JP3612231B2 - ノズル装置及び現像方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理基板の表面に積層された感光性の皮膜を露光後に現像する現像方法に関する。
【0002】
また本発明は、回転する被処理基板の表面に処理液を噴霧するためのノズル装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、半導体チップは、図13に模式的に示すように、被処理基板である半導体ウエハ(以下、ウエハとする)上に回路が形成され、その上にアルミニウム電極11が形成されてできており、そのチップ1上にはポリイミドよりなる保護膜12が積層されている。この半導体チップ1は、図示しないリードフレームにより支持され、アルミニウム電極11とリードとをボンディングワイヤ13で接続した状態でモールドされる。
【0004】
この保護膜12でチップ1上に形成された回路を保護することにより、ウエハを劈開してチップ1を得る時に回路に影響が及ぶのを防ぐことができ、またモールド時などに回路に過大な外力が及ぶのを防いでいる。
【0005】
保護膜12は、ウエハ上に例えば感光性ネガまたはポジのポリイミドを塗布し、これを加熱した後、ポリイミド露光及びポリイミド現像を行ってアルミニウム電極11の表面を露出させ、さらにポリイミドキュアすることにより得られる。現像にあたっては、例えば半導体デバイスの製造プロセスにおいてレジストパターンを形成する時に使用される装置を用いることができる。そのような現像装置としては、例えば図14に示すような装置が知られており、同図において21は処理室、22はウエハWの保持台、23は保持台22を回転させる回転機構、24は現像液供給ノズル、25はリンス液供給ノズルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポリイミドは現像時に溶け難いため、不要部分を十分に除去するには多量の現像液を必要とするが、できるだけ短時間で現像処理を済ませようとしてノズルへの現像液の流量を大きくすると、ポリイミド膜の表面に均一な現像液の膜ができ難くなるため、現像液の流量をむやみに大きくすることはできない。
【0007】
しかも近時ウエハはますます大口径化しているため、より多量の現像液を必要とし、図14に示すような現像液供給ノズルが1個しかない従来構成の装置では、現像液の流量を均一な現像液膜ができる範囲に設定すると、現像時間がますます長くなり、スループットが低下してしまうという不都合がある。
【0008】
またポリイミド膜の表面に現像液を供給して不要部分を除去した後、現像液により膨潤した残留パターン部分を収縮させるために現像液の供給停止後にリンス液を供給すると、パターンに大きな応力が加わり、クラックが発生するおそれがある。
【0009】
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、より短時間で現像処理を終了し、かつ現像液からリンス液に切り替える時のパターンに作用する応力を極力小さくすることができる現像方法を提供することにある。
【0010】
また本発明の他の目的は、回転する被処理基板の表面に処理液を噴霧する装置において、異なる2種類の処理液を短時間でより広範囲に多量に供給することができるノズル装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るノズル装置は、回転する被処理基板の表面に異なる2種類の処理液を噴霧する装置において、被処理基板に沿って一直線上に配置され得る一対の第1処理液ノズル及び第2処理液ノズルを具備し、前記一対の第1処理液ノズルは同じ方向を向いており、かつ前記一対の第2処理液ノズルは同じ向きでかつ第1処理液ノズルとは反対方向を向いていることを特徴とする。
また本発明に係るノズル装置は、被処理基板を水平保持し、これを回転させる手段と、回転する被処理基板に対し第1処理液の噴霧を行う一対の第1処理液ノズルと、被処理基板における第1処理液供給領域を含む、より広い領域に第2処理液の噴霧を行う一対の第2処理液ノズルと、を備え、前記一対の第1処理液ノズル及び前記一対の第2処理液ノズルが、被処理基板と対向する位置に一直線上に配置されており、前記一対の第1処理液ノズルは共に同方向且つ同じ傾きで配置され、前記一対の第2処理液ノズルは共に同方向且つ同じ傾きで、更に第1処理液ノズルとは反対方向を向くように配置されることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、回転する被処理基板の表面に処理液を短時間でより広範囲に多量かつ均一に供給することができる。
【0013】
本発明においては、前記一対の第1処理液ノズルによる2つの第1処理液供給領域は、互いにその一部が重なりを有し、前記一対の第2処理液ノズルによる2つの第2処理液供給領域もまた、互いにその一部が重なりを有するものであることが望ましい。また例えば前記第1処理液は現像液であり、前記第2処理液はリンス液である。さらに現像液の供給は、ガスにより霧化した現像液を噴霧して行うものであり、リンス液の供給もまた、ガスにより霧化したリンス液を噴霧して行うものであることが望ましい。さらに前記第1処理液ノズルと第2処理液ノズルは、第1処理液ノズルにより現像液を被処理基板に供給し、次いでこの第1処理液ノズルにより現像液を被処理基板に供給すると共に、前記第2処理液ノズルによりリンス液を被処理基板に供給し、続いて第2処理液ノズルによりリンス液を被処理基板に供給するように構成されていることが望ましい。
【0014】
また本発明に係る現像方法は、前記ノズル装置を用いて、被処理基板上に、前記一対の第1処理液ノズルから現像液を噴霧する工程と、被処理基板上に、前記一対の第2処理液ノズルからリンス液を噴霧する工程と、前記現像工程から前記リンス工程に移行する途中で、第1処理液ノズルと第2処理液ノズルとにより現像液とリンス液とを同時に噴霧する工程と、を含むことを特徴とする。この発明において、現像液またはリンス液の噴霧を行う際には、先ず前記一対の第1処理液ノズルから被処理基板に向けて最初にガスのみを、次いでガスと現像液とを供給し、しかる後現像液の供給を停止してガスのみを供給する工程であり、リンス工程は、第2処理液ノズルから被処理基板に向けて最初にガスのみを、次いでガスとリンス液とを供給し、しかる後にリンス液の基板を停止してガスのみを供給する工程である。
【0015】
この発明によれば、回転する被処理基板の表面に、より広範囲に亘って多量の現像液またはリンス液を短時間で供給することができるとともに、現像液による化学反応が徐々に停止し、現像液により膨潤したパターンの収縮が緩やかに起こるので、パターンに過大な応力が加わるのを防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明に係る現像方法を実施するにあたって、本発明に係るノズル装置を用いた例を示す図である。図示しないモータ及び昇降手段により回転自在かつ昇降自在に支持されたスピンチャック31と、そのスピンチャック31に真空吸着されたウエハWの上方に配置され得る二対のノズル41,42及びノズル43,44を備えたノズル装置4と、そのノズル装置4がウエハWに平行に移動するのを案内するレール5と、ウエハWの周囲を囲み、現像液やリンス液等の処理液を受ける外カップ32及び昇降自在な内カップ33と、を備えている。前記外カップ32には、ドレン34が接続されている。
【0017】
ノズル装置4は、レール5に対して垂直に伸び、かつ図示しない駆動機構によりレール5に沿って移動自在な支持梁45に、第1処理液である例えば現像液をウエハW表面に噴霧するスプレー式の現像液供給用ノズル41,42と、第2処理液である例えばリンス液をウエハW表面に噴霧するスプレー式のリンス液供給用ノズル43,44とが、支持梁45に沿って交互に配置されて固定された構成となっている。
【0018】
例えば図1に示す例では、左側から順に現像液供給用ノズル41、リンス液供給用ノズル43、現像液供給用ノズル42、リンス液供給用ノズル44となっている。
【0019】
一対の現像液供給用ノズル41,42は、図1において右下向きに傾いており、一番左側に配設された現像液供給用ノズル41は、ウエハWの左端から中心のやや右側寄りの位置までの二点鎖線で囲む範囲を現像液供給領域61とし、もう一方の現像液供給用ノズル42は、ウエハWの中心のやや左寄りの位置から右端までの二点鎖線で囲む範囲を現像液供給領域62としている。従って2つの現像液供給領域61,62は、ウエハWの表面において互いにその一部が重なっている。
【0020】
また一対のリンス液供給用ノズル43,44は、図1において左下向きに傾いており、一番右側に配設されたリンス液供給用ノズル44は、ウエハWの右端から中心のやや左側寄りの位置までの二点鎖線で囲む範囲をリンス液供給領域64とし、もう一方のリンス液供給用ノズル43は、ウエハWの中心のやや右寄りの位置から左端までの二点鎖線で囲む範囲をリンス液供給領域63としている。従って2つのリンス液供給領域63,64は、ウエハWの表面において互いにその一部が重なっている。
【0021】
そして2つのリンス液供給領域63,64よりなる範囲は、2つの現像液供給領域61,62よりなる範囲と同じかまたはそれよりも広くなる(図8参照)。ここで現像液供給用ノズル41,42が同じ向きに傾き、一方リンス液供給用ノズル43,44が同じ向きで、かつ現像液供給用ノズル41,42の向きとは反対向きに傾いているのは、現像液供給用ノズル41,42とリンス液供給用ノズル43,44とが同じ向きに傾いていると、現像液とリンス液を一生に噴霧した場合に液玉ができてしまい、現像液およびリンス液をウエハWに均一に噴霧することができないからである。
【0022】
なお図2は、ノズル装置4が待機位置にある場合を示しており、現像液またはリンス液を噴霧する際には、ノズル装置4は図2において左側へ移動し、ウエハWの中心を通る直径上に位置し、そこで噴霧を行う。 図1及び図2において、46は処理液(現像液やリンス液)の導入部であり、図示しないパイプを介して図示しない処理液供給タンクに接続されている。また47は窒素ガスの導入部であり、図示しないパイプを介して図示しない窒素ガスボンベに接続されている。図3は、現像液供給用ノズル41の要部の構造を示す断面図である。なおもう一方の現像液供給用ノズル42と、リンス液供給用ノズル43,44も同じ構造であるため、説明を省略する。
【0023】
ノズル41(42,43,44)は、図示しない前記処理液導入部46を介して送られてきた処理液を受ける受け孔75を有するノズル基部71と、そこに流入した処理液の流速を速めて噴出させるための細い噴出孔76を有する出射部72と、そこから出射した処理液を窒素ガスによりスプレー状に噴霧するための細孔77を有するノズル先端部73と、ノズル先端部73を固定するための固定筒部74と、から構成されている。
【0024】
ノズル基部71は、図示しない前記窒素ガス導入部47を取り付けるための取り付け孔78、及び窒素ガス導入部47のガス流路内に嵌入される取り付け凸部79を有している。この取り付け凸部79は、ノズル基部71の内部に設けられたガス導入口80に連通接続しており、また窒素ガス導入部47(図示せず)内のガス流路にも連通接続される。
【0025】
出射部72は、ノズル基部71とその下端部に螺合された固定筒部74とにより画成される空間内に収納されており、出射部72の上端縁とノズル基部71との間には気密を保つためのOリング81が介装されている。また出射部72の噴出孔76の周りには窒素ガスの流通孔82が設けられており、その流通孔82の周囲には、下からノズル先端部73の上端縁が当接している。そしてそのノズル先端部73が固定筒部74により押さえつけられていることにより、出射部72が固定されている。
【0026】
固定筒部74の上端は、ノズル基部71の、固定筒部74の取り付け部分の下面から離れており、それによって環状の空間83が形成されている。この環状空間83は、前記ガス導入口80、及び出射部72と固定筒部74とにより画成されるガス空間84に連通接続し、さらに出射部72のガス流通孔82に連通接続する。
【0027】
出射部72の噴出孔76から、ノズル先端部73と出射部72とにより画成される空間85内に噴出された処理液は、ガス流通孔82から吹き出した窒素ガスにより霧化し、ノズル先端部73の細孔77から出射する。
【0028】
次に上述した構成のノズル装置4を用いて、ウエハWの表面に塗布され、露光されたポリイミド膜を現像処理する手順について、図4乃至図10を参照しながら説明する。
【0029】
先ずスピンチャック31がカップ32,33の上方まで上昇し、既に前工程でポリイミドが塗布され、露光処理されたウエハWを図示しないアームからスピンチャック31に受け渡す。スピンチャック31が下降したら、ウエハWを回転させながら、ウエハWの中心上にノズル装置4を移動する。そして現像液供給用ノズル41,42に窒素ガスのみを供給し、それらのノズル41,42から窒素ガスのみを吹き出させる。その際リンス液供給用ノズル43,44からは何も出ない(図4参照)。
【0030】
次いで現像液供給用ノズル41,42に窒素ガスとともに現像液を供給し、それらのノズル41,42から現像液をスプレー状に噴霧する(図5参照)。現像液は、例えばノルマルメチル2ピロリジノン(NMP)とシクロヘキサンとからなる。
【0031】
この状態で所定時間が経過したら、リンス液供給用ノズル43,44に窒素ガスのみを供給し、それらのノズル43,44から窒素ガスのみを吹き出させる。その際現像液供給用ノズル41,42からは現像液が噴霧された状態のままである(図6参照)。
【0032】
所定の現像時間が経過したら、リンス液供給用ノズル43,44に窒素ガスとともにリンス液を供給し、それらのノズル43,44からリンス液をスプレー状に噴霧する(図7参照)。従ってこの時点では、図8に示すように、ウエハW表面には現像液とリンス液の両方が噴霧されるので、ポリイミド膜と現像液との化学反応が徐々に停止し、応力の発生が緩和される。リンス液は、例えば酢酸ブチルとプロピレングリコールモノメチルエーテルアルコール(PGMEA)とからなる。
【0033】
なお図8の例では、リンス液供給領域63,64の方が現像液供給領域61,62よりも広い範囲に噴霧されているが、両者の噴霧範囲が同じでもよい。
【0034】
続いて現像液供給用ノズル41,42への現像液の供給を停止して窒素ガスのみを供給し、それらのノズル41,42から窒素ガスのみを吹き出させる(図9参照)。これは、現像液が供給停止後にウエハW上に滴下するのを防ぐためである。また現像液の供給停止によって、ウエハWの全面にリンス液のみが噴霧されるので、現像液とポリイミド膜との反応が完全に停止し、現像液によって膨潤したパターンは収縮する。なお必要に応じてバックリンス処理を行う。
【0035】
続いてリンス液供給用ノズル43,44へのリンス液の供給を停止して窒素ガスのみを供給し、それらのノズル43,44から窒素ガスのみを吹き出させる(図10参照)。これは、リンス液が供給停止後にウエハW上に滴下するのを防ぐためである。なお図10では現像液供給用ノズル41,42からの窒素ガスは停止しているが、出ていても構わない。
【0036】
そして、ウエハWを回転し続けてスピン乾燥した後、ノズル装置4を元の待機位置に戻し、ウエハWの回転を停止させて処理を終了する。
【0037】
上述実施の形態によれば、現像液およびリンス液を霧化してスプレー状に噴霧するためのノズル41,42,43,44がそれぞれ2個ずつ設けられているため、ウエハW表面に多量の現像液またはリンス液を短時間でより広範囲に亘って均一に供給することができるので、ポリイミドよりなる保護膜のパターンを形成する際にスループットの低下を防ぐことができる。
【0038】
また上述実施の形態によれば、現像液とリンス液とを同時に噴霧することによれば、現像工程からリンス工程に移行する時に現像液とリンス液とを同時に噴霧する工程を介在させ、その工程においてはリンス液供給領域を例えば現像液供給領域よりも広くして(同じ広さでもよい)現像液だけがパターンに供給される状態がないようにしているので、図11(a)に示すように現像液とポリイミドとの化学反応が徐々に停止し、現像液の噴霧停止により、膨潤したパターンP1の収縮が同図(b)に示すように緩やかに起こる。従って収縮したパターンP2に過大な応力が加わるのを防ぐことができ、クラックの発生を防ぐことができる。つまり現像液の噴霧停止と同時にリンス液を噴霧し始めたのでは、膨潤したパターンの収縮が急激に起こり、パターンに過大な応力が作用してクラックが発生し易くなるが、本実施の形態では、それを防ぐことができる。
【0039】
また上述実施の形態によれば、複数のノズル41,42,43,44が一直線上に並んでいるため、待機時にノズル装置4を収納するスペースが小さくて済み、カップ32の脇に収納スペースを確保することができる。例えば4個のノズルを十字状に配置してもよいが、その場合には待機時のノズル装置の収納スペースが、ノズルを一直線上に配置した場合よりも大きくなるので、収納スペースを考慮すると複数のノズルを一直線状に配置する方が好ましい。
【0040】
次に本発明に係るノズル装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例の概略について図12を参照しながら説明する。
【0041】
図12中9はウエハカセットを搬入出するためのカセット搬入出ステージであり、例えば25枚収納されたカセットCが例えば自動搬送ロボットにより載置される。搬入出ステージ9の奥側には、例えば搬入出ステージ9から奥を見て例えば左側には塗布・現像系のユニットが、右側には加熱・冷却系のユニットが夫々配置されている。
【0042】
塗布・現像系のユニットにおいては、例えば上段に2個の現像ユニット91が、下段に2個の塗布ユニット92が設けられている。加熱・冷却系のユニットにおいては、加熱ユニット93、冷却ユニット、疎水化処理ユニットおよび受渡しユニットなどが上下にある。
【0043】
また塗布・現像系ユニットと加熱・冷却系ユニットとの間には、図には現れていないウエハ搬送アームが設けられている。このウエハ搬送アームは、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成され、塗布・現像系ユニット、加熱・冷却系ユニット、搬入出ステージ9及び後述のインターフェイスユニット94の間でウエハWの受け渡しを行う。
【0044】
インターフェイスユニット94は、塗布・現像系ユニットや加熱・冷却系ユニットを含む上述の部分をクリーントラックと呼ぶことにすると、このクリーントラックと露光装置95との間に介在し、図示しない搬送系により両装置の間でウエハの受け渡しを行う。
【0045】
この装置のウエハの流れについて説明すると、先ず外部からウエハが収納されたウエハカセットCが前記搬入出ステージ9に搬入され、図12では見えない受け渡しアームによりカセットC内からウエハが取り出され、受渡しユニットに受け渡される。次いでウエハ搬送アームにより、受渡しユニット上のウエハWを疎水化処理ユニットに搬送し、ウエハWは、ここで疎水化処理が行われた後、塗布ユニット92にてポリイミド液が塗布され、ポリイミド膜が形成される。ポリイミド膜が塗布されたウエハは加熱ユニット93で加熱された後インターフェイスユニット94を介して露光装置95に送られ、ここでパターンに対応するマスクを介して露光が行われる。
【0046】
その後ウエハWは加熱ユニット93で加熱された後、冷却ユニットで冷却され、続いて現像ユニット91に送られて現像処理され、保護膜が形成される。しかる後ウエハWはウエハ搬送アームにより加熱ユニット93に搬送され、そこでキュアされた後、搬入出ステージ9上のカセットC内に戻される。
【0047】
以上において本発明は、処理液は現像液とリンス液に限らないし、2種類の処理液を噴霧するノズルが3個以上ずつ設けられていてもよいし、また通常のレジスト膜の現像処理に適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、回転する被処理基板の表面に、より広範囲に亘って多量の現像液またはリンス液を短時間で均一に供給することができるので、スループットの低下を防ぐことができる。また現像液による化学反応が徐々に停止し、現像液により膨潤したパターンの収縮が緩やかに起こるので、パターンに過大な応力が加わるのを防ぐことができ、従ってクラックの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノズル装置を適用した現像装置の一例を示す側面断面図である
【図2】その現像装置の要部を示す平面図である。
【図3】その現像装置のノズルの要部を示す断面図である。
【図4】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図5】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図6】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図7】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図8】そのノズル装置による噴霧領域を示す模式図である。
【図9】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図10】そのノズル装置を用いて現像処理を行うプロセスの一工程を示す概略図である。
【図11】リンス液の噴霧によりパターンが収縮する様子を示す模式図である。
【図12】そのノズル装置が適用されてなる塗布・現像装置を示す概略斜視図である。
【図13】半導体チップの構造を示す模式図である。
【図14】従来の現像装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
W ウエハ(被処理基板)
41,42 現像液供給用ノズル(第1処理液ノズル)
43,44 リンス液供給用ノズル(第2処理液ノズル)
61,62 現像液供給領域
63,64 リンス液供給領域
Claims (7)
- 回転する被処理基板の表面に異なる2種類の処理液を噴霧する装置において、
被処理基板に沿って一直線上に配置され得る一対の第1処理液ノズル及び一対の第2処理液ノズルを具備し、
前記一対の第1処理液ノズルは同じ方向を向いており、かつ前記一対の第2処理液ノズルは同じ向きでかつ第1処理液ノズルとは反対方向を向いていることを特徴とするノズル装置。 - 被処理基板を水平保持し、これを回転させる手段と、
回転する被処理基板に対し第1処理液の噴霧を行う一対の第1処理液ノズルと、
被処理基板における第1処理液供給領域を含む、より広い領域に第2処理液の噴霧を行う一対の第2処理液ノズルと、を備え、
前記一対の第1処理液ノズル及び前記一対の第2処理液ノズルが、被処理基板と対向する位置に一直線上に配置されており、
前記一対の第1処理液ノズルは共に同方向且つ同じ傾きで配置され、前記一対の第2処理液ノズルは共に同方向且つ同じ傾きで、更に第1処理液ノズルとは反対方向を向くように配置されることを特徴とするノズル装置。 - 前記一対の第1処理液ノズルによる2つの第1処理液供給領域は、互いにその一部が重なりを有し、
前記一対の第2処理液ノズルによる2つの第2処理液供給領域もまた、互いにその一部が重なりを有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載のノズル装置。 - 前記第1処理液は現像液であり、前記第2処理液はリンス液であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のノズル装置。
- 現像液の供給は、ガスにより霧化した現像液を噴霧して行うものであり、リンス液の供給もまた、ガスにより霧化したリンス液を噴霧して行うものであることを特徴とする請求項4記載のノズル装置。
- 請求項1又は請求項2の装置を用いて、
被処理基板上に、前記一対の第1処理液ノズルから現像液を噴霧する工程と、
被処理基板上に、前記一対の第2処理液ノズルからリンス液を噴霧する工程と、
前記現像工程から前記リンス工程に移行する途中で、第1処理液ノズルと第2処理液ノズルとにより現像液とリンス液とを同時に噴霧する工程と、を含むことを特徴とする現像方法。 - 現像工程は、前記一対の第1処理液ノズルから被処理基板に向けて最初にガスのみを、次いでガスと現像液とを供給し、しかる後現像液の供給を停止してガスのみを供給する工程であり、リンス工程は、第2処理液ノズルから被処理基板に向けて最初にガスのみを、次いでガスとリンス液とを供給し、しかる後にリンス液の基板を停止してガスのみを供給する工程であることを特徴とする請求項6記載の現像方法。
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