の駆動回路23はオフ、抵抗27を接続されたマイクロコンピュータ20の端子はデューティ比を1(100%)にするようにマイクロコンピュータ20に初期設定してある。
【0040】
従って、基準電圧としているオペアンプ24の非反転端子の電圧が5Vとなり、出力電圧を検出する抵抗16と抵抗17の分圧比を( 5/12) に設定すると、直流出力部11の電圧は5Vの(12/5)倍である12Vの電圧に安定するようにフォトカプラ14によりコンバータ制御部4に帰還電流が流れる。
【0041】
その後、マイクロコンピュータ20は、抵抗28、29により分圧されたマイコン用電源である3端子レギュレータ7の出力の電圧値を監視しながら抵抗27を接続された端子の出力デューティ比を低下させていく。デューティ比を低下することにより、抵抗27を介して電解コンデンサ26の電荷の放電量が増加するため、基準電圧であるオペアンプ24の非反転端子の電圧は低下していく。基準電圧が低下することにより、フォトカプラ14に帰還電流が流れ、直流出力部11の電圧が下降する。
【0042】
マイコン用電源である3端子レギュレータ7の出力電圧がマイコン用電源に必要である限界値(たとえば、4. 5V)よりも低くなる前に、デューティ比の低下を停止することにより、直流出力部11の電圧は3端子レギュレータ7の入出力間電位差1. 4Vを加えた5. 9Vで安定する。直流出力部11の出力電圧は5. 9Vと低い電圧であるが、マイコン用電源に必要な限界電圧である4. 5Vは確保され、12Vが必要である室外給電用リレー8、風向モータ9はオフの状態であるため問題はない。このモードが運転待機モードであり、この場合も、大幅な省電力化、節電が可能になる。
【0043】
リモコンの運転スイッチ、あるいは本体運転スイッチが押された場合、マイクロコンピュータ20は、リモコン受信回路21、あるいは本体運転スイッチ回路22の信号により、抵抗27を接続された出力端子のデューティ比を1にする。これにより、マイクロコンピュータ20の動作開始時と同様に、基準電圧であるオペアンプ24の非反転端子の電圧は5Vに固定される。これにより、直流出力部11の電圧は12Vになり、室外供給用リレー8等が動作するために必要で安定した電圧を供給することとなる。このモードが通常運転モードである。
【0044】
実施の形態3.
図4はこの発明による電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態3を示している。なお、図4に於いても、図1に対応する部分は図1に付した符号と同一の符号を付けて説明を省略する。
【0045】
この実施の形態では、直流出力部11の電圧を分圧して検出する抵抗40および抵抗41が追加され、抵抗40と41の接続点がマイクロコンピュータ20のアナログ入力端子に接続され、マイクロコンピュータ20が直流出力部11の電圧検出値を取り込むようになっている。
【0046】
運転待機状態にて、リモコンの運転スイッチまたは本体運転スイッチが押されると、マイクロコンピュータ20がリモコン受信回路21、あるいは本体運転スイッチ回路22の信号によりトランジスタ19をオンし、シャントレギュレータ15の基準電圧2. 5Vの(24/5)倍である12Vになるように電圧を上昇させる過程で、抵抗40、41にて分圧された直流出力部11の電圧がマイクロコンピュータ20で検知され、12Vに安定したとマイクロコンピュータ20が判断したのち、室外給電用リレー8等の動作を開始する。これにより、機器の各部分に必要で安定した電圧を的確に供給することができる。
【0047】
通常運転モードへ移行する際、マイクロコンピュータ20にて検出している直流出力部11の電圧が規定時間内に規定値(12V)にならない場合には、回路に異常があると判断し、通常動作は開始せずに、運転表示ランプ10を点滅表示して、異常を知らせることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による電源制御装置によれば、運転待機モード中は出力電圧変更手段によって誤差増幅回路に与えるスイッチング電源の出力電圧を低下させることで、スイッチング電源の出力電圧を低下させるから、簡単な回路構成で、安価で、精度および信頼性が高く、運転待機中の消費電力を効果的に低減することができる。
【0049】
また、この発明によれば、誤差増幅回路がシャントレギュレータにより構成され、出力電圧変更手段がスイッチング電源の出力電圧を分圧する2個の抵抗とそれら抵抗に並列に接続された抵抗とトランジスタとの直列回路により構成されているから、簡単な回路構成で、安価で、精度および信頼性が高く、運転待機中の消費電力を効果的に低減することができる。
【0050】
つぎの発明による電源制御装置によれば、運転待機モード中は誤差増幅回路の基準電圧を基準電圧変更手段によって低下させることで、、スイッチング電源の出力電圧を低下させるから、簡単な回路構成で、安価で、精度および信頼性が高く、運転待機中の消費電力を効果的に低減することができる。
【0051】
つぎの発明による電源制御装置によれば、誤差増幅回路がスイッチング電源の出力電圧を分圧したものと基準電圧との差により動作するオペアンプにより構成され、基準電圧変更手段はオペアンプの基準電圧を変化させるものであるから、簡単な回路構成で、安価で、精度および信頼性が高く、運転待機中の消費電力を効果的に低減することができる。
【0052】
つぎの発明による電源制御装置によれば、基準電圧の変更をマイクロコンピュータ出力のデューティ比制御により行うから、運転待機中のスイッチング電源の出力電圧を細かく正確に設定することができ、運転待機中の消費電力を最大限に低減することが可能になる。
【0053】
つぎの発明による電源制御装置によれば、電圧検出手段により検出される電圧値がマイクロコンピュータを含めた信号入力回路が動作可能な最低限の電圧値になるまでスイッチング電源の出力電圧を低下させるべく基準電圧を変化させるから、運転待機中の消費電力を最大限に低減することができる。
【0054】
つぎの発明による電源制御装置によれば、信号入力回路にて運転指令を受信して運転待機モードから通常運転モードに移行するとき、スイッチング電源の出力電圧を通常電圧へ切り換える制御を行ったのち、一定時間経過後に機器の各部分の駆動回路を動作させるから、通常運転に必要な電圧を確実に供給することができる。
【0055】
つぎの発明による電源制御装置によれば、信号入力回路にて運転指令を受信して運転待機モードから通常運転モードに移行するとき、出力電圧検出手段により検出される出力電圧が規定値以上になったのち、機器の各部分の駆動回路を動作開始させるから、必要最少時間で機器の各部の確実な動作が可能となる。
【0056】
つぎの発明による電源制御装置によれば、運転待機モードから通常運転モードへの移行に際して出力電圧検出手段により検出されるスイッチング電源の出力電圧が規定値以上ならない場合には異常表示を行うから、サービス性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態1を示す電気回路図である。
【図2】実施の形態1の電源制御装置におけるマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態2を示す電気回路図である。
【図4】この発明の電源制御装置を空調機の室内ユニット用の電源制御装置に適用した実施の形態3を示す電気回路図である。
【図5】従来における電源制御装置のブロック図である。
【図6】従来における電源制御装置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源、2 ブリッジ整流回路、3 スイッチングトランス、4 コンバータ制御部、7 3端子レギュレータ、10 運転表示ランプ、11 直流出力部、14 フォトカプラ、15 シャントレギュレータ 16、17、18 抵抗、19 トランジスタ、20 マイクロコンピュータ、21 リモコン受信回路、22 本体運転スイッチ回路、23 駆動回路部、24 オペアンプ28、29、40、41 抵抗。
Claims (4)
- 通常運転モードと運転待機モードで使用される電源制御装置において、
交流商用電源から機器の各部分の駆動部用の直流電源を作り出すスイッチング電源と、
前記直流電源を入力としマイクロコンピュータを含む信号入力回路用の一定直流電圧を作り出すマイクロコンピュータ用電源と、
直列に接続された2個の抵抗と、該2個の抵抗の一方の抵抗に並列に接続された抵抗およびトランジスタの直列回路と、による分圧回路を具備し、前記スイッチング電源の出力電圧が印加された該分圧回路の該一方の抵抗に生ずる分圧電圧に基づいて前記スイッチング電源の出力電圧を変化させる出力電圧変更手段と、
シャントレギュレータを具備し、前記分圧電圧に基づいて安定電圧制御を行う誤差増幅回路と、
を備え、
前記出力電圧変更手段は、運転待機モード中に前記シャントレギュレータに与える前記分圧電圧を低下させることを特徴とする電源制御装置。 - 運転待機モードから通常運転モードに移行する際に、前記スイッチング電源の出力電圧を通常電圧へ切り換える制御を行った後の所定時間経過後に機器の各部分の駆動回路を動作させることを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
- スイッチング電源の出力電圧を検出する第2の電圧検出手段を具備し、運転待機モードから通常運転モードに移行する際に、前記第2の電圧検出手段により検出される出力電圧値が規定値以上になった後に、機器の各部分の駆動回路を動作開始させることを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
- 運転待機モードから通常運転モードへの移行に際して前記第2の電圧検出手段により検出されるスイッチング電源の出力電圧が規定値以上ならない場合には異常表示を行うことを特徴とする請求項3に記載の電源制御装置。
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