JP3612675B2 - pH変化誘因性物質または生物体の測定装置及び測定方法 - Google Patents

pH変化誘因性物質または生物体の測定装置及び測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば診断、食品検査などにおいて、溶液中の基質を分解してその溶液のpH変化を誘因する物質(例えば酵素)もしくは生物体(細胞、微生物など)を測定する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医学や食品の分野で、基質溶液のpH変化を誘因する微量の物質あるいは生物体に対する特異的かつ迅速な測定が求められている。pH変化を誘因する物質や生物体はpH電極を用いて検出することができる。しかし、一般的にpH電極による測定は特異性と感度において十分高いとは言えない。この点を改良する方法として、近年抗体の特異的分子認識能と微小pH電極の特徴を生かした、特異的、高感度、かつ迅速な測定を行うことができる装置が開示された(特開平1−212347号、特開平7−128281号)。
【0003】
その装置を図4に示し、その装置の使用時の状態を図5に示す。各部を説明すると、測定セル1は、筒状であり、その上下端に開口部を有している。下端部近傍の周壁には貫通孔が設けられておりこれが基質溶液入り口2となっている。測定セル1の内部は、下端側から径大の未反応基質溶液滞留部3、次に径小のpH電極ボディー収容部5、そしてこのpH電極ボディー収容部5よりも若干径大の細径管固相挿入部7となっており、全体としてpH電極30が挿入されている。pH電極30のpH電極ボディー部4は、未反応基質溶液滞留部3およびpH電極ボディー収容部5に収容されており、pH電極30のpH電極感応部6は細径管固相挿入部7内に収容されている。pH電極30の基端はpH電極コネクタ13が取り付けられており、測定セル1の下端の開口部はこのpH電極コネクタ13によって密閉されている。比較電極12は、pH電極コネクタ13に取り付けられており、未反応基質溶液滞留部3に収容された状態とされている。
【0004】
測定セル1の細径管固相挿入部7の周壁にはリング状の溝が設けられており、そこにOリング8が嵌め込まれている。このOリング8は、図5に示す細径管固相19が細径管固相挿入部7に挿入さたときに、細径管固相19と細径管固相挿入部7の周壁との間を密閉するためのものである。
【0005】
測定セル1の上端開口部は図5に示す細径管固相19を細径管固相挿入部7に挿入するための細径管固相挿入口9となっている。更に測定セル1の上端外側は溢れた基質溶液を回収する基質溶液オーバーフロー部10となっている。この基質溶液オーバーフロー部10で回収された基質溶液は基質溶液出口11を経て廃液容器16に至るようにされている。
【0006】
一方、測定セル1への基質溶液の供給は、基質溶液容器15に収容されている基質溶液を送液ポンプ14によって、前述した基質溶液入り口2から行われるようにされている。
【0007】
電気回路部17は、pH電極30および比較電極12から得られる電気信号に基づいて演算を行ってpH変動を求め、その結果を表示部に出力するデータ処理機能と、送液ポンプ14を駆動制御する駆動制御機能を備えている。
【0008】
表示部18は、電気回路部17から与えられる信号に応じた表示を行うものである。
【0009】
このように構成された装置を用いて、例えばヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼを検出する場合には、細径管固相19の内外壁に受容体としてヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼに対するモノクローナル抗体を固着しておく。
【0010】
そして操作者は、この細径管固相19の一端側を検体溶液に一定時間浸漬して取り出し、その一端側を測定セル1の細径管固相挿入口9から、細径管固相挿入部7内に収容する。このとき図5に示すように細径管固相19の内部にpH電極感応部6が挿入された状態いわゆるカップリングの状態となる。この状態で操作者は電気回路部17に動作開始を指示する。これにより送液ポンプ14は駆動され、細径管固相19の内部に基質溶液を供給されその内部が洗浄される。所定時間経過後、送液ポンプ14は停止し、細径管固相19の内部の基質溶液にpH変化が生じる。電気回路部17はその変化をpH電極30の出力電圧から求め、その値を表示部18に表示させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この装置において、上記のように細径管固相19の細径管とpH電極30のpH電極感応部6をカップリングさせると次のような問題点が存在することが判明した。
【0012】
(1)この装置においては、検出感度と検出速度を良くするために、細径管内壁とpH電極感応部との距離を可能な限り近付けることが必要である。そのためには細径管内径とpH電極感応部を可能な限り細くすることが必要である。しかし、それらの製造は困難であり、特にpH電極感応部を細くすることには限界がある。例えば、pH電極としてpH感応性電界効果トランジスタ( 以下pH−FETと称する) を用いた場合、実用的にはその感応部の太さは0.5mm 程度であり、それに応じて細径管の内径を 0.6mm 程度にすることは可能であるが、それ以上細い細径管ではカップリングは不可能である。
【0013】
(2)細径管とpH電極感応部をカップリングさせる方法では、細径管の寸法や形に誤差があった場合、両者が接触し、pH電極を破損したり、汚染したりする危険性がある。
【0014】
本発明の目的は、検出感度と検出速度に優れた測定を行うことができ、また細径管とpH電極感応部が接触することなく測定を行うことができるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の装置は、細径管を備え少くともその内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された細径管固相と、前記pH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する基質を含む基質溶液を収容するセルと、前記細径管固相の少くとも一端を前記セル内に保持する細径管固相保持手段と、前記セル内であって前記細径管固相の外部にその感応部が配置され前記基質溶液のpH変化を検出するpH電極と、前記セル内に保持された細径管固相の内部の前記基質溶液を前記感応部側に移動させる基質溶液移動手段と、を具備する。
【0016】
このような装置を用いてpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体を測定する場合、操作者は、細径管固相の一端を検体溶液に浸漬した後、その細径管固相をセル内に保持手段によって保持させる。そして基質溶液をセルに収容すると、細径管固相内部の基質溶液にpH変化が生じる。その後、基質溶液移動手段によって細径管固相内部の基質溶液をpH電極の感応部に移動させる。pH電極はこのときの基質溶液のpHを検出する。
【0017】
請求項2の装置は、請求項1の装置であって、セル内において、pH電極の感応部の基端から細径管固相の一端までの間の容積のうち前記感応部が占める容積を除いた容積が10マイクロリットル以下であることを特徴とする。この部分の容積がこの程度であれば、細径管固相の内部の基質液が殆ど希釈されることなくpH電極の感応部に至る。
【0018】
請求項3の装置は、請求項1の装置であって、受容体がヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼに対する抗体であり、かつ基質溶液が尿素を含有する溶液であることを特徴とする。この装置により、ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼ濃度を測定される。
【0019】
請求項4の装置は、請求項1の装置であって、pH電極はpH−FETであることを特徴とする。この装置は、小型であり、これを用いた測定は応答性が良く、高感度である。
請求項5の装置は、請求項1の装置であって、pH電極の感応部の端面と、細径管固相の端面は、間隔をあけて対向配置されることを特徴とする
【0020】
請求項6の装置は、請求項1の装置であって、細径管固相は細径管の内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された繊維状物質を有する。この装置では、単なる細径管よりも固相の比表面積を大きくすることができ、それによって測定対象物質または生物体の検出限界を下げることができる。
【0021】
請求項7の方法は、細径管を備え少くともその内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された細径管固相の一端を検体溶液に浸漬して取り出した後、前記細径管固相の一端を、前記pH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する基質を含む基質溶液を収容するセル内に保持して、前記セル内においてpH電極の感応部が前記細径管固相の外部に配置された状態とし、前記感応部にpH変化誘因反応後の前記細径管固相内の前記基質溶液を移動させるようにした測定方法である。この方法において、pH電極は、細径管固相内に感応部を挿入して測定した結果と同じ結果を出力する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1はその装置の構成を示し、図2はその装置の使用時の状態を示す。この装置が図4、図5に示した従来の装置と異なる点は、その従来の装置における測定セル1のpH電極ボディー収容部5と細径管固相挿入部7との間にpH電極感応部収容部21を設けた点であり、pH電極感応部6はここに収容される。また前記従来の装置では送液ポンプ14は基質溶液を一方的に測定セル1に供給するのみであったが、本実施の形態の装置の送液ポンプ40はその基質溶液の供給量にくらべればきわめて僅かではあるが、測定セル1内の基質溶液を吸引するようにも動作するものである。したがって本装置の電気回路部70も前記従来の装置の電気回路部17と若干異なり、送液ポンプ40を正逆いずれの方向にも駆動させることができるようになっている。他の各部は上記従来の装置の各部と同じであるので、同一の番号を付している。以下、その主な各部を詳細に説明する。
【0023】
(1)測定セル1;測定セル1の材質としては例えばプラスチック、金属、ガラス等を用いる。
【0024】
(2)pH電極30;通常のガラス電極、pH−FET等を用いる。pH−FETは小型化が容易で、pH変化に対する応答が速く、かつpH感度等の特性の経時変化が少い等の特徴があるので本実施の形態の装置として最適である。
【0025】
(3)pH電極感応部収容部21;pH電極感応部6を収容する部分であり、pH変化誘因反応後に細径管固相19内の基質溶液を逆流させて満たす所である。その時の希釈効果を極小に抑えるために、この部分の死容量(pH電極感応部収容部21の容積と、そこに収容されているpH電極部分すなわちpH電極感応部6の容積との差)は小さい方が望ましい。またこのように部分の死容量を小さくすれば、逆流液量が少くて済み、測定セル全体の容積を小さくすることができ、検体溶液の必要量を少くすることができるという効果がある。この死容量としては10μリットル以下が好ましい。
【0026】
(4)細径管固相挿入部7;細径管固相19の一端側が挿入される所である。ここに細径管固相19が挿入されると、Oリング8は、細径管固相19と細径管固相挿入部7の周壁との間を密閉する。このため基質溶液は細径管固相19の内部のみを流れ、細径管固相19の外周部には流れないようにされる。また、ここに細径管固相19が挿入されると、その先端より外側にpH電極感応部6は位置する。細径管固相挿入部7とOリング8が細径管固相保持手段を構成する。
【0027】
(5)比較電極12;未反応基質溶液滞留部3の中に設置される。飽和カンコウ電極や銀−塩化銀電極等の液絡式比較電極を用いる。また、ここに参照用のpH−FETと疑似比較電極(銀線等)を設置し、測定用pH−FETとの出力電位の差を測定するようにしても良い(特願平7−353719参照)。
【0028】
(6)送液ポンプ40;正逆いずれの方向にも送液できるポンプであり、正確な量を送液できるようにステッピングモータを用いたものが好適である。この送液ポンプ40の逆流機能が基質溶液移動手段に相当する。
【0029】
(7)細径管固相19;細径管の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等を用いる。細径管固相19は上記の細径管の少くとも内壁面上に測定対象物質あるいは測定対象生物体に対する受容体を固定化することによって作製される。受容体としては抗体、特定蛋白質に対する結合性蛋白(レセプタ類を含む)、細胞接着因子等を用いる。
【0030】
これらの受容体を細径管に固定化するためには、酵素免疫測定法の固相を調製する時と同様の方法を用いる。最も一般的には細径管に受容体を物理吸着させた後に、牛の血清アルブミン等でブロッキングすることによって調製される。
【0031】
細径管の内径をr、長さをlとすれば、細径管内部の容積に対する内壁の比表面積sは次式のように細径管の内径rに反比例する。
s=(2πrl)/(πrl)=2/r
【0032】
すなわち細径管の内径rが小さいほど比表面積sが増大し、pH変化誘因反応の速度が大きくなる。したがって、細径管の内径rは小さいほど好ましく、通常は内径rは1mm以下が好ましい。しかし、実際的には細径管を金型で成型する時の成型性、さらにそれに受容体を固定化するときの操作性等から内径rを0.1mm以下にすることは難しい。したがって、細径管の内径rとしては、0.1mmから1mm程度が好ましい。
【0033】
さらに本装置においては、細径管とpH電極をカップリングさせないので、細径管の内部に例えば受容体をあらかじめ固定化したガラス繊維とか合成繊維を充填して細径管固相を作製しても良い。この場合には繊維の比表面積が大きいので、細径管の内径そのものは1mm以上であっても良い。
【0034】
(8)基質溶液;本装置に用いられる基質溶液とは、pH変化誘因性物質もしくはpH変化誘因性生物体によって分解ないしは代謝されてpH変化を誘因する化合物(基質)を含む溶液を意味する。測定対象物質が酵素の場合、基質としては、ウレアーゼ/尿素、グルコースオキシダーゼ/グルコース、リパーゼ/トリアシルグリセロール等を用いる。
【0035】
測定対象物質が細胞、微生物等の生物体の場合には、基質溶液として、これらの生物体によって代謝されてpH変化を誘因する基質を含む水溶液を使用すれば良い。このような基質としては、例えばグリコース、フラクトース、シュクロース等の糖類が最も一般的である。
【0036】
(9)電気回路部70;pH電極30および比較電極12から得られる電気信号に基づいて演算を行ってpH変動を求め、その結果を表示部に出力するデータ処理部71と、送液ポンプ40を駆動制御する駆動制御部72を備えている。
【0037】
次にこのように構成された本装置を用いて検体溶液中の測定対象物質もしくは測定対象生物体の濃度を測定する方法を説明する。
【0038】
まず操作者は、細径管固相19の一端側を検体溶液中に浸漬し、検体溶液を細径管内部に吸引させる。細径管の内径が1mm以下であれば、故意に吸引させなくとも、毛細管現象で自然に検体溶液が細径管内に吸引される。この状態で一定時間静置すると、細径管内の受容体によって検体溶液中の測定対象たるpH変化誘因性物質もしくはpH変化誘因性生物体が捕捉される。
【0039】
次に操作者は、上記の操作を終えた細径管固相19の一端側を測定セル1の細径管固相挿入口9から、細径管固相挿入部7内に挿入する。このときの状態を図2に示す。その後、操作者は電気回路部70に動作を開始させる。これにより駆動制御部72は送液ポンプ40を駆動させ、基質溶液容器15に収容されている基質溶液を測定セル1に送り込み、細径管固相19の内部を十分洗浄する。この操作によって、細径管固相19の内部に遊離状態(受容体と結合していない状態)で付着している測定対象物質もしくは測定対象生物体が洗い落とされ、受容体と結合した測定対象物質もしくは測定対象生物体のみが細径管内部に残る。ここで洗浄時の基質溶液の流速を十分高くしておくならば、洗浄直後のこの出力電圧V0 を未反応の基質溶液のpHに対応する出力電圧とみなすことができる。
【0040】
データ処理部71は、この洗浄が終了した時点でのpH電極30の出力電圧V0 を読み取り、記憶する。
【0041】
その後、駆動制御部72は送液ポンプ40を所定時間停止させる。このとき、細径管固相19の内部で、その捕捉されたpH変化誘因性物質もしくはpH変化誘因性生物体と基質との反応が進行する。その反応によって基質溶液中の基質が分解され、細径管固相19の内部の基質溶液のpHが変動してくる。
【0042】
その後、駆動制御部72は送液ポンプ40をわずかに逆転させて基質溶液を逆流させ、送液ポンプ40を停止させる。これにより、細径管固相19の内部の反応後の基質溶液が、pH電極感応部収容部21に至る。それに応じてpH電極30の出力電圧が変動する。データ処理部71は、上記の送液ポンプ14の停止から所定時間後、pH電極30の出力電圧Vを読み取り、記憶する。この電圧は反応後の基質溶液のpHに対応する。データ処理部71は、記憶したデータV0,Vから次式を計算してpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体による基質溶液のpH変化を求める。この値は表示部18に表示される。
ΔpH=(V−V0 )/S (1)
【0043】
ここでSはpH電極30の感度である。このΔpHが検体溶液中の測定対象たるpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体の濃度の増大とともに増大(マイナスの場合は減少)する。
【0044】
次に操作者は、細径管固相19を測定セル1から抜き取り、駆動制御部72に指示を与え、送液ポンプ40を正転させる。これにより測定セル1の内部は基質溶液によって洗浄される。
【0045】
本発明をより具体的に説明するため、以下に試験例を示す。
試験例1.
A.装置の構成
基本的には図1に示した構成である。pH電極30としては、特公平4−51786 号公報に記載されている、酸化タンタルをpH感応膜とするpH−FETを用いた。その寸法は幅0.45mm、厚み0.2mm、長さ5.5mmで、その先端0.8mmの部分がpH電極感応部6である。このpH−FETの先端約2mmを露出し、残りの部分をこの素子にボンディングされたソース、ドレインのリード線とともに、外径0.60mmの樹脂体に埋め込み、pH電極ボディー部4とした。このpH−FETのpH感度は25℃で58mV/pH、相互コンダクタンスは350マイクロジーメンスであった。
【0046】
比較電極12としては表面が塩素化された銀線を用いた。このpH電極30はそのpH電極感応部6がその収容部21(内径0.7mm)に収まるように、また比較電極12はそれが未反応基質溶液滞留部3に収容されるように位置決めしてこれらをpH電極コネクタ13に固定した。なお、この時pH電極30の上端と細径管固相19の下端との間の距離が約0.1−2.0mmになるようにpH電極30の位置決めを行った。pH電極30(pH−FET)の作動は、ドレイン電圧3ボルト、ドレイン電流7μAで定電流回路に接続して行った。またpH電極30(pH−FET)の出力信号としては比較電極12を基準とするpH電極30のソース電位を測定した。
【0047】
送液ポンプ40としては、ステッピングモータ駆動によるチューブポンプを使用した。
【0048】
電気回路部70は、ディジタルコンピュータを備え、このディジタルコンピュータに、送液ポンプ40を制御する機能、pH電極30の出力信号に基づいて演算処理をする機能を備えさせた。それぞれの機能が、図1に示した駆動制御部72、データ処理部71に対応する。
【0049】
B.細径管固相19の調製
受容体としてヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼに対するモノクローナル抗体(K.Nagata, T.Mizuta, Y.Tonokatsu et al.,Infection and Immunity 60,, 4826−31(1992) 参照)を使用した。このモノクローナル抗体50μg/mlのPBS溶液(pH7.4)1ml中に内径0.60mm、外径1mm、長さ15mmのポリプロピレン製細径管20本を浸漬し、室温下24時間静置することによって、この細径管の内外表面に抗体を固定化した。
【0050】
次いで遠心分離によって抗体溶液の液切りを行い、この細径管をシュクロース10%、牛血清アルブミン1%、およびアジ化ナトリウム0.1%を含むPBS溶液(pH7.4)中に浸漬し、室温下24時間静置することによって、ブロッキング処理を行った。その後、遠心分離によってブロッキング溶液の液切りを行った。さらに室温下で風乾した細径管固相を密閉容器の中に収容して、4℃で保存した。
【0051】
C.ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼの測定
ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼ(K.Nagata他、の同上文献参照)をPBS溶液(pH7.4)で希釈して、定められた濃度がそれぞれ異なる複数種の検体溶液を調製した。各検体溶液10μlに上記Bで作製した細径管固相19をそれぞれ浸漬し、室温で1時間静置した。
【0052】
基質溶液として、2mM尿素と10mM塩化アンモニウム、および154mMの塩化ナトリウムを含む水溶液を使用した。
【0053】
操作者は電気回路部70に、動作を開始させ、送液ポンプ40により測定セル1に基質溶液を3ml/分の流速で供給しつつ、検体溶液から取り出した1本の細径管固相19を測定セル1の細径管固相挿入部7に挿入する。この基質溶液の供給はその開始から60秒間行われ、細径管固相19の内部が洗浄される。この60秒が経過すると、駆動制御部71は送液ポンプ40を停止させ、同時に、データ処理部71はその時のpH電極30のソース電位V0 を読取り、記憶する。
【0054】
この後、駆動制御部71は55秒間、送液ポンプ40を停止させ、細径管固相19の内部で基質の分解反応を進行させた後、送液ポンプ40を2ステップだけ逆転させて停止させる。この逆転ステップ数は細径管固相19内の基質溶液を約1μl逆流させる量になっている。データ処理部71はこの逆転から5秒後のpH電極30のソース電位Vを読取り、記憶し、このVと既に記憶している電位V0 に基づいて上記式(1) を用いて計算を行い、ΔpHを求め、これを表示部18に表示させる。
【0055】
次に、操作者は、細径管固相19を測定セル1から抜き取り、駆動制御部71に指示を与えて、送液ポンプ40を正転駆動させ基質溶液を測定セル1に3ml/分の流速で15秒間供給し、測定セル1内を洗浄する。
【0056】
操作者は、以上の作業を各検体溶液に浸漬された細径管固相19について行った。その結果を、図3に白四角の点として示した。
【0057】
試験例2.
A.装置の構成
試験例1のAと同じ。
【0058】
B.細径管固相の調製
細径管固相として、細径管の内部に抗体を固定化したガラスウールを充填したものを以下のようにして調製した。
【0059】
試験例1で説明したものと同じ抗体溶液1mlにガラスウール0.2gを浸漬し、室温で24時間静置した。遠心分離によって液切りを行った後、このガラスウールを試験例1で説明したものと同じブロッキング溶液1mlに24時間浸漬し、ブロッキングを行った。再度遠心分離によって液切りし、風乾した。このガラスウール約5mgを試験例1で用いたものと同じ細径管(抗体を固定化していないもの)の内部に一様に充填し、これを細径管固相とした。
【0060】
C.ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼの測定
試験例1のCと同じ。その測定結果を、図3に黒丸の点として示した。
【0061】
比較例
本発明の装置と従来の装置とを比較するために、以下の試験を行った。
A.装置の構成
試験例1のAに使用した部品と同じものを使用して構成した。ただし、pH電極感応部6が細径管固相収容部7の中に収容されるように、pH電極30の位置を少し上方にずらした。
【0062】
B.細径管固相の調製
試験例1のBと同じ。
【0063】
C.ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼの測定
試験例1のCと同じようにして、細径管固相と検体溶液とを1時間反応させ、基質溶液を送液しながら細径管固相を測定セルに挿入し、60秒間洗浄した後、V0 を読み取った。次いで送液ポンプを55秒間停止させ、55秒目のpH電極出力Vを読み取った。その後、細径管固相を測定セルから抜き取り、15秒間洗浄した。このようにして測定されたV0 、Vから(1) 式によってΔpHを計算した。その測定結果を、図3に白丸の点として示した。
【0064】
図3の結果から明らかなように、同じ細径管固相を用いて測定を行った場合、その測定結果は本発明によるものと、従来のカップリングによるものとはほぼ同じ信号強度が得られる。すなわち、本発明のように細径管固相とpH電極との接触の危険性を完全に回避する方法においても、従来のカップリングによる方法と同程度の信号強度が得られる。さらに従来のカップリングによる方法では物理的に使用不可能であったガラスウール固相を充填した細径管固相のように、より比表面積が大きな細径管固相を用いることにより、検出信号強度を大幅に増大することも、本発明によって可能となった。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、pH電極を破損したり、汚染したりする恐れなく、高感度にかつ高速度にpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体を測定することができる。
【0066】
請求項2の発明によれば、細径管固相の内部の基質液が殆ど希釈されることなくpH電極の感応部に至り、高精度に測定を行うことができる。さらに、移動液量が少くて済み、セル全体の容積を小さくすることができ、検体の必要量がわずかで良いという効果も有する。
【0067】
請求項3の発明によれば、ヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼ濃度の測定を、pH電極を破損したり、汚染したりする恐れなく、高感度にかつ高速度に行うことができる。
【0068】
請求項4の発明の装置は小型であり、かつ応答性が良く、高感度である。また請求項5の発明の装置によれば、pH電極の感応部の端面と、細径管固相の端面は、間隔をあけて対向配置されるので、細径管固相の内部の基質溶液を効率良く感応部側に移動させることができる。
【0069】
請求項6の発明によれば、固相の比表面積を大きくし、検出限界を下げることができる。
【0070】
請求項7の発明によれば、pH電極を破損したり、汚染したりする恐れなく、高感度にかつ高速度にpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の装置の構成図。
【図2】図1に示した装置を用いた測定の説明図。
【図3】本発明により行った測定結果を従来方法による測定結果と比較して示す図。
【図4】従来の測定装置を示す図。
【図5】図4に示した装置を用いた測定の説明図。
【符号の説明】
1 測定セル
19 細径管固相
30 pH電極
6 pH電極感応部
40 送液ポンプ

Claims (7)

  1. 細径管を備え少くともその内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された細径管固相と、
    前記pH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する基質を含む基質溶液を収容するセルと、
    前記細径管固相の少くとも一端を前記セル内に保持する細径管固相保持手段と、
    前記セル内であって前記細径管固相の外部にその感応部が配置され前記基質溶液のpH変化を検出するpH電極と、
    前記セル内に保持された細径管固相の内部の前記基質溶液を前記感応部側に移動させる基質溶液移動手段と、
    を具備するpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  2. セル内において、pH電極の感応部の基端から細径管固相の一端までの間の容積のうち前記感応部が占める容積を除いた容積が10マイクロリットル以下であることを特徴とする請求項1に記載のpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  3. 受容体がヘリコバクターピロリ由来ウレアーゼに対する抗体であり、かつ基質溶液が尿素を含有する溶液であることを特徴とする請求項1に記載のpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  4. pH電極はpH感応性電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載のpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  5. pH電極の感応部の端面と、細径管固相の端面は、間隔をあけて対向配置されることを特徴とする請求項1に記載のpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  6. 細径管固相は細径管の内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された繊維状物質を有することを特徴とする請求項1に記載のpH変化誘因性物質または生物体の測定装置。
  7. 細径管を備え少くともその内部に測定対象とするpH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する特異的な受容体が固定化された細径管固相の一端を検体溶液に浸漬して取り出した後、前記細径管固相の一端を、前記pH変化誘因性物質またはpH変化誘因性生物体に対する基質を含む基質溶液を収容するセル内に保持して、前記セル内においてpH電極の感応部が前記細径管固相の外部に配置された状態とし、前記感応部にpH変化誘因反応後の前記細径管固相内の前記基質溶液を移動させるようにしたpH変化誘因性物質または生物体の測定方法。
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