JP3611089B2 - 写真プリント装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィラメントに対する通電で発光する光源からの光線をフィルム支持部に支持された写真フィルムのコマ画像に透過させ、この透過光からコマ画像の画像情報を取出してプリントを行う写真プリント装置に関し、詳しくは、光源から写真フィルムへの赤外線を除く技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の写真プリント装置の光源に係わる技術として特開平8‐43959号公報に示されるものが存在し、この従来例にはガラス製の反射鏡(コールドミラー)を備えた光源や、光源からの光路中に赤外線反射板を配置し、反射された赤外線を光源の側に反射させて熱効率を向上させる光源等が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、耐熱性が低い写真フィルムを保護する面からも、光源から写真フィルムに送られる光線には赤外線を含まないことが望ましい。又、光源から写真フィルムのコマ画像に透過させた光線を光学レンズを介して印画紙に導いて投影露光する構造の写真プリント装置では、光線に含まれる赤外線が印画紙の発色に影響することもあり、これらの点から光源からの光線に含まれる赤外線を良好に取り除く技術が望まれている。特に、赤外線は熱エネルギーそのものであり、効率良く放熱できる点も望まれている。
本発明の目的は、光源からの光線に含まれる赤外線を無理なく取り除いて効率良く放熱し得る写真プリント装置を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴(請求項1)は冒頭に記載したように、フィラメントに対する通電で発光する光源からの光線をフィルム支持部に支持された写真フィルムのコマ画像に透過させ、この透過光からコマ画像の画像情報を取出してプリントを行う写真プリント装置において、前記光源から写真フィルムに光線を導く光路に対して可視光線の透過を許すと共に、赤外線を拡散反射させる拡散反射面を形成した赤外線反射フィルターを介装してあり、前記拡散反射面は、前記赤外線反射フィルターの前記光源側に形成され、その断面形状が鋸歯状となるようにV字状の溝を多数形成している点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記赤外線反射フィルターが、前記拡散反射面に赤外線反射膜を被覆したガラス板で構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】
本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項1又は2において、前記赤外線反射フィルターが、前記光路に対して傾斜する姿勢で配置されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項1〜3において、前記光源が、光線を写真フィルムの側に反射させる金属製の反射鏡を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
〔作用〕
上記第1の特徴によると、光源からの光線は赤外線反射フィルターの光源側の拡散反射面で拡散反射されるので、写真フィルムに到達する赤外線の光量が低減され、又、赤外線反射フィルターにおいて溝を形成する反射面で横方向に赤外線を反射し、拡散させることにより反射された赤外線が装置の一部に集中する不都合を解消して広い面を介して放熱を行え、更に、可視光線はガラス板を透過する際、溝の部位での屈折で進路を変更されるものとなる。特に、この光線によって印画紙にコマ画像を投影露光してプリントを行うものでは印画紙に対する赤外線の影響を小さくして異常な発色を回避できるものとなる。
【0009】
上記第2の特徴によると、ガラス板における拡散反射面を赤外線反射膜で被覆することにより、光源からの光線に含まれる赤外線は光源の方向に戻ることがない。
【0010】
上記第3の特徴によると、赤外線反射フィルターが光路に対して傾斜する姿勢で配置されているので、拡散反射面で反射された赤外線が光源に方向に戻ることがないばかりか、赤外線を所望の方向に拡散反射させることで、局部的な温度上昇を回避しながら設定された位置から放熱を行うことも可能となる。
【0011】
上記第4の特徴によると、光源に金属製の反射鏡が備えられるので全ての波長の光線を反射できるものとなり、ガラス材に金属被膜を形成した反射鏡のように金属被膜の劣化によって反射光線の色成分が変化する不都合を招くことがなく、ガラス材に金属被膜を形成した反射鏡を用いるより安価となる。
【0012】
〔発明の効果〕
従って、光源からの光線に含まれる赤外線を無理なく取り除くと共に、効率良く放熱して良好なプリントを得る写真プリント装置が合理的に構成されたのである。又、ガラス板の簡単な成形と赤外線反射被膜の形成とによって、赤外線の拡散と可視光線の拡散透過とを同時に可能とするものとなり、赤外線を所望の方向に送り出して無理のない放熱を可能にし、光源からの光線の色成分を一定に維持し、かつ、安価な光源を用い得るものとなった。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には写真プリント装置が示され、この装置では現像済みのネガフィルム1(写真フィルムの一例)の画像コマの画像を印画紙2に投影露光する露光部を備えると共に、露光済みの印画紙2を現像する現像処理部3と、各部の作動を制御するようマイクロプロセッサ(図示せず)を有したコントローラ4とを備え、又、コントローラ4に各種の制御指示を入力する操作卓5と、各種情報を表示するモニター6とを備えている。
【0014】
前記露光部はハロゲンランプで成る白色の光源10からの光線を赤外線反射フィルターFに送って光線中の赤外線を拡散反射させると共に、この赤外線反射フィルターFを透過した可視光線の色バランスをシアン、マゼンタ、イエローの3色のフィルタを有した調光フィルター11で調整し、このように色バランスが調整された光線をミラートンネル12で均一に混色し、更に、ネガマスク13を備えたネガキャリアNC(フィルム支持部の一例)に送り、このネガキャリアNCに支持されたネガフィルム1のコマ画像を光学レンズ14で取出し、シャッター15の開放によって印画紙2に投影露光するよう構成されている。尚、図中のLは光源10から光学レンズ14に対して光線を直線的に光線を送る光路を表している。
【0015】
同図に示すように、ネガキャリアNCにはネガフィルム1を上下から挟み込んで搬送する複数ローラと16、これら複数のローラ16をタイミングベルトやギャを介して同期駆動する搬送モータ17とを備えると共に、発光源18からのネガフィルム1を透過した光線を受けるCCD型の情報センサ19とを備えている。又、前記印画紙2はロール状の印画紙マガジン2Mから供給されるものであり、この供給系には印画紙2を送る複数のローラ20とローラを駆動する供給モータ21とを備えて構成されている。尚、情報センサ19はネガフィルム1のコマ画像の情報を赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に色分解して取込むと共に、ネガフィルム1の側部に形成されたネガ番号や、バーコード情報を読取り得るよう構成されている。
【0016】
そして、この写真プリント装置ではネガキャリアNCに対してネガフィルム1をセットしてプレスキャンを実行することで、コントローラ4が搬送モータ17を駆動してネガフィルム1を連続的に搬送すると共に、この搬送時に情報センサ19からの画像コマの濃度情報に基づいてシャッター15の開放時間を設定し、又、情報センサ19からのコマ画像の色調情報に基づいて調光フィルター11による調光状態を設定するものとなっており、更に、このように設定された露光条件で印画紙2に投影露光し際に得られるプリントの状態をシミュレーションして夫々のコマ画像をモニター6に表示する処理を行うものとなっている。このプレスキャンを行った後には、このモニター6に表示されたコマ画像が適正であると判断できれば、そのままの露光条件でプリントを実行でき、又、補正が必要であると判断した場合には操作卓5から任意に露光条件を調整してプリントを行えるものとなっている。
【0017】
以上の構成は、従来からの写真プリント装置と基本的に変わるところが無く、本発明では前記赤外線反射フィルターFに特徴を有するものとなっている。つまり、図2,図3、図4に示すように光源10に備えた凹面状の反射鏡10Mに金属製、あるいは、耐熱性の樹脂製の素材を用い、この内面に回転放物面となる反射面をクロム鍍金等により形成し、この回転放物面の焦点に光源10のフィラメント10Fを位置させてある。この赤外線反射フィルターFは板状で略正方形の透明のガラス板25の一方の表面に対して図4に示す如く、ガラス板25の一辺に傾斜する姿勢でV字状の溝25Gを平行姿勢で多数形成することで、ガラス板25の断面形状を鋸歯状に成形し、この表面に真空蒸着により赤外線反射膜26を形成することで赤外線を拡散反射させる拡散反射面を形成し、この拡散反射面を光源10の側に対向させてある。
【0018】
このように赤外線反射フィルターFを構成したので、光源10からの光線に含まれる赤外線を拡散反射面で図3に破線で示す方向に拡散して反射させ、可視光線だけを同図に実線で示す如く透過させるものとなり、この結果、ネガフィルム1や印画紙2に到達する赤外線を低減し温度上昇を伴うことなく可視光線によるネガフィルム1の照射や、印画紙2への投影露光を行えるものとなっている。又、この赤外線反射フィルターFでは赤外線を拡散反射させるので反射された赤外線が装置の一部に集中する不都合を解消して広い面を介して放熱を行えるものとなる。具体的には図3に示したL1,L2,L3は反射鏡10Mで反射された平行光線を表し、L4,L5は光源10から直接射し込む光線を表しており、これらの光線の経路から容易に判別できるように、反射鏡10Mで反射された平行光線L1,L2,L3に含まれる赤外線は赤外線反射皮膜26で大きく横方向に反射され、この平行光線L1,L2,L3に含まれる可視光線はガラス板25を透過する際に溝25Gの部位での屈折で進路を変更され拡散する結果、拡散板を用いたように光量の分布を平均化させ得るものとなっている。又、光源10から直接赤外線反射フィルターFに射し込む光線L4,L5に含まれる赤外線は平行光線でないため赤外線反射膜26で乱反射に近い状態で反射され、この光線L4,L5に含まれる可視光線はガラス板25を透過する際に溝25Gの部位での屈折で進路を変更され、平行光線より大きく拡散して光量の分布を平均化させ得るものとなっている。
【0019】
特に、光源に金属製、あるいは、耐熱性の樹脂製の反射鏡10Mが備えられるので、この反射鏡10Mにガラス製のものに金属被膜を形成したものを用いたもののように、コスト上昇を招くことがなく安価で、しかも、金属被膜の劣化による可視光線の色成分が変化することもない。
【0020】
〔別実施の形態〕
本発明は上記実施の形態以外に、例えば、以下のように構成することも可能である。尚、この別実施の形態において前記実施の形態と同じ機能を有するもには実施の形態と共通する番号、符号を付している。
【0022】
(イ)図5(イ)に示すように、赤外線反射フィルターFを、その板面を光路Lに対して45度程度傾斜させて配置することで、拡散反射された赤外線を一側方に向かわせるよう構成する。このように構成した場合には、赤外線が反射される側に放熱板を配置することや、放熱用のファンを配置することで効率の良い冷却を可能にするものとなる。
【0023】
(ロ)図5(ロ・a)に示すように、前記実施の形態の溝25Gと直交する方向にも多数の溝25Gを形成する。図5(ロ・b)に示すように、ガラス材25の一辺と平行となる姿勢に多数の溝25Gを形成する。図5(ロ・c)に示すように、図5(ロ・b)の溝25Gと直交する方向にも多数の溝25Gを形成する。図5(ロ・d)示すように、光路Lを略中心とする同芯状に多数の溝25Gを形成する。
【0024】
(ニ)本発明は、写真フィルムのコマ画像を透過した光線に含まれる画像情報をCCDイメージセンサ等で光電変換して取出し、このように取出した電気信号を光情報に変換して印画紙に露光する構造の写真プリント装置の光源に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真プリント装置の概略構成図
【図2】光源と赤外線反射フィルターとの配置を示す断面図
【図3】赤外線反射フィルターの拡大断面図
【図4】赤外線反射フィルターの平面図
【図5】別実施の形態(イ)の光源と赤外線反射フィルターとの配置を示す断面図、及び、別実施の形態(ロ)の赤外線反射フィルターの平面図
【符号の説明】
1 写真フィルム
10 光源
10F フィラメント
10M 反射鏡
25 ガラス板
25G 溝
26 赤外線反射膜
F 赤外線反射フィルター
NC フィルム支持部
Claims (4)
- フィラメント(10F)に対する通電で発光する光源(10)からの光線をフィルム支持部(NC)に支持された写真フィルム(1)のコマ画像に透過させ、この透過光からコマ画像の画像情報を取出してプリントを行う写真プリント装置であって、
前記光源(10)から写真フィルム(1)に光線を導く光路に対して可視光線の透過を許すと共に、赤外線を拡散反射させる拡散反射面を形成した赤外線反射フィルター(F)を介装してあり、前記拡散反射面は、前記赤外線反射フィルター(F)の前記光源(10)側に形成され、その断面形状が鋸歯状となるようにV字状の溝(25G)を多数形成している写真プリント装置。 - 前記赤外線反射フィルター(F)が、前記拡散反射面に赤外線反射膜(26)を被覆したガラス板(25)で構成されている請求項1記載の写真プリント装置。
- 前記赤外線反射フィルター(F)が、前記光路に対して傾斜する姿勢で配置されている請求項1又は2記載の写真プリント装置。
- 前記光源(10)が、光線を写真フィルム(1)の側に反射させる金属製の反射鏡(10M)を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の写真プリント装置。
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